![]()
■3/12;ノルディックスキーW杯複合男子は、ドイツのショーナッハで個人第19戦が行われ、渡部暁斗は6位。前半飛躍(HS=100M,K=90M)の8位(90.5m)から後半距離(10km)で順位を上げた。山本涼太はジャンプ104.5m,距離9位、渡部善斗は ジャンプ98.5m,距離12位、木村幸大はジャンプ92m,距離17位、永井秀昭はジャンプ92.5m,距離23位、谷地宙はジャンプ86m,距離で40位。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が今季12勝目、W杯通算48勝とし、ハンヌ・マンニネン(FIN)と並び最多。
■3/6;ノルディックスキーW杯複合男子はオスロで個人第18戦が行われ、渡部暁斗は9位。前半飛躍(HS=134M,K=120M)で118.5mで16位と出遅れ、後半距離(10km)で順位を上げた。木村幸大はジャンプ121.5m,距離で13位、永井秀昭はジャンプ111.5m, 距離で25位、山本涼太はジャンプ116.5m,距離で28位。渡部善斗、谷地宙は後半距離を棄権。優勝はヤールマグヌス・リーベル(NOR)で、ジャンプ121.5m、W杯3連勝で今季11勝目、通算47勝。 渡部暁は「満足できない。表彰台や優勝じゃないと納得できない自分がいる。もう1回表彰台争いをして終わりたい。最後の2試合に向けていい準備をしたい」。
■3/5;ノルディックスキーW杯複合男子はオスロで個人第17戦が行われ、渡部暁斗は16位。前半飛躍(HS=134M,K=120M)で122mで14位、首位と2分9秒差で出た後半距離(10km)でも順位を落とした。 山本涼太はジャンプ129.5m,距離で20位、木村幸大はジャンプ123m,距離で25位、永井秀昭はジャンプ115m,距離で32位、谷地宙はジャンプ116.5m,距離で33位、渡部善斗は後半距離を途中棄権。 前半ジャンプ(139m)首位のヤールマグヌス・リーベル(NOR)が優勝、今季10勝目、通算46勝。
■2/27;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのラハティで個人第16戦が行われ、北京五輪個人LH銅メダルの渡部暁斗は11位。前半飛躍(HS=130M,K=116M)で117.5mで16位と出遅れ、後半距離(10km)で巻き返せなかった。 前半首位(ジャンプ131m)、のヤールマグヌス・リーベル(NOR)がW杯今季9勝目、通算45勝目。前半2位(ジャンプ129m)につけた山本涼太は20位。永井秀昭は前半ジャンプで115m、距離で23位、谷地宙はジャンプ109.5mで距離27位、 木村幸大は前半ジャンプ109.5mで距離は32位。渡部善斗は体調不良のため欠場。渡部暁は北京五輪後、最初のW杯個人戦。五輪の疲労が残る中、前半飛躍は117.5mの16位と出遅れたが、後半距離では、首位スタートから優勝した リーベルとの差を50s以上も短縮。5位が見える位置まで上がり「まずまず」と。北京五輪は個人LHと団体で銅メダルを獲得したものの、今季W杯では、個人で3位以内がまだない。「表彰台を目指して頑張りたい。ジャンプが良くなれば、 いい結果を届けられると思う」と。
■2/26;ノルディック複合男子がフィンランド・ラハティで団体第2戦スプリントが行われた。
今大会が北京冬季五輪後初のW杯。前半飛躍(HS=130M)で北京五輪銅メダリストの渡部暁斗、永井秀昭組の日本1は渡部暁が118.5m、永井が123.5mの計255.6Pで5位。距離は棄権。
谷地宙、木村幸大組の日本2はトップと1分28秒差の8位から後半距離(7.5km×2)に臨む。
渡部暁斗は「まだ運が向いてきていないかなという感じ。そんなに悪いジャンプではなかったと思う。もちろんいいジャンプでしたと言えるほどの内容ではない。最低限のジャンプはできているかな」。
永井秀昭は「飛躍はそんなに悪くはなかったと思うが、トップの選手とは少し距離を開けられた。もうちょっと、その範囲を小さくしたかった。」
■1/30;ノルディックスキーW杯複合男子は、オーストリアのゼーフェルトで個人第15戦が行われ、日本勢は山本涼太の16位が最高。渡部暁斗は25位。前半飛躍は強風で中止となり、1/29;予備飛躍の結果を採用。渡部暁は後半距離(12.5km)を
トップと1分46秒差の30番手でスタート、追い上げられなかった。ヨルゲン・グローバク(NOR)が今季初勝利、W杯通算7勝目。永井秀昭は18位、渡部善斗は22位、木村幸大は28位。谷地宙は途中棄権。
渡部暁斗は五輪で前回まで2大会連続銀メダル。北京では開会式で日本選手団の旗手も務める。「メダルを獲得する姿を見てもらえるように、今季最高のパフォーマンスをしたい」。悲願の頂点に向かって最善を尽くす。渡部暁斗は
「収穫はない。良い状態をつくり直して五輪に臨みたい。五輪で結果を出すことが最優先。ここからどうできるか腕の見せどころ」。山本涼太は「調整はうまくいっていると思う。あとは力を出せるか出せないかの問題。五輪で
金メダルを取ることをずっと目標にしているので挑戦したい」。永井秀昭は「力のある選手の集団で最後まで走れたのは収穫。五輪挑戦は今回が最後になると思う。思い残すことがないように持てる力を全てささげたい」。
渡部善斗は「攻めた結果の22位。五輪は実力的にはトップ10ぐらいが精いっぱいかもしれないが、チャンスは絶対に転がっている。攻めていきたい」。谷地宙は「疲れを残さないために棄権した。五輪はまずはメンバーに入り、
個人は入賞、団体はメダル獲得に貢献したい」。木村幸大は「3連戦の良い締めくくりはできたと思う。五輪に行けず悔しいが、日本に戻って五輪後のW杯に向けて調整したい」。
■1/29;ノルディックスキーW杯複合男子はオーストリアのゼーフェルトで個人第14戦が行われ、渡部暁斗は17位。ビンツェンツ・ガイガー(GER)が今季2勝目、W杯通算9勝目。渡部暁は前半飛躍(HS=109M,K=99M)で95mと出遅れ、トップと2分5秒差の 25番手で出た後半距離(10km)で順位を上げた。悲願の金メダルを目指す北京五輪前の実戦は残り1戦。「焦って何かをやるわけではない。徐々に良くなってきているのは間違いない。少しのところを積み上げていけば、何とかなると思う」と。 渡部善斗は22位、谷地宙は31位、永井秀昭は33位、木村幸大は35位、山本涼太は47位。渡部暁は個人戦で今季一度もW杯の表彰台に乗れないまま、北京五輪本番に臨む。「過去一番苦しい」と明かしつつ、「そういう状態の中で何ができるかも 挑戦の一つ。ここからどうできるか腕の見せどころ」と前向き。五輪前最後Wは25位。失敗した予備飛躍の結果が採用され、上位争いに絡めなかった。
■1/28;ノルディックスキーW杯複合男子は、オーストリアのゼーフェルトで個人第13戦が行われ、渡部暁斗は9位。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が今季8勝目、通算44勝目。前半飛躍は強風で中止となり、1/27;予備飛躍の結果を採用。 渡部暁はトップと1分25秒差の8番手で後半距離(7.5km)をスタートし、順位を下げた。渡部善斗は16位、山本涼太は18位、谷地宙は25位、永井秀昭は36位、木村幸大は42位。渡部暁は予備飛躍はK点を越える104mを飛んで8位。「徐々に 良くなっていて、試合の緊張感がある中で最低限のジャンプができている」と。北京五輪前のW杯残り2戦で今季初の表彰台に上がり、弾みをつけたい。渡部善斗は「圧倒的にスピードが足りない。2周目にやめようかと思うぐらい体力を 削られて後半はずるずる落ちた。一日一歩ずつでも良いものを出せるように頑張りたい」。山本涼太は「走れなかった。速くて付いていけなかった。切り替えて、持ち味であるジャンプをうまく取り戻し、クロスカントリーでどこまで 付いていけるか挑戦したい」。
■ノルディックスキー複合で北京五輪日本代表に決まった渡部暁斗らは2週間後に迫った本番への抱負を語った。
2014年ソチ、2018年平昌の2大会連続で銀メダルを獲得した渡部暁は「金メダルを取りたいという気持ちは強く持ってきた。全力を尽くしたい」と。開会式で日本選手団の旗手を務める渡部暁。「今まで以上に日本を代表して出る
という気持ちを強く持ちたいと思っていたタイミングで大役を任せてもらえた」。初代表の山本涼太は「常に五輪で活躍することを目標にしてきた。目標に向かっていけるんだと実感している」と。
■1/16;ドイツのクリンゲンタールでノルディックスキーW杯複合男子個人第12戦が行われ、山本涼太が6位。渡部暁斗は9位。山本涼は前半飛躍(HS=140M,K=125M)で133.5mで4位。トップと21s差でのスタートとなった後半距離(10km)では順位を 下げた。渡部暁斗は飛躍130m。渡部善斗は飛躍で136.5m,距離で13位、永井秀昭は飛躍123m,21位。木村幸大は飛躍134.53m,23位、谷地宙は119m,33位、山本侑弥は飛躍117.5m,40位。ヨハネス・ランパルター(AUT)が2戦連続で優勝して今季、 通算とも3勝目。
■1/16;ノルディックスキー複合で北京五輪日本代表の選考対象となるW杯が終了し、渡部暁斗、渡部善斗、山本涼太、永井秀昭、谷地宙の代表入りが確実。 全日本スキー連盟の選考基準で、昨季と今季のW杯や世界選手権で「8位以内の成績を1回以上」などの条件をクリアした選手のうち、今季のW杯総合順位上位5人を選んだ。
■1/15;ドイツのクリンゲンタールでノルディックスキーW杯複合男子個人第11戦が行われ、山本涼太が3位。W杯表彰台は自身2度目。山本涼は前半飛躍(HS=140M,K=125M)で142.5m(最長不倒)で2位につけ、トップと1s差でスタートした 後半距離(10km)でも粘りのレースを見せた。渡部暁斗は飛躍138mで7位,距離で今季最高の5位。渡部善斗は飛躍135m,19位、永井秀昭は飛躍125.5m,22位、谷地宙は飛躍127m,24位、山本侑弥は飛躍126.5m,31位。木村幸大は後半距離を棄権。 山本涼は昨季に続く自身2度目の表彰台で、誇らしげにスキーを掲げた。前半飛躍で2位につけ、「うまく風に乗れ、気持ちが良かった」。トップと1秒差でスタートした後半距離は3人から成るトップ集団で力走を見せた。 「昨季だったら置いていかれる展開だった。やるべきことをやれば、おのずと成果はついてくる」と山本選手。ヨハネス・ランパルター(AUT)が今季、通算とも2勝目。
■1/9;ノルディックスキーW杯複合男子はイタリアのバルディフィエメで個人第10戦が行われ、渡部暁斗は今季最高の6位。前半飛躍(HS=106M,K=95M)の99mで12位から後半距離(10km)で順位を上げた。渡部善斗は前半ジャンプ102.5mで13位、 永井秀昭は93.5m,24位、木村幸大は96m,25位、谷地宙は96.5m,33位、山本侑弥は89m,38位。ビンツェンツ・ガイガー(GER)は前半ジャンプは97m、後半距離で首位となり今季初勝利、通算8勝目。渡部暁は連日の好走で後半に順位を上げた。 前半飛躍は助走姿勢を変えて前日よりもやや上向いたが、トップと46s差の12位から後半スタート。じわじわと差を詰めて今季最高の6位に入ったが表彰台争いはできず、「結果的にはそんなに悪くないけど、狙っている位置に届いていないのが 悔しい」。これからは毎週末に複数の試合が控える。その後に北京五輪という厳しい日程。「覚悟を決めた」と大舞台が近づき、気合が入っている。
■1/8;イタリアのバルディフィエメでノルディックスキーW杯複合男子個人第9戦が行われ、渡部暁斗は7位。ヨハネス・ランパルター(AUT)がW杯初勝利。渡部暁は前半飛躍(HS=106M,K=95M)で95mで18位と出遅れ、後半距離(10km)で追い上げたが 今季初の表彰台には届かなかった。渡部善斗はジャンプ102m,17位、永井秀昭はジャンプ97m,19位、木村幸大は96m,23位、山本侑弥は88.5m,34位、谷地宙は96m,38位。渡部暁斗は「結果は満足していない。表彰台に乗りながら北京五輪に 向かいたいので。いいジャンプが出せなかったことに悔いが残る」。悲願の金メダルを目指す五輪イヤーが幕を開けた。「翼を広げて自由になっていきたい。気持ちを解放した状態で、うまくなることやレースを楽しみたい」と、明るい声で 新年の抱負を語った。
■当初は2021.12/19;W杯個人第8戦後に帰国予定だったが、渡部暁は帰国便にオミクロン株の感染者がいた場合、他の搭乗者も隔離される対策などを挙げ「帰れないわけではないが、リスクをなるべく避けたい」と、帰国せずにオーストリアなどで調整。 W杯の次戦は2022.1/7からイタリアで行われる。
■2021.12/19;オーストリア・ラムソーでノルディックスキーW杯複合男子個人第8戦が行われ、渡部暁斗は18位。前半飛躍(HS=98M)で86mの18位と出遅れ、後半距離(10km)も順位を上げられなかった。 永井秀昭はジャンプ86m、距離20位、谷地宙は88.5m、22位、木村幸大は82m、27位。渡部善斗は後半距離を途中棄権。山本涼太は欠場。前半首位(92.5m)のヤールマグヌス・リーベル(NOR)が逃げ切り、6連勝で歴代2位に並ぶ通算43勝目をマーク。
渡部暁は「コースがハードな分、ジャンプアップもある」と勇んで後半距離に臨んだ。スタートから猛スピードで追い上げたものの、オーバーペースがたたって順位は上げられず、「ちょっとやり過ぎた。でも、トライしないで18位よりは、 トライして18位だったので」。年内のW杯は終了。日本でコロナの水際対策が強化されたため、帰国はせずに欧州で練習しながら年を越す。「2022年は目標としている五輪もある。明確な課題を持って、一つ一つクリアしていきたい」と。
■12/18;オーストリアのラムソーでノルディックスキーW杯複合男子個人第7戦が行われ、渡部暁斗は7位。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)はジャンプ102mで今季6勝目、通算42勝目。渡部暁は前半飛躍(HS=98M,K=90M)で93mで8位。 後半距離(10km)では上位を争ったが、終盤に転倒して表彰台は逃した。渡部暁は後半距離では第2集団で余裕のある走りを見せた。「いい位置取りができ、虎視たんたんと狙えていた」。しかし、勝負どころとみていた最後の直線の手前で 転倒。すぐに立ち上がったが今季初の表彰台は遠のいた。今季はまだ思うようなジャンプができていないが、「悪い時なりの楽しみを見つけるのが僕のやり方」。必然的に後半距離で追う展開が多くなる中、走力に磨きを掛けている様子。手応えのあったレース展開での 転倒に「そううまくはいかないですね」。渡部善斗(ジャンプ95.5m)は13位、永井秀昭(ジャンプ90m)は35位、谷地宙(ジャンプ91.5m)39位。山本涼太はDNF(途中棄権)、木村幸大は規定違反でDisqualified(失格)。
■12/12;ノルディックスキーW杯複合はエストニアのオテパーで行われ、男子個人第6戦で山本涼太が4位(ジャンプ93.5m)。渡部暁斗は18位(ジャンプ89m)。
前半飛躍(HS=97M,K=90M)で96mを飛んで5位につけた渡部善斗は後半距離(10km)で順位を下げて10位。谷地宙(ジャンプ96m)は20位。永井秀昭(ジャンプ96m)は24位、木村幸大(ジャンプ91.5m)で30位。渡部暁斗は「ジャンプが良くない。
距離も一人では追えず、協力できる選手もいなくて前との差を詰められなかった。次戦へ切り替えていくしかない」。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)はジャンプ99m、今季5勝目、通算41勝目。
■12/11;エストニアのオテパーでノルディックスキーW杯複合が行なわれ、男子個人第5戦で山本涼太は4位、渡部暁斗は7位、谷地宙は11位、永井秀昭は21位、渡部善斗は24位、木村幸大は34位。ジャンプは渡部善斗91m、谷地宙90m、山本涼太88m 、渡部暁斗85m、永井秀昭83m、木村幸大81m。渡部暁は1桁順位を確保したが、個人戦での今季初表彰台は逃した。前半距離は差がつきにくいレース展開の中で11位。風向きが頻繁に変わり、雨も降っていたという後半飛躍は、まずまずの条件下で 飛べて「ラッキーはラッキー。最低限のジャンプはできた」と。W杯でのマススタート方式は3年ぶり。強風のため競技の方式が変更され、前半にマススタートの距離(10km)、後半に飛躍(HS=97M,K=90M)を実施した。珍しい形となったが 「距離と飛躍の順番が入れ替わるだけで、やることは変わらない」と渡部暁。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が今季4勝目、通算40勝目。
■12/4;ノルウェー・リレハンメルでノルディックスキーW杯複合男子団体第1戦で、谷地宙、山本涼太、渡部善斗、渡部暁斗で臨んだ日本は3位。
日本は前半飛躍(HS=98M,K=90M)で4位。首位GERとは1分差でスタートした後半距離(4×5km)で、AUTとの激しい3位争いを0.1秒差で制した。優勝はNOR、2位はGER、日本は3位。
前半飛躍は、GERは97.5m,95.5m,95.5m,93mで499.2Pの1位、NORは91.5m,96.5m,94m,95mで483.7Pの2位、AUTは94m,95m,84.5m,92mで458.1Pで3位。日本は谷地宙90.5m、山本涼太87m、渡部善斗95.5m、渡部暁斗91.5mで454.1Pの4位。
前半飛躍が全体的に低調だった中、シーズン序盤から好成績を残し、渡部暁は「自分のパフォーマンスが上がっている感じではないが、チームとして表彰台に乗れたのはすごくいいこと」と。後半距離はトップと1分差でスタート。
5秒先に出たオーストリアと終始3位争いという展開。初めて団体メンバー入りした谷地は粘ってライバルとほぼ同時の4番手でつなぎ、山本、渡部善も差を広げさせなかった。アンカーの渡部暁は必死に足を伸ばしてゴールし、
0.1秒差で表彰台に。「久しぶりに興奮するような展開で楽しかった」と。
■11/28;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのルカで個人第3戦が行われ、山本涼太はジャンプ140.5m、距離で6位、渡部暁斗はジャンプ124m、距離で16位、渡部善斗はジャンプ132.5m、距離で20位、谷地宙はジャンプ131m、距離で21位、 永井秀昭はジャンプ117m、距離で26位、木村幸大はジャンプ102.5m、距離で36位。前半飛躍は強風で中止、11/25;予備飛躍を採用した。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)がジャンプ141m。今季2勝目で通算38勝目。4番目に後半距離をスタートした山本は 開幕3連戦で最高の6位。「2回ほど集団から後れてしまう場面があって悔しかったけど、2020年劣っていた距離の部分がだいぶカバーできている」。表彰台争いには絡めなかったが、一度抜かれたドイツ選手を最後に抜き返すなど粘り強い走りを 見せた。ジャンプはトップクラスの実力を持ちながら、昨季までは後半距離で大きく順位を落とすことが多かった。今季は走力アップに手応えを感じており、ここまで3戦全てでトップ10入り。「まずはいいスタートを切れた」と。
■11/27;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのルカで「個人第2戦」が行われ、渡部暁斗は9位。山本涼太は10位、渡部善斗はジャンプで131m、距離で16位、谷地宙はジャンプで129.5mで距離で20位、永井秀昭はジャンプで126mで 距離は24位。テレンス・ウェバー(GER)がW杯初勝利。ジャンプで136.5mを飛んだ。山本はジャンプ134m、後半距離をトップと13s差、渡部暁はジャンプ130m、45s差でスタート。中盤から先頭集団で走ったが最後の競り合いで遅れた。 渡部暁は厳しい位置から出た後半距離で一時は上位争いに食い込んだが9位に終わった。前日に続いてジャンプが今一つで、後半距離(10km)はトップと45s差の13番手。「自分の走りを確認するようなレース」と考えて臨んだ。先頭集団の ペースが遅く中盤で追い付いたものの、ラストスパートで「位置取りをミスした」と。後退したが走りには手応えがあり、「あとはいいジャンプをするだけ」と。
■11/26;フィンランドのルカで行われたノルディックスキーW杯複合男子個人の「開幕戦」で渡部暁斗選手は12位。
山本涼太はジャンプ(136m)で結果は日本勢最高の9位。白馬出身で五輪2大会連続銀メダルの渡部暁斗選手は前半のジャンプ130mで10位。後半5kmのクロスカントリーはトップと1分26秒差でスタート。懸命な滑りを見せるものの順位を下げ12位。
弟の渡部善斗選手はジャンプ(129m),距離で15位。永井秀昭はジャンプ(126.5m),距離で25位、谷地宙はジャンプ(121m),距離で31位、木村幸大はジャンプ(110m),距離で39位。前半飛躍(140.5m)でトップのヤールマグヌス・リーベル(NOR)が
通算37勝目。山本涼太は「前半はそんなにいい順位で折り返せなかったことを考えると、結果は結構良かった。いいジャンプを目指して頑張りたい」と。渡部暁は「やはり表彰台に乗った方が気持ちいいし、整理をつけるのは
大変だけど、次はいいジャンプができるように準備したい」と。前半飛躍は助走が安定せず10位。後半距離では中盤に14番手まで落ちながら、2人を抜いてゴール。「レースってこんな感じだったなと久しぶりに感じられた。
走る方は問題なさそう」と。以前はW杯総合優勝に最大の価値を見いだしていたが、今季は北京五輪金メダルに照準を定めている。「まだ時間もある。じっくりジャンプと向き合えるという心境」と。
■3/27;小林陵はトロフィーを高々と掲げ、気持ちよさそうに雄たけびを上げた。
W杯個人最終戦は8位。それでも総合成績では2位に大差をつけて優勝。「北京五輪とどっちも勝っちゃって。すごいシーズンになった」。表彰式の後はチームメートやスタッフとシャンパンをかけ合い、ひとときの歓喜に浸った。
第2戦はスーツの規定違反により失格。第3戦で今季初勝利を手にしたが、直後に新型コロナウイルスの検査で陽性となり、2試合を欠場。以降も欧州の選手とは違って帰国せずに転戦を続け、要所では驚異の勝負強さを発揮。
年末年始のジャンプ週間では完全制覇に肉薄する4戦3勝を挙げ、優勝候補として臨んだ北京五輪では個人戦で金と銀の2個のメダルを獲得。五輪後は調子を落としたが、大崩れはしなかった。最終戦も230mを超えるジャンプを2本そろえた。
地元岩手から応援に駆け付けた両親に対し、「なかなか総合優勝争いは見せられないので、見せられてよかった」と。「普通は踏ん張れない。家にも帰れないし、めっちゃよくやったと思う」と。
■小林陵侑は3季ぶり2度目の総合優勝を決めた。
北京五輪金メダルと総合王者という2つの大きな目標を達成、「タフなシーズンをこういう形で終われてよかった」と。全28戦でポイントを獲得した総合2位のガイガー(GER)と100P以上の差。1度の優勝では逆転できないほどの点差をつける完勝は、
シーズンを通して高いレベルで安定していたことの証明。年末年始の4戦合計で争うジャンプ週間で2度目の総合優勝、五輪では個人NHの金メダルとLHの銀メダル。「短期決戦」での爆発力も発揮した。来季については「難しいシーズンになるのは
もう予想できている」と。五輪のLH金でW杯総合3位のリンビク(NOR)らライバルは多く、新たなルール変更があれば対応する必要もある。「そんなに焦らずにやりたい」と、ひょうひょうとした性格も柔軟に対処していける素地になっている。
W杯今季8勝、通算27勝。日本男子最多を更新し続け、宮平秀治ヘッドコーチは「まだまだいける選手」と期待を込める。
■3/26;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァで団体最終第5戦(HS=240M,K=200M)が行われ、佐藤幸椰、佐藤慧一、小林陵侑、伊東大貴の順で飛んだ日本は1355.3Pで6位。
優勝はSLO(1601.1P)、2位はNOR(1576.9P)、3位はAUT(1544.2P)、4位はPOL(1522.2P)、5位はGER(1425.8P)、6位JPN(1355.3P)、7位FIN(1259.5P)
佐藤幸椰(213.5m,237.5m)、佐藤慧一(182.5m,196m)、小林陵侑(234m,228m)、伊東大貴(192.5m,197.5m)
■3/25;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァで個人第27戦(HS=240M,K=200)が行われ、小林陵侑は223.5m,237mで5位。ジガ・イエラル(SLO)が232m,239mでW杯初勝利。佐藤幸椰は231.5m,238.5mで8位。
3季ぶり2度目の総合優勝が決まる可能性があった小林陵は1589Pとし、2位のカール・ガイガー(GER)との差を89Pに広げた。3/27;今季最終戦プラニツァで行われる。
■3/20;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はドイツのオーベルストドルフで個人第26戦(HS=235M,K=200M)が行われ、小林陵侑は217m,209.5mで6位。佐藤幸椰は215m,211.5mで11位、佐藤慧一は196.5m,179.5mで30位。小林潤志郎は181.5mで 34位で2回目に進めず、中村直幹は予選敗退。ティミ・ザイツ(SLO)が211.5m,232mで今季初勝利、通算2勝目。
■3/19;ノルディックスキージャンプ男子W杯個人第25戦がドイツ・オーベルストドルフで行われ、日本のエース小林陵侑が10位。ラージヒルよりも大きいHS=235Mのフライングヒルで行われた。
小林陵は1回目204.5mで13位。2回目では飛距離を伸ばし217.5mで10位。小林陵は3季ぶりのW杯総合優勝を目指し、個人ではトップ(1504P)を守り、総合2位のカール・ガイガー(GER)(1449P)とは55P差で残り3試合。佐藤幸椰205m,207mで16位、
中村直幹210.5m,208mで21位、佐藤慧一は186mで2回目に進めず。優勝はシュテファン・クラフト(AUT)で232m,207mで今シーズン4勝目。
小林陵侑W杯個人;3/19;10位,3/6;7位,3/5;6位,3/3;2位,2/27;1位,2/25;7位,(2/20-2/4;OP),1/30;4位,1/29;1位。
3/20;Oberstdorf(GER)個人、3/25-3/27;Planica(SLO):3/25;個人26,3/26;団体,3/27;個人。
■3/13;ノルディックスキージャンプ男子フライング世界選手権はノルウェーのビケルスンで団体(HS=240M,K=200M)が行われ、佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑の順に飛んだ日本は合計1433.9Pで6位。
優勝はSLO(1711.5P)。2位;GER(1583.5P)、3位;NOR(1559.6P)、4位;AUT(1552.7P)、5位;POL(1495.8P)、6位;JPN(1443.9P)、7位;FIN(1182.8P)。
佐藤幸椰は215.5m,223.5m、中村直幹186.5m,193m、小林潤志郎189.5m,202m、小林陵侑224.5m,210m。
小林陵は「悔しい。個人としては良い感じで終われてよかった。1回目の感覚は良かった。久しぶりに良いジャンプをした。ちょっと楽になる」。
佐藤は「強いチームになるための、一つの悔しい試合としてとどめておきたい。個人としても満足していない。表彰台や優勝争いをする安定感ではないので、追求していかないと」。
中村は「2回目は光がやっと見えたかなというジャンプ。もっと気持ちよく飛びたい。調子をしっかり上げて、パーソナルベストを出せるように頑張る」。
■3/12;ノルディックスキー・ジャンプ男子フライング世界選手権は、ノルウェーのビケルスンで個人(HS=240M,K=200M)の後半ジャンプが行われ、小林陵侑は前半204.5m,208.5m,後半195.5m,218.5mで13位。
佐藤幸椰は225.5m,210.5m,221.0m,218.0mで9位。小林潤志郎は175mで33位、中村直幹は166mで37位。優勝はマリウス・リンビク(NOR)が232.5m,226.5m,230.1m,200.4mで初優勝。
佐藤は「できることはやった。現状はこれが最大限かなと思う。修正してこれなので、技術の改善が必要。勝負できるジャンプをつくらないといけない」。
小林陵は「やることはできたかなと思う。ジャンプは調子の波がある競技なので、こういうことも視野に入れていた。こういう時にどうやって戻れるかが大事。まだ飛べるので楽しみたい」。
■3/11;ノルディックスキー・ジャンプ男子フライング世界選手権は、ノルウェーのビケルスンで個人(HS=240M,K=200M)の前半ジャンプが行われ、小林陵侑は204.5m,208.5mの10位で折り返した。佐藤幸椰は225.5m,210.5mで11位。
小林潤志郎は175mで33位、中村直幹は166mで37位で2回目に進めず。マリウス・リンビク(NOR)が232.5m,226.5mで首位。後半ジャンプ2回は3/12。
小林陵侑は「難しい。まだ空中がはまっていない。昨日あたりから今回のタイトルは厳しいと思っていた。ビッグジャンプをしたい」。佐藤幸椰は「1回目がもったいなかった。チャンピオンを争う面では出遅れ。勝負にならない。
技術的な面にこだわり、修正点を見極めて臨みたい」
■3/10;ノルディックスキージャンプ男子のフライング世界選手権は、ノルウェーのビケルスン(HS=240M,K=200M)で予選が行われ、小林陵侑は213mで9位。佐藤幸椰は209mで11位、中村直幹は197mで29位、小林潤志郎は181.5mで32位、 日本勢は4人全員が3/11本戦に進んだ。3/13;団体戦が行われる。
■3/6;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はオスロで個人第24戦(HS=134M,K=120)が行われ、小林陵侑は132m,127mで7位。小林陵は1回目で3位、2回目で飛距離を伸ばせず順位を落とした。佐藤幸椰は120.5m,129mで21位、佐藤慧一は124m,123mで27位、 伊東大貴は118m,123mで30位。小林潤志郎113mで34位、中村直幹は111mで43位と2回目に進めず。ダニエルアンドレ・タンデ(NOR)は128.5m,133.5mでがW杯通算8勝目。 小林陵は「ここに来てからずっとジャンプが微妙だった。最後が締まらなかったけど頑張ったと思う。大崩れはせずに踏ん張れた」。
■3/6;ノルディックスキーW杯ジャンプ女子はオスロで個人第17戦(HS=134M,K=120M)が行われ、高梨沙羅が130m,128mで今季3勝目。歴代最多のW杯通算勝利数を63に伸ばし、表彰台は今季4度目で通算113度目。伊藤有希は123m,127mで4季ぶりの 表彰台となる3位。勢藤優花は115m,118.5mで12位、岩渕香里は112.5m,111mで20位。岩佐明香は2回目に進めず。高梨は「自分にとって特別な台で優勝できてとてもうれしい。支えてくれた方々がいて、心を奮い立たせることができた。 飛び続けようという決断は大正解だった」。伊藤は「私が表彰台に乗るとは、私が一番思っていなかった。日本の方の応援が一番力になった。いろんな条件が重なって表彰台に乗ることができて、本当に驚いている」。岩渕は「思ったよりも 距離を伸ばせなかった。大きい台が好きなので飛んでいるって感じがして楽しかった」
■3/5;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はオスロで個人第23戦(HS=134M,K=120M)が行われ、小林陵侑は128m,129.5mで6位。マリウス・リンビク(NOR)は129m,131mで今季4勝目、W杯通算7勝目。小林陵は1回目7位、2回目で順位を上げたが 表彰台には届かなかった。佐藤慧一は123m,122.5mで28位、佐藤幸椰は122m,122mで30位。伊東大貴121mで35位、小林潤志郎は121mで38位、中村直幹は117mで45位と2回目に進めず。試合後に帰宅できる欧州の選手とは違い、コロナ禍で 北京五輪後も帰国できないままW杯連戦をこなしている日本選手。小林陵は「みんな家に帰ってリフレッシュできているけど、僕らはそういうわけにはいかない。ここが踏ん張りどころ。けがなく集中したい。あしたこそはビッグジャンプを 2本飛びたい」。
■3/4;ノルディックスキーW杯ジャンプは、オスロで混合団体(HS=134M,K=120M)が行われ、高梨沙羅、佐藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑の順に飛んだ日本は合計847.5Pで4位。
日本は1回目終了時点で2位、2回目で順位を落とした。1回目は3人がK点越えのジャンプをそろえて2位で折り返したものの、2回目は小林陵を除いてポイントを伸ばせなかった。高梨は「皆さんの力に支えられ、この場所に立てている
ことが幸せなこと。楽しんで試合に出られた」と。小林陵は各国のエースがそろう4番手で1回目3位、2回目4位。他を圧倒するパフォーマンスは見せられなかったが、「結果はまあまあ。表彰台には乗れなかったけど、あしたも続くので
いい準備になった」と。北京五輪金メダルのSLOが942.9Pで優勝。SLOはK点越えの130mジャンプ。2位はAUT(867.7P)、3位はNOR(866.9P)。4位はJPN(847.5P)。高梨沙羅123.0m,118.5m、佐藤幸椰121.5m,120.5m、伊藤有希111m,107m、
小林陵侑126m,127.5m。5位はGER(832.9P)、6位はFIN(612.1P)、7位はPOL(583.7P)
■3/3;ノルディックスキーW杯ジャンプはノルウェーのリレハンメル(HS=140M,K=123M)で行われ、男子個人第22戦では小林陵侑は1回目136mで首位,2回目は134.5mで2位。
W杯2連勝はならなかったが、総合得点で首位の座は保った。3季ぶりの総合優勝は「あまり意識してない。いいジャンプをするだけ」と。シュテファン・クラフト(AUT)は135m,137mでW杯今季3勝目、通算24勝目。小林潤志郎は
126m,131.5mで25位、佐藤幸椰は125m,127mで29位。伊東大貴は120.5mで34位、佐藤慧一は119mで38位、中村直幹は114.5mで4位と2回目に進めず。小林陵は「優勝ラインが遠かった。もうちょっと飛びたかった」。前日の高梨の優勝に
ついては「めっちゃうまかった。純粋に強い。メンタルも強いなって思う。みんなで見て叫んだ」。
■3/2;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ノルウェーのリレハンメル(HS=140M)で男子個人第22戦予選が行われ、小林陵侑は126mで12位、日本勢6人全員が本戦に進んだ。
佐藤慧一は128mで19位。小林潤志郎は126.5m26位、中村直幹は124.5mで34位、伊東大貴は124mで35位、佐藤幸椰は118.5mで37位。FORFANG Johann Andre(NOR)が137mで予選1位。
■3/2;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ノルウェーのリレハンメル(HS=140M,K=123M)で女子個人第14戦で高梨沙羅が130m,132mで今季2勝目。
2位は五輪銅のニカ・クリジュナル(SLO)で133.5m,131.5m、3位は五輪金のウルシャ・ボガタイ(SLO)で135m,125m、両メダリストを上回った。北京五輪後の復帰戦となり、1回目2位からの逆転で歴代最多のW杯通算勝利数を62に伸ばした。
表彰台も今季2度目で通算111度目。伊藤有希は118m,126mで6位、勢藤優花は105m,110mで21位、岩渕香里は101.5m,114.5mで22位、岩佐明香は105m,107mで24位。高梨沙羅は「久しぶりに飛べて、純粋に楽しいという気持ちで試合に臨めた。
自分の力ではなく、周りの人の力で勝ち取れた。五輪の後ということもあり、今までの中で一番うれしい優勝になった」。
■2/27;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのラハティで個人第21戦(HS=130M,K=116M)が行われ、北京五輪の個人種目で金、銀メダルを獲得した小林陵侑が合計278PでW杯今季8勝目、通算27勝目を挙げた。 1回目に125mで5位、2回目は130.5mをマーク。W杯総合順位でも首位。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が小林陵と合計点で並んで今季2勝目、通算13勝目。佐藤幸椰は121.5m,120mで20位、伊東大貴は117.5m,120mで29位、 佐藤慧一は118.5m,113mで30位。小林潤志郎は114mで2回目に進めず33位。中村直幹は予選で敗退。小林陵は鋭く飛び出しぐんぐん伸びた。最長不倒に並ぶ130.5m。ほえながら両拳を握った。飛型点も5人の審判が19点以上をつける圧巻の 飛躍。仲の良いグラネルと、自身初という同点優勝となり、「シンプルにうれしい。最後、決まってよかった」。個人で金、銀のメダルを獲得した北京五輪後、ジャンプ台に10日間乗れなかった。2/25;W杯再開初戦は7位。 「希望は見えていた」。飛ぶたびに修正を重ね、短期間で好感触を取り戻したのは日本のエースの底力と言えたが「自分でもびっくりした」と。五輪メダリストとなった重圧は「あんまりなかった。割り切っている」と。 W杯の総合得点でガイガー(GER)を抜き首位に。「ここで追い越せるとは思わなかった。ここから楽しみ」。勢いはさらに加速していきそう。
■2/26;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はフィンランドのラハティで団体第4戦が行われ、日本は976.4Pで5位。
優勝はAUT(1087.9P)、2位;SLO(1082.4P)、3位;GER(1058.0P)、4位;NOR(1029.7P)、5位;JPN(976.4P)、6位;FIN(945.3P)、7位;POL(899.3P)
日本は佐藤幸椰(121m,121.5m)、中村直幹(113.5m,116.5m)、小林潤志郎(115m,119m)、小林陵侑(124m,119.5m)
■2/25;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はフィンランドのラハティで個人第20戦(HS=130M,K=116M)が行われ、小林陵侑は122m,127.5mで7位。個人NHで金メダル、LHで銀を獲得した北京五輪後の初戦。 シュテファン・クラフト(AUT)が124.5m,131mで今季2勝目、W杯通算23勝目。小林潤志郎は119.5m,122.5mで22位。中村直幹は111mで33位。伊東大貴は109.5mで39位、佐藤幸椰は108.5mで43位、佐藤慧一は111.5mで49位と2回目に進めず。
北京から直接欧州へ渡り、ジャンプ台で飛んだのはこの日が五輪後初めて。小林陵は「めっちゃ久しぶりに飛んだ。こんなものじゃないかな」と。北京五輪での活躍による反響は大きく、「五輪はやっぱり違う。すごくうれしい」と。 今季W杯総合優勝争いで首位のガイガー(GER)と12P差の2位、3季ぶりの総合Vを視野に入れる。3月のフライング世界選手権(NOR)も楽しみで「ぶっ飛んでいきたい」と。
■1/30;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのビリンゲンで個人第19戦(HS=147M,K=130M)が行われ、小林陵侑は128m,152m(最長不倒)で4位。マリウス・リンビク(NOR)が今季3勝目、W杯通算6勝目。伊東大貴は144.5m,121.5mで8位。 中村直幹は124m,131.5mで18位、佐藤慧一が129.5m,112mで26位、小林潤志郎は117.5m,114mで27位、佐藤幸椰はスキー板の規定違反で失格。小林陵侑は「どんな条件でも最大の力を発揮する頼もしさを北京五輪のジャンプ台でも見せたい」。
■1/29;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのビリンゲンで個人第18戦(HS=147M,K=130M)が行われ、小林陵侑がW杯今季7勝目、通算26勝目。1回目に145mで首位。2回目は強風のため中止。個人戦の表彰台は6戦ぶり。 総合順位でもカール・ガイガー(GER)を抜いて再びトップに。佐藤幸椰は126.5mで5位。小林潤志郎は123.5mで20位、佐藤慧一は118.5mで22位、中村直幹は108.5mで32位、伊東大貴は108mで33位。
■1/28;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ドイツのビリンゲンで混合団体(HS=147M,K=130M)が行われた。伊藤有希130.5m,129.5m、中村直幹119.5m,122.5m、岩渕香里115.5m,112.5m、佐藤幸椰128.5m,126.5mの順に飛んだ日本は724Pで5位。 北京五輪の新種目として注目される混合団体。日本は初代王者を狙っているが、この日のW杯第1戦は男女のエースの小林陵侑と高梨沙羅が調整のため不在で、優勝争いに加わることはできなかった。SLOが862.6Pで優勝。2位は799.7PでNOR、 3位は779.5PでAUT、4位は778.7PでGER、5位は724PでJPN、6位は563.1PでPOL、7位は510.9PでFRA、8位は460PでRUS、9位は148.9PでFIN。混合団体は2月の北京五輪で初めて実施。
■1/23;ドイツのティティゼーノイシュタットでノルディックスキーW杯ジャンプ男子は個人第17戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑は135m,131.5mで4位。1回目で首位に立ったが、2回目は飛距離を伸ばせず逆転された。 カール・ガイガー(GER)が131m,143mで連勝。今季W杯4勝目で通算13勝目。佐藤幸椰は127m,133.5mで18位、中村直幹は120m,123mで25位。伊東大貴117.5m、小林潤志郎117.5m、佐藤慧一116.5mで2回目に進めず。
■1/22;ドイツのティティゼーノイシュタットでノルディックスキーW杯ジャンプ男子は個人第16戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑は133m,131mで5位。カール・ガイガー(GER)が132m,141mで優勝。今季W杯3勝目で通算12勝目。 佐藤幸椰は132m,129.5mで13位、中村直幹は129m,125mで26位。小林潤志郎121mで32位、伊東大貴112.5mで45位。
■1/21;ドイツのティティゼーノイシュタットでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第16戦(HS=142M,K=125M)予選が行われ、小林陵侑は131.5mで2位。 中村直幹は127mで20位、小林潤志郎は125.5mで27位、伊東大貴は119mで37位、佐藤幸椰は118mで42位。佐藤慧一は110.5mで52位で予選落ち。
■1/16;ポーランドのザコパネでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第15戦(HS=140M,K=125M)が行われ、W杯今季6勝の小林陵侑は136m,132mで4位。1回目首位だったが2回目に順位を下げた。 佐藤幸椰は131m,124.5mで15位、中村直幹は123mで32位、伊東大貴は124mで36位、小林潤志郎は117.5mの45位で2回目に進めず。マリウス・リンビク(NOR)連勝、W杯今季2勝目、通算5勝目。
■1/15;ポーランドのザコパネでノルディックスキーW杯ジャンプ男子団体第3戦(HS=140M,K=125M)が行われ、佐藤幸椰、小林潤志郎、中村直幹、小林陵侑の順で飛んだ日本は1034.1Pで3位。1/9;2位だった第2戦に続く表彰台。 日本は1回目で3位、2回目は一時2位に浮上したが、最後の小林陵がドイツに再逆転を許した。佐藤幸椰130.5m,130.5m、小林潤志郎122.5m,132.5m、中村直幹115.5m,129.5m、小林陵侑132.5m,135.5m。 SLOが1101.7Pで優勝。2位;GER;1034.7P、3位;JPN;1034.1P、4位;AUT;1011.3P、5位;NOR;1009.1P、6位;POL;962.1P、7位;RUS;949.7P、8位;CZE;805.9P
■1/14;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はポーランドのザコパネで個人第15戦予選が行われる予定だったが、強風のため中止。1/16;本戦前に行われる。
■1/9;オーストリアのビショフスホーフェンでノルディックスキーW杯ジャンプ男子団体第2戦(HS=142M,K=125M)が行われ、佐藤幸椰、佐藤慧一、小林潤志郎、小林陵侑の順で飛んだ日本は1006.4Pで2位。団体の表彰台は2021年3月以来。
日本は1回3位から順位を上げた。2月の北京五輪に向けて、日本男子が団体で価値ある表彰台。ジャンプ週間総合王者の小林陵は「僕は課題も明確。1/8個人戦よりましだったけど、どうにか助けてもらって2位に入れた。良い試合になった」。
2回目で1番手の佐藤幸が136mで2位に浮上。3番手の小林潤で3位に後退したが、弟の小林陵が挽回して2位を確保。メンバー同士で抱擁を交わして喜びを共有した。佐藤幸は「結果は満足しているが、五輪で駄目なら何の意味もない。
小林陵以外は力が足りない」と。小林陵は「日程はタイトだがうまく調整したい」と。佐藤慧一は「せっかくもらったチャンスだったので、良いジャンプができればと思っていた。結果が付いてきたのはうれしい」。小林潤志郎は
「僕はそんなに良いジャンプではなかったが、3人が引っ張ってくれて表彰台に乗れてうれしい。もっと自分のレベルを上げて、余裕で表彰台に乗れるようにしていきたい」。
佐藤幸椰は128m,136m、佐藤慧一は130.5m,131m、小林潤志郎は122m,129m、小林陵侑は136.5m,133.5m。
優勝はAUT(1015.5P);(132m,131.5m、128.5m,137m、128m,134m、133.5m,129m)。2位;JPN(1006.4P)、3位;NOR(1006.2P)、4位;SLO(1005P)、5位;POL(973.7P)、6位;GER(943.1P)、7位;RUS(837P)、8位;KAZ(527.6P)
■1/8;オーストリアのビショフスホーフェンでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第14戦(HS=142M,K=125M)が行われ、ジャンプ週間で総合優勝し、北京五輪代表に決まった小林陵侑は135m,133.5mで4位。佐藤幸椰は132m,131.5mで9位、
佐藤慧一は125m,130mで26位。小林潤志郎は122.5mで37位、伊東大貴は121.5mで38位、中村直幹は121.5mで39位で2回目に進めず。マリウス・リンビク(NOR)がW杯今季初勝利、通算4勝目。
小林陵侑は「踏切のタイミングが遅れた。なかなか修正できなかった。北京五輪代表に決まり楽しみ。みんなが注目してくれているので、良いジャンプができれば」。
佐藤幸椰は「北京五輪代表は光栄なこと。調子を保つのではなく、今の状態から少しでも上げて、五輪の舞台に向かえるように準備したい」。
小林潤志郎は「北京五輪に向けて、ジャンプを崩さないようにやっていかないと。五輪用の板のテストもしないといけない」。
中村直幹は「北京五輪代表はあんまり実感が湧かない。自分の目の前のことからやっていきたい」。
佐藤慧一は「北京五輪代表に入れず悔しいが、落ち込んでいても仕方がない。どんどんジャンプを良くしていかないとW杯も回れない。徐々に修正していければ」。
■2022.1/6;オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間最終第4戦を兼ねたスキーW杯ジャンプ男子個人第13戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑は5位。3季ぶり2度目のジャンプ週間総合優勝を果たした。
2度目の総合優勝は日本勢で初めて。2018-2019シーズンのジャンプ週間で、史上3人目の完全優勝(4戦全勝)を達成した小林陵は、史上初となる2度目の完全優勝はならなかった。3連勝で臨んだ最終戦は133.5m,133.5m。ダニエル・フーバー(AUT)が
136.5m137mでW杯初勝利。佐藤幸椰は139m,134.5mで今季自己最高の4位、小林潤志郎は129.5m,135mで14位。佐藤慧一は118.5mで2回目に進めず45位。
■2022.1/6;オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間最終第4戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第13戦(HS=142M,K=125M)の予選で、史上初となる2度目の完全優勝が懸かる小林陵侑は137.5mで予選1位。 佐藤幸椰は12位、小林潤志郎は43位、佐藤慧一は46位。伊東大貴は54位、中村直幹は55位で予選落ち。
■2022.1/5;オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間第3戦を兼ねたノルディックスキーWジャンプ男子個人第12戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑が逆転優勝。ジャンプ週間3連勝で史上初となる2度目の完全優勝に 王手をかけた。W杯は4連勝で今季6勝目、通算25勝目。小林陵は1回目に137mの2位、2回目には137.5m。史上3人目の4戦全勝を遂げた2018-2019シーズン以来の総合優勝に大きく前進した。小林陵侑は「良いジャンプができればチャンスはあると 思った。完全優勝は考えていないわけではないが、いつも目の前の1勝を目標にしている。第4戦も良いジャンプがしたい」。小林陵には勝負強さと安定感がある。1回目を終えてリンビク(NOR)と5.7P差の2位でも「良いジャンプができれば チャンスはある」と。2回目はスタートゲートが下がり、不利な追い風となったが、1回目を0.5m上回る137.5m。リンビクは飛距離を落とし、1回目より11P以上低かった。逆転でのジャンプ週間3連勝に「スーパーエキサイティング」と。 敗れたライバルは「負かすことができない」と。ビショフスホーフェンのジャンプ台は助走路が緩やかで長い珍しい形状。ベテランの伊東は「ここで上手に飛べたら、どこでも飛べる」と。歴代の日本選手が苦戦する中、夏場に合宿している 小林陵は2019年に同会場のW杯で日本勢初優勝。「好き」と言えるほど完全に攻略。第70回を迎えた伝統のジャンプ週間で、史上初となる2度目の完全制覇にあと1勝。総合優勝争いでも2位のリンビクに17.9P差、飛距離換算で約10m差をつける。 「2本そろえられなきゃ勝ちはない。総合もまだ結構難しいところにある」。佐藤幸椰は137m,126.5mで10位、小林潤志郎は129.5m,129.5mで19位、伊東大貴は131m,126mで24位、中村直幹は123m,118mで31位。
■2022.1/4;オーストリアのインスブルックで伝統のジャンプ週間第3戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第12戦が行われる予定だったが、強風のため中止。
ジャンプ週間最終第4戦の会場となるビショフスホーフェンで、1/5;第3戦予選と本戦を代替開催。1/6;第4戦予選と本選。
■2022.1/3;オーストリアのインスブルックで伝統のジャンプ週間第3戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第12戦(HS=128M,K=120M)の予選が行われた。
ジャンプ週間3連勝を狙う小林陵侑は126.5mで予選1位、1/4;本戦に進んだ。小林陵侑は「良い集中で飛べた。満足している。アプローチがちょっと重かった感じがある。本戦ではビッグジャンプをしたい」と。佐藤幸椰は122.5mで7位、
中村直幹は123mで11位、小林潤志郎は119mで20位、伊東大貴は118mで35位。佐藤慧一は110mで58位の予選落ち。
■2022.1/1;ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンで伝統のジャンプ週間第2戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第11戦(HS=142M,k=125M)が行われ、小林陵侑が143m,135.5mでジャンプ週間2連勝。 3季ぶりの総合優勝へ前進した。W杯は今季5勝目,通算24勝目。佐藤幸椰は132m,130mで6位、中村直幹は130.5m,130mで21位、伊東大貴は127.5m,128mで29位。小林潤志郎は132.5mで2回目に進めず44位。
優勝が決まると、歓喜の声を上げながら両手でガッツポーズ。0.2P差の大接戦を制した小林陵は「本当に楽しかった」と。1回目に143mの大飛躍で首位に立った。しかし、2位につけていたアイゼンビヒラー(GER)に2回目で143.5m (最長不倒)をマーク、重圧がのしかかった。自身の番でスタートゲートが下がってスピードが出にくくなり、「とても緊張した」と。勝敗を分けたのは飛型点。ライバルが着地で座るような姿勢になったのに対し、135.5mながら テレマーク姿勢をきっちり決め、7P差をつけた。抜かりない美しい飛躍が実を結んだ。W杯直近5戦で4勝と快進撃を続け、総合得点で首位に浮上。3季前に遂げたジャンプ週間4戦全勝の完全制覇へ、また一歩前進。 「今はもっと自分のジャンプを理解できている」。エースが北京五輪イヤーの幕開けを鮮やかに飾った。
■2021.12/31;ドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘンで伝統のジャンプ週間第2戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第11戦(hS=142M,K=125M)の予選で、連勝を狙う小林陵侑は134mで2位。佐藤幸椰132mで6位、中村直幹135.5mで12位、 伊東大貴123mで34位、小林潤志郎122.5mで50位で1/1;本戦進出。佐藤慧一は予選落ち。GER・EISENBICHLER Markusが137mで予選1位。
■12/29;ドイツのオーベルストドルフでノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、伝統のジャンプ週間(Four Hills Tournament)第1戦を兼ねた個人第10戦(HS=137M,K=120)が行われ、小林陵侑は128.5m,141mで優勝。
ジャンプ週間で通算6勝とし、船木和喜を抜いて日本人単独最多。W杯は今季4勝目、通算23勝目。小林潤志郎は11位、佐藤幸椰は16位。中村直幹は20位。伊東大貴は34位。佐藤慧一は2回目に進めず46位。
1対1の対戦形式で争う1回目を終えてトップと8.6P差の5位。小林陵は圧巻の大飛躍。2回目は不利な追い風からわずかな向かい風に変わった。ゲートが下がり、スピードが出にくくなる条件を物ともせず、141m(最長不倒)。着地を決めると
両腕を広げて拳を握り叫んだ。「すごくエキサイティングなジャンプができた。空中も楽しく飛べた」と。ジャンプ週間での優勝は2年前の第1戦以来。大会前に「どこかで優勝したい」と話していた目標を早々に遂げ、3季前に達成した
4戦全勝の完全制覇に挑む権利を得た。再び成し遂げれば史上初の快挙となる。「助走スピードはすごく大事なのでまだ伸びしろがある。練習します」。
■12/28;ドイツのオーベルストドルフで伝統のジャンプ週間第1戦を兼ねたノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第10戦(HS=137M,K=120M)の予選が行われた。
小林陵侑は129mで予選トップ。12/29;本戦に進んだ。小林は「どのジャンプ台も久しぶりなのですごく楽しみ。どこかで優勝したい」と。3季前に史上3人目となる4戦全勝の完全制覇を達成。
今季もW杯で3勝を挙げて勢いがあり、「良いイメージで飛べている。良いジャンプをしたい」と。2022年2月の北京五輪に向け、好成績を残して弾みをつけたいところ。日本勢は6人全員が予選を突破。中村直幹122mで26位。
小林潤志郎118.5mで29位、佐藤幸椰116.5mで31位、佐藤慧一115.5mで43位、伊東大貴109.5mで50位。
■12/19;スイス・エンゲルベルクでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第9戦(HS=140M,K=125M)が行われ、小林陵侑は132.5m,136.5mで今季3勝目、通算22勝目。
中村直幹は127m,125mで22位、小林潤志郎は128m,120.5mで23位。伊東大貴は121.5mで2回目に進めず、佐藤幸椰、佐藤慧一は予選落ち。
小林陵は表彰台で誇らしげに両手を突き上げた。悪条件を物ともせず、2位に12P以上の差をつけて圧勝。試合後は「1本目からすごくいいイメージで飛べた。いい試合ができた」と。強い追い風を受ける難しい条件下、予選は134mで首位。
本戦1回目で首位と僅差の2位につけると、2回目は完璧なジャンプで他を圧倒した。今季は優勝3回、2位2回。スーツの規定違反による失格、新型コロナウイルス陽性による欠場といったトラブルの影響も感じさせず、安定して結果を
出している。次戦は年末年始のジャンプ週間。史上3人目となる4戦4勝の完全制覇を遂げた3季前の再現も夢ではない。
■12/18;スイス・エンゲルベルクでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第8戦(HS=140M,K=125M)が行われ、小林陵侑は137.5m,140.5m(最長不倒)で2位。表彰台は今季4度目。小林陵は2回とも優勝したガイガー(137m,140m)より飛距離を出したが、 1回目の着地が乱れた影響で0.8P及ばず。2回目は最長不倒で力強くガッツポーズした。試合後は「いいジャンプができたし、楽しかった」と。カール・ガイガー(GER)がW杯今季2勝目、通算11勝目。エンゲルベルクは3年前にW杯ヒルレコードの 144mを飛んだ台。中村直幹は130.5m,125.5mで22位、佐藤幸椰は127.5m,129.5mで22位。小林潤志郎(121m)と伊東大貴(127m)は2回目に進めず。
■12/12;スキージャンプ男子W個人第7戦がドイツ(HS=140M)で行われ、エースの小林陵侑選手が優勝。
日本男子の最多勝利数を通算21勝。11月新型コロナウイルスに感染した小林選手は、復帰後初めてとなる表彰台で今シーズン2勝目を挙げた。1回目に129.5mで2位に0.9P差をつけてトップに立ち、2回目は大きく飛距離を伸ばして
139mをマークした。小林選手は2位に2.6P差をつけ、11月の第3戦以来となる今シーズン2勝目、通算21勝。優勝が決まると「よっしゃー!フー!ぶっ飛んでいきましょう!」と歓喜の声をあげた。
小林潤志郎は128.5m135mで9位、中村直幹121.5m,127.5mで20位、佐藤幸椰115.5m,129.5mで27位。伊東大貴119mと佐藤慧一115mは上位30人による2回目に進めず。
■12/11;ドイツ・クリンゲンタールでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第6戦(HS=140M,K=125M)が行われた。小林陵侑は136.5m,132mで7位。
中村直幹131.5m,130mで15位、佐藤幸椰129m,126mで26位。小林潤志郎123.5mで33位、佐藤幸椰121mで27位、伊東大貴121mで40位、佐藤慧一114mで48位で2回目に進めず。KRAFT Stefan(AUT)が138m,130mで優勝。
■12/10;ドイツ・クリンゲンタールでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第6戦(HS=140M,K=125M)の予選が行われた。
11/下に新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、フィンランドでの10日間の隔離措置を終えて復帰した小林陵侑は133mでトップ。小林陵は約2週間ぶりに実戦復帰した。「久しぶりに飛べてうれしい」と。公式練習と予選計3本のジャンプで
徐々に感覚を取り戻した。「もう上がるしかない。優勝を目指して頑張りたい」と。日本勢は6人全員が12/11;本戦へ進んだ。中村直幹123mで19位、小林潤志郎122mで20位、佐藤慧一121mで26位、佐藤幸椰121mで27位、伊東大貴117mで43位。
■12/5;ポーランドのビスワでノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第4戦(HS=134M,K=120M)が行われ、小林潤志郎119.5m,115mで15位、佐藤幸椰は115m,121mで19位、中村直幹は116m,124mで20位、佐藤慧一118m,118.5mで23位。 HOERL Jan(AUT)が121m,128mで優勝。
■12/4;ポーランドのビスワでノルディックスキーW杯ジャンプ男子団体第1戦(HS=134M,K=120M)が行われ、日本は787.3Pで5位。AUTは843Pで優勝。2位は842.7PでGRE、3位は834.4PでSLO、4位は729.9PでPOL。 佐藤幸椰は125.5m,119.5m、佐藤慧一は103m,114.5m、小林潤志郎116.5m,132m、中村直幹は116m,112m。エースの小林陵侑を欠く日本は5位。佐藤幸が125.5mでトップでスタートしたが、続く3人が飛距離を伸ばせず。2回目は3番手の 小林潤がHSに迫る132mを飛んだが、アンカーの中村は112m。風が吹き荒れ、試技は中止。難しい条件下で小林陵の不在は大きかった。中村は「陵侑がいなくてもある程度戦えなくちゃ、強いチームにならない。僕たちのベースアップが 絶対必要」と。
■11/28;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのルカで個人第4戦(HS=142M,K=120M)が行われ伊東大貴が128.5m,132.5mで日本勢最高の14位。小林潤志郎は135m,129.5mで15位。佐藤慧一は126mで31位、佐藤幸椰は98.5mで49位、 2回目に進めず、中村直幹は予選落ち。アンジェ・ラニシェク(SLO)が147m135mでW杯初優勝。11/27;第3戦で今季初勝利を挙げた小林陵侑は新型コロナ検査で陽性で欠場した。11/28;個人第4戦には出場できず、フィンランド国内の規定に従い隔離。 隔離措置で12/4,12/5;ポーランドのビスワで行われる団体第1戦と個人第5戦にも出場できない。他の日本選手は出場可。
■11/27;フィンランド・ルカのノルディックスキーW杯ジャンプ男子は「個人第3戦」(HS=142M,K=120M)が行われ、小林陵侑が今季初優勝を遂げた。自身が持つ日本男子最多記録を伸ばし、通算20勝目。小林陵は1回目で138.5mで2位、2回目は 143m(最長不倒)をマークして逆転。佐藤幸椰は136m,119mで10位、中村直幹は134.5m,116mで14位。伊東大貴は120.5mで34位、佐藤慧一は116mで41位、小林潤志郎は113mで44位と2回目に進めず。2回目は難しい追い風、他の上位選手が飛距離を 伸ばせない中、小林陵はHSを超える圧巻のジャンプで逆転優勝。開幕3戦目での今季初優勝に頬を緩めた。小林陵侑は「1本目はタイミングがちょっと遅れたけどあまり気にしなかった。2本目はすごくいいジャンプだった。感触をキープして いけるようにしたい」と。
■11/26;フィンランドのルカで行われたノルディックスキーW杯ジャンプ男子「個人第3戦」(HS=142M,K=120M)の予選が行われた。
小林陵侑が147mで1位。中村直幹が137mで4位。佐藤幸椰は14位、小林潤志郎は31位、伊東大貴は33位、佐藤慧一は39位。日本勢は6人全員が本戦(11/27)へ進んだ。
■11/26;ノルディックスキーW杯ジャンプ女子は、ロシアのニジニータギルで開幕して「個人第1戦」(HS=97M,K=90M)が行われた。
高梨沙羅は6位。1回目93mで3位、2回目は87.5mで後退し表彰台を逃した。岩渕香里は26位。マリタ・クラマー(AUT)が1回目104.5mをマークして高梨の持つW杯でのジャンプ台記録を更新、2回目も96mで圧勝。通算9勝目。
■11/21;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はロシアのニジニータギルで「個人第2戦」(HS=134M,K=120M)が行われ、日本勢は佐藤幸椰は126.5m,117.5mで14位。中村直幹は122.5m,112mで19位、伊東大貴は114.5m,120.5mで21位。 開幕戦2位の小林陵侑は予選でスーツの規定違反のため失格。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が134.5m,122mで今季初優勝、通算12勝目。
■11/20;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ロシアのニジニータギルで「個人第1戦」(HS=134M,K=120M)が行われて開幕し、小林陵侑は128m,131mで2位。中村直幹は130m,128.5m自己最高の4位、佐藤幸椰は119m,120.5mで10位、 日本勢3人がトップ10入り。小林潤志郎は121.5m,118mで11位、伊東大貴は125m,115mで15位、佐藤慧一は117.5m,104.5mで29位。カール・ガイガー(GER)が134.5m,133mで優勝、通算10勝目。2回ともK点を大きく超えるジャンプの、 小林陵は五輪シーズンのW杯開幕戦で2位と好スタートを切り、「完璧ではないが満足している」と。
■3/7;ドイツ・オーベルストドルフで行われたノルディックスキー世界選手権は閉幕。日本勢は2年前の前回から1増のメダル3個を獲得した。新型コロナウイルスの影響によるシーズン前の調整不足や長期の欧州滞在に伴うストレスとの 闘いも強いられる中、奮闘した。複合男子では渡部暁斗が個人LHで銅。健在ぶりを示した。ジャンプ女子は高梨沙羅が個人NHで銅、LHで銀を獲得。悲願の頂点には届かなかったものの、2022年の北京五輪では2018年平昌五輪の銅を上回る 好成績も可能と思わせた。ただ、この五輪メダリスト2人以外は表彰台に届かなかった。日本はジャンプと複合の計5種目で4位となり、強豪国との差を痛感させられた。複合男子団体スプリントでは前半飛躍をトップで折り返しながら、 後半距離で失速。渡部暁は「ジャンプが飛べても仕方ない」と、日本の長年の課題を嘆いた。ジャンプ男子の佐藤幸椰は、国際基準の大会方式を国内に取り入れるなど中長期的な視点で底上げを図る必要性を口にし、「小さな目標でも いいから、企業チームや大学生らとともに日本で共有していかないと正直、厳しい」と。
■3/6;ノルディックスキー世界選手権第10日は、ドイツのオーベルストドルフで複合男子チームスプリントが行われ、渡部暁斗と山本涼太で臨んだ日本は4位。優勝はAUT、2位はNOR。3位にGER。日本は前半飛躍(HS=137M,K=120M)では 渡部暁斗(136m)と山本涼太(136m)でトップに立ったが、2位に2s差をつけてスタートした後半距離(2×7.5km)で順位を落とした。3位ドイツとは2s差でゴール。渡部暁斗は「定位置の4位。メダルを逃し少し悔しい気持ち。個人LHで銅メダルを 獲得し、最低ラインはクリアできた」。山本涼太は「3位争いをして最後に渡部暁斗さんに渡せた。最低限はできた。走力アップのため体力的な部分は大きく変える必要がある」。
■3/4;ノルディックスキー世界選手権第8日、ドイツのオーベルストドルフで行われ、複合男子個人LHで渡部暁斗が銅メダルを獲得した。
渡部暁は3大会連続の表彰台。日本勢のメダルは今大会3個目。ヨハネス・ランパルター(AUT)が優勝し、ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が2位。渡部暁斗は前半飛躍(HS=137M,K=120M)で137.5mを飛んで2位につけ、後半距離(10km)はトップの
ランパルター(飛躍138m)と22s差でスタート。追い付くことはできず、リーベルとの2位争いにも敗れた。山本涼太は飛躍131m、距離の結果10位、永井秀昭飛躍120mで距離の結果21位、渡部善斗は飛躍117mで結果23位。日本のエース・渡部暁斗は
3位に入り、銅メダルを獲得した。5kmすぎからは複合NHで2連覇を果たしたノルウェーのリーベル選手と熾烈な2位争いが繰り広げられた。渡部暁斗は終盤まで2位を守っていたが、ゴール前の最後の上り坂で、ペースを上げたリーベル選手に
抜かれて引き離された。渡部暁斗は3位でフィニッシュし銅メダルを獲得した。渡部暁斗は「厳しい戦いだとわかっていたが金メダルまでたどりつきたかったのが本音。内容的には満足できないし、悔しい気持ちが大きい」と。
後半のクロスカントリーについては「金メダルを獲得するためには1位を詰めないといけなかったが、格上を追う厳しい戦いで、やっぱり差が詰まらないという精神的ダメージもあり徐々に差も広がってしまった」と。ジャンプで4位につけ、
10位でフィニッシュした山本涼太選手は「あれだけ差があったのに追いつかれて順位が下がって悔しい気持ち。ジャンプはドイツに来てから調子が上がってきているし自信を持って飛べている。大舞台で持てる力は出しきれた」と。
■2/28;ノルディックスキー世界選手権第5日は、ドイツのオーベルストドルフで行われ、複合男子団体で渡部暁斗、渡部善斗、永井秀昭、山本涼太で臨んだ日本は4位。
複合男子団体の日本は3大会連続の4位。前半飛躍(HS=106M)は3位で折り返したが、後半距離(20km:4×5km)で順位を下げた。飛躍4位のノルウェーが距離で巻き返して2大会連続の金メダルを獲得した。複合男子団体の日本は、AUTを
銅メダル争いのライバルと位置付けていた。前半飛躍で30sの先行を許し、後半距離ではさらに差を広げられて3位を競い合う展開に持ち込むことさえできなかった。2009年大会で優勝して以降、表彰台が遠い。渡部暁は「順当と言える結果。
ジャンプが良ければ簡単にメダルが取れたかというと、そうではないと思う。長年、同じことを繰り返しているが、走力強化が大事」。日本で飛躍、距離とも高いレベルで戦えるのは渡部暁だけ。ジャンプを得意とする山本は
「ジャンプ、距離とも僕のできる範囲のことはできた。距離は後半の勝負どころでついていけないのが課題。少しずつ変えていく必要がある」と。前半飛躍は渡部暁斗104.5m、永井秀昭97.5m、渡部善斗96m、山本涼太102.5m。
最終順位は1位NOR、2位GER、3位AUT、4位JPN、5位FIN。
■2/26;ノルディックスキーの世界選手権第3日は、ドイツのオーベルストドルフで複合男子個人NHが行われ、渡部暁斗は5位。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が連覇を果たした。渡部暁は前半飛躍(HS=106M,K=95M)で104mを飛んで2位。 トップの山本涼太と20秒差で後半距離(10km)をスタートして先頭集団でレースを進めたが終盤に失速した。山本は飛躍106mで1位、距離11位、渡部善斗は飛躍101.5mで7位、距離16位、永井秀昭は飛躍99m、距離18位。 渡部暁斗は5位で3大会連続の表彰台を逃した。日本からは今シーズンここまでW杯1勝を挙げ、日本選手の最多勝利数に並んだ白馬村出身の渡部選手など4人が出場した。個人種目では初めての金メダルを目指す渡部選手は、HS=106MのNHで 行われた前半のジャンプでこれ以上飛ぶと危険とされるHSに迫る104mを飛んでトップの山本涼太選手と20秒差の2位につけた。後半10kmのクロスカントリーで中間の5kmまで前回大会の金メダリスト、ノルウェーのリーベル選手とオーストリアの 選手の3人で先頭を滑りました。その後、7.5km付近で2位集団が一気に追い上げ合わせて8人が集団を作り、メダルを争う展開となりました。渡部選手は終盤までトップ集団に食らいついたものの9.1km付近で3位の選手から引き離されて5位で フィニッシュ。渡部選手は「金メダルを取るつもりでスタートしたが、ついていくために体力を使ってしまい狙ったところで仕掛けられなかった。走力と走力の勝負だったが、反省点が残る」と。
■2/7;ノルディックスキーW杯複合男子は、ドイツのクリンゲンタールで個人第13戦が行われ、渡部暁斗は2位。表彰台は今季6度目。渡部暁は前半飛躍(HS=140M,K=125M)で138mで4位につけ、後半距離(10km)で3人による優勝争いを展開。 通算20勝目は逃したが、2位争いを制した。渡部善斗は飛躍139.5mで10位、飛躍2位138mの山本涼太は11位、永井秀昭は126m,26位、谷地宙は128.5m,28位。飛躍5位のビンツェンツ・ガイガー(GER)が前日に続く連勝で今季4目、通算7勝目。 渡部暁斗は「ジャンプは修正できなかったけど、条件に助けられて良い位置で後半をスタートできた。良い走りになってきていると思う。シーズン開幕当初と比べると、戦える感触はレースのたびに高まっている」と。最近6試合で5度目の 表彰台と調子を上げ、2/下のノルディック世界選手権に向けて上昇カーブを描く。「金メダル獲得には厳しい戦いになると思うが、戦える感触はレースのたびに高まってきている」と、さらに自信を深めた。
■2/6;ノルディックスキーW杯複合男子は、ドイツのクリンゲンタールで個人第12戦が行われ、渡部暁斗は6位。ビンツェンツ・ガイガー(GET)が飛躍131.5mの14位から逆転し、今季3勝目、通算6勝目。渡部暁斗は前半飛躍(HS=140M,K=125M)で 135mで5位。混戦となった後半距離(10km)で上位争いをしたが、5戦連続の表彰台は逃した。混戦のレースで、最後は3位までを独占したドイツ勢に対抗できなかった。「先頭集団になってからは良い位置にいることを心掛けようとしたが、 思いのほか疲労していて、勝負するまでに至れなかった。最後に勝負を決めるところが問題。もっと努力する必要がある」と。飛躍1位(141.5m)の山本涼太は9位、渡部善斗は135.5m・24位、永井秀昭は129m・26位、谷地宙は129m・35位。
■1/31;ノルディックスキーW杯複合男子は、オーストリアのゼーフェルトで個人第11戦が行われ、渡部暁斗は3位。表彰台は4戦連続で今季5度目。渡部暁斗は前半飛躍(HS=109M,K=99M)で105mを飛んで2位、後半距離(15km)を首位ヤールマグヌス・ リーベル(NOR)から38s差の2位でスタート。「1人で追うのは厳しい」タイム差と判断し、後続から追い付いてきたイルカ・ヘロラ(FIN)と協力して差を詰め、残り4kmを切ってリーベルを捉えた。最後は余力が残っておらずスプリント勝負で 屈したものの、表彰台は確保。「良い走りになってきていると思える内容だった。体の使い方を根本から見直していることや、フォーム改善が相乗効果になっていると考えている」。個人総合争いでも3位まで浮上。序盤戦になかった走力への 手応えを深めて、世界選手権も控えるシーズン残り2カ月に臨む。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)がゼーフェルト大会3連勝で今季7勝目、W杯通算34勝目。山本涼太は109mで17位、永井秀昭は105mで27位、木村幸大は距離を棄権した。
■1/30;ノルディックスキーW杯複合男子はオーストリアのゼーフェルトで個人第10戦が行われ、渡部暁斗は2位。
渡部暁斗の表彰台は3戦連続。日本人単独最多の通算20勝目はならなかった。山本涼太は20位、永井秀昭は22位、木村幸大は40位、谷地宙は47位。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が2連勝で今季6勝目、W杯通算33勝目を挙げた。渡部暁斗は
前半飛躍(HS=109M,K=99M)で97mを飛び2位、後半距離(10km)は首位ヤールマグヌス・リーベル(NOR)と27s差でスタート。トップ争いはうかがえず、渡部暁より32s遅れてスタートしたイルカ・ヘロラ(FIN)に追い付かれたが、ゴール前で
振り切ってTOPと33.3秒差で2位を確保した。「スキーが滑っていたので競り勝った感覚はない。イメージ通りのタイミングで前に出てゴールできた」と。世界屈指の走力を持つヘロラとの勝負を制したところに、充実ぶりを感じさせた。
ゼーフェルト大会3連戦は前日のタイム差を持ち越す方式。好結果が翌日に反映されやすいとはいえ、これで2位以上が3戦連続となり、日本チームの河野孝典ヘッドコーチは「良い状態を保っていることは間違いない」と。

「渡部暁斗は今季初優勝、山本涼太は初の3位」(2021.1/24;2020-2021スキーW杯複合個人第8戦にて)
■1/24;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのラハティで個人第8戦が行われ、渡部暁斗が今季初優勝を果たした。
前半飛躍(HS=130M,K=116M)で山本涼太は126mと132.3pでTOP、2位は129.5mで渡部暁。後半距離(10km)は山本と1s差でスタートし、すぐに先頭に立ち、中盤で迫ってきたヤールマグヌス・リーベル(NOR)を突き放して逃げ切った。W杯通算19勝とし
荻原健司が持つ日本勢最多記録に並んだ。3位は山本涼太で初めて表彰台に上った。渡部暁斗は「W杯通算19勝で荻原健司が比較対象というだけで光栄。表彰台や勝利数は積み重ねられればうれしいが、結果だけでなく誰かの心を揺さぶるような
いいレースを続けたい」。山本涼太は「まずまずのジャンプで、距離も粘り強く付いていけた。自分にできることはできた。気付くことも多かったので、大きな意味のある試合になった」。
渡部暁斗はジャンプは条件に恵まれて2位発進。3位の王者リーベルに27s秒差をつけて後半に臨めた。後半距離の中盤以降は独走。久々の勝利をかみしめるように、両手を広げながらゴールラインを通った。「逃げる作戦だったが追い付かれた。
もう少しスピードが必要」と反省したものの、勝負どころの見極めはさすがだった。リーベルが2.4s秒差まで迫ってきた5kmあたり。「彼がペースダウンして休もうとしたのが分かったので、そこでペースを上げてみた」作戦はぴたりとはまり、
その後もテンポ良く足を運んで再び差を広げていった。2020年3月以来となる優勝で、日本勢最多のW杯通算19勝目。かつて指導も受けていた大先輩に並び「荻原健司が比較対象というだけで光栄」と喜びつつ、「通算の数字は引退してから
しみじみ思えばいいかな」。淡々と次のレースを見据えた。北京五輪で金メダルを狙うベテランにとって、W杯総合3連覇が懸かるリーベルに勝った意味は大きい。昨季に比べて走りの手応えが増している中で出た結果は、次戦以降にも
つながりそう。2006年3月の札幌大会でW杯デビューしてから212戦目。積み重ねた優勝回数は、日本人最多タイまでになった。オリンピックで2014年ソチ、2018年平昌と2大会連続で銀メダルを獲得し、2017〜2018年シーズンでW杯個人総合覇者に
輝いた日本のエースがまた1つ勲章を手にした。コロナ禍で気持ちに変化があった。オフシーズンは地元長野で練習を積んだ。体や技術を見直した。今までの取り組みに疑いを持ってみるなど、試行錯誤する日々を過ごし、初心に帰って考えてみた。
「何のためにスキーを始めたのか」。その答えは「上達するのが楽しかったから」。昔の自分を思い出しながら練習してみると、来年の北京五輪の開催への不安より「まずは自分が上達することを楽しみながら日々探求。五輪があったら楽しい、
なければプロセスを楽しめたので良かったという日々」と前向きな気持ちだけが芽生えた。そして迎えた五輪プレシーズン。まずは1勝したが、渡部暁は言う。「世界選手権の個人戦で金メダルをまだ取っていない。金メダルが今季最大の目標」。
渡部暁斗は白馬出身。3歳からスキーを始め、1998年の長野五輪観戦をきっかけに白馬北小4年からジャンプを始め、白馬中1年から複合に取り組む。五輪は2006年トリノから4大会連続で出場し、2014年ソチ、2018年平昌で個人NH銀メダル。
W杯は2017-2018年シーズンに総合優勝。渡部暁斗のW杯優勝は厳しい冬の白馬に届いた明るいニュースとして、村民から喜びの声が聞こえた。
■1/25;荻原健司さんは渡部暁斗選手について、「やりましたね。とにかくうれしい」、「早く新しい記録を作ってもらいたいと思っていたので、それが間近になりとてもうれしい」と。優勝した試合について「前半のジャンプで、最大のライバル、 ノルウェーのリーベル選手に27秒の差をつけたことが大きかった。これで優勝のチャンスがあるなと見ていた。追い上げられる場面があったが非常に冷静なレース判断だった。ジャンプのすばらしさが光った大会だった」と。今シーズンの 渡部選手については「ジャンプがとても好調なので今後も優勝のチャンスがある。昨シーズンの反省を生かし、体をシャープに戻したことで軽やかなキレのあるジャンプができている」と分析。「走力のあるリーベルに勝つにはジャンプが カギという中、前半のリードがよかった。ここ数年ではジャンプがすごくいい仕上がりという感じがする」と。渡部暁斗が17歳で2006年トリノ五輪代表になった頃に初めて会ったという。「非常にストイックでスキーに情熱を注いでいる」との 印象は変わらない。白馬高在学時の渡部暁は線が細く、「もっと筋力をつけないと戦えないのかななんて思った時もあった」と、「努力して体をつくり、海外選手と互角に戦える走力も身につけた。私たちの頃から比べれば今のルールは非常に 厳しい中、よくやってくれていると感心する」。90年代より距離の比重が高いルールの下でトップレベルを保つ姿を称賛した。渡部暁は現在、荻原さんの現役引退時と同じ32歳。「正直、これからチャンスが山ほどあるわけではないと思う。 だから一つ一つの大会を大事にして、20勝、21勝とどこまでいけるかチャレンジしてもらいたい」と。「とにかく早く新しい記録を作ってもらい、世界選手権で個人の金メダルを獲得し、それを弾みに北京オリンピックに向かってほしい。 日本のキングオブスキーから世界のキングオブスキーを目指してほしい」と。
■1/23;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのラハティで団体スプリントが行われ、渡部暁斗と山本涼太組が3位。W杯のこの種目で表彰台に立ったのは日本勢初。前半飛躍(HS=130M)では渡部暁斗121.5m、山本涼太116.5mで 3位につけた。後半距離(15km)は終始4番手で追走。12km地点で3位に上がると、トップに2秒5差の3位でゴールした。日本勢が表彰台に立つのは渡部暁が弟の善斗と組み3位に入った2017年の世界選手権以来。
■1/17;ノルディックスキーW杯複合男子は、イタリアのバルディフィエメで個人第7戦が行われ、渡部暁斗は13位。前半飛躍(HS=104M,K=95M)は100mで4位。後半距離(10km)では、混戦の中で粘ったものの順位を落とした。ヤールマグヌス・ リーベル(NOR)が連勝で今季4勝目、通算31勝目。飛躍トップ(103.5m)の山本涼太は23位。渡部善斗(101m)は33位、永井秀昭(95m)は34位、木村幸大(89.5m)は40位、谷地宙(93.5m)は46位。渡部暁がトップ10を逃した。後半距離は先頭集団が 終盤までばらけず、最終順位が9位でもトップと3秒差、16位でも5秒の差もない混戦。前半飛躍で4位の渡部暁は必死で上位を狙ったが、最後に力尽きて13位に終わった。「3周目の終わりでできるだけ前方に位置取りすることが大事と 思ったが、思った所まで上がれなかった」と。今季表彰台に上ったのは、3位だった第2戦だけ。「調子は上がってきて表彰台は近くなっているが、トップ争いが激しくなかなかたどり着けない」と。
■1/16;ノルディックスキーW杯複合男子はイタリアのバルディフィエメで2人1組による団体スプリントが行われた。
渡部善斗、渡部暁斗組は7位。前半飛躍(HS=104M,K=95M)で首位に立った永井秀昭、山本涼太組は10位。渡部兄弟は暁斗がジャンプで不利な追い風を受けてミスが重なり、前半は5位。1.5kmずつを交代で滑る後半距離(15km)では一時3位集団に
ついたものの、強豪に引き離された。善斗は「食らい付けるようにはなってきたが、まだ勝負できている感覚はない」と。河野孝典ヘッドコーチは内容を評価して「大国との差はあるが、背中が見えてきた感じ」と。
年末年始の3週間はW杯がなく、欧州に残って良い練習ができたと言う。
1)2020.12/20;ノルディックスキーW杯複合男子は、オーストリアのラムソーで個人第5戦が行われ、渡部暁斗が日本勢最高の9位。渡部暁は前半飛躍(HS=98M,K=90M)で3位(94m)につけたが、トップから9秒遅れでスタートした後半距離(10km)で順位を 落とした。ビンツェンツ・ガイガー(GER)が飛躍7位(93.5m)からの逆転で第4戦に続くW杯通算5勝目。飛躍2位(93.5m)の渡部善斗は35位。山本涼太は18位、永井秀昭(93m)は27位、木村幸大(84m)は44位。渡部暁斗は前日から助走姿勢を修正し、 ジャンプが当たり「ここラムソー大会で一番いい内容だった」、「後半の距離は積極的に差を詰めて、追い付いてから少し後ろで休むつもりだったが、結局オーバーワークになってしまった。年明けのW杯で表彰台に乗れるよう準備する」と。
2)12/19;ノルディックスキーW杯複合男子は、オーストリアのラムソーで個人第4戦が行われ、渡部善斗が日本勢最高の13位、渡部暁斗14位。渡部善は前半飛躍(HS=98M,K=90M)で2位につけたが、後半距離(10km)で後退。飛躍4位の ビンツェンツ・ガイガー(GER)が接戦を制して今季初優勝、通算4勝目を挙げた。ヤールマグヌス・リーベル(NOR)が2位。永井秀昭は25位、山本涼太は29位、木村幸大は46位。
3)11/29;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのルカで個人第3戦が行われ、渡部暁斗は7番手からスタートした後半距離(10km)で順位を上げられず9位。強風のために前半飛躍が中止となり、11/26;予備飛躍の結果が採用。
渡部善斗が19位、永井秀昭は26位、木村幸大は30位。渡部暁斗は「現状では追いつくのは無謀なので、今後に向けてレースをつくるためにトライした」と自分のリズムをつかむことに集中、3戦連続の1桁順位を確保。イェンスルラース・ オフテブロ(NOR)がW杯初優勝を遂げ、開幕2連勝のヤールマグヌス・リーベル(NOR)は予備飛躍でのスーツの規定違反により失格。
4)11/28;ノルディックスキーW杯複合男子はフィンランドのルカで個人第2戦が行われ、渡部暁斗は3位、今季初の表彰台。前半飛躍(HS=142M,K=120M)で139.5mを飛んで2位につけ、トップと14秒差で出た後半距離(10km)ではゴール前での 5位争いを制した。飛躍トップのヤールマグヌス・リーベル(NOR)はジャンプ141mで開幕2連勝、歴代単独3位の通算29勝目を挙げた。渡部暁斗は「スロースターターの自分からすれば、開幕2戦目での表彰台は良い流れ。この先はレースに 慣れることと、テクニックの改善が必要。レース内容は手放しに喜べるものではない」。渡部善斗は(ジャンプ133.5m)8位。「久しぶりのトップ10に入れたのは素直にうれしい。オフに結婚して頑張れる理由が一つ増えて、練習や試合に 対して少し気持ちが変わったと思う」。山本涼太は23位、永井秀昭は33位、木村幸大は35位。
6)11/27;ノルディックスキーW杯複合男子は、フィンランドのルカで個人第1戦が行われ、渡部暁斗は6位。前半飛躍(HS=142M,K=120M)で137.5mで8位につけ、トップと52秒差で出た後半距離(5km)で順位を上げた。飛躍3位142.5mの山本涼太は 自己最高の8位。渡部善斗は(ジャンプ139m)12位、永井秀昭は(ジャンプ126.5m)30位、木村幸大は(ジャンプ106m)44位。渡部暁斗は「順位について思うところはない。後半距離は追い付いてからが続かなかった。課題は山積み。まだ何の成果も 出ていない」と。総合3連覇を狙うヤールマグヌス・リーベル(NOR)はジャンプ141mで優勝し、ロニー・アッカーマン(GER)に並ぶ歴代3位の通算28勝目を挙げた。
★2020-2021;ノルディックスキーW杯ジャンプ・世界選手権★
■3/28;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァで個人最終戦の第25戦(HS=240M,K=200M)が行われ、小林陵侑が2位。表彰台は今季5度目。個人総合は3季ぶりにトップ3を逃して4位で終えた。
小林陵侑は1回目に242mでトップに立ったが、2回目は217m。佐藤幸椰は233m,229mで6位、佐藤慧一は210m,219mで22位。カール・ガイガー(GER)は231m,232.5mで連勝し今季3勝目、W杯通算9勝目を挙げた。
■3/28;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァで団体最終戦で、中村直幹、小林潤志郎、佐藤幸椰、小林陵侑の順に臨んだ日本は合計810Pで2位。団体の表彰台は2019年12月以来。中村直幹は225.5m,
小林潤志郎は214.0m,佐藤幸椰は229.5m,小林陵侑は226.5m。優勝は819.5PでGER、3位は788.9PでAUT。
小林陵侑は「今季は苦しいシーズンだったが、修正できたのは大きかった。ジャンプはパワーがあれば飛んでいくわけではない」。
佐藤幸椰は「個人戦はシーズンを通して表彰台に乗れなかった理由が詰まった2回のジャンプだった。目標はW杯総合トップ10」。
中村直幹は「経験値が増えた1年。昨季は戦うことで精いっぱいだったが、今季は試行錯誤ができ、終盤は感覚や技術が良くなった」。
小林潤志郎は「思ったようなジャンプができず、苦しいシーズンだった。いいイメージを持てたこともあった。また一からやっていきたい」。
佐藤慧一は「欲を言えば表彰台に乗りたかったが、完璧なジャンプを2回そろえたことは思い出してもない。そこに課題がある」
■3/26;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァでフライングヒルによる個人第24戦(HS=240M,K=200M)行われ、3連勝を狙った小林陵侑は231mで2位。強風のため予選は実施せず、本戦も1回のみで順位を確定した。 W杯3連勝はならなかったものの、小林陵は今季4度目の表彰台となる2位。「全体のイメージが良かったし、流れもすごく良かった」。強風で断続的に競技が中断する中、集中を切らすことなく231mの大飛躍。2回目は実施されず、 一発勝負となった舞台でも好調ぶりを見せつけた。助走速度が時速100kmを超えるフライングヒルでも踏み切りのタイミングを外すことなく、「それほど考えなくてもいい感じに飛べている」と。カール・ガイガー(GER)が232mで今季2勝目、 通算8勝目を挙げた。佐藤幸椰は237.5mで6位、中村直幹は225.5mで17位、小林潤志郎は199.5mで30位、佐藤慧一は213.5mで31位、岩佐勇研は193mで52位。
■3/25;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スロベニアのプラニツァでフライングヒルによる個人第23戦(HS=240M,K=200M)が行われ、小林陵侑が2連勝で今季3勝目を挙げた。
複合男子の荻原健司、渡部暁斗に並んで日本男子最多の通算19勝目。1回目に235.5mを飛んでトップに立ち、2回目も244.5mの最長不倒を決めた。佐藤幸椰は228.5m,219.5mで9位、中村直幹は221.5m,215mで16位、小林潤志郎は211m,214.5mで20位。
佐藤慧一は199mで36位と2回目に進めなかった。
■3/20;ノルディックスキーW杯ジャンプ女子はロシアのニジニータギルで個人第10戦(HS=97M,K=90M)が行われ、高梨沙羅は92.5Mm,95.5mで2位。「トップ争いになると少しのミスも許されない。2本ろえていかないと」と。「大きな目標に 向けて組み立てている。その過程で総合首位に与えられるゴールドビブを着られるのは、今までの練習のご褒美という感じはある」と。表彰台は今季7度目。個人総合ランキングではトップ、残り3戦に4季ぶりの総合優勝が懸かる。
■3/6;ノルディックスキー世界選手権第10日は、ドイツのオーベルストドルフでジャンプ男子団体LH(HS=137M,K=120M)で、佐藤幸椰、中村直幹、佐藤慧一、小林陵侑の順に飛んだ日本は1017.5Pで4位。ジャンプ男子日本は2大会ぶりのメダルなしに 終わった。1位GER(1046.6P)、2位;AUT(1035.5P)、3位;POL(1031.2P)。佐藤幸椰は141m,137m、中村直幹は129.5m,126.5m、佐藤慧一は128.5m,130m、小林陵侑は135.5m,128.5m。佐藤幸椰は「メダルが取れず悔しい。4人が今後5-6年は日本代表に 居続けないと、強い日本にはなかなかなれない」。中村直幹は「楽しかった。2回目はすごく良かったし、世界に通用するレベル。思わずガッツポーズし、叫んでしまった」。佐藤慧一は「ミスが出てかなり悔しいが、今後のジャンプ人生に 生きてくると思う。一番緊張したし、団体戦は少し重みが違った」。小林陵侑は「エースの役目を果たせなかった。この悔しい思いを次につなげたい」。
■3/5;ノルディックスキー世界選手権第9日は、ドイツのオーベルストドルフで行われ、ジャンプ男子個人LH(HS=137M,K=120M)で佐藤幸椰が134m,130.5mで7位。佐藤慧一は126.5m,128mで13位。シュテファン・クラフト(AUT)は2大会ぶりの金メダル。 小林陵侑は1回目114mで着地転倒して34位、小林潤志郎は117.5mで32位。降りしきる雪で視界が白くぼやけ、スタートの合図を送るコーチの旗さえ見づらかった。優勝候補のエース小林陵が1回目の着地で転倒するほどの厳しいコンディション。 それでもW杯通算2勝の佐藤幸は有利な向かい風を受けて1回目に134mまで伸ばし4位につけた。初の表彰台まで飛距離換算で2mの差。「メダルを狙える」と。2回目は踏み切りはまずまず。だが空中で思ったほど風の助けがなく後半の伸びを欠いた。 ライバルたちは、自分より弱い向かい風で飛距離を伸ばした。「メダルには正直、遠かった」。個人種目で日本男子18年ぶりのメダルはならず7位。実力不足を痛感。ジャンプの日本男子は今大会表彰台に立っておらず、残すは男子団体のみ。 「日本はジャンプ女子や複合でメダルを取っている。世界トップクラスの小林陵侑を手ぶらで帰さないように頑張りたい」と。
■3/4;ノルディックスキー・ジャンプ男子の今季W杯で11勝を挙げているハルボルエグネル・グラネル(NOR)の個人総合優勝が決まった。
今季残り個人戦が3試合のみで確定。グラネルは初の総合優勝。3/3;新型コロナウイルスに感染し、3/4;世界選手権個人LH予選には出場しなかった。
■2/28;ノルディックスキー世界選手権第5日は、ドイツのオーベルストドルフで行われ、ジャンプ混合団体(HS=106M,K=95M)で伊藤有希、佐藤幸椰、高梨沙羅、小林陵侑の順に飛んだ日本は合計940.3Pで5位。男女2人ずつが飛んで争う この種目は、2022年の北京冬季五輪での初採用が決まっている。日本は、1番手の伊藤が1回目に75m。前後に飛んだ各国の選手は有利な向かい風だったが、伊藤の時だけ緩い追い風。踏み切りのタイミングの遅れも重なり「本当に申し訳ない 気持ちでいっぱい。実力が足りていない。個人ラージヒルでは自分の感覚をつかめればと思う」と、出遅れた責任を背負い込んだ。2番手以降の佐藤幸、高梨、小林陵は上位との差を詰めようと集中力を切らさなかった。高梨は「ジャンプの 怖さでもあるけど、みんなが力を出してのこの結果。私たちがもっとカバーできれば。世界のレベルの高さを痛感させられた。自分のジャンプは失敗と修正を繰り返し、昨年より成長していると思う」と。佐藤は「定位置で悔しい。踏み切りの タイミングの遅れを修正できなかった。試合の中で乗り越えないと成長はない」。小林は「みんなベストのジャンプをしたと思う。いい緊張感で臨めた。踏み切りのタイミングもそんなに外した感じはない。次は久しぶりのラージヒルなので すごく楽しみ」。ドイツが1000.8Pで4大会連続優勝。2位995.6PでNOR、3位986.5PでAUT、4位954.8PでSLO、5位940.3PでJPN。伊藤有希75m,92m、佐藤幸椰102.5m,98.5m、高梨沙羅99.5m,102m、小林陵侑96m、99.5m。
■2/27;ノルディックスキー世界選手権第4日は、ドイツのオーベルストドルフで行われ、ジャンプ男子個人NH(HS=106M,K=95M)で小林陵侑は12位。1回目は104mで3位につけたが2回目は96.5m。佐藤幸椰は104m,95mで16位、佐藤慧一は98m,95.5mで21位、 小林潤志郎は97.5m,92mで29位。小林陵侑は「今のジャンプの質がNHのトップ3に通用すると思っていない。悔しい。目の前にメダルがあった」と。2回とも踏み切るタイミングが遅れ、飛び出す際の力強さを欠いた。今季W杯は実戦を重ねるごとに 助走姿勢が安定し、直近の3戦で2勝。師匠の葛西紀明を抜いて日本男子最多の通算18勝目を挙げたばかりだった。個人種目で初のメダルを狙う大舞台を絶好の状態で迎えたはずだった。NHは得意ではなく、ジャンプ台と相性が合わなかったと 割り切ることもできる。「妥当な結果」と敗戦の弁。得意のLHで行われる個人と男子団体で、日本のエースとして真価を見せたい。ピョートル・ジワ(POL)が105m,102.で初優勝。
■2/26;ノルディックスキーの世界選手権はドイツ・オーベルストドルフで行われ、ジャンプ女子団体NH(HS=106M)では、伊藤有希93.5m,93.0m、勢藤優花86.5m,87.5m、丸山希87.0m,88.0m,高梨沙羅94.5m,98.0mで、日本は合計877.5Pで4位。 ジャンプ女子団体で日本は、3位のノルウェーに大差をつけられての4位。K点を上回ったのは高梨の2回目だけと全体的に振るわず。 AUTが959.3Pで優勝。2位は957.9PでSLO、3位は942.1PでNOR。
■2/25;ノルディックスキーの世界選手権第2日は、ドイツのオーベルストドルフで行われ、ジャンプ女子個人NH(HS=106M)で高梨沙羅は104m,100mで2大会ぶりの銅メダルを獲得した。高梨は「できる限りの力は出せたつもりだが、飛型点が 一番の反省点。こういうビッグゲームで勝てないのは、ジャンプの神様がいるんだとすれば「もっと頑張れ」ということなんだと思う」。伊藤有希は93.5m,95mで11位、丸山希は91m,90mで20位、勢藤優花は91m,88mで22位。エマ・クリネツ(SLO)が 105m,100.5mで初優勝した。
■2/24-3/7;ノルディックスキーの世界選手権がドイツのオーベルストドルフで行われる。
ジャンプ男子の小林陵侑は上り調子。2季前のW杯総合王者は2/13;個人第20戦で今季初勝利を挙げ、第22戦では日本男子最多記録を更新するW杯通算18勝目をマーク。世界選手権の個人種目で表彰台に立ったことがないため、今回はメダルで復活を
アピールしたい。複合男子の渡部暁斗も充実。1/24;日本勢最多に並ぶW杯通算19勝目を挙げ、その後も連続で表彰台。過去7度の出場で個人では1位になったことがなく、今季は開幕前から世界選手権を大きな目標に掲げるなど意気込みは強い。
■2/20;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ルーマニアのルシュノフ(HS=97M)で混合団体が行われた。
丸山希、佐藤幸椰、高梨沙羅、小林陵侑の順に飛んだ日本は合計920.8Pで4位。1回目は3位で折り返したが、2回目に順位を落とした。NORは968.7Pで優勝。2位は945.3PでSLO、3位は924.6PでAUT。高梨は1回目94mで3位、2回目は94.5mでトップ。
小林は1回目94m,2回目96mでともに2位。しかし、1,2番手の丸山は87m,84m、佐藤は91m,91mと振るわず流れをつくれなかった。高梨は「チームに貢献するような飛距離を伸ばせなかった」と。混合団体は、2/24;開幕の世界選手権や2022年の
北京五輪で日本のメダルが期待される。小林は「すごく不確定要素が多い種目と思う。誰が調子が良くて、誰がかみ合うかとか。面白いんじゃないですか」と。
■2/19;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ルーマニアのルシュノフで個人第22戦NH(HS=97M,K=90M)が行われ、小林陵侑が今季2勝目を挙げ、葛西紀明を抜いて日本男子単独最多となる通算18勝目を挙げた。
中村直幹は90m,87mで26位。佐藤幸椰は88.5mで33位、佐藤慧一は88.5mで36位と2回目に進めず。小林陵は1回目で94mで7位、2回目にHS超えの98.5m(最長不倒)で逆転。全員が2回目を終えてトップだったハルボルエグネル・グラネル(NOR)は、
スーツ規定違反で記録なし。優勝者の失格は極めて異例。小林陵は表彰台の一番上で金色のカップを掲げた。2/13;待望の今季初勝利を挙げ、葛西紀明に並ぶ日本男子最多の通算17勝に到達した。「長かった」と感慨に浸ったばかりだが、
一気に「師匠」を追い抜いた。競技終了直後、葛西から祝福の連絡を受けたという。「すごくうれしかった。ずいぶん勝つなと言われた」と。葛西がW杯初勝利から24シーズンかけて17勝を積み上げたのに対し、小林陵は3シーズンで一気に
追い抜いた。レジェンド超えの感想は「超えたのは数字だけ。これからも勝てればいい」と、大先輩に敬意を払いつつ、さらなる高みを目指す意欲を示した。数時間前には同じジャンプ台で、高梨沙羅がW杯通算60勝を達成。2/下に開幕する
世界選手権を前に、日本の男女エースが強烈な存在感を示した。
■2/14;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ポーランドのザコパネで個人第21戦(HS=140M,K=125M)が行われ、佐藤慧一が8位。小林陵侑は9位。佐藤慧一は1回目は134mで2位、2回目は128m。 首位のグラネルとは2.6Pの僅差で、W杯初の表彰台だけでなく優勝も十分に狙えたが、「狙いにいった」という2回目は128mで8位。助走姿勢が前かがみになり、踏み切るタイミングの遅れにつながったという。前週の個人第19戦でも 1回目に3位につけながら、結果は8位。地力はついているだけに、今は緊張が増す場面で力を発揮できるかが課題。「ジャンプはかなりメンタルが大事」と。前日の個人第20戦で葛西紀明に並ぶ日本男子最多のW杯通算17勝目を挙げた 小林陵侑は129.5m,131mで9位。中村直幹は132.5m,126mで18位、佐藤幸椰は125mで32位で2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が132m,133mで今季、通算とも11勝目。
■2/13;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はポーランドのザコパネで個人第20戦(HS=140M,K=125M)が行われ、小林陵侑が今季初優勝し、葛西紀明に並ぶ日本男子最多のW杯通算17勝目を挙げた。小林陵は1回目に136.5mで4位、 2回目は134.5mで逆転優勝した。佐藤幸椰は134m,128mで12位、佐藤慧一は128m,131.5mで16位、中村直幹は134m,122.5mで28位。小林陵は「すごくうれしい。いろんな選手が失敗して、少しラッキーな面もあった。今季の優勝は厳しいかなとも 思っていた。いやあ、長かった」。前戦までは6位が今季の最高成績だったが、一気に壁を破った。葛西紀明に並ぶW杯17勝目については「全く考えていなかった。監督(葛西)もつらいことがあったと思うし、やはり尊敬する」と。
■2/7;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのクリンゲンタールで個人第19戦(HS=140M,K=125M)が行われ、佐藤幸椰が2回ともHS超え、1回目141mで7位,2回目で144.5mで5位。佐藤慧一は1回目140mで3位、2回目は134.5mと振るわず8位。 小林陵侑は137m,137.5mで13位、中村直幹は134.5m,126.5mで23位。伊東大貴は欠場。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が136m,140.5mで4連勝、男子で史上10人目となるシーズン10勝に到達した。
■2/6;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのクリンゲンタールで個人第18戦(HS=140M,K=125M)が行われ、佐藤幸椰は127m,137mで10位。小林陵侑は133m,128mで11位。佐藤慧一は128m,134mで15位、中村直幹は126m,122.5mで26位。 伊東大貴は123mで39位、2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が140.5m,141.5mでW杯3連勝、今季、通算とも9勝目。
■1/31;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのビリンゲンで個人第17戦(HS=147M,K=130M)が行われ、佐藤慧一が128.5mで日本勢最高の13位。小林陵侑は126.5mで14位。強風により2回目は実施されず、1回の成績で順位が決まった。 149mのハルボルエグネル・グラネル(NOR)が2連勝、今季、通算とも8勝目。中村直幹は125.5mで25位、伊東大貴は118mで37位、佐藤幸椰は114.5mで46位。佐藤慧一は今季初めて開幕からW杯を転戦し、他のメンバーの入れ替えがある中で全戦に 出場。「助走路の滑りがかみ合ってきた。少しずつレベルアップできている」と。
■1/30;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのビリンゲンで個人第16戦(HS=147M,K=130)が行われ、小林陵侑は7位。
佐藤慧一は133m,125mで16位、中村直幹は129.5m,128.5mで26位、佐藤幸椰は124.5m,127mで27位、伊東大貴は131.5m,116mで29位。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が今季、通算とも7勝目を挙げた。小林陵侑は1回目は138mを飛んで5位につけ、
2回目は追い風で134.5mで順位を落とした。W杯開幕直後と比べれば徐々に調子は上がり、これでトップ10入りは5戦連続。しかし、今季初の表彰台は近いようで遠い。「何かきっかけはあると思う。それをつかめたら」と小林陵侑。
■1/24;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのラハティで個人第15戦(HS=130M,K=116M)が行われ、小林陵侑は119.5M,129mで9位。佐藤幸椰は119m,128mで18位、佐藤慧一は120m,125mで20位。小林潤志郎は118mで31位、 岩佐勇研は117mで34位で2回目に進めず。ロベルト・ヨハンソン(NOR)は128.5m,126.5mで2季ぶりの勝利を挙げ、W杯通算3勝。
■1/23;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのラハティで団体第3戦(HS=130M,K=116M)が行われ、佐藤幸椰、岩佐勇研、佐藤慧一、小林陵侑の日本は計957.3Pで5位。小林陵侑は「みんなできる限りのジャンプをしていたと思う。 自分のジャンプ自体は大きなミスもなかった。風が難しく、エアポケットもある」。ノルウェーは1023.2Pで今季初優勝。2位はPOL(1018.3P)、3位はGER(1014.4P)、 4位はAUT(1003.0P)。佐藤幸椰(125.0m,131.5m)、岩佐勇研(121.5m,112.0m)、佐藤慧一(120.0m,118.0m)、小林陵侑(122.5m,124.5m)。
■1/17;ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は、ポーランドのザコパネで個人第14戦(HS=140M,K=125M)が行われ、小林陵侑は132m,136.5mで今季最高の6位。佐藤幸椰は133m,135mで7位。小林潤志郎は129m,132.5mで18位、 佐藤慧一は128.5m,135.5mで21位。岩佐勇研は113.5mで2回目に進めず47位。マリウス・リンビク(NOR)が135m,145.5mで今季初勝利、通算3勝目を挙げた。小林陵侑は「目立ったミスもなく、いい流れで飛べた。1カ月前とは違っていい理由も 悪い理由も分かるので、今のところ希望はある。佐藤幸椰は「最低限の結果まで持ってこられた。1ヶ月後にまたここでW杯があるので、優勝を狙えるジャンプをしたい」。
■1/16;ノディックスキーW杯ジャンプ男子は、ポーランドのザコパネで団体第2戦(HS=140M,K=125M)が行われ、小林陵侑、小林潤志郎、佐藤慧一、佐藤幸椰の順で臨んだ日本は計925.1Pで5位。日本は佐藤慧が2回目にチーム最長の138mを 飛ぶなど健闘したが、佐藤幸が得点を伸ばせなかった。小林陵侑(132.5m,133.0m)、小林潤志郎(124.0m,129.0m)、佐藤慧一(131.5m,138.0m)、佐藤幸椰(122.0m,118.5)。オーストリアが991.2Pで今季2連勝、2位はPOL(982.3P)、 3位はNOR(974.8P)、4位SLO(936.9P)。
■1/10;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はドイツのティティゼーノイシュタットで個人第13戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑は135m,132.5mで7位。佐藤幸椰は130m,136.5mで8位。中村直幹は129m,129mで22位。小林潤志郎は 129.5m,128.5mで23位、佐藤慧一は110mで45位と2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が140m,138mで今季、通算とも6勝目を挙げた。
■1/9;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はドイツのティティゼーノイシュタットで個人第12戦(HS=142M,K=125M)が行われ、小林陵侑は130.5m,135mで10位。佐藤幸椰は127.5m,129.5mで18位。佐藤慧一は122mで31位、小林潤志郎は120mで33位、 中村直幹は109mで48位、ともに2回目に進めず。カミル・ストッフ(POL)が139m,144mで3連勝、アダム・マリシュ(POL)に並ぶ歴代3位のW杯通算39勝目を挙げた。
■1/6;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間最終第4戦を兼ねた個人第11戦(HS=142M,K=125M)が行われた。
佐藤幸椰は133m,135mで9位。小林陵侑は130.5m,135mで14位。佐藤慧一は131.5m,134mで16位、小林潤志郎130m,133mで17位。中村直幹は120mで2回目に進めず34位。カミル・ストッフ(POL)が139m,140mで連勝し今季2勝目、W杯通算38勝目を挙げた。
年末年始恒例のジャンプ週間は1/6までドイツとオーストリアで行われ、カミル・ストッフ(POL)が3季ぶり3度目の総合優勝。4戦の総合得点で日本勢は、2季前の王者小林陵は14,7,7,14位で日本勢最高の6位、W杯総合13位。佐藤幸は18,30,5,9位で13位、
W杯総合9位。佐藤慧一は16,26,20,16位で14位、W杯総合20位、小林潤志郎は28,17,34,17位で18位、W杯総合28位。中村直幹は20,32,51,34位で41位、W杯総合44位。
W杯は個人第11戦まで日本勢の表彰台がないものの、巻き返しへの期待は高まっている。日本チームは感染拡大の影響により、2020年夏の国際大会への選手派遣を見送った。今季は佐藤幸椰の4位が最高。表彰台は近いようで遠いと感じられる中、
2季前のジャンプ週間を4戦全勝で制した小林陵を含め、全体的に調子は上向きつつある。宮平秀治ヘッドコーチは「今後につながるジャンプ週間だった」と。日本を引っ張る小林陵、佐藤幸の2人は助走路の滑りが安定し始めた。小林陵は
第3戦で7位に入った後「いい具合に調子を上げられてきている」と。欧州の強豪たちを上回るには、踏み切るタイミングや空中姿勢のミスを減らすことが大事。2季前に小林陵がW杯13勝を挙げて日本男子初の総合王者に輝いたシーズンは、
佐藤幸も初めてW杯の表彰台に立つなどチーム内で相乗効果が生まれた。佐藤幸は「一つ表彰台に乗れば勢いも変わってくる」と当時の再現を狙っている。
■1/3;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、オーストリアのインスブルックで伝統のジャンプ週間第3戦を兼ねた個人第10戦(HS=128M,K=120M)が行われ、佐藤幸椰が126.5m,130mで5位。小林陵侑は132m,123mで7位。佐藤慧一は123m,122mで20位、 小林潤志郎は122mで34位、2回目に進めず。カミル・ストッフ(POL)が127.5m,130mで今季初優勝、W杯歴代単独4位の通算37勝。佐藤幸椰はジャンプ週間3戦目で初めて1桁順位に入り、「すごく良かったし満足できる結果」と。踏み切り台に うまく力を伝えられるよう助走姿勢を修正したのが奏功した。「一ついいジャンプを出せたのは自信になる。いいきっかけにしなければいけない。助走姿勢が改めて大事と実感した」。小林陵侑は1回目にHSを4m上回る最長不倒の132mを 飛び3位につけた。今季初とも言える大飛躍を披露し、力強いガッツポーズが出た。トップとは3.4P差で飛距離に換算すると2m弱。だが、日本男子最多に並ぶW杯通算17勝目を懸けて臨んだ2回目は123mにとどまり7位。小林は「1回目は 風の条件が良かったが、ジャンプ自体も良かった。2回目は久しぶりに表彰台が狙える位置だったので緊張した」。
■1/2;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子はオーストリア・インスブルックで伝統の「ジャンプ週間」(第3戦)を兼ねた個人第10戦(HS=128M)の予選が行われ、佐藤慧一が125.5mで日本勢トップの11位で本戦に進んだ。 小林陵侑は25位、佐藤幸椰は26位で通過、1対1の対戦形式で争う本戦の1回目で直接対決する。小林潤志郎は43位予選通過、中村直幹は51位で落選。小林陵侑は「一番いい内容の試合が新年の一発目にできた。トップ10にやっと 入れるようになってきた。2021年は楽しんでいきたい」。
■2021.1/1;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子恒例の「ジャンプ週間」を兼ねたW杯(個人第9戦:HS=142M,K=125M)がドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘンで行われ、小林陵侑が133.5m,132mで7位。 W杯4試合で争う年末年始恒例の「ジャンプ週間」の2試合目を兼ねた大会がドイツで行われ、日本勢は小林選手をはじめ5人が出場した。小林陵侑は今シーズン初めてトップ10入り。小林陵侑の兄の小林潤志郎は128.5m,131mで17位、 佐藤慧一は127.5m,123mで26位、佐藤幸椰は121.5m,122mで30位。中村直幹は128.5mで32位、2回目に進めず。優勝はダビド・クバツキ(POL)で139m,2回目ではヒルサイズを2m超える144mで今シーズン初勝利。
※ノルディックスキージャンプ男子で年末年始にW杯を兼ねて、ドイツとオーストリアで行われる伝統のジャンプ週間は、新型コロナウイルスの影響で全4戦を無観客で開催する。
無観客は1953年に第1回が開催されてから初めて。欧州で人気があるジャンプ週間は例年で2万人超が集まる。
■2020.12/29;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのオーベルストドルフで伝統のジャンプ週間第1戦を兼ねた個人第8戦(HS=137M,K=120M)が行われ、2季前のジャンプ週間を制した小林陵侑は123m,128mで14位。 佐藤慧一は125m,123mで16位、佐藤幸椰は122.5m,124mで18位、中村直幹は125,128mで20位、小林潤志郎は122m,122.5mで28位。カール・ガイガー(GER)が127m,136.5mで今季初勝利、W杯通算7勝目を挙げた。
■12/28;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ドイツのオーベルストドルフで伝統のジャンプ週間第1戦を兼ねた個人第8戦(HS=137M,K=120M)の予選が行われた。
小林陵侑が122.5mで5位で12/29;本戦に進んだ。佐藤慧一は12位、小林潤志郎は21位、中村直幹は28位、佐藤幸椰は47位で予選を突破。
1)12/20;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スイスのエンゲルベルクで個人第7戦(HS=140M,K=125M)が行われ、佐藤幸椰は1本目135,5mで2位につけたが、2本目は121.5mで9位。小林陵侑は126m,131mで16位。中村直幹は116mで31位、 小林潤志郎は117.5mで37位、伊東大貴は110mで45位、佐藤慧一は113mでは46位で2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)は141.4m,235.5mで5連勝、通算5勝目を挙げた。佐藤幸椰は「トップを食うつもりでいったが、2回目の 踏み切りはタイミングが遅れる不安があったと思う。目線を動かしてしまい、もったいなかった」。小林陵侑は「2回目は納得できる内容。この流れでジャンプ週間に行けたら。希望を持って、表彰台争いできるくらいにしたい」。
2)12/19;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、スイスのエンゲルベルクで個人第6戦(HS=140M,K=125M)が行われ、日本勢は小林陵侑が124.5m,132mで13位。小林潤志郎は128m,122mで19位、佐藤慧一は127m,119mで23位、伊東大貴は 121m,120.5mで24位。佐藤幸椰116mで31位と、中村直幹は113mで33位で2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が133.5m,138mで4連勝、通算4勝目を挙げた。
3)12/13;ノルディックスキー・ジャンプ男子のフライング世界選手権は、スロベニアのプラニツァで団体が行われ、佐藤慧一、中村直幹、小林陵侑、佐藤幸椰の順に飛んだ日本は合計1483.5Pで5位。
1位NOR1727.7P、2位GER1708.5P、3位POL1665.5P、4位SLO1609.9P、5位JPN1483.5P、6位AUT1422.1P、7位RUS1356.3P、8位FIN1284.8P。佐藤慧一202m,202m、中村直幹200.5m,182.5m、小林陵侑207m,203.5m、佐藤幸椰217.5m,226m。
4)12/12;ノルディックスキージャンプ男子のフライング世界選手権は、スロベニアのプラニツァで個人(HS=240M,K=200M)の後半2回が行われ、佐藤幸椰は228m,229mで6位。カール・ガイガー(GER)が制した。 佐藤慧一は17位、小林陵侑は19位。12/11;前半2回は、佐藤幸椰は222m,229mで6位。カール・ガイガー(GER)が首位。佐藤慧一は15位、小林陵侑は19位。中村直幹は35位で2回目に進めなかった。
5)12/6;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ロシアのニジニータギルで個人第5戦(HS=134M,K=120M)が行われ、佐藤慧一が124.5m,127.5mで自己最高の5位に入った。小林陵侑は118m,122mで15位、小林潤志郎は110m,104.5mで28位、 佐藤幸椰は122.5m,97mで30位。中村直幹107mで37位と、伊東大貴108mで38位と2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が135.5m,124.5m3連勝、通算3勝目を挙げた。
6)12/5;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、ロシアのニジニータギルで個人第4戦(HS=134M,K=120M)が行われ、佐藤幸椰が127.5m,124mで8位。小林陵侑は122m,122m,で12位、佐藤慧一は126m,116mで14位、中村直幹は120.5m,104.5mで29位。 伊東大貴117.5mで31位と、小林潤志郎116.5mで36位と2回目に進めず。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が132.5m,132mで2連勝、通算2勝目を挙げた。
7)11/29;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのルカで個人第3戦(HS=142M,K=120M)が行われ、佐藤幸椰が130m、146m(最長不倒)で4位。小林陵侑は121.5m,126.5mで15位、中村直幹は134.5m,116mで16位、小林潤志郎は 124.5m,113mで27位、伊東大貴は124m,106.5mで29位。ハルボルエグネル・グラネル(NOR)が137m,142mでW杯初勝利を挙げた。佐藤幸椰は「悔しい。表彰台に乗っておきたかった気持ちはある。高いレベルでいいジャンプができても、 それ以上の選手がたくさんいる舞台」と、今季は第1戦から7位、5位、4位と好調をキープ。
8)11/28;ノルディックスキーW杯ジャンプ男子は、フィンランドのルカで個人第2戦(HS=142M,K=120)が行われ、佐藤幸椰は140m,127mで5位。小林潤志郎は124.5m,130mで17位、伊東大貴は122m,128mで21位、佐藤慧一は117mで32位。
2季ぶりの総合優勝を目指す小林陵侑は112mで38位。マルクス・アイゼンビヒラー(GER)が146m,141mで2連勝を果たした。
※11/27-11/29;FINのルカでのノルディックスキーW杯は感染リスクを減らすため、無観客で行う。
9)11/22;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ポーランドのビスワで男子個人第1戦(HS=134M,K=120M)が行われ、佐藤幸椰は126m,123mで7位。マルクス・アイゼンビヒラー(GER)は137.5m,134mでが制しW杯2勝目を挙げた。
小林潤志郎は119m,128.5mで15位、佐藤慧一は120m,124.5mで17位、小林陵侑は117m,112.5mで27位。伊東大貴は110mで2回目に進めず41位。
10)11/21;ノルディックスキーW杯ジャンプは、ポーランドのビスワで男子団体第1戦が行われ、小林陵侑、小林潤志郎、伊東大貴、佐藤幸椰の順に飛んだ日本は合計996.3Pで5位。
1位AUT1078.0P、2位GER1069.3P、3位POL1061.5P、4位NOR1024.2P、5位JPN996.3P。小林陵侑117.5m,121.5m、小林潤志郎124m、121.5m、伊東大貴121m,122m、佐藤幸椰120m,127.5m