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HOKKAIDO Trip No.20 PAGE

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(1)道東道;
■釧路から苫小牧まで「道東道」を走った。
釧路港「港文館」をスタート、R38〜R240を走る。屈斜路湖に源する「釧路川」(154km)は、下流の釧路湿原を流れ、釧路港で海に注ぐ。途中で人工河川の「新釧路川」と別れる。1919年の大洪水を踏まえ、1920年河口部に新釧路川が 掘削され、1930年に完成した川幅の広い川。新水路の完成後は釧路市内で浸水被害がほとんど発生していないという。
「道東道」の釧路西IC〜阿寒IC間(17km)は未開通のために下道を走った。阿寒I.C〜本別JCT〜(帯広)〜帯広JCT〜十勝清水〜(トマムで下車して休憩)〜トマムI.C〜夕張〜(由仁PAで休憩)〜千歳までの約230kmの高速道を約3時間走った。 (高速代;\4880)。道東道は日高山脈を越えるため、長いトンネルが多く、対面通行のため、ドライブは疲れます。途中、由仁PAで休憩した。由仁PAは小さなPAですが、道内の高速道では珍しく売店とGSがあり、ソフトクリーム、 とうもろこし、夕張カットメロン、野菜などを販売。ハーブガーデンあり。程なくして、千歳東I.C出口で降りて、「道央圏連絡道」(R337バイパス)の中央ランプに接続、新千歳空港方面に走る。山からお町に出て来たという感じ。 南千歳からはR36で苫小牧まで下道を走る。延べ270kmで約4H。行きは後志・札樽・道央道の余市I.C〜札幌JCT〜旭川鷹栖I.C(180km/2H)を走り、帰りは道東道の阿寒IC-千歳東I.C(230km/3H)を走ったが、道央道は片道2車線で起伏も 少なく視界が広いので走りやすい。
途中、お腹が減ったので、十勝清水の「豚丼」を食べてきました。美味しかったです。


「釧路港・港文館」(釧路にて)

「新釧路川」(釧路にて)

「釧路郊外・釧路湿原西側」(釧路にて)

「ドライブイン・いとうの豚丼」(十勝清水町)

「ハーブガーデン」(由仁PAにて)



(3)道の駅「ウトナイ湖」;
■道の駅「ウトナイ湖」はR36沿いで「新千歳空港」や「苫小牧フェリーターミナル」から近い湖です。
1982年に国指定鳥獣保護区に定められ、1991年国内4番目のラムサール条約の登録湿地で、ウトナイ湖は周囲9km、面積275ha、平均水深0.6mの淡水湖。語源はアイヌ語の「ウツ・ナイ・ト」であばら骨の川の沼の意味。 この湖を水源とする川に両岸からいくつもの小河川が合流する様子が骨の様で名付けられたという。ウツナイが訛り、ウトナイと呼よばれるようになった。ウトナイ湖は海跡湖で、6000年前までは苫小牧から千歳まで海だった。 その後、3000年前に海流や川から運れた砂が溜まり、水面が低下して湖となった。
ウトナイ湖は野鳥の楽園とも云われ、250種を超える鳥類が確認され、バードウオッチングには最適な場所。四季折々の自然や野鳥とのふれあいが楽しめます。特にガンやカモ、ハクチョウなどの渡り鳥の中継地で、マガンや コハクチョウ、オオハクチョウが数万羽が飛来します。全体の9割がコハクチョウで、その飛来数はコハクチョウが1.5万〜2万羽と国内最多のコハクチョウ飛来地。売店と展望台あり。
展望台からはウトナイ湖を一望でき、屋上デッキからは360度見渡すことができます。コハクチョウは夏にシベリアで繁殖、冬(10/上)に南下して日本に飛来してきますので、夏場にいるのは珍しい。
(9:00-18:00/3-10月,9:00-17:00/11〜2月)(P93,無料)
※アクセス;苫小牧港から道道259+R36で約10km,車約17分。新千歳空港から道道130+R36で約10km,車11分。道央道苫小牧東I.Cから約4km,車約6分。
(問)道の駅ウトナイ湖 TEL 0144-58-4137

「道の駅ウトナイ湖」(苫小牧にて)

「ウトナイ湖」(苫小牧にて)

「コハクチョウ」(苫小牧・ウトナイ湖にて)

「ウトナイ湖」(苫小牧・ウトナイ湖展望台にて)



(4)海の駅ぷらっとみなと市場;
■苫小牧は空路でよく訪れる街。毎回たべに行くのがココ。苫小牧の港近くにある港町の「海の駅ぷらっとみなと市場」は、北海道の新鮮な魚貝や野菜・果物が揃う市場で、日本一のホッキ貝も豊富に取り揃えています。長屋づくりの 施設内には鮮魚や水産加工品、野菜、惣菜などのお店があり、海鮮丼やホッキカレーなどご当地グルメが味わえる飲食店が20店舗が並んでいます。昼飯時間帯はお店は混んでいます。新鮮で具だくさんの海鮮丼で美味しかった。
汐見通りの対面にも魚屋と食堂あり。(7:00-16:00,水曜定休)(P100,無料)
※アクセス;苫小牧フェリー乗り場から苫小牧西港の反対側。苫小牧港から約4km,車約8分。JR苫小牧駅から約2.5km,車約6分。
(問)海の駅ぷらっとみなと市場 TEL 0144-33-3462

「海の駅ぷらっとみなと市場」(苫小牧にて)



(5)樽前ガロー;
■苫小牧にある「樽前ガロー」は、「樽前山」(標高1041m)の南麓にある美しい渓谷。樽前山は支笏火山後にできたもので「風不死岳」(標高1102m)、「恵庭岳」(標高1320m)とともに「支笏カルデラ火山」と言わます。4万年前に支笏火山の 噴火でできた陥没地に水が溜まったのが「支笏湖」。3万年前に風不死岳、2万年前に恵庭岳、9千年前に樽前山が噴火し、2千年前に一時休止したが、1667年以降50〜70年ごとに噴火を繰り返しています。1909年には樽前山の独特な溶岩ドームが 形成された。樽前山は支笏カルデラの南東端に噴火した火山で、樽前川に沿って支笏火山の溶結凝灰岩を形成したガローと呼ばれるゴルジュが約1kmに渡って続いています。樽前ガローは標高約40m-60m。樽前川は夏でも冷たい美しい水が 流れています。樽前川沿いは高さ5-6mの渓谷で新緑とコケに覆われた崖や岩が美しい。川沿いには散策路があります。川周辺の崖・岩の崩落の危険性があるため、現在はロープが張られ、下の川には降りられません。また、一帯は深い森林で ヒグマの生息地で、クマには要注意。朝夕の入林は避け、音を出して歩くことをお勧めします。ロープは張られていますが、滑って下に降りた形跡がありました。夏場は草木が生い茂り、見えずらい。この日、ガローには誰もおらず、 さすがにビビりながら散策しました。
R36沿いに樽前ガローの看板。踏切を渡って約3.6km北へ進むと看板あり。一帯は農園と林ばかりで道がわかりづらい。樽前川にかかる「樽前ガロー橋」が見えてきます。駐車スペースあり(P5)。
※アクセス;JR苫小牧駅から約20km,車30分。

「樽前ガロー」(苫小牧にて)



(6)支笏湖;
■支笏湖「ポロピナイ展望台」に行ってきました。
支笏湖ブルーと呼ばれる美しい湖。支笏湖は火山活動で4万年以上前に作られたカルデラに水が溜まってできたカルデラ湖。標高248m、周囲40km、最大深度360m、平均水深265mで透明度が高いため、支笏湖ブルーと呼ばれる深い コバルトブルーの湖を見ることができます。
R453沿いにある坂を少し登ったところに「ポロピナイ展望台」があり、「支笏湖」と対岸の「風不死岳」、「樽前山」が見渡せます。草木があるので多少見えずらい。(P10,無料)
ポロピナイ園地は支笏湖の眺めがよく、休憩には最適。食堂あり。遊覧船、ボート、釣などが楽しめます。(P50,無料)
※アクセス;JR室蘭本線苫小牧駅よりR276+R453で約35km,車40分。
(問)ポロピナイカンパニー(旧支笏湖観光センタ) TEL 0123-25-2041

「支笏湖・風不死岳・樽前山」(ポロピナイ展望台にて)



■支笏湖にある「支笏湖ビジターセンタ」を訪れました。
・支笏湖湖畔には「親水公園」があり、緑豊かな森では小鳥のさえずりが聞こえてきます。湖から爽やかな風が吹き、ゆっくりとした時間が経過します。
・「支笏湖ビジターセンタ」では画像やパネル、模型を使って支笏湖の自然や成り立ち、生息する動植物、魚類などを紹介。鳥のさえずりを聞くことができるバードボイス施設や、ヒメマスの水槽、樽前山山麓にある「苔の洞門」の 実物大パネルなどが展示。ヒグマの剥製、野鳥のキーホルダーなどを販売。(9:00-17:30,入場無料)
・支笏湖温泉から大滝方面へ車約20分に「苔の洞門」あり。1739年樽前山の噴火活動によって生じた溶結凝灰岩が、土石流によって次第に浸食されることで作られた回廊状の涸れた峡谷。高さは10m、エビゴケなど80種以上のコケが 密生し美しい。2014年に「日本の貴重なコケの森」選定。第1洞門は420m、第2洞門は600m。苔の洞門は落石や崩落で現在閉鎖中(見学不可)
・支笏湖湖畔から流れ出す千歳川の源流部に架かる鉄橋は、1908年王子製紙が千歳第一発電所を建設するための物資運搬用に苫小牧から王子軽便鉄道を走らせた際に架けたもので、北海道で現存する現役最古の鉄橋。 1923年に木製から鉄橋に架け替えられた。
・支笏湖周辺にはミズナラが多く、他にはブナやシナノキ、ハリギリ、ハンノキ、カツラ、ホオノキ、カエデなどの広葉樹が生い茂り、新緑や紅葉がきれい。湖畔をゆっくりと散策するのがよいでしょう。
・支笏湖温泉街にはアイヌ民族に関するお土産品で北海道の民芸品(大和本店)、カフェ、スイーツ、お食事処などあり。カヌーツーリング、カヤック、SUP、ボート、釣りなどのアウトドアも盛ん。
・R453沿いにある支笏湖温泉・支笏湖入口の有料駐車場(支笏湖駐車場;P300,9:00-17:30,\500/日,冬期無料)
※アクセス;JR室蘭本線苫小牧駅よりR276+R453で約25km,車30分。
(問)支笏湖ビジターセンタ TEL 0123-25-2404

「支笏湖R453」(支笏湖にて)

「支笏湖の親水公園」(支笏湖にて)

「北海道最古の山線鉄橋」(支笏湖にて)

「支笏湖温泉案内」(支笏湖にて)

「支笏湖ビジターセンタ」(支笏湖にて)



■カルデラ外輪山;
1)「紋別岳」(標高866m);支笏湖北東、支笏カルデラの外輪山。山頂までの登山道は舗装路で約1.5H。気軽にトレッキングできて支笏湖の展望がよい。
2)「樽前山」(標高1041m);「支笏三山」の活火山。7合目(標高600m)まで車道あり。山頂まで50分のトレッキング。溶岩ドームをぐるりと巡る周遊ができる。火山ガスには要注意。
3)「恵庭岳」(標高1320m);アイヌ語で「頭の尖った岩山」を意味する「エ・エン・イワ」からその名が着いた活火山。往復5〜6時間。
4)「風不死岳」(標高約1102m);アイヌ語で「トドマツの多い」を意味する「フプ・ウシ」、トドマツやエゾマツなどの落葉広葉樹の森林が広がる。往復5-6時間。

「支笏湖と樽前山・不風死岳」(支笏湖にて)

「樽前山・溶岩ドーム」(支笏湖にて)

「支笏湖と風不死岳」(支笏湖にて)

「支笏湖と恵庭岳」(支笏湖にて)

「支笏湖と紋別岳」(支笏湖にて)



■湖畔の支笏湖温泉街にある「北のうまいもん店碧水」では、牧場直送のソフトクリームの他、いろいろなメニューあり。夕張メロンのソフトクリームは、メロンの味が口いっぱいに広がり、とてもおいしかった。

「メロンアイス」(支笏湖にて)

「アイヌ民芸品店」(支笏湖・大和本店にて)

※支笏湖の写真は「初夏の支笏湖」にも掲載中。



(7)苫小牧で宿泊;
・苫小牧駅前(南口)にはHルートイン、東横INN、Hウィングなどはありますが閑散としたイメージです。北口にはメガドンキーあり。
・1973年に苫小牧市が「人間環境都市宣言」をした記念碑のオリーブを両手に掲げた女性像。苫小牧をグルリと緑の輪で囲む意味でつくったという。
・苫小牧はアイスホッケーが盛んな町で、レッドイーグルス北海道の本拠地は苫小牧。前身は王子製紙。駅前にはその像が建っている。
・苫小牧駅近くの王子製紙苫小牧工場前には王子製紙が整備した「アカシア公園」に、同工場と支笏湖間を千歳発電所建設のために作られた山鉄と呼ばれた軽便鉄道の蒸気機関車と貴賓車が展示・保存。 支笏湖の山線鉄橋を走っていた?。SLは1935年製造、客車(貴賓車)は1922年改造。
・苫小牧は年間に何度も訪れています。冬は平均-10℃〜0℃で寒いけど、積雪は20cm前後と少ない。
・よく利用するのはR36沿いのよいとまけの「三星」(中央店)でハスカップの菓子、洋・和菓子、パンはおすすめ。
■最終日は苫小牧駅前のルートインにのんびりと宿泊。いつも利用している駅前のビジネスホテル。部屋は最上階のツイン。
朝食は花茶屋で無料(バイキング)、コーヒー無料(セルフカフェ)。無料Wi-Fi、バストイレ・シャワー・冷暖房・TV・BS・冷蔵庫、自販機、コインランドリー・乾燥機、大浴場(15:00-2:00/朝5:00-10:00)(\15800/1室)
ホテル前に駐車場あり(駅前で無料,P100)
※アクセス;JR室蘭本線苫小牧駅より徒歩1分。苫小牧フェリーから約5km,車10分。
(問)Hルートイン苫小牧駅前 TEL 0144-38-1110

「JR苫小牧駅前」(苫小牧駅前にて)

「人間環境都市宣言・アイスホッケー像」(苫小牧駅前にて)

「Hルートイン苫小牧駅前」(苫小牧駅前にて)

「部屋」(ルートインにて)

「浴場」

「朝食」

「夏のミニSL(山線4号車)」(苫小牧・王子アカシア公園)

「よいとまけの三星」(苫小牧にて)

「雪のミニSL(山線4号車)」(苫小牧・王子アカシア公園)

「雪のJR苫小牧駅」(苫小牧にて)



(8)苫小牧港;
■最初と最後の港は苫小牧港。今回の旅では室蘭港、函館港、小樽港、ウトロ港、羅臼港、根室港、釧路港に立ち寄りました。
苫小牧西港フェリー乗り場から約5km,車約10分のR36沿いに大型のイオンモール苫小牧あり。乗船前に立ち寄って必要なものを購入しておくのがおすすめ。
苫小牧港のカーフェリーから夕日に照らされた「樽前山」を眺めていると、旅も終わりに近づいていると感じた。

「夕日の樽前山と風不死岳」(苫小牧港にて)

「夕日の苫小牧と樽前山・風不死岳」(苫小牧港にて)

「夕日の登別」(苫小牧にて)



■北海道人口は計515万人(2022.4)。道内には179の市町村。今回訪れた市町村は通過地点を除き、
1)15市;札幌(195万人),旭川(32.6万人)、函館(24.6)、小樽(10.9)、帯広(16.4)、釧路(16.1)、苫小牧(16.8)、帯広(16.9)、千歳(9.7)、室蘭(7.9)、登別(4.5)、網走(3.3)、伊達(3.2)、根室(2.3)、富良野(2.0)
2)27町;音更町十勝川(4.4万人)、七飯大沼(2.7)、幕別町十勝(2.6)、釧路町(1.9)、美幌(1.8)、余市(1.7)、上富良野(1.0)、倶知安(1.4)、岩内(1.1)、斜里(1.0)、美瑛(0.96)、清水(0.90)、洞爺湖(0.81)、標茶(0.71)、弟子屈(0.67)、新得(0.55)、 標津(0.49)、長万部(0.49)、ニセコ(0.48)、由仁(0.48)、中富良野(0.47)、羅臼(0.45)、小清水(0.45)、清里(0.38)、上川層雲峡(0.32)、南富良野(0.23)、積丹(0.18)
3)5村;中札内村(0.39万人)、真狩(0.19)、留寿都(0.18)、占冠(0.11)、神恵内(0.07)など。
※北海道は広くて今回は稚内・留萌・紋別には行っていません。また訪れてみたい。




「初夏の北海道」