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今日の出来事

初冬の北アルプスと白鳥(蝶ヶ岳〜常念岳〜横通岳〜燕岳〜有明山)(穂高にて)




「安曇野の白鳥」(豊科・白鳥湖にて)


☆☆☆2011-2012シーズン安曇野の白鳥飛来☆☆☆

★〜〜〜安曇野のコハクチョウ〜〜〜★

■2012.07/09;明科中川手の「御宝田遊水池」でけがのため北帰行できずに残っていた2羽のコハクチョウが保護され、別の場所に移された。08/14;「安曇野花火」の試し打ちが07/10夜にあるため。2羽が大きな音に驚いて逃げ回り、けがを悪化させないようにと、 「御宝田白鳥の会」と「アルプス白鳥の会」の会員、写真愛好家ら有志10人ほどが協力した。作業は9:00開始。有志は網や棒を手に深い場所で1mほどの池に入り、歩いてコハクチョウを狭い場所に追い詰めた。1羽はすぐ捕まえたが、 羽ばたきが比較的できる1羽はするりと身をかわし、長さ約300mの池を行ったり来たり。魚を捕るための網を使ったり、ボートを出したりして、12:00すぎに上流側の水路で捕獲した。先に保護された1羽は、けがが重く、羽が曲がっており、 池田町の「アルプス白鳥の会」会員宅にある池に移した。もう1羽は約3.5km上流の犀川白鳥湖に放した。同所には別のコハクチョウ3羽がいて、しばらくすると4羽一緒になっていた。保護の連絡を受けて犀川白鳥湖に駆け付けた「アルプス白鳥の会」 代表の原とみ子さんは「花火があるため、2羽がずっと気になっていた。ここで4羽仲良く過ごしてほしい」と。今後も早朝の給餌を毎日続けるという。

■07/05;毎冬に安曇野に飛来し、春にはシベリアに北帰行するコハクチョウが今夏はまだ計5羽がとどまっている。いずれも羽などにけがをしている。1984年12月の初飛来から28季、観測を続ける「アルプス白鳥の会」によると、 昨夏残っていたのは1羽だけ。過去さかのぼっても、これだけまとまって居残るのは初めてという。ハクチョウは例年、10月頃に飛来して越冬、翌年04月頃に戻る。昨季、安曇野市へのハクチョウの最多飛来数は1338羽で過去3番目の多さ。 一方、鳥インフルエンザ問題を背景として安曇野市では、豊科田沢の犀川ダム湖、明科中川手の御宝田遊水池、穂高北穂高の水田で愛護団体などが与えてきた餌を減らす傾向にある。餌やりは野鳥を過度に集中させるため、 仮にその中に鳥インフルエンザウイルスを持った鳥がいた場合、そのふんを人が踏んで養鶏場に運んでしまい、感染を拡大させてしまう危険があるからだ。これに伴って同市内外では、落穂や稲の切り株が残る田んぼに飛来するコハクチョウも 目立つようになり、結果として飛行の範囲が広がり、電線に衝突する例が相次いだ。昨季、6羽を保護した会の会田仁さんは、けがで北帰行しないコハクチョウは「今後も増えるのではないか」と。昨季は会の要請を受け、 中部電力が飛行ルート上の電線に衝突防止の目印になる防護カバーを付けた。07/05現在、犀川ダム湖には3羽が残り、うち1羽は昨年も北帰行できず、安曇野で2季目の夏を迎える。御宝田には2羽が滞留。中州の草むらで過ごしたり、 水辺でうずくまったりしており、心配で毎日のように様子を見にくる愛好家もいる。カヌーで通過する人や釣りをする人、花火をする人もいるため、会は河川敷に看板を掲げて北帰行できないハクチョウを見守るよう協力を呼び掛けている。 会は昨季の様子をまとめた「白鳥通信34号」を千部発行。穂高駅前の市観光協会の情報センターで無料配布。

■05/28;安曇野で越冬するコハクチョウがシベリアに渡る「北帰行」が終了した。昨季も北帰行できなかった成鳥「あづみ」を含め、今季は翼などにけがをした成鳥5羽が残った。白鳥が安曇野で越冬を始めたS59〜60年シーズン以降、 北に帰れなかった白鳥の数は最多で、愛護団体の「アルプス白鳥の会」の原とみ子代表らは「けがが治るまで温かく見守りたい」と。

■05/20昼;豊科田沢の「犀川白鳥湖」で北帰行せず残っているコハクチョウ8羽のうちの幼鳥1羽が死んだ。白鳥の世話をしている「アルプス白鳥の会」の会員らが死骸を回収。市内の動物病院に持ち込んで調べ、水鳥によく見られるカビ性肺炎の症状だったという。 犀川白鳥湖では翼にけがをして飛べなくなり、2011年からとどまっている1羽のほか、2012年ケガした3羽の成鳥と、幼鳥4羽の合計8羽が残っており、死んだのはこのうちの幼鳥。会によると、死んだ幼鳥はここ数日、1羽だけで離れて過ごすなど様子がおかしかったという。 会代表の原とみ子さんは「飛べる幼鳥だけでも何とか帰るのを期待していたのに残念」と。会によると、この時期までこれだけの数の白鳥が残るのは初めて。2011年からとどまっている白鳥は愛好家らが「あづみ」と名付け、観察している。安曇野にはこの他、 けがの手当てをした後、明科中川手の御宝田遊水池に放した1羽が残っている。

■05/02;冬の季節、コハクチョウの飛来地として知られる安曇野には現在も9羽のコハクチョウが残っています。
安曇野の犀川ダム湖で悠々と泳ぐコハクチョウ。地元の「アルプス白鳥の会」によると、冬を過ごしたコハクチョウは例年なら04/中には全てが飛び立ち北帰行が終わりますが、現在も安曇野一帯に9羽が残っています。04/28;ケガした1羽に加え、この冬は3羽が電線に衝突して羽根を骨折した。 飛べなくなったコハクチョウの家族も滞在しているとみられています。この冬、安曇野一帯には1338羽のコハクチョウが飛来した。「アルプス白鳥の会」では、最終的にはけがをしている4羽がこのまま残るとみています。

■04/22現在、安曇野犀川に飛来しているコハクチョウは30羽。犀川沿いのヤナギの新緑がきれいです。

■04/15現在、安曇野に飛来しているコハクチョウは45羽。

■04/10現在、このところの春めいた陽気で安曇野に飛来しているコハクチョウも45羽に減ってきました。

■04/09現在、安曇野に飛来しているコハクチョウも65羽に減ってきました。

■04/07-05/06;白鳥の越冬地として知られる安曇野で白鳥の姿を写した「第28回白鳥写真展」が開かれています。
写真展は、冬の使者である白鳥の魅力を多くの人に知ってもらおうと、白鳥の飛来が確認されたS60年から毎年、開かれています。会場の安曇野市豊科郷土博物館には、県内外の写真の愛好家61人が撮影した104点の白鳥の写真が展示されています。 このうち「白鳥のワルツ」という作品は、湖の上で2羽の白鳥がまるで、いっしょにワルツを踊っているように羽を広げている様子が写し出されています。また「常念岳に舞う」という作品では、北アルプスの雄大な山々を背景に青空を飛ぶ白鳥たちの 生き生きとした姿を見ることができます。学芸員の逸見大悟さんは「どの作品にも安曇野の美しい自然の中で、躍動感ある白鳥の姿が写し出されていますので多くの人に見てもらいたい」と。

■04/08現在、安曇野に飛来するコハクチョウは83羽と減ってきました。

■04/01現在、安曇野には184羽、うち白鳥湖には182羽が飛来中。明科の御宝田湧水池や豊科の白鳥湖で160羽、昼間は北穂高狐島の水田でもまだ80-90羽が見られます。

■03/28現在、安曇野に飛来するコハクチョウは160羽と減ってきました。

■03/21現在、安曇野には556羽、うち白鳥湖には367羽が飛来中。

■03/20現在、安曇野には556羽、うち白鳥湖には336羽が飛来中。

■03/21;ハクチョウの観察や世話をしている「アルプス白鳥の会」は、豊科田沢の犀川白鳥湖近くにあるハクチョウの墓で、安曇野に飛来して死んだハクチョウの慰霊祭を初めて催した。1984年12月の初飛来以来、死んだのは約30羽。 会員や県内外の写真愛好家ら7人が参列。読経に手を合わせ、焼香をして供養した。会によると、鉛の散弾や釣り用の重りを餌と一緒に飲み込んだことによる鉛中毒や、衝突事故で死ぬハクチョウが多い。今季はこれまでに4件の事故があり、 幼鳥1羽が死んだ。会が92年に設けた墓には「犀流徳陽白豊善居士」と刻まれ、15羽ほどが眠っているという。新潟の飛来地で慰霊祭をしていると聞いて企画。豊科田沢の地蔵堂堂主、荒井成淳さんが読経した。墓に献花し、 餌のコメや食パンなどを供えた。会事務局の会田仁さんは「幼鳥の事故が多く、初めての安曇野の地で帰れなくなるのはかわいそう。毎年やりたい」と。18年間世話を続ける代表の原とみ子さんは「今季飛来したものも無事に生まれ故郷に戻ってくれればいい」と。

■03/17現在、安曇野に飛来する白鳥は485羽。うち犀川白鳥湖には225羽が飛来中です。

■03/15現在、安曇野に飛来する白鳥は686羽。

■03/12現在、安曇野に飛来する白鳥は750羽。うち犀川白鳥湖には276羽が飛来中です。02/16の飛来ピーク時より約半数がシベリアに向けて飛び立った。

■03/07現在、安曇野に飛来する白鳥は884羽。

■03/06現在、安曇野に飛来する白鳥は1195羽。

■02/29;安曇野に飛来するコハクチョウは1276羽。うち犀川白鳥湖には782羽が飛来中です。

■02/28;3月を前に厳しい寒さが続いていますが、安曇野では冬を越したコハクチョウがシベリアに向けて飛び立つ「北帰行」が始まっています。犀川では毎年、10月頃、コハクチョウの群れが飛来して冬を越し、この時期になるとシベリアに向けて旅立ちます。 02/28朝も「犀川ダム湖」(白鳥湖)の周辺ではコハクチョウが数羽ずつ並んで飛び立ち北に向かう姿が見られた。地元で白鳥の保護に取り組んでいる「アルプス白鳥の会」によればと2012年の「北帰行」は02/22頃に始まったがこのところの寒さの影響か 例年より1週間ほど遅いという。ダム湖の周辺には多くの人がコハクチョウの旅立ちの姿を撮影に訪れていた。「アルプス白鳥の会」の会田仁さんは「白鳥を驚かさないようマナーを守って、美しいアルプスを背景に安曇野の空を飛ぶ姿を撮影してほしい」と。 この冬は日本海側の越冬地が大雪でエサ不足になったため安曇野周辺に飛来した白鳥は数字が残っているS59年以降で3番目に多い1338羽にのぼっているという。コハクチョウの北帰行は04/上まで続きます。02/27現在、明科の「御宝田遊水池」の白鳥飛来数は498羽。

■02/22;安曇野で冬を過ごしたハクチョウの北帰行が始まった。02/22;安曇野には白鳥が1103羽が飛来中で、ピーク時よりも235羽減った。豊科田沢の「犀川白鳥湖」には今朝約700羽のコハクチョウが羽根を休めています。 安曇野のコハクチョウは日本海側の大雪の影響で02月に入っても増え続け合わせて02/16に最高の1398羽を数えた。(2011年は1348羽が飛来)。ハクチョウの保護活動をしている「アルプス白鳥の会」によると、4日前から数が減り始めたといい、 02/22;「アルプス白鳥の会」は北帰行が始まったと見ています。2011年より11日、例年より4-5日遅い旅立ち。犀川白鳥湖では太陽が顔を出す前から鳴き声を上げながら水の上を行ったり来たり、首を伸ばして鳴き合っては飛び立ちを促していた。 6:30過ぎ、数羽が飛び立つと数分置きに、付近の水田などに餌を求めてグループで移動していった。同会事務局の会田仁さんによると、今季の飛来数は過去2番目の多さ。北上したコハクチョウは新潟、北海道を経由して05月頃にシベリアに戻るという。 代表の原とみ子さんは「寂しい気持ちもあるけれど、みんな無事に生まれ故郷に帰り、また戻ってきてほしい」と。会田さんは「無事生まれて故郷のシベリアに戻って、また来年来てくれという気持ちで見送っています」と。 寒さと雪のため例年よりやや遅れていた北帰行ですが、03/中にはピークを迎えます。

■02/22;安曇野に飛来するコハクチョウは1286羽。

■02/21;安曇野に飛来するコハクチョウは1197羽。うち犀川白鳥湖には772羽が飛来中です。

■02/20;安曇野に飛来するコハクチョウは1269羽。うち犀川白鳥湖には837羽が飛来中です。

■02/18;安曇野に飛来するコハクチョウは1398羽。うち犀川白鳥湖には933羽が飛来中です。明科御宝田遊水池には02/18現在465羽。

■02/17;明科御宝田遊水池の白鳥飛来数は507羽。

■02/16;安曇野に飛来するコハクチョウは1398羽。うち犀川白鳥湖には933羽が飛来中です。初飛来から28年目で2006年に次ぐ過去2番目に多い数が飛来中。アルプス白鳥の会の会沢さんによれば「本来であれば北帰行が始まる時期であるが、 逆に増え続けている」と。2011年は02/11に北帰行が始まっています。松本梓川の田んぼにもコハクチョウが約150羽が飛来している。「日本海側の新潟や山形が大雪のために餌が食べられず南下してきているのではないか」とみている。 大雪だった2006年にも各地で白鳥が南下してきている。

■2012年は大雪に加えて、インフルエンザが大流行しているため、安曇野では毎朝の餌蒔きを中止。遊水地への出入りについて注意書きを掲示し、餌やりの禁止、鳥に触らないことを呼びかけている。出入口を一方通行にして出口には、 消毒パットを設置するなどの対策をとっています。

■02/15;安曇野に飛来している白鳥の数は1292羽。うち犀川白鳥湖には768羽が飛来中です。

■02/14;安曇野に飛来するコハクチョウは1273羽。

■02/14;松本島内の「梓川・中央橋」近くの田んぼにコハクチョウの姿が見られている。徐々に数が増え、02/15には100羽近くになった。地域住民によると、中央橋近くの田んぼに白鳥が現れたのは初めてで、 通りかかる人たちが興味深そうに見ている。

■02/13;池田町会染の田んぼに国の天然記念物「マガン」の群れが飛来しているのを近くの日本野鳥の会会員、田中宏一郎さんが見つけ観察している。4日連続となるこの日も13羽が早朝に降り立ち、田起こしした土くれや畔でえさをついばんでいた。 マガンは北極圏で繁殖する渡り鳥で、宮城や新潟などの越冬地が知られている。2011年01月に安曇野で16羽が観察されたが、県内への飛来はまれ。池田町での確認は1994年02月の1羽以来という。02/10;午前、「茶色い鳥がいる」と孫が知らせ、飛来に気付いた。 くちばしと足のだいだい色でマガンとはっきり確認でき、幼鳥も交じっている。毎日夕方になるとどこかへ飛び去るという。「大雪の影響で越冬地で餌が採りづらくなり、来たのかもしれない。静かに見守りたい」と。コハクチョウと同様、 間もなく北帰行が始まるとみられる。

■02/12;安曇野に飛来するコハクチョウは1292羽。うち犀川白鳥湖には822羽が飛来中。北帰行が始まったのかな?

■02/11;安曇野に飛来するコハクチョウは1338羽。うち犀川白鳥湖には850羽が飛来中。

■02/10;白鳥の飛来地として知られる安曇野では、東北や北陸の大雪の影響で、白鳥の数が過去3番目の多さを記録。安曇野の犀川ダム湖では、今朝850羽のコハクチョウが確認された。近くの御宝田遊水地と合わせると例年の1.5倍の1338羽(02/10)羽に達し、 いずれも大雪だった2006年と2010年に次ぐ多さ。アルプス白鳥の会・会田仁さんは「主に新潟で雪が多くてエサを食べられなくなったハクチョウが南下してきたと思う」と。白鳥は例年この時期に北帰行を始めますが、2012年は大雪の影響もあって1週間ほど遅れ、 北へと旅立っていくとみているという。明科御宝田遊水池には02/10現在456羽。

■02/10現在、安曇野飛来している白鳥は1338羽。うち犀川白鳥湖には850羽が飛来中。まだ、安曇野の山麓沿いには雪が残っていますが、平地では解けています。

■02/09;安曇野に飛来するハクチョウが、日本海側の大雪のために増え、1200羽を超えています。飛来地として知られる安曇野の犀川御宝田遊水池には500羽を超すハクチョウが羽根を休め、02/09現在、犀川白鳥湖と合わせると1277羽にのぼっています。 例年01/下に飛来のピークを迎えますが、2012年は02/02に1000羽を超え、その後も増えています。この時期にやってくるハクチョウが増えているのは、日本海側が大雪に見舞われているためと見られています。02/09;穂高の最低気温は-3.6℃など02/中-02/下並みの気温ですが、 日中は寒く山沿いでは雪が降っています。

■02/08現在、犀川白鳥湖と御宝田遊水池などで計1273羽の白鳥が越冬中。

■02/07;安曇野の「犀川ダム湖」では、コハクチョウの数がいつもの年なら減っていく時期にもかかわらず逆に増えている。コハクチョウの世話をしている白鳥の会では、大雪でエサが減った日本海側の越冬地から南下してきているためではないかと見ています。 豊科にある犀川ダム湖(白鳥湖)は、毎年、多くのコハクチョウがシベリアから飛来し冬を越します。長年、コハクチョウの世話をしてきた「アルプス白鳥の会」によれば、例年、この時期、シベリア方面に帰り始めるためコハクチョウの数は少しずつ減るということですが、 2012年は、01/下に900羽だったものが、02/07;1150羽にまで増えている。「アルプス白鳥の会」では、新潟など日本海側の越冬地で、エサの世話をしてきた人たちが大雪のためコハクチョウに近づけなくなり、エサが減った影響でコハクチョウが南下し、 安曇野にやってきたのではないかと見ています。

■02/05;安曇野に飛来するコハクチョウは1273羽。うち犀川白鳥湖には761羽が飛来中。2010-2011シーズンは02/05;1348羽を記録。

■02/03;安曇野に飛来する白鳥は1068羽。安曇野で越冬する白鳥が2010-2011シーズンに続いて1000羽を超えた。安曇野の白鳥愛護団体・アルプス白鳥の会の会田仁さんによると、02/03現在で豊科田沢の犀川白鳥湖、 明科中川手の御宝田遊水池で計1068羽を羽を休めている。

■02/02;明科御宝田遊水池の白鳥飛来数は457羽。

■02/01;安曇野に飛来する白馬は1038羽と千羽を超えた。

■01/30;安曇野に飛来するコハクチョウは928羽。犀川白鳥湖には498羽、御宝田湧水池にはコハクチョウの飛来数は523羽。安曇野に約1000羽。

■諏訪湖で越冬するコハクチョウの群れの中に、今冬は見慣れぬ顔が1羽いる。くちばしの黒い部分が多く、黄色い部分は少しだけ。亜種とされるアメリカコハクチョウ。黒マスクをしたようで、表情が引き締まって見える。 アメリカコハクチョウは北米大陸の北部で繁殖し、通常は大陸南部へ渡って越冬するが、時々、コハクチョウの群れに交ざって日本にやってくる。県内でもこれまでに安曇野の犀川や諏訪湖で飛来例がある。 日本野鳥の会は「何らかの理由で仲間の群れとはぐれ、本来の渡りルートから外れてコハクチョウの群れに入るのだろう」と。01/16;諏訪湖で確認されたコハクチョウは246羽で、例年より多い。その中で「黒マスクの珍客」は 仲間外れにされる様子もなく元気に過ごしている。

■01/21;安曇野に飛来するコハクチョウは939羽。犀川白鳥湖には484羽が飛来中。

■01/18;大町・「木崎湖」にハクチョウが6羽飛来した。湖の北端で優雅に泳いだり、羽を広げたりしていた。周辺住民も冬の風物詩となっている光景を楽しんでいた。ハクチョウは厳しい寒さを避けるためシベリアから日本に飛来、 安曇野で越冬しているものの一部とみられる。安曇野では例年1000羽以上が確認され、餌を求めて周辺市町村まで飛ぶ個体もいる。

■01/16;安曇野に飛来している白鳥は932羽。犀川白鳥湖には467羽、明科の御宝田遊水池には465羽。

■01/14;明科の御宝田遊水池に飛来している白鳥は484羽。

■01/13;安曇野の白鳥の飛来数は全体で743羽、犀川白鳥湖には352羽。

■安曇野と糸魚川を結ぶ地域高規格道路「松糸連絡道」で、県安曇野建設事務所は、安曇野市での高架橋の架け方を決める参考にしようと、安曇野で越冬しているコハクチョウの飛ぶコースなどを調べた。
上昇角度は平均2.7℃。これを基に2011年コハクチョウへの影響が少ないとするルート案を示したが、野鳥の専門家からは「結論を出すにはデータが少なすぎる」との声が出ている。高架橋は犀川に高瀬川、穂高川が合流する「三川合流部」に架ける。 調査は建設コンサルタントが受注。2011年02/10午前中、御宝田遊水池から飛び立った170羽の飛行距離と高度を記録した。調査報告書によると、飛び立つ時はまず犀川下流に向かい、徐々に西に向きを変え、距離250mで高さ15〜20mまで上昇することが多かった。 計算した上昇角度は1.2〜4.2℃。県は2011年07月コハクチョウの飛行ルートと地下水の調査結果を踏まえ、長野道豊科I.Cの北3km地点に設ける新I.Cから、高瀬川右岸道路に接続する概略ルート案2案を発表。三川合流部を直線で渡るAルートより、 犀川右岸から左岸に1本、高瀬川左岸から右岸にもう1本橋を渡すBルートを「最良」と説明した。Aルートでは、地下水位に配慮して橋脚が少ないつり橋を採用するため、橋桁から上の構造物の高さが90mにもなるが、Bルートでは橋桁上に構造物がほとんどなく、 コハクチョウの飛行を妨げないとする。「御宝田白鳥の会」の前会長で20年以上コハクチョウを観察してきた日本野鳥の会会員、加々美孝男さん(明科)は調査結果について「上昇角度やルートは風の向きと強さで変わる。シーズンを通じて観察した結果なら分かるが 1日ではあまりにも不十分」と指摘。「巨大な構造物ができてもコハクチョウは迂回できる。どちらの案でも同じ」と。県安曇野建設事務所は「1日の調査で十分とは考えていない。ルートが正式決定したら、野鳥の会の皆さんと相談し、 必要ならさらに詳細な調査を考えたい」と。

■1992年から安曇野・明科中川手の「御宝田遊水池」では飛来してきたコハクチウにパンやくず米の餌やりを白鳥の保護活動をしている市民有志の「御宝田白鳥の会」。餌やりはあくまでの飢えさせないため最低限の回数にとどめている。 湖畔ではカモやコハクチョウの緑色の糞があちらこちらに残るが白鳥を撮影する観光客などが踏んでしまう。白鳥の会では靴洗いを呼びかけるビラを貼っているが気づかずに車で走り去る人も多い。鳥インフルエンザの拡散防止のための靴洗い。 ウィルスは糞に混じって白鳥の体内から放出され、踏んだ靴や車のタイヤで運ばれ、養鶏場や農家でニワトリ同士で感染が繰り返されると毒性の強いウィルスに変異する恐れがある。御宝田遊水池から約7km北には四賀地区に約20万羽を飼育する 養鶏場「会田4共同養鶏組合」がある。従業員は車やハンドルの消毒、衣類の消毒、靴・衣類を着替えて鶏舎に入ると徹底している。2011年冬、高病原性インフルが発生したため、2011年4月に家畜伝染病予防法が改正され、防止が義務化された。 養鶏場では「白鳥が優雅」というがそんな気にはなれない。養鶏場を訪れる見学する人も減った。安曇野市は2011年2月、御宝田遊水池に消毒マットを置いた。養鶏場に比べると白鳥の飛来地では危機感に大きな開きがある。

■2012.01/12;大町-15℃、白馬-14℃、安曇野では-8℃とこの冬一番の寒さとなった。豊科の犀川「白鳥湖」では越冬のため訪れたハクチョウが早朝の日差しを浴びながらエサを求めて次々と飛び立っていきました。 01/12;犀川白鳥湖では2011年の同時期より200羽以上多い721羽が確認され、厳しい冷え込みの中、防寒着を着込んだ人がハクチョウの様子をカメラに収めていた。訪れた人は「ハクチョウの魅力はきれいで勇壮なところ。 飛び立つところや羽音もすごい」と。保護活動をおこなっている「アルプス白鳥の会」によりますと厳しい冷え込みが続いているためハクチョウの飛来数は今後も増える見込みで、01/下には1000羽を超えるハクチョウが安曇野に訪れるという。

■01/07;安曇野に飛来する白鳥は731羽、犀川白鳥湖には292羽が飛来中です。

■01/06;安曇野に飛来する白鳥は707羽。

■01/05;安曇野に飛来して越冬するハクチョウが過ごしやすいように環境整備に取り組むアルプス白鳥の会と県松本地方事務所林務課は、穂高北穂高の高瀬川下流で飛べなくなっていたコハクチョウ1羽を保護した。 獣医師の望月明義さん(豊科)が診断したところ右羽が骨折し関節が腫れていた。01/04;会の会田仁(穂高)が野鳥に詳しい人からこのコハクチョウについて連絡を受けた。例年ねぐらにする場所と違うことや、 片方の羽を開けないでいたため「電線にぶつかって落ちたのではないか」と推測。会員と県職員の3人で網などを使って保護した。体長1m以上で体重は6.6kg。胴体と足を布でくるまれた後も、長い首を四方に伸ばしたり、 くちばしを開いたりして抵抗したが、しばらくするとおとなしくなった。望月さんは「折れた骨のそばに添え木のような骨があるので、3カ月くらいで自然治癒する」と。会がコハクチョウを保護するのは今季初。 このコハクチョウは、他にも飛べないでいるハクチョウを世話している松本の「アルプス公園」でしばらく過ごす。

■01/04;安曇野に飛来する白鳥の数は全体で538羽。年末年始で白鳥数の一気に増えました。

■01/03;安曇野に飛来する白鳥の数は全体で538羽、犀川白鳥湖には198羽が飛来中です。

■01/02;安曇野に飛来する白鳥の数は全体で511羽、犀川白鳥湖には186羽が飛来中です。

■2012.01/01;安曇野に飛来する白鳥の数は全体で468羽、犀川白鳥湖には183羽が飛来中です。

■2011.12/30;安曇野に飛来する白鳥の数は全体で478羽。犀川白鳥湖には180羽、明科遊水池には298羽が飛来中です。

■12/28;安曇野に越冬している白鳥の数は400羽。12/28;御宝田の白鳥湖には227羽の白鳥が飛来しています。

■12/26;安曇野に越冬している白鳥の数は217羽。

■12/25;安曇野に越冬している白鳥の数は208羽。アルプス白鳥の会の会田仁さん(穂高)によると、200羽を超えたのは2010年とほぼ同時期で、白鳥たちの本格的な越冬シーズンが到来したようです。

■12/22;安曇野に飛来している白鳥数は164羽。

■12/21;安曇野に飛来している白鳥数は132羽。犀川白鳥湖には45羽が飛来中。

■12/19;安曇野でも午前中は粉雪が舞った。安曇野に飛来している白鳥数は121羽。豊科白鳥湖で38羽、明科遊水池83羽です。

■12/15;安曇野に飛来している白鳥は118羽。

■12/12;安曇野に飛来している白鳥は106羽。2011年は白鳥の飛来する数が少ないと感じていたが、2010.12/12現在、安曇野全体で185羽が飛来していましたので約80羽ほど少ない。

■12/09;安曇野に飛来している白鳥が100羽を超えました。

■12/02;安曇野に飛来している白鳥は83羽。犀川ダム湖で30羽。日中は犀川ダム湖や明科の御宝田遊水池から餌を求めて池田町鵜山の水田や北穂高狐島の田んぼにやってきています。

■11/28;安曇野に飛来している白鳥は80羽。

■11/26;雲一つなく晴れ上がった朝、松本・安曇野からは雪をまとった北アルプスの山々に朝日が当たり、赤く染まる光景が見られた。夜明け前の6:00から美しい三角形のピークが特徴の常念岳が青い薄明かりの中に白くはっきりと見えだした。 日の出時間(6:35)に近づくと峰の先端部に赤い光が当たり始め、やがて全体が美しく輝き、オレンジ色へと変わっていきました。安曇野は青空が広がり、雪をかぶった北アの爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・白馬三山の山々がくっきりと姿を見せていました。 常念岳の山頂も白くなり、白鳥の飛来地として知られる豊科の犀川ダム湖では北からわたってきた約70羽がゆっくり羽を休めています。
■11/21;安曇野でも西山中腹が白くなりました。常念岳、有明山や餓鬼岳の中腹より上部が雪化粧。寒波とともにコハクチョウが飛来してきています。11/18現在、安曇野には74羽が飛来中。豊科白鳥湖には42羽、明科遊水池に32羽、 穂高狐島の田んぼには40-50羽が降りてきて餌をついばんでいます。中房渓谷の有明荘でも初雪。雪見風呂が楽しめます。乗鞍高原でもうっすらと雪化粧し、鈴蘭では路面が滑りそう。 ■11/17;昨季にけがをして飛べなくなり、豊科田沢の犀川「白鳥湖」で夏を越したコハクチョウの成鳥・あづみが再び大空を飛べるようになった。
市内の他の越冬地にも飛んでいくようになり、夏の間、あづみを見守った関係者は胸をなで下ろしている。1

■11/15;安曇野に飛来している白鳥は現在57羽。

■11/12;安曇野に飛来している白鳥は現在71羽。

■11/11;安曇野も朝から冷たい雨が1日中降りました。安曇野に飛来している白鳥は11/10現在36羽。

■11/09;「常念岳」には雪がありません。安曇野では冬の使者「コハクチョウ」が水を張った田んぼで羽根を休めています。犀川の白鳥湖には32羽のコハクチョウが飛来し、日中は近くの田んぼで過ごしています。白鳥湖から2kmほど北西にある水を張った田んぼに移動して、 エサをついばんだりゆっくり羽根を休めています。今朝の安曇野の最低気温は、昨日より2℃前後下がったものの平年より高く、各地で10/中-10/下並み。日中は平年並みまでしか上がらない見込みで、暦どおりの肌寒い1日になりそう。安曇野への白鳥の飛来数は、 2010-2011年は1300羽余りに上りましたが、2011-2012年もこれから寒さが厳しくなるにつれて増えてきそう。

■11/05;安曇野の白鳥の飛来数は33羽。穂高狐島の水の張られた田んぼに15羽ほどがやってくるようになってきました。

■11/01;安曇野の白鳥の飛来数は27羽。犀川白鳥湖には25羽。犀川沿いの土手からは北ア白馬の峰々が雪で輝いています。豊科田沢の犀川白鳥湖では冬の象徴コハクチョウの数が増えてきました。コハクチョウは朝方、北方から舞い降りると羽繕いをしたり、 草をついばんだりしています。伸び上がるようにして広げた羽が、朝日で純白に輝いた。

■10/26;今朝は冷え込んでいます。昨夜より雪が降り、白馬三山や五竜岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、蓮華岳が真白くなりました。標高約1800m以上で雪が積もりました。 豊科の「犀川ダム湖」(白鳥湖)では、10/10に飛来が確認された冬の訪れを告げるコハクチョウ20羽が羽を休めています。ダム湖には朝早くから愛好家が訪れコハクチョウがゆったりと泳いだりエサをついばんだりしている姿をカメラで撮影していた。 観察や餌やりをしている「アルプス白鳥の会」によると、初飛来以降少しずつ増えてきているが、2010年の同じ日の50羽に比べると少ない。会員の会田仁さん(穂高)は「おそらく年内の飛来は100羽ぐらいで、ピークは2012年の01/下になるのではないか」と。

■10/25;安曇野に飛来するコハクチョウは21羽。

■10/21;安曇野に飛来するコハクチョウは、明科の御宝田遊水池で3羽、豊科の犀川白鳥湖で4羽。白鳥の会によれば10/21現在で14羽が飛来中です。2011年は10/10;白鳥湖に1羽舞い降りた。10/16現在で2羽。

■2011.10/10;白鳥の飛来地として知られる安曇野の犀川に、2011年も冬の使者「コハクチョウ」1羽が飛来しました。安曇野では毎年約4000km離れたシベリアから1000羽のコハクチョウが飛来し、冬を越します。豊科田沢の「犀川ダム湖」(白鳥湖)には11:30頃、 成鳥とみられる1羽のハクチョウが飛来してきました。ハクチョウはハクチョウの世話をしている「アルプス白鳥の会」によると、飛来は平年並みだった2010年より8日早い。白鳥湖には、足と羽をけがしてこの春、北帰行できなかったたメスのコハクチョウが 1羽だけで過ごしていただけに、白鳥の世話をしている人たちは仲間の飛来を心待ちにしていた。犀川白鳥湖の中州で2羽のコハクチョウが泳いでいるのが見られます。ダム湖には、昨季左足と右羽にけがを負って飛べなくなったコハクチョウ「あづみ」が残っている。 飛来の情報を知った野鳥愛好者らが駆け付け、あづみとともに、まかれた餌を元気に食べている姿を撮影していた。地元の「アルプス白鳥の会」の原とみ子代表(豊科)は「あづみも仲間が来るのをずっと待っていたと思う」といとおしそうに見つめた。 犀川ダム湖は、明科中川手の御宝田遊水池とともに、県内有数のコハクチョウ飛来地。1984年から飛来するようになり、2010季はピーク時で過去2番目に多い1348羽を数えた。2011年は諏訪湖にも10/05;コハクチョウが飛来し、秋が深まりとともに白鳥の飛来も増えてきそう。 ハクチョウの飛来はこれから11月にかけて本格化し、01/下-02/上にかけて最も多くなります。

■冠雪の北アルプスを背にV字編隊で飛ぶコハクチョウの群れ。安曇野の冬の風物詩「コハクチョウ」。安曇野で白鳥の餌づけの是非をめぐり揺れている。2008年の鳥インフルエンザの国内流行を契機に議論が続くが、 解決策が見つからないまま、飛来シーズンを迎えようとしている。9月、安曇野市が「白鳥への給餌を考える」と題し、渡り鳥や鳥類伝染病の専門家らを招いて開いた初のシンポジウム。識者の論調は「適正な距離感」を訴えるものに終始した。 野鳥が専門の東大・樋口広芳教授は、コハクチョウを1カ所に大量に集める餌づけは「感染リスクを高める」と懸念を示し、「基本的に好ましくはない」と主張。「他の生物を含む生態系のバランスを崩しかねないことも認識すべき」と訴えた。 感染症の専門研究家で京都産業大の大槻公一客員教授は、鳥インフルエンザウイルスを媒介するカモ類の分散に警鐘を鳴らす。安曇野の飛来地は、餌づけにより大量のカモが混在しているのが現状。「コハクチョウはむしろ被害者。 爆弾の上に座っているようなもので、大変なリスクを背負っている」と危機感をあらわにする。1984年12月、旧豊科町に最初の5羽の飛来が確認されて27年。この間、飛来数はシーズン1000〜2000羽と爆発的に増えた。背景に餌づけがあるのは確か。 「給餌に頼らない自然の環境を整えることが大事」とする樋口教授らは、水田の落ち穂など本来の餌で足りる適性羽数を探るべきだとする。水田に水を張り、落ち穂を浮かせる「冬水たんぼ」も示唆した。だが、 稲刈り後の田を耕す「秋おこし」が一般的な安曇野では、落ち穂は土中に埋もれ、水を張っても厳冬期は結氷する。シンポジウムに参加した市民らには、効果を疑問視する声が広がり、逆に周囲の麦畑などへの食害の懸念もあった。 傷病のコハクチョウの保護や餌やりを続けてきた「アルプス白鳥の会」の会田仁さん(穂高)には、このシンポジウムが「給餌の自粛ありき」と映った。「安曇野のコハクチョウは餌をもらうのが当たり前になっている。やめたら飢え死にさせる」と嘆き、 席上、今季も餌やりを続けると意思表示した。餌づけに対する市の対応や考え方は、煮え切らない。県内で感染疑い例が発生した2011年01月にはいち早く対策本部を設置。観光客が集まる飛来地の周辺に消毒マットを置いたり、 看板で餌やりの自粛を求めたりしたが、白鳥の会に具体的な指導をしているわけではない。一方で、過去に飛来地の案内看板の整備などに補助金を出してきた経緯もあり、観光振興と感染防止の間で、対応に苦慮しているのが見て取れる。 会員らは「餌やりが目的ではない。冬を越せるよう世話をしたいだけ」と口をそろえる。その思いだけをとってみれば、専門家の「自然の中で過ごせる環境づくり」の言葉と重なる気もする。行政は、関係者による話し合いの場をもっと早くから設けるべきだったのではないか。 冬の使者は、すぐそこまで来ている。

■09/03;安曇野市と市教育委員会は、豊科南穂高の「安曇野スイス村サンモリッツ」で「白鳥への給餌を考える」と題したシンポジウムを開いた。野鳥や鳥インフルエンザの専門家、白鳥愛護団体の代表者らが意見を交わし、 白鳥への給餌の在り方を考える検討会を設置する提案があった。

■長野県内最大のコハクチョウ飛来地がある安曇野。渡り鳥による鳥インフルエンザ発生を警戒し、9月に入り、地元で27年間続いているハクチョウへの給餌の是非をめぐる議論が本格的に始まった。ハクチョウの過密を招く給餌を段階的に減らし、 感染のリスクを分散させたい市。給餌などで観光資源を維持してきた愛護団体からは反発の声も上がり、方向性は定まっていない。雪の北アルプスを背景に舞うコハクチョウの姿は、冬の安曇野を象徴する風物詩となっており、毎年、 全国から観光客や熱心なファンが訪れている。2010冬、隣の愛知も含む9県の計24農場で、相次いで鳥インフルエンザが発生。後に陰性と判明したものの、長野県内でも2011年01/下、小諸で見つかった野生のコガモ1羽の死骸から簡易検査で陽性反応が出て、 県や養鶏業者が対応に追われた。農林水産省は08/下、一連の鳥インフルエンザは「渡り鳥がウイルスを持ち込んだ可能性が高い」との調査結果を発表。給餌で過密化する渡り鳥を警戒する傾向が全国的に強まっている。「人から餌をもらうことが当たり前になっている。 給餌は続ける」。09/03;市主催のシンポジウム「白鳥への給餌を考える」で、客席で話を聞いていた愛護団体「アルプス白鳥の会」事務局担当の会田仁まさしさんが声を上げた。その後、パネリストの鳥類専門家らが「野生生物への給餌は基本的に好ましくない」と 相次いで指摘。別の団体幹部は「まるで給餌してきた自分たちが悪いと圧力をかけられているようだ」と態度を硬化させた。決裂を危惧した市は、「過剰な給餌を改め、ハクチョウが自立できる環境をつくる」としたシンポジウムの宣言文の採択を、急きょ見送った。 会田さんは「私たちは飛来地を守り、市も補助金を出して支援してきた。いきなり手のひらを返すな」と。市の対応を「給餌見直し派」も批判する。2011年02月、給餌の抜本的な見直しを求める要望書を市に提出した「信州野鳥の会」の植松晃岳代表幹事は 「市には約5年前から給餌の見直しを求めてきたが、観光優先で真剣に取り合ってもらえなかった。もう場当たり的な対応は許されない」と。シンポジウムに参加した京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長の大槻公一教授は、給餌で過密化した渡り鳥の危険性を 「時限爆弾の上に座っているようなもの」と指摘。「ウイルスの元々の宿主はカモ類。ハクチョウに給餌すると、ハクチョウを上回る数のカモ類が群がるので、感染拡大しやすくなる。ハクチョウはむしろ被害者」と解説し、「カモ類の分散」がポイントだと強調した。 先進事例はある。国内最大規模の飛来地がある酒田市。40年近く給餌を続けてきた愛護団体「酒田市白鳥を愛する会」は市の要請を受け入れ、2008年に給餌をやめた。1万羽近くいたハクチョウの飛来数は、給餌中止後も変化はないのに、3万羽以上いたカモ類は姿を見せなくなったという。 同会メンバーは、蓄積した野鳥の知識を生かし、市とも連携して、傷付いた鳥などの監視活動を行っているといい、安曇野市が学ぶべき点は多そう。2011年も、09/中には、コハクチョウの飛来が始まる。 1984年12月、長野県の旧豊科町の犀川ダム湖(通称・白鳥湖)でコハクチョウ5羽の飛来が確認されて以来、地元有志の餌付けで飛来数が増え、2005〜2006年の冬には過去最高の2398羽が越冬。日中の餌場、ねぐらを合わせると、現在、安曇野市豊科田沢、明科中川手、 穂高北穂高の3ヶ所が主な飛来地で、地元の2団体と1個人が給餌を続けている。2010-2011シーズンは1348羽で、越冬日数は過去最高の228日だった。

■犀川白鳥湖でコハクチョウの世話を続けるアルプス白鳥の会(原とみ子代表)は「白鳥通信」(33号)を発行した。過去2番目に多い1348羽が飛来した2010年10月18日2011年06月03日の越冬27シーズン目を振り返っている。 2011年01月、鳥インフルエンザに感染した疑いがあるコガモが小諸で見つかったことを受け、安曇野では餌やりの是非が再注目された。同会は毎日2回だった餌やりの回数、1回当たりの餌の量を減らした。 また、昨季は電線に衝突したり、鉛中毒になったり、キツネに襲われたりして死傷したコハクチョウが16羽出た。原代表は通信で「悲しい出来事ばかり続いた」と。16羽のうち骨折した1羽は07/21現在、北帰行できず、 原代表は「温かく見守っていく」と。通信は、01月に国の天然記念物マガン16羽が飛来したことも紹介。A4判8頁。1500部作った。市穂高総合支所、穂高駅前観光案内所で無料で入手できる。


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