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■「北海道」巡り(No.12)
■(12)北海道・「ニセコ温泉」
ニセコには冬に何度かスキーで訪れていますが、いつもはニセコグラン・ヒラフスキー場側が多いので、今回は夏のニセコアンヌプリ国際スキー場側を訪れました。初夏のニセコに来たのは初めてです。
ニセコには「ニセコアンヌプリ」(標高1308m)が聳え、真近に蝦夷富士「羊蹄山」(1898m)が望めます。ニセコの標高は低く、ニセコ駅で標高100m、観光地の高橋牧場で標高257m。
1)ニセコ温泉;
■道道66(ニセコパノラマライン)を走り、蛇行しながら徐々に標高を上げていくと、眼下にはニセコの町が望めます。ニセコアンヌプリの登山口に山小屋風の温泉旅館「ニセコ五色温泉旅館」あり。
「五色温泉」(標高750m)は「泉質5種類」、「硫黄が混じって湯の色が日によって五色に見える」などから名がついたと云われます。1930年に開業した小さな温泉旅館で、源泉掛け流しの温泉で白く濁り、硫黄臭があります。
泉質は酸性・含硫黄・マグネシウム・ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物温泉、源泉温度は76.1℃、ph2.6。大浴場とからまつの湯あり。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、疲労回復、慢性消火器病、痔症、冷え性、
病後回復期、健康増進など。
(5-11月;9:00-20:00,12-4月;10:00-19:00,\800/大人,\500/小人)(P80)
※アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約20km,車約25分。
(問)ニセコ五色温泉旅館 TEL 0136-58-2707


※温泉の写真をup
2)ニセコお花畑(五色温泉園地)
■道道58(倶知安ニセコ線)を走り、上部まで行くと「五色温泉園地」(標高770m)があり、ニセコ登山や沼巡りの起点です。周辺には高山植物が自生しています。
初夏にはキバナシャクナゲ、ゴゼンタチバナ、ツバメオモト、マイズルソウ、ミヤマキンバイ、ニッコウキスゲ、オトギリソウ、アカモノ、コケモモ、ミヤマホツツジ、ヨツバヒヨドリ、ヤマハハコなど。
白い花のイソツツジが群生し、ハイマツの下にはアカモノがたくさん咲いていました。標高が800m前後でこれだけの高山植物が自生するとはさすがに北海道。
※アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約22km,車約30分。(P20,無料)

3)ニセコ大湯沼;
■蘭越町にある「大湯沼」(標高560m)は、温泉の泥沼で「ニセコ湯本温泉」の源泉です。沼の周囲は約200m、縦50m・横90mの沼。湯量は毎分1000L。
沼底からは二酸化硫黄を含む約120℃の高温ガスが噴気し、湯面には気泡が見え、沼からぶつぶつと温泉が湧き出しています。沼の温度は40℃、中心部で60-80℃。辺りは白い湯気が漂って硫黄の匂いがかなり強い。湯ノ花の黄色球硫黄が
水面を浮遊し黄色くなっています。(入場無料)
登別温泉の大湯沼と比べると沼の広さは小さいが、湯気と硫黄の匂いはかなり多めと感じました。
すぐ近くに蘭越町交流促進センタ「雪秩父」あり。日帰り入浴可能で露天風呂、大浴場、泥風呂(女性)あり。源泉かけ流し。泉質は単純硫黄温泉。効能は神経痛・腰痛症・慢性湿疹・関節等の運動機能障害・疲労回復など。ニトヌプリ山
(標高1080m)が望めます。(10:00-20:00,\700/大人,\300/子供) (P40,無料)
※アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約16km,車約20分。

4)ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ;
■ニセコアンヌプリの中腹にある高原リゾートH「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」。
1985年日航アンヌプリでOPEN、2007年「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」と改称。標高は約430m。北欧の「Scandinavian Chic」をベースに洗練されたデザインで、エレガントな装いで心地よい高級ホテルです。ホテル自慢のお料理と、
源泉掛け流しの温泉でリフレッシュできました。くつろぎと安らぎに満ちた時間が楽しめます。スタッフは外国人でしたが対応は良かった。ホテルはスキー場のゲレンデサイドで利用しやすく、ゴンドラ山麓駅も近い。冬はハイシーズンで
混雑しますが、初夏は空いていてとても静かでした。駐車場は1段下にあるので荷物を降ろしてから移動。
部屋・ロビー・客室・レストラン・宴会場など館内全域はWi-Fi対応。

4-1)ロビー・ラウンジ;北欧風の内装でインテリアはお洒落。大きな木が置いてあり、1F・2Fが吹き抜けで開放的。ロビー、ライブラリーも落ち着いた雰囲気があります。

4-2)部屋;バス・トイレ・シャワー、冷暖房、薄型TV、冷蔵庫など。ネット対応。
アメニティは充実。ハブラシ・カミソリ・ブラシ・シャワーキャップ、シャンプー・コンディショナー・ボディシャワー・ローション・ソープ、ヘアトニック・リキッド、綿棒・コットン、バスタオル・フェイスタオル・ハンドタオル、
スリッパ、ドライヤー、加湿器など。

4-3)風呂;天然温泉「SPA NISEKO・ニセコ温泉」は深度608mから温泉を取水し、源泉掛け流しの露天風呂、内湯、サウナ完備。
泉質はナトリウム塩化物泉でお肌はツルツルに。湯は淡黄色。無臭。脱衣所は木のぬくもりを感じて明るい。
泉質はナトリウム・炭酸水素塩・硫黄塩・塩化物泉、温度は57.6℃、湯出量は104l/m。湯温は38-40℃と少しぬるめでちょうど良かった。
露天風呂は小さめ(4-5人)で眺望はありません。高原を見下ろす側に大きな露天風呂があれば最高なのですが・・・。夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気となります。
効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、関節のこわばり、うちみ、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え性、健康増進など。
(温泉入浴;6:00-9:00,13:00-24:00)
※アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約9km,車約15分。(P60,無料)(宿泊料;\2.9万円/人)
(問)ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ TEL 0136-58-3311

4-3)レストラン;煙をモチーフとしたモニュメントが印象的な「エクラ」で、大きな窓からは180度の景色を堪能できます。
シェフが焼き上げるステーキは美味しかった。朝・夕食はバイキングで料理の種類はまずまず。朝は新鮮な野菜サラダと焼き立てパンが美味しい。レストランへの通路はライトアップ。

夕食(アンヌプリHにて)







朝食(アンヌプリHにて)

■窓からアンヌプリ山とスキー場のゲレンデが眺められます。

5)ニセコ名水甘露水;
■ニセコグランドHの向かいにある湧き水。ニセコパノラマライン沿いの「昆布温泉郷・さかもと公園」内に湧く水で、昭和天皇が「甘露である」との言葉を残したことから名がついたという。
丸太を組んだ水飲み場から湧き出る水は冷たくてまろやかで美味しい。空いていたペットボトルに水を汲んで持ち帰りました。水を汲みに来る人がたくさんいました。
※アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約9km,車約12分。(P60,無料)

6)高橋牧場;
■蝦夷富士と呼ばれ、山容が美しい姿の「羊蹄山」が見渡せ牧草地にある「ニセコ橋牧場」は農地を合わせ100haと広大な敷地。牧草地ではのんびりと草を食む牛たち。280頭以上の牛を飼育。
牛から絞った新鮮なミルクを使用したソフトクリームの「ミルク工房」の他、レストランやカフェ、雑貨などあり。
ミルク工房本店;アイスクリーム&ケーキ工房、バームクーヘン工房;バームクーヘン、ヨーグルト工房;のむヨーグルト、カカオクラウン;チョコ、チーズ工場、レストランPRATIVO。
6-1)「カフェest」;木のぬくもりが広がる店内でミルク工房のお菓子とカフェ。ロールケーキ・バームクーヘンなど。
6-2)「マンドリアーノ」;チーズ工場に併設されたピザショップ。フレッシュな生乳を使ったチーズ焼き。
6-3;「ニセコ野菜耕房's」;農家やペンションのオーナーから直接仕入れた新鮮な野菜を直売するショップ。その他ジャムや燻製など。
6-4;「ニセコの風」;器や洋服、アクセサリーなどの雑貨・ニセコグッズなど。
6-5;「ニセコの森」;お土産屋。木材の雑貨、クラフト、アロマオイル、キャンドルなどいろいろ。
アクセス;ニセコ市街から約4km,車5分。道の駅「ニセコビュープラザ」から約7km,車約10分。(P230,無料)
(問)高橋牧場TEL 0136-44-3734

7)道の駅「ニセコビュープラザ」;
■ニセコ町のR5と道道R66が交差する道の駅「ニセコビュープラザ」は「情報プラザ」、地元の農産物を販売する「フリースペース」、「トイレ」あり。
情報プラザではスイーツ、ドリンク、特産物などニセコの特産物、地元作家の工芸品などを販売。フリースペースは地元の農産物・花などを販売。
いつもは混雑する道の駅ですが、この日はガラガラ。(8:30-18:00,P100)
道道66号の「ニセコ大橋」は1994年に完成した全長360mのニールセン・ローゼ桁橋で鮮やかな黄色をしている。羊蹄山やニセコアンヌプリを望みながら函館本線と尻別川を跨ぐ。
(問)道の駅ニセコビュープラザ TEL 0136-43-2051

8)ニセコ・ヒラフスキー場;(白馬との比較)
■ニセコリゾ−ト。倶知安町比羅夫。パウダースノーで有名なニセコは外国人に人気のエリア。町中にはお洒落なホテルが立ち並ぶ。冬の街は外国人で溢れ、英語表記の看板が目立つ。近年は完全に富裕層向けにシフトし、高級ホテルの
建設ラッシュに沸くひらふ地区。ニセコで最も栄えるひらふエリアはスイスやイタリアの高級スキーリゾートのよう。ショップの看板や広告は英語表記のみ、日本語がない店も珍しくない。ショップの客や従業員も外国人が多く、
公用語は英語。ひらふ十字路を中心にスキー場までのひらふ坂には欧風のホテルや近代的なコンドミニアムが並び、ほとんどは外国資本による外国人相手のものという。
世界各国から外国人観光客が押し寄せるのは雪質が非常によく、世界のスキー場の中では比較的暖かいのが人気の理由。海外客から「Japow」(JapanとPowder Snowをかけた)と称されるほど人気の高いパウダースノーが魅力的。近年、
オーストラリア人観光客はニセコではなく、白馬や妙高など本州のスキー場を旅行先に選ぶケースが急増している。
ニセコ離れか?
コロナ前には「ニセコは信じられないほど混んでいる。ホテルが高くなって気軽に行けなくなった」などとして、ニセコをやめて長野などに切り替える人も増えているという。日本のスキー場を紹介する雑誌には白馬や妙高の特集が
続く。ニセコ町の人口は約5千人、倶知安は約1.5万人。ニセコ町は年間170万人の観光客が訪れる。倶知安町では2018年度の外国人延べ宿泊者数は約46.5万人。しかし、国・地域別では香港やシンガポールなどのアジア人観光客は
増えているものの、オーストラリアは11.6万人で2015年度から2割以上減少した。香港(7.8万人),シンガポール(5万人),中国(1.5万人)と続く。2018年度の外国人観光客入込み数の国別は中国、香港、オーストラリア、台湾、韓国、
シンガポ−ルと続く。人口1.5万人の町では、サービス業などでの専門的な人材の確保が難しく、地元からは「料金にサービスが追い付いていない」との声が出ている。シドニーの旅行会社は「ここ数年の主力は長野や新潟。ニセコは
英語環境が整っているので初めて日本に行く人の需要はあるが、宿泊料金が3年前から1.5倍になり、富裕層以外は行きづらい場所になった」という。ニセコでは地価が上昇し、家賃や物価の急激な高騰で住みづらい状況になってきてる。
宿泊料も高騰し、スキー以外の魅力が少ないことはニセコの欠点。
白馬の魅力は?
白馬エリアはスキー場として北海道のニセコに次ぐ国内2位のインバウンド集客率を誇り、観光資源や文化が息づいている点が強み。白馬の魅力は「北アルプスの景観と大自然」「雪質」「日本の文化」「温泉」「ホスピタリティー」など。
ニセコの雪質は最高だが日本の文化が感じられないというデメリットがある。しかし、白馬は伝統的な日本スタイルの旅館も点在。長野のスノーモンキーや寺・神社、酒蔵、そば打ち体験など、ウィンターリゾートにいながら日本の
文化を感じて体験することができる利点がある。日本海から直送される新鮮なネタの寿司もある。北海道のニセコなどを訪れたオーストラリア人などが国内の新たなリゾートを求め、白馬村の魅力に気付いて訪れるようになった」。
北アルプス山麓の白馬村には国内有数の登山ガイド集団を擁する100年以上の歴史がある。スキー関連以外にも登山、観光名所やアクティビティーが点在し、自然の恩恵を存分に受けられる。地元住民もその資源を生かして子育てしたり、
週末は湖に入って楽しんだりと、思い思いの日常を満喫できる。観光都市として訪日外国人向けのブランディングを強化すると同時に、地元住民の「人に自慢したくなるライフスタイル」を来訪客にも味わってもらおうというのが
白馬流のプロモーション戦略。ある旅行会社の外国人経営者は「白馬のスキー場が、ニセコを手本に英語対応やアプレスキーを充実させ、ニセコの価値が相対的に下がった」と。
白馬のニセコ化?
白馬では高級志向の宿泊施設が続々とopen。ある宿泊施設では外国人スタッフのほうが多いホテルもある。白馬は「よく比較されるニセコと比べても、白馬村の価格は1/10」、「通年を通して観光地として成り立つということが非常に
大事なポイント」で、コロナ感染が収束した後に通年で観光客を集められる点で投資も増えている。白馬村によれば、村内に土地所有の外国籍の人は年々増え、現在は258人と4年前と比べて2倍近い。「北アルプスの眺望と雪質がとても
よく人気がある。観光資源として、全国的に、世界的にも、白馬村というのはポテンシャルが高く、コロナが収束したあとも注目されていく。
ただ、白馬村では98長野五輪前にも五輪後のスキー需要を見込んで多数のホテルやペンション等が新築・改築・増築されたが、その後、レジャーの多様化によるスキー客の減少、施設の老朽化、後継者不足、経営者の高齢化等により、
廃業に追い込まれた宿泊施設も多い。白馬村やスキー関係会社は、冬だけでなくグリーンシーズンに力を入れ、通年滞在観光を推進中。コロナ渦の影響で自然志向が強まる中、2021年度からは夏の大北スキー場は殆どがキャンプ場
(テント場,AC場,グランピング施設など)を開設した。また、高級志向の滞在型宿泊施設の建設も目立っている。コンドミニアム建設については「白馬村を訪れる外国人旅行者からは、長期滞在用の高級ホテルがあればいいとの要望も
強い。受け皿がなければニセコに旅行者が流れてしまう」と。「富裕層が長期滞在すれば食事や観光などで村に落とす金額も大きくなる。経済効果に期待したい」という。
アクセス;比羅夫駅から約5km,車9分。ひらふウェルカムセンタ
9)真狩村フラワーセンタ
■真狩村の道道66号沿いからは「羊蹄山」が真近に望める。真狩村にある道の駅「真狩フラワーセンタ」では産の新鮮な農産物や加工品を販売。ガラスハウスでは花や観葉植物、花苗、野菜種、ガーデニング資材などを展示・販売。
1997年開業、2006年道の駅としてOPEN。2022.4月\100SHOPも入店。館内の演歌歌手の展示は一時閉鎖。ヒグマの剥製の熊太郎が目立つ。体長2.7m,体重320kgとか。北海道ではヒグマの剥製は良くみるが、大きいほう。(9:00-17:30)(P140,無料)

(問)真狩村フラワーセンタ TEL 0136-48-2007
(問)真狩村観光協会 TEL 0136-45-2243

10)ルスツリゾート、道の駅「230ルスツ」
■留寿都村R230沿いにある道の駅「230ルスツ」は羊蹄山の山麓。併設して「ルスツふるさと公園」あり。
農林水産物直売所では留寿都でとれた新鮮なレタスやブロッコリー、葉物、グリーンアスパラ、ゴボウ、じゃが、ダイコン、豆類、花など種類が豊富。
串焼きとあんこチーズが美味しかった。(9:00-18:00,P73,無料)
アクセス;道の駅「ニセコビュープラザ」から約18km,車約20分。
(問)道の駅230ルスツ TEL 0136-47-2068

■「ルスツリゾート」はパウダースノーが楽しめるスノーリゾート。ウエストMt.イーストMt.Mt.イゾラの3エリアとエリアが広い。ルスツリゾートは総面積約820ha。ルスツタワーがランドマーク。
1972年大和ルスツスキー場OPEN。1981年加森観光が買収、1982年ルスツ高原スキー場に名称変更。1983年遊園地OPEN。1987年ホテル・サウスウイング竣工、1989年ルスツ高原から「ルスツリゾート」に名称変更。2021年で40周年。
ウェスティンルスツリゾートHは地上23階、高さ79mの高層ホテル。収容人数は約3150名。1993年リゾートタワーHとして開業。2015年「ウェスティン ルスツリゾート」に変更。2016年全面改装しグランドオープン。客室は全2階建て計210室。
夏は遊園地、キャンプ、サイクリング、流水プール、ゴルフなどが楽しめます。夏は初めて訪れました。お天気が悪かったのは残念。
(問)ルスツリゾート TEL 0136-46-3111
