AZUMINO GUIDE PAGE NO.8EZ

Mountain information




VISITOR NO.=

==Japn Northern Alps Mountain Trail==


日本の屋根と呼ばれる北アルプス。安曇野から信濃大町、仁科三湖、そして白馬・小谷へと北上するにしたがい名峰が間近に迫ってくる。是非、山岳の自然に触れ、山々の声に耳を傾けよう。

雄大な峰々へ登山開始!

■北アのライブ配信中。
槍・穂高連峰(蝶ヶ岳ヒュッテ)、北穂高岳(北穂高小屋)、涸沢(涸沢ヒュッテ)、前穂高岳(涸沢小屋)、常念山脈(槍ヶ岳山荘)、薬師岳(槍ヶ岳山荘)、燕岳(燕山荘)
北アルプスの「今」を贈ります(北アルプスブロードバンドネットワーク)


信州・北アルプス・他の夏山登山情報(Aug/Sep 2023)

■白馬三山からは、槍・穂高連峰、裏銀座、立山・剱岳の稜線が一望できます。黒部ダムや日本海も見えます。初秋の白馬三山から見えた主な山岳を以下に示します。
1)南;中ア〜鉢盛山・大滝山・常念岳〜大天井岳〜牛首・赤岩岳・西岳・前穂・奥穂・ジャンダルム・中岳・槍ヶ岳・乗鞍岳。北穂・南岳・大キレット・大喰岳はわかりづらい。
2)南西;野口五郎岳・鷲羽岳・水晶岳(黒岳)・赤牛岳・黒部五郎岳。
3)西;薬師岳・鳶山・獅子岳・竜王岳・立山三山(雄山・大汝山・富士ノ折立)・真砂岳・別山・剱御前・剱岳。劔岳(劔御前・前剱・剱岳・長次郎の頭・小窓の王・小窓の頭・池平山・大窓の頭・大窓・白ハゲ・赤ハゲ・白萩山・赤谷山)
4)北西;剱岳〜毛勝三山(猫又山・釜谷山・毛勝山)〜越中駒ヶ岳・僧ヶ岳。手前には名剣山・百貫山〜不帰岳。奥には日本海・黒部川河口・富山湾・能登半島。
5)北;旭岳・清水岳〜前朝日・朝日岳・鉢ヶ岳・雪倉岳。手前に三国境・長池。
6)北東;小蓮華山・船越ノ頭・白馬乗鞍岳・天狗原・栂池栂ノ森。奥に鉾ヶ岳〜雨飾山・天狗原山・金山〜焼山・火打山・黒沢岳・妙高山〜戸隠・飯綱山。
7)東;地蔵山〜乙妻山・高妻山〜横手山・四阿山〜浅間山。
8)南東;八ヶ岳・富士山〜南ア。
9)南;槍・穂高の前には蓮華岳・針ノ木岳・針ノ木峠・スバリ岳。その手前に赤沢岳・赤沢西尾根〜岩小屋沢岳・鳴沢岳の稜線。燕岳から白馬鑓ヶ岳や白馬岳・旭岳は見えるが、白馬岳から燕岳や爺ヶ岳・餓鬼岳は鹿島槍に隠れて見えない。
10)南;鹿島槍ヶ岳と牛首尾根・牛首山、五龍岳と遠見尾根、唐松岳と八方尾根が重なり合う。天狗尾根・天狗の頭〜白馬鑓ヶ岳・杓子岳・天狗菱・丸山。
※白馬三山からの山岳風景写真がたくさんありますので、徐々にHP掲載予定。


■林道や峠道を走っていると燃料(Gasoline)が気になる。登山口と山麓の近隣SSとの距離・時間。
年々SS(Service Station)数が減少。特に過疎化が進む地方ではSSがない市町村もあるので要注意。
1)飛騨高山;R158;松本安曇風穴の里(稲核SS)〜中の湯〜平湯温泉(平湯SS)間は距離27km・約40分
2)槍ヶ岳・笠ヶ岳・双六岳;R471+星空街道(県道475);平湯(平湯SS)〜奥飛騨温泉〜栃尾〜新穂高温泉〜神坂・新穂高第2P間は距離18km・約25分
2)乗鞍岳;乗鞍エコーライン;乗鞍高原(番所大野川SS)〜三本滝P間は距離10km・約20分
3)蝶ヶ岳;林道烏川線;堀金(烏川SS)〜三股P間は距離15km・約30分
4)常念岳;林道一ノ沢線;堀金(堀金SS)〜一ノ沢P間は距離14km・約30分
5)燕岳;中房線(槍ヶ岳矢村線);穂高有明(有明SS)〜中房温泉P間は距離17km・約40分
6)餓鬼岳;あづみの公園大町線;R147松川板取(松川SS)〜白沢P間は距離10km・約20分
7)七倉岳;槍ヶ岳線;大町(不二塚SS)〜七倉P間は距離18km・約30分
8)針ノ木岳・爺ヶ岳;大町アルペンライン(扇沢大町線);大町(大町SS)〜扇沢P間は距離15km・約20分
9)鹿島槍ヶ岳;白馬岳大町線;大町(大町SS)〜大谷原P間は距離13km・約30分
10)白馬岳;白馬岳線;八方(白馬SS)〜猿倉P間は距離9km・約20分
11)朝日岳・雪倉岳;蓮華車道;R148小谷(中小谷SS)〜平岩〜蓮華温泉P間は距離35km・約80分
12)雨飾山;川尻小谷糸魚川線+林道姫川妙高線;R148小谷(中小谷SS)〜小谷温泉〜雨飾山P間は距離17km・約30分
13)美ヶ原王ヶ頭;美ヶ原スカイライン;R254松本(追分SS)間〜美鈴湖〜武石峠〜天狗の露地Pは距離27km・約50分
14)美ヶ原台上;アザレアライン+ビーナスライン;松本(入山辺SS)〜三城〜山本小屋P間は距離28km・約50分
15)高ボッチ;塩尻市高ボッチ線;松本(内田SS)〜崖の湯温泉〜高ボッチ第1P間は距離12km・約30分
16)霧ヶ峰・八島ヶ原;アザレアライン+ビーナスライン;松本(入山辺SS)〜三城〜扉峠〜八島ヶ原湿原間は距離30km・約50分
17)霧ヶ峰・車山肩・富士見台;アザレアライン+ビーナスライン;松本(入山辺SS)〜三城〜車山肩〜富士見台間は距離38km・約60分
18)霧ヶ峰;R152+八ヶ岳エコーライン(湯川BP)+大門街道+ビーナスライン;茅野蓼科SS(入山辺SS)〜北山〜白樺湖〜富士見台間は距離20km・約30分
19)北八ヶ岳・白駒池;R299メルヘン街道;茅野北山(ニュー蓼科SS)蓼科高原〜麦草峠間は距離20km・約30分
20)蓼科山;女神湖(女神湖SS)〜蓼科山七合目P間は距離7km・約10分

■9/23-10/29;土/日/祝;小谷村の百名山「雨飾山」は紅葉が美しく、秋の週末は大混雑する。登山者の安全と遭難防止への対策として、雨飾山小谷温泉登山口に登山相談所開設し、登山指導を行う。合わせて林道の交通規制を行う。
雨飾登山口前駐車場・第2駐車場のみ。林道姫川妙高線(雨飾荘〜登山口分岐〜鎌池間)は路上駐車禁止。各駐車場が満車の場合は雨飾荘前ゲートを遮断。
(問)小谷村役場観光地域振興課 TEL 0261-82-2585

■9/15-9/18,9/22-9/25;秋山シーズンに合わせ、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は、「登山相談所」を登山口に開設した。
遭難事故の防止を目指し、隊員が登山者に低体温症への注意や登山計画書提出などを呼び掛けている。

針ノ木、爺ヶ岳、七倉、五竜遠見、白馬八方、猿倉、栂池高原の7ヶ所に開設、隊員が交代で登山者に対応。初日は「石や木が雨に濡れ、滑りやすくなっている」「山上は気温が下がる。カッパや防寒着を用意してほしい」と。

■9/15-9/18,9/22-9/25;5:00-11:00;秋山シーズンに向けて、北ア北部では秋山遭難防止対策として「秋山登山相談所」を7ヶ所開設。
無理のない登山計画、登山コースなど確認し、安全な登山を行いましょう。登山計画書は必ず提出すること。
秋山登山相談所;針ノ木、爺ヶ岳、七倉、猿倉の登山口、五竜遠見、白馬八方、栂池高原。
(問)北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会 TEL 0261-22-0110

■9/4〜;「立山・黒部アルペンルート」を運営する立山黒部貫光は立山駅と室堂駅で充電機能が付いたWi-Fiルーターのレンタルサービスを開始。
インバウンドの増加に合わせ、英語表記にも対応。モバイルルーター「OKiRACOON」を駅構内に設置。会員サイトにアクセスして貸出しを申し込めば、機器本体からルーター1台を取り外して持ち運べる。アルペンルート上では携帯電話会社に よって通信環境が異なり、山間部はネット接続が不便な場所も多い。NTTメディアサプライは「オキラクーンならどのキャリアのスマホでもストレスなく使える。立山や黒部ダムなどで撮った美しい写真を、その場でSNSに投稿することもできる」 機器本体には5台のルーターを搭載。レンタル料金は1GB(\660/24H),10GB(\1320/24H)など。追加;\550円/24H,\220/1GB

■北ア「涸沢」(標高2300m)で水不足。
冬の積雪や雨が少なかったことが影響。山小屋は水場での飲用水の提供を中止、登山者らに対し徳沢や横尾で必要な水を汲んで登ってもらうよう呼びかけている。例年は9/下から紅葉が本格化し登山者も増える。山小屋は「雨が降ってくれれば」と。 「飲料水のご提供ができません」。9/15;山小屋「涸沢ヒュッテ」はツイッター(X)で水不足を知らせる張り紙を投稿。宿泊やテント泊の利用者、立ち寄る登山者らに向け、徳沢や横尾で水を汲むように求めている。涸沢ヒュッテ社長の小林剛さんによると、 小屋では北穂高岳北穂沢の伏流水などを利用し、主に調理や飲み水、トイレに使っている。9/14;水不足への危機感を強め、3連休前に現状を伝えることにした。ペットボトル飲料水を急きょ荷上げし、売店ではラーメンの提供を一時的に取りやめ。 涸沢にある山小屋「涸沢小屋」でも水不足。普段は宿泊やテント泊の利用者が使える水道の利用を中止。小屋によると、水を引き入れている水源が枯れている。雨が少ないことが一番の原因で、雪解けが早かったことも影響しているという。 北ア北部の山小屋も水不足。唐松岳の「唐松岳頂上山荘」は水源にしている雪渓の雪は枯れ、9/16;トイレの手洗い用の水は使えない。売店には、水の代わりにペットボトル飲料水を購入するよう呼びかける張り紙がある。

■北アの山小屋が深刻な水不足に陥り、飲み水の提供をとりやめる事態に。
2023年も紅葉の季節がやってきました。名所として知られる涸沢カールなど北アは紅葉スポットで、平日でも多くの観光客や登山客の姿があります。登山相談所には涸沢ヒュッテと涸沢小屋の連名で水不足と書かれた紙が貼られています。 登山相談所の相談員は「何十年と山に登っているけど涸沢の水が枯れたっていうのは初めて」。北ア・涸沢にある涸沢小屋と涸沢ヒュッテは水不足に陥り、9/15から飲み水の提供を取りやめ、節水を呼び掛けています。涸沢ヒュッテの飲み水を 提供する水場はガムテープが貼られ、使えなくなっています。涸沢ヒュッテは「劇的な冬の雪の少なさが一番最初の原因で、あとは夏の降水量の少なさが響いている」。雪や雨が少ないことが影響し、水源から流れ出る水が減っています。 涸沢ヒュッテは「いつもは水深40〜50cmの清流・梓川が流れている場所だが、もう干上がりそうになっている」。猿が水不足で川からイワナを捕まえて、食べているという。紅葉シーズンを前に陥った水不足。涸沢ヒュッテは急遽、ヘリで飲料水を 荷上げするなどの対策をした上で、節水を呼び掛けています。「涸沢の紅葉は外すに外せないものだと思う。水を持ってきたりという手間はあるが、一度はご覧になって頂きたい」と。

■9/中;お盆を過ぎてから徐々に涼しくなってきました。上高地では朝晩の気温は10℃を下回る日もあります。涸沢カールの紅葉は例年10/8前後がピーク。明神池周辺は、10/8;穗高神社奥宮の明神池で平安絵巻の「お船祭り」の頃から 見頃を迎えます。河童橋付近のカラマツの黄葉は例年10/下-11/初が見頃。

■秋山シーズンを迎え、岐阜県警は夏山シーズンに続いて、この時期にも山岳の遭難事故が多く発生しているとして注意を呼びかけています。
県警によれば、県内で発生した山岳遭難事故のうち秋山シーズンは全体の3-4割を占める。2022年、2021年はコロナの影響も落ち着き、アウトドアブームもあって年間100件以上の遭難事故が発生した。 秋山登山で気をつけるべきポイントは、「日に日に日照時間が短くなり、活動できる時間帯が短くなるので、登山者は早め早めの行動を徹底してほしい。朝夕の寒暖差が激しくなり、10/中以降には3000m級の山では雪が降ってもおかしくない。 防寒対策をしっかりしてほい」と。
1)秋山シーズンは気温の寒暖差が大きくなるため防寒具や雨具を必ず持参する。
2)2023年秋はクマのエサとなるミズナラが県内全域で不作、例年に比べてクマの出没が増える可能性が高い。
3)クマ鈴を携帯すること。食料は匂いが漏れないようにする。食べ残しやゴミは持ち帰る。
4)登山ルートなどを記入した「登山届」を事前に提出すること。

■2023年6月から「黒部川」の「出し平ダム」と「宇奈月ダム」で行われた連携排砂で、排出された土砂の量は平年並みの32万m3。9/20;出し平ダムを管理する関電と宇奈月ダムを管理する国交省が富山で開いた会見で報告した。 ダムにたまった土砂を下流に流す連携排砂は、2023年6月〜7月に計5日間にわたって2年ぶりに行われた。出し平ダムから排出された土砂は過去の平均排砂量よりやや少ない32万m3、当初の目標よりも3万m3下回ったという。 一方、排砂中の水の汚染の程度を示す水中の有機物の量は、上流の猫又と下黒部橋でこれまでの観測平均値を上回った。環境調査結果は、2024年1月以降に評価委員会で示されます。

■9/15;環境省信越自然環境事務所は、中アで生まれ、動物園で飼育していた特別天然記念物で絶滅危惧種ニホンライチョウの成鳥3羽を中アに放鳥すると発表した。
群れ復活のため園で繁殖を試みたが産卵せず、繁殖は困難と判断した。3羽は茶臼山動物園と那須どうぶつ王国で飼育していた雄2羽と雌1羽。中アに移送後、1週間ほどケージで環境に慣らして放鳥する。同事務所の専門官は「当初の予定と 変わってしまったが、飼育過程で一定の成果を得られた」と。同事務所は、両園から中アに2022年放鳥した22羽のうち8羽の生存を確認。うち6羽はつがいを形成し、群れ復活に寄与しているという。

■9/12;秋山シーズンの遭難事故に備えようと、9/12〜;富山県警山岳警備隊は北ア「黒部峡谷」などでの救助訓練に入った。上市警察署での出発式では、訓練に参加する山岳警備隊員など23人。隊員たちは9/12から9日間、「黒部峡谷」や 北ア「剱岳」周辺で岸壁を登り降りする訓練などを行います。富山県警山岳警備隊長は「紅葉シーズンのメインルートになってくる黒部峡谷、特に下ノ廊下の概念把握、2023年は雪が少ないので、既に歩き始めることができる状況に なっています。しっかりと警備・救助活動に備えたい」と。「10/中からは雪が降ってもおかしくない。防寒対策をしっかり取ることが必要。日照時間が短くなることで、活動できる時間も短くなる。早め早めの行動を徹底し、日没前に 小屋に着くよう気をつけてほしい」と。訓練後には室堂などの派出所に配備され、救助や捜索に備えます。県警によれば、2022年1年間に県内で発生した山岳遭難は115件、このうち42件が9月-11月の秋山シーズンの 山岳遭難事故。2022年に富山県内で秋山シーズンに発生した山岳遭難は42件,43人、うち死者は4人。県警は登山者に対し、雪など急な天候の変化に備えた装備をするほか、余裕のある登山計画を立てるよう呼びかけています。

■9/8;クマの出没が増える時期を前に、富山で対策会議が開かれた。
県の担当者がミズナラが富山県内全域で不作になるなど例年に比べてクマの出没が増える可能性があるとして、住民への注意喚起などに取り組むよう呼びかけた。対策会議には県や市町村、猟友会など約50人が参加。県の担当者がクマの エサとなるブナ、ミズナラ、コナラの実の生育具合について、8月行った調査結果を報告した。それによれば、ミズナラは富山県内全域で不作、ブナは県東部を中心に凶作。また、富山県のまとめによれば、県内のクマの出没数は 2023.1月-8/末までに152件。2022年同時期に比べて少ないが、木の実のなり具合が悪いためクマの出没が今後増える可能性があるという。8月北ア「薬師岳」の登山口で男性がクマに襲われて軽いけがをするなどしていて、県自然保護課は 「登山などの際はリュックから食物の匂いが漏れないようにしたり、熊鈴やクマ撃退用のスプレーを携帯するなどして警戒してほしい。また庭にある柿の木の伐採をするなどクマをおびき寄せるものを置かないでください」と。

■松本市が進める北ア「上高地」の徳沢-横尾間の管理用道路整備事業「上高地再生と安全プロジェクト」で、市は事業費を募るCF型のふるさと納税「美しい上高地を未来に残そう 上高地「再生と安全」プロジェクト」を受付中。
プロジェクトは梓川の中に設けられている道路を撤去し、川の外に設置し直すことで安全性を高め人為的に改変された梓川を、本来の自然な流れ「網状流路」に再生し、本来の川の流れを 取り戻す。現在は歩行者用の「新村橋」(1952年建設)は車両が通行できるアーチ橋に架け替える。2021年度に工事を始め、現在は管理用道路の一部が完成。管理用道路は山小屋への食糧・燃料の運搬、公衆トイレの汲み取り、緊急車両による 人命救助などで利用。歩行者用の新村橋を撤去し、今後は橋台の建設に取り組む。総事業費は約22億円を見込み、2027年度の完成を目指す。寄付は「ふるさとチョイス」から。寄付額に応じて税控除が受けられる他、計10万円以上の寄付者は 新村橋のたもとに設置予定の事業解説板に名前を刻印する。CFは2022年度も実施し、約1685万円を集めている。
寄付募集期間;2023.9/1-11/30。目標金額;2000万円、寄付金額;\182000円、支援者数;7人(9/5現在)

■北ア「上高地・徳沢」にある「徳沢ロッジ」は、Instagramを使った情報発信に力を入れる。
山小屋スタッフらが徳沢の景色や前穂高岳の山岳風景、見頃の花などの写真を投稿。アカウントの投稿は2018年6月に開始。4〜5日に1回は投稿。フォロワーは約2.2万人。「インスタで景色を見た人に徳沢に来てもらい。実際に見てほしい」。
徳沢ロッヂIG
(問)徳沢ロッヂ TEL 0263-95-2526

■北ア「涸沢」では秋の気配が漂い始めた。
岩場に自生するナナカマドの実が赤く色づき、カール上部では草が黄色や茶色に色づく「草紅葉」が始まってきた。
9/3;北ア南部の山小屋関係者らが上高地涸沢の「涸沢ヒュッテ」(標高2300m)で、宿泊者を対象にしたコンサートを開く。憩いのひとときを提供しようと初めて企画。8/30;松本で練習、本番に向けて気持ちを高めた。涸沢ヒュッテの スタッフが演奏機会を設けたいと考え、周囲に呼びかけた。北穂高小屋や横尾山荘、涸沢ヒュッテなどの6人が演奏する。涸沢ヒュッテでは「涸沢音楽祭」の後継として、フルートやクラリネットなどのコンサートを開いてきたが、近年は 新型コロナの影響で中止している。

■9/3;北ア「涸沢」の山小屋「涸沢ヒュッテ」(標高2300m)で、宿泊客を対象にしたコンサートが開かれた。
食堂で、北ア南部の山小屋関係者ら6人がバイオリンやチェロ、電子ピアノを演奏。静かな山小屋に響く美しい調べに約70人が耳を傾けた。 同ヒュッテのスタッフが穂高連峰のモルゲンロートや雲間から差し込む光に着想を得て作った曲を中心に6曲を披露。 涸沢ヒュッテでは2015年まで「涸沢音楽祭」を、そのの後も企画コンサートを開いていたが、新型コロナ渦で中止が続き、演奏会は4年ぶり。楽器は上高地からヘリで荷上げ。バイオリンを弾いた北穂高小屋社長の小山義秀さんは 「山の仲間と演奏し、みんなでこの時間を共有できて良かった」と。

■北アの玄関口である徳本峠にある「徳本峠小屋」は2023年で営業100年目。
小屋は1923年開業。一部は開業当初のままで、2011年には「山小屋初期の形態をとどめている」として国登録有形文化財に選ばれた。小屋は営業開始100年を記念するグッズを作る予定で、登山者のために営業を続けていく思いをあらたにしている。 徳本峠は、自動車が通れる上高地釜TNが昭和初期に開通するまで、新島々から上高地に向かう主要ルートだった。明治時代に「日本アルプス」の呼び名を世界に広めたウォルター・ウェストンも歩いた道。徳本峠小屋は、上高地にある 上高地温泉Hが開業。その後、何度か小屋の管理者が変わっている。開業当初から残る休憩所は平屋建てで、内部は3層構造。2009-2010年に一部を改修し、宿泊部分や食堂、居間などを備えた新館を建築した。小屋の魅力は手料理のおもてなし。 小屋では登山者が体を休めることを重要視し、複数人で一枚の布団を使うような「詰め込み」は行わず、1人1枚の布団を確保している。小屋の梁に残る登山客の落書きからも100年の歴史が感じ取れる。 2023年の営業は10/15までの予定。完全予約制。
(問)徳本峠小屋 TEL 090-2767-2545(予約;8:00-15:00,19:00-20:00)

■9/3;北ア「槍ヶ岳山荘」で「第45回播隆祭」
槍ヶ岳山荘では槍ヶ岳を開山した播隆上人の偉業を偲ぶ、9月の第一土曜日を「播隆祭」として開催。2023年で第45回播隆祭。山岳写真家・渡辺幸雄氏による山岳写真の撮り方を説明した。

■9/1;日本三霊山として古くから信仰を集めてきた立山、白山、富士山の3県の知事が集まり、観光や文化、芸術の面で交流を拡大する。
2023.1月、富山、石川、静岡の知事が三霊山の価値を活かすために連携を深めることで合意、協定を結んでいた。9/1;3県知事が立山町「立山博物館」を訪れ、三霊山の山岳信仰についての展示コーナーなどを視察。その後、富山で初の 「三霊山サミット」が開かれ意見を交わした。今後の取り組みとして、首都圏で食や観光の魅力発信を連携して行うほか、山岳信仰の拠点である神社や周辺の観光地をめぐるデジタルスタンプラリーを実施、観光や文化、芸術の面で交流を さらに拡大することで合意した。

■山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」の選手たちが北ア「薬師岳」の「太郎平小屋」や周辺の山小屋に食料品を担いで届ける歩荷のボランティア活動を行った。
実行委員会がレースを陰で支える山岳関係者に感謝を表そうと企画レースに参加した11人が有峰の折立登山口に集まり、野菜や食料油、パンなどの食料品を1人15〜20kg担いで太郎平小屋へ運んだ。通常約5時間の道のりを約2時間40分で到着。 その後、スゴ乗越小屋と高天原山荘に残りの物資を届けた。実行委は「今後も各山域で登山振興に貢献していきたい」と。
同レース(TJAR)は富山湾から3000m級の山々を越えて太平洋の駿河湾へ向かう過酷なレースで約415kmを制限時間8日かけて踏破する。
2022年は8/6-8/14開催で北ア・中ア・南アを縦断。参加者30名、完走者20名。累積標高差は2.7万m。
コースは富山湾スタート〜(ロード)〜馬場島〜北ア・早月尾根〜剱岳〜立山〜五色ヶ原〜薬師岳〜黒部五郎岳〜双六岳〜槍ヶ岳〜上高地〜(ロード)
R158〜梓奈川渡ダム・奈川〜中ア・木曽駒ヶ岳・空木岳〜(ロード)・駒ケ根〜南ア・仙丈ヶ岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳・茶臼岳〜(ロード)井川ダム〜静岡・駿河湾ゴール。
1位の選手は4日間17時間33分でゴール。隔年開催で、次回は2024年8月予定。

■北アなど有数の高峰を抱える長野県内では今夏、山岳遭難が目立った。
夏山期間の遭難の集計を始めた2012年以降で最多。コロナ禍が落ち着いて登山者が増えたことが背景で、県警は気候が冬に向かう秋山での注意を呼びかける。
県警によると、7〜8月の遭難発生件数;101件(+1件増)、負傷者;59人(+8人増)、死者;10人(前年比+4人増)、2020年、2021年はコロナ禍で100件を下回ったが、感染防止対策が緩和されたことで登山者が増え、遭難もかつての水準に戻ったと。 原因別では、疲労;19件、転倒;35件、転倒・滑落;22件(死亡;8人)、病気9件など。転落・滑落は前年から7件増。猛暑だったことから、疲労で行動不能になる人は直近5年で最多。 発生場所は北アが約7割(69件)を占めた。北アでの死者は7人、負傷者は38人。

■2023年夏山シーズン(7/1-8/31)の山岳遭難(長野県警)
・遭難件数;101件,101人(2022年+1件)。7月;54件と過去最多。
・死亡;10人(2022年+4人増)、行方不明;0人(-1減)。危険性の高い稜線を歩く人が2022年より増え、ヘルメットを着用せず致命傷を負うケースが見受けられた。
・負傷者(ケガ);59人(+8人増)、無事救出;32人(-20減)、転倒(35人;3割)、滑落(22人;2割)、疲労(19人;2割)など。下山中の「転倒」多い。
・疲労による救助;19人(過去5年で最多)。猛暑の影響で脱水症状や軽い熱中症と思われる疲労遭難が多発した。
・40歳以上の中高年が9割を占め、60歳以上が5割(52人)。
県警では無理な登山計画や水分不足が主な原因で、連日の猛暑も影響したとみています。県警は、秋の紅葉目当ての登山者が増えると予想され、日没が早くなる秋山シーズンではヘッドライトや防寒着などの装備を整え、自分の実力にみあう 山に挑戦したりすることを呼びかけています。

■2023年夏山シーズン(7-8月)の山岳遭難(富山県警)
山岳遭難数は59人(2022年同時期+3人増)で3年連続で増加。このうち県外からの登山客は54人と全体の9割以上を占めた。半数は60歳以上。また3人が転落して亡くなったという。地域別では立山は23人と最多、剱岳は9人、薬師岳は6人。 山岳遭難が増加した理由について、新型コロナによる行動制限が緩和され、登山者が増加したことが影響したと分析。これから始まる秋山シーズンでは日没が早まり気温の寒暖差が大きくなることから、防寒具や雨具を携帯して天候の 状況を調べるなど、事前に十分な準備をするよう呼びかけています。残暑が続くことが予想されるため、こまめに水分補給をしながら登山を楽しんでほしいと。

■2022年度登山計画書届け出状況(長野県山岳高原観光課)
調査を開始した2017年度以降で最多。同課は「登山者総数の増加とともに、インターネット利用で届け出がしやすくなった」と分析。
2022.4/1-2023.3/31;登山計画書届出件数;31万8877件(2021年度比+27%)、登山者数;64万7578人(2021年度比+31%)
内訳は「インターネット」(構成比62.6%);19万9567件(2021年度比+42%);39万3680人(2021年度比+44%)、「登山ポスト」(構成比36.8%);11万7372件(+7%);22万9715人(+12%)
「郵送・持参」(構成比0.4%);1126件(+59%);1万8080人(+91%)、「FAX」(構成比0.2%);812件(+14%),6103人(+40%)
「北ア」(構成比50.6%);登山計画書届出件数;6万9017件(+18%)、登山者数;15万1932人(2021年度比+8%)
「八ヶ岳」(構成比16.8%);47,687人(+6%)、「中ア」(構成比13%);3万594人(+26%)、「南ア」(構成比6%):9164人(+56%)、「他」(構成比13.6%);4万2311人(+7%)
山域計;13万6267件(+8%);登山者数計;29万5795人(+17%)

■9/24;13:30-16:00;「白馬村ウイング21」にて「白馬連山氷河調査報告会」「山と雪氷ー南極・ヒマラヤ・白馬を語る」
第一部;白馬連山の氷河調査報告:2020年から不帰沢・杓子沢・白馬沢の氷河調査状況を報告。
第二部;南極地域観測隊活動報告、エベレストへの挑戦、トークセッション「白馬連山の魅力を語る」
世界の山岳や雪氷と白馬の魅力について話す。
新潟大理学部・奈良間千之教授、南極地域観測隊越冬隊員・泉秀和氏、エベレスト登頂日本山岳ガイド・羽山菜穂子氏、白馬山案内人・松澤幸靖組合長、他。
(参加無料,事前申込不要)
(問)白馬村教育委員会事務局 TEL 0261-85-0726

■8/25;猛暑の影響で北ア「白馬岳」に通じる「白馬大雪渓」では雪解けが進み、8/27;15:00;大雪渓登山ルートを閉鎖・通行止めにする。
雪渓上部ではクレバスもできており、日に日に目に見えて割れ目が大きくなっています。 雪の割れ目や、近くに川のような水の流れている音がしたら、決して近づかないように注意してください。 通行の目安に赤いベンガラやトラロープも張ってありますので、注視して歩くようにしましょう。 2022年の冬に雪が少なく、2023年夏の猛暑と雨で急速に雪解けが進み、危険が伴うため、安全な登山ルートを確保することができなくなった。登山道の状況によっては、通行止めが早まる可能性もあるという。白馬大雪渓は2016年、 2020年にも融雪の影響で通行止めにしたが、時期は9月。8/中での閉鎖は初めてという。なお、大雪渓を見に行くことも不可。白馬岳登山の迂回ルートは、白馬鑓温泉ルート(猿倉-鑓温泉-白馬鑓ヶ岳-杓子岳-白馬岳)と 栂池ルート(栂池高原-栂池自然園-白馬大池-小蓮華山-白馬岳)は通行可。大雪渓経由よりかなり距離が長くなるため、慎重に計画を立てること。

■夏山シーズンを迎え、登山者が山に戻り遭難が増加。転倒、滑落などによるけがだけでなく、夏山では熱中症なども目立っています。
こうした状況を受け、国際山岳看護師と理学療法士が「山岳医療を広めたい!プロジェクト」を立上げた。8/下からCFを始め、山岳医療団体への支援を呼びかけています。北アや八ヶ岳などで登山者がけがや病気になったとき、頼りになるのは 山小屋に併設された診療所。大学医学部の有志らが運営。2010年、高山病や低体温症などの登山医学を研究する日本登山医学会は、「山に登れるお医者さん、看護師さん」ともいえる山岳医、山岳看護師制度を発足させた。最近は診療所だけで なく登山口で、山岳医や山岳看護師らが医療従事者の立場から安全登山の呼びかけをしたり、登山ルートでパトロールなどをしたりするなど活動の場を広げています。国際山岳看護師の女性(安曇野)は山小屋でボランティアで活動し、「貴重な 経験をしたことで、山岳医療に携わりたいと強く思うようになった」と。2023年5月、国際山岳看護師の資格を得ている。理学療法士の男性(松本)は2016年から北アの常念岳などで医療ボランティアとして活動。「日本登山医学会認定山岳医講習」を 修了。山岳医療が登山者にはあまり知られていないことに危機感を抱いていた。山岳医療活動は、医療従事者が余暇を使って自己負担するボランティアで成り立っています。また、山岳医療の活動に対して自治体からの支援が十分ではありません。 「YAMAP」が運営するCFで、山岳医療の支援金を募るだけでなく啓発活動にも役立つと考え、山岳医療の重要性や山での事故を未然に防ぐ方法を訴えることにもつながる。山岳医療に取り組む団体に呼びかけたところ、北杜市の「山岳医療パトロール」と 大山町の「大山山域山岳医療部会」の団体が賛同。ともに登山道の巡回や登山口で安全登山の呼びかけなどの活動をしている。支援金は2つの団体に渡し、医療物資の購入資金や活動者の交通費などに充てられます。
目標金額は90万円。「今回のCFの活動は山岳医療を知ってもらう第一歩と考えています」。山岳医療従事者の活動を、持続的に支えるために。「山岳医療を広めたい!プロジェクト」
(9/4現在;支援額;\463,111円,目標金額;\90万円,支援者;2773人,11/18まで)

■2024年から一般開放する関電の工事用路線「黒部宇奈月キャニオンルート」で、高温のトンネル区間を走行可能な耐熱構造の新型客車が7月に納車された。
「黒部宇奈月キャニオンルート」は黒部峡谷鉄道の欅平駅から「立山・黒部アルペンルート」の黒部ダムまでを結ぶ全長約18kmの工事用路線で、2024年6月から一般開放。一部区間はトンネル内の岩盤温度が40℃と高温になるため、 関電は安全対策の一環として高温の区間を走行できる新型の耐熱客車3両を7/下に導入。2023年度中に新型の蓄電池機関車2台と耐熱客車7両を追加で導入する。耐熱客車は11人乗りで高さ約2m、幅約1.7m、全長約3.6mで重さは2.5t。 関電は導入した新型車両の前後に非常脱出口を設けたほか、トンネル内には災害時に速やかに避難できるよう避難経路を整備します。関電北陸支社は「車両が新型に切り替わることでより安全に訪れる人たちの輸送に努めていきたい」と。

■北ア「奥穂高岳」(標高3190m)の山頂直下にある「穂高岳山荘」は2023.8月、創設から100周年を迎えた。
創業者今田重太郎の孫で3代目主人の恵さん(高山)は「登山者を守り、北アルプスの厳しさと美しさ、その両面を伝え続けていくことが役目」と次の100年を見据える。穂高岳山荘の幕開けは、大正登山ブームの1923年8月。山岳案内人をしていた 重太郎が客を連れて槍・穂高連峰を縦走中、激しい雷雨に見舞われ、「稜線における小屋の必要性を痛感した」。奥穂高岳と涸沢岳間の鞍部「白出のコル」を選んだ。初めはテント1張分のスペースから徐々にコルの地面をならして広げていった。 自分たちで切り倒した木材を背負って上がり、20人ほどを収容できる小屋を建設。両県から許可の出た1925年「穂高小屋」として営業を始めた。「山小屋をやるからには道づくりも義務」と登山道の整備にも力を入れた。毎年のように スリップ事故が起きていた一枚岩を迂回するルートを造ろうと、クマやカモシカが使う獣道に手を加えて「重太郎新道」を完成。「穂高という神々しい場所にふさわしい山荘に」という思いを胸に、増築や石積み防風壁の整備、自然エネルギーの 導入などを進め、1975年には現在の規模まで拡大。最大で200人程度の受け入れが可能となった。2011年に山小屋の主人に就任した恵さん。2012年5月、雪に覆われた涸沢岳で男女6人が遭難する事故が起きた。県警山岳警備隊や従業員が 救助して山荘へと運び込み、恵さんも看病に当たった。布団や従業員の衣服をかき集め、必死の思いで温めたという。5人は回復し翌日ヘリで山を下りた。
「恐ろしい自然の力と、小屋を建てることで命を守れる人間の力、両方を強く感じた」と。「自分はそういう場所で仕事をするんだ」と経営者としての覚悟を持った出来事だった。就任から12年、夫の公基さんと共に、得意のデジタル分野の 知識を生かして、ソフト面の充実を進めてきた。他の山小屋に先駆けたクレジットカード決済や、ウェブ予約システムなどの導入は「全て登山者の安心安全のため」。「登山者を迎え、元気になってまた山に出てもらう。やるべきことは、 100年前に重太郎が小屋を建てることを決めたあの日から何も変わりません」。
涸沢からドイツ語で「支稜線」「支尾根」などを意味するザイテングラートを辿る。そり立つ岩にしがみついて登っていく。穂高岳山荘前の石畳のテラスからは眼下には雲と山々が広がる。山荘主人の今田恵さんによれば、コロナ禍を経て 海外からのお客さんが増えているという。「こんなすてきな場所があるなんてと言ってもらえるのが、本当にうれしい。これからも登山者を手助けする存在でいたい」と。

■宇奈月温泉と黒部ダムを結ぶ「黒部宇奈月キャニオンルート」
2024年6月30日に一般開放。黒部の秘境の魅力を味わいながら電源開発の難工事の歴史を体感できるコース。キャニオンルートは総延長18km。黒部峡谷鉄道・欅平駅-黒部ダム間にある関電の物資輸送路で黒部ルートとも呼ばれる。 黒部川第3、第4発電所を建設するための工事用トンネルとして開通。欅平から工事用トロッコに揺られてトンネルを進むと、高低差200mの竪坑エレベーターで一気に上昇。急勾配で鉄道を敷くことができず、人や物資を運ぶために作られた エレベーター。エレベーターを降り狭いトンネルを進んでいくと、竪坑展望台からは後立山連峰など黒部峡谷の大自然を間近で見ることが出来ます。キャニオンルートの目玉は、小説「高熱隧道」で有名な高温地帯。展望台から戻り、 上部専用軌道を走る蓄電池機関車に乗って高温地帯に近づくと、車内が次第に温かくなり、窓が曇り、硫黄臭が漂う。高温地帯は温度40℃だが、掘削工事時は110-120℃で、ダイナマイトが自然発火する事故も起きたという。 昭和初期の掘削時は岩盤の温度が最大160℃。ダイナマイトやドリルを使って削り進めていたが、あまりの熱さに当時の作業員はホースで冷水を浴びながら作業をするほど。軌道の途中、外の眺めが楽しめる場所では仙人谷ダムが迫り、 第4発電所の発電機室では直径3.3mの水車などを見学。発電所の特徴と水力発電の仕組みについて学ぶ。斜度34度を昇降する資材輸送設備「インクライン」というケーブルカーで急勾配を20分かけてゆっくりと高低差500mを上がる。 トンネル内を走るツアー最後のバスに乗り、全長10.3km「黒部トンネル」を走る。トンネル内の気温は6℃。トンネルの途中では裏剱などの絶景が観られる。再びバスに乗ると「黒部ダム」に到着する。(所要:3時間)

■山岳遭難も後を絶たない。特に疲労や体調不良で救助するケースが増えている。
7/31〜8/6;山岳遭難は23件。うち8件は疲労によるもの。ハンガーノックの防止。
長野県警察山岳遭難救助隊(Twitter等より)
1)行動する前にスポーツドリンク等の飲料水を500mlを飲んでおく。
2)持久力をアップするために登山前日から炭水化物やタンパク質をを多めに摂取する。脂質は抑えめに。
3)登山の歩行ペースは会話ができる程度のペースで。オーバーペースは禁物。
4)登山中は1時間に1回10分程度の休憩を取り、水分やカロリーは一気に補給するのではなくこまめに摂る。
5)水・食料は十分に持参。水分量は「行動時間×(体重+荷物重量s)×5ml」、カロリーは「行動時間×(体重+荷物重量)s×5Kcal」が目安、夏はこれよりもちょっと多めがおすすめという。
5)撤退が容易なコースを選ぶ。
6)登山中の岩場やはしご・鎖場では岩が動くかも、はしごや鎖が緩んでいるかもと予測した行動をとることで遭難リスクを減らす。
7)下山まで集中力をキープ。
8)コラーゲンなどのサプリを持参。下山時の膝痛を和らげる。
9)事前に気象、登山道の状況などの情報を取る。
※県警山岳安全対策課は「山でバテてしまうようだ。水分はもちろんだが、食事もしっかり取ってエネルギーを入れてから山に登ったほうがいい。山の上も暑く、太陽の熱が直接来ることもあって、熱中症や脱水の症状もある」。 「特に大事なのは日々の運動。平地を歩くだけでなく負荷のある坂道を歩くなど毎日トレーニングを重ねてほしい」と。

■8/20;北アルプス最奥部の黒部源流域にある「三俣山荘」への最短経路「伊藤新道」が本格開通した。
8/19-8/20;記念イベント「ゆまキャン」が大町の高瀬渓谷「湯俣温泉」で開かれた。
三俣山荘経営の伊藤圭さんらが伊藤新道の「復活」について語った。日帰り客を含め愛好者ら300人以上が訪れ、北アの秘境ルートの開通を喜んだ。河原にはテントでアウトドア用品店が最新の装備品などを展示していた。
伊藤新道は長さ約10km、高低差約1000m、圭さんの父、故正一さんが私費を投じ、1956年に開通。もろい地質が崩落したり、つり橋が落ちたりして1983年から一般登山者は通れなくなっていた。圭さんらは整備を最小限に抑え、川を歩いて渡り、 自分でルートを探す冒険的要素がある上級者コースとしての再開通を目指した。CFを活用し2年前からつり橋や足場などを設置。8/19;対談ではアウトドア用品店は新たな伊藤新道を「登山者自身が進むか退くかを状況判断しながら楽しむ道」と。 圭さんは40年ぶりの開通を「大きな節目。やっとここまでたどりついた」と。伊藤新道を再生し、湯俣をアウトドアの拠点にする構想に協力している大町出身のプロ山岳ランナー上田瑠偉選手も登壇、「大町を活気づけたい」と意気投合した。 8/19;湯俣には100張りのテントが並んだ。湯俣にある山小屋「晴嵐荘」の総支配人・森本克寛さんは「これまでは多くて30張り。こんなに人が来たのは初めて」と。夜には参加者がたたき火台の周りで語り合っていた。

■8/19;北アの登山道「伊藤新道」の復活を祝うイベントが大町「湯俣温泉」で開かれた。
約40年前に廃道となった「伝説の登山道」が、8/20;本格開通。登山ファンや山小屋関係者ら約300人が集まり喜びを分かち合った。伊藤新道は湯俣温泉から「鷲羽岳」(標高2924m)と「三俣蓮華岳」(標高2841m)間にある「三俣山荘」までを つなぐ約10kmの登山道。北ア最奥部の黒部源流域にある三俣山荘〜湯俣温泉を結ぶ「伊藤新道」(標高差1150m)。山荘を経営する伊藤圭さんの父が私費を投じ、1956年に完成・開通。伊藤新道は三俣山荘の改築資材を運ぶために使われた道で、 登山ブームも相まって1日に500人もの人が訪れたこともあったという。ただ、周辺では硫化水素を含む火山ガスが噴き出し、つり橋のワイヤが腐食して落ちてしまうこともあった。開通後にダム工事で水位が上昇、河床が上がり、つり橋が 流されるなどして1983年には通行が困難となった。この登山道の再整備を進めてきた三俣山荘の伊藤さんは「ダム工事などでにぎわった大町市の街を再び活気づけられれば」と期待する。 黒部源流域への入山は奥飛騨温泉郷の新穂高温泉のある高山市側からが圧倒的に多い。
「新穂高温泉」(標高1100m)-笠新道登山口-「わさび平小屋」(1400m)-小池新道登山口-秩父沢出合(1720m)-シシウドが原(2090m)-「鏡平山荘」(2300m)(約3.5H)-弓折乗越(2560m)-「双六小屋」(2600m)(約5.5H)-「双六岳」(2860m)- 「三俣蓮華岳」(2841m)(8H)-「三俣山荘」(2550m)は距離16.2km、約9-10H。
大町市側の登山口は「七倉GT」(標高1058m)-「高瀬ダム」(5.5km,車15分,特定タクシー;\2400/4人乗り,※徒歩の場合は1.5H)
「高瀬ダム」(標高1270m)〜日本三大急登の「ブナ立尾根」(標高差1250m,距離3.5km)を登り、裏銀座縦走コースの「烏帽子小屋」(標高2550m)(3.5km)〜「三ツ岳」(2844m)(6.2km)〜「野口五郎小屋」(2924m)(8.8km)〜「野口五郎岳」(2924m)(9.4km)〜 「真砂岳」(2862m)(10km)〜真砂岳分岐(竹村新道分岐)(2860m)(10.2km)〜「水晶小屋」(2900m)(13km)〜「水晶岳」(2986m)往復(3.8km)〜「ワリモ岳」(2888m)(16.2km)〜「鷲羽岳」(2924m)(17km)〜三俣山荘(標高2550m)(18.6km)と長い工程(約20km)
三俣とは飛騨(岐阜)、信濃(長野)、越中(富山)の3国境を表す。「三俣蓮華岳」(標高2841m)は奥黒部源流域の展望台。日本百名山「鷲羽岳」は羽を伸ばすように雄大な裾野を広げ、左には日本の秘境とも称される「雲ノ平」、黒部五郎岳、 薬師岳、水晶岳が聳え立つ。鷲羽岳とのあん部には「三俣山荘」が建つ。2021年に伊藤新道につり橋を造り、復活への道を切った。2022年麓の大町の商店街に登山者らが集える「三俣山荘図書室」を開設し、登山関連の資料をそろえ、 カフェを併設。大町市とも協議し、2023年7月;JR信濃大町駅から登山口「七倉登山口」まで「裏銀座登山バス」定期運行を実現。(2023.7/15-10/15;金〜月を中心に1日4往復,8月は特定日運行)(片道;\1500/大人,\1000/小学生)
2022年にCFでさらに2つのつり橋を完成した。2023年夏には桟道を架けるなど最後の整備に取りかかった。

■8/16〜;北ア「焼岳」で山頂付近を震源とする火山性地震が増えている。
気象庁は噴火警戒レベルは「1」を維持している。火山性地震は、8/15までは1日数回程度、8/16;10回,8/17;13回,8/18;11回,8/19;6回(15:00)と増え、8/9-8/18;火山性地震の計56回。山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いており、 中長期的に火山活動が高まってきている可能性があります。今後の火山活動の推移に注意。登山する際には火山活動の異変に注意しヘルメットを着用するなど安全対策を呼びかけています。

■2023.3月に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた「浅間山」
気象庁によれば、2023.3月から続く山体の膨張を示すと考えられるわずかな地殻変動は、8/18も継続中。火山性地震は、7月に1日160回を越えた日もあったが、8/14-8/16;1日3回ずつ、8/17;19回、8/18;3回と一時に比べ減っています。 引き続き小規模な噴火のおそれがあるとして、山頂の火口から約2kmの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、地元自治体などの指示に従い危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。

■北ア「立山」の標高2300mの高原にある「ソーメン滝」が7月から姿を消した。
北ア「天狗平」(標高2300m)の観光スポット。そうめんのように白く細い水の筋が岩肌を流れ落ちるさまから、その名が付けられたという「ソーメン滝」。この美しい景観が失われようとしています。岩肌を縫うように流れ落ちていた滝が まったく流れていません。ソーメン滝は別名「赦免滝」とも呼ばれ、立山信仰では地獄谷で数々の責め苦を負った亡者がこの滝で赦免されるという伝説も残っています。


★山岳遭難;★(2023.9/20-8/17)
■2022年に全国で発生した山岳遭難は3015件(前年比380件増)、3506人(同437人増)
統計が残る1961年以降で最多。新型コロナ渦で減少していた山岳遭難は、2020年から2年連続で急増。都道府県別では、遭難者数は長野県(310人)が最多、東京(220)、北海道(210)、神奈川(175)、山梨(174)が続く。死者・行方不明者数は、 長野(41)、北海道・新潟・山梨は20人。長野県内でも、登山者数は着実に回復に向かっており、2022年の遭難はコロナ前のレベルに。年代別では高齢者の割合が増加。さらに2023年の発生状況をみると、長野県警によれば、2023年に入ってから 8/20までに県内の山で遭難した人は205人、2022年同時期を11人上回っています。

■夏山〜秋山期間中、北アでは山岳遭難が相次いで発生。県警は自分の体力に見合った登山計画を立てるなど、装備や体調にも十分注意してほしいと登山者に注意を呼びかけています。
県警によれば、2023年は9/10までに、県内の山で遭難した人は232人、このうち24人が亡くなっています。ヘルメットなどの装備を整え、気象状況を確認するなどした上で、自分の実力以上の山には登らないよう呼びかけています。

■北アでは遭難が相次いで発生。県内の山岳で遭難が9件発生。3連休で登山者が増加したとみられます。
北アでは前穂高岳;3件(滑落,落石による負傷,行動不能)、槍ヶ岳;1件(滑落)、涸沢岳;1件(滑落)、常念岳;1件(行動不能)、爺ヶ岳;1件(転倒)、東天井岳(中山);1件(転倒)の計8件。

9件発生したが死者はなし。遭難の内容は「滑落・転落」(4件)と最多。「行動不能」(2件)。 ■3大キレットの「大キレット」(北穂-南岳)、「八峰キレット」(鹿島槍吊り尾根北峰分岐〜五龍岳)、「不帰ノ嶮」(唐松岳-天狗ノ大下り)は上級者向けの登山コースで、山と山をつなぐ尾根が深く切り落ちている屈指の難所。
9/17;12:05;北ア唐松岳北の「不帰ノ嶮」にいた登山者から「富山県側から助けてという声が聞こえる」と警察に通報があった。
9/10〜;2泊3日の予定で栂池高原から白馬乗鞍岳へ単独で入山し唐松岳で下山する予定だった男性が、9/12以降行方不明となっていた。富山県山岳警備隊が捜索したところ、標高2500m付近で助けを求める男性の声が聞こえ、警備隊の呼びかけにも 応じていた。しかし樹木が生い茂っているところもあり、居場所が特定しづらく捜索は難航。9/20;山岳警備隊は長野県側から捜索を再開。9/20;15:40;不帰ノ嶮の西1kmにある標高2080mの谷で山岳警備隊が男性を発見、富山県警ヘリで救助。 8日ぶりに救助され、命に別状はないという。山岳警備隊は「発見した場所は谷の中、比較的平坦な場所。周辺は急な岩壁に囲まれる厳しい場所。体が震えていて低体温症のようだった。一生懸命励ましたり、クルーが中でヒーターを入れて体温が 少しでも回復するよう協力しながらやった」。 白馬村役場の職員は「不帰ノ嶮は岩山、非常に険しい山で、県の出している信州山のグレーディングで6・Dというかなり難易度の高い山。場所によっては細い足場になっていて、横がすぐ崖っていう場所も多々あります。不安な方はしっかりと ガイドをつけて登山を行っていただければ」。

■9/17;12:00;北ア「不帰嶮」で登山者から「富山県側から助けてという声が聞こえる」と通報があった。富山県警山岳警備隊が捜索したところ、標高2500〜2600m付近で、名前を叫んで助けを求める男性の声が聞こえ、9/17-9/19;助けを求める声を 確認したという。声は聞こえる距離まで近づいているが、尾根が連なる急峻な岩場で樹木が茂っているところもあるため、姿が見えておらず、捜索活動は難航。現場は八方尾根スキー場の西側、唐松岳北の上級者向けの登山コースで、浸食によって 切り立った稜線や岩場が続く難所。9/20;富山県警は登山道から山岳警備隊、空から県消防防災ヘリを飛ばして捜索を再開した。9/10-9/12;男性は単独で白馬乗鞍岳から入山、9/12以降行方不明になっていた。9/20;15:40;富山県警ヘリが 発見、山岳警備隊員が標高2080m付近の谷で男性を8日ぶりに救助した。9/12;男性は天狗山荘を出発、唐松岳に向かう途中で登山道を外れ、道に迷ったと。発見された時には雨具とヘルメット、小型のリュックを身に着けていていた。病院に 搬送されたが命に別状はないという。

■9/20;北ア「爺ヶ岳」で登山をしていた男性が体調不良を訴え、救助を要請した。その後、県警ヘリで救助された。警察によれば、9/19;男性は仲間と2人パーティーで爺ヶ岳に入山、山小屋で1泊して、9/20;下山していたところ、柏原新道 (標高1750m)で体調不良を訴えたという。荷物をおろして休んでいたが状態が悪化したことから、16:00;仲間が救助を要請。1時間後に県警ヘリで救助したが、搬送時は意識がない状態で、病院で死亡が確認された。

■9/18;15:40;北ア「前常念岳」で男性が転倒してケガ。安曇野警察署によれば、前常念岳の標高2400mの頂上付近で転倒してケガをしたと、男性から通報があった。男性は右足首を捻挫したもよう。9/19;警察は救助に向かう。 9/16;男性は2人パーティーで三股登山口から入山、常念岳に登った後、三股登山口に向けて下山中に転倒したという。

■9/18;北ア「涸沢」の「本谷橋」の近く(標高1800m)で男性がバランスを崩して2mほど滑落し救助された。本人からの救助要請を受け、松本警察署の山岳遭難救助隊員が一緒に下山、13:30;松本の病院に搬送された。男性は左ひじの擦過などで 軽いケガの模様。9/17;男性は単独で上高地から入山、9/18;横尾から奥穂高岳に向けて登山中でした。

■9/18;15:30;北ア「涸沢」のテント場付近(標高2300m)で男性が腰痛を訴え、行動不能となった。

■9/17;8:00;北ア「中山」で女性が東天井岳に向けて縦走していたところ転倒して右手首を骨折。10:00;女性は長野県警ヘリで救助され、松本の病院に運ばれた。

■9/17;10:30;北ア「前穂高岳」で男性が落石を受けて右手に軽いけがをした。14:00;男性は県警ヘリで救助され、松本の病院に運ばれた。
■9/17;11:00;北ア「涸沢岳」で男性が50m滑落、頭を強く打つなどの大ケガ。涸沢岳の標高2750m付近で「滑落した人がいる」と涸沢岳に向けて縦走中の登山者から警察に通報があった。警察ヘリが男性を救助したが、男性は頭に大ケガ。 警察によれば、男性は1人で登山をしていたとみられる。

■9/17;9:35;北ア「爺ヶ岳」の標高1800m付近で女性が転倒し左足を骨折。

■9/17;15:25;北ア「槍ヶ岳」山頂付近(標高3140m)で女性登山者が50mほど転落し、全身を強く打ちました。女性は3人パーティーで同行者からの通報で、県警ヘリが救助、松本の病院に搬送された。9/16;女性は仲間と上高地から入山、 難易度が高いバリエーションルートの北鎌尾根を経由して、槍ヶ岳山頂を目指していたという。

■9/17;15:30;3人で前穂高岳から下山していた男子児童が紀美子平付近で行動不能となり、保護者から救助の要請があった。岩場を降りることができず、動けなくなったという。県警山岳遭難救助隊が出動、隊員に付き添われて近くの山小屋に 入りました。9/16;岳沢から3人は入山、9/17;前穂高岳を登頂後、岳沢に下山する予定でした。

他に前穂高岳では男性が岩場を降りられない技量不足で動けなくなった。

■9/17;15:00;北ア「常念岳」の標高2500mで男性が疲労で行動不能となった。9/16;男性は1人で北アに入り、9/17;蝶ヶ岳から常念岳に向けて縦走中。9/17;男性はその場所でビバーク、9/18;警察は本人の体調次第で救助に向かう予定。

■9/17;7:00;北ア「北穂高岳」で男性が100m転落して死亡。奥飛騨温泉郷神坂の北ア「北穂高岳」の「滝谷」付近(標高約2900m)で、岩場をロープで下りていた男性が滑落したと、別の登山者を通じて同行者から110番があった。 9/17朝、男性は3人パーティーで北穂高岳のテント場を出発。北穂高岳の西側に位置するロッククライミングのポイント(第4尾根)に向かう途中、「滝谷」で岩場を懸垂下降していたところ、約100m転落したという。通報を受け現場に向かった 岐阜県警山岳警備隊員が死亡を確認、警察ヘリは天候の回復を待って遺体を収容する。

■9/17;7:15;北ア「北穂高岳」の滝谷で同じパーティーの女性が落石に当たり、薬指を骨折するケガを負った。現場は落石の多い危険な場所として知られていて、2021年にも落石に巻き込まれたとみられる男性1人の遺体が見つかっています。

■9/16;6:30;北ア「剱沢」(標高1790m)で女性がバランスを崩して登山道から5m滑落、左ひざを負傷した。女性は友人と2人で登山、歩いて山小屋にたどり着いたが、9/17;痛みがひどくなり歩けなくなったため、県警ヘリが女性を空港まで搬送、 消防に引き継ぎました。事故があった現場は狭い登山道で、女性は路肩を踏み外したとみられ、左ひざのじん帯を損傷する重傷という。

■9/16;15:00;北ア「槍ヶ岳」の北鎌沢付近(標高2500m)で男性が滑落した。通りかかった登山者から救助要請があり、県警ヘリで救助、大町の病院に搬送された。左肩などををけがしている模様。9/16;男性は単独で上高地から入山し、 北鎌沢を経由して槍ヶ岳に向け登山中。上級者向けの「バリーエーションルート」でバランスを崩し滑落したという。

■9/16;14:00;北ア「燕岳」の合戦尾根で男性が下山中に滑落した。登山者が滑落したと山小屋から警察に通報があった。男性は2人パーティーで中房温泉から日帰りの計画で入山、燕岳(標高2762m)に登頂後、下山を始めた際に山小屋の 燕山荘直下の合戦尾根でバランスを崩し、登山道から30m滑落したという。遭対協のメンバーが男性を登山道まで引き上げ、17:00;長野県警ヘリが救助、松本の病院に搬送した。左肩を負傷していますが会話は出来る状態という。

■9/14;北ア「赤岩岳」で14日午前7時40分ころ、西穂高岳から赤岩岳へ向けて縦走していた登山者から「滑落する男性を目撃した」と110番通報があった。9/16;13:00;稜線から100m滑落して心肺停止状態になった男性を、県警ヘリが救助したが 男性の死亡が確認。救助活動は天候悪化で中断していた。

■9/15;北ア「小嵩沢山」で男性が道に迷って動けなくなり、県警ヘリで救助。9/14;男性は一人で島々谷から入山、山小屋に宿泊した後、9/15;小嵩沢山から徳本峠へ向けて登山中にルートを誤って道に迷い、動けなくなった。 13:30;本人からの救助要請を受けて、長野県警ヘリが出動、15:30;救助した。男性にケガはない模様。小嵩沢山は北アの主稜線から外れており、整備された一般向きの登山道はなく、藪漕ぎなどをしながら登るルートファインディングの 能力が求められます。

■9/14;21:00;北ア「白馬乗鞍岳」(標高2400m)で女性が疲労のため行動不能になった。女性の友人を通じて救助要請があり、近くの山荘に常駐している山岳遭難防止対策協会の救助隊員が現場に向かい、一緒にビバークして一晩を過ごした。 女性にケガはない模様。9/15;12:00;警察が女性を救助した。9/14;女性は単独で入山したという。

■9/14;12:00;北ア最奥部から流れ出す「湯俣川」(標高1900m)で沢登りをしていた男性が落石により大ケガ。知人を通じて消防に救助要請があり、男性は群馬消防防災ヘリで救助、病院に搬送された。右前腕骨折の重傷。 9/13;男性は3人パーティーで高瀬ダムから入山、9/14;沢登り中に落石にあったという。

■9/14;7:40;北ア「西穂高岳」に近い「赤岩岳」(標高2800m)で男性が滑落し、心肺停止の状態で発見。西穂高岳から赤岩岳に向けて縦走していた登山者から「滑落する男性を目撃した」と110番通報があった。岐阜県警ヘリが出動して捜索し、 心肺停止状態の男性を発見。天候悪化のため回復を待って救助。9/16;13:00;長野県警ヘリが男性を救助、死亡が確認された。現場は急な斜面の岩場で男性は約100m滑落したとみられます。

■北ア「唐松岳」で男性が下山予定日を過ぎても下山せず、行方不明。男性は9/10〜2泊3日で白馬乗鞍岳から1人で入山、唐松岳方面に縦走していたが、下山予定日をすぎても帰宅していないという。 9/13;午後から県警山岳救助隊などが捜索中。

■9/12;11:00;霧ヶ峰高原「車山」で登山をしていた女性が転倒し、足の骨を折る大ケガ。消防特別救助隊に救助され、病院に搬送されたが右の足を骨折する大ケガという。 9/12;女性は9人パーティで車山に入り、山頂付近を歩いていてバランスを崩し転倒したと見られます。

■9/11;13:00;北ア「鹿島槍ヶ岳」で登山中の女性が登山道から滑落した。鹿島槍ヶ岳の標高2800mの吊尾根付近で「女性が滑落した」と同行者から消防に通報があった。9/10;女性は登山仲間と扇沢から入山し爺ヶ岳を登り、山小屋に宿泊。 9/11;鹿島槍ヶ岳の山頂付近を縦走中に滑落したという。女性は100mほど滑り落ちたとみられ、9/12;7:46;女性は消防防災ヘリで救助されたが、搬送先の松本の病院で死亡が確認された。

■9/10;10:00;北ア「五竜岳」の「遠見尾根」で男性が滑落。同行者から警察に救助要請があった。標高2330m付近の登山道から100m滑落したと見られています。9/9;男性は3人パーティーで入山、五竜山荘に宿泊後、下山中だったという。 9/11朝;地上から向かった山岳遭難救助隊員が岩場で意識不明の状態の男性を確認。天候不良のためヘリコプターが飛べず、9/12;16:30;救助されたが搬送先の病院で死亡が確認された。 遠見尾根は五竜岳に向かう一般向けのルートですが、一部には狭くて切れ落ちている場所や岩場もあり。

■9/10;9:00;北ア「奥穂高岳」で標高2700mのザイテングラート付近で男性が涸沢に向け下山中に転倒し、13:30;県警ヘリで救助された。胸の骨を折る重傷。

■9/10;北ア「奥穂高岳」に登山に出掛けた男性が行方不明。岐阜県警が約10態勢で捜索したが見つからず、9/11;早朝から捜索を再開。 高山署によると、男性は登山届を提出、9/9;奥飛騨温泉郷神坂にある新穂高ロープウェイの新穂高温泉駅付近から入山、奥穂高岳間を往復予定だった。9/7;男性は「明日は奥穂高岳に行く」旨を家族に伝え、登山に向かったとみられるが、 9/9;男性と連絡が取れない家族が長野県警に通報。

■9/10;11:00;北ア「前穂高岳」から上高地へ下山中だった女性が標高2850m付近で滑落し、手首を痛めたと同行者から通報があった。軽傷と見られ、今夜は現場にテントを張るということで、9/11;山岳遭難救助隊員らが救助に向かう。

■9/8;北ア「燕岳」で女性が体調不良により行動不能になり、警察に救助された。燕岳を登山していた女性が、山小屋(標高約2700m)に宿泊中、胸や背中の痛みなどの体調不良により、行動不能になった。 5:00;本人から救助要請があり、14:00;警察が救助し、松本の病院に搬送した。9/6;女性は単独で一ノ沢登山口から入山、9/7〜;山小屋に宿泊していた。

■9/6;9:25;北ア「立山」の雷鳥沢野営場付近(標高2270m)で女性が登山道で体調不良となり転倒した。女性は石畳の登山道で転倒したため顔面を負傷、自力で歩くことができなくなり近くの登山者が雷鳥沢野営管理所を通じて室堂警派出所に 救助を要請。富山県警山岳警備隊員が女性を背負って救急隊に引き継ぎました。女性は病院に搬送され、顔の骨を折る重傷。9/5;女性は友人と2人で立山室堂からハイキングの目的で入山、雷鳥沢でキャンプしたのち、9/6;室堂へ帰る途中だった。

■9/2;午後、北ア「常念岳」で女性が胸突八丁(標高2090m)で足を滑らせた。同行者から救助要請があり、駆け付けた警察の救助隊員や遭対協の隊員が同行して下山した。女性は右足に痛みがあるものの軽傷。9/2;女性は6人パーティーで 安曇野の登山口から入山、常念岳を目指していたという。

■8/30;10:45;北ア「龍王岳」から「五色ヶ原」方面に向う途中の登山道(標高2760m)で女性がバランスを崩して転倒し左足首を骨折。自力では歩けなくなってしまったため、一緒に登山に来ていた夫が110番通報。富山県警山岳警備隊が出動し 女性を背負って救出、病院に運ばれた。命に別状はないという。

■9/29;19:20;北ア「北穂高岳」の南稜取付付近(標高2800m)で男性が日没により動けなくなりました。本人から救助要請を受け、警察などが出動して発見、8/30;13:00;同行して下山して救助した。けがはないという。 8/28;男性は単独で上高地から入山、8/29;北穂高岳から涸沢に向けて下山中でした。

■8/29;9:30;八ヶ岳「赤岳」(標高2800m)で山頂付近の登山道で男性が倒れているのが見つかり、8/30朝、ヘリで救助されたが、頭を強く打って死亡が確認された。8/28;男性は1人で登山していたということで、警察は男性が滑落したとみて 調べています。警察によれば、2023年に入ってから8/27までに、県内の山で遭難した人は212人、2022年同時期を7人上回っています。警察は、ヘルメットなどの装備を整え、気象状況を確認するなどした上で自分の実力以上の山には 登らないよう呼びかけています。

■8/29;7:10;北ア「天狗沢」(標高2350m)で男性が道に迷って動けなくなり、県警ヘリで救助された。8/28;男性は単独で上高地から入山、岳沢から天狗のコルに向けて天狗沢を登山中に、道に迷って動けなくなりました。 男性からの救助要請を受け、10:00;長野県警ヘリが出動、救助した。男性にケガはない模様。

■8/29;午前;八ヶ岳の「赤岳」山頂付近(標高2800m)の登山道で男性登山者が倒れているのを他の登山者が発見、110番通報した。男性は意識がない模様。男性は滑落した可能性があるという。現在、警察が救助に向かっています。

■8/28;10:50;北ア「鹿島槍ヶ岳」の「八峰キレット」(標高2500m)で女性が滑落、9:00;近くの山小屋の従業員を通じて救助要請があった。県警ヘリが女性を救助、松本の病院に搬送した。右手首骨折による重傷。8/27;女性は2人パーティーで 柏原新道登山口から入山、8/28;鹿島槍ヶ岳を経由して、五竜岳方面に縦走中に登山道から数10m滑落したとみられています。八峰キレットは鹿島槍ヶ岳〜五竜岳間にあり、一般ルートではあるものの急峻な岩場の難所。

■8/28;12:30;北ア「餓鬼岳」の登山道(標高1200m)で女性が滑落した。同行者が消防へ通報し、16:30;県消防防災ヘリが女性を救助し、松本の病院に搬送した。女性は頭部から出血するなどけがをしていたが意識はあったという。 8/27;女性は仲間4人と餓鬼岳に入山、8/28;下山中に登山道から数10m滑落したとみられています。

■8/26;14:00;北ア「鹿島槍ヶ岳」北の八峰キレットで男性が滑落し、ケガをした。鹿島槍ヶ岳(標高2500m)の八峰キレットで男性が10m滑落した。男性は動けなくなっていたところを、通りかかった登山者に助けられて山小屋「キレット小屋」まで 同行。16:00;県警ヘリで救助され、松本の病院に搬送された。八峰キレットは鹿島槍ヶ岳〜五龍岳間にあり、一般ルートではあるものの急峻な岩場の難所。8/26;男性は単独登山で扇沢から入山、夜はキレット小屋に宿泊する予定だったという。 男性は胸や腰などにけがをしたとみられています。

■8/26;8:00;北ア「奥穂高岳」(標高2850m)のザイテングラート付近で女性が滑落した。女性は県警ヘリで救助、松本の病院に運ばれたが、鼻の骨を折るケガ。 8/25;女性は2人で入山、奥穂高岳から涸沢に向け下山中に岩場で足を滑らせ、10m滑落したもので、同行していた人が救助を要請したという。

■8/25;8:00;北ア「奥穂高岳」(標高3040m)にある岩山から20m下で男性が倒れているのを通りかかった登山客が発見し通報した。救助に向かった警察がその場で死亡を確認。登山届によれば、男性は8/25;穂高岳山荘を出発、単独で西穂高岳に 向かう途中で滑落したとみられます。現場は「ロバの耳」と呼ばれる北アでも難所として知られる場所。

■8/25;11:30;北ア奥飛騨温泉郷神坂の「西穂高岳」の独標付近で「落石により男性が負傷した」と消防に通報があった。警察によれば、男性は約1H後に警察ヘリで救助され、病院に搬送されたが左足の骨を折る大ケガ。 30cmの石が斜面から落ちてきて、男性に直撃したという。男性2人で上高地から日帰りで登山をしていたという。

■8/24;北ア「唐松岳」で転倒して大けがをして山小屋に収容されていた男性が、県警ヘリで救助された。大町署によれば、男性は、8/22;単独で白馬岳に入山し、8/23;8:00;唐松岳を経由して下山する途中の標高2600m付近の登山道で転倒し、 その日は近くの山小屋に収容。8/24;7:45;県警ヘリで救助、北安曇郡内の病院に搬送されたが、右足首を骨折する大ケガ。

■8/23;7:45;北ア「鹿島槍ヶ岳」で女性が滑落、頭や背中にけがを負った。女性が鹿島槍ヶ岳の吊尾根付近(標高2750m)で足を踏みはずし約10m滑落した。通りかかった登山者を通じて救助要請があり、警察などが出動、女性と合流したが 頭と背中をけがしていて、自力で下山できない状況という。8/23;山小屋に収容し、8/24;6:10;県警ヘリで救助。8/22;女性は2人パーティーで入山、8/23;鹿島槍ヶ岳山頂付近を縦走中に滑落したという。

■8/21;7:50;北ア「奥穂高岳」で落石があり、登山をしていた男性1人が死亡した。落石は奥穂高岳に近い標高約3100mの「ジャンダルム」と呼ばれる岩壁の近くで、登山をしていた男性から「落石があり、人が巻き込まれたのではないか」と 警察に通報があった。県警ヘリが捜索をしたところ、落石があった下の斜面で男性が倒れているのを発見。9:40;通報から2時間後に救助、松本の病院に搬送したが、死亡が確認された。 現場は北アの最高峰・標高3190mの奥穂高岳に近く、切り立った岩場が続く上級者向けルート。警察が身元の確認を進めています。

■8/20;9:40;北ア「涸沢」(標高2200m)で女性がバランスを崩して左足を負傷、行動不能となった。本人からの救助要請を受け、県山岳遭難防止常駐隊員、北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動。女性は救助隊に背負われて下山、 松本の病院に搬送された。左足の骨を折る大ケガという。8/18;女性は12人パーティーで上高地から北アに入山。8/20;奥穂高岳から上高地へ下山する途中だったという。

■8/20;16:50;北ア「剱岳」の早月尾根(標高800m)付近で女性が下山中に滑落。女性は滑落した場所から動けなくなり、同行していた男性が警察に救助を要請した。要請を受けて富山県警山岳警備隊が出動し、斜面にいた女性を発見、 ストレッチャーで引き揚げ救助、救急隊が病院に搬送した。女性は肋骨と肩の骨を折る重傷。女性は8/20;3:00;馬場島から入山、剱岳に登頂した後の下山中で馬場島まであと15分の所での事故。現場は木の根や砂利が混在する狭い登山道で、 事故当時は雨が降っていたという。

■8/20;10:30;御嶽山を登山中に転倒し行動不能になった男性が救助された。男性は単独で登山していたが、三ノ池付近で転倒して左足を負傷。行動不能になったという。17:00;ヘリで救助、松本の病院に搬送された。命に別条はないという。 8/20;男性は入山、8/21;下山予定だった。

■8/19;8:30;北ア「蝶ヶ岳」の山小屋付近(標高2650m)で男性が下山中に登山道で足首をひねり負傷。本人からの要請を受けて13:10;県警ヘリで救助、松本の病院に搬送。左足首の骨を折る重傷。男性は8/13;三股登山口から単独で入山、 下山のため山小屋を出発した直後にケガがをしたという。

■8/19;11:00;北ア「槍ヶ岳」槍沢付近(標高2200m)で男性が疲労で動けなくなった。男性は2人パーティーで8/17上高地から入山、8/19;槍ヶ岳から上高地に向けて下山中だった。同行者からの要請を受け、同署山岳遭難救助隊員らが出動。 15:00;県警ヘリで救助、松本の病院に搬送した。ケガはないという。

■8/18;9:30;北ア「南岳」で行動不能になった外国人の男性が救助された。警察によれば、男性は南岳から下山中、谷に荷物を落としてしまい、拾いに行ったところ、稜線の登山道に戻れなくなったという。 救助隊員が駆け付けて男性を救助、登山道に復帰させたという。

■8/18;11:00;北ア穂高連峰「天狗沢」(標高2550m)で雪渓上で倒れているのを通りかかった登山者が見つけた。通報を受けた富山県防災ヘリが12:00過ぎ、男性を救助したが死亡が確認された。 松本警察署の調べでは、8/17;上高地から単独で北アに入ったとみられる。登山ルートから外れており、滑落した可能性があるという。

■北ア「常念岳」で男性が下山中に転倒しケガ。安曇野警察署によれば、8/17;9:30;標高2600mの常念岳頂上付近で男性が転倒し頭にケガをした。本人から連絡を受けた山岳遭難救助隊員らが救助に向かっている。 男性は日帰りで一ノ沢登山口から入山し、常念岳に登頂後、下山する途中でした。

■富山県では2023年に入って山岳遭難が過去最悪のペースで増加。
8/6時点で遭難事故は65件。死亡4人、うち3人は剱岳の「小窓ノ王」と呼ばれる岩場で命を落としています。「小窓ノ王」は北ア「剱岳」の北に伸びる北方稜線上の標高2700mの地点。剱岳は「岩と雪の殿堂」とも呼ばれる険しい山。 一般ルートは頂上から南側の別山尾根、西側の早月尾根の2つがあり、他に岩登りのテクニックを必要とする「バリエーション」と呼ばれるルートは山登り愛好家の間では憧れの場所といえる。中でも「小窓ノ王」は上級者が目指す岩場。 富山県山岳警備隊は「剱岳小窓ノ王で転落死亡事故が発生。この場所は上級者向けのルートで重大な事故が何回も発生している所」。富山県山岳警備隊長は「小窓ノ王は人気のあるルートですけど、上級者向けの登山ルート。登山道も 雄山や剱岳の別山尾根ルートの一般的なルートに比べると非常に分かりにくいルート」。「小窓ノ王」に行くにはアプローチも困難。剱岳頂上から「三ノ窓」と呼ばれるコルを通って行くルート、北にある「池ノ平山」から「小窓」と 呼ばれるコルを通って登るルート、あるいは雪渓を登って行くルートもあるがわかりにくく、浮石だらけの落石の巣のような場所を通って行かなくてはなりません。「なかなか人が通らないルート、それに携帯電話もつながりにくいので、 山岳遭難が発生してしまった時の対応は非常に難しい。通報も遅れることも考えながら対処してほしい」と。登山者の中にはハーケンを使わず、岩の割れ目などにカムやナッツなどを支点として安全確保をする「ナチュラルプロテクション」と 呼ばれるギアを使って登っている人もいる。遭難の発見者は「小窓ノ王」の岩場から落石が落ちるのを目撃し「岩場の風化が進んでボロボロになっている」と。岩登り中に滑落したとみられます。コロナ禍前の2019年が147件、死亡19人と 過去最多でしたが、それに迫るペースという。県警はコロナ禍をはさんで、久しぶりに登山をする人が多く体力がともなっていないことが事故が増えている背景にあるのではと。「山は涼しいけど暑い。脱水とか熱中症が原因で注意散漫に なってつまづいたり、スリップが起因した転倒・滑落が増えている。登山中のこまめな休憩や水分補給、エネルギー補給をしてほしい」と。




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GR HP Index.