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今日の出来事



2024.11/22〜2014.11/22;「神城断層地震」の被災状況、災害復興などの記録を10年分掲載。


★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2024.11/22)
■白馬村などが大きな被害に見舞われた最大震度6弱の神城断層地震から10年。
2014.11/22;22:08;白馬村を震源とする最大震度6弱の地震が発生。白馬村や小谷村を中心に81棟が全壊、46人が重軽傷を負った。大きな被害の一方で、地域の助け合いから1人の犠牲者も出なかったことで、「白馬の奇跡」とも言われた。 2024.11/22;白馬村で災害の記憶を次の世代に伝えようと「神城断層地震から10年シンポジウム」が開かれ、住民など約150人が参加。白馬村丸山俊郎村長は「10年の節目、震災で得た教訓を忘れず後世に伝えていく責務がある。防災と減災の 村づくりを進めていくので自助・共助の強化をお願いしたい」と。白馬中、小谷小の児童・生徒が地震の教訓や防災について授業で学んできた成果を発表した。子どもたちは救助の様子を演劇で再現したり、資料にまとめたりした。 信大防災教育研究センタの廣内大助センター長が講演、神城断層地震のWebサイトを作って被災者の証言を発信していることや被災地をめぐる復興ツーリズムでは村民が案内役を務めていることなどを紹介。 今後も教訓を語り継いでいくことの大切さを訴えた。シンポジウムでは11月22日を「白馬小谷地震防災の日」に定めることが提案された。

■白馬村では地震の記憶を伝え続けるための取り組みが進められています。
災害遺構を巡る「復興ツーリズム」と呼ばれる新たな取り組み。11/12;村民25人がツアーに参加。観光を通じて災害の記憶を後世に伝えながら、地域の復興や活性化にもつなげていく取り組みで、東日本大震災の被災地など行われています。 白馬村アーカイブサポーターは現地ツアー中に「活断層が観られるのは貴重、この段差は断層の跡」と説明。白馬村・小谷村、信大が共同で進めてきたのが「震災アーカイブ」。看板にある二次元コードをスマホで読み取ると、その場所の 地震当時の様子が写真や文章で確認できる仕組み。「震災アーカイブ」は被害や復興の記録をデジタルデータとして保存、誰でもアクセスできる。震災アーカイブにアクセスできる看板は白馬村と小谷村の13ヶ所に設置され、今後も増やしていく予定。 2014年神城断層地震では震度6弱以上は白馬村、小谷村と東の山間部で直径約20km圏内に収まる。震度5を含めても約40km圏内。ちょうど300年前の1714年3/15;ほぼ同じ場所で直下型地震「正徳信濃小谷地震」が起きている。古文書には白馬・ 小谷で家屋194戸が全壊、被災家屋は335戸、56人死者。白馬村堀之内で最大震度7。震度6弱以上の地点が40km圏内集中、長野善光寺では石灯籠全転倒したとの記録があり、震度5弱だったとみられる。

■2014.11/22;神城断層地震から10年。11/19ー11/29;「白馬村役場」で被災の様子や過去の災害などを紹介する「災害アーカイブ展」が始まった。
白馬村では同地震で重傷者3、軽傷者20、建物の全壊42棟、半壊35棟などの被害が出た。信大教育学部の広内大助教授(地理学)が制作、写真や証言を保存するWebサイト「震災アーカイブ」の資料などをパネルで展示。災害の記憶を風化させず、 継承していきたいと。会場では、特に被害が大きかった堀之内地区の道路や公民館の被災状況を写真で紹介。白馬中の生徒が避難所での食事や住環境について調べた2024年度の防災学習の成果もまとめている。ボランティアで震災の記憶を 語り継ぐ「アーカイブサポーターズ」が村内の災害の歴史をまとめた年表も展示。

■2014.11/22;22:08;白馬村・小谷村は強い揺れに襲われた「神城断層地震」。それから10年
2024.11/22;14:00;「白馬ウイング21」で「神城断層地震から10年」シンポジウム開催。
「神城断層地震」は、M6.7、震源の深さ5km、震度6弱(小谷村,小川村,長野市)、震度5強(白馬村,信濃町)
建物の被害は全壊81棟,半壊167棟,一部損壊1824棟、土砂災害は25件と甚大な被害が発生。災害では重傷者10人,軽傷者は36人。幸いにも死者は1人も出なかった。
神城断層は糸魚川静岡構造線断層帯の北部にある全長26kmの断層で、2014年の地震では北城〜神城に至る南北8kmに渡って地表にずれが生じた。逆断層地震。ずれの高さは塩島で最大90cm隆起。南東方向に約29cm移動、上下方向に約13cm沈降するなどの 地殻変動が観測された。震源に近い堀之内では全壊家屋27棟と被害が集中。小谷村中土どでは家屋被害や土砂災害などが発生した。余震は姫川沿いに小谷村〜白馬村の南北約20kmで発生。同じ白馬でも姫川の西側(佐野坂・五竜・八方・岩岳)では 殆ど被害がなかった。
シンポジウムでは、14:05;「神城断層地震を伝えるアーカイブ構築と活用」(信大廣内大助教授)、「防災教育」(国士館大山崎登名誉教授)、15:20;白馬中・小谷小の防災学習成果、15:50;地域の復興ツーリズム取組、16:05;行政の災害訓練(白馬村・小谷村) などを発表。
2014年神城断層地震震災アーカイブ

■県北部で最大震度6弱を観測した「神城断層地震」から11/22で10年。
10/30;松本大では地域の住民同士が助け合う「共助」の大切さについて学ぶ授業が行われた。学生たちが防災士の資格を取得するための授業などを行っていて、10/30;約60人の学生が参加。地域防災が専門の教授が10年前の神城断層地震で、 あらかじめ避難に手助けが必要な高齢者がどこに住んでいるか、地域の人たちが地図で共有していたことが救助の際に役に立ったことなどを紹介。当時、被害が大きかった白馬村で被災した学生がみずからの体験を振り返りった。「日頃から近所に どんな人が住んでいるのか情報を共有していれば救助活動に役立つ」と。11/2;松本大は学生らが白馬村神城断層を訪れて見学などを行う予定。

■2014.11/22;22:08;県北部で発生した「神城断層地震」から10年。
県北部を震源とするM6.7の地震が発生し、小谷や長野で震度6弱、白馬で震度5強、大町で震度5弱、松本・安曇野など2市1町4村で震度4が観測され、家屋損壊は全壊77棟、半壊136棟、一部損壊1624棟と、2000棟以上に甚大な被害を もたらした「神城断層地震」。発生から2024年で10年を迎える。小谷村・白馬村を中心に家屋倒壊や断水、道路の寸断など、広範囲に被害をもたらした。白馬村で住宅30棟が全壊、小谷村で24棟が全半壊。小谷村では中土地区の中谷・ 長崎で4戸が全壊、中土地区を中心に真木や千沢などで計27戸が半壊。村内では滝の平で土砂崩れが発生し村道がふさがれ、一時孤立状態に。滝の平の土砂崩れで倒木を含む土砂がJR大糸線の白馬大池−千国間に流入。高さ約50m、 幅30mにわたって線路脇の土砂が崩れた。簗場−南神城間では激しい揺れによる液状化で線路にゆがみが出た。大糸線は信濃大町-南小谷間で運転を見合わせた。
白馬のおばちゃんは「これまでに経験したことのない揺れだった。ドンという突き上げるような縦揺れが10秒間続き、そのあと横揺れが20秒間続いた。一時電気も消えたが家の中の食器などは散乱した。幸いにも姫川の西側は大きな被害は なかったが、姫川東側の白馬村神城堀之内や三日市場地区では163棟が損壊、家が倒壊し道路に亀裂が入ったりした。余震が続いているので怖いです」と。幸いおばちゃんの家では、停電は一時的に起きたが、家の崩壊や水道管の破裂による 断水、道路の亀裂、土砂崩れもなかったという。翌日(2014.11/23)の白馬村内5スキー場による安全祈願祭「合同スキー場開き」は急きょ中止になった。
2024.9/23;小谷村公民館は災害の記憶を風化させないことを目的に「神城断層地震の記憶を巡るバスツアー」を実施した。被害が大きかった中土中谷地区を中心に、当時と今を見比べ、災害の恐ろしさや備えの重要性への認識を新たにした。 小谷村と信大は、災害の記録や記憶を残すために「神城断層地震震災アーカイブ」をネット上で公開。真木集落や神宮寺など村内5ヶ所にはアーカイブ看板が設置、QRコードで当時の状況や復興後の様子がわかる。ツアーには、小谷村民や 小谷村職員ら約20人が参加。災害調査やアーカイブ作成に携わった信大の廣内大助教授の解説でアーカイブ看板を巡った。

■2014年11月22日、長野県北部を震源とするM6.7の直下型地震「長野県北部地震」が起きた。
白馬村で37戸、小谷村で6戸など計50戸の家屋が全壊したほか、91戸が半壊、1426戸が破損した。人的被害は重軽傷46人。震度4以上だった地点の分布を地図上に示すと、震度6弱以上は白馬、小谷村と東方の山間部の直径約20km圏内に収まる。 震度5弱、5強を含めても約40km圏内にとどまっていた。本州の東側を形成する北米プレートと、西側のユーラシアプレートの境界となっている糸魚川−静岡構造線。日本海側の糸魚川から太平洋側の静岡まで続き、多数連なる活断層が 糸静線断層帯を構成。北部地震の震源は白馬村中心街のすぐ東で、糸静線を構成する活断層の神城断層が活動した。断層線から東側に沈む面が滑ったとみられ、揺れが強かったのは活動面の直上に当たる断層の東側ばかり。ところで、 ちょうど300年前の1714年3月15日にも、ほぼ同じ場所で直下型地震が起きていた。この地震でも、古文書に記された家屋倒壊数と死者数から推定して震度分布図。被害が少ない震度4は記録が残りにくいが、白馬、小谷村に当たる地域では 家屋194戸が全壊し56人の死者が出たと記録され、震度6弱以上の地点が集中。長野市は善光寺の石灯籠がほとんど転倒したとの記録があり、震度5弱程度だったとみられる。これらの被害は、2014年の地震と同様の約40km圏内に収まる。 また、江戸時代の家屋の耐震強度が現代より劣っていることを考慮すれば、2つの地震は同じタイプだったといえそう。規模からみて、神城断層がずれ動いた範囲も、ともに長さ20km程度。糸静線断層帯は4区間からなる。両地震で震度4以上 だった地域と重なるのは、神城断層から松本盆地東縁断層の北部までの北部区間、松本盆地東縁断層の南部から諏訪湖南岸断層群までの中北部区間。

■11/23;神城断層地震で、建築士や学芸員などが被災した文化財を救うため設立した任意団体「被災建物・史料救援ネット」は、白馬村神城内山の茅葺き屋根と囲炉裏の「古民家白馬マル七」で開いた。
地震から10年が経過し「あのときから今、そして未来を語ってみる」と題し、災害時における地域の支え合いの大切さや、文化財を守っていく重要性を考えた。被害が大きかった堀之内区で当時区長は、地震後に地域一体で救助活動をしたこと などを紹介。「マル七」九代目当主は、今の主屋は1920年に建てられた歴史ある古民家だが、地震で梁が折れたり、少し離れた土蔵が半壊するなど被害があったと報告。古民家白馬マル七は養蚕農家から1963年7月民宿を開業、51年目の 2014年4月で民宿営業は終了した。地域史料を残す取り組みについての話や、参加者を交えた語り合いも行った。




2023.11/22〜2018.11/22;「神城断層地震」の被災状況、災害復興などの記録を6年分掲載。


★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2023.11/22-2018.11/22)

■2023.12/4;大町美麻の「美麻地域づくり会議」と「地域づくり美麻」はスマホアプリ「結ネット」を活用した災害時の情報共有運用試験を行った。
大地震が発生したことを想定し、アプリを通じて互いの安否確認などを体験。今後のアプリ活用を探った。二重地区で震度6強の地震が発生した仮定し、地域住民ら約40人にアプリで緊急通知が発信。アプリには「至急支援希望」「連絡希望」 「無事」の選択項目があり、通知を受信した住民からは迅速に安否や被災状況などが返信された。

■2023.11/22;県北部で最大震度6弱を観測した「神城断層地震」から9年。
2023.11/20-11/30;白馬村役場村民ホール、小谷村役場企画展示ホールにて「震災アーカイブ展」
2014.11/22;神城断層地震の記録をデジタルデータ化してネットで公開しながら保存活用していく「震災アーカイブ事業」に、白馬村・小谷村・信大の共同研究として2017年度から取り組んでいます。白馬村では震災を乗り越え、後世に伝えて いくために「震災アーカイブを活用した自立的な学びと語り継ぎの仕組みづくり事業」として県の地域発元気づくり支援金を活用。神城断層地震を語り継ぐアーカイブサポーターズによる白馬村の災害年表(発災時から復興、 現在までの地域の 姿の写真パネル展示)、山麓巡りガイドによる取組み、復興ツーリズム、小学生による防災学習成果などを紹介した。
(問)白馬村生涯学習スポーツ課 TEL 0261-85-0726
(問)小谷村総務課 TEL 0261-82-2001
(問)信州大学教育学部防災教育研究センタ TEL 026-238-4087



■2022.11/22;県北部で最大震度6弱を観測した「神城断層地震」から8年。
白馬村、小谷村、大町市などに甚大な被害を及ぼした神城断層地震から、11/22;8年を迎えた。震災の経験や記憶を住民自ら引き継いでいこうと、2021年始まった白馬村公民館と信大が実施する「震災アーカイブサポーターズ養成講座」は2年目。 ガイドとしての活動も本格化。「8年も経つと忘れてしまう」「震災を知らない子どももいる」との声も聞こえてくる中、災害を風化させないため、記録を活用した取り組みが進む。2022.11/22;大きな被害があった白馬村では小学生が当時を学ぶ 防災授業が行われた。白馬村を含む11市町村では住宅など2400棟の被害、46人がけがをした。2022.11/22;白馬南小は三日市場の地震伝承館を訪れた。地震により傾いた建物を修復して可能な限り被災当時のまま保存している。児童たちは傾いた 建物を見て地震の恐ろしさを感じていた。また、地震によって90cm隆起した断層を見学。現場では信大教育学部の廣内大助教授から300年前など、過去に地震が何度も起きていることが地層からわかると説明を受けた。教授は「長野県は地震発生の 可能性が高い地域なので、日頃からしっかり備えてもらいたい」。子供たちはどのようにして地面が盛り上がったのかなどを学び、断層をスケッチしていた。神城断層地震の 被害を学び、防災への意識を高めていた。

■2022.11/22;神城断層地震から8年。白馬村神城の白馬南小は、震災について調べ学習するフィールドワークに取り組んだ。自分たちが住む地域で甚大な被害が発生した大地震。村内に残る爪痕や断層などを見学し、被害の状況や復興の様子を肌で 感じながら身近で起きた災害に考えを深めた。塩島断層や大出区の盛り上がった丘、南神城で行われているトレンチ調査現場などを見学。「震災アーカイブ」を村などと共同で作成している信大の廣内大助教授らが講師を務めた。

■2022.11/20;白馬村と小谷村を管轄する県姫川砂防事務所の開設80周年記念シンポジウムが白馬北小で開かれた。
地域住民や関係者など120人が来場。「姫川流域における過去の災害を振り返り、未来に向けて私たちが後世に継承すべきこと」をテーマに、講演会やパネルディスカッションを行い、次世代を担う子どもたちにどのような防災教育が必要に なるのかを考えた。

■2022.11/下;県北部を襲った「神城断層地震」からまもなく8年。小谷村小谷小で保育園児から中学生までの子供たちが大規模地震を想定した合同避難訓練を行った。
2014.11/22;神城断層地震では小谷村や長野市などで最大震度6弱を観測。県内では46人が重軽傷を負い、住宅など250棟が全半壊した。小谷村では、保育園から中学校までの子どもたちが参加する合同の避難訓練を2021年から開始。 一次避難をした後、二次避難場所に指定されている小学校の体育館へ集まり、安否確認を行った。小谷小校長は「災害に備えるということ、自分の命は自分で守るそのために備える」と。また、被害が大きく避難後の活動が子どもだけでは 困難となった場合を想定し、保護者へ一斉メールを流し子どもたちを安全に引き渡す訓練も行われた。「学校のミッションは確実に保護者へ安全に引き渡す、訓練は事前に通知できるが課題とすればどうやって親御さんと連絡が取れるか」。 学校では子どもを安全かつ確実に自宅に帰すため、今後もPTAや教育委員会と協議を重ねて、有事に備えることにしています。

■白馬村や小谷村などで被害が発生した「神城断層地震」から11/22で8年。
震災の記録を後世に伝えるとともに、記録を活用した新たな取り組みを広めようと、2022.11/16ー12/2;白馬村役場・小谷村役場で「災害アーカイブ展」が始まった。震災当時と現在の様子や、アーカイブを活用した事例などを紹介。 神城断層地震の経験や記憶を後世に引き継いでいこうと、両村では震災の記録をデジタルデータ化してインターネットで公開しながら保存・活用していく「震災アーカイブ事業」に信大との共同研究で取り組んでいる。展示は同研究室の 廣内大助教授と研究員が準備を進めた。廣内教授は「災害を忘れないよう伝えるとともに、どのような取り組みができるか。自分事として身近に感じてほしい」。



■2021.11/22;県北部で最大震度6弱を記録した神代断層地震から7年。
被害が大きかった白馬村では、教訓を学ぼうと報告会が開かれた。2014.11/22;県北部で最大震度6弱を記録。白馬村では建物に多くの被害が出ましたが、住民の助け合いで死者は1人も出ず、「白馬の奇跡」と呼ばれています。 あれから7年。 被害を風化させず、教訓を学ぼうと報告会が開かれ、信大教育学部の廣大助教授は、写真や動画などのデジタルデータを集積して閲覧できるようにした「震災アーカイブ」の重要性などを伝えた。廣内大助教授は 「村民が力を合わせて乗り切った ことを後世に伝えていきたい、その方法の一つがアーカイブ。ぜひそういうものを定着させて、災害をきちんと受け継いでいきたい」。2021.11/22;白馬村で地域の伝承活動を紹介する報告会が開かれた。白馬中3年の生徒や公民館講座の受講生らが Web上で当時の写真やインタビュー動画を閲覧できる「震災アーカイブ」を使った防災教育や観光の試みを紹介。白馬村と小谷村の村長ら約40人が出席し、震災の記憶の継承を誓った。県のまとめによると、白馬と小谷村などで計81棟が全壊し、 175棟が半壊。死者は出なかったものの、8人が重いけが、38人が軽いけがを負った。報告会は両村とともにアーカイブの活用を進めている信大教育学部などが企画。アーカイブの資料に当たり、村内を巡って当時の状況を調べた白馬中の生徒は 「めりめりと音がして家の下敷きになるかと思った」といった被災者の体験を紹介。死者が出ず 「白馬の奇跡」とも言われた震災について「自分の命は自分で守るという思いと、日頃の地域の助け合いがあったからこそだった」。白馬村の 下川正剛村長は「7年が過ぎるとあれだけの経験も忘れかけてきている。またいつ起きるか 分からない。当時を思い、次の世代に引き継いでいく」。

■白馬村と小谷村を縦断する神城断層が起こした直下型の地震。震源地の白馬村などで多くの住宅が倒壊する被害が出た。ただ、発生直後に住民が協力して救助活動を展開したことなどが奏功し、死者はいなかった。堀之内地区では助けが必要な 高齢者や障害者の自宅を載せた「災害時住民支え合いマップ」を作っていて、迅速な救助につながったことなどが知られる。直接の記憶が年月の経過とともに薄れていくのは避けられない。経験を地域内外で広く共有し、次世代が受け継いで いくにはどうすればよいか。地元の白馬中では、生徒たちが総合学習の時間を使って地震について調べてきた。信大教育学部の広内大助教授が白馬村、小谷村とともにWebサイト「神城断層地震震災アーカイブ」を作り、 大学院生が生徒たちの 活動を支えている。防災活動は、ともすれば熱心な一部の人に偏りがち。子どもたちが参加することで親たちにも情報が伝わり、地域全体に広がっていくことが期待できる。両村内では、断層の存在が見て分かる場所などに信大が看板を設け、 観光客が巡る「復興ツーリズム」の試みも始まっている。大変だった記憶が観光目的とされることに、複雑な感情を抱く人もいる。だが被災を乗り越えて今の風景があると知ってもらうことには、大きな意義がある。 神城断層は、本州の中央部を 南北に貫く糸魚川-静岡構造線断層帯の北部に位置する。県内の糸静線は、大きな地震が起きる危険性が最も高いSランクに分類。いくつもの断層が連なって存在しており、互いに影響し合って同時期に動くのが 怖い。県は15年、糸静線全体が 動いた場合は県内各地で震度7が発生し、最大7000人超の死者が出るとの被害想定をまとめている。活断層が引き起こす地震は、東日本大震災のような海溝型の地震より規模は小さくても、断層の真上付近で 集中的に被害が出る。住んでいる 地域の地下にどんな断層があるか、意識している人はあまりいない。危険性を具体的に知ることが地震防災の一歩。

■県北部を襲った神城断層地震から7年。震度6弱を観測した小谷村では、過疎化や高齢化が深刻な課題。
山間に小さな集落が点在する小谷村。地震からの復興の傍らで過疎化と高齢化が加速する地域。高齢者の生活支援などにあたる団体「こごみ」は、地震前から村内の高齢者の自宅に出向くなどして介護を支えてきた。事務局は 「家が少なくなって 人もいなくなって本当に寂しくなった」と。小谷村では住宅約110棟が全半壊し、真木集落には当時10世帯ほどがあったが多くが被害を受けた。地震で集落をあとにした人も多く、現在は4世帯に減った。 荒れてしまった真木集落の空き地には かつて住宅が並んでいたという。小谷村の人口は地震前から1割以上減り高齢化率は約4割に達しています。

■2021.11/22;2014.11/22;白馬村を震源として発生した長野北部地震から7年。
大きな被害が出た白馬村では10月、村や信大教育学部の広内大助教授の研究室などが作成した「震災アーカイブ」を使った授業が小学校で行われた。当時は幼かった子どもたちへ、震災の教訓を受け継ごうとする取り組みが始まっている。 地震は2014.11/22;22:08に発生、小谷村などで最大震度6弱(M6.7)を観測した。被害は白馬村、小谷村、長野市など県内8市町村に広がり、計46人が重軽傷を負った。震災アーカイブには研究者や村民らが撮影した写真、被災者へのインタビュー 動画などを収録。白馬北、白馬南の小学校は、損壊した家屋やひび割れた道路などの写真をアーカイブで見た上で、フィールドワークで地震によって盛り上がった地面などを見学して認識を深めた。児童たちは当時の現場の状況を踏まえ 「地震は大きな被害を出す。普段から地震に備えることで、地震が起きても被害を少なくすることができると思う」などと感想をまとめた。広内研究室の研究員は「当時を知らない子どもたちにも記憶を受け継ぎ、将来、彼らが村で地震が 起きたらどうするか、考えるきっかけになったと思う」と。2021.11/17-11/26;白馬村役場では児童の学習成果やアーカイブの写真をパネルで紹介する展示が始まった。小谷村役場でも当時の被害状況を写した写真のパネル展示がスタート。 また白馬村白馬中は被災者へのインタビュー取材に取り組んできており、11/22;村ふれあいセンタで報告会を予定。
(問)信大広内研究室 TEL 026-238-4087

■2021.11/22;白馬村では地震の経験を受け繋ぐ取り組みが行われます。被害が大きかった白馬村の堀之内地区では、復興住宅に被災した10世帯20人が暮らしています。被災者は「自然災害だもんでね。しょうがない。今のところなんとか幸せに 暮らしています」。7年前の「神城断層地震」では白馬村を震源に、県北部で最大震度6弱を観測。住宅など2700棟を超える建物に被害があり、46人が重軽傷を負った。11/22;白馬村では地震の経験を受け繋ごうと白馬中の生徒などによる 防災セミナーが開かれます。

■2021.11/19;小谷村の子どもたちが「避難訓練」を行なった。
訓練・緊急地震速報。小谷村小谷小で避難訓練が行われ、緊急地震速報を聞いた児童は落ち着いて机の下に身を隠していた。2014年の神城断層地震では、小谷村や長野市などで最大震度6弱を観測し、県内では46人が重軽傷を負い、住宅など 250棟が全半壊した。11/19;小谷村では保育園、小学校、中学校が初めて合同で訓練を行い、子どもたちの2次避難場所である小学校の体育館へ避難した。校長は「地震はいつ起こってもおかしくない。子どものうちから防災意識を高めてほしい」。

■活断層が連なる「糸魚川-静岡構造線断層帯」が通る松本の活断層と地震のリスクについて学ぼうと、自治体の防災担当者や消防団員を対象とした現地見学会が松本で開かれた。
周辺では近年、実際に地震が起きて関心が高まっており、信大地域防災減災センタの大塚勉特任教授を講師に、約60人が活断層がつくった地形を見て回った。松本は糸静線断層帯の「牛伏寺断層」や「松本盆地東縁断層」などの活断層が南北に走る。 国の地震調査委員会は牛伏寺断層を含む同断層帯の中北部では「M8前後の地震の発生確率が30年以内に14〜30%」と公表、国内の活断層で予想される地震では最も確率が高い。

■2021.11/17-11/26;2014.11/22;白馬村・小谷村・大町美麻などに大きな被害をもたらした「神城断層地震」から7年。
白馬村役場と小谷村役場で「災害アーカイブ展」が始まった。災害を乗り越えてきた記録を未来につなぐための今の取り組みが展示。白馬村では、ガイド養成講座の受講生や村文化財保護委員などが取り組む公民館講座「白馬アーカイブサポーターズ」の 企画したツアーの概要版を展示。小谷村では災害時に避難所などで第一に課題となるトイレ問題に着目。村で管理する簡易トイレや、信大廣内研究室とLIXILと共同研究している少ない水で流せるレジリエンストイレのパネルを展示した。

■2021.11/14;「大町市消防団」は、秋季全国火災予防運動に合わせた住民参加型の「防災訓練」を「美麻支所」で開いた。
自助のためのノウハウを身に付け、防災意識を高めてもらおうと実施。美麻地区の住民を対象に、避難訓練や消火、救護など住民自らができる備えを学んでもらった。2021年は感染拡大防止対策で規模を縮小。役員など地区の代表者約20人が参加。 大規模地震が発生した想定で美麻支所に避難した。



■2020.11/22;2014年、県北部で最大震度6弱を観測した「神城断層地震」から6年。
白馬村などでは、地震を解説する看板が設置され、スマーホなどで当時の写真を閲覧できるようになった。2020.11/22;「スノーピークランドステーション白馬」で県北部地震の教訓などを学ぶセミナーが開かれた。最大震度6弱を記録した 神城断層地震では、小谷村や長野市などで震度6弱、白馬村で震度5強を観測し、住宅など約2700棟に被害があり、住宅など81棟が全壊、46人がけがをした。ただ住民の助け合いで死者は出さずに済んだ。あれから6年。被害の風化させず、 教訓を学ぼうとセミナーが開かれ、信大教育学部の広内大助教授が犠牲者を出さなかった「白馬の奇跡」やアーカイブの重要性などを講演した。このあと自転車で被災地に設置された被害を説明する看板などをめぐるフィールド ワークも 行われた。断層があらわになった森上地区、建物の全壊など被害が大きかった堀之内、三日市場地区を自転車で巡った。参加者はQRコードで読み取れる当時の写真と現在を見比べていた。「被害を忘れないように定期的に見に来たりしたほうが いいと思った」と村民。

■2014年に県北部で起きた最大震度6弱の「神城断層地震」から6年。
大きな被害が出た白馬村では、風化させないよう3連休に合わせ自転車で被災地を巡るイベントが開かれた。6年前に県の北部で起きた最大震度6弱の地震を忘れず、今後に備えてほしいと信大などが初めて企画した。 県の内外から訪れた14人の 参加者が地震によって被害を受けた公民館や集落などを巡り、参加者は「地震の当時を思い返す意味ではとても意味があると思う」と。2014年11月22日に発生し、小谷村や長野市などで震度6弱、 白馬村で震度5強を観測した県北部地震。 県内で46人が重軽傷、住宅など256棟が全半壊した。イベントを企画した信大の廣内教授は「どなたも亡くならなくて良かったが、大変ご苦労された経験や記憶、資料を後世に引き継いで いかなければいけない」と。新型コロナウイルスの 感染対策を兼ねた防災のあり方を学ぶセミナーも行われ、注目を集めるアウトドアグッズの避難先での活用方法なども紹介された。その後、レンタルした自転車に乗って参加者が 訪れたのは、全壊した公民館や、地震のあとに断層が現れた 場所など村内の5ヶ所。QRコード付看板が設置され、携帯電話のカメラで読み取ると地震当時の写真を見ることができます。参加者は「ただ耳で聞いて知識として知るだけで なく目の当たりにすることで実感がもてる」「今はもうきれいに なっているので忘れているものが見比べることですごいことがあったなと思い出して忘れないようになる」と。住民は「6年前の地震は突然やってきて驚きました。 震災の記憶は時間がたつと風化してしまうので、形に残すことで防災に ついて考え続ける必要があると思います」と。信大教育学部の研究員は「当時の現地の様子がその場でリアルタイムで分かるので、震災について学ぶきっかけに して欲しい」と。QRコード付看板は小谷村にも5ヶ所設置され、関係者は災害の 教訓をつなぐ「復興ツーリズム」にしていきたいと。

■2020.11/22;神城断層地震から6年目を迎え、白馬村「スノーピーク白馬」で防災セミナー「白馬で知る・学ぶいまの防災減災」が開かれた。
信大教育学部の廣内大助教授の講話、防災に役立つキャンプ用品の紹介、被災地をMTBで巡るフィールドワークなどさまざまな企画を実施。震災の記憶や教訓を風化させることなく次世代に継承する大切さと今後の減災・ 防災対策、復興を核に した「復興ツーリズム」による、新たな観光スタイルの創出に理解を深めた。廣内教授は「災害とは発生して苦労しながら元に戻るまでが一連のサイクル。それが記録となって残されれば地域で学習することにより、 次の被害を減らせる」と話し、 震災アーカイブの意義や、震災の記憶を風化させないためにどのようなことが必要かを語った。

■2020.11/19;2014年11月に白馬村・小谷村・大町市美麻などに大きな被害をもたらした神城断層地震から、11/22で6年を迎える。
白馬村役場と小谷村役場で2020.11/18-11/27まで、当時の写真などをパネルにした「災害アーカイブ展」が開かれ、災害の恐ろしさと防災の大切さを語り継いでいる。
〜11/27;最大震度6弱を観測した県北部地震から6年になるのを前に、当時の被害を振り返る「災害アーカイブ展」が「白馬村役場」で開かれています。当時の様子を記録した写真やパネルが展示。2014年11月の地震では、小谷村や長野市などで 震度6弱、白馬村で震度5強を観測し、住宅など81棟が全壊した。会場では全壊した住宅の写真も展示され、被害の大きさを伝えています。白馬村教育委員会は「記憶が薄れていく子供たちの話を聞くたびに、大人の責任として災害の怖さ、 自然災害に備える大切さを伝えることが大事と思う」と。災害アーカイブ展は小谷村でも開かれていています。

■2020.11/20;2014.11/22;大北北部に大きな被害をもたらした神城断層地震から6年を前に小谷村小谷小・中学校で「防災を考える日」として防災学習が行われた。
当初計画した保育園と小中学校の合同訓練は新型コロナの影響で見合わせたが、それぞれに体験談から被災について学び、避難訓練などを通じて防災について考えた。

■2020.11/12;国土地理院は「糸魚川-静岡構造線断層帯」と周辺の活断層図を改訂した。
池田町と安曇野でほぼ南北に延びる長さ約5kmの活断層を新たに確認。断層の南端の集落名から「塩川原断層」と命名。活断層図は、地方公共団体による地域防災計画作りやハザードマップ作成などの資料として、国土地理院が縮尺2万5千分の1で公開。 一帯の活断層図の改訂は約20年ぶり。塩川原断層は、池田町・安曇野市境の大穴山(標高855m)から押野山(標高695m)にかけての山地と段丘面の境界に沿って延びる。このうち明科南陸郷から七貴までの一部に、 縦ずれや地表のたわみが確認。 国土地理院によると、塩川原断層と、西側で既に確認されている「松本盆地東縁断層」(大町-松本)との距離は、最も近い部分で1km未満。地震の際に2つの断層が一体で動くかどうかは「分からない」とし、 揺れの大きさや地盤の性質なども 影響要因になり得ると説明。信大理学部の研究支援推進員は新たに国土地理院が活断層とした塩川原断層について「従来、断層の存在が指摘されていた場所。国の基準で活断層に分類された」と。 改訂版では他に、松本市斉田原から宮渕付近まで 北北東-南南西に延びる約13kmの活断層を「女鳥羽川断層」と新たに命名。これまでは松本盆地東縁断層に含まれていたが、同断層は一部を除いて東側隆起、女鳥羽川断層は相対的に 西側隆起で傾斜方向が異なる他、約13kmと延長が長いことから 区別した。改訂版は国土地理院HPで見ることができる。



■2019.11/25-11/26;「長野県神社庁」は「教養研修会」を開いた。2019年度は「防災」をテーマに、5年前の神城断層地震の被災者から体験談を聞いたり、白馬村「城嶺神社」への参拝などが行われた。県内各地の神職が多数参加して、 地域社会の信仰の核として、災害時における神職と神社の役割や防災への心構えについて意識を高めた。城嶺神社は神城断層地震で旧社殿が全壊し、地域内の平地へと移設された。堀之内地区の「高齢者支え合いセンタ」では宮司、 当時の区長と氏子総代長が再建までの体験談を語った。

■2019.11/22;県北部で最大震度6弱の揺れを観測した「神城断層地震」から5年。地震から時間が過ぎる中、震災の記憶を次の世代に語り継ぐ報告会が白馬で開かれた。 5年前の11/22;県北部を中心に最大震度6弱の揺れを観測した「神城断層地震」では、県全体で46人がけがをしたほか2700棟の住宅などに被害が出た。11/21;被害が大きかった白馬村、小谷村が信大と共に地震を次の世代に語り継ぐ報告会を 開き、会場となった白馬村役場のホールには約60人が集まりました。報告会では、信大の廣内大助教授が2つの村と協力してまとめた被災直後の写真や被災した住民の証言などをHPで公開していることを紹介した。また、白馬中の女子生徒は 被災した住民に行ったインタビューの内容を発表し、救助活動には工具や電灯が役立つことや、日頃から近所の人とコミュニケーションをとり、災害時に助け合うことが重要と指摘した。白馬村の男性は「5年前の地震は、大きな揺れで しばらく動けないほどでした。過去の地震を振り返って必要な道具などを常に備えておくことが必要と思います」と。 ■11/22;県北部で最大震度6弱を観測した地震発生から5年。
地震の原因となった「神城断層」について、信大や岡山大などの研究グループによる調査が進み、地震の発生予測の精度向上への期待が高まっている。被災地の白馬村や小谷村では信大と連携し、記憶を次世代につなぐ防災教育も 活発になってきた。2019.11/15;白馬村森上地区。民間の資材置き場の敷地内にある長さ15m、深さ3.5mの溝を岡山大の松多信尚教授(自然地理学)が調べていた。2014年の地震で約1m隆起し、断層が地表に現れた場所で、2019年10月に掘削。 1mほどずれた地層や砂利の層の濃淡を確認できる。松多教授は「自然では横になるはずの石が縦に立っている。過去の地震で起こされた証拠」とし、周期的に地震が発生してきた痕跡と説明する。研究グループは神城断層のうち、 白馬村や大町市の6ヶ所で掘削調査。一帯で繰り返されてきた地震の活動間隔や規則性を解明し、精度の高い地震予測につなげる狙い。神城断層では少なくとも計3回の中規模(M7をやや下回る)以上の地震があった。調査により 森上地区の 断層では3回全ての痕跡を発見。一方、他地区では一部の活動しか確認できない断層もあった。一帯では400-900年ほどの周期で中規模以上の地震が発生していることが分かり始めてきたという。神城断層についてはこれまで1000-2400年に1回、 一帯で震源域と地震の規模が同じ大地震が起きると考えられてきた。信大の広内大助教授(自然地理学)は5年間の調査を踏まえ「必ずしもそうではない可能性がある」と。「これまでとは異なる地震の評価方法を 提案し、精度の高い予測に つながるデータが集まってきた」。

■地域コミュニティーの姿が大きく変わる中、地域の絆で犠牲者を出さなかった「白馬の奇跡」は今後も保てるのか。誰もが安心して暮らせる地域であるためにいかに防災力を未来につなぐかが問われている。外国人も例外ではなく、 2019.11/20;県北アルプス地域振興局と白馬村は「外国人のための防災訓練」を「八方文化会館」で実施した。

■地震で半壊となり赤紙が張られながらも、1年をかけて復活した白馬村三日市場の旅館「木塵もくじん」。今では、とある古いアーケードゲームのファンが全国から集う宿となった。 オーナーが廃業の淵から再興を誓い願った 「この宿を再び人が集う場所としたい」という思いが花開いている。

■多くの民家が倒壊したが、住民が自ら救助活動をして死者は出ず「奇跡」とも言われた。救出された高齢女性は元気に暮らしており、「集落の絆は地震前よりもさらに強くなった」と。住宅33棟が全壊するという最大の被害を受けた 白馬村神城堀之内地区。ある村民では一階の寝室で床に就いたとき「ゴーッ」という音を聞いた。とっさに布団をかぶると、直後に体全体が上に突き上げられ、下に落ちた。気が付くと体を全く動かせず、胸を圧迫されて苦しかった。 家は一階がつぶれ、「助けて」と叫んでも反応はなかった。長い時間がたったように感じた後、「おーい」と声がした。近所の人たちだった。トラクターで家の前のがれきを取り除くと、つぶれた一階の桁をジャッキで持ち上げ、 隙間をつくって引きずり出した。体の下になっていた右腕に軽いけがをしただけで、「村の人たちのおかげで死なずにすんだ」と今も感謝。体は無事だったものの、その後は「途方に暮れて、泣いてばかりいた」。余震におびえる日々。 冬を迎え、自宅は積もった雪でさらにつぶれていった。持ちこたえていた離れもある日、ドーンという音とともに目の前で崩れ落ちた。悲しみを募らせる男性を救ったのは、またも近所の人だった。建設会社の社長が事務所を貸してくれ、 自宅を再建するまでの1年8ヶ月そこで暮らした。「元気になることが恩返しだと思った」と。多くの住民は自宅を再建したり復興村営住宅に入ったりして地区に残った。現在は83世帯。この5年間の減少は5世帯にとどまる。近所同士で 農作業を手伝い、軒先でお茶を飲む。地震前と同じ助け合いの風景が誇り。むしろ以前にも増して、お互いのことを気に掛けるようになったとも感じている。「こういうコミュニティーが残ったこと自体も、奇跡かもしれないね」。

■2014年11月の県北部地震で住宅に大きな被害が出た小谷村中土地区の人口と世帯数が、地震後の5年間で2割近く減ったことが分かった。
村内地区の減少幅を大きく上回っており、地震が過疎に拍車を掛けた形。小谷村の住宅被害は中土地区の中谷川流域に集中した。村によると、地区は地震前、228世帯493人が住んでいたが、2019年10/末には188世帯401人まで減少した。 人口と世帯数が半分以下になった集落もある。村内の地区では、この5年間の人口や世帯数の減少は多くても1割強で、中土地区の減少が際立つ。同地区は2018年からの1年でも8世帯19人が減っており、下げ止まりの気配はみられない。 中土地区の人口減について、中村義明村長は「地震の影響はある」との認識を示した上で、「止めるための手だてを考えないといけない」と。一方、白馬村で最も被害が大きかった堀之内地区は88世帯232人から83世帯208人と、 1割ほどの減少にとどまった。ただ、住民からは地震の風化を懸念する声が上がる。地区では2018年は防災訓練を実施したが、2019年はしなかった。住民は「今後のために震災を受け継いでいかないといけないのに」。

■2019.11/20;小谷村の有志でつくる「おたり食の会」は、「小谷村役場」で「第2回村民向け料理講習会」を開いた。
神城断層地震の発生から5年を迎え、各地で災害も多発していることから、災害時に役立つ「パッククッキング」を企画。会員や地域住民多数が参加して防災への学びを深めた。メニューは「ナポリタン」「豚肉の生姜焼き」 「かぼちゃの煮物」 「バナナ蒸しケーキ」の4品。袋の中に具材や調味料をすべて加えて湯せんして作った。具材は細かく刻んで調理時間を短縮するなど工夫を加えた。



■2018.11/22;白馬村や小谷村などに大きな被害をもたらした神城断層地震から丸4年が経過した。
節目の日に、被災の記憶を風化させず、いつ起きるか分からない災害への備えを欠かさないよう、両村の学校などでは避難訓練や防災教育が行われ、次代を担う子どもたちが防災への意識を新たにした。白馬中(204人)ではこの日、 震度6強の地震が発生した想定で避難訓練を行った。いつ訓練を行うのか生徒たちには知らされない形で、校内放送で緊急地震速報が流された。生徒たちは机の下などに避難し体を守った後、駐車場に避難。残った生徒の確認なども含め、 7分程度で終えた。今回は特別教室からの避難にも着目し、実験器具などがある理科室や、隠れる場所がない多目的教室での卓球時などでも、その場に適した避難や指示に従って対応した。
小谷村小中学校では、村が学校に備蓄している災害用の非常食を用いた給食が提供され、災害時に命をつなぐ食について考えた。小谷小(131人)では、学校給食用非常食のレトルトカレーと栄養補給用のようかん、ペットボトルの水が児童に 配られた。子どもたちはパックの中にルーとごはんが入ったカレーを、災害時を想定し加熱せずに常温で袋のままスプーンで食べた。

■2018.11/22;2014年に県北部で起きた最大震度6弱の地震から4年。
被害が大きかった白馬村にある中学校で避難訓練が行われた。白馬中では、生徒にあらかじめ時間を伝えずに14:00から緊急地震速報を流して訓練を行いました。授業中だった生徒たちは身を守るため一斉に机の下に入ったあと、校舎が倒壊する おそれがあるという想定で避難の指示が出されると外の駐車場へ移動した。4年前の2014年11/22に起きた県北部地震では、小谷村や長野市などで震度6弱、白馬村は震度5強を観測、県全体で46人が重軽傷を負ったほか、 81棟が全壊、175棟が 半壊した。白馬村でも住宅が壊れ、避難生活を余儀なくされた人もいて、中学校では防災意識を高めてほしいと地震が起きた同じ日に訓練を行いました。白馬中の寺嶋純一教頭は、「緊急地震速報が流れたときに自分で判断して行動ができる ように訓練を重ねたい」。

■2018.11/17;大町の「青木湖」周辺で過去約4700年間に、地震などの断層活動が2〜3回起きた可能性があることが、信大と岡山大、東京大地震研究所の合同調査団による湖南岸の地層の調査で分かった。
2014年11/22;長野北部地震の震源となった神城断層の活動歴や構造を解き明かす鍵になるとみている。2018.11/17-11/18;地層を一般に公開する。神城断層は小谷から大町までの約30km。調査団は、最大震度6弱を観測した長野北部地震以降、 小谷と大町間の白馬村内などで地層を調べてきた。青木湖の南岸の地層は、分かりやすい資料が得られやすいとの評価から調査を続けている。過去約4700年間に2〜3回の断層活動があったことをうかがわせる地層では、断層のずれで古い層が 新しい層の側に突き出た箇所を複数、確認。約2万年前の地層が、断層の動きで傾いた痕跡も見つかった。調査団代表の広内大助・信大教授(変動地形学)は「活断層はわれわれの身近にある。どう動くのかを知ってほしい」と。 一般公開は11/17;13:00-15:00,11/18;10:00-12:00。具体的な場所は、日本活断層学会HPで「糸魚川−静岡構造線活断層帯神城断層トレンチ掘削調査現場公開のご案内」で告知。

■2014年11/22;発生した地震の震源とされる神城断層について、信大や岡山大、東京大地震研などでつくる合同調査グループは、2018.11/17-11/18;大町青木湖南岸で行っているトレンチ掘削調査現場を一般に公開する。 明瞭な断層による変形構造が見られる貴重な断面を見学できる。



2017.11/22〜2017.1/15;「神城断層地震」の被災状況、災害復興などの記録を1年分掲載。


★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2017.11/22-2017.1/1)
■神城断層地震から11/22で3年。県北アルプス地域振興局と白馬村は「神城断層地震から学ぶ防災シンポジウム」を白馬村ウイング21で開催した。村内外から約200人が訪れ、地域のコミュニティー「絆」を大切に、地震の記憶を生かし 将来につなぐ地域の防災力の向上を考えた。NPO法人「東京いのちのポータルサイト」監事が基調講演。地域防災力の向上に、マップづくりや災害時の協力を考える場づくりを勧めた。

■2017.11/22;県北部で最大震度6弱を記録した神城断層地震から11/22で発生から3年を迎えた。
この震災を教訓に、住宅42棟が全壊する甚大な被害を受けた白馬村は防災シンポジウムを開き、白馬に近い鬼無里地区を中心に被災した長野市は職員非常招集訓練を実施した。白馬村ウイング21では防災シンポジウムが開かれた。多くの住宅が 全壊し、住民が下敷きになるなどしたが、被災者同士の助け合いで死者を出さなかった白馬村。講演などでは改めて「地域における防災力」の大切さが語られた。全国で活動する地域防災プロデューサーで、NPO法人「東京いのちのポータルサイト」が 「地域防災力の向上のために行政・住民がすべきこと」と題して話した。白馬以外にも熊本地震などでも「死者ゼロ」の地区があることなどに触れ、「奇跡は偶然には起きない」。まずは「災害は必ず起きる」と信じ、その上で準備を始めて、 1人ずつ仲間を増やし訓練などを通じて輪を広げていくことが必要。また、地域の高齢者や障害者ら「要援護者」を把握し、災害時にだれが支援するのかなどを地図上に示す「住民支え合いマップ」づくりを提唱。地域や隣近所で普段から話し合い、 いざというときに「助けて」と言い合える関係の構築が重要。シンポでは他に被災者や消防団らを交えての意見交換もあった。白馬村では最大で28世帯80人が仮設住宅に入ったが、今は自宅を新築したり、村の「復興住宅」に入居したりして 再建が進んでいる。当時、村消防団副団長として救助などを指揮した団長は「消防団もこれまではマンパワーで対応してきたが、人口減少の中で装備などを充実させていくことも必要。備えが何より大事」。

■11/13;JR東日本労働組合長野地方本部は、白馬村神城の白馬南小児童と鉄道の防災の取り組みを実施した。2014年神城断層地震の被災を経験した地域で、災害時でも安全に対応できる鉄道運行に向けて、災害時の駅からの避難を子どもたちと ともに考えた。

■11/10-11/11;信大や岡山大などでつくる大学合同調査グループは、白馬村で行っている2014年11月22日の地震を起こした神城断層のトレンチ掘削調査を公開した。
調査では地震の発生や地形の成り立ちに係る断層を調べ、糸魚川・静岡構造線上で予測されている大規模地震との関連を探っている。掘削トレンチは白馬駅東側の農地を、長さ16m、深さ3mほど掘削。過去の3〜4回の地震によって地層がずれた 痕跡が見られ、2014年の地震では16cmほどのずれがあった。横向きの石が縦向きになっていることから、地下深くでたまったひずみのエネルギーが地表に伝わった様子が見えた。今後、地層の堆積年代を測定していく。

■10/下;白馬村公民館の生涯学習講座「古民家で昔体験」が「白馬グリーンスポーツの森」の「歴史民俗資料館」古民家で開かれた。
災害被災地で歴史的建造物・民俗資料の記録・救出を行う市民団体「長野被災建物・史料救援ネット」との共催。神城断層地震で救出された民具を使って、郷土食の「凍りもち」を味わい、昔の暮らしに思いをはせた。

■10/20-10/21:白馬村で「ふるさと納税中部サミット」が開かれた。初日は八方尾根うさぎ平で災害時における情報発信と寄付金の活用をテーマに、自治体関係者らが情報を交わした。サミットは全国7カ所で開く6カ所目。ふるさと納税の 充当使途として災害支援に初めて活用したのが、2014年の神城断層地震で被災した白馬村。その後に他の自治体でも活用される先がけの事例となったことから、会場に選ばれた。県内外14市町村の担当や関連事業者らが参加した。

■9/9;3年前、県北部で発生した地震で倒壊した白馬村の神社が再建され、地域の人たちが集まって完成を祝う神事が行われた。
3年前の11月22日、県北部で発生した神城断層地震で、白馬村では震度5強の揺れを観測、死者はいなかったものの多くの住宅が全壊や半壊する被害が出た。このうち、堀之内地区では明治時代に建てられて以来、地域の人たちに親しまれてきた 「城嶺神社」が倒壊した。地震から3年になるのを前に、城嶺神社は2017年8月、元あった場所から250mほど離れた小高い丘の上に再建された。9/9:秋の例大祭にあわせて完成を祝う神事が行われた。神事には地域の人たち60人が参加し、 「わっしょいわっしょい」とかけ声をかけながらみこしを神社に奉納した。そして、神職が祝詞を奏上するなか氏子たちが玉串を捧げ、地域の安全と発展を祈った。氏子総代長は「お宮が再建され、ほっとしている。 震災直後は住民が 転居などでばらばらになってしまったが、新しい気持ちでみんなが一致団結して生活するシンボルになってほしい」。
■神城断層地震で被災した白馬村堀之内地区の城嶺神社が移転再建を終え、このほど例大祭にあわせて竣工式が行われた。地域住民が新しい神社まで、集落や参道をみこしを担いで練り歩き、地域のよりどころの完成と再出発を祝った。

■9/9:2014年11月の県北部地震で大きな被害を受けた白馬村神城の堀之内地区で全壊した城嶺神社が再建され、初の例大祭が行われた。
全壊した社殿は約200m西の丘の上にあったが、村営復興住宅のそばに移し、住民が気軽に参拝できるようになった。建設費や備品の購入費などは計約2000万円。公民館の建て替えの積立金や、全国からの寄付金を充てた。例大祭では氏子らが 拝殿に並び、神妙な面持ちで玉串をささげ、かしわ手を打った。区長は「心のよりどころとして再建できてよかった」。氏子総代長は「新しい気持ちで地域で一致団結したい」。

■8/下;小谷村の小谷小で「防災の日」を前にした避難訓練が行われた。全校児童122人が地震が発生した時の身の守り方や、防災学習で防災意識を高めた。訓練は休憩時間にかけて行われ、校内放送で突然のサイレンが鳴り響き、地震が 発生したことを知らせた。

■8/27:池田町と松川村で「総合防災訓練」が行われた。糸魚川静岡構造線に起因する大規模地震を想定し、住民参加の実践的な訓練を行い、防災意識の高揚を図った。池田町は自主防災会や町消防団、北アルプス広域南部消防署などから約100人が 参加し、AEDによる心肺蘇生やけが人の応急手当、倒壊建物の下敷きになった住民の救助などの訓練を池田町役場で行った。

■8/26:大町市は、地震総合防災訓練を美麻支所で開いた。各機関関係者や地区住民など約450人が参加。2年9ヶ月前に神城断層地震で大きな被害を受けた同地区で、実践的な訓練を通じ教訓を刻み込んだ。糸魚川ー静岡構造線断層帯北部でM7級の 大地震が2度続いて発生した想定。参加者に詳しい内容を知らせない「ブラインド方式」の訓練で、災害対策本部設置から要支援避難者の収容、救助活動、インフラの復旧など、16項目にわたる訓練を行った。

■8/20:大北地域包括医療協議会は、広域災害医療訓練を大町総合病院で開いた。
大地震など大規模災害が発生した場合を想定し、大北管内各機関の情報の流れや連携を机上で確認、対応マニュアルの課題を検証した。

■6/24:大町市自主防災会連絡会は、防災学習会を大町北小体育館で開き、避難所開設・運営訓練を初めて実施した。
各地区の自主防災会役員約150人が参加。白馬や小谷、美麻を中心に家屋倒壊など甚大な被害をもたらした2014年11月22日発生の神城断層地震を意識しながら、万が一の災害に備え、迅速で適切な防災行動を確認し合った。

■6/8;小谷「栂池自然園」開園に合わせて、改修工事が行われていた「栂池ビジターセンター」がリニューアルオープンした。
「雨の日でも楽しい国立公園」を軸に、大幅な改修が行われた施設がお披露目された。ビジターセンタは神城断層地震で倒壊した村内の古民家の被災古材が内装に用いられ、大きなまきストーブが迎える暖かみのある空間を醸し出している。

■5/22;2014年神城断層地震から2年と半年。被災で作付けできなくなっていた白馬村内の水田で2027年とし、復旧工事を終えた水田で田植え作業がピークを迎えている。水を張った水田の水鏡には残雪の北アルプスが映り、以前の田園風景と 農家の暮らしを取り戻しつつある。

■5/下;神城断層地震で大きな被害を受けた小谷村「奉納温泉」が震災後2年ぶりに営業を再開した。
地域住民や常連客などが「一時は廃業も覚悟しただけに本当にうれしい」と。施設は「再開を心待ちにしてくれたお客さまが多く、ようやく希望に応えられてほっとしている。現在は日帰り入浴のみの営業ですが、いずれまた宿泊客も 受け入れられるように頑張りたい」。

■5/17-5/18:県内の神社関係者で作る県神社庁は、大北で教養研修会を開いた。「奴奈川姫と諏訪信仰」と題し、古代交流の拠点となった姫川源流から日本海河口までをたどり、諏訪信仰の母神の地を学んでいる。神城断層地震の被害から復興に 取り組む神社なども訪ねた。

■5/上;2014年11月に最大震度6弱を観測した地震で被災した白馬村では、村が被害を確認した農地191ヶ所(約26ha)の復旧が05/上までに全て終わった。
神城飯田の農家では3年ぶりの田植えに向けて代かき。「やっと日常に戻れた気がする」と。村では東側の地域にある水田で被害が続出。地震後間もなく雪が降ったため、農地の被害の全容が明らかになったのは2015年春になってからだった。 国の補助を受けるための査定を経て、復旧工事が本格化したのは2016年度。同年春に作付けできたのは全体の3割にとどまった。自宅近くに所有する水田2カ所で稲作を長年続けてきた。地震で一つの田には亀裂が入り、もう一つの田は 土手から水が漏れるようになってしまった。復旧工事は2016年7月ごろまでかかり、田植えは2年続けて断念。「手間がかかる仕事で続けるのは楽じゃない」と。ただ、農地の復旧工事中は「手持ちぶさたな感じがして、また作りたいと思っていた」。 「大変は大変だけど、再開できる喜びが大きい」。隣の小谷村でも、地震で被害を受けた農地16ヶ所(約2ha)の復旧が完了した。山腹に引かれた農業用水路の再建工事が行われている伊折集落を除き、全村で稲作を再開できる見通しという。 白馬、小谷村の農家に稲の苗を出荷する大北農協白馬育苗センタによると、今季の田植えのピークは今週末の5/20-5/21になる。

■白馬東山山麓に「白馬森のわさび農園」。木立の中の遊歩道を歩いてワサビ畑を観賞できる観光農園「白馬森のわさび農園」。白馬山麓自然園の北側に位置し、小高い丘にあり、白馬三山が望めます。春は山葵の花、夏に蛍が舞い、秋は紅葉、 冬は一面の銀世界。(わさび園営業:9:00-17:00)。飯森駅徒歩約10分。白馬森のわさび農園は2011年から陸わさびの栽培を始め、2016年7/15〜観光農園としてオープン。園長は白馬在住の田中末春さん。広さ約5haの園内に露地栽培の「陸ワサビ」 約4万株、「西洋ワサビ」約1000株。畑の間にはウッドチップを敷いた遊歩道(1周約1,1km:約30分)を整備した。きれいな水があちこちで湧く園一帯はワサビ栽培に適しているという。田中さんは2015年5月開園を目指して準備を進めてきたが、 2014年11月の神城地震で園へ向かう途中の橋に被害が出た。2016年6月まで復旧を待った。「開園を諦めようと思った時期もあった」と。自宅が倒壊しても同じ場所に再建する友人らの姿を見て、考えを改めたという。今は「ここから被災地の 元気を発信したい」と。広さ約1万5千uの土地に陸わさび4万本、沢わさび、山わさびを栽培。わさび収穫体験あり。農園は入場無料で散策可。センタハウスではワサビの根茎と葉、ワサビ味のソフトクリーム販売。11/末まで営業、12月-3月は休園。 2017.4/29:「白馬森のわさび農園」内に通年利用できるオートキャンプ場が整備された。「オートキャンプサイト」「AC電源付きサイト」「犬と泊まれるドッグラン付きサイト」の全29サイトが利用可。

■4/11;2014年11月に震度6弱を観測した県北部の地震とその後の大雪で、倒壊した白馬村の城嶺神社の移設・再建に向けた地鎮祭が跡地から約200m東に離れた建設予定地で開かれた。
2018年夏の完成を目指し、住民は「9月の例大祭に間に合えば、長かった震災もようやく区切りを迎えられる」と期待。城嶺神社は1909年創建。例大祭など年5回祭りが開かれ、地域コミュニティーの核となっていた。PCゲーム「東方プロジェクト」に登場する 神社のモデルともいわれる。社殿は2014年の地震では持ちこたえたものの、同じ年に村を襲った大雪で全壊。それ以来、例大祭は近くの公民館などで行ってきた。地震から2年が過ぎ住宅やインフラの復旧が大詰めに入ったことから、氏子らが 2016年11月に神社の再建を決定。跡地がある高台での参拝は高齢の氏子にとって負担となるため、周囲との高低差が小さい丘の上への移設が決まっていた。建設費用は約2000万円で、 うち約900万円は県内外から集まった義援金や寄付金が充てられる。 地鎮祭後、氏子総代長は「これまで応援してくれた全国の人に感謝したい」と。地元・堀之内地区長は「神社は地元の人々にとって心のよりどころ。再建によって、やっと震災が終わったと言えるのではないか」と。

■3/下;2014年に白馬村など県北部に大きな被害をもたらした地震を起こした神城断層について、国土地理院が地震で現れた断層や新たに存在が明らかになった活断層を加えて改訂した「都市圏活断層図」を公表した。
神城断層周辺の同図の改訂は1999年の初版発行以来初めて。都市圏活断層図は、各地の自治体の地域防災計画や被害想定図作成の基礎資料として、国土地理院が縮尺2万5千分の1で公開。神代断層周辺の今回の改訂では、信州大などが行った トレンチ調査や地震で地表面に現れた断層の現地調査などに基づき、活断層図の「白馬岳・大町」のうち東西約7.5km、南北17.5kmの範囲を見直した。初版で示されていたJR大糸線にほぼ並行して走る神城断層の主断層に、地震で露出した断層と トレンチ調査で見つかった断層を追加。このうち約250mの断層が地表に現れた白馬村野平地区周辺には、存在が推定される南北約2kmの活断層も新たに描き込まれている。改訂で筆頭調査者を務めた信大教育学部の広内大助教授は「14年に活動した 断層はおおむねこれまで公表してきた活断層上で動いた」と。「最新の成果を基に存在が確認できた活断層を追加公表していく意義は大きい」と。国土地理院は改訂について既に県や地元自治体に説明。改訂版は国土地理院のHPで公開。

■3/中;2014.11/22:神城断層地震の被災者を受け入れていた白馬飯森グラウンドの応急仮設住宅で解体・撤去工事が始まった。
被災者の生活再建までの期間を支えた住宅が役目を終え、村は日常の姿に戻る。2016年12月の閉鎖後に県からリース会社に返還され、雪解けを待って解体に入った。3月に入り、周辺の除雪などに着手し、屋根などを撤去する作業が行われている。 作業は3/中をめどに終わる見通し。

■2011年3月11日に東北を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から丸6年が経った。
大北各地でも震災で亡くなった人々に黙祷をささげ、弔旗の掲揚がされるなど追悼が行われた。池田町では防災講演会が行われ、神城断層地震を経験した大北地域としても防災のあり方を改めて考えた。

■2/上;白馬村教育委員会はこのほど、神城断層地震の際に白馬・小谷村で行われた文化財レスキューの本年度最後の活動報告会を白馬村ふれあいセンタで開いた。
災害被災地で歴史的建造物・民俗資料の記録・救出を行う市民団体「長野被災建物・史料救援ネット」の会員で長野市立博物館が「嶺方横沢家文書からみえるもの」と題し報告。地域の身近な文化財を守り継ぐ大切さと意義についてあらためて 考えあった。

■2/初;「白馬村図書館」は村民に災害への意識を高めてもらおうと、「災害・防災を考える」と題した画展示コーナーを設けている。
大きな被害を受けた神城断層地震をはじめ、阪神淡路大震災や東日本大震災など、多発する自然災害に際し「万が一の時に被害を最小限に食い止め大切な人の命を守るために」という視点からスタッフが選んだ、同館所蔵の各種分野の書籍や 視聴覚資料(DVD)が並んでいる。

■2/2-2/3:鬼無里地区でまちをアイスキャンドルの明かりで彩る催しが2日間の日程で始まった。
地区は県北部を震源とする2014年11月の神城断層地震で被災しており、校舎や体育館に被害が出た鬼無里中学校の生徒たちが、地域の人々を元気づけたいと企画。復興への願いを込めた灯が、一帯を温かく照らした。今回で3年目の取り組み。 この日は1-2年生が鬼無里支所の前に作った雪のひな壇や、地区内を通るR406の交差点などに、バケツや紙コップに水を入れて凍らせて作った氷の容器700個を置いた。ろうそくは地元住民らから譲り受けたほか、鬼無里小学校の子どもたちの 協力も得ながら、小さなろうそくを溶かして着色して固めた。生徒たちは辺りが暗くなったところでろうそくに点火。18:00:開幕式では平和を願う曲「HEIWAの鐘」などを合唱。集まった約70人の地域住民を前に「氷は全校生徒で作りました」 「キャンドルで明るく温かい気持ちになってほしい」などと復興への思いを伝えた。小6の時に地震を経験した中2年生は「地震で苦しんだ鬼無里のみんなが、前向きな気持ちになってもらえればいい」。 近くに住む住民は「頑張る子どもたち の声を聞くと涙が出る。明るいともしびは私たちにとって希望の光」。

■2017.1/15;白馬村堀之内分館と三日市場分館で両地区合同で初のどんど焼きを行った。
例年は地区の分館事業として実施していたが、両地区とも少子高齢化が進む中、伝統行事の継承と地域コミュニティーの強化を図ろうと、初めて合同で実施を決めた。両地区は神城断層地震で被害が集中し、住民たちも仮設住宅で避難生活を 送っていたが、2016年末に村営住宅が完成。当日は久しぶりに住み慣れた集落に戻った住民も含めてにぎやかに行われ、住民らが災害のない穏やかな1年を過ごせるように願いを込めた。



2016.12/31〜2015.11/22;「神城断層地震」の被災状況、災害復興などの記録を1年分掲載。


★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2016.12/9-2015.11/28)
■2016.12/31;小谷村が村内の井戸から熱水を取り出し、新たな自然エネルギー活用に乗り出すことが分かった。
2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震後、隣り合う2本の井戸の片方に冷水を注ぐと、もう一方の井戸から熱水が噴き出す現象が判明。これを利用すれば、コストをかけず熱エネルギーが得られる。村内に大きな被害をもたらした地震の 「副産物」を資源として生かす。井戸は北小谷下寺地区にある。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2005年度以降に3本掘ったうちの隣接する2本。村が無償で譲り受け、地熱発電の可能性を探ったが、得られる熱量が想定より少なく、 2012年度にいったん事業化を断念。2014年度に検討委員会を設けて別の活用法を模索していた。井戸Aは深さ720m、井戸Bは1078m。両方とも斜めに掘られており、地下水で満たされている。最深部の温度は井戸Aが108度、井戸Bは135度という。 地震発生直後の2014年12/上、井戸Bから熱水が噴いているのを住民が見つけた。間欠泉のように4-5日間隔で自噴した。一方、井戸Aは水が地中に染み出す傾向があり、村が調査を続けると、Aに一定量の水を注ぐとBが自噴する相関関係が浮上した。 綿密な調査で、水温15度の水を井戸Aに毎分30L注ぐと、ほぼ同量の75度の熱水が湧き出た。地下のつながりは未解明だが、地層を通じて井戸Aの水が井戸Bに何らかの形で流入するとみられる。検討委の委員長の新妻弘明・東北大名誉教授 (エネルギー・環境学)は「自然の状態のまま連続的に熱が取れる」とし、「世界でも例がない画期的な仕組み」と強調する。井戸Bの熱水を熱交換器に通し、冷めた水を井戸Aに戻す再利用システムを提案する。外部エネルギーに頼らず非常時にも 稼働でき、地下水を消費しないことが利点。村は井戸近くの道の駅などの村有施設の暖房や屋根、駐車場の融雪に使えないかを検討している。2本の井戸のつながりを詳しく調べ、17年度は得られる熱量とシステムにかかる費用を試算し、 早ければ18年度の実用化を目指す。2014年の地震で小谷村では、住宅33棟が全壊するなど村民生活に大きな影響が出た。検討委副委員長・荻沢隆副村長は、井戸について「被災の中で見えた光。プラス面として活用したい」と。

■21;2014年秋の地震で大きな被害を受けた白馬村で被災した人が身を寄せていた仮設住宅が閉鎖された。
2014.11月に最大震度6弱を観測した地震で、白馬村では住宅77棟が全半壊した。村は自宅を失った人たちのために白馬村飯森地区にあるグラウンドに応急の仮設住宅を建設し、34部屋に最も多い時で80人が入居した。地震から2年が経って 自宅の再建が進んだほか、11/25;村営の復興住宅も完成するなどしたため、仮設住宅の入居者も徐々に減少した。12/21最後まで残っていた1世帯4人が新たに建てた自宅に引っ越し、入居者がゼロになったことから仮設住宅は閉鎖された。 仮設住宅は雪解け後の2017年春に解体される予定。

■12/9;白馬村社会福祉協議会は「備災びさい・防災講座」を村保健福祉ふれあいセンターで開いた。 神城断層地震から2年が経過し、改めて防災意識の高陽を図ろうと、「起きる前にできること」の視点から、災害に備える「備災」の考え方を学んだ。防災団体「ボウサリング」代表で防災士・危機管理アドバイザーの早川大氏が講師を務め、 「家族を守る21の方法」をテーマに、防災ゲームや実際に各地の震災で起きた事例を紹介した。 ■2016.11/22;2014年11月に、県北部で最大震度6弱を観測した地震から今日で2年。
2014年11/22の22:00;起きた地震では長野市や小川村、小谷村で震度6弱、白馬村と信濃町で震度5強を観測。この地震で亡くなった人はいませんでしたが、46人が重軽傷を負い、住宅256棟が全半壊した。地震から2年が経ち、 被害が大きかった 白馬村の堀之内地区でも住宅の再建が進んでいます。白馬村では現在も17世帯・36人が仮設住宅などでの生活を続けています。11/25;復興住宅が完成し、村によれば、仮設住宅で暮らす人も、年内には新しい住まいに移る見通し。一方で、 生活再建のための負担は大きく、地域のコミュニティーの維持とともに課題となっています。

■2016.11/22;県北部で最大震度6弱を記録した神城断層地震は発生から2年を迎える。地震で住宅42棟が全壊した白馬村はこのほど、発生直後から復旧までの村の様子を記録した冊子「復興へのキセキ」を作製。
震災の記憶や教訓を後世に残していく。冊子には、甚大な被害を受けた堀之内地区の地震発生当時の区長ら関係者8人が地震発生直後に見聞きした状況や防災に対する意識などが盛り込まれているほか、村民や地元の新聞社から提供を受けた写真も 掲載。村消防団長として救助にあたった男性は冊子の中で「一人ひとりに気づいてほしいことは、災害の初動では自分たちで身を守らなければならない」と自助の大切さを訴えている。

■2014年11/22の地震で大きな被害を受けた白馬村に村営の復興住宅が完成した。
竣工式には阿部知事や下川村長など約80人が出席し、住宅の完成を祝った。式典で下川村長は「被災された皆さまが健康で元気に安心で安全に安定した暮らしが始まることを願っています」と。県北部で発生した地震では、白馬村で震度5強を 観測し住宅77棟が全半壊した。白馬村の17世帯36人が仮設住宅などで避難生活を続けてきましたが、11/25;村内の合わせて4ヶ所に村営住宅が完成し竣工式が行われた。村はできるだけ住み慣れた地域で生活を再建できるように、被災者が多い 神城堀之内と三日市場、北城白馬町の計4ヶ所に村営住宅を造った。建設工事は5月に始まり、木造平屋の10棟(18戸)が完成。国が約5割、県が約1割を補助。復興住宅は被害の大きかった堀之内地区などに4.8億円をかけて合わせて 18世帯が建設され、 このうち12世帯で入居が決まっています。1棟に2世帯が入居するタイプと1棟で1世帯のタイプがあり間取りは3DK、77u。お年寄りでも生活しやすいように段差をなくしたほか、トイレやお風呂には手すりを設置した。 雪の多い地域なので、 屋根は雪が落ちやすくなっているほか、農機具や除雪機を入れる物置もあります。入居者には下川村長から鍵が手渡された。「えらい目にあったね。自分の家だと思って暮らしてください」と話しかけられた男性は 「人生をもう1回やり直します」と 。仮設住宅で暮らしてきた人は「うれしい。ようやく安定した生活ができると思います」。

■11/9;2014年11月22日に県北部で発生した最大震度6弱の地震で被災した白馬村神城の城嶺神社を巡り、管理する地元の堀之内区が神社跡地の100mほど東の土地に再建する方針を固めた。
発生から2年、住宅や道路の再建など住民の生活基盤も安定し、よりどころでもあった神社再建のめどがようやく立った。来春の雪解け後に工事を始め、神社の例大祭がある2017年9月までの完成を目指す。村の地震被害は、隣の三日市場区や 堀之内区に集中。堀之内では住宅33棟が全壊、5棟が大規模半壊、10棟が半壊した。今も村内の応急仮設住宅などに身を寄せる住民がいるが、村が堀之内など村内3区に新築する被災者向け村営住宅へ11/下以降に入居できる見通し。 築約110年とされる城嶺神社は地震で拝殿や本殿が傾き、その後に降り積もった雪の重みでいずれも倒壊。村が解体・撤去工事をして更地になっている。同神社のように、文化財に指定や登録されていない神社は、管理者が自力で再建しなければ ならない。堀之内区は自己資金での再建を目指し、今春、区役員らでつくる建設委員会を発足。建て替える場所や資金を確保する方法などを話し合ってきた。 再建の方針は11/6夜の区の臨時総会で決めた。約80世帯の堀之内区ではほかの区と同様、 住民の高齢化が進む。そうした状況を踏まえ、元々あった高台から区内の平地に移すことにした。費用は少なくとも1500万円ほどに上る見込みで主に区の積立金を充てる。不足分は区外からの寄付金で補う。氏子総代長は「来年の例大祭は 新しい神社で迎えたい」と再建を心待ちにする。

■11/4;「第46回白馬村文化祭」が「白馬ウイング21」で始まった。
初日は白馬産米など白馬の味を楽しめる「秋の味覚フェアー2016」や神城断層地震を記録した「復興へのキセキ」などのドキュメントDVD上映会でにぎわった。フェアーは村内の住民や宿泊業者らに地元の米に触れてもらい地産地消につなごうと実施。 新米の食べ比べでは神城断層地震から2年、村内農家や農業法人計6組が元気を取り戻したいと腕を振るって生産した自慢の米に、来場者が「甘みがあっておいしい」と舌鼓を打っていた。特産品の販売や豚汁の振る舞いなども行われた。

■10/30;神城断層地震で被災した白馬村北城新田の伝行山下堂の稲荷社のほこらが修復された。
神城「長谷寺」住職による読経で、新たに安置された本尊の咤枳尼真天の開眼を祈願し、お披露目され、地域住民が信仰のよりどころの再建を喜んだ。

■10/28;最大震度6弱を記録した神城断層地震で大きな被害が生じた白馬村神城堀之内で、信大の次世代戦略プロジェクトによる地震防災力強化に向けた調査チームは、微小振動を観測して地下の構造を調べる「微動アレー探査」に着手した。
7月ボーリング調査結果と合わせて地下構造について明らかにし、今後の地震防災につなぐ。微動アレー探査は、自然界の微細振動(表面波)を複数の地震計で計測・解析することで、地盤構造(S波速度構造)を調査する手法。今回は2-3日をかけ、 地区内で三角形に地震計を並べ地点構造を調べる調査を4ヶ所、90mにわたって地震計を並べ、連続的に調べるチェーンアレイ調査を1ヶ所実施する。

■10/25;国交省松本砂防事務所は、大規模土砂災害を想定した国・県・村の合同防災訓練を白馬村北部農業者トレーニングセンタで開いた。
熊本など全国で地震災害が相次ぐ中、神城断層地震を経験した白馬村で、国・県・市の防災担当者が一堂に会し、互いの災害対応を確認した。

■9/28;白馬村が村制施行60周年を記念して制作していた2014年に村内に大きな被害をもたらした神城断層地震の記録誌と記録DVD「復興へのキセキ」が完成した。
被災と復旧の記録を盛り込み、今後の復興につながる記録として残す。60周年記念式典で公開し、10/3から一般販売。

■9/17;大町美麻の道の駅「ぽかぽかランド美麻」で美麻、小川村、中条の郷土食おやきを食べ比べる「北アルプスおやき恋訪れんぽう」が開かれた。
神城断層地震災害からの再生を祝う復興イベントの一環で、地場産品が並ぶ「美麻市」も開催し、秋の行楽シーズンで訪れた大勢の観光客や市民が、地域自慢の味を楽しんだ。

■9/16;2014年11月の神城断層地震で、震度5強を観測した白馬村で神城断層の一部の公開が始まった。
神城断層の過去の活動を調べることで地震の予測に生かそうと研究が行われている。信大、岡山大、法大などでつくる大学合同調査グループは、2014年11月22日の地震を起こした神城断層のトレンチ掘削調査を白馬村内の大出、森上の2ヶ所で実施。 糸魚川・静岡構造線上で予測されている大規模地震との関連をさぐる。9/16-9/17には森上トレンチで現場を公開した。

■信大や岡山大などの研究グループは、2014年11月に県北部で大きな地震を起こした神城断層で、トレンチ調査と呼ばれる掘削調査を白馬村内で実施中。地層のずれや活動年代などを調べ、将来的に起こる地震の規模や頻度を予測することに役立てる。 グループは、北城と大出の2カ所でトレンチ調査を実施。地層の構造や堆積物のずれなどから、過去に活動していたことを確認した。 国の評価は、それぞれの活断層が同規模、同間隔で地震を起こすとする「固有地震説」に基づいており、2014年の地震は 国が予想していたものよりも規模が小さかった。今回は、断層の活動の歴史の中で、2014年の地震がどのような位置付けにあるのかを調べ、今後予想される大規模地震との関連性や影響を探る。信大教育学部自然地理学研究室の広内大助教授は 「現在の予測手法では大規模地震しか予測できない。断層の活動の特徴を明らかにし、それぞれの断層に合った予想手法を提案していきたい」。

■建築・歴史・民俗研究者らで構成するボランティア団体「長野被災建物・史料救援ネット」は、小谷村の公民館視聴覚室で初企画の「第1回小谷村文化財レスキュー報告会」を開いた。
長野市立博物館の学芸員と村教育委員会が、同団体が神城断層地震の被災地で救出した文化財の保全活動の現状について報告。国や県の登録を受けていない、身近な文化財の価値を再認識するとともに 保全意識を高めた。

■9/4;近い将来の大地震発生が懸念されている糸魚川-静岡構造線断層帯が通る松本、塩尻、安曇野市と東筑摩郡5村が震度6弱以上の大規模地震災害の発生を想定し た合同医療救護訓練を初めて行う。
9/4;同時刻に各市村が一斉に実施し、行政区を超えた連携と支援体制の構築を図る。

■9/1;「防災の日」。白馬村白馬北小で地震を想定した避難訓練が行なわれた。全校児童327人が訓練を通じ、地震が発生した時の身の守り方や校内の避難場所を確認した。

■9/9;白馬村白馬中(生徒225人)でこのほど「防災学習会」が開かれた。
神城断層地震で大きな被害を受けた堀之内地区で被災したひとや当時隣組長だった男性が講演。2人の体験談から震災時の身の守り方、自分たちでできる共助・公助の大切さについて理解を深めた。

■8/27;大町市は「防災の日」(9/1)にあわせた「地震総合防災訓練」を大町西公園グラウンドで開いた。
神城断層地震や熊本地震など大規模災害の教訓を踏まえ、行政や企業、住民などが一体となった地域ぐるみの訓練で災害への意識を高めた。

■8/21;小谷村は小谷小で地震総合防災訓練を実施した。
多数の地域住民と村消防団など防災関係機関関係者らが参加。2016円は関係機関と連携し、村消防団と合同で災害時を想定し、県の防災ヘリを使った山林火災対応訓練が行われた。山林に囲まれた村で、大規模な山林火災の発生に備えた 体制づくりと住民の対応能力の向上を図った。

■8/6;大町美麻の「ぽかぽかランド美麻」の日帰り入浴・宿泊施設再開した。
2014年11/22;神城断層地震により温泉施設が破損し工事中でしたが、8/6;日帰り入浴・宿泊施設も利用可に。現在はレストラン、売店のみ営業中。大町美麻の温泉と宿泊棟を工事していた「ぽかぽかランド美麻」がいよいよフルオープンした。 売店(10:00-20:00)、レストラン(11:00-19:30)、日帰り温泉(10:00-20:30)、宿泊施設も再開。晴天に恵まれ、オープンセレモニーが開かれ、100mロングテープカット、1年8カ月ぶりの全面開業を祝う式典が開かれた。みんなで一緒に 復興を祝おうと、 住民ら100人が一斉に100mのテープをはさみで切った。大町市長も参加。地元源流美麻太鼓演奏など盛り上がっています。魚つかみどりなど「美麻道の駅まつり」も。旧入浴施設は地震で地下の配管が損傷。 施設を所有する市が総事業費3億2400万円で 新たな入浴施設を建設した。この日まで飲食と物販の営業だったが、宿泊と宴会の業務を再開。地震前の業務内容に戻った。ほぱらん美麻の支配人は「今後も復興のシンボルとして頑張っていきたい」と。美麻地区では家屋や敷地に多数の被害が出た。 現在も3世帯7人が避難中で自宅の修復を終えていない人もいる。地元の青具自治会長は「施設は住民にとって安らぎと地域活性化の場。全面開業は美麻の復興にとって励みになる」と。神城断層地震以来の再開で温泉棟もリニューアル。マッサージ風呂、 寝湯、サウナ、露天風呂。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、 痔疾、冷え性、 病後回復期、疲労回復、健康増進など。ドライヤー、石鹸、ボディーソープ、シャンプー、リンス常設。 (6:00-8:00,10:00-21:00,\600/大人,400/子供)(6枚つづり券:\3000/大人,\1800/子供)
(問)ぽかぽかランド美麻 TEL 0261-29-2030 ■8/1;小谷村内に大きな被害をもたらしたH26年11月22日の神城断層地震からの復旧が区切りを迎えたとして、8/1;小谷村は地震災害対策本部を閉鎖した。正面玄関前でセレモニーが行われ、村は復旧の区切りに復興に向けて気持ちを新たにした。

■7/30;神城断層地震で被災した白馬・小谷地域での文化財レスキュー活動報告会の第3回がこのほど「白馬村ふれあいセンター」で開かれた。
信大工学部建築学科の松田昌洋氏と、長野市立博物館学芸員の原田和彦氏が報告。地震被害から歴史的建物を守る保全のありかたについて考えあった。

■7/19;神城断層地震の被災を後世に語り継ごうと、白馬村・小谷村の会員23人でつくる白馬ライオンズクラブは、白馬村神城の白馬サンサンパークに復興祈念時計と植樹の苗木を寄贈した。
除幕式や白馬南小児童による祈念植樹で復興を願った。2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村の復興を願って、被災地の公園に子どもたちが苗木を植えた。白馬村神城のサンサンパークで贈呈式が行われ、地元のライオンズクラブから 県大町建設事務所に復興を願う時計とナナカマドなどの苗木20本が贈られた。最大震度6弱の地震で、白馬村は住宅70棟余りが全半壊し、特に公園近くの2つの地区が 大きな被害を受けた。贈られた苗木は白馬南小児童が植樹。植樹をした子どもたちは 「大きく育ってほしい」、「大勢の人に見てほしい」と苗木の成長を楽しみにしていた。植樹された公園は観光客が休憩などで立ち寄る場所で関係者は 「村を訪れる人に見てもらい地震があったことを忘れないでいてほしい」。

■7/6;白馬村で宿泊業を営む男性が神城断層地震で大きな被害を受けた自宅に隣接する建物を、震災当時のほぼそのままの形で保存する「地震災害伝承館」をオープンした。
「復興が進み震災の爪痕を伝えるものが少なくなる中、震災の記憶を風化させることなく次世代に継承し、災害の教訓を防災意識の向上につなげていきたい」。

■7/3;小谷村と糸魚川市境にある日本百名山「雨飾山」(1963m)の「夏山開き」が大網地区であった。
2014年11月に県北部で発生した地震によって登山道の一部に亀裂が生じ、住民が修復して2年ぶりの開催にこぎ着けた。記念登山は荒天で取りやめたが、地区内の古宮諏訪神社でシーズン中の安全を祈願した。亀裂は2015年5月同地区からの 登山道の途中にある尾根で複数見つかった。同地区観光委員会の4人が2016年5月、現地へ出向いて土や石などで埋めた。2015年と比べて亀裂の大きさに目立った変化がなく、同委員会は今後も崩落の恐れは少ないと判断。登山道の安全が確保 できたとし今回の夏山開きに至った。7/3;雨天にもかかわらず、県内外から約50人が古宮諏訪神社に集まった。同委員会は、尾根で強風が予想されたため記念登山の中止を決めたが、参加者はお参りをしてから記念写真に納まった。委員長は 「雨飾山は大網の守り神のような存在であり、登山者に人気の百名山でもある」と登山道の復旧を喜び、「今年は多くの人に訪れてほしい」。

■6/30;松本市南部を震源に発生した「松本地震」から丸5年。
全国では震度7の巨大地震が相次いでおり、市を含む県中北部でもM7.6程度の地震が30年以内に発生する確率は最大30%。松本市は前回の地震を上回る巨大地震を見据えた対策を進めている。地震が発生したのは2011年6/30;8:00。 市内で観測史上最大となる震度5強を記録し、死者1人、重軽傷者17人を出した。建物は6000棟以上で瓦や塀が損壊し、計158人の被災者が避難所に身を寄せた。市は、松本地震以降も、県内を断層が連続して縦断する「糸魚川−静岡構造線 断層帯」が動く地震を警戒。県の調査を基に10年以上、最大震度7、全焼・焼失は2万棟以上、死者1200人を想定して対策を進めた。県が15年に公表した糸静線断層帯の全体が動く地震の被害想定では、避難者数は4万4440人、前回公表に 比べて半減した。これにより市は避難所を確保できたとし、2016年度中に指定避難所の物資の備蓄を完了させる方針。市議会6月定例会で、段ボール製の簡易ベッド(1277台)や携帯トイレ(13万6300枚)などの購入費を盛った一般会計補正予算案が 6/29;可決、避難所への早期配備を目指す。政府地震調査委員会によると、市を含む県中北部でM7.6程度の地震が30年以内に発生する確率は13〜30%。市危機管理課の板倉章課長は「11年当時の地震に対し、糸静線が動く地震は比べものに ならないくらい大きい。万全に対策を進めたい」。

■2014年11月、最大震度6弱を観測した県北部の地震で、被害を受けた白馬村の水田の復旧が進み、一部では2年ぶりに田植えを迎えた。
国が認定した村内の農業施設被害は水田191ヶ所(計25ha)と水路など73ヶ所で、被害額は約4.3億円に達した。また、県や村が認定した軽微な農業被害は150ヶ所で4700万円に上る。現在、農地約15haの修復工事を終えたが、2016年作付け できたのはその半分ほど。30aの水田が被災した北城の農家は2016年地震後初めて田植えができた。水田の数カ所に亀裂が入り、地盤が斜めに傾いた。「やっと米をつくれるよ」と胸をなでおろす。 ただ、工事を終えたばかりの水田は 全てが元通りとはいかない。トラクターで田おこしすると、拳大の石がいくつも出てきたり、代かきをしようと水を張ったが、水田の底面が部分的に固まっていなかったりした。「1年もすれば 田んぼの基盤も安定してくるんじゃないか」。 被災をきっかけに目標もできたという。「何十年も自分で米をつくっていたのに、2015年は初めて米を友人から買った。それがおいしくてさ。地震のおかげで、自分も おいしいお米を作ろうという気になった」。2017年は有機肥料の量を 増やし、味の向上を図るつもり。白馬村は水田修理の公費負担、10aあたり\7500円の営農支援金の支給、\5000円の耕作者支援金の支給で被災農家などを支援してきた。村農政課によると、地震を機に耕作を放置した農家はないという。

■6/18;2016.5/22;2014年11に県北部で最大震度6弱を観測した地震から、5/22で1年半。
大きな被害が出た白馬村では住宅や農地の復旧が進む一方、熊本地震の被災地を支援する機運が高まっている。ボランティアや募金などで、当時の教訓を生かしたり、 支援への感謝を表したりしようと、村民それぞれに取り組んでいる。 村北城の女性は、5/15まで4日間、熊本で避難所の掃除や支援物資の仕分けなどのボランティア活動をした。自宅が全壊した1人暮らしの女性宅では、 ごみの片付けを手伝った。「死にたくなるほど落ち込んだ時もあった」。 「災害の規模は違っても、被災者のつらさに違いはない」と感じたという。白馬村では住宅241棟が損壊。地震後、村には全国から多くのボランティアが駆け付けた。「被災者は誰を恨むこともできず、ただ前を向いて頑張るしかない。 長い目で応援し続けたい」。村役場では募金箱を置いて支援を呼び掛けている。白馬高の生徒会や村内の女性有志も募金活動を行った。村は、熊本県益城町で震度7を観測した4/14の翌日、同町にいち早く支援物資を送った。 白馬村下川正剛村長は「被災地には経験や苦労を伝えていく責任がある。熊本地震の被災地と共に復興に向けて進んでいきたい」。

■5/20;2014年11月に発生した地震で震度5強を観測し、住宅などに大きな被害が出た白馬村で被災者が入居する村営住宅の起工式が行われた。
白馬村堀之内地区での起工式には、下川正剛村長や県住宅供給公社の関係者など30人が出席、工事の安全を祈願した。白馬村は地震で被害の大きかった堀之内地区や三日市場地区に村営住宅を合わせて10棟建設し、18世帯が入居予定。 建設事業費は総額5.4億円。国と県がこのうち6割を補助し、県住宅供給公社が建設します。木造平屋建てで1つの棟に2世帯が入居できるタイプと、一戸建ての2種類があり3DK。地震で、白馬村内では住宅77棟が 全半壊した。 中でも被害が大きかったのが、堀之内地区では住宅33棟が全壊、15棟が半壊となり、いまも16世帯・44人が仮設住宅での避難生活を続けています。仮設住宅で独り暮らしをしている女性は築300年の自宅が全壊。おととしの年末から仮設住宅で 暮らしていますが、高齢のため住宅の再建ではなく村営住宅への入居を希望。村営住宅の着工に対し「地元には友達もいるし、お茶の飲みあいもできるので張り合いになります」。区長は「住宅ができれば地域の活性化にもなる」。 村営住宅の完成は11月末予定で、年内にも入居が始まります。

■4/23;大町市美麻の公共温泉宿泊施設「ぽかぽかランド美麻」は、新温泉棟など全館フルリニューアルオープンを8/6に控え、4/23;一部営業を再開した。温泉棟を中心に2014年11月の神城断層地震で被災した施設。 震災から1年6ヶ月、 全館オープンに向け、施設スタッフは「ようやくここまできた」と胸をなでおろす。04/23〜;売店(10:00-17:30)とレストラン「麻の里」(11:00-16:00)が営業再開。日帰り温泉と宿泊施設は、神城断層地震の影響による 建設工事のため休館 (8/6再開予定)
(問)ぽかぽかランド美麻 TEL 0261-29-2030

■2014年11月に発生した県神城断層地震で被災した大町美麻の道の駅「ぽかぽかランド美麻」が2016.8/6;入浴施設を再建し、約1年9ヶ月ぶりに再スタートを切る。 美麻のシンボル的な施設で、地元住民や自治会、企業らが実行委員会を立ち上げ、震災復興イベントや地場産品を販売する「美麻マルシェ」を企画するなど準備を進めている。新入浴施設は鉄骨造平屋で、市が総事業費約2億9700万円をかけて、 既存施設の西隣に増築する。男女別の大浴場をはじめ、露天風呂やマッサージ風呂、寝湯などを設け、サウナ室もある。旧入浴施設はラウンジと倉庫に改修する。ぽかぽかランド美麻は、風呂を利用する地元住民の他、長野側の玄関口として 多くの旅人や宿泊客に利用されてきた。山間地で目玉となる観光資源が少ない中、再開を待ち望んできた住民も多い。実行委員長に就任した美麻地域づくり会議会長の前川浩一さんは「地域の復興はまだ道半ばだが、これを機に住民一丸となって 美麻地域を盛りあげていきたい。これからがスタート」。美麻マルシェは、地元農家やJAなどの協力を得ながら定期的に地場産品を販売していく新プロジェクト。ロゴマークを制作し、情報発信に力を入れる。農産物を陳列する移動式のラックを 手作りし、試験販売、施設の有効活用と集客につなげる。市観光協会とタイアップし、新たにHPも立ち上げる予定。美麻エリアの観光情報を網羅し、地震からの復興、地域の魅力を内外にPRする。08/06;復興イベントを予定、公募した100人による 「100mロングテープカット」で再出発を祝う。7/中;参加者を募集し、特典として施設の入浴招待券などを贈る。地元和太鼓チームによる演奏や、ダンスチームのよさこいパフォーマンス、地元住民によるクラフト、カフェの出店、スイカ割りなど 子ども向けのイベントも企画。ぽかぽかランド美麻は、温泉と宿泊施設のある道の駅として1993年にopen。鉄筋鉄骨コンクリート一部2F建て、延べ床面積約3000u。地震で建物に亀裂が入り、その後の調査で地下配管に破損が見つかり、全館休館を 余儀なくされた。2016.4/29;レストランと売店は営業を再開した。
(問)実行委事務局・市美麻支所 TEL 0261-29-2311

■4/14;熊本で震度7の激しい揺れを観測する地震が起きたことを受け、2014.11月の地震で、大きな被害を受けた白馬村では当時、全国各地から受けた支援に感謝の気持ちを示そうと、現地に支援物資の発送を始めた。
今回の地震で、熊本県内では9人死亡が確認、1100人を超えるけが人が出たほか、多くの住民が避難所などに身を寄せています。こうした状況を受け、震度6弱を観測した地震で大きな被害を受けた白馬村では、今回の地震で震度7を 観測した熊本益城町に支援物資を送ることを決めた。村役場近くのホールでは職員が災害発生時のために備蓄してあるペットボトルの水約2800本を運び出した。また、村の社会福祉協議会も家屋の保護に使えるシートや軍手などを準備し、 支援物資はきょう夕方運送会社のトラックに積まれ、熊本に向けて出発。また白馬村役場などには今回の地震の被災地に義援金を送ろうと募金箱も設置。白馬村は「今回の地震で亡くなった人やけがをした人が多く、非常に悲しく思っている。 われわれも地震の時には全国各地から心温まる支援をしてもらったので用意した物資を復旧や復興に役立ててほしい」と。また、長野県も県庁と10地方事務所に募金箱を設置し、多くの人の協力を呼びかけています。 募金箱は庁舎の入口に6/30まで設置される予定で、寄せられた募金は日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。長野県は「おととし起きた長野県北部の地震などの際には多額の寄付をいただいた。感謝の気持ちを込めて多くの人に 協力してもらいたい」。

■4/13;神城断層地震で被害が集中した白馬村神城三日市場にある「大宮神明宮」で修復・再建していた国指定文化財の本殿と覆屋の竣工式が行われた。
復興半ばの地域で住民らが1年半ぶりに地域の心のよりどころが戻ってきたことを喜んだ。

■4/9;神城断層地震の影響により、 集落の維持・存続が困難な状態となった小谷村中土地区の瑞穂集落と長崎集落は、2016年度から2つの集落を統合し、「瑞穂長崎集落」として新たなコミュニティーの枠組みを形成する。
過疎高齢化の進む中、集落の一体化による地域コミュニティーの活性化に期待が寄せられている。

■4/1;「白馬村消防団」(団員数;250人)は新年度体制をスタートし、新団長・副団長・統括分団長らが任命された。任期は4/1から2年間。神城断層地震の経験を大きな教訓に、消防団の意義を再認識し、力を合わせて地域防災に取り組む。 団長は「地震以来、いつ何が起こってもおかしくないということを団員は再認識した。消防団とは何か、なぜ必要かを団員と村民が理解し、一丸となって頑張る団にしていきたい」と決意を述べた。

■3/27;2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村で、全壊した公民館が新たな交流施設として再建された。
白馬村堀之内地区では、全壊した公民館が解体され、新たな交流施設として「コミュニティセンター」が建てられた。3/27;仮設住宅で避難生活を送る住民なども出席して、地区の拠点となる施設の完成を喜びました。完成した施設は 広さ約150uで3200万円の費用はほとんどが国の補助金。地震で大きな被害を受けた堀之内地区では、被災した住宅の再建が進む一方、多くの住民が仮設住宅などで避難生活を余儀なくされています。

■3/26;神城断層地震で最も大きな被害に遭った白馬村堀之内地区で、旧公民館の跡地に新築再建されていた高齢者支え合いセンタ「堀之内ふれあいセンタ」がまもなく完成する。
地域の防災とコミュニティー維持の拠点となる新たな施設の完成に、地域の復興のステップと住民も喜んでいる。03/27;地区の総会の後に完成祝いを開き、住民にお披露目される。

■3/26;災害被災地において危機的状況に置かれた歴史的建造物・民俗資料の記録・救出を行う市民団体「長野被災建物・史料救援ネット」が主催する、神城断層地震で被災した白馬・小谷での文化財レスキュー活動報告会(第1回)が 「白馬村ふれあいセンタ」で開かれた。

■3/24;2014.11月に県北部で発生した震度6弱の地震で大きな被害を受けた小谷村で、自宅を失った人たちのための村営住宅が完成した。
3/24;竣工式が行われ、太田寛副知事や松本久志村長などが出席。小谷村では2014.11月の地震で111棟の住宅が全半壊し、今も16世帯33人が避難生活を続けています。被災者向けの村営住宅は村内4地区に合わせて12世帯分が建設され、 これまでに3地区で完成、残る1地区は7/末に完成予定。住宅は雪が落ちやすいように片流れ型の屋根にしたり、家と家の間隔をあけるなど積雪への対策も取られています。完成した村営住宅への入居は3/24から可能。式では、 小谷村松本久志村長が「入居する方には1日も早く新しい生活に慣れて健康的な暮らしを送ってほしい」と完成を祝った。村営住宅は3つの地区に合わせて10世帯分作られ、このうち竣工式が行われた戸石地区には2世帯が入居できる 木造2階建ての住宅が2棟建てられ、1世帯分の広さが約80u。入居予定者の8割が65歳以上と高齢なことから、車いすの利用や介護がしやすいようトイレや廊下の幅を広くしたほか、屋根は雪下ろしの必要がない片流れ式になっています。 村によりますと、完成した村営住宅には10世帯が入居する予定という。村営住宅に入居者は「無事完成してほっとした。仲のよい村の人たちとまた一緒に住めると思うと、 やっと家に帰ってきたんだなと実感します」。

■3/14;小谷村中土の中谷開発委員会は、新たな特産品として森林の樹液の活用を模索。
「おたりの雑木の樹液利用学習会」が地区で初めて開かれた。神城断層地震で被災した地域再生をめざし、村の大半を占める森林の資源活用に着目。里山で小谷の樹木の生態の講義を受けたり、イタヤカエデなどの樹液を煮詰めてメープルシロップを 作る作業を通じ、森の恵みを新たな特産品として活用する道を探った。県林業総合センタ指導部が、メープルシロップの採取できる樹木の生態や、有用広葉樹の見分け方について説明。「イタヤカエデなどは山の中腹の谷と川のあるところを 好んで生息する。つまり中谷の地はメープルシロップづくりに必要な広葉樹には最適の環境にあるということ。奥山より里山のほうが実はとても豊かであり、保全にも育林にもさまざまな可能性が広がっている」。

■3/12;長野地方気象台と長野県は2014年11月の県北部地震で揺れの強かった小谷村などの地域について、地盤の緩みで土砂災害の危険性が高まっている恐れがあるとして大雨警報などの発表基準を引き下げていた。
梅雨や台風などの時期にも問題がなかったことから、3/17;発表の基準を通常に戻す。県北部を震源に起きた地震では、長野市と小谷村、小川村で震度6弱を、白馬村と信濃町で震度5強を観測した。長野地方気象台と長野県ではこれらの 地域では地盤が緩み、土砂災害の 危険性が高まっている恐れがあるとして大雨警報と大雨注意報、それに土砂災害警戒情報を発表する基準を地震翌日から引き下げ、「土壌の中の雨量」が通常の60%から80%で発表。しかし、 その後土砂災害が起きる危険性がある 場所の点検を続けてきた結果、この1年余りの間、梅雨や台風、それに雪解けの時期を過ぎても地盤に問題が見られなかったことから、2016.3/17〜;大雨警報などの発表基準を地震前の通常の数値に 戻す。

■3/1;県北部で起きた地震で大きな被害を受けた白馬村は地震の記憶と教訓を後世に伝えようと、被災者や消防団の証言などをまとめた記録集を作成する。
2014.11月、県北部を震源に最大震度6弱の激しい揺れを観測した地震で、白馬村では住宅など77棟が全半壊した他、合わせて23人がけがをするなどの被害を受けた。これを受けて白馬村は地震の記憶と教訓を後世に伝えようと、 住宅が全壊した被災者や救助活動にあたった消防団などの証言をまとめた記録集を作成する。記録集は約100頁、証言の他にも被害の状況をとらえた写真や現地で行われた大学のさまざまな調査結果なども載せる。 村は440万円余りかけて1000部作成。2016年10月に村政60周年を記念して開かれる式典で配布。事業は2016年度の当初予算案に盛り込まれ、3/1〜;白馬村議会で審議される。

■2/13;自治体への寄付で税金を軽減する「ふるさと納税」制度で、神城断層地震で被災した白馬村への納税額が伸びている。
全国の白馬ファンから寄せられた村づくりを応援する熱い思いに応えようと、村の農カフェ「白馬そだち」はこのほど、特典の返礼品として希望した人に送る、村産雪中甘藍(雪中キャベツ)の収穫作業を実施した。

■2/6;2014年11月の長野県北部の地震で被災した小谷村中谷地区で無病息災などを願う「どんど焼き」があった。
以前は地区内の16集落でそれぞれ行っていたが、地震で人が減るなどして続けられなくなった集落もあり、この日はそうした集落の人が持ち込んだカヤも焼き、穏やかな年に―と祈った。どんど焼きは、住民有志の実行委員会が主催する 「中谷雪祭り」の中心行事で、高さ約5mのやぐらを組んだ。18:00;住民約50人が見守る前で点火されると、炎は全体に広がり、雪が降る夜空に向かって勢い良く燃え上がった。実行委員長の相沢義彦さんは「中谷が一つになる大切な場。 被災者にも元気になってほしい」。地震で自宅が全壊した男性は「今年がいい年になるように期待して前を向かなければいけない」。

■2/6;小谷村中土観光交流センター「やまつばき」で、恒例の「中谷雪祭り」が開かれた。
地域住民をはじめ、神城断層地震で住み慣れた集落から離れて暮らす住民、元山村留学生ら多数が参加。降りしきる雪の中、地区最大規模のどんど焼きを囲んで交流を深めた。

■2/3;「節分」にあわせ、白馬村復興ボランティアセンタは神城断層地震の被災者を元気づけようと、節分カードと節分豆の戸別配布を企画。
村ボランティア連絡協議会と白馬中学校環境福祉委員会の協力を得て、手作りのメッセージカード製作が行われている。

■2016.1/4;正月休みが明け、大北の官公庁や多くの事業所では、H28年の仕事始めを迎えた。
大町市役所や各町村役場の仕事始め式で首長が年頭のあいさつの中で新たな年への抱負を語り、職員の士気を高めた。大町市役所では職員約160人を前に、牛越徹市長が2016年を「地方創生への取り組みが具体的に始まる年」と位置づけ、 「市民が安心して暮らせる地域となるように、皆さんと力を合わせたい」と呼び掛けた。
池田町は、町制施行100周年・合併60周年を迎えた2015年から一歩踏みだし、次の100年に向けて気持ちを新たにした。
白馬村では下川正剛村長が職員約80人に訓示。神城断層地震からの復興や神城・北城合併60年の節目などに触れ、「新年を契機に心新たに、住民が誇りに思い元気で明るい町づくりの実現に努力を」と職員に呼びかけた。地震からの復興に ついては「公営住宅建設や村道、農地の復旧復興に全力を挙げたい。一定のめどをつけ、不自由な生活をしている方々が元の生活に戻れるよう全力を挙げたい」と。

■2015.12/22;2014年11月の地震で被害を受けた白馬村は、住宅を再建できない村民向けに村営住宅を建設することになり、説明会を開いた。
村営住宅は被害が大きかった神城地区など4ヶ所に合わせて10棟18戸建設される予定で2016年春に着工し年内の完成・入居を目指しています。白馬村では、現在も44世帯117人が仮設住宅など自宅以外で生活しています。説明会には、 村営住宅への 入居を希望している30人ほどが参加し、間取りや家賃などについて村から説明を受けた。村民からは「高齢者が多いので車いすでも生活しやすい住宅を建設してほしい」といった意見が出た。

■2015.12/10;小谷村の有志で作る「信州小谷太鼓」と地元の子どもたちで構成する「信州小谷っ子太鼓」は、中土観光交流センターやまつばきで、2015年度の活動を締めくくる「バチ納め演奏会」を開いた。
日ごろの活動を支援してくれる地域への恩返しのため開いている恒例行事。神城断層地震で被災し、復興途上にある同村へ、力強い太鼓の演奏で活力をもたらそうと、「あんじゃあねえ小谷」を合言葉の渾身こんしんの演奏が、 訪れた聴衆の感動を呼んだ。

■2015.12/9;白馬村は2014年11月に県北部で発生した神城断層地震の被災者を対象とした村営住宅の予定地など具体的な計画を明らかにした。
被害が大きかった堀之内地区や三日市場地区などに10棟18戸を建設する。2014.11/22の地震では、白馬村や小谷村などで住宅253棟が全半壊したほか、道路や農地などに大きな被害が出た。このうち白馬村では、今でも仮設住宅に21世帯66人が 暮らすなど住宅の確保が課題で、公営住宅の建設を計画しています。12/09;村議会の震災復興特別委員会が開かれ、村の担当者が公営住宅の建設計画の内容を説明した。それによれば、公営住宅は合わせて10棟18戸で、入居希望の18世帯の ほとんどがそれぞれ自宅のあった地区に戻れるよう建設され、事業費は約5.5億円という。建設予定地は、堀之内地区の2ヶ所、三日市場地区の1ヶ所、白馬地区の1ヶ所になる見込み。住宅は一部を除き1棟2戸の木造平屋建てで、 間取りは3DK、家賃は入居者の年齢や収入に応じたものにする方針で、村では2016年春には工事を始め、雪が降る11月ごろまでには入居できるようにしたいとしています。12/22;入居希望者への説明会が開かれ、村は住民の意見を聞いたうえで、 計画を進める方針。

■2015.12/4;白馬村は県北部で2014年11月22日に起きた地震の後、近くの斜面が崩落する恐れが高いとして神城堀之内の9世帯、20人に出した避難指示を解除した。
県姫川砂防事務所による対策工事が12/3に終わり、安全を確認。県危機管理部によると、2014年11月の地震による避難指示は全て解除された。避難指示が解除された9世帯は、城峰神社南側の斜面近くにある。 斜面は地震で亀裂が入り、崩落する危険があったたため、白馬村は2014年12月9日に避難指示を発令していた。砂防事務所は3月に工事を始め、住宅と斜面の間の2カ所に防護柵を設けた。地震直後に設置した伸縮計では、今のところ斜面の動きは 確認されていない。砂防事務所と村の職員が12/3に現地を訪れて状況を確かめた。避難指示が解除されたうち家では、地震後は神城飯森の応急仮設住宅で暮らし一部損壊した自宅はリフォームした。戻る日を心待ちにしていたといい、 「やっぱりいいね。ゆっくりできる」と。一方、12/4;村は、地震発生直後に設置した災害対策本部を廃止し、震災復興本部に切り替えた。応急仮設住宅など避難先で生活する人の支援や地震で被害が出た農地の復旧などに引き続き取り組む。

■12/2;大町美麻青具の旧中村家住宅で美麻小中学校の5年生9人と、同地区高齢者学級のお年寄り25人による交流会が開かれた。
もちつきとしめ縄作りを行い、あんこやきなこ、ごま味の三色もちなどの昼食をともに取り親睦を深めた。2014年11月の県神城断層地震で被災し、今秋修復を終えた大町美麻の国重要文化財「旧中村家住宅」で伝統行事の餅つきと 正月飾りのしめ縄作りが2年ぶりに行われた。美麻地区の70〜80代の25人と美麻小中学校の5年生9人が参加。復旧を喜ぶとともに、地域の伝統文化継承と発展を誓った。美麻公民館が主催する「美麻地区高齢者学級」の生徒たちが、 子どもたちとの交流を願って、旧中村家住宅に招いた。江戸時代中期の1698年に建てられた旧中村家住宅は、現存する民家として県内最古。かやぶき民家としては県内最大規模で、地域の宝としてこれまで大切に守られてきた。 だが2014年、最大震度6弱を観測した地震の影響で、土壁にひびが入り、戸がゆがむなど被害が出た。幸い倒壊は免れたが、江戸時代から続くという正月の伝統行事「巻き俵」も2015年は中止を余儀なくされた。雪解け後、 重文などの修復経験を持つ職人らが作業にあたり、10月末にようやく復旧作業を終えた。餅つきは、子どもたちがきねで「よいしょよいしょ」と元気につき、しめ縄作りは、いろりで暖を取りながら、高齢者が子どもたちに 優しく指導した。市老人クラブ連合会美麻地区会長の竹折正利さんは「地震から復旧し、2年ぶりに行事が再開できたことがうれしい。昔はどの家庭でも見られた光景だが、今は伝統行事が廃れてきている。子どもたちに昔のことや 地域のことを伝える機会となれば」。中国からの山村留学生は「しめ縄は作るのが難しかった。日本の伝統文化として中国の友達にも紹介したい」と。旧中村家住宅は12月から冬期休館に入り、一般公開は4月から。正月の伝統行事 「巻き俵」は、新年1月に再開予定。

■11/28;「白馬ウイング21」で「みんなで考える!白馬村災害ボランティアフォーラム」が開かれた。
神城断層地震で「白馬の奇跡」と呼ばれた地域の絆を見つめ直し、災害に強い地域づくりを考え直そうと意見を交わした。

■2015.11/28;県北部で2014年11月22日に起きた地震の後、被害が大きかった白馬村でボランティアとして被災者を支援した住民らが「みんなで考える!白馬村災害ボランティアフォーラム」をウイング21で開いた。
災害の体験を共有して防災に役立てる目的で、地震から1年たったのに合わせて企画。パネル討論では、損壊した住宅が多い神城堀之内と三日市場の住民2人、村災害ボランティアセンタの運営に関わった県や村の社会福祉協議会職員ら4人が意見交換し、 村民ら約60人が聞いた。三日市場の前区長は食事の配布予定など、村からの支援情報を被災住民に伝えることが難しかったと報告。村内の避難所では定期的に情報を受け取る機会があったが、自宅に残った住民に組長を通じて口頭や 文書で伝達しても、被災直後の混乱で十分伝わらなかったという。会場からは「自宅にいて情報不足に陥った」との声も出た。宮城の災害NGO代表で、パネル討論のコーディネーターは「自ら情報を入手しようとする住民側の姿勢も大切ではないか」と。 多くの住民が同じ避難所に避難した堀之内の隣組の一つは、村外に避難した人も含め全員が毎日決まった時間に避難所に集まるようにしたという。隣組長だった男性は「こうした寄り合いを通じて住民が持つ情報を統一できた」と。 会場では、建物の下敷きになった人を助けるのに必要なバールやジャッキなども展示。それらの使い方を学ぶ講習会なども行われた。



★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2015.11/22-2015.1/1)
■2015.11/22;白馬は曇り。2014年11月に県北部を襲った地震から11/22で1年。
白馬村では復興を祈念する行事が行われた。
震度5強を観測し、住宅などに大きな被害が出た白馬村では阿部知事らが出席して復興祈念行事が行われた。地震から1年となる11/22;白馬村で復興を進めるとともに災害に強い地域づくりを進めようと村民約350人が参加して式典が 開かれた。初めに下川正剛村長が「地震発生当時の混乱をした状況を思い起こすと、少しではありますが落ち着きを取り戻したように感じられる。早期復興のため住民が求めるものに応えていきたい。地域コミュニティを守り、 新たな村づくりの足がかりになるよう公営住宅の建設も着実に進めたい」と。このあと被災者などが意見を交わし、2014年の地震では建物などに大きな被害がありながら死者を一人も出さなかったことについて堀之内地区の区長を 務めていた男性は「近所の助け合いがあったから皆の命を守れた。今後も自主防災組織を拡充して、より確かなものにする必要がある」と。この他、大きな災害の際は自治体や消防に頼らず自分たちで身を守ることや、日頃から 隣近所で助け合う関係を築くことが重要だといった意見も出ていた。「これからは村に残って頑張るという機運を盛り上げることが大事と思う。日頃から災害について家族で考え隣近所での話し合いを継続することが、最終的には 自分の身を守ることになると思う」と。「これから孫やひ孫に地震の体験を伝えて、この地域の安全について考えてもらいたい」と。式典のあと白馬村の下川正剛村長は「多くの人たちの支えがあってここまで来れたと思うが、 道路や農地の復旧はまだ道半ばだ。今後もしっかりと取り組んでいきたい。公営住宅は来年度、雪解けと同時に建設していきたいと考えていて予定地の最終的な絞り込みや、どういう形態にするのかなどをこれから詰めていきたい」と。 2014年11月22日の夜に発生した地震では長野市や小川村などで最大震度6弱を観測し、県全体で46人が重軽傷を負い、255棟の住宅が全半壊するなど大きな被害が出た。住宅77棟が全半壊した白馬村では現在も52世帯の142人が避難生活を 余儀なくされていて、村は自力で住宅が再建できない人などが住む村営住宅を建設する予定です。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震から、11/22;1年になりますが、専門家が地震の断層を詳しく調べた結果、約300年前にもずれ動き、大地震を引き起こしていた可能性が高いことがわかりました。
1000年以上としている国の評価よりも短い間隔で激しい揺れの地震が起きていた可能性があり、専門家は更に詳しい調査が必要と指摘しています。2014.11/22;M6.7の地震では小谷村から大町市にかけて南北にのびる神城断層の一部が ずれ動き、県によれば、250棟以上の住宅が全半壊し2200棟を超える住宅に一部壊れる被害が出た。神城断層を含む糸魚川ー静岡構造線の北部は、国の評価で1000年から2400年程度の間隔でM7.7の地震が発生するとされていて、 東北大の研究チームは国からの委託を受けて、10月から現地で掘削調査などを行って、過去の活動を詳しく調べた。その結果、これまでの調査で白馬村飯田地区では過去数千年の間に5回前後の地震の痕跡が見つかり、過去の活動のうち 最も新しいものは、地層から見つかった皿などから江戸時代前後と見られることがわかりました。研究チームは文献で白馬村にも大きな被害が出たと記されている約300年前の1714年に起きた「小谷地震」という大地震で神城断層がずれ 動いた痕跡の可能性が高いとみています。従来の国の評価よりも短い間隔で激しい揺れを伴う地震が起きていた可能性が高く、調査を行っている東北大学の遠田晋次教授は「こうした現象が神城断層特有なのか、あるいは全国の他の断層 でも見られるのか、今後明らかにする必要がある」と。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震から11/22で1年。住宅の被害が集中した白馬村では被災した人たちの今後の住宅の確保が大きな課題。
2014年11月22日に県北部で最大震度6弱の激しい揺れを観測した地震では、白馬村や小谷村などで住宅や道路に大きな被害が出た。このうち白馬村では、震災から1年となる11/22;復興祈念行事が開かれ、下川正剛村長が復興に向けて あいさつするほか、被災者たちによる意見交換などが行われます。一方で、白馬村では77棟が全半壊し、11/19現在、仮設住宅で24世帯69人が暮らすなど今後の住宅の確保が大きな課題となっています。このため村では、原則、半壊以上 の被害を受けて自宅に戻れずにいる60世帯を対象に、今後、住宅をどう確保するつもりなのか意向を尋ねるアンケートなどを進めた結果、特に被害の大きかった堀之内地区と三日市場地区に、公営住宅を建設する方針を示しています。 公営住宅の形態や間取り、それに家賃など具体的な内容については12月村議会で明らかにしたうえで、なるべく早い時期に村民に対する説明会を開くことにしています。村では「来年、雪解けと同時に着工し、なるべく早い時期に 被災した方々が入居できるようにしたい」と。

■11/21;県北部の震度6弱地震で大きな被害を受けた白馬村の旅館「木塵」は1年ぶりに営業を再開した。
地震で建物の基礎がずれ、壁や窓などが壊れたため、主人は一時廃業も考えた。しかし常連客らに励まされ、再建を決意。改修に奔走し、この日を迎えた。1年前にあの「瞬間」をともにした宿泊客が県内外から駆けつけ、 新たな門出を祝った。H26年10月22日夜。1階の食堂に16人の宿泊客がいた。共通の趣味を持つ仲間同士で、年に2回、柏原さんの旅館に集まってプラモデルを作るという恒例イベントの初日だった。22:08;宴会を始めようとしていたとき、 激しい揺れが襲った。室内の自動販売機がドアを突き破って屋外に飛び出し、割れたガラスの破片でけがをした人もいた。壁から床に落ちた掛け時計の電池が外れ、その針は地震発生時刻のまま止まった。車の中で夜明けを待っているとき、 柏原さんの脳裏にこんな思いがよぎった。「もう無理かな。廃業するしかないのだろうか」。旅館は父親が23年前にスキー客向けに開業し、シーズン外の集客につなげようとアーチェリー場を設置するなど地道に経営を続けてきた。 11/23;失意の中で片付けを始めると宿泊客や友人たちが進んで手を貸してくれた。宿泊どころでなったかったにも関わらず客の1人が16人分の宿泊費を集め、そっと手渡してきた。「必ず旅館を建て直し、お金はお返します」と誓った。 旅館の再建は希望ではなく「使命」になった。被害は悲惨。建物は支柱がずれ、壁や窓に穴が空くなど半壊した。自宅を兼ねた旅館には家族が住むことさえできなかった。だが不動産業を営む知人が売り家を貸してくれ、当面の住居は 確保できた。改修費用を見積もると数千万円規模の「途方もない額」だったが、行政からの見舞金は県の50万円と村の20万円だけだった。そこで知人の勧めもあって、宿泊費割引などの特典を設ける代わりに資金を募るインターネットの 「クラウドファンディング」を始めた。常連客と友人がサイトの開設や呼びかけに協力してくれ、400人以上から善意の寄付が届いた。銀行からの融資なども合わせて再建へと大きく前進した。がれきの運び出しや荷物の搬入を手伝って くれたのも、心配して駆けつけた常連客や友人たちだった。「周りの人の助けがあったから、ここまで来られた。皆さんの支えが背中を押し続けてくれた」。営業再開にこぎつけた11/21。1年前の宿泊客16人のうち14人が「木塵」に集い、 再出発の喜びを分かち合った。「11/22;22:08」には針が静止する掛け時計に電池を入れ、名実ともに新たな時を刻む瞬間を皆で迎える。「この旅館を皆がいつでも集まれる場所にしていきたい。支えてくれる人たちに恩返ししたい」。

■2014年11月に県北部で発生し、最大震度6弱を観測した地震から11/22で1年が経過する。
大きな被害に見舞われた白馬、小谷村では、本格的な降雪の時期を前にして住宅や道路などの再建が急ピッチで進められ、住民たちは元の生活を取り戻そうと前を向いて懸命に暮らしている。被災地は間もなく2度目の冬を迎える。 白馬村では地震により住宅42棟が全壊し、大規模半壊12棟、半壊22棟の被害が出た。特に堀之内、三日市場地区では、合わせて39棟が全壊するなど甚大な被害が発生し、多くの住民が長期の避難生活を余儀なくされた。両地区では これまでに住宅10棟の再建が進められており、避難先から戻って住み始めた世帯もある。11/19;堀之内地区の地震で倒壊した家が片付けられた後の更地の前で、地面に敷き詰めた砂利を整えている男性の姿があった。現在は仮設住宅で 暮らしているという。「ゆくゆくこの地に戻ってくる日のためにやっているんですよ」。堀之内地区は生まれてから住み続けてきたなじみの地。家族で話し合いを重ねた結果、家を再建することを決めた。来春にも着工する予定だ。 「不思議とこの場所を離れるという決断はできなかった」と故郷への思いをかみ締めるように語る。一方、仮設住宅に1人で入居している男性は家を再建するか、民間のマンションや村営住宅に移るかを逡巡する日々を送る。 H15年に白馬村内に移住し退職金で自宅を購入したが、その家は地震で全壊して更地になった。1人暮らしの家に再建費用を充てるべきか考えあぐねる。仮設の入居期限は残すところあと1年。「たくさんの人が支えてくれる白馬村で 人生を終えたい。どの選択肢が良いのか前向きに考えていきたい」。村では、11/19時点で53世帯144人が仮設住宅や親類宅などに身を寄せている。村は住宅再建を支援するほか、被災者向けの村営住宅を28年度に建設する方針。 隣接する小谷村では、地震により住宅33棟が全壊し、大規模半壊18棟、半壊57棟の被害が出た。現在、20世帯、45人が村営住宅や民営のアパートなどで避難生活を送っている。村内では、被災住宅の大半が山間部にあって地滑りの 危険性が高いといった立地条件の悪さや、高齢世帯が多いことなどを理由に住宅を再建している人はいないという。村は、被災者向け村営住宅6棟12戸を建設中で、来春の完成を目指している。11/20;阿部守一知事は、県北部の地震 から11/22に1年を迎えることに関し「多くの方が負傷され、住宅など大きな被害を受けた。被災された方々に改めて心からお見舞いする」と。そのうえで「倒壊家屋が多数発生するなか、亡くなられた方がいなかったことは平素からの 備え、地域の支え合いの力だと思っている」と振り返る一方、「復旧、復興はまだ途上の状況という認識」と語り、地域に寄り添った復旧、復興支援に注力する考えを強調した。また、スキーシーズンを迎えるにあたり、誘客PRなどの 観光振興に全力を挙げる意向も示した。

■白馬村堀之内地区で唯一の商店「一力屋」を切り盛りする店主。一力屋は100年以上続く老舗の商店。日用品や菓子、飲料などを並べ、地域住民の生活を支えてきた。地震で店内の商品が 散乱したが、幸いにも自宅や店舗の損壊は免れた。近くに住む常連客のほとんどが家を失って地区を離れていったが、「いつか戻ってきたときに集える場所になれば」との思いから、地震発生1カ月後の2014年12月22日に早々と営業を 再開した。8:30;開店して店先に立ち、19:30に店を閉める。再開後、元日を除いてほぼ毎日、繰り返してきた。客は1日に3〜4人が大半だが「お店に来てくれる人のために」と立ち続けた。 店が営業していることをひとづてに知った村内外の人が買物に来てくれることもあったという。「皆さんの気持ちがうれしかった」。雪解けを迎えた2015年の春先。地区内の倒壊した住宅は解体されて更地ばかりだったが、夏頃から 少しずつ再建が進むと、景色はだんだんと変わってきた。毎朝、手押し車を頼りに散歩することが日課で、建設が進む家々を眺めていると「うれしい。早く戻ってきてほしいな」との思いが込み上げてくるという。周辺では、年内に 住宅7棟が完成する予定で、顔なじみの人も戻ってくる。しかしそれでも震災前からすれば、ほんの一部にすぎない。「それぞれの事情があるから仕方ない。いつか皆が戻ってくる日を楽しみにして店を続けていきます」。

■白馬村では2014年11月の地震で壊れた自宅の再建が終わった人が仮設住宅から新居に引っ越しました。
白馬村堀之内の女性は地震で自宅が全壊し仮設住宅で暮らしてきた。今後も住み慣れた場所で暮らし続けたいと、国の支援制度も使って自宅の再建資金を確保し、7月から建設を進めていた。11/22;離れて暮らす子どもたちも 駆けつけて引っ越しを行い、新居の前でテープカットをして完成を祝った。「仮設住宅だと音などでの問題で隣近所のことを気にして生活していたが、それがなくなるのがうれしい」と。被災した全ての人が少しでも早く自宅に 帰れるようになればと話していた。

■11/22;2014年11月の地震で建物や道路、農地などへの被害が大きかった白馬村は復興祈念行事を村内で開いた。
約350人が出席し、被災者やボランティア経験者ら5人の体験発表、意見交換に耳を傾け、復旧、復興へ進む思いを新たにした。神城三日市場の自宅が壊れ、村内の応急仮設住宅に暮らす太田節子さんは地震翌朝、傾いた自宅を見て「力が抜けて体が震え、 涙が出て立っているのもやっとだった」。生きる自信も無くしたが、周囲に支えられたこの1年で「頑張って生きていこうと思えるようになった。一日一日を無事に過ごせたことに感謝したい」と。倒壊家屋が多い神城堀之内と三日市場で、住民が声を かけ合って救助活動した様子も報告され、意見交換で堀之内区の前区長、鎌倉宏さんは「お互いを助け合う絆を地域につくっておくことが大切」と訴えた。信大教育学部の広内大助・教授(地理学)による地震のメカニズム解説もあった。阿部守一知事や 小谷村松本久志村長らも出席し、白馬村下川正剛村長は終了後に「復旧復興は道半ば。全力で取り組む」と。11/22;隣接する小谷村は各世帯の受信機を通じ、松本村長の音声メッセージを4回放送。「一人一人が防災について考えてほしい」とし、防災 用品の点検や家具の転倒防止策などの備えを呼び掛けた。地震は2013年11/22;22:08発生、長野市戸隠、鬼無里と小谷村中小谷、小川村高府で最大震度6弱を観測。県によると、けが人は重傷8人、軽傷38人に上り、白馬村、小谷村、長野市、小川村 で計81棟の住宅が全壊するなど県北部に大きな被害をもたらした。11/22;白馬村の下川正剛村長は、住宅再建が困難な住民向けに整備を検討していた復興住宅について、2016年12月までに完成させる方針を明らかにした。村の「地震前に自宅があった 地区内が望ましい」との方針から計39棟が全壊した堀之内、三日市場の2地区が建設候補地で、両地区の十数世帯が入居する見通し。村の全壊住宅42棟のうち、33棟が堀之内、6棟が隣接の三日市場と、被害は両地区に集中した。下川村長は復興祈念行事に 出席後、方針を説明。12月にも具体的な建設地や間取りなどを決め、住民説明会を開く。16年度当初予算案に整備費を盛り込み、4月以降に着工し、降雪が本格化する前に完成させる。両地区以外で全壊があった地区についても整備を検討する。 一方、白馬に次ぐ33棟が全壊した小谷村では、復興住宅6棟(12世帯分)の建設が急ピッチで進む。村が2015年9月に着工した4世帯分は、すでに建物本体の工事はほぼ終了し、2016年4月にも入居する見込み。



■2015.11/21;白馬は曇り。立山室堂はうっすらと雪化粧した。

■2014年11月22日に県北部で最大震度6弱を観測した地震で、全壊住宅が42棟と最多だった白馬村は、11/20;住宅を再建できない世帯向けに計画している村営住宅を神城の堀之内、三日市場地区に建設する方針を固めた。
北城への建設も検討。年内に具体的な建設場所や棟数などを決め、入居を検討している被災者に説明する予定。2014年の地震で、白馬村内では全壊を含め計241棟の住宅が損壊。全壊42棟のうち33棟が堀之内、6棟が三日市場と両地区に 被害が集中した。神城飯森に村が建設した応急仮設住宅で暮らす24世帯、計69人の大半を両地区の住民が占めている。村は3月に村営住宅の建設方針を表明。住宅が半壊以上の60世帯に実施した6〜7月のアンケートでは、12世帯が入居を 希望した。北城の嶺方、大出地区でも自宅に戻れない被災者がおり、村は村営住宅が必要とみている。下川正剛村長は「少しでも多くの人に地元に戻ってもらい、地域コミュニティーを維持したい」と。堀之内区長の三浦洋二さんは 「地震で地区の外に出ていた住民が戻れる見通しが立った。ひと安心」と。2014年の地震で全壊住宅が33棟に上った小谷村も、9月に6棟、計12世帯分の村営住宅の建設を始めている。11/20;県のまとめによると、2014年の地震では 白馬村と小谷村、長野市、上水内郡小川村の4市村で計81棟が全壊、大町市を加えた5市村で174棟が半壊。一部損壊は計11市町村で2269棟に上った。

■11/20;神城断層地震から1年を前に、白馬村を会場に9月に開いた「第5回白馬国際トレイルラン」の実行委員会は、チャリティーエントリーとオークションで集まった寄付金を、復興の一助にとの願いを込めて村に贈った。

■震度6弱を観測した地震から間もなく1年を迎えるのを前に、白馬村では仮設住宅に暮らす人たちの今後の生活を心配する声が多く聞かれた。
女性は「被災者の皆さんの衣食住をしっかりと確保してあげてほしい。復興はまだまだ、これからだと思う」と。また別の女性は「みんな頑張っている。被災して仮設住宅に住んでいる人たちが一刻も早く出られることを願っている」と。 男性は「地震で気持ちが落ち込み、それは今も続いている。村は復興に向けて頑張っているので、このまま続けてほしい」と。



■2015.11/19;白馬は曇り。なかなか雪が降りません。北ア室堂では、雷鳥は冬毛の真っ白なのに雪が解けて土が見えています。

■2014年11月22日の県神城断層地震から1年
被害の大きかった白馬村では、村主催で復興祈念行事を開き、住民有志らが音楽イベントも企画する。復旧工事が進む中、今も仮設住宅などに避難している人たちがいる。さまざまな思いを抱きながら過ごした1年、被災地の今を追った。 「普通に暮らせることがどんなに幸せなことか、被災して初めて分かった。あの時、家族誰一人、本当に死ななくて良かった」。そう語るのは、村内の一軒家を借りて家族で暮らす柏原正樹さん。地震で三日市場の自宅は全壊、天井が 崩れ落ちたが、ピアノが支えになり祖母は命拾いした。たんすの下敷きになった母と腰を痛めた柏原さんは1カ月余、村外の病院に入院した。祖父の代から続く民宿は廃業を余儀なくされた。白馬村では、2014年の地震で住宅の全壊が42棟、 大規模半壊13棟、半壊22棟、164棟が一部損壊した。このうち神城地域の堀之内、三日市場に被害が集中し、両地区で住宅全壊計39棟、大規模半壊・半壊計27棟を占めた。本格的な冬の到来を前に、急ピッチで復旧工事が進むが、村が 建てた応急仮設住宅には、今も25世帯73人が身を寄せる。村によると、この他に村内外の公営住宅や民間アパート、親戚宅などに28世帯71人が避難生活を送っている。村は2016年度、被災者向けの公営住宅を建てる方針。地震で損壊した 堀之内公民館は取り壊し、現在、跡地に「村堀之内地区高齢者支え合いセンター」を建設中。公民館としての機能を持ちながら、地域住民の福祉向上、心のよりどころを目指す。11/229:45-12:00;県神城断層地震復興祈念行事。北城の 白馬ウイング21文化ホールで。地震後、村内で災害調査した信州大教育学部の廣内大助教授が調査の報告と今後の課題について話す。前堀之内区長で自主防災組織会長、村消防団長、堀之内、三日市場の住民、ボランティア代表の計5人が 体験発表する。会場では防災グッズや震災の写真約150枚も展示する。19:00;ホールで音楽イベント。ボリビアの民族楽器サンポーニャとケーナを演奏し、ジャズピアニストと共に被災地に祈りの音楽をささげる。企画したVIENTO白馬代表は 「優しい音色を通して、少しでも被災者の心を癒やしたい。この1年を振り返り、それぞれの立場からこれからの復興を考える機会となれば」。(入場無料)
(問)白馬村震災復興対策室 TEL 0261-72-7002

■11/19;1年前の神城断層地震を教訓に、高齢者の支え合いや社会参加について考える「大北地域タウンミーティング」が大町市平公民館で開かれた。
高齢化が進む山村を中心に起きた大災害で「犠牲者ゼロの奇跡」の要因として全国から注目された地域社会の絆を再評価する中で、高齢者が地域の中で役割を持って暮らす自覚や仕組みの必要性を考えた。



■2015.11/18;白馬は雨。このところ雨ばっかり、比較的暖かい雨。まだスキー場上部にも雪はありません。

■2014年11月、震度6弱を観測した地震からまもなく1年が経つのに合わせ、小谷村で土砂災害を防ぐための工事状況が公開された。
2014年11/22;県北部で最大震度6弱を観測した地震では、小谷村や白馬村で住宅や道路に大きな被害が出たほか、山間部を中心に土砂災害も多発した。これを受けて県の姫川砂防事務所は2つの村の15地域で土砂災害を防ぐための工事を 進めていて、地震からまもなく1年が経つのを前に、11/18;小谷村の3ヶ所の工事の進捗状況を公開した。このうち住宅2棟が全壊した中谷西地区では直径32cmの鋼鉄製の杭を埋め込んで、表面の崩れやすい土の層と地盤をつなぐ工事が 進められています。粘土状の土砂が多く、工事は予定より遅れていますが、11/中には31本の杭をすべて埋め終わる予定という。また、戸石地区では、斜面に「アンカー」と呼ばれる鋼の線をよりあわせた長さ10mの棒を埋め込んで 土砂を安定させる工事や、土砂崩れの原因になる地下水の排水管を設置する工事が年内には完成する見通しという。幅90m、長さ80mの範囲で地すべりの危険があるとされる小谷村中土の県道脇の斜面では、春から水抜き工事などが 行われています。これまでに2400m3の土砂を取り除いたほか、斜面には87本のアンカーが埋め込まれ、工事は11月中に終わる見通し。2014年11月の地震では小谷村と白馬村で土砂崩れなどの被害が出て、県の姫川砂防事務所は15ヶ所で 地すべりや崖崩れなどの対策工事を行っています。このうち緊急性のある5ヶ所については7-8割程度まで工事が進んでいて、年度内には終了する見込み。姫川砂防事務所の清水貞良砂防課長は「工事は概ね順調で地元の人たちのため にもなるべく早く完成させたい」と。

■11/17;神城断層震の被災者らが利用する白馬村飯森の仮設住宅に隣接する飯森体育館で、白馬高生徒有志29人がボランティアで清掃した。
被災から1年が近づいた中での冬支度で寒くなっても快適に過ごせるようにと汗を流した。生徒たちは協力して、広い館内を冬に効率よく暖房するために間仕切るためのアコーディオンカーテン、ホットカーペットなどをきれいにした。 床や窓、畳に雑巾をかけ、トイレも磨き、1年近く使い続けられていた体育館がぴかぴかになった。

■2014年11月の地震で大規模な土砂崩れなどが発生した小谷村で国や県、村などによる合同の防災訓練が行われた。
訓練は災害発生時の国や県、村などの役割分担や連携を確認しようと行われ、約50人が参加した。訓練の参加者には事前に想定は知らされず、大雨が降って土砂崩れが発生したといった情報が随時流されると参加者は被害に応じた対応を とっていた。2014年の地震で大きな被害を受けた小谷村は山間部が多く、役場の職員も真剣に訓練に取り組んでいた。訓練を主催した国交省松本砂防事務所は今後も管内の市町村とこうした訓練を行う予定。

■11/15;神城断層地震の被災から1年が近づく日、大町市は住民参加型の秋季火災予防運動訓練を八坂支所で開いた。
八坂地区の住民約50人や、指導する消防団ら約100人の合わせて150人が参加。救出・消火・救護・救命の各ブースを体験し、被災時に役立つ知識を身に着けた。



■2015.11/9;白馬は雨・曇り。

■2014年11月、県北部で震度6弱を観測した地震について、信大の調査グループが周辺地域の住民を対象に行ったアンケートの結果、地震の原因と見られる断層の東側の広い範囲で強い揺れを感じた人が多かったことが分かった。
地震では46人がけがをし、2354棟の建物に被害が出た。地震をうけて、信大山岳科学研究所の小坂共栄特任教授などの調査グループが揺れの大きさや範囲について、周辺住民にアンケートを行い、回答のあった1.8万件の内容を明らかにした。 この地震は神城断層の一部が動いて起きた可能性が高いとみられていますが、断層に近い白馬村の東側では多くの人が震度6に相当する揺れを感じていたという。一方、断層の西側では、震度5弱から5強程度と、東側より、感じた揺れが 弱かったという。また、断層から東に20km離れた長野善光寺周辺などでも震度6弱に相当する激しい揺れを感じた人が多くいたことがわかり、神城断層の東側の広い範囲で強い揺れを感じた人が多かったという。調査グループでは、 アンケートの結果を、地震で揺れやすい地域をまとめた地図を作るために自治体などに活用してもらい、防災対策に役立ててほしいとしています。小坂特任教授は「神城断層に関わる地震は東側が揺れる傾向があり、今回も揺れの範囲が 東側に広がっている。このエリアに住んでいる人は広域に防災対策を考える必要がある」と。

■11/10;白馬村神城三日市場の旅館業の主人が県北部で2014年11月22日に最大震度6弱を観測した地震の被害状況を刻んだ石碑を、村道沿いの自宅敷地内に設置した。
旅館を兼ねた自宅は大規模な補修を余儀なくされたが、「犠牲者が出なくて本当に幸いだった。被災の記録を後世に残して防災に生かしてほしい」。2014年の地震で、白馬村内では住宅42棟が全壊、35棟が大規模半壊・半壊と 判定され、一部損壊を合わせると計246棟に被害が出た。隣の堀之内とともに被害が集中した三日市場は、住宅全40棟のうち39棟が被災し、そのうち6棟が全壊だった。地震発生当時、築150年の建物は大きく傾き、半壊と判定された。 現在進めている補修工事は12/下まで続く。震災後、大北はちょうど300年前の1714年にも大地震に見舞われたことを人に聞かされた。計56人が死亡したとされる「大町組地震」で、「地震は忘れた頃にまた起きる」と考えて自費で 石碑を建てようと思い立ったという。「静寂の夜縦横に大地揺れ思い出多き家は崩れし」。高さ70cm、幅80cmの石碑には地震発生時の情景描写を刻み、発生年月日や震源、震度、村内や三日市場、堀之内の被災棟数も記した。 「前回地震」として、大町組地震の被害も刻み込んだ。11/10;自ら重機を操り、石台の上に重さ約150kgの石碑を置いた。隣には東日本大震災被災地の復興を祈って2012年に設置したお地蔵様がある。「次の世代、その次の世代の人が ここを訪れ、教訓にしてくれたらいい」と。

■2014年11月の地震で大きな被害があった白馬村と小谷村の村長が知事と懇談し、復興への支援を要望した。
知事と懇談したのは、白馬村の下川正剛村長と小谷村の松本久志村長。最大震度6弱を観測した2014年11月22日の地震から間もなく1年、白馬村では現在新たに10棟の住宅が再建中ですが、53世帯144人が仮設住宅やアパートなどで 暮らしています。 一方、小谷村では村営住宅の建設が進んでいますが、地震のあと7世帯12人が村を出たという。両村長は県に対し、住民の住まいを中心にした財政支援を要請した。

■11/6-11/8;県北部を襲った2014年11月22日の地震で大きな被害を受けた白馬村で「白馬村文化祭」が始まった。
文化祭は入場無料。11/07;9:00-19:00、11/08;15:00まで。被災後に村内で撮影した信毎の報道写真など36枚が村社会体育館複合施設「ウイング21」に展示。地震から間もなく1年となる村内では、住宅や道路の復旧が進んでいるが、 訪れた人たちは写真を通じて被害の大きさを振り返っていた。展示はA4判カラー、信毎や白馬村、県の職員が撮影した写真。地震で倒壊した住宅や救助活動をする消防団員、亀裂が入った農地、盛り上がった道路などの様子を伝えている。 会場を訪れた地元の主婦は熱心に写真を見つめ、「自宅に被害はなかったが被災者のことを思うと心が苦しかった。あの地震からもうすぐ1年になるんですね」と。写真は、11/22;ウイング21で開く「復興祈念行事」でも展示予定。

11/6;第45回白馬村文化祭がウイング21で始まった。初日は白馬産米など白馬の味を楽しめる「秋の味覚フェアー」でにぎわった。村民や宿泊業者らに地元の米に触れてもらい、地産地消につなげるねらい。村内5組の農家・法人が コシヒカリや夢信濃、ミルキークイーンなどの新米を出展。神城断層地震で一部農地が被害に遭いながらも元気を取り戻したいと生産した自慢の米に、来場者は食べ比べで舌鼓を打っていた。

■11/10;白馬村の白馬花物語の会は、10月に実施したファッションショーの収益やバザーの売上げを村社会福祉協議会に寄付した。
神城断層地震で被災した地域の福祉向上につなげてほしいという願いを込めた。



■2015.11/6;白馬は晴れのち曇り。昨日・今日と比較的穏やかなぽかぽか陽気となっています。

■2014年11月の県北部の地震で大きな被害を受けた白馬村でこの秋収穫されたばかりの新米を試食する催しが開かれ、大勢の人でにぎわいました。
2015年で3回目を迎える「秋の味覚フェア」は、白馬村で採れたコメのおいしさを知ってもらい村内の旅館や飲食店などで広く使ってほしいと村が開きました。会場では村内で大きな規模でコメを生産する法人や個人の農家あわせて5組が 炊きたての新米を提供し、訪れた人が食べ比べていた。新米を食べた人は「同じコシヒカリでもそれぞれ違う味がする」「白馬でこんなにおいしいコメができると思うとうれしい」「新米だからつやも良く、粘りと甘みがあっておいしい」 などと話していた。2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村の堀之内地区や三日市場地区では、住宅の再建が急ピッチで進められています。また亀裂が入るなどしてコメの作付けができなかった水田も整備が進んでいます。 村内の65haでコメを生産している農業法人でも地震で乾燥施設が壊れたり水田20枚が使えなくなるなどの影響を受けた。農業法人の代表者は「震災をきっかけに新しくなった施設もある。便利な部分も不便な部分もあるが、何とかここで 踏ん張って良いコメを作りたい」と。村では今後も白馬産の米のおいしさを全国にPRしたいと話しています。

■2014年11月22日に県北部で最大震度6弱を観測した地震で、建物被害が多かった白馬村神城堀之内、三日市場で、住宅10棟の再建が進んでいる。
地震発生からちょうど1年となる11/22の入居を予定する世帯もある。大北は間もなく本格的に雪が積もる時季になるため、ほかの住宅も年内完成を目指して急ピッチで工事が進められている。白馬村では2014年の地震で住宅42棟が全壊、 35棟が半壊・大規模半壊と判定された。村南東部で隣り合う堀之内、三日市場に被害が集中し、住宅計39棟が全壊、計27棟が半壊・大規模半壊。村によると、全壊や大規模半壊の住宅を再建する世帯には、国の被災者生活再建支援制度で 最大300万円が支給される。村は2015年、両地区を含む村内16カ所で地盤調査を実施。地盤の硬さなどを調べ、元の場所に住宅を再建するかどうか悩む住民に情報を提供し、再建を後押しした。地震で住宅が損壊した人たちはこの1年近く、 他の場所に生活拠点を確保。村によると、11/05時点で55世帯、148人が、村が建設した応急仮設住宅や親戚宅、民間アパートなどで暮らす。村は住宅再建を後押しする一方、2016年度に被災者向けの村営住宅を建設する方針。隣の小谷村 でも地震で住宅33棟が全壊、72棟が半壊・大規模半壊。村は被害が大きかった4地区に被災者向け村営住宅の建設を進めており、2016年春の完成を目指している。村によると、村内で住宅を再建している人はおらず、20世帯、45人が既存の 村営住宅や民間アパートなどで暮らしている。



■2015.11/2;白馬は雨のち曇り。県内は低気圧の影響で雨となりました。まとまった雨が降るのは10/02以来1ヶ月ぶり。

■県北部地震で天井や壁が崩れるなどの被害を受けた白馬の旅館「木塵もくじん」が、地震から1年を迎える11/22;営業再開を目指し、準備を進めている。
建物の改装工事も進み、経営者の柏原周平さんは「一日も早くお客さんたちの喜ぶ顔を見たい」と張り切っている。木塵は1992年開業で2代目が経営者。当初はスキー客を見込んだ宿だったが、その後、アーチェリー場を設置したことで 学生らが合宿で使用したり、趣味のプラモデルを通じて愛好者らが制作のために集まったりと、1年を通して様々な客が訪れるようになった。県北部地震では、壁などが崩れたほか、柱に亀裂が入り、営業休止に追い込まれた。 廃業も考えたが、思いとどまらせてくれたのは、かつて宿に泊まった客たちだった。地震翌日から駆けつけて片づけを手伝い、チャリティーコンサートも開いて応援してくれた。「お客さんたちは木塵の財産。またここで笑顔を見せてほしいと 思い、再開を決めた」。和風の趣だった建物外観は「おいしそうなイメージ」にしようと、アイスクリームのような白い壁とチョコレート色の屋根に改装。間取りも変えて景色を楽しめるよう窓も大きくした。営業再開の報告を兼ねて、 まずは常連客を迎え入れる。「内装の準備が間に合わないかもしれないけれど」と笑いながら、本格再開の日を迎える。2014年11月22日、白馬、小谷を中心とした県北部で最大震度6弱を観測。死者は出なかったものの、被害は重軽傷者46人、 全半壊住宅約250棟に上り、今も仮設住宅で暮らす人もいる。



■2015.10/23;白馬は晴れ。大北では朝晩寒くなってきました。秋の深まりが増して、木崎湖や中綱湖、青木湖、竜神湖では紅葉が見頃になってきました。

■2014年11月、県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震から1年になるのを前に、地域防災のあり方について考える講演会が大町で開かれた。
被災した男性が日頃から住民どうしの絆を深めていくことが重要と訴えた。10/23;大町で開かれた講演会には、市内や周辺の自治体から約50人が集まった。この中では、2014年11月の地震で住宅や農地に多くの被害が出た白馬村で 被災した柏原武幸さんが講演した。柏原さんは「地震が発生したあと、自宅の周囲を見回ったところ、倒壊した家の下敷きになっている女性を発見した。近所の人と声を掛け合い、みんなでジャッキなどを使って30cmのすき間から 何とか女性を助け出した」と。そして「地震の前にあらかじめ作成していた、どこに誰が住んでいるかなどを記した支え合いマップをもとに安否などの情報をいち早く確認できた。その結果、犠牲者は奇跡的にゼロだった」と述べ、 日頃からの住民どうしの連携を図り、絆を深めることが、地域防災のために重要だと訴えた。

■10/18;鬼女の伝説が残る鬼無里の松巌寺で、鬼女・紅葉の霊を供養し、住民が演舞や民謡などの伝統芸能を披露する「第16回鬼女もみじ祭り」が開かれた。
伝説によると平安時代、源経基の側室だった紅葉は、正妻を殺そうとした罪で京都を追われて信州の山里にたどり着き、住民に都の文化を広めた。紅葉は朝廷の刺客に経基の姿を重ねて恋に落ちたが、だまされたと気づいて鬼女と化す。 祭りは、紅葉が刺客に殺されたとされる10/下に毎年開催。今回は、鬼女にふんした住民が伝説を基にした演舞を披露。住民たちが鬼無里産のナメコとミソで作ったきのこ汁を、訪れた人々に無料で振る舞った。松巌寺は、 2014年11月の県北部の地震で本堂の壁が剥がれるなどの被害を受けた。鬼無里地区は震度6弱を観測し、住宅の全半壊などの被害が出た。松巌寺も本堂や客殿の壁が崩れたり、ひびが入ったりしたが、8/下に復旧工事を終えた。 祭りでは鬼女紅葉の伝説を紹介し、地元の保存会が「鬼女紅葉太鼓」を披露した。貴族の子を宿して京から追放され、鬼無里で読み書きなどの文化を伝えて暮らしていた主人公紅葉が、京を思うあまりに鬼と化して悪事を働き、 朝廷が派遣した平維茂に討たれる平安時代の物語。太鼓演奏では紅葉と維茂が戦う場面を、面を着けた舞い手が迫力たっぷりに表現した。今回は、書道パフォーマンスやヨガ体験も企画。実行委によると、約260人が訪れた。 住職は「修復が祭りに間に合ってよかった。祭りを機に地元が活気づけば」と。



■2015.10/12;白馬は晴れ・曇り。白馬三山・五竜岳が冠雪した。北アには白い雪雲がかかっていたが、雲の切れ間からは白くなった白馬三山が望めた。立山でもこの秋は初冠雪が観測。 立山の初冠雪は2014年より5日遅く、平年より4日遅い。室堂周辺が一面うっすらと白くなった。室堂にあるH立山によれば周辺では10/11夕からみぞれが降り始め、雪に変わった。10/12朝には3cmほど積もったという。

■神城断層地震で被災した白馬村堀之内地区の公民館が地区高齢者支えあいセンタとして新築再建されることになり、10/12;公民館の跡地で地鎮祭が開かれた。
震災発生から1年を目前に、待望の地域拠点着工を迎え、地域住民や関係者は喜びと早期完成に期待を込めている。

■2014年11月に発生した神城断層地震の影響で農業用水路が寸断され、米作りを断念した小谷村伊折地区で、県内外の大学生たちが農地を守る「棚田に蕎麦そばの花を咲かせよう」プロジェクトを展開。
10/10-10/12に集大成となるソバの収穫作業を行った。逆境を乗り越えて、伊折の農地にたくさんのソバの花を咲かせ、たわわに実をつけたソバに、学生や地域住民の笑顔が広がった。



■2015.10/6;白馬は晴れのち曇り。今朝の白馬の最低気温は5.2℃と今季最低を記録。10/6;穂高連峰・槍ヶ岳では雪が降り、うっすらと雪化粧した。岳沢でも初氷・初雪。

■10/6;白馬村白馬町で8月に開いた夏祭り「YOSAKOI・花・白馬」の実行委員会と地元青年団の白馬町愛きょう会は、神城断層地震の復興に役立ててほしいと、被災した村に見舞い金を贈った。
見舞い金はイベントの会計や愛きょう会の提供した屋台の売上げ、会場での募金などを合わせた2万1540円。村の義援金は9/末で締切ったため、見舞い金という形で贈った。

■10/5;神城断層地震で被災した白馬村でベンチャーズの元リードギター、ノーキー・エドワーズさんを招いた神城断層地震震災復興支援コンサート「絆」が白馬ウイング21で開かれた。
世界が憧れる名ギタリストが縁深い白馬の元気を願いヒットナンバーを演奏。白馬の夜にサーフィンサウンドが鳴り響いた。



■2015.9/29;白馬は晴れ。朝晩だいぶ肌寒くなってきた白馬。この数日、秋晴れの日が続いています。初雪の季節。北アでは岳沢・涸沢・槍沢などで紅葉真っ只中ですが、そろそろ北アでも雪への備えが 必要な季節。まもなく三段紅葉が楽しめる季節を迎えそう。小谷・雨飾高原の「鎌池」は色づき始め。紅葉ピークは10/5〜10/10頃になりそう。

■2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村で道路や河川の復旧工事の状況を説明する見学会が開かれた。
2014年11月に長野県北部で最大震度6弱を観測した地震では、白馬村や小谷村などで住宅や道路などに大きな被害が出ました。9/29;被害が集中した白馬村神城地区で道路や河川の復旧工事の状況が公開され、住民などが参加しました。 このうち、地震で大きな亀裂が入った県道の復旧工事の現場では、担当者から昨シーズンの大雪の影響などで工事の開始が5月までずれ込んだものの、急ピッチで作業を進めていることや、被災地全体では復旧が必要な県道の内、 1/3で工事が完了したことについて説明を受けた。また、2km近くにわたって護岸にひびが入った「姫川」の復旧工事の現場も公開され、まだブロックが大きく崩れたままになっているところがあることや、来年末までの完成を目指して 工事を急いでいるという説明を受けた。見学会は県大町建設事務所が白馬村堀之内地区など被害が大きかった場所の住民を対象に行い、地元の区長など5人が道路の修復や河川の護岸工事の進み具合などの説明を受けた。県は白馬村と小谷村、 それに大町市の道路や河川、橋など39ヶ所で復旧工事を行っていますが、工事が終わったのは8ヶ所にとどまっています。白馬村では全半壊した一部の住宅で建て替え工事が始まった一方、まだ手つかずの場所も多く残っています。 参加した地元の区長は「工事は比較的順調に進んでいて、今までより耐震性も強まるという印象を受けた。しっかり工事を進め無事に復旧させてほしい」と。

■神城断層地震で被災した白馬村でシンガーソングライターのチャリティーコンサートを開いた白馬高の生徒有志による実行委員会は、9/29;コンサートで集まった収益金と募金の計118万1583円を被災した白馬村・小谷村に 義援金として寄付した。9/15;コンサートは白馬ウイング21で開かれ、会場の500席が埋まった。生徒たちは復興を願い、生徒会を中心に実行委員会を組織。約100社におよぶ地域企業から協賛を集めて 運営費を賄い、入場料を義援金に充てた。当日の来場者からも募金を募った。

■神城断層地震で被災した白馬村・小谷村で、義援金の受付が9/30に締め切られた。
被災から10か月間に、両村合わせて1.2億円以上の善意が復興を願って寄せられた。白馬村では8400万円余り、小谷村では4300万円余りの金額が確認。



■2015.09/15;白馬は晴れ。八方池上部の上の樺や下の樺の紅葉はまだこれから。草紅葉は始まっています。北アは秋晴れの登山日和。北アの紅葉は早め。ナナカマドやカエデの紅葉は色づき、ダケカンバの黄葉は少し遅れ気味。

■2014年11月に県北部を震源に発生し、最大震度6弱を観測した地震による土砂崩れで農業用水路が寸断された小谷村伊折地区で、9/14;沢水を使って地区住民でただ1人稲作ができた農家が稲刈りをした。
伊折は11世帯24人の小さな地区。水路が使えない住民は今春の田植えを断念せざるを得なかった。この日は近所の農家の女性2人も手伝い、黄金色の稲穂の収穫を共に喜んだ。地区の西のはずれにある4枚の田は、近くの沢水を利用し 田植えができた。地区に滞在して植物などを研究する東京農大の学生たちも湧き水を利用して田植えをしたが、住民で稲作ができたのはこの家だけだったという。この日は、機械を使って2枚の田を刈り、3人ではぜかけをした。手伝った女性は 「伊折で1軒でもコメを作ることができてよかった」。もう1人の女性は「田植えができなくてがっかりしたけれど、伊折で稲刈りができてうれしい」と。「作柄は例年並み」というが、2015年は収穫したコメを出荷しないつもり。その代わり、 「伊折の新米が食べたいという集落の仲間がいれば分けてあげたい」と。「二人暮らしで全部は食べきれないからな」と。地震では、伊折地区のそばにある山が崩れ、山腹を通っていた水路がふさがって使えなくなった。このため小谷村は、 山にトンネルを開けて新たな農業用水路を設ける方針。事業費は約6億円を見込むが、完成する時期はまだ見通せないという。

■9/15;2014年11月の神城断層地震で家屋倒壊など甚大な被害に見舞われた大町美麻や白馬村で数々のヒット曲を持つシンガーソングライターが復興支援チャリティーコンサートを開いた。
復興を願う音楽が被災地に響いた。コンサートは2014年8月美麻夏まつりに出演したことが縁。東日本大震災後、コンサートを通じた被災地支援活動を展開。みあさ保育園や白馬幼稚園の保護者らが開催を依頼し実現した。



■2015.9/9;白馬は雨のち曇り。台風の接近で午前中は強い雨となった。台風18号の影響で県内は広い範囲で大雨となり、気象台は引き続き一部の地域に大雨警報と洪水警報を出した。

■2014年11月の震度6弱の地震で住宅108棟が全半壊するなどの被害を受けた小谷村で復興住宅の地鎮祭が行われた。
2014年11月の地震で自宅に住むことができなくなった被災者向けの村営住宅の建設が小谷村で始まった。村営住宅は地震で全半壊するなどして自宅を失った被災者向けで、被害が多かった村内の4地区に合わせて6棟12世帯分が建設されます。 台風18号の影響で強い雨が降る中、戸石地区で4棟8世帯分の安全祈願祭が行われた。この地区で自宅が被災し、今は白馬で暮らしている杉山寿二さんも村営住宅の完成後は再び戻ってくる予定。安全祈願祭にも出席した杉山さんは 「この辺には水田もある。どうしてもまた戻りたい」と村営住宅の完成を心待ちにしています。小谷村の松本久志村長は「地元の皆さんが村営住宅で生活できるようになれば、この地域も元気が出てくると思っています」と。村営住宅は 木造2階建て3DK、2DKがあり、2016年03月に完成予定。小谷村ではこのほかの2棟4世帯分についても年内の着工を目指したいとしています。



■2015.9/12;白馬は晴れ。久しぶりの太陽。栂池自然園ではオオバタケシマラン、アカモノ、ウラジロナナカマド、オオヒョウタンボク、ゴゼンタチバナ、オオカメノキが赤い実をつけています。イワイチョウの黄葉で黄くなり、 オヤマリンドウが咲いています。

■2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村堀之内地区の神社で震災後初めて秋祭りが行われた。
白馬村堀之内地区にある城嶺神社は、2014年11月の地震で本殿が倒壊するなどの大きな被害を受けた。09/12;地区の子どもたちが参加し、本殿がなくなった神社で神事が行われた。2015年は祭りを中止する声もあったが、地区の人たちに 元気になってもらおうと若手が中心となって開催にこぎつけた。仮設住宅に神輿が持ち込まれ、入居する地元の人は祭りの気分を楽しんでいた。



■2015.9/6;白馬は曇り・雨。秋雨前線の影響で雨降り。北ア穂高・槍ヶ岳では霙や初雪が舞った。

■9/6;白馬村は、2014年11月22日に県北部で発生した地震以来初となる総合防災訓練を行った。
住民個々の防災意識を高めようと、自宅や職場などで身を守るための行動を一斉に取る形式の「シェイクアウト訓練」を導入した。北城の6つの区では、その後の避難、安否確認までの流れも確かめた。「地震です。地震が発生しました。 安全な場所を探しましょう」。8:15;約1分間。村は防災行政無線を通じて、住民に対して机の下で頭を守ったり、頑丈な物のそばで身を潜めたりと、緊急時に取るべき行動を呼び掛けた。立の間区(6世帯,計9人)では、区総代の 松倉忠孝さんが近隣の家を訪ねて安否を確認した。松倉さん宅は昨年の地震で、壁のひび割れや床抜けなどの被害が出たという。土砂災害の恐れもある同区では「まず道路の状況を把握しておく必要がある」と話し、周囲の様子にも 気を配っていた。道路の状況次第では、同区から約3km離れた避難場所への移動は難しい場合も想定される。この日は、避難場所へ移動する前に、近くの広場に集合することを区民の間で確認。区長の松倉穂積さんは「災害時は地域で 協力し合うことが大切」と。村によると、2014年の地震により、村内で住宅の全半壊や一部損壊は238棟に及び、今も応急仮設住宅や親戚宅で暮らす村民がいる。村北部トレーニングセンターではこの日、北アルプス広域消防本部や 村消防団の指導による体験型の訓練があった。村民約200人が参加し、自動体外式除細動器(AED)を使う心肺蘇生法や、身近な車のジャッキを使った救助法、傷口にガーゼを当てて出血を止める方法を学んだ。

■9/6;白馬村で北部トレーニングセンタを会場に地震総合防災訓練が行われた。
2014年の神城断層地震をふまえ、初の試みとして全村民を対象に住民が自宅で参加できる「シェイクアウト訓練」と、役場職員を対象とした初動対応訓練を実施。災害の教訓を生かした実践的訓練で地域住民の防災力と危機管理能力を高めた。



■2015.8/30;白馬はまた雨。

■8/30;神城断層地震で被災した小谷村中土の中谷大宮諏訪神社の例大祭が神社境内で開かれた。
降りしきる雨の中、住民の復興を願う気持ちが歌詞に盛り込まれた伝統芸能の「奴唄」が奉納され、集まった観衆が祭りを通じ復興への思いを新たにした。

■8/30;フォークソングが好きな仲間が集まって年に1度企画しているJR下諏訪駅から神城駅を運行する特別列車「フォーク夢列車」の参加者が、神城断層地震の被害を受けた白馬村に義援金を贈った。
フォーク夢列車は下諏訪駅前の喫茶店にフォークソングファンが集まり行っていた歌声喫茶が、名前の通りの列車を運行する夢をかなえ、H21年から年に1度、白馬村に向けて運行。車内でのギターの生演奏や村内散策などを楽しんでいる。

■8/29;大町市地震総合防災訓練が平運動場で開かれた。
神城断層地震で大きな揺れを感じた同地区で、関係者や平地区住民など約400人が参加。訓練の詳しい内容を知らせない「ブラインド方式」で、本番さながらの実践的な訓練に臨んだ。訓練は、糸魚川静岡構造線を震源域としてM7とM8の1度の地震が発生し、 市内全域に被害があったと想定。被災状況を収集しながら土砂に埋まった車両からの救出や道路復旧、物資搬送などが行われた。



■2015.8/22;白馬は曇り。朝は小雨も降ったが曇り・晴れ。

■8/21;県北部地震で観光に打撃を受けた大北を支援しようと、県は地域の宿泊に使える「信州サぁイコー!ふるさと旅行券・大北版」の購入申し込みの受付を始める。
国の交付金を活用したもので額面1万円分を5000円で購入できる。白馬、小谷など12市町村の対象宿泊施設(130施設)で、9/20-2015.1/31に使用できる。発売枚数は3000枚で購入上限は1人4枚。受付は9/9まで、応募者多数の場合は抽選。 「信州サぁイコー!ふるさと旅行券」上のフォームかはがきで申込み、コンビニで買う。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震から8/22で9ヶ月。建物が半壊した白馬村の旅館では、地震から1年になる2015年11月に営業を再開しようと、建物の修復作業が進められています。11/22;県北部で震度6弱を観測した地震では、 白馬村などで住宅248棟が全半壊するなど大きな被害が出た。このうち、白馬村神城にある旅館では建物が半壊する被害を受け、営業休止を余儀なくされたが、主人らが中心となって、地震から1年になる2015.11/22;営業を再開しようと 建物の修復作業を進めています。8/21朝は山から切り出し表面を磨いて作った太さ30cm、高さ6mのヒノキの柱2本を正面玄関に立てる作業が行われた。作業員らは、声を掛け合いながら柱の底にある突起の部分を床の穴にはめ込んで 柱を立てたあと、レーザーを当てて傾きがないかを確認していた。「目標の日まで100日を切ったので、目前という気持ち。シンボルの柱と一緒にお客さんを迎えたいので、きょうは1つの記念日」と。

■小谷村で神城断層地震により被災した建物の解体・撤去作業が本格化している。
解体が進むなか、8/24;40年前に旧真木分校で野外活動キャンプをしていた県外の有志ら約30人が分校の最後を見届けようと中土地区を訪れた。



■2015.8/15;白馬は晴れ。最高気温は松本で32.8℃、穂高31.5℃、長野30.4℃など真夏日。大町で29.8℃、白馬で28.4℃。大町美麻の「中山高原」では一面真っ白のそばの花が見られます。

■8/15;木崎湖で恒例の「第73回木崎湖花火大会」が開かれた。
仁科神社の雅楽の調べに乗って湖に漂うお盆供養やご祈願灯籠など含め、2000個を越える色とりどりの灯籠流しが浮かんだ。メッセージ花火やスターマインを含む1000発の花火が打上げられた。木崎湖恒例のナイヤガラの滝もきれい。 盆休みの行楽客や帰省客、地域住民などが大勢集まり、夜空と湖面を彩る伝統の「水と光と灯りの祭典」を心ゆくまで楽しんだ。仁科神社湖上慰霊祭に続き、戦後70年の節目の慰霊や2014年の神城断層地震からの早期復興祈念など、 さまざまな願いが込められた灯籠2000個が静かに流された。打上げ花火では、1000発のスターマインやナイアガラが湖上を彩り、周囲の山々に大音響をこだまさせた。



■2015.8/1;白馬は晴れ。穂高36℃、松本35.9℃、長野34.6℃、大町34.2℃、白馬33.8℃など2015年最高気温を記録した。

■8/1;信大の市民講座「岳問のすすめ2〜信州の山に学ぶ〜」(全6回)の第2回が松本の信大で開かれ、山岳科学研究所特任教授の小坂共栄ともよしさんが「山岳の成り立ちを学び、自然災害に備える」と。小坂さんは、最大震度6弱を 観測した2014年11月の県北部地震について説明。地面の東側がせり上がる地形の変位があった一方、逆に西側がせり上がる変位もあったことや、震央から約30km離れた長野でも多くの被害が出たことなどを報告した。また、 松本が震度5強の揺れに見舞われた2011年6月の地震後、信大と松本市が共同で行った調査のグループ代表を務め、市内各地の揺れやすさを示した地図を作ったことも紹介。「災害の歴史や住んでいる土地の地盤を理解し、行政や市民、 研究者が一体で災害に強いまちづくりを進めることが大切」と訴えた。



■7/28;白馬は雨のち晴れ・曇り。白馬も蒸し暑い。栂池自然園ではコバイケイソウ、ワタスゲの穂、モミジカラマツなどの色、チングルマの穂、青いヒオウギアヤメや黄色いニッコウキスゲ、オレンジ色のコオニユリなどが咲いています。 北アでは夏のクルマユリやハクサンフウロ、クルマユリ、晩夏のトウヤクリンドウやミヤマトリカブト、ミヤマシシウド、ヤマハハコも咲きだしてきました。

■7/28;白馬村と富山県朝日町は「大規模災害時における相互応援に関する協定」を締結した。
2014年白馬で発生した神城断層地震や近年多発する自然災害を受け、白馬岳に接する市町という近い関係での災害時応援協定の必要性を双方で強く認識。調印式を白馬岳を望む標1850mの八方池山荘前で行い、 両町村のさらなる連携と防災体制の一層の強化を願った。

■7/28;大規模な災害に備えて、北アをはさんで白馬村と隣接する富山県朝日町は災害時の応援協定を結んだ。
協定の締結式は白馬村にある標高1830mの山小屋前で行われ、朝日町笹原靖直町長と白馬村下川正剛村長、それに双方の議会の議長らが出席した。協定は2014年11月に白馬村で震度5強の地震が発生し、けが人や住宅の被害が出たことを きっかけに作られたもので、どちらかが被災した場合、食料や生活必需品など救助や医療に必要な物資を提供したり、職員や車両を派遣しあったりすることを定めています。朝日町と白馬村は、北アをはさんで隣接していますが、 車での行き来には1.5Hほどかかるということで、今回の協定の締結によって結びつきを深め、観光面などでの連携も強めることにしてしています。朝日町笹原町長は「スキー場や別荘の運営など観光面でも白馬村から学ぶべきことが たくさんあるので、防災に加えて職員研修など人的な交流も積極的に進めていきたい」と。



■2015.7/25;白馬は晴れ。栂池高原に雪!「おたり真夏の雪まつり」が開かれ、ゲレンデでは雪遊び。風はヒンヤリして気持ちよい。八方尾根ではアカバナシモツケソウ、ハクサンシャジン、クルマユリなどの盛夏の花や タカネマツムシソウ、ワレモコウなどの晩夏の花も咲いています。稜線ではタカネイブキボウフウ、オニユリ、イワツメクサ、チシマギキョウなども咲いています。

■7/25;小谷村と糸魚川市境にある雨飾山に登る小谷村の「小谷温泉登山口」で夏山安全祈願祭があった。
2014年11月22日の県北部地震による影響が心配されたが、小谷村が6月この登山口からの登山道の安全を確認。祈願祭は雨飾山一帯の夏山シーズン到来に合わせ、地元の中谷開発委員会が毎年開いている。中谷地区の住民、 宿泊業者など関係者約20人が神事に臨み、今季の登山者の無事を祈った。中谷開発委員長は「道路や住宅など地震の爪痕は今も各地に残るが、今年も無事に祈願祭が開けたことは何より」と。祈願祭参加者のうち2人は、 山頂から雨飾山が見える近くの大渚山に登った。雪が残る北アルプスの山並みや日本海なども見渡せる景色を楽しんだ。2015年の祈願祭には、大網地区観光委員長も招いた。大網地区は「大網登山口」から山頂に行く 登山道に地震で生じたとみられる亀裂が多数見つかり、今季の山開き登山を中止。小谷村観光振興課によると、村内に3本ある雨飾山の登山道のうち、大網登山口からの登山道のほかに亀裂は見つかっていない。 村はこの登山道の安全性を確かめるため、8月をめどに専門家と現地調査をする予定。



■2015.7/22;白馬は晴れのち曇り。日中の最高気温は長野で33.8℃、松本32.4℃、穂高で31.6℃、白馬で29℃など厳しい暑さが続いています。

■神城断層地震から8ヶ月を迎えた7/22、阿部守一県知事が被災地の白馬村を訪問した。
被災した農地や県道などの修復工事を視察し、復旧への道筋を確かめた。下川正剛白馬村長・松本久志小谷村長と懇談し、復興の現状と県への要望を聞いた。阿部知事の被災地訪問は発災後4度目。阿部知事は「まだ復旧については道半ばだが、 県事業は着実に進んでいる。農地も早く復旧し、来年には作付けいただけるように取り組みたい」と。両村長との懇談を踏まえ、「住宅再建や公営住宅建設が大きなテーマで、財政含め支援したい。観光地でもあり、未来に希望が持てるように 取り組みたい」と。

■2014年11月に地震の被害を受けた白馬村を阿部知事が訪れ、被害の現状と復旧の進み具合を視察した。
阿部知事は白馬村神城地区を訪れ、今も亀裂が残る農地などを視察した。現地では県の職員が地震による農地の被害や、2016年の作付けに向けて進めている復旧工事の計画などを説明した。視察には白馬村と小谷村の村長も同行し、 復旧に向けた村の取り組みなどを説明した。知事は「復旧についてはまだ道半ばな部分が多いと感じている。住宅の再建や公営住宅の建設が大きなテーマだと思うので、県としても財政的な支援含めてできることに取り組んでいきたい」と。



■2015.7/11;白馬は晴れ。梅雨を吹き飛ばすような晴天。県内は広い範囲で高気圧に覆われ暑い一日となった。松本31.2℃、穂高31.2℃、長野31.1℃、大町29.8℃、白馬29.4℃など県内30の観測地点のうち17の地点で2015年一番の暑さ。

■神城断層地震で被災した白馬村三日市場と堀之内地区でアジサイが見ごろを迎えています。
震災に負けず、梅雨空の中で鮮やかに力強く咲き誇る花々の美しさに、地域住民らが復興への思いを重ねている。地区は村内の「花の里づくり推進委員会」による、来訪者や地域住民が安らぎと癒やしを感じることができる地域づくりの 活動に賛同。集落総出でアジサイの里づくりに取り組み、花による地域活性化をめざし活動を続けてきた。

■姫川流域を襲ったH07年の「7・11豪雨災害」から、7/11で20年の節目を迎える。
小谷村役場の廊下には当時の記録写真がパネルで展示。地域の防災力を高めるために被災の記憶を継承する。7/12;シンポジウムを開く。確率200年超と言われる総雨量573mmの梅雨前線による記録的な集中豪雨で発生した災害。 急峻で脆弱な地形から河川の氾濫や崩落、土石流が発生。R148や大糸線などが壊滅的な打撃を受け、住宅35棟が全半壊。一方、村民の適切な避難行動で、犠牲者ゼロと人的被害は最小にとどめた。展示は約80枚のパネルや広報の記事などで 一階が泥で埋まった商店や川に流された住宅、アスファルトがめくれ寸断された道路など、当時の様子が生々しく伝えられている。

■7/11;大町青年会議所は白馬村神城の水を張った休耕田で「第5回どろんこドッジボール大会」を開いた。
これまで大町で開いてきたが「2014年11月の地震で大きな被害に遭った白馬を元気づけよう」と会場を変更。泥だらけになった参加者の悲鳴と歓声が青空の下に響いた。大北と松本の17チーム計176人が参加。泥が付くのを嫌がっていたものの、 勝利に沸いて仲間と抱き合った拍子に倒れ、泥だらけになる人もいた。全身が泥んこになった人は「泥で遊ぶのは小学生以来。ぬめっとしていて面白い」。被災して家族と応急仮設住宅で暮らす子供も泥だらけになり、「楽しい」と笑顔だった。

■7/12;小谷村の白馬乗鞍地区で初の防災訓練が実施された。
神城断層地震や天災による甚大な災害が多発する昨今、災害を身近な問題としてとらえ、地域の連帯強化で非常事態に備えようと、住民からの強い要望を受けて行われた。地区内を5ヶ所に班分けした編成で、住民100人余が参加。 白馬乗鞍観光交流センターちゃんめろで災害を想定した避難訓練を行い、災害対応力を高めた。

■1995年07/11-07/12にかけ、小谷村など県北部を襲った集中豪雨災害から20年となったのを機に、7/12;小谷村などは小谷小で災害の教訓を考えるシンポジウムを開いた。
村民ら約260人が参加。小谷村では2014年11月22日の地震でも建物被害が多発しており、参加者は災害に備える住民個々の意識、相互に助け合う地域の結び付きなどの大切さを確認した。95年の豪雨災害で、小谷村では土砂流出などにより 道路や線路、橋が寸断されて多くの集落が孤立。人的被害は無かったが、家屋は28棟が全壊、7棟が半壊し、床上、床下浸水は計186棟に上った。シンポでは村民3人が体験を発表し、小谷村姫川温泉の自宅が流された今井杏さんは 4歳だった当時の記憶をたどった。「今でも雨の多い日は何か起きるのではないかと不安になる」とし、「犠牲者がいなかったことに驚いた。地域の絆があったからこそだと思う」と。信大農学部の平松晋也教授(砂防学)がコーディネーター を務めたパネル討論には、住民や国、県、村の関係者9人が参加。災害当時、県姫川砂防事務所の係長だった小谷村の松本久志村長はこの20年で村は人口減少や高齢化が進んだとして、「小さな村の行政組織では防災の全てに対応できず、 自主防災組織などに頼らざるを得ない」などと説明。平松教授は「住民が災害の危険性を再認識し、年齢構成に応じた避難方法を考える必要がある」などと助言した。



■2015.7/7;白馬は曇り。大町「木崎湖」南湖畔ではスイレンの花が咲き始めてきた。

■7/6;白馬村は神城断層地震で被災した宅地や畑の地盤調査に着手した。
住宅再建に向けた情報提供資料として公表する。初日は堀之内地区田頭でボーリング調査が行われた。地盤調査は7月いっぱいまで、深さ8mを掘り地層の断面を調べるボーリング調査を堀之内地区で2ヶ所、深さ3mと比較的簡易な スウェーデン式サウンディング調査を堀之内・三日市場・嶺方地区の計14ヶ所で行う。8月には結果を公開する。

■2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村で、住宅の再建に向けた地盤の調査が始まりました。
調査は白馬村の中でも特に被害が大きかった堀之内地区で始まり、金属のパイプを深さ8mまで入れて土を抜き取り性質や硬さを調べます。これまでに信大なども調査を行いましたが、自宅の再建に向けて地盤の状態に不安を感じる 住民が多いため、村もさらに多くのデータを集めようと独自の調査に踏み切りました。村の担当職員は「この地域の地質が連続的にどうなっているかということがわかると思う。データをもとにこれから再建にあたっていく上で住宅の 設計に役立ててほしい」と。7/6;調べた場所のすぐ近くに自宅があった男性は、同じ場所に再建するかどうか調査の結果を見て判断したいと考えています。「地震の被害に遭って、今まで考えなかったことを考えるようになった。 なんとかここに住めたらと願っている」。深さ1mまでの調査では、1u当たり11tまでの重さに耐えられることがわかり、村の担当職員は「良好な状態であるのかなと思うが、さらに地下の状況がどうなっているのかがわからないので 8mまで掘った結果を見て判断したい」。調査の対象は被害が大きかった堀之内、三日市場、嶺方地区です。白馬村が費用を負担する独自調査は、ボーリングなどで地盤の強度を調べ、住宅を再建できるかどうかの 判断材料にしてもらうのが目的。白馬村では現在73世帯191人が仮設住宅などで避難生活を送っています。白馬村は7/末までに堀之内地区を中心に16ヶ所で地盤の調査を行い、8月には結果を公表する予定。

■7/7;県内で活動するNPO法人腹話術友の会は、白馬村を訪問し、飯森体育館で神城断層地震の被災者らに腹話術などを披露した。
仮設住宅利用者や村内の被災者ら約20人が訪れ、体育館内が元気をもたらす笑いに包まれた。

■7/5;2014年11月の北部地震で被災した小谷村で大北の太鼓団体が復興支援を兼ねた交流会を開いた。
世界的な音楽家の喜多郎さんが講師となった太鼓のワークショップでは被災者ら約250人が小さな太鼓を同じリズムで演奏して交流した。毎年8月に大町美麻で開かれる「北アルプス奉納太鼓」の実行委会合で、喜多郎さんが 「被災地を元気づけたい」と話したのがきっかけで交流会は実現。避難所だった中土の観光交流センターやまつばきで、小谷、白馬、松川村と大町の4団体が演奏を披露。全員が団扇太鼓という小さな太鼓で、喜多郎さんのリズムに 合わせて演奏を楽しんだ。全壊家屋が多かった小谷村中土の農業沢渡伝さんは「地域は高齢化も進んでいる。太鼓の演奏は久しぶりで元気になった」と。喜多郎さんは「大北地域は第二の故郷。太鼓は誰でも参加できて人々が同じ時間を 過ごすのにいい。イベントを続け、被災した地域の中から元気になってほしい」と。

■7/1;JA大北は、白馬村北部育苗センタで、2015年度入所の新人職員による農作業研修を行った。
近年は日ごろ農業にふれる機会が少ないことや、農家の出身ではない職員が多くなったことから、研修を通じて農業やJA事業への理解を深めてもらい、組合員の立場に立って同じ目線で職務にあたってもらうねらい。 支所や営農、工機センターに配属された12人が参加し、農作業に汗を流した。



■2015.6/29;白馬は晴れ。青い空、雲海の上は快晴。梅雨の晴れ間のさわやかな一日。白馬五竜の高山植物園上ではコバイケイソウやレンゲツツジが咲き、ワタスゲが咲いています。

■2014年11月に発生した震度6弱の地震で大きな被害を受けた小谷村「自然体験施設」で、地震で壊れた炭焼き用の窯を再建する作業が始まった。
6/22-6/23;災害被災地において危機的状況に置かれた歴史的建造物・民俗資料の記録・救出を行う市民団体「被災建物・史料救援ネット/長野被災建物・史料救援ネット」は、神城断層地震で被災した小谷村と白馬村を訪ね、 解体予定の古民家や土蔵を記録に残す「家のみとり」活動を実施した。震災によりやむなく建物を解体する前に、建築士や学芸員など建物の専門家が家屋を調査し記録に残すことで、その建物の歴史や思い出を共有し、被災者の 喪失感をやわらげようというプロジェクト。都会の子どもたちなどが里山の暮らしを体験してきた小谷村の自然体験施設「おらが里」は、2014年11月に震度6弱を観測した地震で炭焼き用の窯が小屋ごと壊れ、地面にも亀裂が入る など大きな被害が出た。再起に向けて施設では、新しい窯をつくる作業が6/29から始まり、地元の人など約10人が集まった。集まった人たちは深さ1.2mの穴の中に石を積み、すき間に泥やセメントを入れて、さらに石を積み 重ねる作業を繰り返し、窯を形づくっていきました。炭焼き職人は「みんなが手伝いに来てくれて、涙が出るほどうれしい。7/中には窯に火を入れて、炭作りを村おこしにつなげたい」と。またこの施設では坂城町 出身の刀鍛冶の人間国宝、故・宮入行平の一門にも刀を作る際に使う炭を届けていて、6/29;刀鍛冶の職人も駆けつけ、作業を手伝っていた。刀鍛冶人は「炭は非常に使いやすく品質もいい。窯が完成すればまた注文させてもらいたい」。

■6/29;小谷村で2014年11月の神城断層地震で壊れた炭焼き職人が炭焼き窯の再建作業が始まった。
昨夏から日本刀の製作に欠かせないアカマツの松炭の生産に乗り出した窯だったが、約3カ月後の地震で崩壊。関係者の支援を得て再建が始まり、「名刀を作るお手伝いができる。いい炭を作りたい」。アカマツ材を焼いて 作られる松炭は約1300度の高温になった後、早く灰になるため、刀鍛冶に適している。他の炭では鉄の鍛錬がうまくいかず、松炭は「鍛冶炭」とも呼ばれてきた。松炭の主産地は岩手など東北だが、東日本大震災などで窯が倒壊したり 生産者の高齢化が進んだりして、近年は全国的に供給が不足していた。あおりを受けたのは、日本刀を作る全国の刀工ら。坂城町の刀工、宮入小左衛門行平さんの鍛刀場では、年間約6tの松炭を使うため、入手先を探していた。 この話を聞きつけた県北安曇地方事務所林務課は2014年7月、宮入さんに炭づくりの経験が豊富な炭焼き職人を紹介した。

■2015.6/22;白馬は晴れ・曇り。1年で一番日が長い日「夏至」。八方尾根では高山植物の開花が進んでいます。6/20現在で兎平〜八方池間で約60種類の花が開花。青い空に山が見えても白い雲が どんどん湧き、雲に覆われた。小谷温泉から雨飾山への登山道も安全が確認され、いよいよ登山シーズン。鎌池までの道路は7/1に開通予定。白馬岳ではハクサンイチチ、シナノキンバイ、ミヤマオダマキ、イワイツメクサ、ウルップソウなどが 咲いています。コマクサも蕾が出てきた。夏毛になってきた雷鳥はツガイが見られるようになり、間もなく7月にはかわいい雛が見られそう。

■6/22;白馬村や小谷村、大町市に甚大な被害をもたらした神城断層地震の発生から7ヶ月を迎えた。
体験者を迎えた講演会の開催など、同震災の教訓を今後の安全な地域づくりへ生かそうとする取り組みが各地で広がっている。06/21;大町の有志でつくる男女共同参画推進団体「きらり会」は、自宅半壊の被害を受けながらも本紙を通じ 「被災地の今」を伝え続けた内山加代里さんを講師に迎えた講演会を大町公民館分室講堂で開いた。講演会には約40人の市民が訪れた。

■6/21;2014年11月22日に最大震度6弱の揺れを観測した県北部地震で小谷村の自宅が全壊する大きな被害を受けた女性が大町公民館分室で講演し、地域の絆が避難生活を支えた体験などを語った。

男女共同参画事業を推進する市民有志の「きらり会」が主催。震災時、小谷村中土の「真木」という集落で築100年の木造住宅に住んでいた。リフォームするため、近くの知人宅を借りて移ったその晩に地震が発生。地面がひび割れ、 柱が傾くなどして自宅は全壊した。真木集落に11軒あった住宅はほとんどが全半壊の被害を受けたという。地震の発生時間で動きを止めた時計を手に、女性は「親密なつながりがあったため、取りこぼすことなく安否確認ができた。 人的被害がなかったのは地域の絆が生んだ必然の結果だった」と振り返った。被災後、近くの観光施設に避難すると、周辺の女性らが米や野菜を持ち寄り、すぐに温かい食事を提供してくれた。自宅の片付けには、かつて山村留学で 滞在した人々らも集まり、手伝ってくれた。「多くの支援へのお返しは体験を風化させずに、未来に教訓を伝えていくこと。被災していない地域でも、災害の一歩手前の未災地という自覚を持って防災力を高めていってほしい」と。



■2015.6/11;白馬は晴れ・曇り。

■小谷「雨飾山」も緑が深まり、ハクサンイチゲやシラネアオイなどが咲き始めています。2014年の地震で小谷温泉下でも土砂崩落が見られます。 神城断層地震で被災した小谷村中土の「中谷大宮諏訪神社」で、県宝の本殿の修復工事が完了し、6/11;竣工検査が行われた。
諏訪大社の御柱祭の幕開けを告げる8月の「式年薙鎌なぎがま打ち神事」を前に、地域の人々の心のよりどころが元の姿を取り戻した。本殿は覆屋に囲われた一間社流れ造りこけらぶきの小規模社殿で、1619年の建立。地震では土台が数cm持ち上がり ほぞが外れ、社殿が奥に傾き、覆屋に寄りかかるように倒れていた。幸い、江戸時代から残る当初材の多くは無事で、5月からの工事で宮大工の手で修復された。

■神城断層地震で大きな被害を受けた小谷村で、歴史ある古民家の修復を昔ながらの曳家ひきやの技術でもとに戻す作業が進められている。
2004年の中越地震で被災家屋を取り壊さず、比較的安い費用で修復する技術として注目を集めている工法。関係者は「大規模に被災し、すべて解体しなければとあきらめている家屋の修復が可能という選択の幅を広げ、少しでも貴重な古民家が 保存できれば」と。

■長野県を中心とした花と庭を通じて交流する愛好家組織「オープンガーデンオブ信州」(稲葉典子会長)はこのほど、神城断層地震で被災した白馬村の緑化復興を願い、村の有志でつくる「白馬花物語実行委員会」(柏原孝至会長)に 義援金8万円を贈った。オープンガーデンオブ信州は「花と緑で信州を美しく彩ろう」を合言葉に花づくり愛好家が集い、花の知識を学びながら庭造りを行い、自宅の庭を公開しあう活動を展開。



■2015.6/3;白馬は小雨・曇り。久しぶりの恵みの雨。白馬・親海湿原ではカキツバタが咲いています。白馬岳の稜線ではツクモグサやオヤマノエンドウ・ミヤマキンバイなどの高山植物が咲き出してきています。 ウルップソウはまだ蕾で少し青くなってきたもの。

■6/2;神城断層地震で被災した白馬村で、里山を歩き被災と復旧状況を視察する集いが開かれた。
村職員や村議の説明を聞きながら里山に残された地震の爪痕をじかに視察し、今後の復興に思いを寄せた。

■白馬村の白馬ライオンズクラブはこのほど、富山の入善ライオンズクラブから届けられた飲料水と白米パックの支援物資を、神城断層地震で被災し困窮生活が続いている堀之内の日向・大左右地区2軒の被災者に届けた。
入善ライオンズクラブから届けられた支援物資は、飲料水500ml×72本、白米のパックごはん24食。受領した白馬ライオンズクラブでは、自宅で生活しているが水に困っている被災者がいる同地区に届けることを決めた。

■白馬の「道の駅白馬」で特産の紫米を使ったハンバーガーの販売が始まった。
「村男むらおバーガー」と名付けられ、村の観光PRキャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男3世」の焼き印が押されている。白馬高の生徒のアイデアが基になっている。県内で育った豚肉を約80g使ったハンバーグに、輪切りのトマト、 レタス、タマネギを重ね、ケチャップとマヨネーズのソースを添え、紫米を原料にしたパンにはさんだ。道の駅を運営する村振興公社によると、紫米は抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含む。「パンが鮮やかな色になるよう配合した」といい、 もっちりとしたコメの食感を残しながら色合いにも配慮した。2014年7月に開かれた特産品づくりの発表会で、白馬高3年生がご当地バーガー作りを提案。地元飲食店なども加わって味の改良を重ね、キャラクターのPRを目指す村も巻き込んで産学官で 取り組んできた。商品化の準備が佳境を迎えた2014年11月22日、最大震度6弱の県北部地震が発生した。村でも道の駅周辺の堀之内地区で建物被害が集中し、今も村の住民約200人が避難生活を送る。道の駅副支配人の佐藤剛さんは「村男バーガーを 有名にし、復興を目指す被災住民に明るい話題を届けたい」と。バーガーは\580/1個。白馬高で商品開発に関わり、4月から地元JAで働く松川村の小池玲奈さんは発売初日の06/01;道の駅に駆けつけ、「食べ応えがあるのでぜひ食べてみて」とPR。



■2015.5/30;白馬は快晴のち曇り。最高気温は長野30.1℃、松本31.9℃、穂高30.9℃など真夏日。大町29.1℃、白馬28℃など7月下旬並みの気温。長野地方気象台は熱中症への注意を呼び掛けた。八方尾根は正式にグリーンシーズンイン。 空気が澄んで青空の残雪の白馬三山のコントラストが綺麗。黒菱平の鎌池ではミズバショウも咲いています。アルペンリフト下ではカタクリ、ハルリンドウ、ユキワリソウ、ショウジョウバカマ、ミヤマアズマギク、キジムシロなど春の花が 咲いています。白馬「親海湿原」ではミツガシワの他、濃紺のカキツバタが咲き始め、黄色いサワオグルマ・オレンジのレンゲツツジが咲き出しています。白馬岳開山祭「貞逸祭」は最高の天気に。 猿倉の開山祭には村男三世も登場。アルプホルンの演奏があり、山や観光関係者、登山者など約400人が参加し、神事が行われ、山菜の振る舞いもあった。テープカットが行われ、白馬大雪渓まで新緑の中、トレッキングが行われた。

■5/30;小谷村中土中谷地区にある棚田で、県内外から集まった「棚田オーナー」約40人が田植えをした。
2014年11月に県北部を震源に発生した地震で、中谷地区は家屋や道路などが大きな被害を受けた。棚田も農業用水路の取水口が土砂に埋まったが、地元農家が直して田植えに間に合わせた。棚田オーナーたちは「小谷が元気になるように」と 願いを込めて田植えをした。中谷の棚田オーナー制度は、地元農家などでつくる「中谷郷が元気になる会」が2006年から始めた。2014年の地震では会員の大半が被災し、家屋や宅地などに被害が出た。しかし、「今まで通りに元気を出そう」と、 2015年01月の臨時総会で棚田オーナー制度の継続を決めた。2015年は東京や神奈川などの親子連れなど23組がオーナーになった。地震による土砂崩れで農業用水路が寸断され、水田を耕作できない伊折地区の農家2組もオーナーとして受け入れた。 「子どもたちに第二の故郷をつくりたいと思って参加した。オーナー制度で小谷が元気になればうれしい」と楽しそうに田植えをしていた。「元気になる会」会員には、今も自宅に戻れず借家などで避難生活を続ける人もいる。会長は 「オーナーの人たちの笑顔を見ると、私たちも元気が出る」と。



■2015.5/28;白馬は晴れのち曇り。「八方尾根」は八方池山荘から尾根道には雪はありません。第二ケルン〜八方ケルン間は雪上歩き。「八方池」はまだ雪に覆われています。

■5/28;白馬村の介護老人保健施設「白馬しろうまメディア」は、チャリティーTシャツを販売して集めた義援金計8万4179円を神城断層地震で被災した白馬村と小谷村に届けた。
施設は被災した高齢者を受け入れるなどの支援に取り組んできた。さらに地域の被災者の力になりたいと、04月に開設記念祭「えべえべ祭」を実施する際に、テーマを「希望・愛・ふるさと」と題して、 実行委員会でチャリティーTシャツを作成し、来場者や職員らに112枚を販売した。売上金を案分し、白馬村に4万2179円、小谷村に4万2000円を贈った。



■2015.5/22;白馬は晴れ。白馬も緑が深まってきました。

■5/22;2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震から半年になる、被害の大きかった白馬村ではボランティアが地震で壊れた建物から荷物を取り出す作業に追われていた。
2014年11月の地震で住宅が倒壊するなどの被害が集中した白馬村ではこれまでに県内外から延べ1300人のボランティアが訪れ、活動してきました。地震から半年となる、5/22;大きな被害が出た堀之内地区で3人のボランティアが地震で全壊した 倉から荷物を取り出す作業に追われていた。ボランティアの人たちは重機を運転する作業員と声を掛け合いながら木材の中から丁寧に農具などを取り出したり、必要なものを仕分けしたりしていた。地震で自宅や倉などを失ったという男性は 「親戚などが農作業が忙しくなっているのでボランティアの人たちが仕分けなどをやってくれて感謝している。地震から半年たっても切ない思いがあるが、家を解体して次のステップに進めると感じています」と。ボランティアの女性は 「被災者にとっては倒壊した建物の中に思い出のものがたくさんあると思うので、1つでも多く取り出せるようにしたい」。

■5/22;2014年11月の県北部地震から半年
いまだに自宅を離れて暮らす人が5市村で296人に上る。住宅被害が集中した白馬村では28世帯80人が仮設住宅に住む一方、別に45世帯111人が公営住宅や親類宅などに身を寄せる。被災者の住宅再建は思うように進んでいない。白馬村では 地震で76棟が全半壊。2014年12月に県内唯一の仮設住宅が完成し、28世帯80人が暮らす。村が半年になる節目で実態を調査したところ、ほかに37世帯95人が知人宅などに身を寄せていることが分かった。このほかに8世帯16人が公営住宅に入居。家屋が全半壊した世帯の多くが避難生活を強いられている形。村によると、住民からの住宅解体申請は59棟に上った。今冬は例年より多い降雪に見舞われ、 雪解けを待ち解体工事が04/中から始まったため、7/末頃の工事完了を目指して作業が進む。下川正剛村長は「被災した住民が元の暮らしを取り戻せるよう、解体工事を村の最優先課題として取り組んでいる」と。県などの発表では、 白馬村のほか、小谷村で105棟、長野市で44棟、小川村で13棟が全半壊し、大町市で6棟が半壊した。これら4市村の避難者数は、長野市は18世帯43人、小谷村は16世帯32人、大町市は15世帯28人、小川村は1世帯2人。小谷村は民間の 賃貸住宅、大町市は親類宅を含むが、公営住宅のみを集計した長野市では市内に賃貸住宅も多く、実際の避難者は多い可能性がある。

■5/22;小谷村は2014年11月の地震で住宅が全半壊し、資金面などで再建できない住民向けの村営住宅を、村内で被害が集中した中谷地区の戸石、長崎集落を候補地として建設する方針を固めた。
8/末までに着工し、集合住宅など計11戸を造る。中谷地区は、4月から被災世帯に村営住宅入居の意向を調査。10数世帯が入居を検討中だが、決断できていない世帯もあるという。村総務課は「各世帯の事情を聴き、できる限り 早く入居者を決めたい」とし、希望者が多ければ2016年度に新設や既存住宅の確保などで住居を用意する方針。村総務課によると、戸石の候補地は地権者と交渉中で、長崎は村有地。戸石には2階建てで1棟2戸の住宅を4棟、長崎は 1棟3戸の集合住宅の建設を予定。候補地が増える可能性もある。家賃は月1万5千円前後を想定。村営住宅への入居を希望する農家は住宅が全壊し、村中心部に借りた家で暮らしている。自宅の修理費が数百万円に上り、新居を購入しても将来、 管理が子どもの負担になる可能性も踏まえて村営住宅を選んだという。

■県北部地震から半年。住宅被害が集中した白馬・小谷村長が住宅の自力再建が困難な住民を対象とした「公営復興住宅」の建設準備を進める姿勢を示した。
小谷は12月までの完成が目標で、白馬は来年度の整備を目指して意向調査を始める方針。下川正剛白馬村長は村の現状はどうか。「ようやく建物の解体が本格化した。思い出が詰まった我が家が取り壊される被災者の心中は、 察するに余りある。被災者の心に寄り添い、住宅再建の支援を最優先に取り組みたい」。住宅再建はどう支援していくのか。「自力再建が可能かどうかを悩んでいる住民がいるのも事実。今は判断をせかさずに待ちたい。 復興住宅への入居希望を2015年度中には聞き、ニーズがあれば来年度をめどに整備したい」。農地はどうか。「約25haの農地が被害を受けた。観光立村を目指してきた白馬にとって、農業は特産品開発などに欠かせない。 国や県からの支援を最大限求めたい」。防災への取り組みは。「4月に信大と連携協定を結んだ。震災当日は住民同士の助け合いで死者はなかった。この貴重な体験や教訓を、映像などを通じて後世に残したい」。 松本久志小谷村長は、どのように住宅再建を後押ししていくのか。「復興住宅の建設を考えており、早い分は年内の供用開始を目指す。1ヶ所に集約せず、自宅があった地域に整備したい。自力再建を目指すかどうか悩んでいる人もいる。 入居希望が来年にずれ込んでも整備できるよう検討したい」。基幹産業のスキー場来場者が1割減った。「地震の影響が怖いというキャンセルもあったようだが、年末年始で一段落し、影響は最小限に食いとめられた。全国的な 大型バスの料金値上げが減少要因の一つと考えている」。観光復興の戦略は。「隣接する糸魚川市には3月、北陸新幹線の駅ができ、小谷と東京は3時間で結ばれた。駅でレンタカーを借りて長野や大町などで乗り捨てる場合、 周辺市町村が協力し、試験的に補助を出す予定。夏山シーズンに向け、受け入れ態勢を充実する」。

■5/22;神城断層地震の発生から半年。県食品衛生協会、大北支部、大町支部は、被災した大町市美麻青具の市営温泉入浴施設「ぽかぽかランド美麻」に義援金をおくった。
地震により温泉設備が破損し、H28年度以降に全館再開を目指している施設の早期の復興を願った。



■2015.5/15;白馬は晴れ。暑くなりました。県内は高気圧に覆われて気温が上がり、長野では最高気温が31.2℃と2015年2度目の真夏日。信州新町で30.7℃、松本で29,5℃、穂高29.4℃など真夏並みの蒸し暑い1日。

■5/15;2014年11月に県北部で起きた地震で被害を受けた大北が地震後初の田植えシーズンを迎え、農家の依頼で稲の苗を育てる白馬村北城の大北農協白馬育苗センタは苗の出荷を始めた。
主に白馬と小谷の農家約400軒に育苗箱で約6.3万個を出荷予定だが、前年比でほぼ1割減少。センタは地震の影響とみている。地震直後に両村が調べたところ、農地の亀裂、隆起といった被害は白馬村で99ヶ所、4.6億円、小谷村で37ヶ所、 1.2億円。両村は2015年の雪解け後に被害確認の調査を再開し復旧を進めている。センタによると、田植えのピークは週末となる05/22-05/24。センタで苗を受け取った近くの農家は、自身の農地には被害がなかったといい、「田植えが できる喜びを感じている」と。被害が大きかった白馬村神城の堀之内地区などでは、田植えに向けて水を張った田と、被害を受けたまま水を張れない田が混在している。神城で田植えを始めた人はは「復旧が遅れると、被害が出た田は このまま遊休農地になってしまう」との心配も口にしていた。

■2014年11月22日夜に県北部を震源とする地震で大きな被害が出た白馬、小谷にある8つのスキー場の2014-2015年シーズンの利用者数が前季を下回った。
白馬村は前季比5%減の97万9532人、小谷村は11.7%減の42万1268人。残雪に恵まれて05月のGW明けまで営業したスキー場もあるが、全スキー場が前季を下回った。関係者からは、地震の風評被害も影響したとの指摘が出ている。 2014年12月は各スキー場とも前年同月比2.2〜20.8%減。その後徐々に持ち直し、ピークの2015年02月は大雪で客が激減した前年同月を1.6%〜22.6%上回った。04月は悪天候で客足が遠のき、13.0%〜37.1%減。白馬村観光課は 書き入れ時の年末年始について、県内のほかのスキー場と比べて「スキー場施設への直接的な被害はなかったものの、地震が客足に影響したと言える」と。両村のスキー場でリフトなどを運行する白馬観光開発は「白馬山麓全体で 入り込みが芳しくなかった」と総括。バスツアーの値上がりもあって関西、中京方面からの団体客が減ったとし、「昔からのリピーターが多いスキー場を除いて影響が出た」と。
白馬さのさか;57,897人(95.9%)、白馬五竜・白馬47;374,678人(91.3%)、八方尾根;427,903人(99.0%)、白馬岩岳;119,054人(97.9%)、計979,532人(95.0%)



■2015.5/14;白馬は快晴。気温も上がって26.2℃と7/中の陽気。安曇野では29.2℃ともう夏のよう。松本では29.7℃と、松本駅では半袖で歩く人や日傘をさして日差しを避ける人の姿が見られた。

■2014年11月、震度6弱の地震に見舞われた小谷村の住民らが栄村を訪れ、4年前の地震のあとに建設された復興住宅を視察した。
栄村を訪れたのは、小谷村の住民や役場の職員ら約10人で、村内の青倉地区や横倉地区に建てられた復興住宅を見て回りました。小谷村では2014年11月の地震で大きな被害が発生し、村は3億2800万円をかけて復興住宅を建設して 自宅が壊れた住民が2015年中に入居できるようにする方針。栄村には18棟、31戸の復興住宅があり、小谷村の住民らは外観や間取りなどを見ながら「プライバシーは確保出来るのか」「ペットは飼えるのか」などといった点を 質問していた。村は視察で出された意見を設計に反映して、使いやすい住宅になるようにしたいとしています。

■5/14;2014年11月の県北部地震で建物に被害を受けた小谷村の住民有志や村議ら11人が栄村の村営復興住宅を見学した。
105棟の住宅が全半壊した小谷村では、少なくとも12世帯が復興住宅への入居を希望、または検討中。村は年内にも入居希望の調査を終える予定で、担当者は「栄村を参考に、年内の着工を目指したい」と。栄村は2011年3月、 東日本大震災の翌日に震度6強の揺れに見舞われた。家屋が倒壊した住民のための復興住宅は、12年11月に31戸が完成し、現在も30世帯が生活。栄村の担当者はこの日、「今までの場所に住みたい」という住民の意向を尊重し、 住宅を1ヶ所に集約せず、8集落に分散して建設した経緯を説明。農機具や自家用車を入れる車庫が必要という要望を受け、追加建設したことを反省点として挙げ、「最初から建設を検討すべき」と小谷村側にアドバイスした。

■5/9-5/10;中京在住の県出身者約400人でつくる名古屋長野県人会は、災害復興応援ツアーとして神城断層地震で被災した小谷村・白馬村・大町市を訪れた。
約30人が参加。被災した3市村に計6万円の見舞金を贈った。ツアーは毎年行っている郷土訪問旅行の一環として開催。2014年の地震を受けて復興ツアーとし、買物などで地元を支援したいと決めた。懇親会は小谷村の白馬アルプスHで開いた。 下川正剛白馬村村長、松本久志小谷村村長、小林敏文大町市産業観光部長に、それぞれ2万円ずつの見舞金を届けた。



■2015.4/30;白馬は晴れ。良い天気が続いています。そろそろタラの芽、コシアブラ、ワラビ、コゴミなどの山菜の季節。松本、長野、安曇野は4日連続で25℃を上回る夏日。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震の被災地で復興に向けた工事がこれから本格化するのを前に、工事関係者を集めた会議が開かれ、事故を防ぐため安全対策を徹底することなどを確認した。
2014年11月の地震では、白馬村や小谷村を中心に住宅や道路などが壊れる被害が相次ぎましたが、冬の間は雪に覆われていたためがれきの撤去や復旧・復興に向けた工事は進んでいませんでした。雪解けが進み、これから工事が本格化するのを前に 4/30;白馬村役場で工事関係者や自治体の担当者が集まって安全対策について話し合う会議が開かれた。この中では、まず警察や電力会社の担当者が、工事が集中し、多くの工事用車両が集まると、子どもを巻き込んだ事故や送電線との接触事故などが 起きやすいので十分注意するよう呼びかけた。この後、意見交換が行われ工事関係者からは「住宅地などの狭い場所で早急に工事を進めるためにはどのような点に気をつければいいか」といった質問や「同じ時期に同じ場所で工事が集中する事を避け、 安全に進められるような計画を策定してもらいたい」と。会議を主催した大町労働基準監督署の森孝行署長は「まずは安全の確保を大前提にしたうえで円滑な復旧・復興作業を行うことが大事だと考えている」と。

■白馬村陸上競技協会は、神城断層地震の震災復興を願って、オリジナルTシャツを製作した。
4/29;松本で行われた県市町村対抗駅伝競走大会や、今後村内外で行われるスポーツイベントで関係者が身につけ、スポーツの盛んな白馬の元気をPRしていく。Tシャツは鮮やかな青色で、背中に白馬三山をイメージしたイラストと「がんばろう!白馬」の 力強い文字が描かれている。4/28;駅伝大会出場選手の村の選手と監督が村長室を訪れ、下川正剛村長に大会出場の抱負とTシャツ製作を報告した。



■2015.4/21;白馬は曇りのち晴れ。降り続いた雨は止み、曇り空から回復、日中は晴れました。姫川源流は残雪が多けど雪解けの場所では少し福寿草が咲いてきました。4/21大町市内の桜はほぼ満開。 大黒町やかまど神社のシダレザクラ、高根町のエドヒガンもほぼ見頃。大町霊園や市民の森の桜も満開。観光道路と大町公園は5分咲きでしたが一気に開花が進みそう。大町温泉郷の桜は咲き始め。中綱湖の桜は蕾。開花は4/末頃。

■2014年11月の地震で被害を受けた白馬村が活断層の調査や防災対策で信大と協定を結びました。
白馬村と信大は2014年12月から連携協議を進めていて、4/21;午後、下川正剛村長と山沢清人学長が協定書に調印した。連携期間は3年で、信大は2014年11月の地震について活断層のメカニズムの解明や防災教育の充実を図り、 村は大学の調査を支援します。このほか白馬ジャンプ競技場などで練習する選手に対して、信大が医学や科学の観点からバックアップします。信大が連携協定を結ぶのは長野市や松本市などに続いて14件目、村では白馬村が初めて。



■2015.4/16;白馬は晴れ。昨夜から未明にかけての大北では大荒れで台風並みの強風が吹き荒れた。今朝は晴れたが空は徐々に白んできました。久しぶりに晴れて日中の気温は平年を上回って花を楽しむには絶好の一日。 最高気温は穂高23.9℃、松本22.8℃、白馬で21℃、大町で20.5℃、長野20.3℃など各地で平年を上回り、5/下並みの陽気。長野や松本で20℃を上回ったのは約2週間ぶり。

■白馬青鬼地区への道路は2014年11月発生した神城断層地震により、被害場所で復旧工事に伴い通行止め

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震で、土砂崩れなどが起きた場所について、4/16〜;県は積雪の影響で危険性が高まっていないかなどを確認する調査を始めた。
2014年11月の地震では、県の調査で土砂崩れや地割れなどがあり、緊急の対策が必要とされる場所が51ヶ所あることが分かっていましたが、すぐに雪に覆われたため、その後の状態は確認できませんでした。雪どけが進んだ ことを受けて、県は改めて調査を始めることを決め、04/16;砂防事務所などの職員6人が、白馬村と小谷村に分かれて合わせて13ヶ所を確認した。このうち小谷村の土砂崩れの現場では、砂防ダムの手前で止まっている土砂が さらに流れ落ちてこないよう、コンクリート製のブロックで抑える応急的な対応をとっています。職員たちは崩れた土砂の状態や雪どけ水や雨で地盤がゆるんでいないかを確認していた。調査に当たった県姫川砂防事務所砂防課の 清水貞良課長は「大きな変化はないが以前より倒木が増え水もたまっている。倒木の撤去や水を抜くための水路の整備といった対策を検討したい」と。県は、5/中までに51ヶ所すべての調査を終えることにしています。



■2015.4/15;白馬は曇りのち雨。朝は晴れていましたがその後雲が広がり、午後からまた雨。夕方には雨は上がった。

■2014年11月に発生した県北部の地震で大きな被害が出た白馬村で、被災した住宅の解体撤去作業が始まった。
解体撤去されるのは半壊以上の被害を受けた住宅などのうち申請があった87世帯の125棟で、4/15;堀之内地区の3棟で作業が進められています。地震で全壊した柏原裕之さんの住宅でも9:00前から作業が行われ、柏原さんは複雑な表情で 見守っていた。柏原さんは「築70年の家が壊れるのは悲しいことだが、このままにしておくわけにもいかない」と。解体作業は堀之内や三日市場など村内の9地区で11の業者が入って7/末まで行われる予定。撤去費用は村が全額負担。 撤去は地震の1週間後に始まりましたが、冬の間は積雪が多く中断されていた。村によれば、自宅の再建については未定としている世帯が多く、被災者が元の暮らしを取り戻すまでにはまだ時間がかかりそう。



■2015.4/11;白馬は曇り。スキー場は霧に包まれた日。

■2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震で被害を受けた北安曇郡白馬村は、4/10;県とともに農業用水路の復旧工事を始めた。
被災した主要水路は8本。雪解けの状況をみて順次工事を進め、04/下の田植えまでに一部を除いて終える見込み。農地被害の調査も再開し、国が6月以降に行う災害査定に向けて確認を急ぐ。村内の建設会社はこの日、神城飯田に あるポンプ施設から水を水田に引く地中のパイプ5ヶ所の被害を確認。川の水を吸い上げて神城東部に供給しているが、パイプの継ぎ目が破損するなどして水が漏れていた。村によると、北城立の間では、土砂崩落のため田に水を 供給する山腹水路の被害状況を確認できていない。復旧の見通しが立たたず、今季は稲作ができないという。農地の被害調査では、数枚の田で亀裂や隆起などの新たな被害が見つかっている。地震直後に村が確認した農地被害は 99ヶ所、被害額は県内最大の4.6億円。水路など農業用施設の被害は計46ヶ所で2.1億円に上っている。農地、農業用施設の被害額が計12.8億円に上った小谷村も農地の被害調査を再開。水路などの復旧は雪解け後、早ければ04/下に 始める予定という。

■2014年11月に県北部を震源に発生した地震の影響で、12月から休業していた大町美麻の温泉宿泊施設「ぽかぽかランド美麻」は、4/10;売店とレストランの営業を再開した。
温泉部分が直るのは2016年06月頃とまだ先だが「このまま営業をやめるわけではないとアピールすることが大切」と、一部だけでも営業を再開することに。早速近所の人が訪れ、「再開してくれて良かった」と買い物を楽しんだ。 施設は地震で温泉を引く地下の配管と露天風呂が破損し、入浴施設が使えなくなった。そのため、入浴施設の休業に合わせ、レストランと売店も休業。市は、約2.5億円で入浴施設を新設し、2016年06月頃までに入浴と宿泊の営業を 再開する方針だ。この日は、店を開けた10:00;常連という近所の女性が自転車で来店。「地震で大変だったが営業再開と聞いて元気になった。この日を待っていた」と話し、離れて暮らす親族への土産品として、蜂蜜や健康食品を 買い求めていた。木曜日休館。4/12;大町北高書道部がパフォーマンスを披露したり、餅が振る舞われたりする復興イベントが、大町ライオンズクラブの主催で開かれる。

■4/10;大町・白馬・小谷のスキー場でつくる「HAKUBA VALLEY索道事業者連絡協議会」は、神城断層地震で被災した3市村に義援金を寄付した。
会員事業所など11スキー場が被災者の生活再建に役立てようと、今シーズンの営業利益の一部423万6204円を贈った。協議会は観光産業の中核を担う施設として、観光振興を地元の早期復興につなげようと、観光客に対するプレゼントキャンペーン などを立ち上げ、誘客の拡大に努めてきた。寄付金は3/31までの営業利益から捻出。市町村のスキー場の数に応じて分配した。



■2015.4/8;白馬は雪のち曇り。山頂部では5cmの新雪が積もった。黄砂で汚れていたゲレンデは白くなりました。

■県北部地震で大きな被害を受けた白馬村で、村が県の協力を受けて農地の被害調査を再開。
雪に覆われていた農地が雪解けで調査ができるようになったためで、降雪前の調査から被害が広がる可能性もある。降雪前の調査では99ヶ所で被害が確認され、水路も含めた被害額は約6.8億円に上った。再開された調査では、 目視で被害の有無を確認し、被害が疑われる農地では、地面が傾いていないかなどの測量をする。今後は、水路も含めて作付けが進むよう復旧作業を進める。同村の横山秋一農政課長は「今年中に復旧するのが難しい農地も あると思うが、一日でも早く復旧していくしかない」と。



■2015.3/31;白馬は快晴。山麓のいいもりGは今シーズンの営業最終日。とおみGはとおみ第1P、とおみ第2Pは最終日。とおみスカイフォは4/5まで営業。5/7-5/10;「八方尾根スキー場」は延長営業する。 ゴンドラ、アルペンクQ,黒菱第2Q,グラードQ運行予定。

■小谷村で「春の妖精」と呼ばれるカタクリが開花を始めた。2015年は例年以上に残雪が多いが、雪解けの始まった日当たりの良い斜面から薄紫色の可憐な花を咲かせ、豪雪地に春の到来を告げています。 本格的な開花はこれからで、04/中には山肌一面が薄紫色のじゅうたんを敷き詰めたように染まるカタクリが村内各所で見られそう。

■3/29;神城断層地震で大北の有志は、被災者を招いた「カラオケの集い」を大町の宴会仕出し業「折弁」で開いた。
歌を通じて被災者を元気づけ生活再建を支援しようと、被害が大きかった小谷・白馬・大町に呼びかけ、集まった約40人をカラオケや料理でもてなした。

■3/30;東京の華道家らでつくる「花びらシートで被災地に笑顔を!実行委員会」は、レジャー用の「花びらピクニックシート」を神城断層地震で被災した白馬・小谷村に寄贈した。
被災地の元気や観光振興に役立ててもらおうと、花見シーズンを前にサクラの花をモチーフにしたシートを贈った。シートは薄い桃色で65×90cmのポリ塩化ビニール製。実行委が全国から出資金を募り700〜800枚を作った。 東日本大震災と神城断層地震の被災地16ヶ所に贈られ、白馬村に60枚、小谷村に40枚が渡った。

■3/30;長野県旅館ホテル組合会白馬支部は、神城断層地震で被災した小谷村に4万円と白馬村に14.3万円の義援金を贈った。
同支部に所属する両村の宿泊施設の70人余の会員が、震災後に自分たちの施設に募金箱を設置し、シーズン中に利用した宿泊客らから寄せられたもの。両村とも震災の風評被害が発生する中で、利用客らにスキー場に被害がなかったことを発信し、 観光への風評被害の払しょくにも努めながら支援を呼びかけてきた。このうち小谷村では、白馬アルプスホテルの松澤千嘉吉総支配人が村役場を訪れ、「これからが大変ですが、お互いにがんばりましょう。復興のために役立ててください」と話し、 松本久志村長に義援金を手渡した。



■2015.3/24;白馬は雪のち曇り。スキー場上部では強風でリフト運休あり。新雪は上部で10-15cm。

■3/24;1:6;長野県北部を震源とする地震があり、小谷村で震度4、長野市で震度3、白馬村と小川村で震度2を観測した。震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すM3.6と推定。大町市で震度1を観測。 2:50;長野県北部を震源とする地震があり、小谷村で震度2、長野市と小川村で震度1を観測した。震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すM2.4と推定。

■3/24;2014年11月22夜に県北部で最大震度6弱を観測した地震で被災した白馬村は、全半壊した建物の解体・撤去スケジュールの説明会を白馬村役場で開いた。
全半壊した建物がある村内9地区を11工区に分け、4/中-4/下にかけて一斉に作業を始め、7/末までに終える予定。全半壊と判定された建物の解体・撤去にかかる費用は村が全額負担する。2015年度当初予算には、解体・撤去費用として2億1800万円を 計上した。村は説明会で、村内で全半壊と判定された住宅75棟、倉庫などの非住家132棟のうち、03/24までに所有者が解体・撤去を申請した住宅は47棟、非住家は78棟。説明会には住民70人余が出席。村は、立地によって水道や道路の復旧工事などの 影響で作業が遅れる可能性もあり、その場合は8月以降に2回目の解体・撤去を行うとした。出席者からは「一部損壊の建物についても、村が何らかの支援をしてほしい」との要望も出た。



■2015.3/22;白馬は晴れ。青空が広がるよい天気。春のゲレンデはぽかぽか陽気。春らしく空は白く霞んでいますが白馬の山並みは望めています。

■最大震度6弱を観測した長野北部地震から4ヶ月がたった。白馬村多目的研修集会施設で開かれた支援イベントでは、東日本大震災で被災した福島いわきの女子高校生がフラダンスを披露し、被災者らを和ませた。踊りを披露したのは いわき市の好間高の生徒でつくるフラダンス同好会「ウイラニ・オーラパ」に所属する女性たち。同好会は2年前に震災復興の地域貢献などを目的に結成したが、3年生が卒業してメンバーは2人だけ。大震災で自宅が損壊し、新潟で1ヶ月ほど 避難生活を送った。「全国から支援されていたので感謝の気持ちを届けたい」と8曲を踊った。村内のフラダンスチーム「フラ・オハナ・アネーラ」や伊那雅楽会とも共演した。このほか、イベントでは姉妹都市の和歌山太地町の婦人会などが、 マグロのすしご飯や伊勢エビのみそ汁などを振る舞った。被害が大きかった神城堀之内区で自宅が全壊し、仮設住宅に住む女性は「自宅は解体することにした。今の場所に住み続けたいが、また建てられるのかめどは立たない。被災しても 頑張って踊っている高校生を見ると、いずれ恩返しができるようになりたい」と。

■2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震は発生から4ヶ月。長い冬を越えたとはいえ、大きな被害を受けた白馬村はまだ雪が残り、農地や水路の被害状況は十分に分かっていない。村民たちは雪解け後の本格的な復旧復興に向けて 準備を進めている。被災者に元気を出してもらおうと、姉妹提携を結ぶ和歌山太地町の職員や住民が白馬村を訪れ、村役場多目的研修集会施設で炊き出しをした。集まった約130人が新鮮な海の幸を味わった。 太地町の職員や婦人会会員計7人が地元の食材を使ったマグロ丼やクジラの竜田揚げなどを提供した。出来たての料理に、来場者たちは「おいしいね」と声を掛け合い味わって食べていた。太地町と白馬村は1984年に姉妹都市提携。85年から児童が 夏と冬に交流を始め、2015年30年の節目を迎えた。災害時に協力する応援協定を昨秋結び、県北部の地震では町職員が白馬村の支援に駆け付けた。地震の際も訪れた太地町職員は「提携を機に両町村で多くの友人が生まれた。困った時はお互いさま。 少しでも元気づけられたら」と。また、東日本大震災で被災し、全国から寄せられた支援に感謝を表そうと各地を訪れている、福島いわきの好間高校フラダンス同好会のダンス披露などもあった。地震で被災した白馬村、小谷村、大町市、長野市、 小川村によると、6市町村では3/20時点で計85世帯・194人が避難生活を送っている。白馬では28世帯、80人仮設住宅で暮らし、隣の小谷村や小川村でも17世帯34人が村営住宅などで避難生活を送っている。白馬、小谷村は、自力で生活再建 できない村民のために公営住宅の建設を予定。



■2015.3/18;白馬は晴れのち曇り。空は白んでいたものの2日連続の晴れ。日中はぽかぽか陽気。3/16;栂池高原でへリスキー&スノーボードがようやく初フライトを迎えた。

■最大震度6弱を観測した2014年11月の地震で、震源となった神城断層のずれの下に、過去に同規模で揺れた痕跡が産業技術総合研究所による掘削調査で見つかった。
神城断層では1200年前とみられる大規模地震の痕跡が確認されているが、今回は300年前に発生した地震による痕跡の可能性があり、比較的新しい痕跡が見つかったのは初という。今回、地震によるとみられる痕跡が見つかったのは、 大糸線飯森駅から東へ約300mの白馬村神城にある水田の地層。研究所活断層・火山研究部門の近藤久雄主任研究員らが3/3からトレンチ調査と呼ばれる掘削調査を実施したところ、2014年11月の長野北部地震のずれより深い地層で 新たなずれが見つかり、地震による痕跡とみている。北部地震による断層のずれは上下に約50cmで、新たに見つかったずれも約50cmだった。今回の痕跡は、地層の年代から2000年前から200年前と推定。地層の上部に近いことなどから 1714年に発生した「正徳の小谷地震」による可能性があるという。近藤主任研究員は「今回のような中規模な地震が短い期間で発生しているとすれば新しい知見になる。大規模な地震を想定するだけでなく、きめ細かな地震予測に 役立てていくために、メカニズムを調べていくのが重要」と。研究所は03/22;15:00;今回見つかった痕跡の現地見学会を開く。

■神城断層地震により臨時休館していた大町美麻青具の「ぽかぽかランド美麻」で、4/10;レストラン・売店の営業を再開する。
入浴施設は施設敷地内の新たな場所に整備するため、現在設計に着手したところ。入浴施設の完成はH28年度早期を予定。
(問)ぽかぽかランド美麻 TEL 0261-29-2030



■2015.3/17;白馬は晴れ。真っ青な空が広がり、純白の北アとのコントラストがきれい。ぽかぽか陽気が続きます。最高気温は松本が23.2℃、長野で21.3℃、穂高で21.2℃、大町で18.6℃、白馬で17.2℃と2015年一番の暖かい1日となり、 4/下〜5/下並みの陽気。

■2014年11月の長野北部地震で、大きな被害を受けた白馬村の下川正剛村長は、被災者向けの公営住宅を2016年末までに建設する方針を明らかにした。
2015年7月末をめどに被災者を対象に意向調査を実施し、建設戸数や建設地、建物の内容などを決める。村議会3月定例会で示した。公営住宅の入居者は、自宅が全壊するなどして自力で再建できない被災者らが対象。村では、2014年12月に 仮設住宅が完成し、34戸に28世帯80人が生活している。仮設住宅での生活は原則2年間となっているほか、仮設住宅以外にも村営住宅や知人宅などに身を寄せている被災者もいる。小谷村は2015年冬に10戸前後、被災者向けに公営住宅を 建設する方針を示している。



■2015.3/10;白馬は大雪。昨晩の雨から一転して早朝から真冬に戻った。朝から雪が舞い、山頂では20-30cmの新雪、山麓では10cmの新雪、日中には朝から大雪で30-40cm積っています。 小谷は144cm(5:00)→185cm(19:00)+41cm、白馬は60cm(5:00)→76cm(19:00)+16cm、大町は23cm(5:00)→36cm(19:00)+13cm。大町市内の路面には雪がなかったが、夜には雪道になっています。雪は軽い雪。安曇野でも山沿いでは昼頃から強い北風と雪が舞り、 夜には雪で覆われて白くなった。

■3/13;白馬北小吹奏楽部は初めての「卒業&チャリティーコンサート」を「白馬ウイング21」で開く。
神城断層地震によって失われた6年生最後のステージを、被災者支援として復活。部員たちが本番に向け、練習に励んでいる。吹奏楽部は4年-6年生まで26人が所属。2014年11月23日の中信地区管楽器交歓演奏会が6年生にとって最後の表舞台だったが、 前日の震災によって部員が被災、出場を辞退した。指導者の工藤美恵教諭と保護者が演奏発表の場を惜しみ、コンサートを実現させた。来場者から寄付を募り、義援金として村に贈る。



■2015.3/9;白馬は曇りのち雨。どんよりとした雲が広がり、夕方からは雨。下部Gはザクッと湿って柔らかな雪質。

■神城断層地震で被災た白馬村大出でフクジュソウが開花の時期を迎えています。地震で生じた亀裂から数mの場所で、溶けた雪の間から黄色い小さい花が顔をのぞかせ、春の訪れを知らせています。 地震災害からの復興最中、白馬山麓では例年通りに福寿草が花開いき、村民をホットさせています。

■豪雪地の小谷でフクジュソウが顔をのぞかせ始め、春の便りを届けている。
フクジュソウは花期が早く、新年を祝う花として知られるが、雪深い小谷村では03月-04月が最盛期。小谷村塩坂地区の斜面ではR148脇に群生地があり、暖かい陽気に誘われるように次々に開花し始めた。2015年は雪が深く例年より開花が遅れたが、 好天が続けば黄色のジュウタンを敷きつめたように咲き誇る名所となる。

■小谷村「小谷保育園」でこのほど、雪上運動会が開かれた。
豪雪地の小谷で雪国ならではの自然環境を生かして冬に親しみ、すこやかな子どもをはぐくもうと毎年行われている名物行事。インフルエンザの流行で1ヶ月遅れの実施となったが、2015年は豊富な積雪があり、園庭にうず高く積もった雪を 競技会場にして白銀の中で元気いっぱいに競技を楽しんだ。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震で住宅が壊れるなどの被害が相次いだ大町市に市内の幼稚園から義援金が贈られた。
義援金を贈ったのは大町幼稚園で、代表の年長の園児や教員10人余りが市役所を訪れ、牛越徹市長に4万円を手渡した。義援金は、毎年クリスマスのイベントに合わせて園児たちが持ち寄っているもので、これまでは東日本大震災の被災者に 贈っていたが、2015年は県北部の地震のあと保護者らと話し合い地元に贈ることを決めたという。義援金を受け取った牛越市長は「ありがとうございます。困ってる人に少しでも早く届けます」と感謝の言葉を伝えました。年長の女の子は 「家で雑巾がけをしてお母さんからもらったお金です。被災した人に元気になってほしい」と。大町幼稚園の早川民次園長は「自分たちが恵まれていることへの感謝を込めて少しずつためたお金です。困ってる人たちに直接届いたらいいと 思います」と。



■2015.3/6;二十四節気のひとつ啓蟄。白馬は快晴。晴天、無風のスキー&スノーボード日和。放射冷却の影響により、朝はよく冷え込んだ。

■3/5;白馬村教委は、県北部を震源とした2014年11月の地震を引き起こしたとされ、地震後に森上の地表に現れた活断層「神城断層」を村天然記念物に指定した。
県、国の天然記念物の指定を受けることも目指し、断層の保存や活用方法を検討して雪解け後に地質調査を行う予定。村教委によると、指定したのは民間の資材置き場に現れた断層。幅約5m、長さ約60mにわたり、地面が盛り上がる「撓曲」が見られる。 高さは最大80cm。村内では、北城森上の農地と北城大出の村道にも断層が現れており、農地の断層は村天然記念物に指定するために村が地権者と交渉中。村道は利用する住民がいるため、復旧する可能性が高い。地震直後にこれらの断層を調べた 信大全学教育機構(松本)の大塚勉教授(地質学)によると、地震の原因となった断層が明確に地表に現れた地形は県内にはほかになく、全国でも数が少ない。大塚教授は「断層の価値を広めるには、公開の仕方や保存法が重要」と。村教委の委員長は 「地震の記憶を後世に残すとともに、貴重な学術資料として研究に生かしてほしい」と。

■長野県に大きな被害をもたらすと想定される10の地震について、県が被害想定をまとめ、このうち「糸魚川-静岡構造線断層帯」を震源とする地震については、断層の長さを初めて150kmと想定し、最悪の場合、死者は7000人にのぼると想定した。
3/6;長野県は防災会議で、県内に大きな被害をもたらすと想定される10の地震について、被害想定の見直しや新たな想定を報告した。被害が最も大きいとされたのは、「糸魚川ー静岡構造線断層帯」を震源とする地震で、これまでは、北側と南側の 断層がそれぞれ別に地震を引き起こすと想定していたのを、最悪の場合、南北がつながって長さ150kmに渡って断層がずれ動くと想定し、M8.5と想定した。この想定では、県内21の市町村で震度7の非常に激しい揺れを観測するとされ、被害想定は いずれも最悪の場合、死者7060人、けが人3万7760人、住宅の全壊が8万4350棟、1万3590棟が火事で焼失するとしています。また、南海トラフ巨大地震で長野県内の被害が最も大きくなる想定では、県南部を中心に震度6弱の激しい揺れを観測するとされ、 被害想定はいずれも最悪の場合、死者180人、けが人4440人、住宅の全壊が2260棟としています。ただ、こうした想定はいずれも最悪の場合で、住宅の耐震化や住民の避難計画の整備などが進めば、被害を大幅に減らせる可能性があるとしています。 県は、今回の被害想定をもとに、救援物資の搬送や避難者の受け入れなどの計画の見直しを進めることにしています。被害想定をとりまとめた検討会の委員長で信大工学部の泉谷恭男教授は「大地震では、自治体の防災対策だけでは十分ではなく、 住民が自主的に行動し考えることが必要。こうした想定を通じて自分の身は自分で守るという意識を持ってほしい」と。



■2015.3/5;白馬は晴れ。スキー場上部では冷え込みが戻り、強風でリフトも一時見合わせ。

■小谷村は、2014年11月の県北部地震で家屋が全半壊した住民を対象に、07月にも復興住宅の建設を始める。
降雪期前の完成を目指す方針で、村は3/4;開会の定例村議会に建設事業費(3.2億円)を盛り込んだ2015年度一般会計予算案を提出した。村によると、中土地区に10棟程度を建設予定。雪解け後に着工に向けた実地調査を行い、細部を詰める。 村は地震により、33戸が全壊し、半壊は72戸で一部損壊224戸に上った。3/4時点も16世帯32人が村営住宅などに避難している。15年度一般会計予算の総額は46億6300万円で、14年度当初予算に比べ23.7%増。村有施設の修繕費(1500万円)や 被災住宅の修繕費補助(1600万円)など、復興関連の事業費が10億円に上り、全体の約2割を占める。

■県歯科技工士会は、県内で2014年発生した自然災害の被災地への支援活動を行っている。
神城断層地震で被害を受けた大町、白馬、小谷に義援金の寄付を行っている。会は県内の会員約230人に協力を呼びかけ、35万円が集まった。神城断層地震の被災3市村と御嶽山の噴火に見舞われた王滝村、豪雨災害が発生した南木曽町に、 7万円の寄付を決めた。



■2015.3/2;白馬は晴れ。朝までの雪はやんだ。上部Gで新雪20cm。上部Gでは風が強くリフト運休も。朝6:00過ぎ、大町市、池田町、松川村、安曇野、松本で停電が発生。信号も止まった。 朝6:00頃には白馬でも停電が発生したが7:00頃には復旧しスキー場の営業には影響なし。安曇野でも6:45頃には復旧した。冬場は大雪で倒木などで 停電することがある。

■県北部の地震で大きな被害を受けた白馬村は、復旧・復興事業に重点を置いた2015年度予算案をまとめた。
一般会計の総額は長野オリンピックに伴う予算を編成していた時期を除くと過去最大。2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震で、白馬村では74棟の住宅が全半壊したほか農地や公共施設にも大きな被害が出た。このため白馬村は 復旧・復興事業に重点を置いた2015年度の当初予算案をまとめ、一般会計の総額は66億8200万円と、前年度17億7600万円、率にして36.2%上回りました。これは、長野五輪開催に伴う施設などの整備のため大型の予算を編成していた時期を 除くと過去最大。予算の約1/4の19億2200万円を復旧・復興のための費用が占めています。この中には一部損壊した住宅を改修する被災者などを対象に村独自に補助を行う費用、1000万円や農地を失った農家を独自に支援するための費用150万円 なども盛り込まれています。2015年度予算案は3/2から始まった村議会で審議されます。

■神城断層地震で大きな被害を受けた小谷村中土地区の住民がこのほど、「中土観光交流センターやまつばき」でカラオケ会を開いた。
カラオケは発声による健康増進や、好きな歌を歌うことによる精神的安定やリラックス効果が大きいことから、歌を通じて地域コミュニティーの場を広げ、被災者の孤独感の解消につなげようと、地域の声を受けて企画された。 多数の住民が集い、大きな声で元気に楽しく歌いながら交流を深めた。



■2015.2/22;白馬は晴れのち曇り。今朝の最低気温は松本で5.3℃と平年を9℃上回る4/下並みの暖かさ。穂高で2.5℃など4/上並みの暖かい朝。日中も気温は穂高で12.8℃、松本で12.4℃、白馬で9.8℃と3/下-4/上の陽気となり、 気象台では全県になだれ注意報を出して落雪や雪崩への注意を呼びかけています。

■2/22;神城断層地震から3ヶ月を迎えた。震災による大きな被害を受けた小谷村中土地区の住民が白馬コルチナスキー場で恒例の「中土地区スキー大会」を開いた。
積雪で冬季の楽しみが少なくなるこの時期、地域住民の交流と体力づくりを目的に毎年実施しているイベント。震災で中止も検討されたが「こんな時だからこそ元気を出そう」という住民の思いで予定通りに開催した。避難生活を送る 被災者をはじめとする大勢の地域住民が集い、スキーやスノーボードを楽しみながら、震災に負けずに頑張ろうと心を一つにした。

■2014.11/22;県北部で最大震度6弱を観測した地震で白馬村が亀裂ができたり隆起したりする被害が出た村内の農地所有者を対象に、国や県の補助を受けられない分の復旧費用を全額負担する。
地震で農地被害を受けた県内の市町村のうち、農地所有者の負担をゼロにするのは白馬村のみ。2/22;地震発生から丸3ヶ月となり、今春からの耕作の見通しが立たない中、支援を拡充して離農や遊休荒廃地の拡大などを防ぐ考え。 白馬村は2015年度一般会計当初予算案に、農地・農業用施設の復旧事業費約5.5億円を計上する予定でその一部を充てる方針。村や県によると、今回の地震では、村内の農地99カ所で地震による亀裂や隆起などを確認。被害額は県内最大の 4.6億円余に上る。農地被害を受けた市町村はほかに、小谷村が37ヶ所で1.2億円、長野市が22ヶ所で2120万円、小川村が2ヶ所で1000万円、大町市が7ヶ所、140万円。白馬、小谷村は局地激甚災害指定を受け、農地復旧では9割程度の国の 補助率を見込んでおり、小川村も指定される見通し。白馬村は国・県の補助に加えて村が負担する方針で、村農政課は「雪解け後に水を張らなければ被害が分からない水田もあり、被害全体は把握し切れていないが、農家の不安を軽減で きるよう支援したい」と。農地復旧事業費の所有者負担は、小谷村、小川村がともに全体の5%分、大町市と長野市がともに10%分、飯綱町が最大10万円を求める方針としている。県災害対策本部によると、地震による県内の住宅被害は 12市町村で計2059棟。白馬村、小谷村、大町市、長野市、小川村では02/20時点で計92世帯・209人が自宅を離れて生活している。

■2014年11月に県北部で震度6弱を観測した地震から2/22で3ヶ月。
被害が大きかった小谷村では住民たちのスキー大会が開かれ、自宅が壊れた被災者や地震のあと村を離れた人も参加して、久しぶりの交流を楽しんでいた。スキー大会は小谷村中土地区が毎年 行っているもので、村内のスキー場のゲレンデには、地震で自宅が壊れて親類の家に身を寄せている人や、地震のあと村を離れた人など約60人が集まりました。大会では約200mのコースを滑ってタイムを競い、小さな子どもからお年寄り までが楽しそうにゲレンデを滑り、久しぶりの交流を楽しんでいた。2014年11月の地震では、この地区で建物の倒壊が相次ぐなど大きな被害があり、2015年は大会の中止も検討されたが、地元の若手有志が中心となって準備を進め、 開催にこぎつけたという。参加した女性は「数十年ぶりにレースに参加し、転んでしまったが楽しめた。みんなの元気なようすも確認できた」と。大会の実行委員長は「一度は中止を考えたが大変なときだからこそ、みんなに元気に なってほしいと開催を求める声が多かった。楽しんでもらえてよかった」と。

■2014年11月、県北部で震度6弱を観測した地震から2/22で3ヶ月。
住宅100棟以上が全半壊する被害を受けた小谷村の被災者のうち、3割近くが「残るかどうか分からない」もしくは「村を離れる」と考えていることが分かり、村では過疎化が進むのを防ぐため 対応を急ぐことにしています。2014年11月の地震で震度6弱の激しい揺れに見舞われた小谷村では、住宅105棟が全半壊するなど大きな被害を受け、今も多くの人が公営住宅などでの避難生活を送っています。小谷村では復興に向けて 自宅に被害があった227世帯を対象に今後の住まいについての調査を行い、144世帯から回答を得た。この中で小谷村に住み続けるかどうか現時点の意向を尋ねたところ、74%に当たる107世帯が「村に残る」と答えた一方、残りの26%の うち30世帯が「残るかどうか分からない」、7世帯が「村を離れる」と回答した。小谷村では地震をきっかけに過疎化が進むことを懸念していて荻澤隆副村長は、「村内に住み続けるか分からないという人が少なからずいるので、住まいの 再建に向けできるだけ手厚くサポートする態勢を整えていきたい」と。

■2/22;県北部で最大震度6弱を観測した地震は発生から3ヶ月たった。住宅被害などが集中した白馬村と小谷村では、基幹産業であるスキー観光の風評被害が懸念されたが、シーズン半ばを過ぎて両村のスキー客は増加に転じている。
2/22;小谷村栂池高原スキー場で開いた恒例の雪祭りにも例年以上の人が訪れ、村の人たちを安心させた。観光関係者はスキーシーズン後半に向け、地震からの復旧、復興を目指して頑張る姿をアピールしたいと意気込んでいる。 「負けるな小谷、がんばれ白馬」。02/21-02/22;栂池高原スキー場で雪祭りを主催した栂池高原観光協会は今回、そう銘打って誘客した。2/22;子ども向けのキャラクターショーを開き、親子連れなどでにぎわった。2/21;夜の太鼓演奏や たいまつを持ったスキーヤーによる滑走、花火の打上げには2014年の1.5倍に当たる約4000人が集まった。協会会長は「被災して元気がないというイメージではなく、復旧に向けて頑張っている地域としてPRした。地震を逆境ととらえず 前向きに変えていきたい」。協会は例年、スキーシーズに向けて東京や名古屋で7回の誘客キャンペーンをしているが、今季は12回に増やした。会長は「スキー場に地震の影響はないことが浸透し、若い世代を中心に訪れる人が増えた」と 手応えを口にした。白馬村によると、1/末時点の村内5スキー場の入り込み数は計43万5971人、前年同期比8.7%減。小谷村3スキー場も1/末時点で計19万967人と15.1%減。ともに前年を下回ったが、2014年12/末時点に比べると落ち込み幅は 縮小した。白馬47スキー場の利用客数は、2/21時点で約5.3万人と前年同期比3%増。オーストラリアや北欧などの外国人客が増えていることも、客の増加に貢献しているという。栂池高原スキー場を運営する白馬観光開発栂池営業所は 「白馬、小谷のスキー場は春スキーを楽しめる。シーズン後半に巻き返せるよう、誘客に力を入れたい」と。



■2015.2/20;白馬は曇り・晴れ。昨夕からまとまった降雪となりました。山頂Gの新雪は20〜40cm。ガスって視界が悪い。

■2014年11/22;県北部で最大震度6弱を観測した地震発生から3カ月が経つ。
住宅被害などが特に多かった白馬村では例年を上回る大雪で復旧が足踏み状態だが、住民には地震前の生活を取り戻そうとする動きが出ている。2/20;神城堀之内地区は、区民が顔を合わせて健康を維持する場として10年ほど続いていた 「健茶会」を再開。区民は久しぶりに顔なじみと穏やかな時間を過ごした。「みんなつらい経験をした。また顔を合わせ、元気を取り戻す機会を設けたかった」。健茶会代表は、再開の理由をそう話す。2014年末に入居できるようになった 仮設住宅の生活が落ち着くのを見計らい、村社会福祉協議会に相談。仮設住宅隣にある体育館を健茶会に使えることになった。健茶会は堀之内公民館で毎月2-3回開き、60-80代の女性が体操に汗を流していた。健康づくりを進める 地元NPO法人の指導で運動した後は、みんなでおしゃべりをするのが楽しみだったという。だが、地震で公民館は全壊。被災した人は応急仮設住宅に移り住み、再開の見通しが立っていなかった。再開に向けて同区に残る人、 村外に避難した人に連絡。仮設住宅では、ほかの区から避難してきた人も誘った。この日は22人が集まり、輪になって体操。神城断層地震後初めての体操教室を仮設住宅に隣接する飯森体育館で開いた。避難生活で散り散りになった住民が 再会を喜び合い、体を動かしながら仲間同士の交流を楽しんだ。会は約10年前に地区の有志が住民の運動不足解消を図ろうと立ち上げ、住民の健康づくりの場として活用されてきた。震災で会場だった堀之内公民館が倒壊し活動が途絶えていたが 会員の呼びかけによって再開、飯森体育館で継続していくという。体操が終わるとお茶を手におしゃべりし、会場には笑い声が響いた。自宅が全壊し、仮設住宅で暮らす女性は地震の後、外出の機会が減ったといい、「久しぶりに運動を してすがすがしい。地震以来会えなかった友人にも会えた」と。同じく自宅が全壊したため、堀之内を離れて村内の別の場所で暮らす女性は「近くに知り合いがいないので、みんなに会いたくなった。元気そうで何より。これからも 参加したい」と。今後も月2-3回ずつ健茶会を開く。



■2015.2/18;白馬は雪のち曇り。湿り気のある大粒の雪が降っていた。2/18;松本は朝から雪。午前中は降りが強くなる時間もあり、松本で5cmの湿った雪。

■2014年、震度6弱の地震に見舞われ、約100棟の住宅が全半壊した小谷村で、住宅の再建方法や費用を調べる専門家の診断が始まった。
2/18;特に被害が大きかった小谷村中土地区で、建築士などが柱や土台の傾き具合などを調べた。診断した建築士によれば、半壊とされた住宅でも柱や土台に大きな被害がなければ、壁などを直すことで再び住むことができるという。 診断を行った建築士の長谷川順一さんは「すべて同時に壊れているところはあまりなく、そこを見極めていく。局所的に応急処置をすれば救われるケースもある」と。小谷村では地震で33棟が全壊、72棟が半壊したが、村の調査では 回答があった世帯の7割が「今後も小谷村に住む」との意向を示しています。

■2/14;八方尾根スキー場で冬の名物「八方尾根火祭り」が開催された。
45回目となる今回は、2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震で大きな被害が出た村の被災者を支援するため、村出身のスキー選手らによるチャリティーオークションも行われた。火祭りの会場は名木山G。19:30;ゲレンデの照明が 消されて暗闇に包まれると、たいまつを手にしたスキー場関係者ら約70人が滑り降り、集まった観客から歓声が上がった。その後も歴代の五輪出場選手らによるデモンストレーションなどが開催され、雪が降りしきる中、ゲレンデは終始熱気に 包まれた。オークションには、村出身の元フリースタイルスキー女子モーグル選手の上村愛子さんや、ソチ五輪ノルディックスキー複合個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁人さんら4人が公式試合などで着用した直筆サイン入りのウエアが出品され、 4品の落札総額は18.8万円に上った。上村愛子さんのウエアを落札した人は「白馬はスキーで何度も訪れているので地震発生後から心配していた。復興に少しでも貢献できれば」と。オークションの収益は後日、村に災害の義援金として寄付される。



■2015.2/13;白馬は雪。昨夜から今朝までに山頂部で20cm、夕方までに新雪40cmと大雪。雪が1日降り続いた。山麓では小谷で20cm、白馬で10cmの新雪、大町で8cm。

■2014年震度6弱の地震に見舞われ、約100棟の住宅が全半壊した小谷村で、被災者の7割以上が今後も村に住み続ける意向を示した一方、「わからない」とする世帯も2割あったことがわかりました。
小谷村は被災した227世帯を対象に住宅再建の見通しや要望を聞くため意向調査を行い、1/末の締切までに63%にあたる144世帯から回答がありました。この中で「今後も小谷村に住むか」を聞いたところ、74%にあたる107世帯が 「住む」と答えた。「住まない」と答えたのは7世帯で、2割にあたる30世帯が「まだわからない」とした。村が建設を計画している「震災復興住宅」への入居を希望したのは11世帯で、40世帯が「わからない」と回答した。村は雪解けを 待って結論を出す住民も多いとして、建築士による調査や住宅相談会を行い、住民の要望の把握を続けていくことにしています。

■2/12;小谷村「道の駅おたり」は、神城断層地震で被災した白馬村堀之内田頭集落の住民の女性6人を日帰りで招き、食事や入浴でもてなした。
地区の女性たちは昔から地域のつながりが強く、毎年12月の第1週を温泉で1年の労をねぎらう忘年会と決めていた。ここ数年は同施設で食事会をするのが恒例となっており、2014年も実施するつもりだったが、予約直後に震災が発生して 集落全体が甚大な被害を受けた。さらにそれぞれが住み慣れた土地を離れることを余儀なくされ、現在は親せき宅や仮設住宅へ避難し、ちりじりとなっている。施設では毎年利用してくれている女性たちに日ごろの感謝を込め、例年通り 食事会を楽しんでもらおうと無料招待を企画した。



■2015.2/11;白馬は晴れ。天気は回復し青空が広がり、絶好の滑走日和。上部で5-10cmの降雪。スキー場には子供や家族のお客様が目立った。

■2014年11月、県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震の際に救助活動にあたった住民や消防団に対して阿部知事から表彰状が贈られた。
2014年11月、県北部で震度6弱の揺れを観測した地震では白馬村や小谷村を中心に住宅80棟が全壊したが、地域の住民や消防団が救助にあたった結果、死者や行方不明者はありませんでした。この功績をたたえるため、2/10;白馬村の堀之内区 自主防災組織や小谷村消防団など5つの団体が県庁に招かれ、表彰式が行われた。式では阿部知事が会長や消防団長ひとりひとりに表彰状を手渡したあと「大きな規模の地震だったが、皆さまのご尽力で被害を最小限に抑えることができた」と 感謝のことばを述べた。表彰を受けた堀之内区自主防災組織会長は「さらに絆と団結を深めて災害に強い村づくりを進めたい。被災者が1日も早く元の生活に戻れるよう支援をお願いしたい」と。県は、今回の地震など2015年度発生した さまざまな災害を教訓に今後の防災や減災対策に取り組むことにしています。

■複数の市町村にわたって被害が出た2014年11月の最大震度6弱の地震を受けて、県と県市長会、県町村会は、県内のどの市町村でも自然災害が起きた場合に同じレベルの被災者支援が受けられる制度を構築しようと、実務担当者レベルによる 検討チームを発足させた。秋頃をめどに県独自の制度を構築したい考え。被災者生活再建支援法による国の支援は、被災規模などによって適用対象の市町村が決まるため、2014年11月の地震では、白馬、小谷村には同法が適用されたものの、 長野、大町市など他の周辺市町村には適用されなかった。このため、県は独自に同法適用外の市町村に対しても、同レベルの支援金を支給したほか、対象外の半壊世帯にも支援金を支給した。また、自然災害に対する独自の見舞金制度を設けて いる市町村もあり、被災世帯によって受けられる支援に濃淡が生じたことから、県と市町村が一体となって県内で統一した被災者支援の仕組みを構築することにした。県庁で行われた検討チームの初会合は、冒頭部分を除き非公開。県地域振興課 によると、制度は2014年11月の地震で県が行った支援をたたき台に考えるべきとの意見が多かった一方、災害見舞金ついては市町村ごとに差が生じてもやむをえないという意見も目立ったという。



■2015.2/9;白馬は曇り。今季最強クラスの寒波で山頂部では20-50cmの新雪が積もりました。山麓は5cm程度。

■2014年1月、県北部で震度6弱の揺れを観測した地震について、政府の地震調査研究推進本部は、地震を引き起こしたと見られる神城断層を含む断層帯の北部について、活動の全体像や周辺の活断層への影響を詳しく調べるため、2015年度、 重点的に調査することを決めた。地震では長野から山梨にかけてのびる、複数の活断層からなる「糸魚川ー静岡構造線断層帯」のうち北部の神城断層の一部がずれ動いて起きたと見られています。これについて、2/9;開かれた地震調査 研究推進本部の部会では断層がずれ動いてできたと見られる地表の段差は最大で90cmと、地震の規模に比べて大きかった一方で、その北側では地表の段差はほとんど確認されていないことなどが報告された。これを受けて、地震調査研究 推進本部は神城断層を含む糸魚川ー静岡構造線断層帯の北部について、今回の活動の全体像や、周辺の活断層への影響を詳しく調べるため、2015年度、重点的に調査することを決めた。調査は来年度いっぱい行われる予定で、航空機を使った レーザー測量で余震が起きている地域の地表の変化を詳しく調べたり、ずれ動かなかった神城断層の南側について、地層の断面を掘って調べる「トレンチ調査」を行って、過去の活動の時期や間隔などを詳しく調べたりすることにしています。



■2015.2/7;白馬は快晴。6日連続の晴れ。白馬三山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、火打山、雨飾山など眺望が良い1日。絶好のスキー日和。

■2/6-2/14;「白馬雪恋まつり」開幕!
2/6;白馬岩岳スキー場でその先陣をきり、「岩岳感謝祭」が行なわれた。オープニングでは「白馬塩の道太鼓」。平日にも関わらず、スキー客で賑わった。餅つき大会が行われ、焼き餅が振る舞われた。 2000人の大釜豚汁の振る舞いや地酒、ビール、ジュースなどの振る舞いがあった。スキーやスノーボードの板など豪華景品約1000点が当たる大抽選会も行われた。村内では初日(2/6)の雪像コンテストで、2014年11/22;県北部の地震で大きな被害を 受けた神城堀之内に住む男性が作った七福神の作品が最優秀賞になった。復興に向け元気を出してもらいたいとの思いを込めた。7団体がコンテストに応募し、2015年の干支「ひつじ」やアニメキャラなどの雪像を作って出来栄えを競い合った。 男性はサンサンパーク白馬に七福神の雪像7体を製作。ほのぼのとした表情が特徴的で、大黒天の打ち出の小づちなど細部にもこだわった。ほか6作品は北城の切久保、新田、みそら野、神城の白馬五竜スキー場で見られる。何をテーマにするか 悩んだというが「今年は何よりも復興だと思った。福の神にあやかり、みんなで頑張ろうという思いを感じてもらえたらうれしい」と。村内スキー場で太鼓演奏や宝探し大会、たいまつを手にスキーをする「たいまつ滑走」などが行われる。 2/8-2/15;村内の飲食店などがそば粉を使った料理をPRする「白馬そば記念日週間」を開催。
(問)白馬村観光局 TEL 0261-72-7100

■2015.1/29;白馬は快晴のち曇り。見事な青空が広がり、白馬三山の雄姿と霧氷がきれい。スキー場上部では-17℃、下部で-13℃。風はなく穏やかなスキー日和。

■1/29;白馬五竜観光協会は、神城断層地震の被災者への義援金を白馬村に贈った。
会員事業所に加え、県外のスキー連盟や観光客など白馬のファンからも復興を願い寄付金が寄せられた。協会は会員事業所に協力を呼びかけ、集まった20万円を村に寄付した。大会や講習会の会場として五竜スキー場を利用する 神奈川県スキー連盟が5万円、村を訪れた県外の観光客が1万3881円を協会に託した。会長は役員らとともに村役場を訪れ、下川正剛村長に寄付金を贈呈。「全国から支援が寄せられありがたい。観光は白馬の基幹産業。 協会として地域のがんばりを発信し、被災者の元気につなげたい」と。



■2015.1/27;白馬は小雨のち曇り。朝は陽射しも見られたがスキー場上部は次第に濃霧に包まれ、やがて小雪。

■1/26;県北部を震源に2014年11月に発生した地震で被害を受けた県内の河川や道路など公共土木施設の災害査定が白馬村などで始まった。
管理する自治体の職員が現地で被害状況を説明し、国交省と財務省の職員が確認。国交省などは自治体の復旧工事の計画が適正かどうかを判断し、補助額などを決める。県建設部によると、今回の地震による公共土木施設の査定対象は白馬村、 小谷村、小川村、長野市、大町市の計232ヶ所で、被害額は1/19時点で計103億5250万円に上る。査定は7班体制で1/30までに174ヶ所で実施。残る58ヶ所は2/上に実施予定。この日は、護岸で崩落や亀裂、勾配の変化などが確認されている 白馬村神城の姫川を視察。積雪で被災状況の確認が難しいことから、県職員が図面や写真を使って被災状況を説明した。国職員は一部について「見た感じは被害が分からない。施工時の確認が必要」と指摘した。県建設部によると、早い所で 2/中に工事発注を始める予定。県大町建設事務所の米倉剛整備課長は「川の場合は出水期の危険性もあるので早い時期に復旧したい」と。

■1/27;県連合婦人会は、神城断層地震で被災した会員を支援しようと、大北連合婦人会に見舞金70万円を贈った。
仲間たちの生活再建を目指し、県内の会員約4000人から寄付金が寄せられた。県婦人会長は役員らとともに白馬村を訪れ、被害が集中した堀之内・三日市場地区などを視察。保健福祉ふれあいセンターで、大北婦人会の役員と会談し、 見舞金を手渡した。

■修学旅行で白馬村を訪れている大分の高校生が地震災害からの復興に役立ててもらおうと白馬村に義援金を贈りました。
義援金を贈ったのは白馬岩岳スキー場を訪れている大分佐伯豊南高生。2014年11月の地震のあと、修学旅行で毎年訪れる白馬村が心配だという声が上がり生徒らが街頭で募金などを行ったということで、生徒会長が太田文敏副村長に約10万円を 手渡した。生徒たちは「早く復興すればいいなと思っていた」「白馬の人たちが少しでも楽になってくれればいい」などと話していた。また太田副村長は「人の絆というのがこんなに大切なことかと、とても感謝している」と。 村には2015.1/23まで約1800件、6000万円近い義援金が寄せられていて、3/中には高校生の分も含めて被災者に渡されるという。

■1/27;大町の塩原書店は、神城断層地震で被災した大町、白馬、小谷の3市村に義援金を贈った。
大町市制施行60周年・合併10年を記念し販売している写真集「ふるさと大町」の売上金の一部を寄付に充てた。同社長は10年前に中央通り商店街の大火で被災した際、周辺市町村から支援を受けた恩返しをしようと寄付を決めた。 写真集を監修した市文化財保護審議会長とともに各市村を訪れ、それぞれ現金3万円、白馬と小谷に写真集を贈った。同社長は「私は大町の火災ですべてを失ったが、応援に励まされ、前向きに進めた。被災者同士で結束して助け合い、 乗り越えてほしい」と。



■2015.1/26;白馬は曇り・晴れ。穏やかな日。

■亀裂が入った壁に「10時8分」を指して止まったままの時計が掛かっている。
白馬村神城三日市場の旅館「木塵」。2014年11月22日夜、県北部を震源とする最大震度6弱の地震に見舞われた。時計は激しい揺れで壁から落ちて電池が外れ、地震の発生時刻を示して動きが止まった。地震当日、経営者は趣味の延長で 企画した「プラモデル作り合宿」の参加者16人が泊まっていた。風呂上がりの一杯を楽しもうと、食堂に集まったところで地震が起きた。「空中に浮いたような感覚に陥り、気付いたら転倒していた」。必死に柱にしがみつく客、 動いた机と壁の間に挟まった客。割れたガラスでけがをした客1人が救急車で病院へ運ばれ、他の客は村内の別の旅館へ移ってもらった。車の中で夜を明かした。地区内でもひときわ大きな木塵の建物。地震の翌朝、あらためて見ると いくつものサッシが外れ、剥がれた壁から断熱材がのぞいていた。村の調査では「半壊」と判定されたが、再び営業できるようにするには、ほぼ新築に近い大規模なリフォームが必要な状態だった。 「廃業することも考えた」と。だが、後片付けを手伝いに来てくれた友人や常連客らに励まされて心が動いた。「恩返しをする場所を作りたい」。家族とも話し合い、地震から1年後に営業を再開しようと決めた。 窓ガラスが割れ落ち、あちこちにブルーシートが張られた木塵は今、厚い雪に覆われている。リフォームを本格的に始めるのは春以降になる。不安な気持ちがないわけではないが、2015年11月22日、1年前にきちんともてなすことが できなかった16人を招き、「復活祭」を開くことを目標に前を向く。その場で時計に電池を入れ、「木塵」の時間を再スタートさせたいと考えている。

■1/26;白馬村の白馬商工会女性部は、村内仮設住宅で暮らす神城断層地震の被災者にシクラメンの鉢植えを贈った。
被災者の生活に彩を添え、元気を出してもらおうと、復興を願うメッセージとともに各戸に配った。女性部は社会福祉事業として行っているバザーなどの収益を活用し、被災者支援を行おうと花の寄贈を決めた。会員事業所の生花店が赤や紫、 ピンクなど色鮮やかな花を用意。会員や事務局の職員9人が仮設住宅を1戸ずつまわり住人に手渡した。



■2015.1/23;白馬は雪。上部Gは15-20cm、山麓Gは10cmの新雪。上部Gでは冷たい北風が吹き、ガスがかかり、肌寒く感じた。

■2014年11月の地震で大きな被害が出た白馬村とその周辺では1995年から10年余り、大地震の予知を目指す研究が続けられた。
中心になったのは元東大地震研究所准教授の佃為成さんで退官後も個人的にデータ収集を続けている。今回の地震の予知につながる情報は得られなかったが、「地震研究はリレーのようにバトンをつないでいかなければならない」と、 継続的な研究の大切さを訴えている。研究は、信大理学部を含む研究機関7ヶ所と共同で1995〜2007年度に行った。白馬村に着目したのは、今回の地震の震源となった「神城断層」の存在。記録では1714年にM6.3の地震が起きたが、その後、 周辺で目立った活動の跡がなかった。直近70年間でもM4以上の地震がなく、「長期の空白域」だった。一帯は東と西から力がかかって地殻の歪みが集中し、1714年からの歪みの蓄積を考えると再び地震が起きてもおかしくないと見たという。 共同研究ではGPSを使ったり、温泉水の温度や地表ガンマ線を観測したりし、さまざまな手法で地震発生の仕組み解明に取り組んだ。信大理学部名誉教授の角野由夫さんと塚原弘昭さんも参加。GPS観測を続けた角野さんは「地震が起きる 前の正常な状態を理解していなければ、異常が起きても分からない。一帯の正常な状態を広範囲に観測できた」と。調査は白馬村北城の宿泊施設などで温泉水を供給する源泉販売口では、計測器で温度変化を観測。2014年の地震でいったん 噴出が止まったがその後復活し、データ収集を続けている。活断層がずれる際、地下にできる圧縮される場所では水温が上がり、膨張する場所では下がると推測される。地震の前に温度変化を捉えられるのではないかと考え、1998年から 温泉水のデータを集めている。2014年11月22日の地震の後、それ以前の水温の推移を調べたところ、右肩下がりの傾向がうかがえたが、精度が低いこともあって地震の前兆は捉えられなかったという。松本から小谷にかけての糸魚川― 静岡構造線活断層帯沿いは、M8級の大地震も控えているとされる。「予知の研究は長く続けなければ何も分からない。白馬村一帯では地震が起きる多くの根拠がある」と佃さん。予知は前兆現象の情報をどれだけ集められるかが鍵だとし、 「予知はできるできないではなく、どこまでできるかだ」。温泉水の調査は今後も続けるつもり。



■2015.1/22;白馬は雪。朝から少し重めの雪ですが勢いよく降っています。松本でも湿った雪が降り続いています。12:00で松本では積雪18cm、安曇野も雪化粧して積雪10cm。大町は73cm(+10cm)、白馬は109cm(+7cm)、小谷148cm(+1cm)。 雪はこの後も断続的に降る見込み。

■2/中まで「松本信用金庫白馬支店」で、村の書道教室「書泉の会」の生徒の作品展。
震災で厳しい状況が続く中、新しい年が明るいものであるようにと願いを込めた子どもたちの力強い作品が、訪れる人の目をひいている。書泉の会には小1から社会人まで幅広い世代が所属し、村のふれあいセンターで毎週1回開催中。

■2014年11月県北部で震度6弱を観測した地震から1/22で2ヶ月。多くの人が自宅を失った被災地では、どのように住民の生活再建を支援してコミュニティーを維持していくかが大きな課題となっています。2014年11/22の地震では、 小谷村や白馬村で住宅が壊れる被害が相次ぎました。このうち、33棟の住宅が全壊した小谷村では、自宅を失った25世帯53人が既存の公営住宅や宿泊施設などで避難生活を送っているほか、村外の親類や知人の家に避難している人も います。ただ、被害の集中した地区では、数世帯で構成される小規模の集落もあり、被災者の多くが村を離れてしまった場合、たちまちコミュニティーの維持が難しくなると懸念されています。このため、小谷村では、地震で過疎化が 加速するのを防ごうと、被災者のための公営住宅を建設することを決め、必要な戸数や建設場所を決めるための調査を始めた。小谷村では全壊した住宅の割合が基準に満たないため、公営住宅の建設にあたって、国の支援は受けられませんが 、村では、独自に財源を確保し、早ければ年内にも完成させたいとしてます。小谷村の山田光美総務課長は「地震の影響で人口が減ることは何としてでも防ぎたい。必要な戸数が把握できればできるだけ早く建設に取りかかりたい」と。



■2015.1/21;白馬は晴れのち曇り。早朝は白馬三山がモルゲンロートに染まった。放射冷却の影響で白馬では-13.2℃。大町で-12.7℃、松本今井で-9.9℃、穂高で-7.2℃、松本で-6.4℃。昨日と打って変わって青空が広がり、良い天気。

■県北部で2014年11/22夜に最大震度6弱を観測した地震で被災した白馬村の村文化財審議委員会(7人)が地表が隆起したりして、地震を引き起こしたとされる活断層「神城断層」が地表に現れた地形を村文化財に指定し、防災教育のために 保存するよう村教委に提言している。村内にはこうした地形が複数あり、委員会に協力している信大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)は、地震を起こした断層が地表に明確に現れた地形は県内にはほかになく、全国でも少ないとしている。 県北部の地震は1/22で発生から2カ月たつ。断層の位置が分かる場所は雪に覆われており、委員会は雪が解けるまでに保存方法なども検討する方針。委員会が村文化財の候補としているのは、北城森上の農地と民間の資材置き場、 北城大出の村道の3ヶ所。地面が最大約95cm隆起し、地表が盛り上がる「撓曲」や、断層が地表に現れた「露頭」を見ることができる。大塚教授によると、同様の地形で国、県の文化財になっているのは、1995年の阪神淡路大震災の震源と なった野島断層など5ヶ所だけ。大塚教授は白馬村の地形はこれらと同等の価値があるとし、「県、国の文化財指定も視野に入れるべきだ。全国の防災教育の拠点になり得る」と。委員会の委員は教員、博物館学芸員の経験者ら。2014年末、 村教委に3ヶ所の村文化財指定を求める意見書を提出した。資材置き場の地権者は指定を了承しているが、農地の所有者は耕作を続けたいとして態度を保留。村道は今後、地域住民の了解を得る必要があるという。村教委の横川宗幸教育長は 「文化財指定は被災者の感情などを踏まえ、理解を得ることが第一だ。地域の了承を得て検討したい」と、村文化財に指定するかどうかはまだ明確にしていない。委員会の委員からは「犠牲者を一人も出さなかった被災地として、 防災教育のために残したい」といった声が出ており、丸山澄雄委員長は「学術的にも、防災教育の面でも貴重な断層。まず保存に取り組むべき」と。



■2015.1/20;白馬は曇り。今日は1年の中で最も寒いころとされる「大寒」。昨日の昼間に新雪30-50cm、昨晩の新雪量は朝までに20-30cm。雪質はパウダーですが、スキー場中〜上部は濃霧に包まれた。

■1/19;神城断層地震で大町で被災した美麻の「源流美麻太鼓」(合津富吉会長)は、ばち納め演奏会「源流からの鼓動26」で集めた募金2万238円を、被災した白馬村・小谷村に贈った。ばち納めは2014年12月、サンアルプス大町で開催。 地元で発生した地震に大人メンバーは家が被災し、子どもメンバーの親戚も小谷村で住宅がつぶれるなど身近な被害が相次ぐ中、被災地域に元気を届けたいと演奏を実現。会場で、24年度から栄村などに贈っていた募金活動を、地元の震災 のために呼びかけた。

■神城断層地震で被害にあった人を支援しようと、県などに寄せられた義援金が6400万円余りとなり、白馬村や小谷村など6市村に配分される。
県と日本赤十字社などに寄せられた義援金はこれまでに6426万円となり、1/20;住宅の全半壊とけが人が出た自治体に義援金を配分することを決めた。このうち住宅の全壊と半壊で76世帯が被害を受けた白馬村には2300万円余り、 106世帯の住宅が全半壊となった小谷村には約2600万円が配分される。このほか、長野市、大町市、小川村、松川村にも義援金が贈られます。県は住宅が全壊した世帯に38万円余りを配分するなど、被害に応じた配分を決めた。 地震では46人がけがをし、住宅200棟以上が全半壊する被害が出た。県には1/16までに6426万7248円の義援金が寄せられ、県や日本赤十字社などが配分方法を決める委員会を開いた。この中で生活再建などにあててもらうため、 住宅が全壊した世帯には38万円、半壊した世帯と重傷と診断された人に対して19万円を配分することを決めた。県は1/中に自治体ごとに配分する。県の青柳郁生危機管理部長は「多くの方から義援金を頂き感謝している。被災者の 一日も早い復興の一助になれば」と。一方、これとは別に、白馬村には6500万円余り、小谷村には2900万円余りなどの義援金が直接全国から寄せられていて、これらについてもそれぞれの自治体で委員会を開いて配分方法を決める ことにしています。



■2015.1/15;白馬は曇りのち小雪。比較的暖かな朝で日中の積雪は5-10cm。湿った重い雪の「カミ雪」で安曇野で5cm、松本で10cm。

■1/15;小谷村商工会は、新春賀詞交歓会を下里瀬地区の「サンテインおたり」で開いた。
地域を代表する政治や経済などの関係者約80人が一堂に集い、神城断層地震からの一刻も早い復興を誓った。

■神城断層地震で被災者がうつ病などになるのを防ぐため、病院の職員が白馬村の仮設住宅で支援活動を行いました。
池田町の安曇総合病院が地震のあと発足させた「こころのケアチーム」は、白馬村の仮設住宅で被災者から体調などを聞き取りました。一般的に災害から2ヶ月ほどが経つと今後の生活への不安などから うつ病を発症する人が出てくるとされています。東日本大震災では避難生活による体調悪化や過労などが原因の「震災関連死」が3000人を超えました。「こころのケアチーム」は6回白馬村や小谷村を訪れていて、今後も週に1度のペースで被災者を 回りたいとしています。

■神城断層地震で被害を受けた小谷村を支援しようと、かつて小谷村で学んだ山村留学生2人が企業や個人に義援金を募る活動を行っている。
2人の活動がSBCで月-金;8:00〜情報番組「いっぷく!」で取り上げられる。1/10;被災地の小谷村を訪れ、活動や小谷村のようすを紹介する収録が行われた。

■1/9-1/18;東京ドームで開催されている「ふるさと祭り東京2015日本のまつり・故郷の味」に大町市や白馬村、小谷村など大糸線沿線の27団体でつくる「北アルプス日本海広域観光連携会議」がブースを出展。
初めての出展で、2015.3/14;北陸新幹線金沢延伸開業を前に長野、新潟、富山県の魅力を都心にPRした。

■1/14;大町市、白馬村、小谷村のスキー場でつくる「HAKUBA VALLEY索道事業者連絡協議会」は、神城断層地震で被災した3市村に義援金を寄付した。
地域の基幹産業である観光の中核を担う施設として、地元の早期復興につなげようと、リフト券の売り上げから100万円を贈った。義援金は協議会の会員など11スキー場が、営業開始から1/5までの売上げの一部を寄付。協議会会長らが 白馬村役場を訪れ、白馬村の下川正剛村長、小谷村の松本久志村長、大町市の吉澤義雄副市長に贈呈した。



■2015.1/14;白馬は晴れ。3日連続で青空が広がりました。

■2014年11月の地震で被害を受けた人を支援しようと、白馬村などのスキー場を運営するリフトの事業者が地元の市と村に義援金を贈りました。
義援金を贈ったのは白馬村、小谷村、大町市の11スキー場を運営するリフトの事業者でつくる協議会で、会長が白馬村の下川正剛村長に売り上げの一部から集めた現金100万円を手渡した。11月の地震ではスキー場自体には 被害はありませんでしたが、年末年始に白馬村のスキー場を訪れた人は前の年に比べて14%減るなど影響が出ているという。協議会は今後も義援金を贈る考えで、会長は「多くの人にスキー場を訪れてもらうことが被災した人の 支援にもつながる」と。

■1/14;白馬村の白馬商工会は、新春賀詞交歓会を白馬町のレストランかしわで開いた。
政治や経済、観光などの関係者約100人が集まり、神城断層地震からの早期復興と地域経済の振興に向け、団結を確認した。会合では被災者で村区長会の鎌倉宏会長が「行政をはじめさまざまな方から支援をもらい、被災者の住む場所が確保できた。 地域を盛り返していきたい」と感謝を述べた。出席者たちが杯を傾けながら、地域の再生に向けて意見を交し合った。

■県北部で最大震度6弱を観測した地震で大きな被害を受けた小谷村は、国の復興住宅に相当する公営住宅を村独自で建設する方針を決めた。
1/13;住宅再建支援制度説明会で松本久志村長が明らかにした。被災者の流出を食い止め、地域の共同体を壊さないようにする。村内の全壊家屋は33戸、半壊72戸、一部損壊198戸。今も25世帯53人が宿泊施設や村営住宅などに避難中。 村の公営住宅は、住居が全半壊し、自力で再建できない被災者が対象。10戸程度を想定しているが、2月をめどにまとめる意向調査の結果を踏まえ、建設場所や戸数を決める。新年度予算に盛り込み、早ければ年末までに完成させる。 財源には過疎債や村債を充てる。村は激甚災害指定を受けたが、全戸数(1250戸)の1割以上が全壊していることが条件の国の災害公営住宅補助は受けられない。

■2015.1/13;白馬は快晴。朝は冷え込みました。久しぶりに青空が広がりました。昨朝は一夜で40〜50cmの積雪があったが、今日は一転冬晴れです。

■1/11;白馬村の白馬町活性化委員会の小正月行事「どんど焼き」が「白馬ウイング21」特設会場で開かれた。
外国人が多く訪れる国際観光地・白馬で伝統行事でもてなし、交流活性につなげようと毎年実施。2015年は震災復興イベントとして位置づけ、縁起物の火に復興と無病息災、五穀豊穣などの願いを託した。平川神社の傘木則興宮司による神事で幕開け。 会場では英語で外国人にどんど焼きの説明を行い、国際交流をサポートした。

■2014年11月の地震で100棟以上が全半壊した小谷村で住宅の再建などに向けた初めての説明会が行われた。
自宅の再建をあきらめるお年寄りも出始めるなか、小さな集落をどう維持するか課題となっています。小谷村中土の会場には被災した住民約60人が集まり、村と県の担当者から住宅の再建に対する支援金や補助制度について説明を受けた。 11月の地震で震度6弱を観測した小谷村では住宅33棟が全壊、72棟が半壊し、今も25世帯・53人が自宅を離れて暮らしています。説明会に参加した男性は急な斜面の上の集落にある自宅が全壊の判定を受けた。今は別の集落の家を 借り避難生活を送っていますが、地滑りの危険もあり今後の見通しは立っていません。40年近く住んだ自宅は数年前に屋根を新しくしたばかり。65歳以上の高齢者が35%を占める小谷村。説明会には参加したものの、すでに自宅の再建を 諦めた人もいます。村は集落を維持するため、自宅の再建が難しい人のために村営の住宅を建設する考えで、1/末までに住民の意向を調査し、具体的な検討に入ることにしています。



■2015.1/10;白馬は曇り・晴れ。3連休でゲレンデは賑わっています。上部Gでは風が強くリフト運休。

■1/10;2014年11月の地震で大きな被害を受けた白馬村で復興祈願祭が行われました。
復興祈願祭は、被害が大きかった白馬村の堀之内地区と三日市場地区の合同で行われ、住民など30人以上が出席した。2014年11月の地震で地元の神社も倒壊したため、地区の広場が会場となり、宮司が神社の社殿の方向に向かって祝詞をあげました。 白馬村では住宅が全壊するなどして、12/末から約30世帯が仮設住宅で暮らしています。被害が大きかった2つの地区の住民は地震以来離れ離れになっていただけに、久々の地区の催しで再会を喜んでいた。堀之内地区の鎌倉宏区長は「仮設住宅に 住む住民も自宅に残った住民も、コミュニケーションをとって絆を深めていければ」と。復興祈願祭のあとは、2014年のお守りや餅を燃やす「おんべ」と呼ばれる祭りも行われ、集まった人たちは地区の復興と1年の安全を祈っていました。

■1/10;北部地震で被害が集中した白馬村神城の堀之内地区で、「復興祈願」を兼ねた伝統行事「おんべ」があり、住民らが無病息災や復興作業の安全などを願った。
地区内の広場では、住民が集めたかやが約3mの高さに積み上げられ、神事に続いて点火されると炎が勢いよく上がった。同地区に隣接して被害を受けた三日市場地区の住民も参加、餅を焼いたり、配られたミカンを食べたりして交流した。 堀之内地区の住民は「自宅は壁が落ちたり、柱が傾いたりしたが応急修理をして生活している。雪が消えたら本格的に自宅を直したい」と。同地区では、約80世帯のうち50世帯が仮設住宅や知人宅などで避難生活をしている。 区長は「復興へ地域が一つになって向かっていくために開いた。これ以上被害が出ないためにも、復興の無事を祈りたい」と。



■2015.1/7;白馬は晴れ。寒い1日で強く冷たい北風が吹き荒れた。スキー場上部は強風でリフト減速や運行が見合わせたところもあり地吹雪。

■1/10-1/12;白馬47でスキーやスノーボードをキャラクターの絵で飾った「痛板」の愛好者が集うイベント「第5回ゲレンデジャック」(日本痛板協会主催)を開く。
神城断層地震で被災した白馬村を応援しようとチャリティーとして開催。3日間で延べ1000人規模が集まる催しを通じ、元気な観光地白馬の発信に願いを込める。痛板はキャラクター文化のファンによるスキーの楽しみ方として広まり、 中でもGJは最大の交流イベントとして5年目。会場となっている白馬村は「聖地」として愛着を持たれ、地元のスキー場や村の協力も広がっている。

■地震で大きな被害を受けた白馬村で、年末年始のスキー客の入り込みが前年同期に比べて減少したことが分かった。
具体的な数値は今後算出するが、村などの関係者は5%程度の落ち込みとみている。村内のスキー場には地震の被害はないため、県内外での誘客キャンペーンに力を入れる方針。村や村観光局、白馬商工会などが、村内の各スキー場を運営する 索道事業会社7社に聞き取り調査した。前年並みのスキー場もあったが、中には10%程度減少したスキー場もあるという。スキー場関係者は「東京の旅行会社から白馬村や東北が良くないと聞いた。絶望的に減っているわけではないが風評被害も あった」と厳しい表情。年末年始の書き入れ時に10%の落ち込みはここ10年ではなかったといい、「スキーの市場全体は減っていない。丁寧な接客を心掛けてスキー場は安全ということを伝えていくしかない」と。県や大町市、白馬、小谷村、 観光関係者らは、リフト券などが当たるキャンペーンを2014年12/下から始めている。東京・銀座に開設した県の「銀座NAGANO」でのイベントや名古屋のラジオ局を使ったPRなどを通じ、今後も誘客を呼び掛けていく考え。

■1/5;神城断層地震で被災した白馬村に東日本大震災の被災地・宮城村田町の村田第一中から応援メッセージが届いた。
3年生約90人が同じ地震の被災地として早期復興を願い、手書きのメッセージを寄せた。仮設住宅に隣接する飯森体育館に掲示される。同校は、東日本大震災発生後に全国から寄せられた、DVDや手紙など応援に勇気づけられた経験を振り返り、 神城断層地震の被災地を支援しようと、メッセージの作成を決めた。職員が親類関係にある宮城県仙台出身で白馬村神城の陶芸家に手紙を託した。

■県北部地震による国の重要文化財などの被害は、3件で8100万円に上る。
県教育委員会によれば、最も被害が大きかったのは、白馬村の神明社で国の重要文化財の社が納められている本殿の柱が折れ曲がるなどして、被害額は6582万円。また、大町美麻にある国の重要文化財「旧中村家住宅」は、 主屋の土壁がはがれ落ちるなどして被害額は1200万円。一方、県宝に指定されている小谷村の大宮諏訪神社本殿は、柱が傾き、被害額は333万円で3件で合わせて8115万円に上りました。



■2015.1/3;白馬は晴れ・曇り。新雪は10-20cm。2015年の干支「未」にあやかり1年を穏やかに過ごしたい。

■県北部地震で被害を受けた白馬村や小谷村などの復興を応援しようと、松本駅前で産直フェアが開かれた。
このフェアは、松本駅に併設のMIDORIが企画したもので、会場には、白馬村や小谷村の名産品など60点余りが並びました。また県の観光PRキャラクター「アルクマ」のほか、白馬・小谷の「ゆるキャラ」も参加、帰省客などが立ち寄り、 商品を買い求めていた。この「復興産直フェア」は1/4まで開かれています。



■2015.1/2;白馬は曇り。降り続いた雪が止んで薄日や青空が望めるときもあった。冷え込みは厳しくスキー場上部では-10℃。県内は今夜からあす朝にかけて、北部の山沿いや中野飯山地域を中心に大雪になる見込み。

■白馬村の青年有志はこのほど、神城断層地震で被災した地元住民を支援しようと「白馬がんばろうフラッグ」と「白馬がんばろうステッカー」を300枚製作。
ステッカーは\500/1枚で販売、収益金は義援金としていく。デザインは白馬の山並みをバックに、スキー、スノーボード、トレイルランのアウトドアスポーツを楽しむ人々をシルエットで表現。スポーツの盛んな白馬の元気をPRしている。 フラッグは幅2mの大きさで今後、村内外の各種イベントに継続的に掲揚していくという。来場者に応援メッセージを書いてもらい、持続的な支援と連携を強めていきたい考え。ステッカーは八方の山のホテル、しろうま荘で取り扱っている。



■2015.1/1;元旦は雪の白馬。昨日から降雪は山頂で約30-60cm。山麓で10-20cm。新年初滑りは降りたてのパウダースノー。元旦の松本・安曇野も雪景色となった。冬型の気圧配置が強まっていて、県内も北部山沿いなどで大雪。 長野地方気象台は県北部に大雪警報を出して警戒を呼びかけています。10:00現在の積雪量は小谷村で1m72cm(+78cm)、白馬村で93cm(+4)、大町44cmなど北部の山沿いと中野飯山で大雪。雪は夕方にかけて断続的に降り続く見込み。

■元日の1日、年賀状の配達が始まり、長野県北部で起きた地震で大きな被害を受けた白馬村では仮設住宅で新年を迎えた人たちに年賀状が届けられた。
住宅59棟が全半壊するなど大きな被害を受けた白馬村の白馬郵便局では01/01朝、年賀状配達の出発式が行われ、局長が「被災して今もつらい思いをしているみなさんに、心のこもったあたたかい年賀状を届けてほしい」と。 この後、配達員はバイクに乗って次々と配達先に向かって出発していきました。このうち、被災した27世帯76人が暮らす仮設住宅では、配達員が一軒一軒、住民に声をかけて年賀状の束を手渡していきました。自宅が全壊し、仮設住宅に 1人で暮らす住民のもとには、友人たちから励ましのメッセージが添えられた年賀状が届き、「去年は大変な目に遭ったが、温かい年賀状が届いてうれしい。できるだけ早くついの住みかを建てるために頑張る1年にしたい」と 。また、配達員の男性は「年賀状は1年で最初のあいさつなので直接手渡したかった。受け取ったときの笑顔を見ると、こちらも元気をもらえるし、ほっとした」と。



★☆★2014.11/22 Hakuba KAMISHIRO Earthquake★☆★(2014.12/31-2014.11/22)
■2014.12/31;白馬は曇り・晴れ。昨日の雪は朝までにスキー場上部Gで40-50cm、下部Gで10-20cm。

■夜のとばりが下りると、仮設住宅の窓から明かりがこぼれる。傾斜が付いた屋根からドサッと雪が落ちる音が響く。辺りは例年になく深い雪に覆われている。
県北部で最大震度6弱を観測した地震から1ヶ月が過ぎた。被害が集中した白馬村では、家が全壊するなどした33世帯が仮設に落ち着くことになった。仮設から約3kmの堀之内地区の商店「一力屋」は12/22営業再開。年の瀬を迎え、仮設住民らが 正月準備の買物に訪れ、久しぶりに活気があふれた。住民は、住み慣れた地での生活を少しずつ取り戻し始めている。ただ、自宅を再建できるのかなど不安も多い。母親と2人で仮設に入った人は「落ち着ける場所をもらったけれど、入居は復興 への通過点」と今後のことも気にかかる。12/30夜も雪がしんしんと降り続け、倒壊家屋をさらに白く包み込んだ。「やまぬ雪はない。いつか、自宅に戻る日が来るだろう」。住民の言葉に、「来年は復興の槌つち音が響き渡っていますように」と いう思いを心の中で重ねた。

■八方尾根スキー場で大晦日から元旦にかけてカウントダウンイベントが開かれた。
猛吹雪にもかかわらず、1000人を超える県内外のスキー観光客らが訪れた。無料ナイターや抽選会、神城断層地震復興支援チャリティーオークション、各種振る舞いなどゲレンデを会場とした年越しイベントはにぎわった。

■神城断層地震の被災地・白馬村では、家屋を失った住民らが仮設住宅で年越しを迎えた。
家族でおせち料理などを囲みながら新年の訪れを祝い、震災からの復興を願った。仮設住宅には家屋の倒壊などの被害にあった、三日市場と堀之内地区の住民27世帯76人が入居。12/31夕から雪が降り出したこともあって辺りが静けさを増す中、 住民が大みそかを迎えた。



■2014.12/30;白馬は雪。2014年もあと2日。降る雪が勢いを増しました。湿った重い雪で、日中の降雪量は白馬で14cm(積雪90cm)、大町で10cm(積雪48cm)、小谷で7cm(積雪97cm)。R148ヤナバ〜白馬間は雪もあって年末渋滞した。

■小谷村の道の駅おたりは、施設の機能強化を図ろうと、防災情報収集伝達システムを取り入れている。
インターネットを活用し、PCでメールを音声化した情報を、トイレに配置した屋外スピーカーで配信するサービス。伝達システムでは、防災情報をはじめ道路の渋滞、チェーン規制や通行止めなどの交通情報、観光情報など、ドライバーが 求める最新情報を配信。道の駅利用の目的が休憩・トイレ利用が多いことから、きめ細やかなサービスが評判を呼んでいる。同施設では「的確な情報発信で村を訪れる人の利便性・満足度向上につながれば」と。施設は地域産業・観光交流の 拠点として広く親しまれている。地域防災の拠点としても重要な役割を担っており、神城断層地震の際は、住民の避難場所、水や食料、トイレを提供しその機能を発揮した。



■2014.12/29;白馬は雪。湿った雪。昨晩から今朝にかけて雪になりました。山頂Gで20cm、山麓Gで10cm。松本や安曇野でもうっすらと雪が積もりました。中信を中心に降っていた雪は峠を越し、気象台は大雪警報を注意報に切り替えた。

■12/29;地震で大きな被害が出た白馬村で仮設住宅への入居が始まりました。
仮設住宅は白馬村飯森地区のグラウンドに35戸建設されました。12/29;雪の降る中入居する家族が訪れ、村長からカギを受け取りボランティアに手伝ってもらい荷物を運びこみました。年の瀬の引っ越しになりましたが、これまで村内の宿泊施設などを 転々としていた被災者はほっとした表情を見せていた。入居者にとっては自宅を失っての年越しとなり、家族だけの住まいが年内に確保でき、安堵した表情を浮かべていた。仮設住宅は完成した35戸のうち33戸に、家屋が全壊や大規模半壊した堀之内・ 三日市場地区の27世帯76人が入居。村や社協の職員、ボランティア約60人が引っ越し作業を支援し、屋内に家財道具や支援物資などを運び込んでいた。支援物資は家財を失った被災者用に、洗濯機やテレビ、炊飯器、カーペットなどが用意された。 飯森地区の女性農家などでつくる「ひまわりグループ」は被災者の入居にあわせ、手作りの味で支援しようと、野沢菜の漬物を贈った。入居した人は「年内に入居させてくれたことに感謝したい。部屋の中も快適そうでよかった」「やっと入れる。 電気製品も全部そろえてもらってありがたい」と話していた。仮設住宅には、住宅が全壊や半壊した33世帯76人が入居を希望しています。有数の豪雪地のため、仮設住宅は寒冷地仕様になっていて、雪下ろしの必要がない傾斜がついた屋根や 雪囲いが設置されています。また風呂は追い炊きの機能がつき二重サッシの窓など工夫がされています。仮設住宅は県が建設し2年間という期限付きで無償貸与されますが、27世帯76人が入居する予定です。

■12/28;大町に縁があったり、魅力を感じたりしている県内外の若者約100人が、これからの大町について語り合う「信濃大町ユースサミット」が初めて開かれた。
市内在住の中高生、帰郷した大学生、会社員らが参加。移住や商店街振興、農業活性化といった16のテーマごとにグループで議論し、ざっくばらんに意見を出し合った。若手の市職員約20人でつくる実行委員会が「若者の交流を促進し、 街づくりに生かそう」と主催。「若者が帰りたい大町とは」をテーマにしたグループでは、県外で就職した大町出身の会社員らから「大町には仲間や家族がいる安心感がある。仕事があれば戻ってきたい」「若者向けの就職説明会が あればいい」といった意見が出た。参加者は異なるグループに加わり、1人当たり3つのテーマを話し合った。実行委が手配した東京・新宿発のバスで茨城県内から駆け付けた会社員は「目的意識を持った人が多く、エネルギーをもらえた」。 大町市仁科台中3年生は「大町に関心がない大人が多いと思っていたけれど、これだけ大町について考えている人がいて誇らしくなった」と。

■12/29;19:12;甲信越地方で地震があり、大町市と小川村で震度1を観測した。気象庁の観測によれば、震源は長野県北部、震源の深さは10kg、地震の規模を示すM2.3と推定されています。

■12/26;神城断層地震の被害状況を受け、大町青年会議所シニアクラブは、大町市や白馬村、小谷村に義援金を贈った。
大町市には藤巻秀卓会長と菅沢和博副会長らが牛越徹市長を訪ね、3万円を手渡した。同クラブには、大町市から小谷村にかけて会員が点在。地域に協力しようと臨時総会を開き、会員の年会費から予算化し、各市村に3万円ずつを寄付した。

■12/25;国際ロータリークラブ長野県中信地区内の12グループが、神城断層地震で被災した白馬村と小谷村に各10万円ずつの見舞金を贈った。
震災を知り「少しでも力になりたい」と、グループに呼びかけた。白馬村では白馬ロータリークラブの会長と会員が村役場を訪れ、下川正剛村長に手渡した。

■12/25;県シニア大学大北学部2年生(第34期生)は、大町市社会福祉協議会に神城断層地震の義援金を寄付した。
同期生37人から集まった3.7万円を寄付した。義援金は市の災害対策本部を通じて復興支援に使われる。



■2014.12/28;白馬は快晴。今シーズン一番の天気。すっきりと晴れ渡り北アルプスの峰々がとてもきれい。冷え込みで圧雪バーンはキュッ、キュッと鳴いています。

■地震で大きな被害が出た白馬村に建設されていた仮設住宅が完成した。12/29〜;避難生活をしている住民の入居が始まります。11月の地震で家屋が倒壊するなどの被害が出た白馬村では仮設住宅の建設が進み、35戸が完成した。 12/28;村役場の職員や社会福祉協議会の関係者ら約60人が出て、全国から届けられた家財道具や布団・毛布などをそれぞれの仮設住宅に運び込んでいました。仮設住宅に入居できるのは住宅が全壊、あるいは大規模に半壊した 世帯などです。白馬村では、現在100人余りが避難生活を送っていて、今日までに33世帯の入居が決まっています。仮設住宅には、12/29;避難生活をしている住民の入居が始まることになっています。



■2014.12/27;白馬は晴れ。スキー場上部の新雪は約10cm。年末年始期間に突入し大勢のスキーヤ・ボーダーでゲンレンデは賑わっています。山にかかっていた雲も消え、久しぶりに白馬三山が望めた。真っ青な空の下、絶好のスキー& スノーボード日和。

■最大震度6弱の揺れを観測した県北部地震で住宅59棟が全半壊した白馬村では仕事納めの朝から村職員が建築士とともに、被災住宅の内部調査を行った。
税の減免などに必要な罹災りさい証明書の発行のために必要な作業で、12/27も続けられる。仮設住宅の入居も12/29から始まり、村災害対策支援室には12/31まで職員が常駐し、相談を受け付ける。12/26;白馬村は、住宅被害が大きかった60世帯に 見舞金を送った。全壊と大規模半壊の45世帯に30万円、半壊の15世帯に20万円。



■2014.12/26;白馬は雪。昨日から雪は上部Gで20-40cm,下部Gで10cm-20m。

■12/26;多くの官公庁は仕事納め。11月の地震で大きな被害が出た白馬村の下川正剛村長は、昼夜を問わず対応した職員に対し感謝の言葉を述べた。白馬村役場では約50人の職員が仕事納めの式に臨み、下川村長が「昼夜を惜しまず 対応してもらい改めて感謝。職員が一致団結しなければ、きょうこの日は迎えられなかった」と。また「来年も復旧・復興に向けて新たなハードルがあるが、この難局をみなさんととともに乗り越えていきたい」と。村は年末年始も余震の警戒にあたり、 震度3以上の地震があった場合は担当の職員が出勤します。建設が進む仮設住宅は12/28完成見込みで、村では引き渡しや入居の際には職員を出して被災者の手伝いなどをすることにしています。11月の地震で震度5強を観測した白馬村では、23人が 重軽傷を負い住宅59棟が全半壊した。今も堀之内地区の11世帯26人に避難指示が出されていて、53人が村内の民宿などで避難生活を続けています。県が建設中の仮設住宅は12/28;完成し、翌日から入居が始まります。村によると、33世帯76人の入居が 決まっていて、村の職員40人ほどが引っ越しを手伝うことになっています。役場内に設置した住宅に関する相談窓口は12/30まで開設し、住まいの相談を受けることにしています。

■11月の地震で大きな被害が出た白馬村で被災した住民が仮設住宅に入居するための手続きを始めた。
県が白馬村に建設している仮設住宅は35戸で、村によるときのうまでに30世帯71人の入居が決まった。入居出来るのは、住宅が全壊相当の被害を受けた人と、避難指示が出ている地域の住民。入居する人たちは昨夜、村が開いた説明会に 出席し、電話回線の申し込みなどをした。仮設住宅は12/28完成し、翌日の12/29から入居が始まります。県は残る5戸について、入居者の選定を進めています。希望しても入居できない人については、村が空き物件を紹介することに しています。



■2014.12/25;白馬は雪。X'mas。昨日から雪が降り続き、30〜40pの降雪あり。小谷の積雪は約100cm、白馬は70cm、大町は38cm。

■神城断層地震で白馬村飯森グラウンドに建設中の仮設住宅について、12/29から被災者の入居を開始すると発表。
入居希望者に対して入居決定を村を通じて近く通知する。仮設住宅は家族構成などに応じた単身用の3K、2〜3人用の1DK、4〜5人用の2DKの3種類、合わせて35棟。12/28;完成予定。年内の完成を目指し、施工業者が1日最大180人を投入し、 急ピッチで建設を進めてきた。



■2014.12/24;白馬はどんよりとした雲が広がり、朝は薄日も。スキー場では昼から小雪。夜は里でも雪が降っています。White Christmas!

■最大で震度6弱の揺れを観測した地震で、被害が集中した白馬村では、仮設住宅の建設が進められています。
12/29〜入居できることになりました。県は、白馬村神城地区飯森グラウンドに、35戸の仮設住宅の建設を進めていますが、12/28完成、12/29〜から入居できることになりました。仮設住宅は1DK6戸、2DK25戸、3K4戸。白馬村では、 その後の積雪の影響もあって、被害を受けた住宅の再建の見通しが立っておらず、今も約100人が避難生活を送っています。

■12/24;「大町市老人クラブ連合会」は、会員の小銭募金合計約50万円を、神城断層地震で被災した美麻地区、白馬村、小谷村や大町市内の福祉施設に寄付した。
ことしは神城断層地震の発生で市内の会員も被災したことから、美麻地区の会員16人に計16万円の見舞金を贈った。白馬村、小谷村には各災害対策本部に5万円ずつを義援金として贈った。例年にならい、市社会福祉協議会や、 市内の公設・NPO法人運営の養護老人ホーム・身体障害者福祉施設5施設に社会福祉向上の願いを込めて贈った。



■2014;12/22;白馬は雪。大雪。昨日から雪は朝までに山頂で30-40pの降雪、山麓で20-30cm。21:00現在、小谷100cm(+13cm)、白馬79cm(+21cm)、大町33cm(+1cm)。

■12/22;最大で震度6弱の揺れを観測した県北部地震から1ヶ月
被災地ではまだ100人以上が避難生活を余儀なくされています。11/22に起きた地震では46人が重軽傷を負い、住宅50棟が全壊、91棟が半壊。被害が集中した白馬村では、今も壊れた住宅が雪の下に埋まったまま。倒壊を免れた家も 雪の重みで潰れる恐れがあり、再建への見通しは立っていません。県北部では1:17頃にも地震があり、長野、白馬、小谷、小川村で震度3を観測。白馬村や小谷村などでは、昨夜も合わせて109人がホテルなどでの避難生活を続けています。 地元はスキーシーズンに入っているため、ホテルでは被災者の受け入れが難しくなり、白馬村の一部の被災者は、これまでに3度の引っ越しを余儀なくされています。県は白馬村内で「被災者が正月を仮設住宅で迎えられるように」として 建設作業を進めていますが、先日の大雪で建設は予定より遅れています。被害が大きかった白馬村の堀之内地区では、壊れた住宅の屋根に1m近い雪が積もり、避難先のペンションから、壊れた住宅の修理に戻っていた男性は、「2階の壁が 壊れる程度で済んだので、早く修理を終えてクリスマスまでには自宅に戻りたい」と。一方、村内のグラウンドでは、雪が降りしきるなか、仮設住宅の建設工事が急ピッチで進められています。作業員たちは、屋根の取り付けを終えて 足場を解体したり、豪雪に備えて、玄関に屋根付きの外廊下を設置したりしていた。先週の大雪の影響で工事は当初の予定よりも、数日遅れているということですが、年内に仮設住宅を完成させ、入居を受け付ける方針。また小谷村では 公営住宅の空き部屋などを提供することにしていて、必要な戸数はほぼ確保できているとしています。一方、農業への被害も深刻で、長野県のまとめでは、8つの市町村で、水田に亀裂が入るなどの被害が確認され、被害額は少なくとも 21.4億円に上っています。中には、2015年の作付けを断念せざるを得ない農家もいて、農業の再生も課題となっています。
■12/22;被害が大きかった白馬村堀之内地区にある商店が1ヶ月ぶりに営業を再開した。
1ヶ月前の地震で震度5強を観測し、住宅が全壊するなどの大きな被害が出た白馬村堀之内地区では、地区で唯一の商店も商品がめちゃめちゃに散乱して営業できなくなっていた。神城堀之内地区で唯一の商店「一力屋」が営業を再開。 12/22;1ヶ月ぶりに営業を再開し、店主の娘さんが店の前の雪かきをしたあと、9:00;シャッターを開けると、役場の職員が様子を確認しに訪れ、営業再開を喜んでい。一力屋は100年ほど前から続く老舗。菓子や酒などの食料品のほか、 洗剤やたばこ、蛍光灯など日用品も販売する。近所の人たちが買い物に訪れては、お手製の漬物や煮物が並んだ店内の長机を囲んで、女衆はお茶飲み、男衆はお酒を楽しんでいた。 しかし、地震で状況は一変。村によると、約80世帯の堀之内は住宅28棟が全壊、11棟が半壊し、住民の7割近くが自宅を離れて避難生活を送っている。60代以上が中心だった店の常連客の大半も堀之内を離れてしまった。鎌倉さん親子も 12/14まで村内の長女宅に避難。親族やボランティアに助けてもらい、自宅や店舗の片付けに追われた。「店を閉めよう」と思っていたが、店が片付くにつれ、「避難中の人たちが家に帰ってきた時、仲間と会える場所が必要」と 気持ちが変わったという。地震では店主が暮らす自宅部分も、地震で壁にひびが入ったり、床に段差ができたりしたため、2人は村内の親類の家に身を寄せながら店に通って、片づけを進め、営業再開に こぎつけたという。地震で戸棚が落ちて冷蔵庫が飛び出し、ほぼ全ての商品が散乱して破損する被害を受け、地震直後から休業。一時期は廃業も検討したが「堀之内の人たちが集まる場所を守りたい」と再開を決めた。12/22;顔なじみの 人たちが続々と店に顔を出し、花瓶に生けた花を持ってきた人もいた。宿泊施設に避難している堀之内の人は冬至に合わせて作ったカボチャの煮物を頬張り、「地震で人が減り、夜は真っ暗になって寂しかった。一力屋の 明かりが見えるだけでうれしくなる」とほほ笑んだ。「物は動かんでも品物が売れなくてもいい。こうして堀之内の人と会うことを楽しみに店を続けたい」と。「仮設住宅に入り、地区を出る人も多いので 商品の数は減らすが、みんなのお茶飲み場になれば」。店を続けられるか不安はあるが、夜に店の明かりを見てほっとしてくれる人もいるかもしれない。春になれば、仮設住宅から畑仕事に行く時に、ここを通る人も いると思うのでなんとか続けたい」と。

■12/22;長野北部地震発生から1ヶ月を迎えた。
46人が重軽傷を負い、白馬村や小谷村、長野市、小川村など11市町村で住宅1567棟に全半壊や一部損壊の被害が出た。雪に覆われた白馬、小谷村を中心に109人が避難所暮らしを強いられており、住宅再建など本格的な復興はこれから。 11/22;22:08;最大震度6弱の突き上げるような揺れが県北部を襲った。地震は白馬村神城地区の下を走る「神城断層」が引き起こしたとみられ、村は最も大きな被害を受けた。倒れてきた家具の下敷きとなり骨折するなどした10人が重傷、 36人が軽傷を負った。倒壊した建物の下敷きになった人もいたが、住民による迅速な救助もあり、奇跡的に死者はいなかった。特に神城地区は住民の強い結び付きと組織立った自治会、高齢者らの住宅を地図に記して共有する「災害時 住民支え合いマップ」の存在が役に立った。地域住民による「共助」が災害時に機能した好例となった。全壊は白馬村、小谷村、長野市、小川村の4市村で計50棟、半壊は大町市を加えた5市村で91棟。一部損壊は1426棟に上った。 国は被災者生活再建支援制度に基づき、白馬、小谷村の全半壊世帯に最大300万円の支給を決め、県は長野市と小川村、大町市の全半壊世帯に最大300万円を支給する支援策を打ち出した。ただ、これらは全半壊世帯のみで、一部損壊世帯は 対象外のため、白馬村など独自の支援を用意する自治体もある。一方、県が白馬飯森グラウンドで進める仮設住宅35戸の建設は大雪で遅れたものの、年内に入居できる見通し。担当者は「避難所で年を越さないで済むよう急ピッチで進めて いる」と。県によると、農業関連の被害は現時点で計21.4億円。水田が隆起したり、亀裂が入ったりする農地被害は白馬村、小谷村など6市町村の149ヶ所、水路や農道などの農業用施設の被害は6町村の計100ヶ所で確認した。しかし、 詳細を調べる前に雪に覆われたため全容は分かっておらず、被害額はさらに増える見通し。農地の復旧工事は来春の雪解け以降になるという。

■12/22;白馬村では被災者が住宅再建などに公的支援を受ける際に必要な「罹災証明書」の発行に向けた2次調査が始まった。
この日は1次調査の見直しを求めた住宅が12棟あり、建築士や村職員ら12人が4人1組で被害状況を調べて回った。2015年01/上まで行う。村によると、12/上の1次調査は住宅の外観の被害状況を基に行われ、認定4区分の内訳は全壊37棟、 大規模半壊7棟、半壊15棟、一部損壊136棟。今回は61棟が調査の見直しを依頼した。北城大出の民家は1次調査で半壊の認定を受けた。「床が盛り上がり、柱がゆがむなど屋内の被害がひどい。住める状態ではない」と 2次調査を依頼。この日訪れた建築士らに、屋内を中心に被害箇所を案内して説明した。村によると、公的支援金額は認定区分によって異なる。例えば大規模半壊と半壊では、支援金に200万円の差が出ることもあるという。 村内の親戚宅に避難していると言い、「2人で年金暮らし。少しでも多い支援金がなければ、生活を再建できるめどが立たない」と深刻な状況を訴えた。この日、NTT東日本長野支店は、固定電話機60台を村に寄贈した。県が神城飯森で 建設中の仮設住宅で利用してもらう。

■地震で家屋が倒壊するなど大きな被害が出た白馬村では「風評被害」を懸念もある中で本格的なスキーシーズンを迎えた。
12/5;オープンした八方尾根スキー場では、頂上付近で強い風が吹く時間帯はあったものの、概ね好天に恵まれた。地震から1ヶ月。スキー場関係者が、最も気にかけていたのは客足ですが、メインのゴンドラは、スキー客らが長蛇の列を作り、 案内に追われるスタッフも地震の影響は今のところ感じていないと胸をなでおろしていた。スキーヤーを魅了するのが豊富な雪と抜群の雪質で、ゲレンデの積雪は多いところで2.5m。どのコースも新雪の上を滑走できるとあって、先週末には、 ほぼ例年並みの6200人が訪れ、地震の影響を感じさせないにぎわいをみせています。白馬山麓にある11スキー場でつくる「HAKUBA VALLEY」では、リフトの無料券などが当たる新たなキャンペーンを始めるなど、例年以上にPRに力を入れています。 白馬村の復興のためにも、スキー場は例年以上に重要な役割を担っています。

■12/21;中信を中心に活動している塩尻道化組合は、神城断層地震の避難所となっている白馬村「白馬五竜Hサンマルテ」を訪れ、慰問活動を行った。
団体は社会全体が笑顔であふれる街にと、塩尻を拠点に老人施設や児童施設などの慰問活動を展開。白馬での震災を知り、被災者の沈みがちな心を笑いで解きほぐそうと「笑顔のクリスマスプレゼントツアー」を企画した。震災から1か月が 過ぎるが、今なお多くの人が避難生活を余儀なくされており、サンマルテには8家族17人が避難生活を送っている。当日は近隣に避難している被災者も含め30人余が集まり、愛嬌たっぷりの道化のパフォーマンスを楽しんだ。

■12/21;大町の「源流美麻太鼓」は、ばち納め演奏会「源流からの鼓動26」を「サン・アルプス大町」で開いた。
神城断層地震で地区が被災する中、地域の応援に応え災害に負けず元気を出したいと、大きな和の音を響かせた。8年ぶりに演奏するというオリジナル曲「桜伝説」をオープニングに、「JAPNA」「勇駒」「飛竜三段返し」などの曲を披露。 練習を重ねたきれのいいばちさばきと威勢の良い掛け声で、会場を魅了した。ゲストの山村留学生による「山留太鼓」も共演した。

■12/22;池田町の池田小・会染小・高瀬中の3校PTA連合会は、神城断層地震の災害義援金14万5746円を災害対策本部宛てに送金した。
同じ大北のPTAとして何かできることをと、各家庭に呼びかけ、義援金を募った。1週間ほどの間に、朝のあいさつ運動や保護者懇談会などを通して集めた。各PTA会長らは口々に「反応がよかった」と話し、会長は「皆さんの 気持ちを被災した児童や生徒のためにうまく役立ててもらえれば」と願っていた。

■12/20;白馬村の白馬商工会青年部は、神城断層地震で被災した地元住民を支援しようと、白馬五竜スキー場でチャリティーオークションを開いた。
村出身の上村愛子さんによるサイン入りの愛用品に加え、村内のアウトドア用品店やスキー場などがスキー用品や食事券など40点余を提供。国内外から1日も早い復興を願う多くの白馬ファンが来場し、イベントを盛り上げた。

■12/20;神城断層地震で被害を受けた小谷村で村民ボランティアによる被災住宅の屋根の雪下ろしが行われた。
地震の影響で地盤や建物が弱くなっていることから、雪の重みによる家屋の倒壊を防ごうと実施。広報無線などで広くボランティアを募り、役場職員や村民60人余が参加した。被災した住民から希望を取り、中小谷、土谷、中谷地区で家族の 立ち会いのもと、雪下ろしを行った。



■2014.12/19;白馬は快晴。放射冷却が起き、各地で冷え込んだ。野辺山は-20.8℃と全国で最低。大町で-13.1℃、白馬で-12.2℃、松川村で-11℃、穂高で-10.8℃、松本で-7.6℃、 長野で-6.1℃。12/19;10:00時点の積雪は野沢温泉173cm、飯山122cm、小谷113cm、信濃町81cm、白馬74cm、大町で58cm、長野32cmなど。信濃大町駅前の道路や市道では積雪した道がつるつるに凍っていました。民家の軒先には 長いつららができています。木崎湖・中綱湖・青木湖の湖畔も雪で覆われています。

■〜2015.3/31;16:30-23:00;JR白馬駅前に冬空を彩る巨大なイルミネーションが現れた。
駅前の商店街関係者が3年前から少しずつ飾りを増やしてきたもので、高さ約10mのケヤキの木に白や青の電球を取り付けている。駅前の観光案内所によると、県北部の地震でいまだ避難生活を送る人もおり、「今年は質素にしよう」という声もあった。 しかし「白馬村は頑張っています」と観光客に伝えようと例年通り行うことにした。

■白馬村役場の災害支援室に、全国から神城断層地震の被災者に寄せられた応援メッセージが掲示されている。
福島会津若松の謹教小学校は、東日本大震災で全国からの手紙に勇気づけられた経験を振り返り、被害が大きかった白馬、小谷にメッセージを贈った。新聞やTVで神城断層地震を知った児童会のメンバーが中心となり、全校に協力を呼びかけたところ、 416通が集まった。なかには「会津にも悲しんでいる人がいますが、周囲を明るく元気にさせてくれる人もいます」「一人じゃできないこともたくさんの人と協力すればできます」など心がこもった手書きのメッセージやイラストが並んでいる。

■12/19;地震で被害を受けた白馬村では、2次避難所となっていた宿泊施設の提供期間が終わり、被災者が次の避難場所に移動した。
仮設住宅に移るまでは、別の村内4つの3次避難所や親戚の家などに身を寄せるという。12/18にはホテルスタッフによる食事会が行われ、フランス料理コースでもてなされた。子供たちには一足早いクリスマスプレゼントが渡され、 全員で信濃の国を合唱。12/16現在で43世帯92人がホテルや大学の宿泊施設などに身を寄せる。このうち約60人は、宿泊先のホテルがスキー観光の宿泊客などでいっぱいになるため、12/19朝に別のホテルやペンションに移動した。 神城断層地震で多くの家屋が倒壊した白馬村では、仮設住宅35戸の建設が急ピッチで進む。大雪に見舞われた12/18も年内の完成を目指して作業が続いていた。現場作業員は「雪でも土日でも休みはない」と。仮設住宅が建設されるのは、 飯森地区にある飯森グラウンド。村によると、工事は12/08に始まり、これまでのところ大雪などによる遅れはないという。

■12/19;県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震を受け、スキー場で地震が起きた場合に備えて、避難の進め方などをスキーの指導者に学んでもらう講習会が白馬で開かれた。
白馬で開かれた講習会には村内のスキー学校で講師を務めている30人が参加。この中では、講師を務めた長野県スキー連盟の担当者がスキー場の営業時間中に地震が起きた場合にとるべき対応として、まず、雪崩が起きるかどうか 確認しやすいよう視界の開けた安全な場所までスキー客を誘導することを強調した。そして、地震による停電で、ゴンドラにスキー客が閉じ込められた場合に備えて救助の手順を日頃から確認しておくことなどを求めた。この後、 電気ショックで心臓の動きを正常に戻すAEDを使った救命処置訓練も行われ、参加者たちはAEDの正しい使い方や、氷点下の環境ではAEDが正しく作動しないこともあることなどを学んでいた。参加したスキー学校の講師の男性は 「これまで知らなかったことも今回の講習会で学べたのでゲレンデの安全対策に生かしていきたい」と。

■11月の県北部地震で大きな被害が出た白馬村で、12/20;復興支援オークションが開かれる。
元スキー女子モーグル日本代表・上村愛子さんのサイン入りグッズも出品予定で、収益は村の復興資金に充てられる。 白馬商工会青年部が主催。被災した会員もおり、復興に向けた思いを共有しつつ生活再建につなげようとオークションを企画。 冬季スポーツの拠点とあって、当日はスキー板や防寒ブーツなどを多数取りそろえる。会場は白馬五竜スキー場エスカルプラザ。青年部の武藤慶太部長は、「地震1ヶ月というタイミングで住民が温かい気持ちになり、村の元気な姿をスキーヤーに 発信するイベントにしたい」と意気込む。県によると、地震で46人がけがをし、住宅141棟が全半壊した。震源となった白馬村では住宅37棟が全壊するなど被害が大きく、現在も42世帯91人が宿泊施設などで避難生活を送る。
(問)白馬商工会 TEL 0261-72-5101

■小谷村伊折地区の住民による、しめ飾り作りが佳境を迎え、作業場はひと足早い正月ムードに包まれている。
すべて住民の手作り。住民らは「震災などでことしは大変だったが、来年は幸多き年になるよう、願いを込めて一つひとつていねいに作っています」と話し、製作に励んでいる。高齢化の進む集落では、全住民が協力して農業やしめ縄づくりなどを行い、 交流をはかっている。

■12/18;白馬村、小谷村、大町市の「白馬バレー」の観光キャラバン隊が東京を訪れ、本格的なスキーシーズン到来を機に12/20から始める「みんなの気持ちがあったかいキャンペーン」をPRした。
3市村は11/22;神城断層地震で家屋倒壊などの被害を受けた。被害は姫川の東岸に集中し、スキー場や観光施設が集まる西岸は無事だったが、行楽客に敬遠されることを懸念してキャンペーンを企画。宿泊客に抽選で無料共通リフト券や 3市村の特産品が当たるほか、共通リフト券の収益の一部が被災者への義援金に充てられる。「今年は12月から雪が多い上、冷え込んで雪質も良好」とゲレンデへ誘った。



■2014.12/16;白馬は雪。朝から降り始めた雪は時間が経つにつれてどんどん強くなりました。18:00で白馬の積雪は59cm(+30cm)、大町で35cm(+21cm)。松本は雨ですが、安曇野より北は雪になっています。穂高駅前も雪が5-10cm積もっています。 雪の少ない池田町東山山麓もうっすら雪が積もっています。19:00;大北に大雪警報が出された。

■12/15;県北部で起きた地震で多くの住宅被害が出た小谷村で、大雪が一段落した曇り空の下、多くの住民が屋根の雪下ろしに追われた。
朝までの積雪は村役場前で約1m。住民は重みで住宅の損壊が進まないよう作業を進めた。「家が弱っているからね。小まめに下ろさないと」。村中土奉納の人は今シーズン初めて自宅の屋根の雪を下ろした。例年なら雪下ろしをするほどの 積雪ではないというが、「雪が屋根に乗った状態で大きな余震があると、家がどうなってしまうか不安」と早めに作業した。汗を拭いながら「この冬は例年より数多く屋根の雪を下ろさないと…。大変」と。近所の住民は自宅の屋根の雪を 下ろした。地震で柱や壁に被害が出ており、「早め早めに雪を下ろさないといけない」と。

■12/20;13:00-14:00;「白馬五竜スキー場」の「エスカルプラザ」にて「チャリティーオークション」開催
白馬五竜エスカルプラザ(2F)で、白馬にて発生した地震で被害に遭われた方へのチャリティーオークションを開催。白馬スキー場も全面オープンし白馬の一番輝く忙しいシーズンを迎える前に、皆で今回の長野県北部神城断層地震の被害、 そして被災、避難している方々に寄り添い、白馬村、そして白馬ファンの皆様一体となって支援し、白馬の絆とまた白馬のすばらしい冬の魅力を発信する。上村愛子さんのサイン入りグッズも出品予定。

■県北部で最大震度6弱を記録した11/22地震による白馬村と小谷村の公共土木施設と農業施設の被害を、12/19付で局地激甚災害に指定する。
指定を受けると、村が実施する道路や橋などの土木施設の復旧事業に対する国の補助率が8割程度、農道や用水路などで9割程度に引き上げられる。12/12時点の内閣府の集計によると、両村の土木施設の復旧に必要な事業費の見込み額は 約36億円、農業施設は約8.6億円に上る。白馬村の下川正剛村長は「財政が厳しい中、手厚い補助を受けられるのは本当に助かる。被災者支援の充実につなげていきたい」、小谷村の松本久志村長は「村の財政負担が軽減されれば、 他の復旧事業を拡充することもできる。正式決定を受けてほっとしている」。

■地震で被害を受けた白馬村、小谷村は、地震による村内の被害総額を57.1億円、約20.7億万円と明らかにした。
白馬村によると、内訳は村道50路線以上と14カ所の橋で20億円、農地、農業施設が6億7850万円。下水道は推定を含め約22億円、上水道は約1億円だった。また、13カ所で山腹崩壊などが起き、被害額を7億3100万円と見積もった。 12/15;開会した村議会12月定例会で、災害復旧の関連費用総額15.5億円余りを盛った本年度一般会計補正予算案と下水道事業特別会計補正予算案などを11/23付で専決処分したことを報告。承認された。小谷村の内訳は村道21路線と 2カ所の橋で6億7300万円、上水道8カ所で5700万円、林道4路線で6300万円、農地、農業施設は12億8000万円。村は村議会12月定例会最終日(12/16)、災害復旧の関連費用9.1億円を盛った本年度一般会計補正予算案を提出する方針。



■2014.12/13;白馬は大雪。寒波到来で昨夜から雪が降り続いています。山頂で40-50cm、山麓で30-40cmの降雪あり。未圧雪Gはヒザ上の深いパウダースノー。圧雪Gでも日中にさらに20cmの新雪。R148は圧雪路、スキー場へのアクセス路は除雪済。 12/13;11:15;長野地方気象台は大北に大雪警報を出しています。朝は大糸線も遅れていた。

■12/13;県北部で起きた地震で大きな被害を受けた白馬村は大雪警報が出たことを受け、地震で壊れた建物が雪の重みで倒壊するおそれがあるなどとして、11:30;堀之内、三日市場、嶺方地区の150世帯393人に避難勧告を出した。 白馬村によればこれらの地区で自宅などが壊れた住民の多くは、すでに村内の宿泊施設などに避難を済ませているという。

■県北部を震源とする地震で被災した白馬村が住民の要望にきめ細かく対応するために「災害支援室」の設置を検討している。
小谷村も来春までに避難中の世帯から今後の住まいの考えを個別に聞き取り調査する方針。12/13;地震発生から3週間たつのに合わせ、白馬村下川正剛村長、小谷村松本久志村長は、災害以前の地域のつながりが崩壊することを懸念。 ともに住民の話を丁寧に受け止め、不安を取り除くことに力を入れる考えを示した。白馬村総務課によると、災害支援室では地震後に担当の課ごとに対応している被災住民からの問い合わせを一括して受けることを検討。地震から 3週間を迎えて生活再建に向けた具体的な支援をする時期に入ったとの認識を示し、「高齢者の福祉や住宅の修復、心のケアなど、細分化する個々の要望に応えられる体制が必要」と説明。一方、12/12,12/15,12/16;白馬村内で全ての 避難世帯から住居についての聞き取り調査を行う。対象は村内3ヶ所に避難中の計51世帯119人、親類宅などに身を寄せている人たち。現在の住まいを確認し、住居地の希望も聞く予定。小谷村も来春までに村内外で避難生活を送っている 計60世帯107人を対象に、住まいの希望などを聞き取る。松本久志村長は「元の住居に戻る判断材料になるよう、調査の際に国や県、村の支援制度の情報もしっかり説明したい」と。住宅が全壊した白馬村神城堀之内の女性は「今も 地震の不安を拭えず、住宅再建を決断できない住民も少なくない。経済面だけでなく、精神面の影響も大きい」と。慣れ親しんだ地区のつながりを維持できるか不安だとし、「地震発生前のようにみんなで暮らしたい」と。

■12/12;県北部地震で、県は白馬村と小谷村を対象に、被災者生活再建支援法を適用する。
住宅が全壊した被災者らに国などから最大300万円が支給される。全壊か解体が必要な世帯には100万円、大規模な補修が必要な場合は、50万円を支給する。さらに住宅を建設、購入する場合は200万円、補修は100万円、賃借する場合は 50万円を上乗せする。県は、同法の枠組みから外れる長野市、小川村で住宅が全壊した世帯に加え、半壊した世帯にも独自に再建費用を支給する方針。県災害対策本部によると、今回の地震による全壊住宅は50棟、半壊は92棟。 県北部の地震を受け、富山県と石川県議会は長野県議会に各20万円の見舞金を寄贈した。12/12;風間辰一・県議長が阿部守一知事に目録を贈呈した。富山、石川県議会とも議員から集めている積立金から拠出した。目録を受け取った 阿部知事は「富山、石川は来春に新幹線が通り、近い県になる。ありがたい気持ち。しっかり災害対応に使いたい」と。

■大町市は市議会12月定例会最終日(12/12);「宅地修復事業補助金」480万円を盛った一般会計補正予算案を提出し可決された。
地震後に県が行った被災宅地危険度判定で「要注意」以上となった22件の宅地が対象で修復工事費の70%(上限50万円)を補助する。宅地の所有者は市に修復工事を依頼することもでき、その場合は費用の上限を設けない。地震被害は山あいの 集落に集中しており、牛越徹市長は「宅地の危険性を放置すると、被災者が地域外に転出する危惧がある。宅地修復を被災者の現地での生活再建につなげたい」と。白馬村は家屋や宅地の修復に使える補助金制度を設ける方針。工事費の 1/3(同20万円)を補助する考え。小谷村も工事費の半額(同30万円)を補助することを決めており、村総務課は「地割れや沈下など宅地に不安を抱く村民が多い。地域コミュニティーから離れる人を減らすには、住宅だけでなく宅地の不安を 解消することが大切」と。

■12/11;大町の大町ロータリークラブは、美麻地区を主とした神城断層地震の被災者への義援金10万円を市に託した。
栗林会長と横澤厚信幹事が市役所を訪れ、牛越徹市長に手渡した。「白馬には県や国レベルで支援があると思う。地元の被災地である美麻のお役に立てれば。一日も早く元通りになってほしい」と。預かった牛越市長は「温かい志を被災者に届けたい」と 感謝を述べた。

■12/10;長野に本社がある環境サービス業「直富商事」は、神城断層地震で甚大な被害を受けた白馬、小谷、大町に総額160万円の義援金を贈った。
同社は、大北地域内事業所の一般廃棄物の回収運搬業務を行うなど大北とつながりがある中で支援を考え、社として130万円、社員でつくる親睦団体・友好会が30万円を義援金として用意した。同社総務部長や松本営業所所長らが 大町市役所を訪れ「被災で苦しむ人たちのためにできる限りの協力をしていきたい」と義援金を手渡した。



■2014.12/12;白馬は曇り。スキー場山頂は小雪&ガス。

■12/12;今夜から明後日にかけて強い冬型の気圧配置となり、北部の山沿いと中野飯山を中心に大雪になる見込み。長野地方気象台では、大雪に関する情報を出して警戒を呼びかけています。低気圧の発達とともに、日本付近は冬型の気圧配置と なっていて、現在、中野飯山の山沿いでは雪が降り始めているところもあります。特に今夜からは、上空約5500mで-30℃以下という寒気が南下するため、冬型が強まる見込み。この強い冬型は、あさって日曜日まで続き、北部の山沿いと 中野飯山では、今夜から大雪となる予報で、気象台が大雪に関する情報を出した。12/13;12:00までの24時間の降雪量は多いところで北部で30cm、中部と南部で5cm。

■12/11;小谷の「白馬コルチナスキー場」でオープンを前に「安全祈願祭」が行われた。
運営会社や観光協会、行政、地域の関係者ら約80人が出席し、地域経済の活性化による震災からの早期復興を願い、施設の安全やにぎわいを祈った。スキー場は今シーズン降雪に恵まれ、例年並みの12/13;営業を開始する。パウダースノーを 売りに、海外からの観光客も多く受け入れており、神城断層地震による風評被害を払しょくするため、国内外に向けてHPなどを通じたPR活動を展開していく。地域の魅力を発信するため、夜空とスキーを楽しむナイトツアーなど、 新たな企画も立ち上げる。

■小谷村の有志でつくる「信州小谷太鼓」と地元の子どもたちで構成する「信州小谷っ子太鼓」は、「中土観光交流センターやまつばき」で、2014年度の活動を締めくくる「バチ納め演奏会」を開いた。
日ごろの活動を支援してくれる地域への恩返しのため開いている恒例行事。ことしは村で発生した地震の影響で開催が危ぶまれたが、「こんな時だからこそ村に元気を出してもらい、1日も早い復興を願おう」という思いで、予定通り開催。 力強い太鼓の演奏が会場いっぱいに響きわたり、地元住民ら多数の聴衆が復興への思いを共有した。

■12/10;永島敏行さんが小谷村を訪れ、神城断層地震により被害を受けた「中谷郷が元気になる会」を激励した。
永島さんは農業に強い関心を持ち、芸能活動のかたわら都会の生産者と消費者が食と農を語る「青空市場」を主宰。同会とは棚田オーナー制度の米作りを通じ、交流を続けている。中土では中土観光交流センター・やまつばきで会員から 被災状況を聞いたり、被害が大きかった集落を訪ね被災者の話を聞いた。さらに東京や都市圏で展開する青空市場のイベントで小谷村の専用ブースを作り、特産品販売や情報発信で息の長い支援をしていきたいとの意向を示した。

■12/11;八方温泉街入口に新しい入浴施設「八方の湯」がOPENしました。
浴槽からは白馬三山などの山並みを楽しむことができます。内風呂・露天あり。ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー常備。
(問)八方の湯 TEL 0261-72-5705

■12/8;白馬村特別養護老人ホーム「白嶺」で「防災訓練」が行われた。
特養とディサービスセンターの職員約30人が火災で発生する煙の危険を体験しながら施設利用者の安全を考えた。訓練では白馬小谷防火管理者協議会の煙体験ハウスを使い、室内を無害な煙で満たして避難を実践。職員が煙が薄い床近くまで 頭を低く下げながら、手探りで出口を目指した。

■12/11;白馬村で12/中の入居を目指して神城飯森の飯森グラウンドに建設している仮設住宅35戸についての説明会が開かれた。
仮設住宅は雪が滑り落ちる角度のついた屋根や二重サッシの窓のほか、断熱材を増量するなど雪国に対応した設計になっている。村によると、住宅再建などで公的支援を受ける際に必要な罹災証明書の発行に向けた1次調査の結果、 全壊した住宅は37棟、半壊は22棟、一部損壊が136棟に上った。入居対象は、住宅全壊で住む場所がない住民を優先し、大規模な半壊、避難指示が長期化しそうな地域住民も含む。説明会場となった村保健福祉ふれあいセンターには、 約50人が出席。村によると、仮設住宅の間取りは入居世帯に応じて1DK、2DK、3Kを用意。数戸が1列に並び、各戸の出入口側に屋根付きの通路が設けられる。グラウンド近くに飯森体育館があり、住民が集う場所などとして活用してもらう。 入居者は光熱費を負担し、最長で2年3カ月住める。村は12/13,12/15,12/16;9:00-18:00;仮設住宅の入居希望の聞き取りを同センタで行う。住宅被害が大きく、この日の説明会に訪れた神城堀之内の60代男性は「家を修復して家族3人で 住み続けたいと思っているが、冬を越せる拠点が必要。仮設住宅だけでなく、公営住宅やアパートも検討したい」と。

■最大震度6弱を観測した地震で小谷村や白馬村など5市村の民有林で林地や林道に被害が発生し、被害額は計26億1555万円に上る。(県林務部)
被害額はさらに膨らむ可能性がある。林地被害は山腹崩壊や斜面からの落石などで小谷村、白馬村、長野市、上水内郡小川村の4市村で計30ヶ所、計25億1600万円。小谷村が9億6500万円、白馬村が7億3100万円、長野市が6億1000万円、小川村は2億1000万円。 林道被害は、4市村と大町市の計22路線で計9955万円。路面にひびや段差が発生したほか、山腹崩落に巻き込まれて道ごと崩れ落ちた場所もあった。内訳は小谷村が7120万円、長野市が1210万円など。被害額はいずれも復旧に必要な金額として算出した。 これとは別に、菌床キノコや山菜加工施設、木炭生産施設などに388万円の被害があった。県林務部によると、栄村で最大震度6強を観測した2011年03月の県北部地震では、県内の民有林の林地と林道で計35億円余の被害が発生した。

■12/13,12/23;11:00-16:00;県北部を震源とした地震で、県司法書士会と県土地家屋調査士会、長野地方法務局は、「県神城断層地震心配ごと相談会」を白馬村の保健福祉ふれあいセンタで開く。
地震による被災者らを対象に、家が全壊したが住宅ローンが残っている、家の修繕資金を借りたいが土地建物の名義が先代のまま、借家の敷地が陥没して家が傾いた、倒れた建物の登記処理の方法、知らない業者からの訪問営業は解約できるのかなどの問題に、 司法書士や土地家屋調査士、法務局職員が相談に応じる。
(問)司法書士会 TEL 026-232-7492

■12/9;山梨の食品製造販売会社「あんきばぁーば」は、神城断層地震で被災した白馬村にレトルトの「ほうとう」を送った。
災害時の非常食として商品化した郷土料理を、隣県の被災者支援に役立てようと、白馬商工会を通じて2次避難所の被災者に届けた。



■2014.12/11;白馬は雨・曇り。

■12/11;北部地震で、白馬村災害対策本部は、神城に建設中の仮設住宅への入居説明会を村保健福祉ふれあいセンターで開いた。二次避難所などに避難している被災者ら約50人が出席した。 説明会は、ホテルなどの二次避難所や親戚宅などに身を寄せている被災者が対象。家屋が全壊した世帯が優先的に入居でき、大規模半壊や避難指示が長期化する地域の住民も対象になるという。 二次避難所として村が借り上げたホテルに身を寄せている神城・堀之内地区の男性会社員は「家族7人で暮らした住宅は全壊。長女もけがをした。こうなった以上は仕方がないが、家族で住める場所がほしい」と。 仮設住宅は県が35棟を建設し、年内に入居できるように工事が進んでいる。二次避難所には同日現在、51世帯119人が避難しており、村は仮設住宅が足らない場合は、民間住宅を借り上げることを検討する。  県北部の地震で白馬村の災害対策本部は、罹災証明発行のための家屋調査で、全壊住宅は10棟増えて37棟になったことを明らかにした。罹災証明書は住宅を対象に12/15から村役場で発行する。住宅以外の罹災証明は 12/18から。村の家屋調査で半壊住宅も5棟増の22棟、一部損壊住宅も81棟増の136棟になった。同本部によると、村全体を対象に国の指針を基に調べた結果、増加した。全壊住宅は堀之内、三日市場の両地区以外に もあるという。県北部の地震で、松本、塩尻など四市村でつくる「松塩地区広域施設組合」は12/12から、白馬村の被災家屋の解体で発生したごみの一部を受け入れる。村によると、被災家屋の解体で発生した 一般廃棄物の見込み量は350t。同組合は2015年01/末までにこのうち130tを受け入れる。白馬村が搬入料金を負担し、焼却灰も引き取る。村が11/末、同組合に受け入れを要請していた。 村はこのほか、安曇野市や池田町など六市町村でつくる「穂高広域施設組合」と大町市にもごみ処理の受け入れを要請している。県は、県北部地震で山腹が崩壊するなどした林地や林道などの被害額を計26億円と 算定した。12/8時点の速報値で、今後あらためて正確な数字をまとめる。県によると、山腹崩壊や落石などの林地荒廃は白馬、小谷、小川、長野の4市村で計30カ所あり、仮にすべて復旧すると25億円かかるという。 林道も、4市村と大町市の計22路線で路面に亀裂が走ったり斜面が崩落したりして9955万円の被害を受けた。林道被害は国による災害査定を受け、各市町村が復旧にあたる。林地についても緊急を要する場所が あった場合は国による査定の上、対策工事を進めるという。



■2014.12/10;白馬は晴れ。久しぶりに青空が広がり、白馬三山がきれいに見えました。今朝は一段と冷え込み-7℃。山はモルゲンロートに染まった。スキー場上部の木は霧氷で真っ白。雪はギュッギュッと鳴く絶好の粉雪コンディション。

■12/8;地震の被災者にくつろいでもらおうと、白馬村の八方尾根開発は、12/5;完成したばかりでオープンを12/11に控えた温泉施設「八方の湯」に地震の被災者を無料招待した。
同社は11/22;地震発生の翌日から同社が運営する温泉施設のうち2カ所を被災者向けに開放し、八方の湯についても「日頃の疲れを少しでも癒やしてもらえれば」と被災者を「一番風呂」に招待することにした。 12/8;正午過ぎから避難所などで生活している被災者が訪れ、日本屈指の「強アルカリ泉」といわれる白馬八方温泉の無色透明の湯につかりながら、雪に覆われた八方尾根の眺望を満喫した。地震発生後、家財道具の片付けに 追われているという峰方の人は「眺めもよくて最高でした。いい気分転換になりました」と。「八方の湯」は、12/5;一部がオープンした八方尾根スキー場の麓にある。同日には近隣の白馬五竜、12/6;白馬47のスキー場の一部も 開業するなど村はスキーシーズン到来による観光需要の高まりを見込んでいる。地震による各スキー場の施設への影響はなく、営業に支障はないという。「八方の湯」は12/11;10:00;グランドオープン。当日は19:00まで一般にも 無料開放。12/12以降の営業時間は9:00-22:00。
(問)八方の湯 TEL 0261-72-5705

■12/11;19:00;神城断層地震で、白馬村地震災害対策本部は、避難生活を送る被災者を対象に、応急仮設住宅に関する説明会を「村保健福祉ふれあいセンター」で開く。
施設の概要や入居後の自己負担などを説明し、被災者が希望する生活再建の方向を聞き取っていく。

■12/9;政府の地震調査委員会は、長野県北部で11/22夜に最大震度6弱を観測した地震の震源「神城断層」について、延長計31kmのうち北側の約20kmが動いたとの推定結果を示した。
この断層を含む「糸魚川―静岡構造線断層帯」の他の活断層への影響は「あるかないか明確には分からない」としつつ、影響は同断層の南の松本盆地東縁断層までに限られるとした。文部科学省で開いた定例会後、本蔵委員長らが説明した。 大町から白馬を経て小谷に至る神城断層は長さ約26km。調査委は以前から、小谷村内で北に5km延長することを検討しており、余震や地殻変動を詳しく調べて動いた場所を延長部分を含む約20kmとした。11/23;臨時会合では、地震の規模 などから動いた範囲を「15kmより短い」と推定。今回の地震が糸静断層帯の他の活断層に影響を及ぼす可能性に関する分析結果も公表。深さ5km程度と比較的浅い震源の地震が起きる場合、松本から大町に至る松本盆地東縁断層までは 一定程度、動きやすくなっていると説明。さらに南にある牛伏寺断層への影響は、地震規模などから「直接の影響はほとんどないとみられる」とした。また、国土地理院が地震直後の観測で白馬村北城にあるGPSの電子基準点が南東に 約29cm、下方向に約12cmずれたとした発表内容のうち、下方向のずれを約13cmに訂正した。



■2014.12/9;白馬は雪・曇り。

■白馬のR148は土砂崩落が発生し通行止めが続いていたが、12/9;通行できるようになりました。白馬村岩岳入口交差点〜小谷村千国北城線との交差点間が片側通行可
白馬村新田の交差点には今朝、北陸に向かうトラックなどが列を作り、10:00;開通とともに通行止めが解除された区間に向かっていきました。白馬と小谷間で通行止めが続いていたが復旧工事が急ピッチで進められ、12/9;17日ぶりに 通行できるようになりました。R148は、今回の地震で土砂崩れが起きたり、道路が陥没したりしたため、白馬と小谷の約6km間で通行止めとなっていた。県が土砂崩れが起きた斜面の下に丸太を積み上げて防護柵を設置したり、 壊れた路面を修復したりし、復旧工事を急ピッチで進め、12/9;10:00;17日ぶりに通行できるようになりました。白馬村側のゲートの前では、通行止めの看板が撤去されると、列を作って待っていたトラックなどが、新潟に向かって 次々に走っていきました。R148は新潟から長野への荷物を積んだトラックが多く通るなど、地域経済にとって重要な道路で、富山のトラック運転手は「地震が起きてからは高速道路を使って長野に来ていたのでコストがかかって大変だった。 富山から長野や関東に向かうときにいちばん大事な道路なので通れるようになって助かる」と。崩落現場の周辺は片側交互通行となり、国道を管理する大町建設事務所の担当者は出来るだけ早く全面通行できるようにしたいと話しています。

■地震で大きな被害を受けた白馬村では仮設住宅の建設が本格的に始まりました。
仮設住宅の建設は、12/8;県の補正予算が成立した直後から始まり、12/9;時折雪が降りしきる中、重機を使って工事が行われていた。白馬村では震度5強を観測し、堀之内地区などで27棟が全壊、17棟が半壊した。仮設住宅は1DKから3DKまで 3タイプ、合わせて35戸が建設される予定で、雪が落ちやすいよう屋根の角度を急にしたり、通常よりも分厚い断熱材を使うなどして寒さに対応することにしています。県では被災者が仮設住宅で新年を迎えられるよう工事を急ぐとしています。

■県北部で起きた地震で、政府は長野県の2つの村の被害について、「局地激甚災害」に指定し、復旧にかかる自治体の費用を支援することになりました。
県農政部によると、今回の地震による農地・農業用施設への被害は、小谷村が12.8億円、白馬村が6.7億円に上る。県内の農地・農業用施設の被害は両村を含む8市町村で計20.6億円になった。県建設部のまとめでは、2村が管理する道路の被害は、 12/4現在、白馬村が14億6950万円(135ヶ所)、小谷村が6億7250万円(55ヶ所)に上っている。内閣府によれば、11/22;県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震で、大きな被害が出た白馬村と小谷村について被害額を推計した結果、農地や 農業施設の被害額は合わせて5000万円以上、道路などの公共土木施設の被害額は10億円以上に上るという。このため、山谷防災担当大臣は12/9朝の閣議後に、2つの村の農業関係と土木施設の被害について、「局地激甚災害」に指定する考えを 明らかにした。これにより、2つの村が行う復旧工事にかかる費用への国からの補助率が、80%余りに引き上げられます。白馬村と小谷村の「局地激甚災害」の指定は、早ければ来週にも閣議決定される見込み。政府はほかの自治体の被害に ついても詳しい状況を調べ、基準を上回れば「局地激甚災害」に指定することにしています。白馬村の下川正剛村長は「村だけではとても対応できないほど農地や水路、道路に甚大な被害が出ている。国の支援を受けながら、復興に向けて 頑張りたい」と。小谷村の松本久志村長は「小さい自治体とっては財政負担が大きく、軽減されることは大変ありがたい。早期復旧、復興につながることを期待し、正式決定を待ちたい」と。

■県北部の地震で農地と水路などの施設の被害が20億円以上に上り、県内の地震被害では過去最大。県によれば、被害を受けた農地や水路・農道などの施設は、12/5時点で249ヶ所、被害額は20億6040万円。 これは、2011年03月に栄村で震度6強を観測した地震の18億9300万円を上回り、県内の地震では過去最大の被害額。内訳は農地の隆起や亀裂などが149ヶ所で6.1億円、水路の破損などが100ヶ所で14.4億円、地域別では小谷村が12億8200万円、 白馬村が6億7800万円など。一方、県や市町村が管理している道路、河川、砂防施設など公共土木施設の被害は、12/4の時点で長野・大町・白馬村・小谷村・小川村の合わせて300ヶ所で、被害額は65億円余りに上っています。

■12/8;大町市と白馬村、小谷村などでつくる「北アルプス3市村観光連絡会」は、都内で記者発表会を開いた。
小谷村の松本久志村長らが出席し、3市村にある計11スキー場は地震による影響がほぼなく、今季の営業を始めつつあるとして来場を呼び掛けた。スキーリフトの事業者らは、今季のリフト収入の一部を被災者への義援金にする計画をあらためて 説明した。連絡会によると、11スキー場の施設は地震による被害がほとんどなく、3市村の道路などもほぼ復旧。八方尾根、白馬五竜、白馬47、栂池高原スキー場ではそれぞれ一部ゲレンデが12/5以降にオープンした。これらのスキー場には、 12/7までの3日間に計7150人が来場したといい、索道事業者連絡協議会の太田具英会長は「まずまずの出だし」。今季の入り込み目標を「昨季の1割増」と強調。発表会には大町市と小谷村のマスコットキャラも登場して元気さを演出した。 今シーズンに計画している催しなども説明。栂池高原観光協会の郷津喜久代会長は「災害に負けることなく、元気に明るく皆さんのお越しをお待ちしています」と。残りの7スキー場も12/20までにはオープンする予定で、小谷村の松本村長は 「雪を楽しみに来てくれることが地域住民に元気を与える」と。

■地震による風評被害を防ごうと、大町市、白馬、小谷村の3市村が連携し、広域的な観光対策に乗り出した。
大きな被害のあった地域は一部とし、震災の正確な情報発信に力を入れる。大都市圏で合同プロモーションを展開し、スキー場や温泉、観光施設などのPRを強化。被災者に配慮しながら観光客の減少を食い止めようと懸命。県北部で最大震度6弱を 記録した地震から2週間余、スキー場や宿泊施設などが余波を受けている。白馬村によると、地震発生の11/22夜から宿泊予約のキャンセルがあった施設は9つ。あるホテルでは11/23-11/26;約60%がキャンセルとなり、約220万円の損失が出た。 大町市では大町温泉郷を中心に予約キャンセルが相次ぎ、12/1までに16施設で約1130人(日帰り観光客含)、計約890万円の損失。小谷村でも県外の中学校のスキー修学旅行がキャンセルになるなど影響が出ている。このため、下川正剛白馬村長は 11/28;「白馬村へご旅行を計画されている皆様へ」と題するメッセージを緊急発表。一部地域で家屋倒壊など甚大な被害が出たものの、多くの飲食、宿泊施設、観光関連施設などは平常通り営業していることを強調。「観光客が安心して来村できる よう全力で取り組む」と。小谷村の松本久志村長も同様のメッセージを発信。「自然災害を機に観光客の足が遠のくと、二次災害のように村民の生活をさらに苦しくさせる」とし、「村を訪れる方々の笑顔、スキー場で楽しまれる皆様の笑顔が 両村民に活力を与えます」と。白馬村では、地震で中止した村内5スキー場の合同スキー場開きを急きょ12/7に行った。観光関係者らが安全祈願したほか、震災復興と風評被害払拭へ気持ちを一つにした。12/8;北アルプス3市村観光連絡会が 観光客の不安を取り除こうと、東京で11スキー場をPR。首都圏や中京、北陸エリアへ新聞広告を載せたり、3市村の被害と復旧状況を視覚的に記した3市村の広域マップを作るなど対策に奔走している。各スキー場は施設の設備点検を行い、 全ての施設で営業に問題がないことを確認。八方尾根と白馬五竜、栂池高原のスキー場は12/5、白馬47は12/6一部ゲレンデをオープン。他のスキー場も積雪次第で順次、営業を始める。

■12/8;県の社会奉仕団体・ライオンズクラブは、神城断層地震で被災した白馬村に義援金を贈った。
被災地の復興支援に役立てようと、県内会員や中部8県のLCなどから寄せられた108万円を贈呈。同地区の代表・笠原文武ガバナーは、白馬LCの役員らとともに村役場を訪れ、下川正剛村長に寄付金を手渡した。「寒くなり1日も早い復興が望まれる。 被災者が今までの生活を少しでも取り戻してほしい」と。下川村長は「義援金や手紙、千羽鶴など暖かい心が寄せられ、涙が出る思い。激励を元気に変え、復興に全力をあげたい」と。

■12/8;大町市連合自治会は、神城断層地震で被災した大町美麻地区に義援金5万円を贈った。
域の絆で早い復興への願いを託した。神城断層地震で、同連合自治会に加盟する市内の美麻地区も大きな被害を受けたことから、連合会として協力できることをしたいと決めた。各単位自治会にも、積極的な義援金やボランティア活動を 呼び掛けている。



■2014.12/8;白馬は晴れのち曇り。山頂は小雪。

■12/8;最大震度6弱を観測する地震があった県北部の自治体やスキー場の関係者が観光客を呼び込もうと、都内で会見を開き、安全性をアピールした。
県北部のスキー場周辺では地震のあと一部で観光客のキャンセルが出ています。こうした事態を受けて12/8;小谷村、白馬村、大町市、そして地元の観光業者らが都内で安全性をアピールする会見を開いた。このうち大町市の観光業者などで つくる団体の委員長は「地元ではスキー場を点検しお客様を安全に迎える準備はできている。安心して来てほしい」と。また、小谷村にある栂池高原観光協会の郷津喜久代協会長理事は、「小谷村は災害に負けることなく村全体で明るく 元気に皆さんのお越しをお待ちしています」と。3つの自治体にある11スキー場では、今後、共同でリフト券や地元の特産品が当たるキャンペーンを行い、観光客の呼び込みを目指すという。

■県議会は11/22;県北部で起きた地震を受け、仮設住宅の建設や道路の復旧にかかる費用などを盛り込んだ13.9億円の補正予算案を原案通り可決した。
11月定例県議会には被災地の復旧・復興に必要な費用を盛り込んだ13億9624万円の補正予算案が追加で提案され、12/8午後開かれた本会議で採決を行った結果、全会一致で可決・成立した。補正予算には、被災者の住まいを確保するため 白馬村に35世帯が入る仮設住宅を建てたり民間の賃貸住宅を借り上げたりする費用として2億4700万円。被災者が住宅の再建に向け、資金を借り入れる際の利子の一部を助成するために486万円が盛り込まれています。また、地震で壊れた道路や 河川、農地などの復旧に必要な費用として10億6360万円。スキーなど観光への影響を防ぐため首都圏や大阪などでスキー客を呼び込むPR活動を行う費用などとして750万円が計上されています。

■県議会で地震からの復旧・復興に向けた補正予算案が可決されたことを受け、住宅が壊れる被害が相次いだ白馬村で仮設住宅の建設が始まった。
27棟の住宅が全壊するなどの被害が相次いだ白馬村では12/8朝の時点で125人が宿泊施設などで避難生活を送っていて、村は県に対し、仮設住宅の建設を要望していた。こうした中、県議会で補正予算案が可決されたことを受け、 県は、早速、村のグラウンドで35世帯が入る仮設住宅の建設を始めた。作業員約20人が住宅の基礎工事に取りかかり、木のくいをハンマーや重機で打ち込んだり、建設資材を運び込んだりしていた。県によれば、仮設住宅は3mの積雪に 耐える構造で、雪下ろしの負担が少なくなるように屋根に傾斜をつけるほか、玄関の前に屋根付きの外廊下を設けるなど豪雪地帯に合わせた造りにしているという。建設工事はこれから本格的に雪が降り積もるなかで行われますが、 県は被災者に落ち着いた環境で新たな年を迎えてもらうため、急ピッチで作業を進め、仮設住宅には年内に入居できる見通しという。

■12/7;白馬村で大北の建築士や建設業者らが損壊した家屋を回りながら修復方法などの相談に応じるボランティアをした。
参加したのは、県建築士事務所協会大北支部と県建設労連大北建設労働組合のメンバ12人。27棟が全壊した神城の堀之内と三日市場地区で申し出があった約50軒を回った。一階部分の柱が斜めになったり、玄関先に亀裂が入ったりした家では、 メンバが心配そうに見守る持ち主に「直す方法はありますよ」と話し掛けた。池田町の建築士は「応急危険度判定で危険と判断されたりして不安になっている住民が多い。修復の方法をアドバイスして役に立ちたい」と話し、 建物の内外を真剣な表情で見て回っていた。県北部地震で被害が大きかった白馬村でスキー場リフトを運営する村索道事業者協議会は、大町市や小谷村の索道会社と協力してリフト券売上げの一部を義援金として被災者支援に充てると発表。 太田会長は2014年06月に3市村の索道会社12社でつくった「HAKUBA VALLEY索道事業者連絡協議会」の会長でもあり、他の索道会社とも合意した。リフト券売上げからどの程度を義援金にするのかなどの詳細は月内に決め、今シーズン終了後に 被災者に渡す方針。太田会長は「スキー場に震災の被害はない。こういう時こそ一体となって元気なことを訴え、被災からの復興も支えたい」と。

■12/6;池田町は神城断層地震で被災した大町、白馬、小谷に見舞金を贈った。
同じ北ア山麓の仲間の復興を願い、支援の継続を誓った。小谷村では、勝山隆之町長が立野泰議長とともに村役場を訪れ、松本久志村長に見舞金を贈呈。「同じ大北地域の絆がある自治体の被災。町民からも義援金が集まっている。人的、 物的な支援を継続していきたい」と。池田町、松川村議会も同日支援活動に乗り出し、合わせて議員14人が小谷村ボランティアセンターに登録。村内の被災家屋で損壊した家財の回収作業などに汗を流した。



■2014.12/7;白馬は曇り・薄日。スキー場上部では30-40cmの新雪。ふかふかパウダースノー。栂池で133cm、八方で95cm,五竜90cm,白馬47で90cm、はくのりで90cm、白馬コルチナで120cmの積雪。下部Gで15-20cmの新雪で、積雪は30cm。 白馬47と栂池は山頂から山麓まで下山滑走可。

■12/7;北部で起きた地震の影響で観光客の減少が懸念されるなか、白馬村で今シーズンのにぎわいやスキーヤーの合同安全祈願祭が行われた。
白馬村の5スキー場は、11/23;合同でスキー場開きを行う予定でしたが、前日に地震が起きたため、延期されていた。12/7;雪が降りしきる中、白馬ジャンプ競技場に、村やスキー場などの関係者約60人が集まり、白馬村の下川正剛村長が 「スキー場や宿泊施設は安全であることを確認し、営業を始めている。地震による風評被害を払拭して大勢のスキーヤーのみなさんに訪れてもらいたい」と。このあと神事が行われ、参加者が玉串をささげて今シーズンのにぎわいや スキーヤーの安全を祈願した。白馬村索道事業者協議会の太田具英会長は「オープンにこぎ着けほっとしている。一日も早く元の白馬に戻れるよう、できる限りのことをしたい」と。スキー場運営会社の駒谷嘉宏社長は「スキー場のにぎわいが 白馬村の復興につながる。今シーズンはこれまで以上に一人ひとりのお客さまを大切に迎えたい」と。白馬村では、先週からの雪で5スキー場のうちすでに3スキー場がオープンしています。このうち「白馬五竜スキー場」では週末(12/7)、 各地から多くの人が訪れ雪の感触を確かめながらスキーやスノーボードを楽しんでいた。白馬村のスキー場には2013-2014シーズン103万人以上が訪れていて、村ではスキー場を中心とした観光を復興のカギと位置づけています。 太田具英会長は祈願祭後、村周辺にある10スキー場の売上げの一部を、地震被災者への義援金に充てることを明らかにした。12/8;白馬村、小谷村、大町市でつくる観光連絡会では東京で誘客のための記者発表を行う。

■12/6;北部地震で破損する被害を受けた白馬村神城の三日市場地区にある神明社の国重要文化財「神明社本殿」と「諏訪社本殿」が、収められていた覆舎から運び出された。
安曇野の貸倉庫に保管し今後修復する。神明社本殿と諏訪社本殿は高さ3mで覆舎の天井材が地震の大きな揺れで落ち、本殿の屋根材の一部が欠けたり、基礎の柱が抜けたりする被害を受けた。2つの本殿は1588年に再建したとされ、 1955年に文化財指定を受けている。村文化財審議委員会の丸山澄雄委員長によると「神社の造りの原形を保っている貴重な文化財」という。神明社の副氏子総代長は「被害を受けたのには驚いた。地域で大切にしてきたので、 修復してもらい後世に伝えていきたい」と話し、建設業者の重機などで運び出されるのを見守った。文化庁の補助で村が修復するという。

■12/7;県北部地震地で一部の区間が不通となっていた大糸線は、全区間で列車の運転が再開された。
大糸線は小谷村千国で起きた土砂崩落のため、白馬-南小谷間が不通になっていたが、12/7;土砂の撤去などを終え。2週間ぶりに始発からこの区間の列車の運転が再開された。南小谷駅を発車する列車には高校生などが乗り込んでいた。 この区間の運転再開で、大糸線は松本-糸魚川まで全区間の運転が再開されました。一方土砂崩れがあった白馬と小谷を結ぶR148は地震から2週間以上たった現在も通行止めが続いています。



■2014.12/6;白馬は雪。12/6;白馬47がOPENしほぼ全面滑走。R1上部,R2,R3,R5,R6,R8。R1下部とR7は自己責任で滑走可。

■11/22;地震で建物被害が集中した白馬村への「ふるさと納税」が増えている。
12/5現在、2013年度寄付額の約4倍である2700万円を超える金額の申請が寄せられた。村の担当者は「ありがたい。何かしらの形で恩返しできたら」と。地震後、寄付をしたいとの問合せが寄せられ、村は発生2日後の11/24から村HPでクレジットカード 決済などができる応募画面につながるようにした。12/5までの10日間で約1500件の申込みがあった。添えられたメッセージには「スキーでいつもお世話になっていた。一日も早い復興を願っている」、「自分たちも応援してもらったので」という ものもあった。ふるさと納税は、ふるさとや応援したい自治体に寄付すると、確定申告により所得税や住民税が軽減される制度。村も2008年10月から受付を開始したが、寄付は毎年10件前後で、2013年度の寄付額は640万円(12件)。担当者は「倒壊した 建物などの復旧に使っていきたい」と。12/5;県は県北部地震に対応し、仮設住宅の建設費や道路・河川の復旧工事費などを盛り込んだ計13.9億円の補正予算案を11月定例県議会に提出する。主な内訳は、民間住宅の借り上げ12戸を含む47戸の仮設住宅 設置に2.4億円、道路・河川復旧に10.6億円など。県の被害状況まとめによると、住宅の全半壊が白馬、小谷、小川村などで110戸、一部損壊は長野を中心に9市町村で1194戸に上る。県が12/1-12/4;宅地危険度判定では、地面の隆起や亀裂、のり面の 崩壊などが確認され、2次被害の「危険がある」建物は、白馬村で29件、小谷村で16件など計56件。立入りには十分な注意が必要な「要注意」は120件。残りの785件は「問題なし」。このほか、白馬村では108戸が断水中。

■12/6;神城断層地震から2週間。12/5;白馬村では本格的に雪が降り、大雪注意報が発令された。村は雪の重みで半壊だった建物がつぶれる事態などを警戒している。被害が大きかった堀之内地区では、大工や建設業に携わる人々がボランティアで、 倒壊の恐れがある建物に梁を入れて補強している。吉田久夫総務課長は「被害があった家屋に残る人は危険を感じたら早めに避難してほしい」と。一方、十分な積雪のおかげで、村内では3スキー場がオープン。約500人が新雪の滑り心地を楽しんだ。 約70cmが積もった「八方尾根スキー場」には約330人が来場し、シーズン券を購入する客もいたという。平林博文営業部長は「多くのお客さんに来てもらうことが、白馬の元気につながる」と。

■12/5;県北部地震で被害を受けた白馬村の一部の住民に対し、村は、独自の支援を行う方針を明らかにした。
白馬村で開かれた住宅についての説明会には、堀之内と三日市場地区の住民ら約150人が出席した。この中で、村は、国の支援の対象にならない半壊以下の被災住宅の所有者に対し、修繕費用として独自に最大20万円の補助金を支給する方針を明らかにした。 また、白馬村では県の公営住宅に一時入居するための受付が始まっていて、仮設住宅の建設も来週から始まる見通し。

■12/6;震度6弱の地震から2週間、小谷村には大雪警報が出され2次災害の心配も広がっています。
11/22;10:08;県北部で発生した震度6弱の地震は死者こそなかったものの46人がケガをした。白馬村と小谷村を中心に住宅被害も多く、39棟が全壊し74棟が半壊した。本格的な雪のシーズンに入り、地震で傷んだ建物が雪の重みで倒壊しないかなど、 2次災害も心配され、小谷村内ではボランティアの手を借りて、片付け作業を急いでいます。小谷村では、10:00で54cmの積雪を観測。大雪警報が出されていて、12/7;正午までにさらに60cmの降雪が見込まれています。大雪は県内全域に広がっていて、 今夜遅くまで注意が必要。

■白馬・小谷で主要なスキー場が営業を始め、冬の観光シーズンを迎えた。11/22;地震の影響により一部で宿泊予約のキャンセルが相次いでいる。
小谷村観光連盟によると、村栂池高原の宿泊施設では12/4までに1786人分の予約がキャンセル。12/6;地震発生から2週間経つがスキー場には大きな被害がないことが分かっており、地元自治体などは12/8;都内で急きょ会見し、 基幹産業であるスキー観光の安全をアピールする。小谷村観光連盟によると、村内では栂池高原の予約キャンセルに加え、2015年02月に修学旅行でホテルに3日間滞在する予定だった京都の中学校が生徒ら約150人分の予約をキャンセル。 一方、今回の被災地から離れた志賀高原のホテルもスキー修学旅行の予約取消を受けた。約400人の4泊5日分。県観光協会は、修学旅行の予約取消の2件は地震の影響を心配する保護者の声が背景にあるとみている。白馬村観光課によると、 村内の予約取り消しなどの状況は不明だが、村内のあるホテルは予約キャンセルで約200万円の損失が出たとしている。大町市によると、12/1までに市内16施設で日帰り利用など含む約1130人分の予約がキャンセル。大町温泉郷の あるホテルの支配人は「地震後は地元でも宴会自粛が相次いでいる」と。地震の影響に対する不安を拭うため、県と大町市、白馬村、小谷村や地元観光団体、リフト会社などは、12/8;東京駅近くに会場を設けて会見を開く。 12/5;オープンしスキー客でにぎわうスキー場の映像を流し、例年通り冬の観光を楽しめることを全国にアピールする。また、白馬、小谷と大町にある11のスキー場でつくる索道事業者連絡協議会や各スキー場はネットを使った 情報発信を強化する。白馬村の索道事業会社・白馬観光開発の会員制交流サイト(SNS)には、12/5;スキーを楽しんだ客の書き込みが増えており、同社は「スキー場に影響がないという情報が広がりつつある」と期待。

■12/5;大町市街地で里の雪が降り、神城断層地震で被災した美麻青具でも被災住宅や道路が白く覆われた。
雪深い地域で地盤や建物が不安定な中で今後冬季間の影響が心配されている。雪の多い川手や塩の川地区では多いところで屋根雪が20cm、道路上で15cmの積雪。県道や市道では一部で除雪車も出動。除雪の支障にならないよう、 路面のクラックには応急の目地止めの作業を行っている。美麻支所では緊急判定で危険度の高い住宅に注意を呼びかけ、市民農園ラウベや市営住宅、支所への避難の受け入れを継続している。



■2014.12/4;白馬は1日中、本格的な雪となりました。地震の被害が大きかった白馬堀之内地区では、雪が降る中、住民が家の中の片づけをしたり、工事関係者が重機を使って壊れた家の撤去作業を行っていた。長野地方気象台によれば、白馬・小谷では 12/7まで断続的に雪が降るという。12/5;白馬八方尾根・パノラマGと、栂池高原・ハンの木CがOPEN決定した。

■12/4;地震で被害のあった白馬と小谷では国交省によるR148などの調査が行われ、通行止めとなっている道路の現状などを視察した。
国交省職員が被害状況を調べるため白馬村と小谷村の道路や河川合わせて8ヶ所を視察した。このうち土砂が崩落するなどして通行できなくなっている白馬村のR148では道路を管理する県の担当者からどのように土砂が崩れたかや、 復旧工事の進捗状況などについて説明を受けた。国交省は調査をもとに復旧工事のアドバイスを行っていきたいとしています。県と村は法律に基づいて復旧工事にかかった費用の一部の補助を国に求めることにしています。

■県北部で起きた地震で、被害を受けた文化財の調査が始まり、文化庁の職員が国の重要文化財に指定されている白馬村の神社を訪れた。12/4;文化庁の担当者が、白馬村の三日市場地区にある大宮神明社を訪れ、村から被害の説明を受けた。 大宮神明社には、本殿の中に国の重要文化財に指定されている社が、安置されていますが、今回の地震で本殿の柱が折れ曲がるなどしたほか、再び強い地震があった場合には倒壊する危険があるとして立入禁止。12/4;大町の旧中村家や 長野善光寺など合わせて5ヶ所でこうした調査を行ったという。文化庁は被害の状況を詳しく調べ、建物の修理にかかる費用の一部を補助する方針。

■地震の激しい揺れで本堂が大きく傾く被害のあった小谷村の寺で修復作業が始まった。修復作業が始まったのは小谷村中土の「玉泉寺」。「玉泉寺」は地震の激しい揺れで約200年前に建てられた本堂が大きく傾くなどの被害があり、 地元の住民からは取り壊さざるを得ないのではないかという声が上がっていた。しかし、専門家による調査で修復が可能だと分かり、12/4から修復作業が始まりました。作業は伝統的な建築物を残す活動を行っている建築家の立ち会いの もとで行われこれから本格的に降り積もる雪の重みで本堂がさらに傾かないよう、床とはりの間に木材を入れて補強した。また12/4;地震の揺れで土台が外れた鐘をつるす建物の修復作業も行われた。建築家らは当面は雪の重みに耐えられる ように補強工事を進め、最終的にはワイヤーで本堂を引っ張って、もとの角度に修復する予定という。修復作業に立ち会った建築家は「まずは雪への備えを進めて倒壊を防ぎ、春から本格的な修復工事に取りかかりたい。 大きな被害を受けても解体せずに再生できることを知ってほしい」と。

■日本の地盤技術を担う専門家で構成する公益法人地盤工学会は、神城断層地震災害に対し、関係学会の土木学会地盤工学委員会と合同で地震合同調査団を結成。白馬村・小谷村で地盤災害の現地調査を実施。12/2;梅崎団長と河村隆工学博士(信大)、 松下英次工学博士(長野工専環境都市工学科)の3人が小谷村役場を訪れた。大きな被害が集中している地域住民の安全・安心に万全を期すため、有識者や専門家等の意見を反映させながら、被害状況の詳細な把握に努める意向を示した。

■11/30;神城断層地震を受けて、大町市は「広報おおまち」の緊急臨時号を発行し全戸配布した。
市内でも被害の大きかった美麻地区を中心に地震の被害状況を報告。今後の余震への注意も呼びかけている。市内では11/22;10:08;神城断層地震で震度5弱の揺れを観測。表紙では、牛越徹市長が「市内では美麻青具地区を中心に家屋の損壊や 地割れなどの被害が発生した。市が進めている地震対策を知らせるので引き続き地震の備えをお願いします」として、損傷した道路通行への注意や震災に便乗した悪質商法への注意などを呼びかけている。



■2014.12/3;白馬は雪・曇り。昨日からの雪で白馬は一面雪化粧しました。「白馬駅前」で朝5-7cmの積雪。一面真っ白だった田んぼの雪は日中にだいぶ解けて土が見えてきました。

■12/3;県北部の地震により大きな被害を受けた白馬村で住宅などが被害を受けたことを証明するための調査が始まった。
調査は村内で最も被害が大きかった堀之内地区と三日市場地区の建物約300棟が対象。村や県の職員など約30人が住宅などの傾き具合や壁・屋根の状況を調べ、「罹災証明書」と呼ばれる証明書が今後発行されます。 「罹災証明書」は保険金や行政からの支援金、県営住宅などへの入居の申請に必要な書類。白馬村では今回の地震で全壊の27棟を含め75棟の住宅が被害を受けていて、村はできるだけ早く被災者に証明書を渡すことにしています。職員たちは雪が舞う中、 壊れた住宅を1軒1軒回り、外観を写真に撮ったり、測定用の器具を使って傾きを調べたりしていた。「り災証明書」は仮設住宅に入居したり、生活再建のための支援を受けたりする際に必要な書類で、「全壊」、「大規模半壊」、「半壊」、「一部損壊」の 4段階に分けて認定します。

■12/1;被災地にケーキを届けるボランティア活動をしている島根雲南の男性がサンタクロース姿で白馬村の2次避難所を訪れ、避難者にケーキを配った。
50年前、豪雨災害で自宅が全壊する被害を受けた。支援の恩返しをしたいと、阪神大震災のころから被災地にケーキを届ける活動を始め、東日本大震災や中越地震の際も届けたという。白馬村が2次避難所として借り上げた村内のHシェラリゾート白馬 などを訪れ、イチゴとチョコのケーキ250個を配った。受け取った男性は「ケーキは大好き。思いがけないプレゼントで元気になるね」と。「希望を持つことがいちばん大事」と笑顔で避難者に話し掛けていた。

■地震で最大で200世帯余りが断水した小谷村で、村が仮の水道管を設置する作業を急ピッチで進めた結果、12/2夜までにすべての住宅で水道が使えるようになりました。
11/20;地震で小谷村では、地中の水道管が激しい揺れで破損し、中土地区で最も多いときで209世帯が断水し、一部で断水が続いていた。その後、村が仮の水道管を設置する工事を急ピッチで進めた結果、12/2夜までに全世帯で水道が復旧した。 最後まで断水が続いていた宅では、断水は解消されたものの家の中の水道管は壊れたままで、みずから修理にあたりました。そして約30分後に水道管が直ると、台所の蛇口をひねってたまっていた食器を洗っていた。地震発生以降、タンクを 持って給水所に通っていたということで「やっと水が出てこれで楽になります。断水が続いていた間は総菜を買ってきて食べていたので料理がしたい」と。一方、白馬村では依然108世帯で断水が続いていて、村が復旧作業を進めています。

■12/3;衆院選の期日前投票が始まった。県内77市町村が計87ヶ所の期日前投票所を開設。
一部市町村は選挙戦中盤から後半にかけて投票所を増やし最大161ヶ所。地震に見舞われた白馬村、小谷村は役場に開設。有権者は復旧・復興への思いを託して一票を投じた。白馬村神城の人では被災した自宅を取り壊す予定で引っ越し先を探している。 地震後の公的支援は「迅速だった」と話した上で、消費税増税について「村の観光にも影響があるが、国の財政状況を考えると仕方ないと思う。しっかり議論してほしい」と。神城の女性は投票日に仕事があるため期日前投票をした。 スキー観光への地震の影響を心配し、「国には風評被害が出ないようにしてほしい。立候補者には、県外や海外からもスキー客が訪れるよう景気回復に優先して取り組んでほしい」と。小谷村役場で投票した主婦は「地震後のこんな時だから こそ投票しなくてはと思った」。年金暮らしという男性は「2年前から年金が減らされ、これ以上減らされたら生活できない。これだけ物価が上がるとどうしようもない」と。白馬村選管の担当者は、村内でスキーシーズンに向けた準備が 本格化したことや、地震被害への対応が続いていることなどから、期日前投票の出足は過去の選挙に比べて鈍いとし、「最高裁裁判官の国民審査の投票も始まる12/7以降に増えるのではないか」と予測。両村選管は自宅が損壊するなどして 避難中の有権者には、避難所の管理者を通じて投票所入場券を届ける。

■11/22;地震で震度5弱を観測した大町で美麻地区にある温泉宿泊施設「ぽかぽかランド美麻」では外壁に大きなひびが入り、露天風呂にも被害が出ました。
そのため、12/2から休業。源泉の温度が低いため、ボイラーで温めて使っていますが、お湯が通る配管3カ所に亀裂。亀裂からお湯が漏れ出し、ボイラーの燃料代は普段の2倍以上。周辺が断水していたことから、12/1まで風呂を住民に開放した。 配管などの工事を終わらせ、スキーシーズンに入る12/11から営業を再開する予定。

■池田町では家屋倒壊や道路寸断など神城断層地震で被災した白馬村や小谷村、大町市を支援しようと義援金の受付を実施している。
勝山隆之町長は「同じ地域に暮らす仲間として一刻も早い復興のお手伝いをしていきたい」と町民らに協力を呼びかけている。義援金は、役場庁舎や総合福祉センターやすらぎ、町ハーブセンター、北アルプス展望美術館に募金箱を設置し受付。 当面の設置を予定し、振り込みを通じて届けるという。



■2014.12/2;白馬は小雪。夜明け前から粉雪が舞い始めた。安曇野でも雪が舞いました。大町・木崎湖では1日雪が舞ってました。白馬の里でも雪が舞っていましたが日中は殆ど積ることはなかったが、 夕方から雪が本格的になり、積もり始めました。

■地震で線路に土砂が流れ込んだ影響で不通となっているJR大糸線の白馬駅と南小谷駅間は、12/7;運転が再開できる見通し。県北部で震度6弱を観測した地震で、線路に大量の土砂が流れ込んだため、大糸線の白馬駅と南小谷駅間は 運転できない状態が続いています。JR東日本では復旧に向けた作業を進めた結果、不通となっている区間の土砂の撤去などにメドが立ったとして、12/7;始発から運転を再開できる見通しになりました。これで、大糸線は松本と糸魚川駅間の 全区間で運転が再開されることになります。

■12/2;地震で大きな被害が出た白馬村を山谷えり子防災担当大臣が訪れた。
大臣は白馬村役場で加藤副知事や下川正剛村長から被害の状況を聞きました。この後、山谷大臣は被害が大きかった堀之内地区で建物の解体などについて説明を受けた。大臣は自宅を失った住民に全面的な支援を行いたいとする一方、 被害の状況を正確に把握する必要があるとした。このほか観光面で地震の影響がないことをアピールしていきたいと。大臣は「雪も降り始めて復旧は時間との闘いになる。これからますます寒くなるので、一日も早くもとの生活に戻れるよう、 政府としても取り組んでいきたい」と。白馬村下川村長は「スキー場を中心とした観光への風評被害の防止や激甚災害への指定を要望し、政府として全力で支援するとの返事をいただいた」と。

■県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震で、住宅被害が相次いだ白馬村に雪が降り始め、壊れた住宅の取り壊しや荷物の片づけ作業が急ピッチで進められています。
住宅37棟が全壊、17棟が半壊するなど、被害が大きかった白馬村では、12/2朝の最低気温が1℃と厳しい冷え込みとなり、夜明け前から粉雪が舞い始めた。被害が相次いだ白馬村神城の堀之内地区では雪が舞う中、壊れた住宅を取り壊したり、 荷物を片づけたりする作業が急ピッチで進められています。長野地方気象台によれば、冬型の気圧配置が強まり、上空に真冬並みの強い寒気が流れ込んでいるため、雪は断続的に降る見込みという。白馬村では地震以降、避難所での生活を 強いられていた人たちが12/1までに全員、村が用意したホテルなどに移動した。しかし、スキーシーズンを迎える12/中以降はホテルなどでの受け入れが難しくなるということで、村では仮設住宅の建設を急ぎたいとしています。

■住宅被害が相次いだ小谷村でも雪が降り始め、被害を受けた住宅では雪でさらに壊れたりしないよう家の周りに木の板を打ちつける「雪囲い」と呼ばれる作業が行われた。
11月の地震で住宅6棟が全壊、27棟が半壊するなどの被害が出た小谷村でも朝から雪が降り始めた。住宅が被害を受けた小谷村中土の夫婦も避難先から自宅に戻って雪への備えを始めた。いつでも除雪機を動かすことができるよう整備を進める一方、 家が雪でさらに壊れたりしないよう、金づちとくぎを使って家の周りに木の板を打ちつける「雪囲い」と呼ばれる作業を行っていた。雪囲いは雪から家を守る豪雪地帯の冬の備えで、「地震で家が壊れているので、この家にはもう住めないと 思いますが、家の中に残している大切なものを守りたいので、ことしも雪囲いをした」と。

■県神城断層地震の影響で、大町の観光業にも影響が発生している。
12/2;震源地に近かった美麻青具の宿泊施設・道の駅「ぽかぽかランド美麻」は点検のために全館休業することを決めた。一方、被害が少なかった他の観光施設でもキャンセルなどが相次ぎ、これからの冬シーズンに向けた情報発信が急務とされる。 市指定管理施設のぽかぽかランドでは被災後、目視で壁面などを点検。建物自体には問題がないとして、地元の被災者の入浴や、宿泊予約者の対応にあたり、12/1まで営業を続けた。一方、配管に故障が見られたことから、利用客の安全を優先し 点検工事の実施を決めた。休業は入浴・宿泊・食事など全館。当面12/10まで。12/11からの営業は未定。大規模な補修が必要な場合はさらに伸びる見通し。

■11/30;神城断層地震で被害に遭った大町美麻地区で、大町市社会福祉協議会が募ったボランティアの活動が始まった。
初日は8人のボラが、川手地区と米山地区で、相談のあった被災者宅で破損した家財やはがれた土壁などの片付けや清掃を手伝った。美麻診療所の医師や看護師も同行し、住民の健康のケアも気遣った。市社協では、災害ボランティア相談窓口を 開設した。市内でも美麻地区を中心に家屋などに被害が出たことから、家の中の片付けやごみ出しなど、支援の必要な人に相談するよう呼び掛けている。



■2014.12/1;白馬は雨。スキー場上部の雪は雨で殆ど解けてきました。白馬の里でも雨が降ったりやんだりの1日となり、地震で被害が出た小谷村には土砂災害の恐れがあるとして大雨警報が出されています。県内は今夜遅くからほぼ全域で 雪が降り始め、12/1朝は平地でも積雪となる所がある見込み。白馬村では昨夜22:00頃から雨となり、17:00までに14.5mmの雨が降りました。小谷村には大雨警報が出されていて、気象台は「これまでの雨で地盤が緩んでいるため少しの雨でも 土砂災害が起きる恐れがある」として警戒を呼び掛けています。県内の上空にはこれから強い寒気が入り、冬型の気圧配置が強まってくる見込みで、今夜遅くからほぼ全域で雪となりそう。12/2朝には平地でも雪が積もる見込みで気象台は 積雪や路面の凍結などに注意を呼びかけています。12/2;18:00までの24時間の予想降雪量は多い所で大北や長野の山沿い、中野飯山で10cm、白馬で5cm、長野で3cmと予想。雪はあさってにかけて降り続き、降雪量はさらに増える見込み。

■県北部で震度6弱を観測した地震で、白馬村の避難所で生活していた住民が、12/1午後までに全員ホテルなどの2次避難所に移動した。
避難者の移動は、11/30から始まり、12/1;白馬村野平地区と青鬼地区の合わせて13世帯24人が避難所から村内のホテルや大学の保養所などに移動した。村では、地震が発生した11/22夜に、役場の隣に避難所を開設し、一時170人以上の 住民が避難していた。村が借り上げた村内のホテルや大学の保養所などに移動を始め、昼過ぎには、全ての避難者の移動が終わりました。しかし、12/中以降、ホテルなどでは宿泊客の予約が入っているため避難者の受け入れができず村では、 できるだけ早く仮設住宅の着工・完成を目指したいとしています。一方、JR東日本によれば地震の影響で不通となっていた白馬駅と南小谷駅間の大糸線は、12/7始発から運転を再開見込み。

■12/1;未明から冷たい雨が降り続いた白馬村。小谷村に大雨警報、白馬村と長野市に大雨注意報が出ていて土砂災害への警戒が続いています。
地震で地盤が緩んでいることから、家屋が倒壊し土砂崩れが起きる恐れがあるという。被害が大きかった白馬村神城地区では、全壊した住宅6棟の解体作業が実施された。

■12/1;県建築住宅課は、県北部で最大震度6弱を観測した11/22夜の地震で被害を受けた建物の「応急危険度判定」の結果を発表。
地震発生翌日の11/23-11/27の5日間で、県に判定の要請があった大町市、白馬村、小谷村、小川村の602棟を調べ、144棟を「立ち入ることは危険」と判定。県に要請があった全ての建物の判定をこれで終えたとしている。長野市は県とは別に約390棟を 対象に判定を行い、現在集計中。危険度判定は、地震で損壊した建物が余震で倒壊したり、窓ガラスが落下したりして二次被害が出るのを防ぐのが目的。大町市、白馬村、小谷村、小川村の要請を受けて県が判定士を派遣した。判定結果は「立ち入る ことは危険」「立ち入る場合は十分注意」「使用可能」の3区分があり、それぞれ赤、黄、緑のステッカーを建物に掲示して所有者らに知らせる。県建築住宅課によると、判定したのは小谷村268棟、白馬村223棟、大町市78棟、小川村33棟。 「危険」は白馬村の70棟、小谷村58棟、小川村11棟、大町市5棟た。「十分注意」は計241棟で、内訳は小谷村128棟、白馬村70棟、大町市34棟、小川村9棟。使用可は217棟。一方、県災害対策本部は12/1までに、地震で全壊した住宅の数が小谷村で 2棟、長野市で1棟それぞれ増え、白馬村を含め計36棟になったと明らかにした。小谷村によると、2棟は中谷東地区で、当初は半壊と判断されていたが精査の結果全壊と判断した。



■2014.11/30;白馬は晴れ。11月も最終日。白馬エリアのスキー場上部では雪がだいぶ解けてきました。12/2-12/7は寒波の影響でまで予報では雪マークが並んでいます。いよいよ、12/11;10:00-19:00;八方の湯「和の湯」がOPENします。初日は入浴無料。

■県北部で震度6弱の激しい揺れを観測した地震から1週間となった11/29夜、復興の課題について阿部知事が被災者から意見を聞く「タウンミーティング」が白馬村で開かれた。
白馬村役場で開かれたタウンミーティングでは、白馬や小谷などの被災者80人が、スキー場を生かした観光の振興に支援を求める意見などが相次ぎました。「いま困っていること」、「復興の課題」などを紙に書き出し、その内容をもとに 阿部知事と意見を交わした。この中で、被災者からは「豪雪地帯なので雪が本格的に降り積もる前に、安らげる場所として仮設住宅を早く建ててほしい」とか「今回の地震を機に、過疎化が加速するのではないか」といった不安の声が相次ぎました。 また、スキー場を生かした観光の振興に、県の支援を求める声も多く聞かれ阿部知事は「スキー場はほとんど被害がなく安全であることを広く発信していく。被災者とともに、観光振興を中心にした復興に取り組んでいきたい」と。 R148の早期復旧や観光への支援を求める声もあり、阿部知事は「観光対策もしっかりやっていきたい。被災していない地域まで元気をなくすことがないように取り組む」と強調。参加した男性は「知事が国内外からさらに観光客を呼び込めるよう 取り組むということだったので少し安心した。大勢の被災者が集まって話し合えてよかった」と。これからウィンターシーズンを迎えますが、大町・白馬・小谷の「HAKUBA VALLEYスキー場では、安全点検をした結果、営業に影響を与えるような 被害は確認されておりません。安曇野から大町・白馬まではJR大糸線は問題なし。白馬以北は通行止めで白馬駅〜南小谷駅間で代替バスを運行中。R147・R148は問題ありません。白馬岩岳新田〜小谷千国北城線との交差点間は一部通行止め。 う回路の白馬栂池線で通行可。降雪次第、順次オープン予定。

■11/28;白馬村は、仮設住宅建設を35戸、神城飯森のグラウンドに設置すると明らかにした。
11/28;建設に関する要望書を県へ提出。下川正剛村長は「雪が降る時期を控えているが早期の完成を目指す」と。仮設住宅などが完成するまでの間、避難所で生活する被災者らの2次避難場所に「Hシェラリゾート白馬」が決まった。 11/30-12/18;31世帯69人が滞在する見通し。村は今後も順次、希望者を対象に2次避難場所を選定する。11/29;地震で被害を受けて白馬村の避難所で生活していた堀之内地区や三日市場地区などの合わせて41世帯103人が村内のホテルに移動した。 受入れ先のホテルには、13:00;住民らが到着。村の避難所には、今も20人以上が残っていて、村では今後、受け入れ先の施設を確保したいと。

■最大震度6弱を観測した地震は、犠牲者はなかったものの10市町村で住宅など95棟が全半壊、832棟が一部損壊。断水や鉄道・道路の一部不通などインフラ被害も大きく、完全復旧にはまだ時間を要する見込み。被害は激しかったが、救助や 炊き出しなどで住民が助け合う「共助」の力が見直された。白馬、小谷、小川村では依然多くの人が避難生活を送っている。近づく冬の気配の中、11/29;被災地は地震から1週間を迎えた。

■震度6弱の激しい揺れを観測した地震で、住宅が壊れるなど被害が相次いだ白馬村には11/30;日曜日は大勢のボランティアが休みを利用して訪れています。
白馬村にある災害ボランティアセンタには11/30;朝から大勢のボランティアが訪れ、受付を待つ長い列ができた。このうち、地元の白馬高からは、休みを利用して10人の生徒がボランティア活動に参加し、被害が大きかった堀之内地区や三日市場地区 に向かいました。高校生たちはまず、ボランティア活動の拠点となるテントの組み立て作業や、テントが風で飛ばないよう重しにするための土のう作りに取り組みました。この後、高校生たちは壊れた住宅の片づけで出たごみの分別や、避難所に届いた 支援物資の仕分けなどに当たるという。参加した生徒は「避難生活が続き、まだ学校に来ることができない友人もいるので、自分でも何かできないかと思って参加した。少しでも役に立つことが出来ればうれしい」と。

■県北部で震度6弱を観測した地震の原因などを調査するため信大の研究者などでつくるグループが、本格的な調査に乗り出すことになりました。
11/30;大町で現地調査に向けての打合せが行われ、3年前から松本などで地質調査を行う「信大震動調査グループ」のメンバー15人が集まりました。この中で、信大山沢清人学長から今回の地震について緊急調査を行うよう指示があったことが 報告されたほか、スクリーンを使って最も被害の大きかった白馬村神城堀之内地区などの家屋の被害状況が説明された。調査グループは午後、白馬村で、家屋や道路の被害状況を視察し、今回の地震と断層の関係などについて本格的な調査を行う ことにしています。



■2014.11/29;白馬は雨。今朝は暖かく雪は降りそうにありません。白馬山麓のスキー場上部でも雪がだいぶ解けてきました。週明けからは寒波が入り、雪が降りそう。

■白馬の「松本しんきん信白会」が主催するH26年度ガーデニングコンテストの入賞者がこのほど決まり、松本信用金庫白馬支店で表彰式が行われた。
会は松本信金白馬支店の支援者らで構成。地域を花で彩り、村内を活性化する活動に寄与している。コンテストは地域の花愛好家が奨励し、花と一体となった村づくりをめざし毎年実施している。

■11/28;白馬商工会は、村保健福祉ふれあいセンターの避難住民に、新たな特産品「白馬ガレット」を振る舞った。
認定職人のクレーピエたちが地元産のそば粉を使い、住民たちの目の前で調理、暖かな作り立てを提供した。センタでは職人たちが、クレープ用の鉄板に生地を広げ、卵とハム、チーズをのせて焼いた定番の「コンプレート」を調理、 アクセントにトマトとシカ肉を加えた。被災者たちは作り立てならではのカリカリとした生地の食感と素材の味を楽しんでいた。

■県北部を襲った震度6弱の地震から1週間。今も260人余りが避難所生活を強いられています。
住宅44棟が全半壊した白馬村では、11/29;雪が本格的に降り出す前に作業を急ごうと、予定を前倒しして被害を受けた住宅の解体作業が始まりました。重機が搬入され、住宅の取り壊しが始まり、道路をふさいだり隣の建物に倒れている 住宅を優先して、2棟を取り壊す予定。県北部を震源とする地震では合わせて46人がけがをし、住宅の被害は全壊が33棟、半壊が62棟に上っています。また、依然、避難指示なども出されていて、地震から1週間となる11/29も260人余りが 避難所での生活を余儀なくされています。このうち、27棟の住宅が全壊するなどの被害が相次いだ白馬村では、雪が本格的に降り出す前に作業を急ごうと、来週からとしていた当初の予定を前倒しして、11/29;9:00から被害を受けた住宅の 解体作業が始まりました。取り壊される家の人は雨が降るなか、重機で壁が取り除かれたりして住宅が解体されていく様子を不安そうに見つめていた。家の中に残っている貴重品などを取り出したいという人もいることから、解体作業は 必要に応じて中断しながら進められています。村では、全壊したり、がれきが道路を塞いだりしている住宅から優先的に解体作業を行うことにしています。自宅が全壊し、来週以降、取り壊されることになっている白馬村の女性は 「全壊なのでもう修繕はできない。ここに40年暮らしたので取り壊されるのは寂しい。解体前に、家の中から貴重品を取り出したくてボランティアにお願いした。これから寒くなるので服も取りたいし、地震の直後にはだしで逃げ出したので 玄関の靴も持って行きたい」と。また、自宅が壊れて、今も避難所で生活している白馬村の女性は「避難所に物資も届いて、不自由なく過ごせている。自宅は停電も断水も解消したが、水はまだ飲んではいけないので注意するように言われている。 給水車で水をもらわないと料理ができない。地盤の調査をしてまた住むことができるのなら住みたい」と。まだ貴重品を取り出せていないと訴える住民もいましたが中に入ることは危険と判断され、取り壊した後に探し出すことになりました。 避難所で過ごしている男性は「出来るだけリフォームして住宅に住みたいがお金も厳しい。かなり壊れているし」と。白馬村は12月から仮設住宅を35戸建設することを決めています。

■白馬村で白馬高(146人)の生徒たちが今週末、村内でボランティア活動を計画。
職員がボランティア活動を予定していると知った生徒たちが一緒に参加したいと希望。「村を元気づけたい」と張り切っている。11/28;高校側はクラスごとに参加希望者を調査。11/29-11/30;1〜3年生の延べ約30人が参加することになった。 11/28;生徒会担当の松山景洋教諭が活動できる日の集合時間や想定される活動内容を説明。生徒は、村社会福祉協議会の災害ボランティアセンタに登録して活動することになった。生徒会副会長は11/30に参加することにした。 11/29;神城堀之内で被災した同級生宅の片付けを手伝うという。「友人は心配しなくていいよと言うがたぶん疲れていると思う。友人も村も少しでも元気にできれば」と。「家が全壊した知人もいて、何かできないかと思っていた。 同じ地震を経験した者として、被災した人に声を掛けるなど心に寄り添って活動したい」と。同校によると、地震では複数の生徒の自宅が被災。余震への不安や不眠を訴える生徒もおり、県教委派遣のカウンセラーの支援を受けている。 白馬高は生徒数が減少し、県教委の基準で高校再編対象校になっている。存廃が議論されているが、松山教諭は「役に立ちたい、という生徒の素朴な思いを地域に少しでも感じてもらい、学校への期待が高まればうれしい」と。

■11/29;白馬高校の生徒31人、教員11人が県北部を震源とする地震で被害が出た白馬村と小谷村でボランティア活動をした。
教員が活動するという話を知った生徒たちが希望し、急きょ校内で参加者を募った。生徒のうち24人は白馬村多目的研修集会施設にある災害ボランティアセンターで、ボランティア用のオレンジ色のベストを着て活動。数人ずつに分かれ、 支援物資を仕分けしたり、ブルーシートを台車で運び出したりした。11/30;参加するという生徒会長は「少しでも村に役立ちたい」と。小谷村では野球部員8人のうち7人が活動。残る部員1人は神城堀之内の自宅が地震で損壊し、片付けを しているという。仲間が被害に遭ったこともあり、「被災者を手助けしよう」と練習の予定を変更してボランティア参加を決めた。この日午前は、小谷村役場を訪れる人を案内する張り紙を作成。午後は地震後初の不燃ごみ回収を手伝った。 副主将は「仲間のためにも、誰かのためにも、どんな活動でもしたい」と。

■11/27;神城断層地震により、白馬村立の間地区で寸断されたR148の応急工事が本格的に始まった。
早期の開通に向け、道路をふさぐ木や土砂の撤去作業が行われている。復旧の見通しは立っておらず、不通の長期化による観光産業などへの影響が懸念される。現場は道路西側ののり面が長さ10m、高さ20mにわたって崩れて道路をふさぎ、 さらなる崩落の危険もあるという。崩落現場の北側で道路のひび割れも見つかり、ボーリング調査などで道路の安全性を確認。R148は糸魚川と大町とを結ぶ物流の幹線道路。現場をう回する道路は確保されているが、大型車両の通行は 制限されている。

■JR大糸線は土砂崩れなどの影響で、依然、一部の区間が不通となっていて、11/29;復旧に向けた作業が続けられています。
大糸線の白馬駅〜南小谷駅の区間は、11/22;地震で土砂が線路に流れ込んだ影響で運転できなくなっています。これまでの復旧作業で線路上の土砂はほぼ取り除かれましたが、線路脇の斜面が崩れやすくなっていることから、11/29;雨が降る中、 斜面の軟らかい土を除去する作業が進められています。JRによれば、運転再開のめどはたっていないということで、当面は不通となっている区間で代行バスの運行を続けることにしています。 また、国道では、R148;白馬村北城〜小谷村千国の約10kmの区間と、R406;白馬村北城〜約8kmの区間が通行止めとなっています。このうちR406は道路にできた亀裂を修復する作業をしていて、来週中に通れるようになる見通しです。R148は 道路を管理する長野県が復旧作業を急いでいるものの、安全を確保できるめどはたっていないという。

■地震の専門家などで作る地震予知連絡会が開かれ、県北部で起きた震度6弱の地震は、神城断層の一部が長さ10kmにわたってずれ動いて起きたとみられることなどが報告された。
11/22;県北部で起きた震度6弱の地震のあと、初めてとなる地震予知連絡会が、11/28;これまでの調査や研究の結果が報告された。名古屋大大学院の山岡耕春教授は、大学内の研究チームによる地殻変動の分析の結果、今回の地震は近くを通る、 長さが30kmの神城断層のうち北側の長さ11km、幅4kmがずれ動いて起きた可能性があり、断層の南側は動かなかった可能性が高いと報告した。また、産業技術総合研究所が地震前の10月-11月にかけて、神城断層と、その南にある「松本盆地東縁断層」の 間で掘削調査を行った結果も報告され、3300年-3400年前の地層に、地震でできたとみられる2m近いずれが見つかり、過去には2つの断層が連動してずれ動き、M7クラスの地震が起きていた可能性があることを報告した。地震予知連絡会の平原和朗会長は 「はっきりしたことはまだ分からないが、今回の地震が神城断層の動いていない部分や松本盆地東縁断層などに影響を及ぼす可能性もあり、さらに詳しい調査が必要」と。

■神城断層地震で被災した、白馬村と小谷村に対する支援の輪が広がっている。
11/27;大町の青果店などでつくる大町青果協同組合は、支援物資としてミカン約200kmを両村に届けた。身近な消費者の被災を受け、支援を通じて恩返しをしようと、食べやすさに配慮した旬の果物とした。組合は県連合青果松本支社とともに、 三重産と愛媛産の早生種10kg×20箱を用意。組合員たちが朝から、市内の大町青果市場でトラックに積み込み、両村に直接運んだ。

■11/28までに大町市社会福祉協議会は神城断層地震で被害に遭った市内被災者からの災害ボランティア相談窓口を開設した。
市内でも美麻地区を中心に家屋などに被害が出たことから、家の中の片付けやごみ出しなど、支援の必要な人に相談するように呼び掛けている。



■2014.11/28;白馬は晴れ。朝は放射冷却で冷え込んだが日中は気温も上がって過ごしやすい1日。青空に白く雪化粧した白馬の山並みが見えていました。白馬五竜・白馬47・八方尾根・栂池高原では11/29のオープンは雪不足で見送られました。

■11/27;県北部地震を受け、白馬村と小谷村、大町市の3市村と県の観光担当者やスキー場の事業者らが白馬村役場で合同会議を開き、スキー場の安全性をインターネットで発信していくことを決めた。
余震があった場合は、揺れの大きかった地域を明示できる地図も作成する。出席者が懸念しているのは、地震による今季のスキー観光への悪影響。会議で県の担当者は、地震で営業ができないほどの被害を受けたスキー場は確認されていないとして 「一帯のスキー場の安全性をPRしたい」と。被害が大きかった地域とスキー場の距離が離れていることも理由という。白馬村の篠崎孔一・観光課長は「正しい情報を収集・発信し、風評被害がないようにしたい」と。

■「県神城断層地震」で、白馬村議会は災害総合窓口を白馬村役場入口村民ホールに開設。
行政と住民の架け橋として、利用者を要望別に担当部署へ案内したり、被害や復興状況の情報発信などを行っている。村にはこれまで、ボランティアや物資の受け入れ、被災者からの相談など、それぞれ担当部署が分かれ、対応を一元化した 窓口がなかった。議員が議会運営を通じて培った知識を生かして、スムーズな復興支援につなげようと、窓口を立ち上げた。窓口には議員が交代で常駐し、直接持ち込まれた支援物資の振り分け、被災者の相談内容に応じた担当部署への案内、 ライフラインの復興状況や交通情報の発信などを行っている。白馬村に登録したボランティアは11/27時点で322人。11/27;100人ほどが村内20ヶ所で活動した。村によると、ボランティアの希望者も、ボランティアの派遣を依頼する村民も増えている。 小谷村では36人が登録。地震で外れた雪囲いを直してといった依頼もあるという。

■「県神城断層地震」で大きな被害が出た白馬村では、住民が壊れた家の片づけに追われる一方で、復旧に向けた作業が急ピッチで行われた。
大きな被害が出た堀之内では明日雨が予想されていることもあって住民が自宅の片づけや荷物の運び出しをしていた。住民は、今後の暮らしに大きな不安を抱えています。水道の復旧工事も続いていますが、きょうも水道管の損傷が見つかりました。 堀之内などで現在も201世帯で断水が続いていて、村では作業を急ぎ数日中には、復旧させたいとしています。一方、村には、住民を支援しようと全国から救援物資が届けられました。白馬村役場にはタオル、衣類などが到着、中には手紙が 添えられた物資もあり、役場の担当者が整理していた。このほか、野菜なども届けられていて避難所で住民の方の食事として提供している。

■この地震で、小谷村と白馬村の5ヶ所で土石流の危険性が高く、緊急の対策が必要なことがわかりました。
国交省は地震による影響が大きいとされた小谷村、白馬村、長野市と小川村の渓流76ヶ所で調査を行いました。その結果、沢のすぐ近くで地滑りが起きているなど、土石流の危険が高いところが小谷村で4ヶ所、白馬村で1ヶ所のあわせて5ヶ所あり、 緊急の対策が必要という。このうち大きな規模の地滑りが起きた小谷村の中谷地区では、大量の土砂が岩や木とともに押し流され、集落のすぐ近くにあるえん堤でなんとかくい止められた状態でした。小谷村や白馬村は地質がもろく、今回危険性が 高いと判断された中には、過去にも地滑りが起きた場所があるという。また県では地滑りの調査を行っていて、中間報告によりますと調査した194地点のうち、4ヶ所で特に危険性が高いという。民家や道路近いところももあり、県は監視機器を 設置するとともに、えん堤にたまっている石を取り除くなどの応急の工事を急ぐ予定です。

■11/22;地震を受け、白馬村は仮設住宅を飯森グラウンドに35戸建設することを決めた。
震度5強を観測した白馬村では住宅の全半壊が44棟にのぼり、142人が避難所に身を寄せています。避難生活の長期化を避けるため村は仮設住宅を飯森のグラウンドに35戸建設することを決めた。12月にも工事を始めます。被害が大きかった 堀之内地区では明日から全壊家屋の解体が始まります。また、堀之内、三日市場地区の希望者31世帯69人は12/30;2次避難先として村内のホテルに移ります。一方、小谷村の避難所では102人が生活しています。村は仮設住宅を建設せず、 住宅の補修によって対応する方針。

■11/27;大きな被害を受けた白馬村では3日ぶりに晴れ間が広がり、神城地区などで、駆け付けたボランティアらが壊れた住宅の片付けなどをした。
住宅被害が比較的少なかった北城から復旧作業を手伝いに来た人は、古民家の割れたガラス戸などを運び出した。「初めてボランティアに来たがひどい状態。同じ村民として何とか復興を助けたい」と汗を流した。神城で経営する木造2階建ての 民宿は一階部分が崩れ、建物全体が傾いた。「余震でさらに建物がゆがんできている。2015年は創業50年なのに経営を続けられるかどうかまだ分からない」と。堀之内では送水管の復旧作業が終わり、各家庭に配水するために水をためる給水池 まで通水した。今後、残留塩素などの水質を確認し、週内にも各家庭へ配水が開始されるという。県災害対策本部によると、長野で民家の全壊が2棟確認。これで長野と白馬、小谷村で全壊は33棟、半壊は56棟。一部損壊は8市町村で650棟。 長野北部地震で、県や白馬村、小谷村、小川村、日赤長野支部は被災者支援のため義援金の受付を始めた。
県の募金口座は、八十二銀行県庁内支店「長野県神城断層地震災害対策本部」。
白馬村は、大北農協白馬支所「白馬村災害対策本部」、小谷村は、八十二銀行白馬支店「小谷村災害対策本部」。

■「県神城断層地震」で地元の企業や団体も被災地の支援に乗り出している。
JA大北は11/24;白馬村、小谷村の要請を受け、住民からの要望が高い物資を提供した。トイレットペーパーや歯ブラシなど生活必需品や食材を随時、両村に届けている。11/26;役職員が貴重品を管理できるコインロッカーを村保健福祉ふれあい センターへ運び入れた。同JAと提携している静岡のJAしみずサービスからお茶の支援も行われた。JA大北女性部や県内JAの協力で、炊き出しボランティアも11/27から小谷村、12/1から白馬村で行う予定。JA大北・武井宏文常務理事は 「地元としてできる最大の支援をしたい」と。

■11/28;「県神城断層地震」で、小谷村は被災した家に豪雪地帯特有の「雪囲い」をする人たちの姿が見られた。
崩れた壁をブルーシートで覆ったり、崩れかけた土蔵から米を運び出したりする人たちも。本格的な降雪期を前に、冬支度を急いだ。「雪はいつ降ってもおかしくない。備えないと」。サッシの両脇の壁に縦に並んで付いた金属製のフックに、 木の板をはめていった。数mも積み重なる雪の重みや屋根から落ちた雪の衝撃からサッシやガラスを守る雪囲い。建物が基礎からずれるほど揺れ、物が散乱した。妻と片付けや壁の補修に追われながら、漬物など保存食の心配もする。 冬の間も家に住むつもりといい、「屋根の雪下ろしや雪かきをして家を守っていきたい」と。中土に住宅を所有する男性は、斜面下の道路に転落したままになっていた墓石を、妻と2人でロープを使って端に寄せた。住宅には親族が住んでおり、 「自宅の地盤が緩み、亀裂も入っている。冬に備える前に、このまま人が住み続けられるのか不安」と。

■大町市で旅館や観光関係者などが出席し、地震による被害の状況や冬場のPRの方法について話し合いました。
地震のあと大町の宿泊施設では約350人のキャンセルが出てスキー場や温泉など冬の観光シーズンへの影響が懸念されています。会議では余震の状況や観光地の安全性をHPで発信していくほか、首都圏を中心にPRイベントを展開していくことを 確認した。

■大町市牛越徹市長が長野県庁を訪れ、11/22;県北部で起きた震度6弱の地震で、大町市でも住宅などに被害が出ているとして、住宅の再建や観光面での支援を要請した。
県庁を訪れた大町市牛越市長は、加藤さゆり副知事に対し、県北部で起きた震度6弱の地震による被害への支援を求める要請書を手渡した。市によれば、今回の地震で、大町市でも白馬村に近い美麻地区を中心に住宅では半壊と一部損壊を合わせて 50棟が被害を受けた。また、県道や市道の約50ヶ所で亀裂や段差ができて、住民生活に影響が出ているほか、温泉旅館などで宿泊予約のキャンセルが約350人に上っているという。要請書の中では、被災した住宅の修復などに財政的な支援を行うことや 県道や市道の早期復旧に取り組むこと。それに冬の観光シーズンを前に風評被害による観光客の減少を防ぐため、正確な情報を発信することなどを求めています。要請書を渡したあと、牛越市長は「県には地域の切実な願いを伝えた。より一層、 支援の手を差し伸べてくれることを期待している」と。

■「県神城断層地震」で松本にある「国宝松本城」の壁の一部にひびが入るなどの被害が出ていたことが分かりました。
11/22;地震では長野県北部で震度6弱の激しい揺れを観測し、松本でも震度4を観測。松本市教育委員会によれば、この地震の影響で、国宝に指定されている松本城の天守の4階の壁の一部に10cmのひびが入ったほか、壁の一部がはがれ 落ちる被害が確認された。また、天守の北側の乾小天守の4階の壁の一部にも5cmのひびが入ったという。松本城管理事務所の土屋彰司所長は「幸い、ひび割れの被害は小さかったので安心している。修復などをどうするか、今後検 討していきたい」と。長野県教育委員会によれば、今回の地震では松本城のほかにも国の重要文化財に指定されている長野善光寺の山門の階段がずれて隙間ができるなど、今のところ11件の文化財の被害の報告が入っているという。



■2014.11/27;白馬は3日ぶりに青空が広がりました。
被災した住宅の片付けや水道の復旧が進みました。白馬村の下川正剛村長は、仮設住宅を建設する意向を示しました。場所や戸数については現在交渉中とし、早急に対応したいという。気象庁によると11/27からの3日間で、 震度5強以上の余震が起こる可能性は10%未満、震度5弱以上の地震が起こる可能性も10%あるという。

■11/27;地震で冬の観光シーズンへの影響が懸念されることを受けて地元の自治体と観光関係者が集まり、対策を協議した。
白馬村役場で行われた会議には、白馬村、小谷村、大町市の担当者とスキー場の関係者などが出席した。地震発生後、地元では宿泊客のキャンセルが相次いでいてこれから本番を迎える冬の観光シーズンへの影響が懸念されています。 このため、会議では3市村が連携してHPなどで正確な情報発信を行い誘客を図ることを確認した。白馬村などでは、2週間以内を目標にさらに誘客を図るための具体策を検討することにしています。

■11/27;地元でスキーを楽しんでもらおうと県内の小学生全員にスキー場の優待割引券がプレゼントされた。
プレゼントはリフトの運営会社でつくる県索道事業者協議会が4年前から行っていて、駒谷嘉宏会長が伊藤学司教育長に約12万人分の優待券の目録を渡した。割引券を使うと県内68のスキー場の家族5人分の1日リフト券がほぼ半額になります。 伊藤教育長は「小学生たちに足を運んでもらい、元気なスキー場の姿を全国に発信することで、多くの人が訪れるきっかけになれば」と。

■150人を超す住民が避難生活を続けている白馬村ではホテルや旅館などの新たな避難先の確保を進めています。
11/26夕方現在、白馬村の避難所になっている「ふれあいセンター」には159人が身を寄せています。しかし避難者のプライバシー保護や健康維持の観点から、村は新たな避難先の確保に乗り出しています。避難先の候補として挙げられて いるのが村内のホテルや旅館などの宿泊施設で、これまでに村内の42の施設が「受け入れても良い」という意向を示しています。村ではあわせて300人程度の受け入れ能力があると見ていますが、場所や部屋の広さなどが避難者の希望と合うか どうか不明な点もあります。村では避難者の希望を把握するためアンケート調査を実施しその結果などをもとに避難先を提供したいとしています。また村では避難生活の長期化を見越して、仮設住宅などの建設についても検討を続けています。

■県北部を震源に最大震度6弱を記録した地震で、11/26;被災した白馬村などは2日連続の雨となり、被害が集中した村は被災地区などへの避難者の立ち入りを前日に続いて原則禁止にした。
雪が降るのも間近で避難所で生活する被災者たちからは「雨が降ると作業を進めるのが大変。余震もあるし、本格的な片付けを進めるのは難しい」と焦りの声も出ている。白馬村は避難指示が出ている北城青鬼、野平地区と、 被害が大きかった神城の堀之内、三日市場などの被災した建物への立入りを禁止にした。小谷村も11/25夜、倒壊の恐れのある家屋32棟の被災者に避難指示を出した。白馬村の保健福祉ふれあいセンターに避難する女性は、 家族で経営する民宿の建物には大きな被害はなかったが、内部は家具が倒れるなどした。心配するのは民宿の再開と小学生の娘の健康。「今日も片付けに帰れない。雪が降る前に片付けを終えて早く宿を再開したいのに」。 避難所での生活も五日目に入り「娘も小さいので、野菜などを食べさせてあげたい」と弁当中心の生活に不安を感じ始めている。原則、立ち入り禁止になっている同村神城の堀之内地区では、数軒で自宅の片付けなどをする 住民の姿があった。避難生活の長期化でペットの問題も浮上。城の野平地区から避難所に避難している人は家に残してきた愛猫のことが気掛かりという。「猫は犬と違ってケージでは飼えず、一緒に避難できない。餌やりに 行きたいのに、雨に阻まれて気が気じゃない」と心配そう。白馬村の災害ボランティアセンターでも、被災地区などへの原則立ち入り禁止を受けて、集まったボランティアに被災地での活動は頼めない状況で、避難所の 清掃や救援物資の搬入、ごみ集積場での仕分け作業などに限られる。被害が大きかった地域で活動できるようにならないと大々的な募集もできないという。

■小谷村では、専門家が土砂災害の状況や道路や橋に被害がないか調査を行いました。
小谷村と白馬村を管轄する姫川砂防事務所によれば、11/22の地震では小谷村の7ヶ所、白馬村の2ヶ所で地滑りが発生した。小谷村中土の現場には国交省から派遣された土木研究所の研究員が訪れて詳しい状況を調べ、さらに被害が広がる 可能性を指摘した。小谷村と白馬村を流れる姫川沿いには「糸魚川・静岡構造線活断層帯」が走っていて、地質がもろいと指摘されています。小谷村ではほかにも山の中腹が1ヶ所で崩れていて、県では監視を強めることにしています。 また、亀裂が入るなど地震で被害を受けた小谷村の道路や橋について、国交省による調査が行われた。調査は、小谷村が国交省北陸地方整備局に依頼したもので、11/27;約20人が4班に分かれて、道路や橋の状態を調べた。道路では、 深さ60cmの亀裂が見つかり、橋は今のところ、ほとんどで被害がないものの、一部で地震による亀裂や段差が確認されたという。地すべりの規模が最も大きかったところでは、長さが380m、幅が330mほどに達し、道路を寸断して家屋の中 まで土砂が流れ込んでいた。このほかの場所でも数100mにわたって地すべりが起きていた。また今回の地すべりは、もろい堆積物でできた地層が地震の強い揺れで崩れたことが原因で起きたと見られ、雨や雪解け水が土の中にしみこんだり、 余震が起きたりすると、さらに規模が広がる恐れがあるという。独立行政法人土木研究所の石井靖雄上席研究員は「住民の方は、余震が起きたり、川の水が濁ったりするなど、少しでも異変を感じたら自治体に報告し、避難してほしい」と。 今回の調査を受けて長野県は、地すべりが起きた斜面に計測器を置いて地表の動きを監視するほか、土のうやブロックを積んで補強することにしています。村では、結果をもとに国に支援を要請し、復旧工事を行う。



■2014.11/26;白馬は雨。県神城断層地震から5日目。白馬村では地震で住宅が倒壊した被災者を対象にした相談会が始まった。相談会では県の担当者が個別に公営住宅への入居の案内や家を再建する際の融資制度などについて説明。 県によれば、大町や長野などに被災者が入居できる公営住宅をこれまでに約200戸準備。しかし被災者の多くが倒壊した住宅の片づけなどに追われていて、今後について見通しが立てられないのが現状。相談会、11/27;小谷村で行われます。

■白馬村で最大の規模を誇る八方尾根スキー場ではメインのゴンドラ80基を動かして安全点検が行われた。
スキー場では地震の翌日から従業員がゲレンデに出てリフトの支柱や滑車に異常がないかや、コースにひびが入っていないかといった点を中心に確認を行いました。その結果、白馬の5スキー場では被害はなかったという。八方尾根スキー場の 現在積雪10-15cm。スキー場では「全ての施設で安全が確認できた」として、今後まとまった雪が降り次第オープンする予定。白馬岩岳スキー場では、今回の地震で25本あるコースのうち1本のかもしかコース脇の土砂が10mほど下に流れました。 しかしリフトやレストランなどの施設に影響はなく、スキー場では今後、コースの補修を行った上で、当初の予定どおり12/中から営業を始める。ふもとの住宅などに被害が出ている影響でスキーに訪れる人が減るのではないかと懸念しています。 スキー場を運営している会社は「ゴンドラを含めて安全点検はしたのでHPなどでスキー場に問題はないことを的確に情報発信していきたい」と。一方、白馬村などの宿泊施設では予約がキャンセルされるなどの影響が出始めています。 このうち白馬村和田野にあるホテルでは、地震があった11/22から3日間で90人以上が宿泊の予約を取り消したという。地震に対する不安などが理由ということで、スキーシーズンが始まる12/中以降のキャンセルも出ているという。 このためこのホテルではHPで建物に影響がないことやスキー場にも問題はないことを強調しています。また今シーズンはオーストラリアなど外国から来る観光客の宿泊が円安の影響などで例年より多く見込まれていることから、ネットの交流サイトでも 英語で施設やスキー場の安全性をアピールしています。白馬東急ホテルの遠藤健司総支配人は「今後もHPなどで観光客の不安を解消するとともにスキー場、宿泊施設などが連携して取りみたい」と。

■白馬さのさかスキー場〜白馬コルチナスキー場の白馬村公式ムービー(R148、岩岳〜栂池〜はくのり〜コルチナ)が掲載されています。道路や周辺の建物は問題なさそうです。 地元で民宿を経営する人は「スキー場では雪が降ってほしいとも思うが、住宅が倒壊した被災者のことを思うと複雑な心境」と語っている。一方、家に被害のあった白馬村神城堀之内の村民は「いつ雪が降ってくるか分からない。雪が降れば、 冬の間は家を壊すことも、建てることもできない」と。

■小谷村3スキー場も大きな問題はなさそう。栂池高原観光協会加盟宿泊施設は地震による大きな影響はなく平常通り営業中。白馬乗鞍観光協会員の宿泊施設では目立った被害はなく、積雪があり次第、スキー場営業を開始予定。 白馬コルチナのホテルやスキー場の施設には今のところ大きな被害は確認されておりません。11/23;グリーンシーズンの営業を終了、12/12までスノーシーズン準備で休館。Hグリーンプラザ白馬の営業は12/13、白馬コルチナスキー場のオープンは 積雪状況によるが12/13〜OPEN予定。

■多くの住宅が倒壊した白馬村の堀の内地区では雨の中、片付けが行われた。
白馬村では11/25から雨が降り続いていますが、一部の住民は自宅に戻り、片付けに追われていた。ある自宅は全壊、建物倒壊の危険性を示す赤い紙が貼られている自宅に戻り、作業をした。同地区で被災した人は、早く自宅に戻れるようと 片付けに追われていた。間もなく雪の時期を迎えるだけに、住民は焦りと不安を募らせています。県によると、白馬村で全壊した住宅数は27棟、半壊17棟、一部損壊58棟。小谷村は全壊4棟、半壊27棟。

■白馬村でボランティアの活動が本格的に始まりました。
村内に設置されたボランティアの受付窓口には、11/25までの2日間に約100人が訪れた。被害が大きかった神城地区の広場に設けられたがれき置き場には11/25からボランティアが入り、倒壊した家屋から出された家具や電化製品などを 分別する作業にあたっています。高齢化が進む白馬村では、ボランティアは大きな力になっているという。ボランティアの受付は9:00-13:00まで、白馬村役場のとなりの災害ボランティアセンターで行われています。

■11/26;県神城断層地震で、長野市で軽傷者が1人増え、負傷者は計46人(うち10人重傷)
各自治体の避難所には12/26夕現在、計290人が避難生活をしている。内訳は白馬村159人、小谷村116人、長野市10人、小川村5人。地震発生から5日目となり、避難生活を続ける住民には健康への不安が広がっている。体調を崩す人も出始めており、 白馬村では避難生活の長期化を見越して、村内のホテルや旅館を借り上げ、希望する住民を月内にも移動させる準備を進めている。地震の翌日から避難している農業の男性は、自宅が倒壊の危険があると判定された。「体調は保っているが神経を すり減らしている。避難所で冬を越すことはイメージできない」と。

■地震で避難生活を余儀なくされている人を宿泊施設で受け入れる動きが始まっています。
白馬村北城のホテルでは11/24から被災者の宿泊の受入れを始めた。自宅が壊れたことを証明する「罹災証明書」を持参することが条件。今回の地震では、ホテルの社長の親戚が被災、その親戚から話を聞き、被災者を気遣って当面の間は 部屋と温泉を無料で提供することを決めたという。

■11/25;小谷村中土で住宅を巻き込む地滑りが3件発生していたことが分かった。けが人はなかったが、最も被害が大きい中谷西集落(13世帯)では村道が寸断され、住宅1軒は押し寄せた土砂で大きく傾いた。地震後初めて本格的な雨となった11/25、 村内では早朝に震度4の余震が発生。住民は地滑りの拡大に不安を募らせている。県姫川砂防事務所によると、地滑りが起きたのは中谷西と神久(2世帯)、真木(12世帯)の各集落。いずれも姫川に注ぐ中谷川右岸で、神久と真木でも住宅各1戸が地滑りで 半壊した。中谷西は急傾斜地にあり、つづら折りの細い坂道に沿って13世帯が点在するが、住民によるとほぼ半分は空き家。地滑りは集落上部の山林で発生。最も高い場所にある別荘をかすめ、上部から2番目の空き家を載せて崩落し、3番目に 高い場所にある住宅に押し寄せた。別荘につながる村道は寸断され、高さ10mほどの段差ができた。空き家は倒壊を免れたが全体が傾いた。土砂が押し寄せた住宅も傾き、屋根が大きくひしゃげた。この家の住人は地震発生当時、不在で無事だったという。 11/25;砂防事務所の委託を受けた業者が現地を訪れ、地滑りの拡大を検知するセンサーの設置作業をした。被害に遭った民家近くに夫と暮らす女性は、近くの避難所に2晩身を寄せたが「住み慣れた家だから」と11/24に自宅に戻った。家の中は地震で 物が散乱し、ようやく横になれる場所を確保した程度。「地滑りは地震の後も少しずつ広がっている。最悪、移り住まなければならなくなるかもしれない」と雨空を見上げた。最上部の別荘を借りていた安曇野の男性は友人2人と片付けに訪れた。 「大家さんからこの家はもう放棄すると聞いた。災害なんて全く頭になかったが、地震の恐ろしさを痛感した」と。県姫川砂防事務所によると、今回の地震で把握した管内の土砂災害は11/25時点で11件。地滑り8件のうち7件は小谷村で起きた。 白馬、小谷を流れる姫川に沿って「糸魚川―静岡構造線活断層帯」が走っており、姫川の東側の地質は「年代が若く弱い地質のため、土砂災害が起きやすい」という。

■県神城断層地震で、衝撃を受けた子供たちの心をケアしようと、11/25;県教委は白馬村内の学校にスクールカウンセラー2人を派遣した。
児童・生徒計約40人から「眠れない」「余震が怖い」などの相談が寄せられている。派遣先は、白馬高と白馬中、白馬南小、白馬北小。県は地震の影響は心の悩みだけに限らないとして、家庭内の問題などについても相談を受けるスクールソーシャル ワーカー1人も派遣。カウンセラーは11/26以降も白馬村、小谷村、鬼無里などの小中学校で相談に応じる。また、県は住宅が損傷した被災者の生活再建を支援するため、「県神城断層地震生活再建支援本部」を設置した。

■県神城断層地震で、大北管内の国道・県道や鉄道などの交通網が寸断され、各機関で復旧作業を急いでいる。
県道白馬美麻線は地震発生から3日後の11/25;通行止めを一部解除、白馬から長野への交通が回復した。土砂崩落や路面隆起により全面通行止めだった白馬村堀之内から大町美麻・長野に通じる県道白馬美麻線は、一部交互通行により開通した。 土砂崩落か所は約50mにわたり、路面を覆っていた土砂を取り除く作業も着々と進み、のり面に強度をもたせる施工も施されてきている。路面が隆起した場所もアスファルトが剥がされ、新たな砕石敷き詰めによる整地も行われた。県道長野大町線の 青具は11/23;片側交互通行で開通。

■JR西日本によれば、11/26;14:00時前、小谷村にある大糸線の中土駅と北小谷駅間で落石があり、糸魚川の平岩駅と南小谷駅の上下線で13:52から運転を見合わせ、線路などの点検をしていましたが、周囲が暗くなって点検ができなくなったため 終日運休となりました。

■11/26;県道川尻小谷糸魚川線の中土郵便局から小谷温泉上は6:00〜18:00開放、18:00〜6:00全面通行止、小谷温泉上〜雨飾荘は全面通行止。小谷温泉の雨飾荘は影響なし。

■11/26;R148は白馬岩岳入口交差点〜小谷村千国北城線との交差点間で通行止め。迂回路は千国北城線へ。R406は白馬村大出橋(天神宮橋)〜小川村境間で通行止め。 長野大町線は大町青具〜大町新行で片側通行。大町市青具〜白馬村神城(犬川橋)は一部片側通行。白馬美麻線は白馬村神城(犬川橋)〜白馬村R148との交差点間で通行止め。犬川橋〜飯森陸橋北交差点間は通行止め。 青具簗場線は大町市青具〜大町市R148との交差点間で通行止め。小島信濃木崎線は大町市桂〜長野市境間で通行止め。

■県北部を震源に発生した最大震度6弱の県神城断層地震で、白馬村などの被災地に近隣市町村が職員を派遣し、復旧を支援している。県や北アルプス広域連合などは今後本格化する復興、復旧活動に向け、 被災地からの支援要請を取りまとめている。専門家による現地調査の結果、活断層がずれ動いてできたと見られる段差が約7kmにわたって続いていることがわかりました。地質学が専門で活断層について研究している信大の大塚勉教授は今回の 地震が発生した翌日の11/23-11/25まで白馬村で調査を行った。その結果、震源地に近い白馬村北城地区を中心に、南北約7kmにわたって数10cmの段差が見つかり、中には段差が90cmに達しているところもあったという。大塚教授は「長野県から 山梨県にかけてのびる糸魚川−静岡構造線断層帯の北部にあたる神城断層がずれ動いてできた段差と見られる」と。大塚教授が撮影した写真には、活断層に沿うように道路の舗装が割れたり畑に段差が生じたりしている様子もとらえられていいます。 大塚教授は「地震の規模は中規模だが震源の深さが5kmと比較的浅いところで発生したため、ずれが地表にも現れたのだろう。断層のずれと見られる動きが地表に現れるケースは珍しい」と。

■地震で大きく隆起するなどの影響が出ている白馬村の農地で、被害の状況を確かめるための調査が始まった。
調査は地震の被害が大きい地区の1つ、飯森地区で始まり、県と村の担当者10人ほどがたんぼなどを回りました。調査では、地震によって数10cmも地盤が盛り上がったたんぼが数多く見つかりました。現状のままでは2015年の作付が できない状態。地元の農家は自宅も被害をうけたため、地震後に農地を見回るのは初めてで、様変わりした光景にショックを隠しきれませんでした。この農家では村内で担い手がいなくなった農地も活用し、会社組織でコメなどを栽培しています。 調査で回った会社のたんぼははっきりと見て分かるほど隆起していた。また、用水路が壊れて水が取り込めなくなっているところもありました。県と村では調査を急ぐ方針ですが、2015年春までにどこまで復旧できるのか、見通しは立っていません。



■2014.11/25;白馬は雨。白馬では「長野県神城断層地震」で負傷者、家屋倒壊、道路損壊などの被害が出ています。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
11/25;震度6弱の地震で被害が出た白馬村と小谷村は未明から雨が降っていて、気象台は長野市と小川村、小谷村に大雨注意報を出して余震とともに土砂災害にも注意を呼びかけています。小谷村では、国と県が地滑りの危険性がある場所を 調査しています。雨のピークは夕方にかけてとなりそうで、その後も強弱をつけながら11/26昼頃まで降り続く見込み。地震で被災した地域は土砂災害への警戒が続きます。長野県北部を震源とする地震では合わせて45人がけがをし、 住宅の被害は全壊31棟、半壊が56棟。さらに、長野県によれば、小谷村や白馬村などで少なくとも8ヶ所で地すべりや土石流が起きたという。県北部では余震が続いています。体に感じる余震の回数は、11/25;10:00までに90回に達しています。 また、県内は前線と低気圧の影響で未明から雨が降っていて、11/26;18:00までに降雨量は30mmと予想。気象台は、揺れの強かった地域では、地盤が緩み、土砂災害の危険性が高まっているとして、当面の間、大雨警報など発表する 際の基準を引き下げました。11/25;10:30;長野市と小川村、小谷村に大雨注意報を出し、余震とともに土砂災害にも注意するよう呼びかけています。住宅に大きな被害があった白馬村神城地区では、雨は日付の変わる頃から降り始め、 午前中から本降り。被害を受けた住宅には、雨が入らないようブルーシートがかけられています。祝日(11/24)は片付けをする人が大勢いたが、雨により地盤が緩み倒壊する恐れがあるとして11/25;白馬村は住宅への立ち入りを禁止しています。 避難している女性は「雨と余震が続いて自宅の状態が気になる。避難生活は初めてなので不安」と。地震で地盤が緩んだ上に雨が降っているため土砂崩落の危険が高まっています。県と国交省は村内のどの地域で地滑りや土石流が起きる危険性が あるのか、緊急の調査を始めた。11/28までに407ヶ所を回って、地面の亀裂の有無や亀裂から水が湧きだしていないかなどを調べます。地滑りなどが起きる可能性が高いと判断された場所については、村などが緊急の対策工事をすることを検討 しています。11/25;震度6弱の地震があった県北部では地震から4日目の朝を迎えた。県北部の小谷・白馬では余震続いています。08:35;160人余りが避難生活を続ける小谷村で震度4、7:39;小谷村で震度1。6:59;小谷村で震度2、長野市、白馬村、 小川村では震度1を観測。6:36;小谷村で震度4。6:27;小谷村で震度4、長野で震度3、白馬村と小川村で震度2を観測。
(1)鉄道;
11/25;始発より大糸線の信濃大町〜白馬間の運行を再開した。白馬以北は当面、列車運休。白馬〜南小谷駅間は小谷村千国で発生した土砂崩落の影響で、運転再開のめどは立っていません。
11/25;土砂崩れなどで運転できなくなっていた大糸線の一部の区間のうち信濃大町駅〜白馬駅間で補修工事が終わり、11/25;始発から運転が再開された。運転が再開されたのは、不通となっていた49.9kmのうち信濃大町駅〜白馬駅間の 24.6km区間。11/22;発生した地震でレールがゆがみ、架線が壊れましたが、11/24までに補修工事が終わり、11/25始発から運転再開した。信濃大町駅のホームに2両編成の電車が到着すると、通学の高校生らが次々と乗り込みました。 白馬高に通う高校生は「学校も休校にならず、列車が再開して学校にも行けるのでうれしい」と。信濃大町駅の土倉勝彦駅長は「被害が甚大だったのでどうなるかと心配したが、休日明けに間に合ってよかった。まだ開通していない 区間もあるので、1日も早く復旧したい」と。大糸線は、白馬駅〜平岩駅の区間は、土砂が線路に流れ込んだ影響で依然不通となっていて、復旧作業が急ピッチで進められていますが、再開のメドは立っていません。
11/25;地震の影響で大糸線の一部が運休していることを受け、JRは代わりとなるジャンボタクシーの運行を始めた。南小谷駅には白馬駅行きのバスが5台用意され大糸線を通勤・通学で利用する人たちが次々に乗り込みました。大糸線は、 11/22;地震で小谷村内の白馬大池〜千国駅間の線路に土砂が流れ込み一部区間が運休になっています。通勤や通学時間滞に合わせてバスを用意し、7時台に南小谷駅を出発する便と17時台に白馬駅を出発する便の一日2本走らせます。 大糸線の復旧のめどは立っていないため、明日以降の運行も検討している。
(2)道路;
R148や県道で土砂崩れや亀裂で通行止したところもあります。家屋は堀之内、三日市場、嶺方、大出で200軒以上で被害がでています。道路は青鬼、野平、峯方、R148深江、 飯森、五輪道路の堀之内、三日市場などで崩落や隆起などあり。地震の影響で一部の区間が通行止めになっていた長野と白馬を結ぶ「五輪道路」は、殆どの区間で通行止めが解除された。長野から白馬までは遠回りせずに通行できるようになった。 五輪道路は11/22に起きた地震の影響で県道31号線は一部が33号線は全線が通行止めになっていた。県大町建設事務所によれば、11/24;31号線が全線で通行できるようになったのに続き、33号線も9.5kmのうち大町青具と白馬村神城の犬川橋までの 約7km区間で陥没した道路などの復旧工事が終わり、11/25;正午に通行止めが解除された。これで五輪道路は長野〜白馬までは遠回りをせずに通行できるようになりました。
R148は小谷村での土砂崩れで通行止め。地震による土砂崩れでR148白馬村北城―小谷村千国間(約4km)が通行止めになっていることに関し、11/25;阿部守一知事はスキー客を迎えるため、観光バスに限って県道と村道を使った迂回路を通行できる ようにする考えを示した。迂回路は現在、大型車両の通行を規制している。
(3)断水;
断水は三日市場、堀之内、大出、蕨平、嶺方、野平で300軒弱。白馬ハイランドの天神の湯は源泉はOKのようですがホテルへの坂道は一部陥没あり、温泉は当面お休み。 (4)スキー場;
八方尾根スキー場、栂池高原スキー場、白馬五竜、白馬47スキー場のなどR148より西側は倒壊等の大きな被害はなし。堀之内地区の宿泊施設を除きほぼ営業中。現在白馬山麓のスキー場は積雪不足でまだオープンしていません。
小谷3スキー場(栂池高原スキー場、白馬乗鞍温泉スキー場、白馬コルチナスキー場)に大きな被害は確認されていません。

■11/24;「神城断層地震」で小谷村内では負傷者2名(軽傷)、家屋の被害は危険家屋が千沢、長崎などで計32戸、要注意家屋は曽田、奉納、大草連、千沢、滝の平、梨平などで計58戸。R148は立の間と白馬大池駅北で通行止め。県道川尻小谷糸魚川線 (小谷温泉〜湯峠間)と(小谷温泉〜妙高高原間)は中土郵便局前で通行止め。小谷温泉〜妙高高原の乙見TNを点検した結果、天井落盤の恐れがあることが判明。補修工事終了までの間は終日通行止め。他の村道・林道では確認作業を行い、 応急復旧を目指している。水道の断水は土谷地区・中谷地区で 237戸が断水。給水車で対応。

■11/25;小学校では子どもたちが地震の後、初めて登校した。このうち白馬南小では校舎などに大きな被害はなく、子どもたちが地区ごとに集まって、雨の中ふだんと同じように登校した。8:30;体育館で開かれた全校集会には児童113人が集まり、 校長が「1人もけがをすることなく、いつもの笑顔で集まってくれて、非常にほっとしています。大変な時間が続くと思いますが、寄り添い合って乗り切っていきましょう」と。このあと1年生の教室では担任が「みんなで元気に生活するぞ」と 声を上げると、子どもたちは「おう」と大きな声で応え、元気な姿を見せていた。小学校では全校児童121人のうち、11人が自宅が壊れるなどして避難所や親戚の家などに避難していて、11/25;避難先から登校したという。校長は「今日から 県から派遣されたスクールカウンセラーを置いて子どもたちの心のケアに丁寧にあたりたい」と。県北部の小中学校の多くが11/25から通常どおり授業を行っています。

■地震で大きな被害が出た白馬村、小谷村は11/24までに村内の宿泊施設を借り上げ、被災者の避難所にする方向で検討を始めた。
寒さが厳しくなり、公共施設などの避難所で過ごすのは被災者の負担が大きいため。積雪期に仮設住宅を建設するのが困難な事情もあるとしている。白馬村によると、村内の複数の宿泊施設から空き部屋を使ってほしいとの申し出があり、 近く避難者に滞在先の希望を聞く。村によると宿泊施設を避難所にしても、県が白馬、小谷村と小川村に適用した災害救助法を基に宿泊費が補助される見通し。小谷村は各施設に協力を求める方針で、荻沢隆副村長は「健康面などから、 被災者を1カ月も2カ月も体育館などに避難させておくわけにはいかない」と。11/24;白馬村を視察した安倍晋三首相は「民宿などを活用し、仮設住宅を貸与するという話もうかがっている。そうしたこともしっかりと政府として応援していきたい」と。 首相は「特に今回は、地域の皆さんがお互いに助け合って、救出に協力し合って力を尽くされたということをうかがい、感銘を受けた。素晴らしい地域の絆があるということを再認識した」と述べ、住民らの共同体意識の高さが人的な被害を最小限に したとの認識を示し、発災直後の住民らの対応をたたえた。首相は12:30、白馬村役場に到着。阿部守一知事や下川正剛白馬村長、松本久志小谷村長らとの意見交換に臨んだ。冒頭、被災者らに見舞いの言葉を述べた相は「これから降雪の時期を迎え、 住民の皆さんは不安だと思う。政府として一丸となって復旧を支援したい」と約束。阿部知事は、県と白馬、小谷、小川の3村と共同でまとめた要請書を安倍首相に提出。国に対して、道路や河川など社会基盤の技術支援と財政措置、融雪期の地滑り 対策など2次災害防止への財源措置、被災家屋の修繕や被災者の生活再建への支援措置、スキーシーズンに向けた風評被害の軽減など5項目を求めた。その後、首相は避難所になっている白馬村保健福祉ふれあいセンターを訪問。被災者に 「お体に気をつけてください」「復旧にしっかりと取り組みます」と語りかけ、政府として復旧に全力を挙げることを約束。被害が最も大きかった神城地区を阿部知事らとともに視察。倒壊した建物などを目の当たりにして厳しい表情を浮かべたが、 自ら住民らの手を取り、「大変でしたね」と声をかけた。視察後、首相は「これから寒くなってくるので、政府として住まいへの対応に力を入れていきたい。この地域には民宿などさまざまな施設がある。そうした施設を活用したり、仮設住宅で 対応したりするという話も聞いているので、政府としても応援していきたい」と。また、スキーシーズンを控えた風評被害への懸念については「スキー場などの施設は無事ということなので、世界からも多くの観光客がお越しになる地域でもあり、 風評被害に遭うことがないよう情報発信していきたい」と。阿部知事は「政府として全面的に支援していただきたいと申し上げた。率直に今の課題、悩み、不安をよく聞いていただいた」、白馬村の下川、小谷村の松本村長は「首相に私たちの思いを 伝えることができた。観光も心配だし、家に帰りたくても帰れない人がいる。住民たちが安心して暮らせるようにしてほしい」と。阿部知事は、安倍首相との面談前に、小谷村の避難所となっている「中土観光交流センターやまぼうし」を訪問。 避難している被災者から「家に帰りたくても水道が出なくて暮らせない」「避難生活が長くなると思うので避難所に仕切りを設けて」「お年寄りは仮設トイレでしゃがむのが辛い」「子供が小さいのでバランスの取れた食事をとりたい」「寒いので 断熱材の敷物を手配してほしい」などの要望を受けた。11/24;夜時点で白馬村で151人、小谷村で181人が避難所に避難。11/24;県警は小谷村などで地震による重傷者1人、軽傷者2人が判明したと発表。けが人は重傷者8人を含む計44人となった。 県災害対策本部によると、住宅被害は全壊が白馬村43棟、小谷村4棟、半壊は白馬村71棟、小谷村21棟、長野市2棟の計94棟。一部損壊は小川村や長野市などで計282棟に上った。

■11/24;白馬村下川正剛村長は、全壊・半壊など今回の地震で住む場所を失った被災者支援として、12月中をめどに生活の場を提供していく考えを示した。
「避難生活を余儀なくされる村民が、安心して暮らせる体制をつくることが先決」と。白馬村は、生活の場提供は家を失った被災者を主に考えており、村内宿泊業者の協力も視野に村営住宅や教員住宅など宿泊可能な設備が整う公共施設の空き状況把握 など進めるとしている。下川村長は「あらゆる可能性の模索を急ぐ」と被災者の生活を第一に考えた対策に積極的な姿勢を見せる。村内では11/24現在、堀之内・三日市場を中心に住宅27戸が全壊、58戸が一部損壊。震度6弱の激しい揺れを観測した地震で、 多くの住民が避難生活を続けている白馬村と小谷村では被災者の負担を減らそうと、村内のホテルや民宿の空き部屋を借り上げ、希望する人に移ってもらう方針を決めた。今回の地震による住宅の被害は全壊が31棟、半壊が56棟に上り、今も300人以上が 自宅に戻れずに避難所などで生活を続けていて、ストレスや厳しい寒さによる健康への影響が懸念されています。こうした中、白馬村ではこれから本格的に雪が降り始めると、仮設住宅の建設は難しくなることから、村内のホテルや民宿の空き部屋を 借り上げ、希望する人に移ってもらう方針を決めた。白馬村によれば、すでに10を超えるホテルなどが被災者を受け入れる意向を示していて、人数や期間などについて調整を進めています。このうち白馬村北城にあるシェラリゾートHのでは、74ある部屋 のうち35部屋を12/18まで提供できることを村に伝えた。総支配人は「地元の人が困っているのでぜひ力になりたい。身内が帰ってきたという感じで受け入れたい」と。避難所に身を寄せている男性は「避難所はプライバシーがないので 宿泊施設に移れるのならありがたい」と。また、小谷村も同じように宿泊施設と調整を進めているという。ただ、宿泊施設の多くは12/下以降はスキー客の宿泊予約が入っているため、受け入れは一時的なものになるとみられ、被災者の住まいをめぐる 問題の解決には時間がかかりそう。

■11/25;今回の地震で大きな被害が出た長野県白馬村で、後片付けの作業などに携わるボランティアの活動が本格的に始まりました。
地震で大きな被害が出た白馬村の社会福祉協議会では、ボランティアの受付を始め、11/25までの2日間に村内や周辺の自治体などから約100人がボランティアの受付に訪れたという。11/25;各地で集まったボランティアの活動が本格的に始まり、 このうち、被害が大きかった神城地区にある広場では、4人のボランティアが、倒壊した家屋から出たがれきから壊れた電化製品や割れたガラスなどを分別する作業に当たっていた。埼玉県から参加した男性は「町並みが思ったよりひどい状況で驚いた。 いつも観光でお世話になっているので恩返しがしたい」と。白馬村社会福祉協議会の山岸俊幸事務局長は被災者それぞれのニーズをくみ取りながらきめ細かく支援していくため、ボランティアの協力をお願いしたい」と。ボランティアの受付は、 9:00-13:00;白馬村役場に隣接する災害ボランティアセンターで行われています。11/24;震度6弱を観測した地震の発生から3日目、被害の大きかった小谷村や白馬村では、道路や線路を塞いだ土砂の除去作業が始まるなど、復旧や復興に向けた動きが 本格化した。ただ、この日も体に感じる余震が続き、住民らの不安は続いた。両村ではこの日、地元の社会福祉協議会がボランティアセンターを設け、被災者支援に乗り出した。支援作業として、被災家屋の片づけなどを想定している。小谷村社協の ボランティアセンターは近隣の大町市や池田町、松川村の各社協に募集を依頼。定員は1日につき8人、11/25から避難所の清掃を行ったり、警察官や消防団員らへの炊き出しをしたりする。小谷村社協の松沢秀明事務局長は「被災者は自宅の状況を見て、 冬をどう過ごすか考えている。それが決まってくればボランティアのニーズが被災者から出てくるとみられる」と。一方、白馬村のボランティアセンターは、小谷村と白馬村、大町市、松川村、池田町の在住者に限定し、ボランティアを募集。 センタによると、11/24;17:00現在の登録者数は約20人、支援作業の振り分けは11/25以降の予定。11/24;白馬村内在住で大町高や大町北高に通う女子生徒は「大好きな地元のために何かしたい」と自主的に災害ボランティア活動に参加した。 この日は避難所になっている公共施設のトイレ掃除や各地から集まってきた支援物資の仕分けや運び出し作業などに打ち込んでいた。4人の自宅も多少の被害を受けた。にもかかわらず「地元の窮地のために役立ちたい」と、自身ではなく地域を 優先させた高校生の決意に、周囲からは感謝の言葉が寄せられた。「友だちに声をかけながら、時間を見つけてはボランティアに参加していきたい。避難している村民の不安解消につながれば」と。

■11/24;県は、今回の地震の呼称を「長野県神城断層地震」とすると発表。白馬村神城にある「神城断層」が震源とみられ、同地域で被害が大きかったことなどから決めた。県危機管理部によると、今回はM6.7と推定され、国が地震の正式名称を決める 「M7以上で最大震度5弱以上」などの基準を下回った。11/24;白馬村は観光産業への影響を調査し、45の宿泊業者(神城堀之内、三日市場除く)で予約キャンセルや設備の破損などによる地震の被害想定額が2300万円。11/24;県は同日まで2日間実施 した住宅などの危険度判定で住宅や倉庫などを調べ、11/24;14:00までに調べた262棟のうち、中に入るのが危険と判定されたのは白馬村63棟、小谷村35棟、小川村5棟、大町市2棟の計105棟。

■11/24;震度6弱を観測した地震のメカニズムを調べている信大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)は、白馬村で活断層による地表のずれの調査を前日に続いて行い、村内のさらに南側の地域で新たにずれが地表に浮き出た箇所を複数発見した。 11/23の発見分と合わせると、ずれは断続的に長さ約5kmにわたる。ずれは複雑に蛇行しており、大塚教授は「活断層は直線で描かれる場合が多いが、地表では蛇行することもある。活断層の位置は一定の幅をもって考える必要がある」と指摘。 11/23;大塚教授は白馬村北城の塩島、大出地区の計5カ所で活断層による地表のずれを確認。この日は5カ所を結んだ延長線上にある南側の地域を調べ、神城の姫川沿いの道路で、地表がずれてアスファルトがはがれた場所を見つけた。 ずれは、県道白馬美麻線(五輪道路)や道路沿いの田園地帯を複雑に蛇行。田や畝には高さ40cmの段差が続き、県道上にはアスファルトがはがれて車の走行が困難になった場所が何カ所もあった。大塚教授によると、活断層は地下深くでは直線でも、 地表付近では軟らかい地盤の影響を受け、地表のずれが今回のように蛇行して現れることがあるという。「地表のずれがこれほど現れたのも、蛇行しているのが確認できたのも国内では珍しい」と。

■11/25;国交大臣が震度6弱の激しい揺れを観測する地震があった長野県北部について、被災者の住宅支援に加えて、被害が出た道路などの復旧作業に全力を挙げて取り組む考えを示した。
この中で大臣は国交省として、長野県北部の被災地で、防災ヘリによる上空からの被災状況の調査や、R148で発生した土砂崩れの復旧に関する技術指導などの支援を行っていると説明。大臣は被災者への住宅支援について、「内閣府と連携して、 公営住宅の空き部屋の活用や、民間の賃貸住宅の借り上げ、旅館の活用など、仮の住まいの確保に努めたい。県や市町村の要望があれば、生活の再建を図る観点から被災者向けの公営住宅の速やかな建設を行いたい」と述べ、被災者の要望を踏まえて 住宅支援を行っていく考えを示した。そのうえで「まもなく冬を迎えることから早期復旧が課題となる。住まいの問題に加えて、インフラの早期復旧や、2次被害の防止対策、それに観光への風評被害対策などに総力を挙げて取り組んでいきたい」と。

■11/25;天皇皇后両陛下は、長野県北部で起きた地震について、余震が続き、寒さがつのる中で、互いに助け合って懸命に災害への対応を行っている被災地の人々に対するお見舞いと励ましの気持ちを、宮内庁侍従長を通じて長野県の阿部守一知事に 伝えられた。両陛下は、早速現地に赴いて救援活動に従事している人々をねぎらう気持ちも表されたという。宮内庁によれば、両陛下は地震の発生以来、被災状況や被災した人たちを常に案じられてきたという。

■大町市建設課は美麻地区を中心として市内全域のクラック(亀裂やひび)など道路状況の確認や、大町市建築士会による家屋などの亀裂など被害の危険度判定を行っている。美麻地区で起きている上下水道の断水には市の給水車で対応。 大町市災害対策本部によると、市内では住めなくなるような倒壊などの被害のある家屋はないが、家具などが散乱したため自主的に親戚の家などに避難している世帯もあるという。

■大町では美麻で一部断水、道路は長野大町線の美麻青具〜美麻新行で片道通行、白馬美麻線は美麻青具〜白馬で通行止め。青具簗場線の美麻青具〜青木と小島信濃木崎の美麻桂〜長野市境で通行止め。 電気、ガス、バスは通常運行。

■11/22;22:08に発生した長野県北部を震源とする地震では、安曇野では大きな被害は出ていません。穂高・明科で震度4。豊科、三郷、堀金地域で震度3を記録したが、負傷者や建物倒壊などの被害は現在のところ確認されていません。 安曇野アートライン加盟施設及び作品も被害の報告は出ていません。「国営アルプスあづみの公園」(堀金・穂高地区)や(大町・松川地区)でも影響はなく通常開園しています。



■2014.11/24;白馬は晴れ。「これまでに経験したことのない揺れだった。ドンという突き上げるような縦揺れが10秒間続き、そのあと横揺れが20秒間続いた。一時電気も消えたが家の中の食器などは散乱した。幸いにも姫川の西側はそれほどの影響も少なかったが、姫川の東側は家が倒壊したり、 負傷者がでて、道路に亀裂が入ったりして大変だった。今でも余震が続いているので怖い」と白馬のおばちゃん。幸いおばちゃんの家では、停電は一時的に起きたが、家の崩壊や水道管の破裂による断水、道路の亀裂、土砂崩れもなかったそうです。

■11/22;長野県北部を震源とする最大震度6弱の地震は、白馬村を中心に家屋倒壊や断水、道路の寸断など、広範囲に被害をもたらした。断続的に余震が続く中、村職員は夜通しで被害状況の把握に追われ、倒壊家屋が多く出た神城地区では、 片付けに訪れた住民が想像を超えた被害の大きさに困惑し、呆然とする姿も見られた。

■11/24;06:12;長野県北部を震源とする地震があり、小谷村で震度4、長野市、白馬村、小川村で震度2。震源は長野県北部で、深さは約10km、地震の規模を示すマグニチュードはM3.8と推定。

震度6弱の地震があった県北部では、今朝も震度4の余震があった。そんな中、住宅の倒壊が相次いだ白馬村堀之内地区では道路の復旧工事が行われています。地震発生から3日めの朝を迎えた白馬村では30棟の住宅が全壊の被害を受けたが、 堀之内地区の被害が特に大きくなっています。地区では昨日に続いて住民が壊れた自宅の状況を確認したり、散らかった家財道具を片づけたりしていた。重機で亀裂が入った道路を補修する作業も行われていて、休日を返上した懸命の作業が 続いています。県北部では引き続き余震も相次いでいます。気象台によりますと長野県内では10:00までに震度1以上の地震が77回起きています。堀之内地区の住民の多くは住む場所を失ったまま厳しい冬を迎えます。14:30;県北部を震源とする 地震があり、小谷村で震度2を観測した。

■11/24;地震で線路沿いの土砂が崩れ、一部区間で運転を見合わせている大糸線で、土砂の撤去作業が本格的に始まりました。
小谷村の大糸線では、白馬大池と千国との間で高さ約50m、幅30mにわたって線路脇の土砂が崩れた。JR東日本は11/23から線路上をふさいだ土砂の撤去を始め、重機も使った本格的な作業を進めています。大糸線は信濃大町と南小谷の間で 運転を見合わせていて、地震のためレールのゆがみが見つかった信濃大町と白馬の間は11/25;運転を再開します。しかし現場周辺は復旧の見通しが立っていないということで、利用者は当面、不便な生活を余儀なくされることになります。

■長野県北部の被災地では、地震の影響で今も広い範囲で断水が続いていて、一部の地域では復旧のめどが立っていない状況。
県の水大気環境課によれば、今回の地震では最も多いときで1325世帯が断水したが、11/24午前中の時点では、886世帯に減り、このうち261世帯は11/24中に復旧する見込みという。一方、住宅が壊れる被害が集中した白馬村の神城地区などでは、 地震の影響で水道管が断裂するなどしたため修理が大幅に遅れていて、約270世帯で復旧のめどが立っていないという。壊れた自宅を掃除していた女性は「親せきがポリタンクで持ってきてくれた水を使ってますが、掃除には水がないと困ります」と。 また、自宅の片付けをしていた女性は「水は一番必要。まだ先のことは何も考えられない状況。神経質になっていて余震が怖い」と。

■白馬村などで大きな被害が出た今回の地震を受けて専門家が行った調査で、断層の東側に大きな被害が集中していたことがわかりました。地質学が専門の信大・赤羽貞幸副学長は、白馬村の塩島地区で道路に1m近くの段差が生じ、 地表に断層が現れた状況を調べた。赤羽副学長は小谷村から大町市まで延びる全長30kmの活断層「神城断層」のうち、10kmから15kmが動いた可能性が高いとの認識を示した。白馬村では43棟の住宅が全壊となり、被害も活断層の東側に 集中しています。最大震度6弱を観測した地震で、新たに3人がけがをしたことがわかり、負傷者は合わせて44人。このうち8人が重傷。警察によると負傷者は白馬村で23人、長野市で11人、大町市で3人、小谷村・飯綱町で各2人、信濃町・小川村 ・松川村で各1人。重傷が8人、軽傷が36人。また、県によると住宅への被害は全壊が47棟、半壊が94棟に増えた。ほとんどが白馬村と小谷村で、長野市でも半壊が2棟ありました。また気象庁は11/24から3日間の間に震度5弱以上の余震が 発生する可能性は30%と発表しています。白馬村では159人が避難所で2日目の夜を迎えた。地元の婦人会が、炊き出しで朝食で味噌汁を作りました。白馬村と小谷村では、今夜遅くから雨が降り始める予報で、地震により地盤が弱くなっている ところがあることから、長野地方気象台は少しの雨でも土砂崩落の恐れがあるとして注意を呼び掛けています。

今回の地震について国の地震調査委員会は、神城断層の一部が動いて発生した可能性が高いとする分析をまとめました。
新潟から長野・静岡にかけては、複数の活断層が連なっていて神城断層は、これらの活断層の北側に位置します。気象庁が今回の地震を分析した結果、余震の分布が、神城断層の位置とほぼ一致しました。また、信大の大塚勉教授による現地調査で、 活断層のずれによって生じたとみられる80cmの段差が確認された。調査委員会は神城断層の一部が動いて、発生した可能性が高いとする分析をまとめ、今後1週間ほどは十分な警戒が必要だとしています。また、気象庁は余震活動の見通しについて、 今後3日間で震度5強以上が10%、震度5弱以上が30%の確率で起きると発表した。

■白馬村によれば、村内では地震の被災者などが今も約160人、避難所に避難しているという。
このうち、住宅が壊れるなどの被害が集中した神城地区から夫婦で避難している男性は「家が激しく壊れて帰りたくても帰ることができない。今夜から天気が悪くなり、寒くなると聞いたので、自宅から毛布を持ってきた。元の生活に戻れるか どうかが一番不安」と。また、家族で避難している女性は「家は住める状態だけど、もし、またあんなに大きな揺れが来たらと思うと怖くて帰れない。小さな揺れでも身構えてしまい、どきどきしてしまう。あと何日、こんな気持ちで避難すれば いいのかと思うと不安になる」と。

■地震で住宅が壊れる被害が集中した白馬村の一部の地区で、集落の裏山に複数の亀裂が入っているのが見つかり、裏山が崩れるのを防ぐため亀裂をシートで覆う応急処置が行われた。
白馬村神城の堀之内地区では、地震のあと、住宅地の裏山の道の路面に最大で深さ20cm、幅10cmの複数の亀裂が長さ30mに渡って入っているのが見つかりました。11/24;白馬村では夜遅くから雨が降ると予想され、住民などから裏山が崩れるのを 心配する声が上がったことから、地元の建設会社の作業員がボランティアで亀裂をシートで覆う応急処置を行いました。作業員たちは10枚を隙間なく敷いて、鉄の棒やひもで地面に固定していた。亀裂が入った道は裏山の上にある神社につながって いますが、この神社も地震で建物がつぶれたり、傾いたりする被害を受けた。堀之内地区では今後、村に対し、山崩れを防ぐための抜本的な対策を求めていくことにしていて、鎌倉宏区長は「雪が降り亀裂に水がしみこむと崩落の危険性が高くなる。 春先の雪解け時期まで気が抜けない」と。

■長野善光寺では地震の影響で石の灯ろうが倒れたり鐘楼の石垣が崩れ、修復するのに数カ月かかる見通し。
長野善光寺では、地震で境内にある石の灯ろう67基が倒壊した。本堂の北側に回ると、石仏が地面に倒れ無残な状態になっていた。他にも本堂の仏像や仏具の一部が壊れたり、山門の階段がずれるなどの被害が出ています。最も被害が大きかったのは、 本堂の東側にある鐘楼・鐘つき堂です。石垣の南側が大きく崩れた。11/23午後から土のうを積み上げ応急処置をした。善光寺事務局は、修復費用はおよそ1億円かかる見通しで鐘楼は年末までに、仏像や灯ろうなどは、来年4月から始まる御開帳までに 修復することにしています。長野市内では、茂菅地区でブロック塀が倒れるなどの被害がありました。午後6時現在、七二会地区と鬼無里地区の合わせて417世帯で断水が続いています。

■11/24;首相は長野県北部で最大震度6弱を記録した地震で被害を受けた白馬村を視察した。
村役場で首相と意見交換した阿部守一知事と白馬村の下川正剛村長、谷村の松本久志村長らは、被災した道路などの早期復旧や必要な財政支援など5項目を要望。首相は「降雪間近で被災者も不安だろうと思う。政府として今後一丸となって対応 していきたい」と。県、村側の要望はこのほか、土石流や融雪期の地滑りなどの二次災害防止対策、住宅や生活の再建支援、スキーシーズンの風評被害の軽減。自衛隊ヘリで白馬村に入った首相は、村役場で意見交換した後、避難所になっている 村保健福祉ふれあいセンターを視察。避難中の住民20人余に対し、「われわれも復旧に全力を挙げていきます」「お体に気を付けて」などと声を掛けて回った。その後は住宅が倒壊し、道路のあちこちにひびが入った白馬村神城地区堀之内を視察。 「住宅再建などは政府としてしっかり支援する」とし、被害のないスキー場についても「風評被害に遭うことがないように正しい情報を発信していきたい」と。また、12/2公示の衆院選を控えた時期の視察となったことについて、「自分の目で 被災地を見て、直接話を聞くことによって復旧・復興に役立てていかなければならない」と。首相はヘリでの帰路、9月に噴火した御嶽山を上空から視察した。



■2014.11/23;白馬は曇り。どんよりした雲が広がっています。長野県北部で震度6弱を記録した地震で、県災害対策本部や県警、県内の消防などは、11/23;早朝から被害の全容把握を進めた。
県警が11/23;10:00現在で把握している負傷者数は39人。骨盤骨折などの重傷者が7人、軽傷者が32人。県災害対策本部によると、白馬村で30棟、小谷村で7棟の家屋が全壊。両村内を中心に道路や鉄道が寸断。気象庁は余震への警戒を呼び掛けている。 けが人の地域別の内訳は、白馬村23人、長野市10人、大町市2人、小谷村1人、松川村1人、飯綱町1人、小川村1人。白馬村、小谷村、小川村では朝までに400人以上が計13ヶ所の避難所に自主避難した。建物の壁が崩れる、物が倒れるといった被害は 白馬村神城堀ノ内・三日市場などで発生しており、土砂崩れや路面の陥没などにより、R148、406や複数の県道が通行止めとなっている。県警、警視庁、山梨県警ヘリ3機が上空から被害を確認中。地上では、県警や消防などが200人が白馬村で、 100人が小谷村でそれぞれ住民の安否確認を進めている。JR東日本長野支社によると、糸線は白馬大池―千国間で線路に土砂が流入、簗場―南神城で線路の地盤が液状化しているのがそれぞれ見つかり、同線は信濃大町―糸魚川間は始発から運転を 見合わせている。中部電力によると、11/23;6:00現在、大町市、白馬村で230戸が停電。気象庁は今回の地震について、M6.8から6.7に修正した。揺れの大きかった地域に機動調査班を派遣した。震度1以上の余震は11/13;7:00までに計45回に上った。

■白馬村は12:00過ぎ、野平地区と青鬼地区の計約60人に対し避難指示を出した。村道の崩壊が広がり、孤立してしまう恐れがあるための措置ということで、住民は徒歩や車で避難場所の役場の施設に入りました。避難していた住民は 一時的に帰宅が許可され、家の中を片付けたり必要な物を持ち帰っていました。交通機関にも影響が出ています。大糸線は白馬大池と千国駅の間で線路脇の土砂が崩れているのが見つかりました。また簗場と南神城駅の間で線路の一部が波打つ状態で 大糸線は一部で運転を見合わせています。またR148も土砂崩落のため、白馬村と小谷村の境付近で通行止めが続いています。

■白馬や小谷では震度3の余震が継続して発生しています。県北部で昨夜最大震度6弱を観測した地震で、住宅54棟が全半壊し40人がけがをした。白馬村の一部の地区に避難指示が出ています。昨夜の地震では長野市・小谷村・小川村で震度6弱、 白馬村と信濃町で震度5強を観測した。県によると、白馬村で住宅30棟が全壊、小谷村で24棟が全半壊したという。7つの市町村で40人がけがをし、このうち7人が重傷。白馬村は正午すぎ、野平地区と青鬼地区の25世帯61人に避難指示を出した。 集落につながる唯一の道路で路肩が決壊するなど、孤立する恐れがあるためです。また、小谷村は住宅が全壊した中土地区と南小谷地区の31世帯69人に避難勧告を出した。大糸線は土砂崩落などが発生し、信濃大町ー糸魚川間が運休した。 復旧のめどは立っていません。

■11/23;震度6弱の激しい揺れを記録した小谷村は全半壊した31戸に住む計69人に避難勧告を発令した。
役場や中土観光交流センターなど村の施設5ヶ所に避難所を開設し、16:30現在で自主避難を含めて92人が避難。小谷村によると、中土地区の中谷、長崎で4戸が全壊し、中土地区を中心に真木や千沢などで計27戸が半壊した。震度3の余震が続いており、 壊れた家屋で過ごすのは危険だとして、村は避難勧告を出した。11/22;村内では地震発生直後、滝の平で土砂崩れが発生して村道がふさがれ、滝の平と坪の沢の八世帯15人が一時孤立した。その後、全員が村役場に避難し、孤立状態は解消された。 滝の平の土砂崩れは、鉄道にも影響した。JR東日本長野支社によると、倒木を含む土砂が糸線の白馬大池−千国間に流入。簗場−南神城間で、激しい揺れによる液状化で線路にゆがみが出たため、大糸線は信濃大町−南小谷間で始発から運転を 見合わせた。復旧の見通しは立っていない。

■県北部を震源とする最大震度6弱の地震があり、これまでに39人がけがをし、うち7人が重傷。11/22;県北部を震源とする地震があり、長野市、小谷村、小川村で震度6弱、白馬村と信濃町で震度5強を観測した。警察によると、白馬村で住宅5棟が 倒壊するなどして、7つの市町村で39人がけがをし、このうち7人が重傷。また、白馬村・小谷村・小川村で合わせておよそ450人が、避難所で一夜を明かした。白馬村などでは断水や停電も続いています。また、白馬村の大糸線は土砂崩落が発生し、 一部で運転を見合わせています。

■県警によると、白馬村神城では家屋5棟が倒壊し、中にいた21人全員が救出され、うち2人がけがをしたという。
白馬村の消防団によると、同村神城では、堀之内公民館を含め10棟以上が半壊した。小川村では道路脇の斜面が複数崩落しているという。白馬村役場によると、R406の白沢トンネル付近で土砂崩れの情報がある。ほかにR148で水道管が破裂し、 水があふれている。県警によると、R148の岩岳入口信号―栂池スキー場入口交差点で土砂崩落があり通行止め。大町市美麻の県道長野大町線では路面が盛り上がり、新行―青具間が通行止めとなった。県河川課によると、地震発生後、白馬村を流れる 姫川の一部の水位計で10cmほど水位が上がるのが確認された。土砂崩れなどによる河道閉塞の恐れがあるため、同課が調べている。中部電力長野支店によると、11/23午前0:00現在、大町市平、美麻、白馬村神城、北城の計700戸が停電。 県北安曇地方事務所によると、白馬村神城で断水、長野地方事務所によると、長野市安茂里と小柴見でも断水。JR東日本長野支社によると、長野支社管内の全線区間で一時、列車の運転を見合わせ、乗客を乗せたま停車した列車もある。 長野電鉄は地震直後に全線の運行をストップし、点検作業を進めている。22:55;県北部を震源とする地震があり、長野市鬼無里、大町市八坂、白馬村北城、小谷村中小谷、小川村高府で震度3を観測。地震の規模はM4.1、震源の深さは10kmと推定。 県は災害対策本部、県警は災害警備本部を設置した。11/22;県は深夜、白馬村と小谷村に避難所の経費などを国と県が負担する災害救助法を適用した。政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。安倍晋三首相は被災者の救助などに 全力を挙げるよう指示した。このほか、陸上自衛隊の先遣隊が現地に派遣された。

■白馬村では、国の重要文化財に指定された社が置かれている神社の本殿も傾くなどの被害を受けた。
被害を受けたのは、室町時代に建てられた「神明社」と呼ばれる社が置かれている神社の本殿。この社はS24年に国の重要文化財に指定され、村では定期的に補修をするなどして、大切にしてきました。それが今回の地震の揺れによって本殿の柱などが折れ、 北側に大きく傾くなど大きな隙間ができた。11/23;総代などが神社に出向いて、社を雨や雪から守るために、シートで隙間を塞いでいました。本殿の補修に来た氏子は「大きく傾いているのを見てとても驚きました。地域の人は先祖代々ここを 大事にしてきている。早く元どおりになってほしい」と。

■長野県北部で起きた地震のあと震源地に最も近い長野県白馬村では、地盤が南東方向に30cm近く移動し10cm余り沈み込んでいたことが国土地理院によるデータの解析で分かりました。
長野県北部を震源とするM6.7の地震を受けて、国土地理院は地盤がどれくらいずれ動いたか、土地の位置を示す電子基準点の変化のデータを分析した。その結果、震源地から最も近く、西側に位置する白馬村の基準点は、地震前と比べて、 南東方向へ約29cm移動し、約12cm沈み込んでいることが分かりました。気象庁の解析でも、今回の地震は南北に伸びる断層に北西側と南東側からそれぞれ押すような力が働くことで地盤がずれ動いたとみられています。国土地理院は、今回の基準点の データの変化は気象庁の解析を裏付けるものだとしていて、今後も注意深く監視を続けていくとしています。

■11/23;白馬村周辺でも地震の被害が広がった。大町市・松川村でもけが人が出ています。隣接する大町市美麻地区では、民家への被害も確認された。
被害が大きかったのは白馬村と隣接する大町市美麻地区。民家の外壁が崩れたり、道路にひびが入るなどの被害があった。地区の住民は地震発生当初は就寝中。夫婦にけがはなかったが、揺れが収まって室内を確認すると、食器に額縁などが散乱。 「家も傾いた。けががなかったことは幸いだが、これからどうしよう」と。電線が切れたり住宅の壁に亀裂が入るなどの被害が出た。消防によると、市内に住む60代の女性がたんすの下敷きになり足首を骨折するなど、8人がけがをして病院に搬送 された。また、松川村では60代の女性が股関節を脱臼する重傷。また、大町市で1人が軽いけがをした。大町市立総合病院によると、地震でけがをして搬送されたり、自ら受診したりしたのは約15人。うち3人は重傷とみられる。各自治体や消防では 昨夜の地震による県内のけが人は合わせて25人に上ります。



■2014.11/22;白馬は快晴。11/22の夜(22:08)に長野県北部で震度6、県中部で震度4、県南部で震度3を観測した。
長野地方気象台によると、震源の深さは約10km、地震の規模はM6.8と推定。22:27;ほぼ同じ震源の強い地震があり、小谷村中小谷で震度5弱を観測。長野地方気象台によると、地震の規模はM4.3、震源の深さは10kmと推定。震度6弱の地震で、 これまでに39人がけがをした。地震では長野市と小谷村、小川村で震度6弱を、白馬村などで震度5強を観測した。警察庁などによれば、県内では白馬村と小谷村で住宅31棟が全壊し、下敷きになるなどして41人がけがをし、このうち7人が重傷。 中信では小谷村で震度6弱、白馬村で震度5強、大町市で震度5弱、松本や安曇野市など2市1町4村で震度4を記録した。気象庁は引き続き、強い余震が起こる可能性があるとして警戒を呼び掛けている。被害が集中した白馬村神城の堀之内、 三日市場地区では、非住宅の建物や倉庫などを含めると計163棟(村地震災害対策本部調べ)が損壊し、被害は深刻。両村を中心に道路や鉄道が寸断、国道や複数の県道が通行止めになるなど交通にも影響が出た。両村が設けた計10ヶ所の避難所には 400人以上が自主避難し、眠れない夜を過ごした。11/23;地震の影響で開く予定だった白馬村内5スキー場による安全祈願祭「合同スキー場開き」は急きょ中止になった。各スキー場はリフトなどの点検作業を行い、いずれも安全を確認。今季営業は 当初の予定通り開始する予定だが宿泊や観光への影響を心配する声も出ている。姫川漁協では、村内いけすの配管が破損し、イワナの稚魚500匹が死んだ。白馬ジャンプ競技場は地震でスタートタワーのエレベーターが非常停止し、11/23運休。 白馬クロスカントリー競技場「スノーハープ」はコース内約20ヶ所で路面が隆起、地割れを確認するなど「復旧の見通しは未定」と白馬村スポーツ課。警察と消防は住宅を訪ねたり犬を使って壊れた家の中を確認した結果、住民の安否が確認できた として、県の災害対策本部は行方行方不明者はいないと判断。白馬村の住民が避難している役場の福祉施設には、85人が身を寄せ、不安な夜を過ごしました。


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