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(1)十勝川温泉;
■帯広市街地から音更町と幕別町境を流れる「十勝川」に架る橋が「十勝中央大橋」(橋長772m)。R38と十勝川温泉を結ぶ橋で白鳥の飛来地。斜張橋に張られたロープが白鳥の翼を思わせることから別名「白鳥大橋」と呼ばれます。
白鳥大橋といえば港にかかる「室蘭大橋」(橋長1380m,高さ58m)ですが、十勝平野にかかる「十勝中央大橋」とはまた雰囲気が違う。北海道では石狩川の次に十勝川が流域面積が広い。国内で6位の河川で、大雪山系の十勝岳を
源に流れ、十勝川温泉近くの下流ではハルニレやケショウヤナギが茂って美しい景観。川にはサケの孵化場があり、稚魚を放流しています。冬は白鳥、ダイヤモンドダスト、川霧などが見られます。

■十勝川沿いにある十勝川温泉「H大平原」に宿泊してきました。
十勝川温泉はモールの湯。植物が長年堆積した亜炭層から湧き出る温泉で、植物性有機物のモールの湯。十勝川の地下500〜700mから湧き出る55〜60℃の温泉。「モール」は亜炭を示すドイツ語に由来。
・「モール温泉」はアルカリ性の温泉で、泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
・効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、健康増進、美肌効果など。「美人の湯」とも呼ばれ、肌はすべすべに。
今回は十勝ガーデン巡りで、十勝千年の森、紫竹ガーデン、真鍋庭園、六花の森の4ヶ所を訪れた。庭園巡りではかなり歩いたので、温泉で疲れを癒すのは最高でした。
「H大平原」は老舗の温泉宿。1955年に温泉を掘削(深さ180m)、1956年「十勝川温泉観光ホテル」として営業開始。1970年に「大平原観光H」に改称。1977年「H大平原」に改称。

1)部屋;
部屋は懐かしさのある温泉宿の和室。部屋を改装中らしいけど、老舗旅館の部屋は 古びた感じが否めない。6Fの角部屋で見晴らしは良かった。眼下には十勝川河川敷近くの森、反対側には温泉街のホテルが見えます。
和室10畳。バス,トイレ,冷暖房,液晶TV,冷蔵庫,Wi-Fi完備。アメニティはシャンプー、リンス、ボディーソープ、フェイスタオル、バスタオル、ハブラシ、ドライヤー、浴衣など。(2.8万円/1部屋)

2)コンベンションホール;
コンベンションホール,会議室が充実。食事処として利用。

3)温泉;
大浴場とエステバス、露天風呂、サウナ、水風呂あり。(15:00-25:00,5:00-9:00)
・源泉温度;54℃、pH:7.9、泉質;ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
・大浴場は八角形の湯船。植物性モール温泉はぬるっとした感じの温泉で、色は黒ぽい茶褐色。無臭。最初は少し抵抗があったが馴れると肌によい感じがした。
植物性の有機物を多量に含んでいるため、天然保湿成分が多い。化粧水のような役目を果たすという。
・露天風呂は源泉かけ流し。源泉の温度が高いため加水。展望がないのは残念。高い壁で多少閉塞感あり。視界が開けていれば最高なんですけど。
・エステバスは循環ろ過、殺菌剤使用。大浴場の一段上にプールのような温泉があります。エステバス(SPA)で水流が強いジェットバスになっており、スッキリする。
寝湯もあって気持ちがよい。
・1974年「さわやかランド」(日帰り温泉)を新築。日帰り専用入口あり。(15:00ー21:00/平日,13:00-21:00;土日祝,\1000/大,\500/小人)(P400,無料)

4)食事;
食事は1Fのコンベンションホール。夕食は18:00-21:00,朝食は7:00-9:00。アルコール消毒設置。マスク着用、使い捨て手袋着用。
・夕食はバイキング(和・洋・中)。品数もたくさんあってまずまず。ステーキは柔らかくておいしかった。刺身の種類が少なかった。今回の旅では各地でお刺身や海鮮料理をたくさん食べたのでよしとするか。
接客サービスも良かった。
・朝食はバイキング(和・洋)
※料理の写真は一部のみ掲載。

5)気球;
H大平原のシンボル・熱気球は高さ40mからの十勝川、白鳥大橋、十勝平野を眺めます。ロープで繋がれているので安全という。熱気球は大人4名〜6名ほどが乗れる大きさ。熱気球係留体験の滞空時間は約5分。天候等条件あり。
この日はコンディションが悪く熱気球体験は中止。
(問)TEL 0120-25-4126

6)庭園・菜園;
ホテル前に庭園あり。奥には自家菜園があり。ホテル周辺は自然豊かでシマリスや野鳥などがいました。何と畑にはタンチョウがやってきていました。

7)その他;
・十勝川温泉からは「真鍋庭園」(14km,20分)、「紫竹ガーデン」(30km,40分)、「六花の森」(40km,40分)、「十勝千年の森」(40km,40分)と観光には便利な場所です。
※アクセス;JR帯広駅から札内川を渡り、札内北通りから「白鳥大橋」を渡って約10km,車18分。帯広空港から約28km,車約35分。
(問)H大平原 TEL 0155-46-2121
(問)音更町十勝川温泉観光協会 TEL 0155-32-6633
(2)十勝が丘公園;
■十勝川温泉近くの小高いところに「十勝ヶ丘公園」あり。宿から車約5分。直径18m、秒針の長さ10mの大きな花時計「ハナック」があり。
広い芝生広場で、源泉かけ流しの足湯があります。公園近くには十勝川や十勝川温泉街、十勝平野などが一望できる眺望スポット「十勝が丘展望台」もあります。
(4/下-10/下;9:00-17:00)
(問)十勝川温泉観光協会 TEL 0155-32-6633
※アクセス;JR帯広駅から「白鳥大橋」を渡って十勝川温泉の郵便局前で山の方向へ進む。約10km,車18分。

(3)「幸福駅」;
■帯広にある幸福駅は旧広尾線の駅。
1956年開業、1987年廃線。2013年「交通公園ふれあい広場」としてリニューアル。
幸福駅は今でも人気のパワースポット?。恋人の聖地として知られ、年間10万人が訪れるという。この日は平日だというのに何組かの若いカップルが訪れていた。駅舎や板張のプラットフォーム、レール上にはキハ22形キハ22 221、キハ22 238の
2両のディーゼルカー、除雪車1両を保存・展示。昔懐かしい木造の駅舎跡で待合室として利用されいた。駅舎の中や壁には幸福を願うメッセージがいっぱい貼り付けてあり、ピンク色に染まっています。このピンクのキップは幸せを願う観光客が
自分の名刺を貼って帰ったことがきっかけと云われ、大きなピンクの切符に願い事を書いて、駅舎の壁に貼り付けています。ピンク色の大きな切符(\180)は幸福駅の売店で購入できます。
また「愛国から幸福ゆき」切符は4年間で1000万枚も売れたという。幸福駅前の売店で日付入りのキップキーホルダーを購入しました。この日は7月7日の「七夕」。旧広尾線は帯広-広尾間(84km)を運行、駅は北愛国-愛国-大正-幸福-中札内の順番。
ハガキ板の駅名標記が愛国-襟裳になっている?。広尾線は広尾ではなく襟裳を経由して苫小牧まで接続する計画があった。計画は途中で頓挫したがそのなごりなのか行き先が「えりも」になっているのかも。
幸福の鐘は駅舎からプラットホームへ抜ける途中に設置された鐘で、きれいな音色を奏でます。(9:00-17:00,P36,無料)
※アクセス;帯広駅から約22km、車約30分。帯広広尾道幸福I.Cから車5分。

(4)「愛国駅」;
■帯広にある廃線になった旧広尾線の愛国駅。
1929年開業、1987年廃線。現在は「交通記念館」として当時の切符や写真パネルを展示。駅舎前には「愛国から幸福ゆき」の乗車券をモチーフにした石碑、販売1000万枚記念碑が設置。
SLが展示保存されています。(9:00-17:00,無料)
(問)帯広観光コンベンション協会 TEL 0155-22-8600
※アクセス;JR帯広駅より約10km、車約18分。

「パチリ」(帯広・幸福駅・愛国駅にて)
