■2024.5/14;アルピコ交通「上高地線」の乗客数
2023年度(2022.4-2023.3月)の上高地線の乗客数は170.1万人。国内旅行者や訪日外国人が増加。上高地の利用者数は2023年度132.7万人(前年比52%増)
上高地線の乗客数は1978年度の262万人がピ−クで、通勤・通学定期を除いた一般利用客は118万人。新型コロナ渦では2020-2021年は一般利用客29万人。
※現在、上高地線のイメージキャラクターの渕東なぎさの2代目TRAINが運行中。GW中には上高地線沿線(新島々・渕東・三溝・新村など)で、電車と田園風景、新緑、常念岳を撮影する鉄道マニアを見かけた。
2023年度;170.1万人(前年度比+10.8%)。2019年年比は2.8%減
2022年度;153.5万人(前年度比+28.4%)。2019年度比は12.3%減
2021年度;119.5万人(前年度比+ 6.3%)。2019年度比は31.7%減。2021.8/14-2022.6/9;大雨で松本ー渚間の田川橋梁が被災で不通、2022.6/10全線開通。
2020年度;112.4万人(前年度比-35.8%)(62.6万人減)。新型コロナ渦の影響で過去20年間で最低。
2019年度;175.0万人(前年度比+ 2.3%)
2018年度;171.5万人(前年度比+ 1.5%)
■2023年(1-12月)の松本市主要観光地の利用者数1995年-2023年間でのピ−ク利用者数;
1)上高地 ;132.7万人(前年比+52.0%):206.1万人(1995)
2)国宝松本城; 88.5万人(+33.2%):167.7万人(1999)
3)浅間温泉 ; 57.5万人(+ 5.7%): 92.6万人(1996)
4)美ヶ原温泉; 45.1万人(+11.8%): 70.7万人(2007)
5)美ヶ原高原; 38.2万人(ー 3.3%): 83.8万人(2000)
6)乗鞍高原 ; 35.4万人(+10.1%):110.9万人(1995)
7)白骨温泉 ; 17.2万人(+ 4.3%): 41.9万人(2000)
計)松本市 ;457.3万人(+21.3%):744.3万人(1995)
■2024.4/14;松本のアルピコ交通「上高地線」の列車で本を読んだり買ったりすることができる「しましま本店」が開かれた。
親子連れや若者らが参加。暖かな陽気に包まれ、貸切列車が松本駅を出発。車窓からは色とりどりの沿線の風景が飛び込んでくる。山肌には白い残雪の北ア、桜や枝垂れ桜がちょうど見頃を迎えていた。
車内には仮設の本棚や木箱がずらり。登山やアウトドア、鉄道、子ども向けの絵本、SF小説など。本は古本を扱う9書店が販売した。
■2024.3/24;松本を走るアルピコ交通「上高地線」に親しむイベント「上高地線ふるさと鉄道まつり」が新村駅で開かれた。
解体を控えた引退車両への落書き、新車両の運転席見学、ミニSL運行などがあり、多くの家族連れや鉄道ファンでにぎわった。
2000年から2024.3月まで上高地線を走行した3000形の車内では、思い出や「お疲れさまでした」といったメッセージ、イラストなどを書き、床や座席、窓、天井まで埋めていった。車体にイメージキャラクターをデザインし、営業運転を開始した
「2代目なぎさトレイン」では運転席の見学会が行われた。初代なぎさトレインや機関車、作業車なども展示、鉄道模型コーナーでは、50年前に走行していた10形電車を再現した愛好家の手作り模型も。
■2024.3/16;松本を走るアルピコ交通「上高地線」のイメージキャラクターの渕東なぎさをラッピングした、2代目の「なぎさTRAIN」が運行開始。
2代目の電車は東部伊勢崎線(東武鉄道)で使われていた「20100形」(1編成2両)。車内外にはイラストを配し、なぎさずくめの電車。2両編成で夏服や冬服、トレッキング姿などさまざまな服装のなぎさが表現。車内にはなぎさの法被を飾ったほか、
つり革の持ち手上部にはなぎさのシールを貼っている。ピンクのハート型をしたつり革の持ち手を初代の車両から引き継いだ。3/16;10:53;新島々発-松本行から運行開始。先着500人の利用者に特製ポストカードを配布。ラッピングはCF(2023.11-2024.1)で
資金を募り、303個人・団体から666万円の寄付があった。アルピコ交通鉄道事業部は「1代目よりもなぎさを感じられる電車になったので多くの人に乗ってもらえたら」と。
■2023.11/22;アルピコ交通は、2024年3月に導入予定の「上高地線」の新車両3編成目を、イメージキャラクター・渕東なぎさをラッピングした「なぎさトレイン」にすることを計画。
上高地線の新たなシンボルと位置づけ、費用の一部をCFで募る。現在のなぎさトレインの車両は製造50年以上経過して老朽化が進んでおり、2024年にも引退予定。そのため2代目が企画。新しいなぎさトレインは列車側面に大小のなぎさの
イラスト、北アルプスをイメージさせる山々を描いたワクワク感のあるデザインを検討。11/24〜2024.1/中;CFで資金を募る。目標金額は400万円。返礼品は鉄道時計やなぎさの法被、撮影会、電車貸切など。
2024.2/中;ラッピング施工,2024.2/下;協力者限定撮影会・貸切列車、2024.3月;運行開始
※アルピコ交通上高地線に「2代目なぎさTRAIN」を走らせようプロジェクト
■2023.11/16;アルピコ交通「上高地線」・「新島々駅」の待合室に沿線の風景をイメージした鉄道模型がお目見え。
駅員や運転士が手作りし路線ののどかな日常を表現。ボタンを押すと電車が線路を走る仕組みで駅の利用者に喜ばれそう。鉄道模型のNゲージを使った長さ2mの模型で待合室の棚に収めた。新島々駅は次の電車を待つ人がいるホームの様子、
奈良井川橋梁は川の流れや河川敷も本物のように作り込んだ。田畑や牧場がある田園風景も表現。同駅員は「電車やバスを待つ時間も楽しんでもらえたら」と。
■2023.7/2;松本アルピコ交通「上高地線」の新村車両所で倉庫として活用されている木造貨車・ワ1とワ2が7月で100年を迎える。
7/2;9:45/11:30;車両所で記念撮影・見学会が開かれる。非公開の貨車内部が見学できる。ワ1・ワ2は1923年7月に新造され、1972年まで約半世紀にわたりリンゴやみそといった地元産品などを運んできた。その後は車輪など走行に必要な装置が外れ、新村車両所で
保安資材の保管庫として現在まで活用。現役時代のワ1・ワ2をけん引した1926年製造の電気機関ED301なども見学・撮影できる。(見学会;定員;20名/1回,\4000/参加費,締切;6/23)
(問)アルピコ長野トラベル松本営業所 TEL 2063-87-2240
■2023.7/1;サッカーJ3松本山雅FCのオフィシャルスポンサーになっているアルピコグループは、7/1〜;松本を走る鉄道「上高地線」では車内に山雅愛があふれた電車が走る。
電車は、車内の中づり広告が「俺たちの山雅」「今こそ共に闘おう」と書かれた山雅グッズのタオルになったほか、1車両に50個ある手すり全部に山雅のエンブレムやライチョウを描いたシールを貼った。連結部には練習用ウェアを飾り、
シートも元々緑色のため、どこを見ても山雅を感じられる。6/30〜;松本駅前のアルピコプラザHとエースイン松本は利用者にオリジナルキーホルダーをプレゼントする応援プランを開始。各ホテル毎日先着2組は客室が山雅グッズで飾られた
特別室に宿泊できる。
■2023.4/下;松本を走るアルピコ交通の鉄道「上高地線」で、渚ー信濃荒井間にある奈良井川橋梁の補修工事が進んでいる。
2021年夏の豪雨で橋脚周りの河床が削られたため、ネットに入れた石を積んで脚元を固めている。5/末には完了予定。奈良井川橋梁は上高地線が開業した1921年に建設された同線で最も古い設備の一つで、大規模な補強工事は今回が初めて。
専門家からは運行に支障はないものの、今後長期的に橋を維持するためには対策が必要との提言を受けていた。6本ある橋脚のうち、東側の4本の工事は終わり、現在は残る3本を補強中。工事の総事業費は約1億円で、市、県と国の補助を
受けて進める。2021年夏の豪雨に関連した復旧事業は今回ですべて終了する。アルピコ交通鉄道事業部は「多くの方の協力で進めることができた。これからも長く上高地線を維持していきたい」と。
■2023.3/25;アルピコ交通の鉄道「上高地線」新村駅で「ミニ鉄道まつり」が開かれた。
普段は立ち入ることができない電車の整備などを行う車両所を会場に、運転席の見学やグッズ販売、鉄道模型の展示など多彩な催しが行われ、多くの鉄道ファンでにぎわった。新車両(20100形)の運転席に入って見学できるコーナーが人気。
子供たちは運転席に座ると、手で合図しながら「出発進行ー」と声を出して、家族に写真を撮ってもらっていた。鉄道模型の展示はNゲージで新村駅などを再現した。
■2023.3/6;2021年8月の豪雨で被害を受けた上高地線の田川橋梁が1年7ヶ月ぶりに完全復旧した。
2本ある橋脚のうち豪雨で傾いた1本の再建後に進められてきたもう1本の橋脚の補強が完了、電車が通常の速度で走行できる状態になった。補強工事を行ってきた橋脚は、橋脚は無事だったが、豪雨で河床が削られた状態になっていた。
今後も橋を長く使用するため、橋脚周辺を深さ6mにわたって固めた。2023.3/6;工事が終了した。電車の速度を元に戻すという。橋脚2本の工事総事業費は4億円弱。松本市、長野県と国の支援を受けてアルピコ交通が進めてきた。傾いた橋脚を
再建して仮復旧し、2022年6月に運行を再開。大きな設備投資となったため、路線の中長期的な維持には利用の拡大が欠かせない。同社は「関係機関、沿線の方の協力で復旧できた。引き続き生活の足として利用していただけるように努める。
観光利用の回復にも期待したい」と。
■2022.12/2;松本の「上高地線」を1999年から走り、2022年7月に落雷のために運行できなくなっていた電車2両が電車への部品供給という最後の役目も終え、新村駅を後にした。電車は1両ずつ車体が輪切りにされ、トレーラーに積まれた。 2両は1966年と1971年製で京王電鉄井の頭線を走った後、3000形として初めて上高地線に導入。製造から年月がたつため、近年は部品が各地で貴重品となっており、取り外したものは私鉄にも提供される。アルピコ交通鉄道事業部は 「23年という長きにわたって上高地線を支えてくれた。ありがとうと言ってあげたい」と。
■登山鉄道の性格を持つ全国の私鉄7社でつくる「全国登山鉄道パーミル会」は、会のシンボルマークをデザインしたヘッドマークを各社の電車に掲出している。
山の日(8/11)に合わせて開始し、11/末まで続ける。アルピコ交通も上高地線の電車1編成に掲げている。ヘッドマークは各社共通で、電車が坂道を進む様子を描いた会のシンボルマークを採用。上高地線のヘッドマークは加えて、周りに
イメージキャラクターの渕東なぎさや高原の風景のイラストを配している。会のヘッドマークを掲げるのは3年ぶり。アルピコ交通は「これまではコロナ禍で難しかったが、協力して実施する企画も考えて、登山鉄道を盛り上げたい」と。
■8/28;2021年夏の大雨被害で10ヶ月にわたって松本駅に取り残され、引退が決まっていた松本・上高地線の電車「モハ10形リバイバルカラー列車」が、現役復帰する。
7/下、落雷が発生し、新島々駅に停車していたモハ10形リバイバルカラー列車と同じ3000形の1編成に落ち、修理に時間がかかる状態。モハ10形は長期間ホームに留め置かれていたが、想定していたよりも傷みが少なく、こちらを整備して
使用する。休車扱いとなっていたが、部品交換などの整備を行って休車状態を解除。8/17;本線で試験運行を行い、使用に問題がないことを確かめた。今後、外装のさびた部分などを再塗装し、ほこりがたまっていた車内もピカピカに
磨き上げるという。オレンジ色のカラーリングで人気の電車だったといい、引退が決まって以降は、鉄道ファンから惜しむ声が聞かれた。そのため、8/28;新村駅で撮影会、その後に記念の貸切運行をして、定期運行に復帰する。
3000形の電車は現在、上高地線に4編成あるものの、登場から60年が経過してどれも老朽化が目立っている。1年に1編成ずつ、新しい20100形に更新される予定で、モハ10形リバイバルカラー列車が走るのも最長で3年。アルピコ交通は
「大雨被害から1年。思いがけない形で現役復帰するが運命的なものも感じる。人気のある電車なのでまた多くの人に乗ったり、写真を撮ったりしてもらえたら」と。
■8/20;上高地線にオールナイトトレイン運行。
上高地線開業100周年を記念して、アルピコ交通が上高地線で夜行列車を運行する。深夜には新村車両所車でED301形撮影会。
松本23:26→新島々0:40、新島々1:10→松本2:20、松本2:35→新島々3:45、新島々4:10→松本4:33、松本4:45→新島々5:09
一部区間では夜間室内灯を減光し、夜行列車の雰囲気を演出するという。
■6/10;2021年8月の大雨で被災して一部区間が不通になっていた松本のアルピコ交通「上高地線」が全線で運行を再開した。
西松本駅ー渚駅の間にある田川橋梁の橋脚が傾き、不通となった区間ではバスによる代替運行を行っていた。アルピコ交通によると、2021年11月から始まった復旧工事費用は2億2400万円、うち1億2400万円を松本市と長野県が補助。
地域住民や有志、クラウドファンディングなどでも支援が寄せられた。全線運行再開に合わせて、橋梁には横断幕を、3月に導入された新車両「20100形」にはヘッドマークを掲出。記念グッズとして、乗車券と入場券を2枚ずつセットにした
「上高地線全線運行再開記念きっぷ」(\1250)やミニヘッドマーク(\2200)、「上高地線電車わくわく一日フリー乗車券」(\1420/大人,\710/子供)を販売。
6/10;渚駅で記念式典が行われ、臥雲義尚市長は「通勤通学、そして上高地や乗鞍高原の入口として、復旧にとどまらず、未来に向けての新たなスタートになると確信している」。アルピコ交通は「今日から通常の運行に戻るが、
安全性、利便性のさらなる向上と、地域の足、生活を支える公共交通として前を向いて頑張りたい」と。その後、新島々駅発の始発列車を迎え、くす玉を割った。「上高地線田川橋梁早期復旧応援プロジェクト」は西松本駅で
横断幕を掲げ、旗を振って乗客を迎え入れた。実行委は「いつもの上高地線の姿が戻ってきておめでとう、お帰りなさいという気持ち。たくさんの人の支えがあって、この風景が再び見られるようになった」と。
6/11,6/12;古本販売の「本の駅・下新文庫」を下新駅で開催。「これからもより多くの人に上高地線を知ってもらい、何度でも足を運んでもらえるように活動を続けていきたい」と。
■6/10;アルピコ交通「上高地線」が10ヶ月ぶりに全線で運行再開した。
松本の上高地線・渚駅ホームでは6:00前に出発式が行われ、関係者が全線開通を祝いました。上高地線は、2021.8月の大雨で田川鉄橋の橋脚が傾いたため、松本駅と渚駅の区間を代行バスで運行していたが、復旧工事を終え、6/10朝から
全線での運行を再開した。これまで松本駅-渚駅は電車で4分が、朝の通勤通学の時間帯は乗換え時間を含めると15分かかることもあり不便な状態が続いていた。上高地の玄関口として観光面でも沿線の期待が高まっています。
アルピコ交通は「多くの人の協力があり運転を再開することができました。地域の生活を支えられるように頑張っていきたい」と。運行会社では豪雨被害の復旧工事として老朽化したもう1つの橋脚を補強工事を行い、橋が完全に
復旧するのは2023年3月を予定。
■6/9;2021年8月の大雨により一部区間で運休が続いていたアルピコ交通「上高地線」は、6/10;全線運行再開するのを前に試運転が行われた。
松本上高地線の田川橋梁に約10ヶ月ぶりに渕東なぎさが描かれた白い車体が走っていきます。田川橋梁は1920年に建設された橋で長さ約39m。2021年8月の大雨による河川の増水で2基の橋脚のうち西側の1基が上流側に傾き、橋桁と線路に
ゆがみが生じた。2021.8/14〜;上高地線は全線で運休。8/16〜;松本-新村間でバスによる代替運行を開始。代替区間は2021.10月に松本-渚間の2駅分に短縮され、バスによる振替輸送が続いてきた。利用者延36万人にとっては乗り換える不便が
続いていた。復旧工事は2021年秋から始まり、傾いた田川橋脚を撤去して新しく造り直した。工事費は2.2億円、うち1.2億は松本市と県が補助した。6/9;上高地線は松本駅-渚駅間で終日試運転を行い、6/10;始発から全線で運行を再開します。
6/10;松本駅への始発列車に合わせて渚駅で記念式典を開き、くす玉を割って全線運行再開を祝う。上高地線は観光客にとっても上高地・乗鞍高原への貴重な公共交通機関。それだけに、コロナ禍に被災が加わり減少した利用者の増加に
期待がかかる。6/10〜;日本郵便信越支社は上高地線のイメージキャラ「渕東なぎさ」のデビュー10周年を記念したフレーム切手を松本の郵便局で販売。
■2021年夏の大雨で被災し、6/10;全線運行を再開した松本のアルピコ交通「上高地線」を盛り上げようと、日本郵便信越支社が発売したオリジナルフレーム切手が完売。
上高地線のキャラクター「渕東なぎさ」をあしらったデザインで、インターネットのオークションサイトでは販売価格の3倍の値が付いている。6/10;全線復旧に合わせて沿線の駅や市内の郵便局などで計400部を発売した。
(\920/84円切手5枚シート)
■6/8;大雨被害の影響で10ヶ月にわたり松本駅ホームに取り残されていた上高地線の電車「モハ10形リバイバルカラー列車」が復旧した田川橋梁を渡り、久しぶりに新村駅にある整備拠点に戻った。
老朽化で引退する予定だが、橋を初めて通過する電車となり、安全性を確かめるのに一役買った。営業運行が終了した前日の深夜に作業が始まった。列車は自力では走行できないため、作業車が松本駅まで迎えに行き、牽引されて田川橋梁を渡った。
橋をゆっくりと往復して敷設された線路や、前後の踏切の状態も確認した。モハ10形リバイバルカラー列車は今後、点検が進められる。6/9;田川橋梁では現役の電車が試験走行し、6/10;全線運行再開を迎える。アルピコ交通は「ようやく
ここまで来ることができほっとしている。さらに気を引き締めていきたい」と。
■2021年夏の大雨被害を受けて一部区間でバスによる代行輸送が続いている、6/10;松本「上高地線」が約10ヶ月ぶりに全線で運行を再開する。
被害を受けた西松本-渚間にある田川橋梁の復旧には市や県が協力し、多くの地元住民や各種団体からも支援が寄せられている。上高地線は2021.8/14;大雨で橋梁が傾いているのが見つかった。松本-新村間でバス代行輸送が始まり、10月には
その区間が現在の松本-渚間に短縮。復旧工事は渇水期を待って2021.11月に始まり、2022.6月には取り外されていた橋桁が元に戻った。運行再開後も秋以降に、田川橋梁の無事だったもう1本の橋脚の補強が行われるほか、奈良井川橋梁の工事も
計画。感染拡大で落ち込んだ利用の回復も急務で、6月から受入れが再開するインバウンドの取り込みも目指す。アルピコ交通は「関係するみなさんと協力して利用促進に取り組んでいきたい」と。
■6/10;松本アルピコ交通「上高地線」が全線で運行を再開するに合わせ、上高地線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」のオリジナルフレーム切手が発売。
渕東なぎさの誕生10周年を迎え、日本郵便信越支社が企画。同支社は「ライフラインとして重要な上高地線を一緒に盛り上げたい」と。制服姿や登山の服装の渕東なぎさが描かれている。松本の郵便局、新島々、波田、新村の上高地線各駅、
インターネットで400シート限定販売。(\920/\84切手5枚のシート)。
■6/7;アルピコ交通は復旧した「上高地線」の田川橋梁に近い西松本駅で「安全祈願祭」を開いた。
同社と復旧工事の施工業者の計約20人が参加し、安全運行を誓った。
■6/7;アルピコ交通は「上高地線」が6/10;全線で運行再開するのを前に、2021年夏の大雨被害から復旧した田川橋梁の安全祈願祭を開いた。
関係者15人が出席し、災害がなく鉄道が安全運行されることを願った。田川橋梁は線路の敷設と架線の設置が終わり、周辺工事を除いて完成。橋の復旧工事費は2.2億円、市や県の支援で工事が進められた。アルピコ交通は「当初は復旧まで
2-3年は必要と思われていた。復旧に向けて支えていただいた方に感謝したい。これまで以上に安全運行に努めていきたい」と。
■松本を走る「上高地線」のバス代行輸送に使用されている「レトロバス」が、6/9;代行輸送が終了するのに伴い引退。
かつてはタウンスニーカーとして市街地を走り、古風な外観、木製の床や座席で多くの人に愛されたが、老朽化で惜しまれつつ役目を終える。1997年の製造で、当初は神戸の異人館街を走っていた。2010年に当時の松本電気鉄道が購入し、
外観を緑色から現在の茶色に塗り替え、タウンスニーカーの北コースを中心に使用した。2013年に長野に異動し、長野駅前-善光寺大門間の路線バス「びんずる号」として8年間活躍。上高地線の代行輸送で中型バスが必要になったため、
再び松本に戻った。車内やヘッドマークには、茶臼山動物園のレッサーパンダにちなんだキャラクター「茶太郎」が描かれ、子供にも人気だった。製造から25年が経過し、雪が多い北信を走ったことで融雪剤による傷みも激しいことから
引退が決まった。代行輸送ではほぼ毎日使用された。利用者が多い朝夕に走ることが多い。アルピコ交通は「長いこと活躍してくれたバスなのでお疲れさまでしたと言ってあげたい」と。
■2021年8月の大雨の影響で鉄道橋が被災し、一部区間で運休が続くアルピコ交通「上高地線」は、6/10;始発から全線で運行を再開する見通し。
上高地線は、西松本ー渚駅間の田川に架かる鉄道橋「田川橋梁」の橋脚が傾き、橋桁にゆがみが生じた。松本ー新島々駅間のうち松本-渚駅間を運休。バスによる代行輸送を行うとともに復旧工事を進めている。田川橋梁は1920年の建設で
全長38m。5/11;新しく設置した橋脚に、ゆがみを直した橋桁を取り付け、再開前日(6/9)に安全性を確認するため、試運転を実施する予定。アルピコ交通によると、上高地線の輸送人員はコロ渦前の2019年度は約175万人だったが、
2020年度は120万人を割り込んだ。アルピコ交通は「長期にわたってご迷惑をかけました。全線で再開することになりましたので、引き続き多くの人の応援をお願いします」と。
■6/10;アルピコ交通の鉄道「上高地線」が始発から全線運行再開。
2021年夏の大雨被害を受けて、松本-渚間はバス代行輸送を行っていたが、生活の足として利用する住民、観光客には朗報。感染拡大も重なって乗客の減少が続いており、今後は利用促進にも力を入れる。被災した田川橋梁は現在、傾いた橋脚を
コンクリートで再建する作業が進んでおり、GW明けには橋脚の上に橋桁が取り付けられる。全線運行再開前に試験運転を実施して安全を確かめる。上高地線の年間輸送人員はコロナ禍前の2019年度は175万人だったが、2020年、2021年は120万人を
割り込む状態。この輸送人員で採算を取るのは難しいという。代行輸送が続いたことで定期券の購入を控えていた通勤通学客もいることから、利用促進の一環として今後、6月からでも無駄なく利用できる9ヶ月の定期券を新たに設定する。
アルピコ交通鉄道事業部は「利用される方と沿線の方にはご迷惑をおかけした。全線運行再開はゴールではなく、新たなスタートになるので引き続き多くの方に利用していただければ」と。
■5/11;2021年夏の大雨被害を受けて復旧工事が行われている、松本を走る鉄道「上高地線」の田川橋梁に橋桁が取り付けられた。
6/10;全線運行再開に向けて今後、線路や架線などが設置される。傾いた橋脚を再建するために取り外されていた2本の橋桁を、大型クレーンで元の位置に戻した。養生した後、1週間ほどで足場などが取り外される。運行するアルピコ交通
によると、田川橋梁の復旧工事の総事業費(橋周辺工事を除く)は約2億2400万円で、うち同社が1億円、市が約7000万円、県が約5600万円を負担。6月の全線運行再開は仮復旧という位置付けで、当面は橋梁を通過する際は電車が速度を落とす。
次の渇水期となる冬に、無事だったもう一本の橋脚の補強を行って本復旧になるという。アルピコ交通は「近隣住民の方、市や県などの協力でここまで来ることができた。全線運行再開まで気を引き締めていきたい」と。
■アルピコ交通は、「上高地線」の3000形電車「モハ10形リバイバルカラー列車」を廃車にする。
2021年の大雨で田川橋梁が被災し、松本駅のホームに取り残されていた電車。かつて上高地線を走った電車のデザインを再現した人気の電車。登場から60年が経過し、部品調達が難しくなり、今後は残った同形の維持に活用。
電車は大雨被害があった2021.8/14;田川橋梁が傾く直前に橋を通過した。その後、橋を走行できなくなり、8ヶ月間松本駅に留め置かれた。京王電鉄等で走った後、1999年に上高地線に導入。当初は他の電車と同じ白色だったが、
2017年信州DCの一環として1986年まで同線を走ったモハ10形と同じオレンジ色と灰色に塗装された。2022.3月に新車両の20100形が登場し、同電車の廃車が決まった。3000形は全国でも残りが少なくなってきており、アルピコ交通
鉄道事業部は「廃車になっても貴重な戦力。路線の維持に活躍してほしい」と。
■3/25;松本を走るアルピコ交通「上高地線」に22年ぶりに新車両が導入され、運行開始した。
松本の新島々駅でバイオリン演奏の中、出発式が開かれ、テープカットなどで新車両「20100形」の導入を祝いました。新型車両は駅周辺に集まった利用者や鉄道ファンらに見送られて渚駅まで運行した。アルピコ交通は「新車と変わらないような
立派な車両に仕上げていただき、関係者の皆さまに御礼申し上げます」と。現在使われている最も古い車両は、最初の東京五輪が開かれた1964年に作られた。アルピコ交通が新車両を導入するのは22年ぶりで、東武鉄道から譲り受けた車両を
改造した1編成2両。運転席を取付、内装を改装。省エネのためモーター周りの機器を載せ替えたり、新型コロナなどの対策として、イオンの発生装置や抗菌・抗ウイルス作用があるとされる光触媒のコーティングが施されています。正面は白地に
五色のストライプのなじみのデザインだが、側面は銀色で青い帯と社名のロゴを配した。座席は北アと豊かな田園をイメージした緑色。行先表示や車両照明をLEDにしたほか、効率の良い速度制御装置を採用して消費電力の削減に努めた。
アルピコ交通は4編成8両を保有しており、残り3編成も2023年から年に1編成ずつ更新する。アルピコ交通は「2022年は善光寺の御開帳をはじめイベントがあるので、大勢の皆さまに利用していただきたい」と。
上高地線は2021年8月の大雨で被災し、一部の区間でバスによる代行輸送をしています。橋の橋脚を作り直していて、6/10頃、全線復旧する見込み。
■3/22〜;アルピコ交通は「上高地線」で自転車の持ち込みができるサービス「サイクルトレイン」を始める。
WEBで乗車券を購入する仕組みを導入し、手続きを簡略化して8年ぶりに復活。上高地線の利用方法の幅が広がり、利用者増につながることが期待される。平日特定日の上下各2本をサイクルトレインの対象列車に設定。2022年は11/末まで、
夏休みなど混雑期を除き、平日はほぼ毎日運行。対象駅は、下り列車が北新・松本大学前、新村、波田、新島々の4駅、上り列車が新島々、波田、森口、新村、北新・松本大学前の5駅。ダイヤは下りが北新・松本大学前発(11:41,13:40、
上りが新島々発(10:53,12:48)。上高地線では2014年まで同様のサービスがあった。当時は手続きが煩雑だったこともあり利用が低迷。スマホで簡単に予約・決済できる環境が整ったことなどから再開する。鉄道事業部は「便利になるので、
これまで乗っていなかった方に利用してもらえたら」と。定員は1列車4台まで。料金は通常の利用と同額だが、事前にWEBで専用乗車券の購入が必要。
(問)新島々駅 TEL 0263-87-3166
■3/20;松本の「上高地線」のイメージキャラクター・渕東なぎさが2012年の初登場から10周年を迎える。
鉄道の女性キャラは全国に多いものの、鉄道会社が一から考えたキャラとしては数少ない一人で、さまざまな企画を通じて鉄道ファンだけでなく地域の人にも愛される存在に成長した。同社によると、2012年に開催された鉄道まつりで
お披露目されたヘッドマークに描かれる形で初登場。渕東駅と渚駅を合わせる形で命名。2013年には車体にイラストが描かれた「なぎさTRAIN」の運行が始まった。2015年の県ご当地キャラ総選挙では、企業部門で10位。上田電鉄の
八木沢まいなど、鉄道の女性キャラの多くはトミーテックが手掛ける「鉄道むすめ」の一員として企画が展開。渕東なぎさのように、キャラやイラスト設定などすべてを鉄道会社が行っているケースは少数派。登場から10年が経過したが、
年齢は19歳のまま、当面は新村駅での勤務が続く。「なぎさのおかげで上高地線の知名度が上がった。地元の方にもより愛される路線になっている。本当によくやってくれている」と。3/20;記念切符発売。渚駅と渕東駅の入場券、
両駅が出発もしくは到着地の片道乗車券3枚を、履歴書をイメージした台紙に収めている。500セット(\1310/1セット)。新村、波田、新島々の3駅で販売。
(問)新島々駅 TEL 0263-87-3166
■3/10;県私鉄労働組合連合会は、2021年夏の大雨で被災した「上高地線」を応援するヘッドマーク2枚を、アルピコ交通に寄贈した。
電車に取り付けられ、新島々駅では贈呈式が開かれた。1枚は上高地にサルやリスなど上高地に暮らす動物がかわいらしく描かれている。もう1枚には、上高地線を走る電車や松本城が登場。連合会は「上高地線は1世紀にわたって地元の方に
愛されてきた。これからも多くの人に乗ってもらえる路線であってほしい」と。アルピコ交通は「心が温かくなるヘッドマークをいただき感謝する。組合と会社が一緒になって地域を盛り上げたい」と。
■2020年8月の大雨の影響で鉄道橋が被災し、一部区間で運休が続くアルピコ交通「上高地線」を応援しようと、私鉄3社が自社のキャラクター「鉄道むすめ」と上高地線オリジナルキャラクター「渕東なぎさ」を描いた等身大パネルと
車両掲出用ヘッドマークを作り、アルピコ交通に贈った。ヘッドマークは運行車両に、等身大パネルは新島々駅に掲示。寄贈したのは、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄。八木沢まい(上田電鉄)、上田れむ(しなの鉄道)、朝陽さくら(長野電鉄)の
キャラ。上田電鉄の呼びかけでしなの鉄道と長野電鉄が協力。3社は支援活動として、イベントでキャラクターグッズを販売し、売上げの一部を活用してヘッドマークと等身大パネルを製作した。2019年10月の台風19号の影響で上田電鉄別所線の
「赤い鉄橋」(千曲川橋梁)が崩落した際、アルピコ交通もグッズ販売などで支援しており、上田電鉄は「恩返しになれば」との思いで支援を企画した。車両の正面に取り付けるヘッドマーク、新島々駅構内に展示された高さ160cm、幅178cmの
等身大パネルには肩を並べた4キャラクターとともに「がんばれ上高地線! 私たちも応援しています」とのメッセージが添えられた。上田電鉄は「上高地線の利用促進とPRにつながってほしい」と。新島々駅長は「等身大パネルと記念撮影する
乗客の姿が見られ、ヘッドマークをつけた車両を撮影する鉄道ファンもいるようで、本当にありがたい」と。上高地線は現在、全線のうち松本-渚駅間が運休し、バスによる代行輸送を実施中で、6月までの全線再開を目指し、復旧工事が
行われている。アルピコ交通は「応援を励みに一日でも早い全線復旧を目指したい」と。
東武鉄道で使われていた車両が上高地線を走ることになり、3/下の運行開始に向けて試運転が行われている。車両は「20100形」。上高地線を走る現在の「3000形」の後継として、アルピコ交通が東武鉄道から1編成2両を購入。改造工事を
経て2021年12月、松本の車両所に搬入された。車両正面のデザインには、アルピコバスなどで親しまれている白地に5色の「ダイナミックストライプ」を採用。側面は東武鉄道時代の車両のイメージを残すため、素地の金属色を生かし、
ブルーの帯と「ALPICO」のロゴを配した。アルピコ交通は「注目度は上がっている。乗客の皆さまから親しまれてほしい」と。
■3/5;松本のアルピコ交通「上高地線」が2022年9月に全線開通100周年を迎えることを記念したポストカードセット「ポストカード #はしれ僕らの上高地線」が発売。
駅で本の展示販売を行う「しましま本店実行委員会」のメンバーで、信大生が企画。車両と共に春夏秋冬の沿線の風景を収めた5枚セット。春はしだれ桜(波田-渕東駅)、夏はヒマワリ畑(北新・松本大学前-新村駅)、秋は戸隠神社の紅葉(西松本-渚駅)、
冬は雪景色(波田-渕東駅)。2021年の大雨で被災する前の田川橋梁を走る車両と土手の桜。「上高地線は観光客だけではなく、地元住民の利用も多い。地域との結び付きが魅力の一つなので、沿線の様子が伝わる写真を選んだ」と。
現在、松本駅-渚駅はバスによる代行輸送が行われている。「田川橋梁被災を受けて、何かしたいという気持ちと、全線開通100周年をPRしたいという気持ちがあった」と。復旧までの期間、売上げの一部はアルピコ交通に寄付する。
3/25;全線開通100周年を記念した特別講座「おらほの町に電車がやってきた!」を新村公民館で開催。ゲストに松本大学初代学長の中野和朗さんと上高地線応援隊代表を迎え、同線の歩みを当時の資料や写真を交えながら紹介。
オンライン配信も行う。「上高地線の魅力を伝えることが、田川橋梁の早期復旧にもつながると思う」と。「地域の風景を遠方の人に送りたい、という声も聞く。多くの人に魅力を届けていくことができれば」と。
(\600/1セット)。新村駅、波田駅、新島々駅などで販売。
■2/21;アルピコ交通は上高地線で3/下に運行を開始する予定の新車両「20100形」の試運転を行った。
ラッピングも完了し、沿線で車両を見かけた人からは「ぴかぴかできれい」「新しい電車」と声が上がり注目を集めた。データ収集、走行する上で車両に不具合がないかをチェックする目的で実施。整備拠点がある新村駅を出発して全線を
2往復、加速と減速を繰り返しながら、ブレーキなどが正常に作動するかを確かめた。波田駅では運転台が新造されて正面部分が真新しい車両に目を留める買い物客や駅利用者の姿が見られた。新車両は運行に向け調整が進められた後、
3/下から使用開始。アルピコ交通は「問題なく試運転をこなすことができた。運行開始に向けて順調に来ているので引き続き気を引き締めて準備したい」と。
■2021年8月の大雨で鉄橋が傾く被害を受け、一部区間で運休が続くアルピコ交通「上高地線」を応援しようと、県内の私鉄3社が、各社のキャラクターをあしらった車両ヘッドマークと等身大パネルをアルピコ交通に贈った。
2/19〜;ヘッドマークを車両に掲げ、2/21〜;新島々駅にパネルを展示。ヘッドマークには上高地線のキャラクター「渕東なぎさ」のほか、「鉄道むすめ」から長野電鉄の「朝陽さくら」、しなの鉄道の「上田れむ」、上田電鉄の「八木沢まい」を
描いた。「がんばれ上高地線! 私たちも応援しています」とメッセージも添えた。3社がキャラクターグッズ販売の売上げの一部などを使い、上高地線の利用促進やPRにつなげようと企画。高さ160cm、幅178cmのパネルにもキャラクター4人が
描かれている。アルピコ交通は「応援していただいて本当にありがたい。完全復旧やコロナ収束後に、協力したイベントをしたい」と。
■県内の鉄道3社が、2021年8月の大雨で被害を受けた松本を走る「アルピコ交通上高地線」を応援しようと、各社のキャラクターと上高地線のイメージキャラクター・渕東なぎさがデザインされたヘッドマークなどを作った。
2/20〜;上高地線の列車に掲げられる。上田電鉄、長野電鉄、しなの鉄道が協力。上高地線支援のため、3社が実施したイベントでキャラクターグッズを販売した際の収益の一部で作り、アルピコ交通に2月寄贈した。上高地線の渕東なぎさ、
長野電鉄の朝陽さくら、上田電鉄の八木沢まい、しなの鉄道の上田れむの4人が並ぶデザイン。「がんばれ上高地線! 私たちも応援しています」というメッセージも添えている。4人が並ぶ高さ160cmの等身大パネルも作り、2/21;上高地線
新島々駅に設置。上田電鉄別所線の橋が2019年の台風19号の大雨で崩落した際、アルピコ交通は松本で実施したイベントでグッズを販売するなどして支援した。上田電鉄は「恩返しになればと企画した」、「ヘッドマークとパネルが
上高地線の利用促進とPRにつながってほしい」と。新島々駅の駅長は「多くの方に応援していただいてありがたい。応援を励みに一日でも早い完全復旧を目指して頑張りたい」と。
■2/17;アルピコ交通は上高地線の「新島々駅」に「鉄道神社」を設けた。
遷座祭で鉄道運行と登山の安全を祈願。同社が駅構内に神社を置くのは初めて。2/18〜;参拝客向けに絵馬形の入場券を同駅窓口で発売。社殿は台座を含めて高さ約2m。北ア・上高地に向かうバスの出発点として登山客や観光客に利用される
ことから、上高地に奥社がある「穂高神社」から分霊した。雪が降る中で行われた遷座祭で、「鉄道やバス運行の安全を願い、新型コロナの収束後にこの地がにぎわうことを祈念する」と。絵馬形の入場券は縦約3cm、横約6cm(\180)
■アルピコ交通は、上高地線を走る現行車両「3000形」の後継として導入する新車両「20100形」のデザインを決定した。
車両正面に現行車両のイメージを残しつつ、色数をしぼってシンプルかつスタイリッシュな姿にまとめた。3/下;運行開始予定。車両正面の下部には、バスなどでもおなじみの、白地に5色のしま模様「ダイナミックストライプ」を配した。
側面は素地の金属色を生かしつつ、「アルピコ」のロゴと青色のラインをあしらっている。新車両は、東武鉄道で使用されたもので、2021年末に松本に運ばれた。現在は整備や試験が続けられている。上高地線では初めて交流電気で走り、
新しい制御装置を導入することで消費電力を従来よりも2割削減できるという。アルピコ交通鉄道事業部は「多くの問合せをいただき関心の高さを感じている。新年度には全線復旧も控えているので、新車両とともに新しい気持ちで運行
していきたい」と。
■アルピコ交通上高地線(旧筑摩鉄道島々線)の終着駅だった、松本波田の旧島々駅復元駅舎は、2月から解体工事が始まった。
上高地への玄関口として1922年に開業した島々駅を廃止後の1991年に当時の旧波田町が現在地に復元し、歴史的象徴と建築的意匠の両面から親しまれたが、老朽化を理由に所有する市が保存を断念した。優れた場所や景観の継承の難しさに
県内外のファンが落胆している。島々駅は上高地線の現在の終着駅・新島々よりも1km西に位置。波田町誌などによると昭和初期には島々から大正池までバス運行が延び、上高地方面を目指す来訪者らの拠点として定着。登山の大衆化を後押しした。
しかし1983年の台風被害による新島々-島々間の寸断を機に、1985年に島々駅は廃止。一方、本場アルプスを思わせたヨーロッパ風駅舎をしのび、旧波田町が新島々駅の北向かいに木造2F建て延べ約130uの旧島々駅舎を復元したのが31年前。
同町と市の合併後も2015年まで観光案内所として使用された。老朽化を理由に市が供用を廃止した後は、市民有志が一般競争入札を前提に民間活用を模索したが入札は行われず、活用の道が閉ざされた。解体後は一帯の敷地と同様、市のパーク&
ライドとして駐車場利用される見通し。2/13;半分解体された建物には別れを惜しむ人が入れ替わり立ち替わり訪れていた。
■2021.12/28;松本を走る鉄道「上高地線」に導入される新車両「20100形」2両が改造を終えて新村駅にトレーラーで運ばれた。
1両の全長18mと巨大なため交通量が少ない時間帯が選ばれ、松本の街を車両が静かに進んだ。12/26;新車両は改造が行われた東京の工場を出発。12/27;碓氷峠近くの中継地点をたち、一般道で松本を目指した。上高地線を運行する
アルピコ交通によると、R254三才山TNを過ぎてからは下り坂が続くため、時速5kmのスピードで慎重に下った。12/18;未明に整備拠点がある新村駅に着いた。夜が明けてからクレーンで線路に降ろす作業が行われ、近所の人や鉄道
ファンも数多く見学に訪れた。車両は点検後、2022.2月から試験運行や運転士が行われる予定。アルピコ交通は「関係自治体の協力で新車両を導入できる。地域の方に長く愛される路線を目指したい」と。
■2021.8月の記録的な豪雨で川にかかる橋が傾き、一部運休が続いている松本のアルピコ交通「上高地線」で、全線復旧に向けて傾いた橋を撤去する作業が始まった。
上高地線は、2021.8月の記録的な豪雨による川の増水で、田川にかかる橋が傾いたため一部運休が続いています。現在、松本駅ー渚駅間はバスによる代行輸送が行われています。1/18;鉄道の全線復旧に向けて、傾いた橋を撤去する作業が始まった。
現場では長さ13m,重さ18tの橋桁2つに作業員がワイヤーをかけ、大型クレーン車でつり上げて1つずつ撤去。アルピコ交通によれば、2022.6月の全線復旧を目指して、今後、2つある橋脚のうち橋が傾く原因となった1つを作り直すとともに、
もう1つの橋脚も補強して橋をかけ直す。アルピコ交通鉄道課は「全線再開に向けて一歩近づきうれしい気持ちもあるが、こうしたことが2度とないよう工事を進めたい」と。
■松本アルピコ交通「上高地線」で列車の滑り止めに使っている砂を「すべらない砂」として受験生に無料配布。
砂は雨や雪の際に滑り止めとしてまくもので、合格祈願の絵馬と、同線のイメージキャラクター「渕東なぎさ」を描いた紙と共に袋に入れる。紙は2種類用意し、「ガンバレ!受験生!!」の文字も添える。同社は「ほかの鉄道での事例を
参考にして始めた。ここ5-6年は続けて配っている」と。例年、職員が手分けして作業するが、2022年は紙の印刷・裁断から袋詰めまで1人の職員が行い、300個を用意。同線では、2021年8月の大雨で橋が傾いた影響で、現在も松本駅-渚駅は
バスによる代行輸送が行われている。1/15-1/16;大学入試共通テストが開催された沿線上にある松本大で受験する人に注意を呼び掛けた。学生をはじめ、親や祖父母世代など、「家族に受験生がいるから」と求める人も多いという。
「コロナ禍での受験は大変なことも多いと思う。少しでも受験生を応援できれば」と。北新・松本大学前、新村、森口、波田、新島々駅で配布。なくなり次第終了。
■2022.3月、アルピコ交通は松本を走る鉄道「上高地線」に新車両を導入する。
現在の3000形が導入から20年以上経過して老朽化しているためで、東武鉄道が使用していた車両を購入し、「20100形」として順次更新する。消費電力が少ない交流モーターで走るのが特長で、環境負荷軽減や路線のイメージアップに
つながることが期待される。20100形は左右に長いシートを配した通勤タイプの車両で、今回導入するものは東武で30年ほど使用されていた。東武伊勢崎線を走り、地下鉄の日比谷線に乗り入れていた。2021年度の導入は1編成2両。
上高地線の3000形は1999年に導入、現在は4編成8両。最も古い車両は1964年製で、修理時の部品調達も難しくなってきた。今後数年をかけて20100形と入れ替えていく。車両の購入には国と県、松本市の補助金を活用。アルピコ交通は
「3月には車両、6月には被災した田川橋梁が新しくなり、上高地線はこれからも走り続ける。多くの方に利用していただければ」と。
■2021.8月の大雨で橋が被災し、一部運休が続いている松本のアルピコ交通「上高地線」について、松本市とアルピコ交通が県に復旧工事などにかかる費用を支援するよう要請した。
アルピコ交通上高地線は、8月の大雨で西松本駅-渚駅間にかかる橋が傾いたため、一部運休が続き、この区間ではバスによる代行輸送中。松本市とアルピコ交通は2022年6月の復旧を目指して橋の工事を始めていますが、復旧費用は総額で
2.6億円の見込み。12/17;松本市臥雲義尚市長とアルピコ交通小林史成社長が県庁を訪れ、阿部知事に要望書を提出した。要望書では、上高地線の復旧にかかる経費の財政支援を求めているほか、被災した橋も含め、安全対策が必要な2つの橋の
補強工事についても財政支援をしてほしいと。阿部知事は「地域のみなさんの日常生活だけでなく、重要な観光地である上高地への交通手段でもあるので、県としても応援する必要がある」と。臥雲市長は「前向きな回答をもらった。県として
優先的な支援を行ってもらいたい」と。
■2021.11/29;アルピコ交通は、8月の大雨に伴う田川の増水で橋脚が被災した上高地線「田川橋梁」の復旧工事を始めた。
早ければ12/1から河川内で工事を行うための準備に取り掛かり、年明けにも被災した橋脚の撤去や橋桁の取り外しを始める。11/29;早朝、田川橋梁の復旧工事の実施を告げる看板を設置。アルピコ交通や市によると、傾いた西側橋脚を
撤去し新たな橋脚を設置する。ゆがみが生じた橋桁部分は取り外し、河川内で形を整え架け直す。2022年4月以降に線路の復旧工事を実施し、2022.6/中にも全線で運行を再開する見通し。総事業費は2.4億円の見通し。うち約1億円は
アルピコ交通が負担、残る1.4億円は市が補助する。アルピコ交通鉄道事業部は「市の支援や周辺住民の理解、ご不便が続く利用者の協力でやっと第一歩が踏み出せた。今後も安全第一で早期復旧を目指したい」と。復旧後は田川渇水期の
2022年12月以降、東側橋脚の補強・洗掘防止工事も予定。
■松本アルピコ交通は2021.8月から運休しバス代行輸送が続く上高地線の松本-新村間のうち、2021.10/8;新村ー渚間で運転再開する。
2021.10/8〜;(バス)松本-西松本-渚、(鉄道)渚-信濃荒井-大庭-下新-北新・松本大学前-新村ー三溝-森口-下島-波田-渕東-新島々
上高地線は8/11〜大雨の影響で、上高地線の西松本-渚間にある田川橋りょうが被災。橋脚が傾くなどの被害を受け、8/16〜;松本-新村間で運休、バス代行輸送に切り替えた。10/8以降は新島々〜渚間で鉄道が運行され、
バス代行輸送区間は松本、西松本、渚の3駅間のみ。これにより、代行バスの走行ルートと臨時のりばの位置も変更。線路南側を大きく回り込んでいた旧ルートから、松本駅ー渚駅間を直結する約1kmのルートに変わる。
「上田電鉄・アルピコ交通平成→令和改元記念きっぷセット」
「初冬の穂高連峰」(田代湿原にて)
「初夏の穂高連峰」(大正池にて)
「初夏の穂高連峰」(河童橋にて)
「新緑の焼岳」(梓川にて)
「初夏の明神岳」(上高地梓川にて)
「新緑の上高地・明神岳」(明神〜徳沢にて)
「初夏の前穂高岳」(上高地梓川にて)
朝靄の明神岳(小梨平にて)
「初夏の乗鞍岳・霞沢岳(左)と前穂・奥穂・涸沢岳・北穂(右)」(6/中;常念岳にて)
「初夏の奥穂・涸沢岳・北穂・大キレット・南岳・中岳・大喰岳」
「初夏の槍ヶ岳」(6/中;常念岳にて)
「槍ヶ岳」
「夕焼けの槍ヶ岳・穂高連峰」
「残雪の常念岳・槍ヶ岳穂先」(松本・城山公園)
「冬の穂高連峰」(上高地・河童橋にて)
「冬の穂高連峰」(上高地にて)
「冬の明神岳」(上高地にて)
「冬の焼岳」(上高地にて)
「初夏の大正池」(大正池にて)
「春の上高地・田代池」(5/上;田代池にて)
「初夏の上高地・田代池」(5/下;田代池にて)
「初夏の穂高連峰」(5/下;河童橋〜小梨平にて)
「春の穂高連峰」(5/上;河童橋〜小梨平にて)
「残雪の乗鞍岳と牛留池」(5/上:乗鞍高原・休暇村にて)
「ミツガシワの咲く牛留池と残雪の乗鞍岳」(牛留池にて)
初夏の乗鞍高原に咲くキンポウゲ(一ノ瀬園地にて)
初夏の乗鞍高原に咲くリュウキンカ(一ノ瀬園地にて)
初夏の乗鞍高原に咲くクリンソウ(鈴蘭にて)
初夏の乗鞍高原に咲くバンドコバナ(鈴蘭にて)
初夏の乗鞍高原にレンゲツツジ(鈴蘭にて)