AZUMINO GUIDE PAGE NO.8FA

Mountain information




==Japn Northern Alps Mountain Trail==


日本の屋根と呼ばれる北アルプス。安曇野から信濃大町、仁科三湖、そして白馬・小谷へと北上するにしたがい名峰が間近に迫ってくる。是非、山岳の自然に触れ、山々の声に耳を傾けよう。

雄大な峰々へ登山開始!

■北アのライブ配信中。
槍・穂高連峰(蝶ヶ岳ヒュッテ)、北穂高岳(北穂高小屋)、涸沢(涸沢ヒュッテ)、前穂高岳(涸沢小屋)、常念山脈(槍ヶ岳山荘)、薬師岳(槍ヶ岳山荘)、燕岳(燕山荘)
北アルプスの「今」を贈ります(北アルプスブロードバンドネットワーク)
上高地BT LIVE CAM(自然公園財団上高地支部)
穂高岳山荘 LIVE CAM



信州・北アルプス・他の夏山登山情報(2025.7/下)

■7/12-7/14,7/19-7/21,7/26-7/28,8/1-8/15;5:00-11:00;北ア北部に「夏山登山相談所開設」
夏山シーズンに向けて、夏山遭難防止対策として「夏山登山相談所」(7ヶ所)を登山口に開設。登山計画書は必ず提出しよう。
夏山登山相談所;針ノ木(扇沢針ノ木自然遊歩道入口)、爺ヶ岳(柏原新道入口)、七倉(七倉山荘)、五竜遠見(ゴンドラ山麓)、白馬八方(ゴンドラ山麓)、白馬猿倉(猿倉荘)、栂池高原(ゴンドラ山麓)
(問)北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会 TEL 0261-22-0110

■6/14-9/7;9:00-17:00;「大町山岳博物館」で特別展「イラストレーター神田めぐみ 山小屋イラスト原画展」
13年間で145軒の山小屋を取材。北アの山小屋のイラスト原画約40点展示。2024年7月単行本「シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記」(山と溪谷社,\2750)のイラスト原画。単行本は「PEAKS」(2010年6月号〜2023年4月号)に連載された 全国の山小屋を紹介した文・写真とイラストをもとに再構成した。
6/14,8/10;10:00/14:00;神田さんによるギャラリートーク(申込み不要,参加無料)
7/13;14:00-15:00;田さん・シェルパ斉藤さんによるトークショー(定員30名,事前申込み,参加無料)
8/11;10:00-12:00;山の日WS「神田めぐみ 山のイラスト教室」(定員15名,事前申込み,参加無料)
(観覧料;\450/大人,\350/高校生,\200/小中生)
(問)大町山岳博物館 TEL 0261-22-0211

■「梅雨明け10日」は晴れの日が多く、登山に適した日が続くと言われています。
7/19;最初の週末、北ア「乗鞍岳」は大渋滞。登山道の擦れ違いや山頂直下では待ちの列ができるほど。乗鞍岳はシャトルバスで標高2702mまで上がれ、最高峰の剣ヶ峰山頂まで比較的容易に登れるため初心者には人気の山。 コマクサやイワツメクサなど砂礫帯の花はまだ豊富。花のピークは過ぎた感じだが、雪渓・池周辺のお花畑では花がまだ見られます。

■7月3連休、長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。
7/21;16:30時点で北アなどで13件が発生、1人死亡、7人重軽傷。体調不良や疲労により行動不能になった遭難者も多い。

■夏山シーズンが始まり、長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。
県警によれば晴れていると長時間の移動は疲労がたまりやすく、下山中に事故が発生、転倒・滑落の多くは梯子や鎖が設置などの危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生している。危険性がないような登山道ではつい油断をしたり、 厳しい暑さによる疲労や脱水で、注意力が散漫になることが遭難の要因として挙げられる。無事に下山するまで気持ちを引き締め、漫然と行動することなく、自身の体力にゆとりを持った計画を立て、登山をしてほしいと呼びかけています。

■7/19〜;松本市は沢渡駐車場でライブカメラの配信を行う。
松本安曇の山岳景勝地「上高地」と松本を結ぶR158は観光シーズンに大渋滞する。インバウンドなどでコロナ明けから観光客が急増。マイカーで訪れた観光客がシャトルバスに乗り換える沢渡には市営・民営の計12駐車場があり、 普通車1800台を収容できるが、上高地への入り込み客数が初めて150万人を超えた2024年はマイカー利用者の増加で渋滞が深刻化。観光シーズンには駐車場の満車日は11日間、R158では10kmの渋滞が発生した。ライブカメラは 観光客が事前に状況を確認し、渋滞を回避できるようにするためで、環境省と連携し初めて取り組む。沢渡P周辺では、環境省が4つの市営駐車場に1台ずつ、松本市は渋滞エリアの前後に道路状況を確認するため2台を設置。 秋の行楽期の10月前半には沢渡Pから東30kmの長野道松本ICとR158アルプスの郷、親子滝の前の3ヶ所に電光掲示板を設置して渋滞情報を発信。8/中;沢渡エリアの市有地に45台分の駐車場を新設する。各HPでライブ配信予定。
上高地沢渡混雑状況ライブカメラ(沢渡P1〜P4,沢渡大橋,沢渡足湯公園)(松本市)

■7/19;奥飛騨温泉郷の「新穂高ロープウェイ」で展望台がリニューアル「AlpScape」
「新穂高ロープウェイ」は、3連休の初日は登山客らで賑わった。2F建てのゴンドラは全長約3.2kmのロープウェイ。山頂の西穂高口駅(標高2156m)の屋上展望台に新しくウッドデッキが設置された。ウッドデッキは「アルプスケープ」と 名付けられ、これまでよりも1m高く、北アの笠ヶ岳、槍ヶ岳、西穂高岳、焼岳などの迫力ある大パノラマが楽しめます。AlpScapeオープン記念割引乗車券発売。SNS投稿&フォトコンキャンペーンあり。
7/19-9/30;お得な乗車券「みんなで来てな!新穂高ロープウェイ・夏のグループ旅応援キャンペーン」;グループならお得な往復乗車券。(3名;\9900,\3300/1名,4名;\12900/\3225/1名,5名;\15900/\3180/1名)
7/19-9:30;「夕方がおトクで快適!新穂高ロープウェイ・夕方割」;第1ロープウェイ15:00発,第2ロープウェイ15:15発以降乗車。(\2500/大人,\1250/小人)
7/19-8/31;「〜夏休みは親子でワクワクドキドキ自然体験!〜新穂高ロープウェイ・親子割」;夏休み期間中に親子向けの割引。(\4300/往復乗車券大人1+小人1)
※事前にWEBアンケート回答要。(通常運賃;\3800/大人,\1900/小人;第1+第2連絡ロープウェイ往復;新穂高温泉駅-西穂高口駅)
4/1-11/30;新穂高8:30始発-西穂16:45終発、8/1-8/31毎日,10/1-10/31土/日;新穂高8:00始発-西穂16:45終発、12/1-3/31;新穂高9:00始発-西穂16:15終発
新穂高第2P(登山者専用)(P50)(\1200/1日),新穂高P(観光;\600/6H)
(問)新穂高ロープウェイ TEL 0578-89-2252

■7/18〜;県道「白馬岳線」(二股〜猿倉間)は復旧工事が終了、タクシー・バスの公共交通機関は猿倉まで通行可。
一般車は猿倉Pに一部亀裂等があり現在利用不可。宿泊客送迎車は猿倉Pに駐車しなければ猿倉まで通行可。
マイカーは八方駐車場(第3P,第5P等)に駐車し、八方BTからタクシー・バス(事前予約制,片道;\2000/大人,\1000/小人)を利用。

■7/18;夏山登山が本格的なシーズンを迎えるのを前に、岐阜県警は夏山警備開始式を奥飛騨温泉郷神坂の新穂高登山指導センタで行った。
県警山岳警備隊、高山市などから約30人が出席。北アの岐阜側は2024年夏山警備期間(7/12-8/19)に14件,14人の遭難事故が発生、死者・行方不明者はなかった。登山者に対して「登山届を必ず提出し、無理のない、ゆとりを持った安全な 登山に努めてほしい」と。〜8/18;同隊飛騨方面隊員は穂高岳山荘(標高2996m)や同センタに常駐する。

■7/17;夏山に合わせ、県山岳遭難防止対策協会は、北アの登山者の安全を守る「山岳遭難防止常駐隊」を結隊した。
後立山連峰を管轄する「北アルプス北部地区」、槍・穂高連峰を管轄する「北アルプス南部地区」合わせて、平均登山歴18.4年、隊員歴8.2年のメンバー33人で構成。北部は9/23までの59日間、南部は10/14までの79日間、登山者の指導や 山岳パトロール、救助活動にあたる。7/17;結隊式が県大町合同庁舎で開かれ、北部・南部の隊長は県観光スポーツ部長から委嘱状を受け取った。

■7/17;本格的な夏山シーズンを迎え、北アでパトロールや遭難者の救助などにあたる「山岳遭難防止常駐隊」の結隊式が大町で行われた。
長野県は毎年夏山シーズンに、北アの山岳ガイドなどを「山岳遭難防止常駐隊」に委嘱、パトロールや遭難者の救助をサポートしてもらっています。隊員約30人が出席して結隊式が行われ、県観光スポーツ部長が隊長2人に委嘱状を手渡した。 「常駐隊の活動が信州の安全登山の最後のとりでになるので、培った技術や経験を発揮してください」と激励。北部地区隊長は「常駐隊員としての誇りと使命感に燃え、遭難防止と安全登山の普及のための活動に専念します」と宣誓。 県警察本部山岳安全対策課によれば、2025年県内で発生した山岳遭難は7/13時点で142件、死者27人。過去最多となった2024年を上回っています。常駐隊は、これから秋にかけて、北アでパトロールや遭難者の救助活動にあたります。 山岳遭難防止常駐隊・南部地区隊長は「地元の山を知り尽くした隊員が安全第一に活動します。登山の際には事前の準備をしっかりして、体力を過信せずに自分のレベルにあった山を選んで楽しんでほしい」



信州・北アルプス・他の夏山登山情報(2025.7/中)

■7/13;「大町山岳博物館」で飼育していた二ホンライチョウの成鳥1羽(オス7才)が死んだ。
ライチョウは2018年6月に富山ファミリーパークでふ化したもので、2024年2月から同館で繁殖のため飼育されていた。野生で、最初の冬を越すことができた個体の平均生存年数は4年とされ、それを上回る長生きをしたことになります。 同館は研究機関に依頼して死んだ原因を調べる。大町山岳博物館で飼育しているライチョウはオス2羽、メス3羽の計5羽。

■7/中;「立山・室堂」では雪解けが進み、夏の高山植物が咲いています。アオノツガザクラ、イワイチョウ、イワオトギリ、イワギキョウ、イワツメクサ、ウサギギク、エゾシオガマ、クルマユリ、コイワカガミ、ゴゼンタチバナ、シナノキンバイ、 シラネニンジン、シロウマチドリ、タカネツメクサ、タテヤマリンドウ、チシマギキョウ、チングルマ、ナナカマド、ハクサンイチゲ、ミヤマリンドウ、マイヅルソウ、ミネズオウ、ミヤマキンバイ、ミヤマクワガタ、ミヤマキンポウゲ、 ミヤマダイコンソウ、ヨツバシオガマなどが開花。
雷鳥は夏毛に変わり、オスは黒色、メスは茶褐色のまだら模様で、子連れのメスのライチョウが頻繁に現れます。雛は5-7羽。
雷鳥の餌はガンコウラン、アオノツガザクラ、ツガザクラ、チングルマなどの高山植物の芽や葉・花、クロウスゴ(クロマメノキ)、コケモモ、マルバウスゴ、オヤマノエンドウ、オンタデ、タカネスイバ、ハイマツの実・種子などを食べます。 雷鳥の巣はハイマツの根元などで、オスはゲェゲェと、メスはクッ・クッと鳴きます。殖期期にはテリトリー確保のため、オスが岩の上から別の雄を追いかけることもあり、翼を激しく動かして低空で一直線に飛びます。なわばりは直径約150ー300mと 云われ、白馬岳直下の白馬山荘〜丸山間で見かけたが思ったよりも早く飛行し、200mくらいは飛んでいた。天敵はイヌワシやクマタカなどの猛禽類やオコジョ、テンなど。雛の生存率は概ね20-30%。
★雷鳥が良く見られる北ア山域★
雷鳥数は多い順に薬師、立山、三俣蓮華、朝日、雲ノ平、大日、白馬、赤牛、水晶、五龍、雪倉、唐松、剱、乗鞍などに生息。
1)御嶽山、2)乗鞍岳(大黒-富士見-肩ノ小屋-大雪渓)、3)常念山脈(蝶・前常念・常念・大天井岳)
2)槍・穂高(焼岳、西穂-奥穂-北穂-槍ヶ岳)
3)笠-双六-三俣蓮華-鷲羽-水晶岳、4)薬師(北ノ俣-太郎山-薬師岳、五色ヶ原)
5)後立山連峰(七倉岳、蓮華-針ノ木岳、赤沢-爺-布引-鹿島槍ヶ岳、五龍岳)
6)白馬連峰(白岳-大黒-唐松-八方尾根上部-天狗ノ頭-大出原ー白馬鑓-白馬岳-小蓮華山-白馬大池-白馬乗鞍岳)、7)鉢-雪倉-朝日岳
8)立山連峰・劔岳(ミクリガ池、浄土山-立山雄山-富士ノ折立-真砂ー別山-剱御前-剱岳、奥大日-大日岳)

■7月;白馬岳や五竜岳などの名峰を有する北ア北部の長野県側で登山者から任意で\500/1口を募る「協力金制度」が始まった。
北ア南部や岐阜県、富山県側ではすでに導入され、北ア山域全体に拡大。北ア南部に合わせ同額の協力金を設定。大町市や白馬村、小谷村、糸魚川市(新潟)の4自治体と山小屋組合、環境省中部山岳国立公園管理事務所などで作る 「北アルプス北部山域連絡会」では2025年度、2000人からの徴収を想定、100万円の収入を見込む。北ア北部の22の山小屋に収受箱を設置して徴収し、8月にHPを開設、クレジットカードでの支払いや銀行口座への振り込みもできるようにする。 集まった協力金は、登山道の維持管理などに充てる方針で、同連絡会で具体的に検討する。同組合長は「周囲の地域と足並みがそろうことになる。修復が必要な箇所などを話し合って、使い道を決めていきたい」と。登山者を対象とした 協力金制度は、長野県側の南アで導入され、中アでも導入に向けた検討が始まっている。

■7/15;登山道の荒廃が進み、整備の費用も上がっているなどとして、登山者に協力金の支払いを呼びかけた。
夏山シーズンが本格化するのを前に、長野県は県庁で登山道整備に活用する「登山協力金」の支払いを呼びかけた。県観光部自然保護課は「施設整備は関係の行政機関や山小屋関係者が担ってきたが、近年ひん発している自然災害などに よって登山道が荒廃している。資材価格の高騰もあり十分な対応が難しくなっている」と。「登山協力金」は登山者が山小屋に対して\500を目安に支払うことで、山の環境保全や整備に活用されます。 「北アルプストレイルプログラム」は、2021年9/18-10/18;北ア南部で実証実験(寄付額;552万円)、2022年4/27-11/15(寄付額;433万円)、2023年4/1-12/31(寄付額;540万円)など。
2022年〜;北ア南部(槍・穂高連峰,常念山脈(22軒)。2024年9月〜;乗鞍岳(4軒)で開始。2024.8-10月;富山県(立山室堂・雷鳥沢・太郎山・薬師岳など5軒)で実証実験(559万円)、2024.7/13-10/31;北アの岐阜県(笠・新穂高・穂高連峰;10軒; 5軒は長野県共通)で実証実験(61万円)。2025年7月〜;北ア北部(後立山連峰;22軒)と南ア(伊那谷)でも開始した。

■7/15;長野県庁で夏山登山の安全対策に関わる取り組みで、7月から北ア北部で山岳環境の保全に活用する「登山協力金」制度が始まり、理解促進に向けた広報を強化する。北アルプス北部地区の登山協力金は、大町市、白馬村、小谷村、 糸魚川市、北アルプス北部山小屋組合などでつくる連絡会が実施。登山者の増加に伴う登山道の荒廃や、維持管理に必要な資材価格の高騰などを背景に、登山者に対し山岳環境保全の協力金を求める。\500/1口を目安に、山小屋に設置した箱や キャッシュレス決済で収集する。

■夏山シーズンに県内で発生した山岳遭難は2024年までの5年間で2倍以上に増えた。(長野県警察本部山岳安全対策課)
2024年7-8月の夏山シーズン中に県内で発生した山岳遭難は計116件。2020年は47件、この5年間で2倍以上に増えた。2025年は県内で起きた山岳遭難は、7/14までに142件、167人で件数・人数ともに過去最多だった2024年の同じ時期を 上回っています。夏山シーズンに入り、山岳遭難が増えると見込まれることから、警察では自分の体力や技術に見合った山を事前に調べて登ることや必要な装備するよう呼びかけています。夏山では暑さによる疲労で動けなくなる 登山者が多く、体力や時間に余裕を持って計画を立てるよう呼びかけています。登山者が県内でも特に多い北アでは救助隊員を常駐させたり、山岳パトロールを実施したりするほか、主要な登山口に「登山相談所」を開設し、 登山客へのアドバイスを行う。

■7/14;松本〜高山までの北アを横断する新ロングトレイルルート「信飛トレイル」(全長117km)がOPEN
北アを横断しながら江戸の風情が残る城下町・食文化・伝統工芸、農業が盛んな里山・田園、清流、開放感のある露天風呂や渓流沿いの秘湯などの温泉地巡り、山岳古道を歩くトレイル。7/14;上高地で記念式典が行われた。
「信飛トレイル」は焼岳や徳本峠を越え、信州と飛騨の人たちが物資や信仰などを目的で行き交った古道をベースに計画された。島々-徳本峠間は復旧作業中。
1)松本ー新島々 ;(22km/8H)(574m-780m);松本城,アルプス公園,梓川,沈下橋,信州ミルクランド,新島々駅など。
2)新島々-上高地;(25km/12H)(691-2140m);島々宿,岩魚留小屋,徳本峠越え,明神館,上高地など。松本ー上高地間の登山道でウォルター・ウェストンらが通った道。
3)上高地ー奥飛騨;(10km/8H)(1083-2133m);焼岳,中尾峠,中尾高原。焼岳登山・中尾峠越え。
4)中尾-平湯  ;(16km/4.5H/バス,1265m-783m);新穂高温泉(中尾),栃尾温泉,新平湯温泉,福地温泉,平湯温泉の温泉巡り。
5)平湯-丹生川 ;(22km/6.5H/バス,785m-1684m);平湯BT,平湯峠,乗鞍山麓,五色ヶ原の森,飛騨大鍾乳洞,両面宿儺像,丹生川日影。
6)丹生川-高山 ;(22km/8H,785m-1684m);長寿水,白山神社,剱緒神社,千光寺,八千代橋,桜山八幡宮,宮前橋。
松本市臥雲市長は「世界を代表するトレイルに成長できるよう皆さまと力を尽くしたい」。
高山市清水雅博副市長は「より一層松本と高山のつながりが高まる機運になる」
一般社団法人「信飛トレイル準備委員会」事務局は「信飛トレイル」サイトを開設し、自然災害への注意喚起・避難などに関する情報をメールで受け取ることができる(事前登録)

■7/12;夏山シーズンを迎え、「北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会」は、大町、白馬、小谷村の登山口7ヶ所に「夏山登山相談所」を開設した。
7-8月に設置し、安全な登山を呼び掛ける。初日から多くの登山者が訪れ、相談員から登山道や装備の注意点を聞いていた。
★夏山登山相談所★(5:00-11:00);大町;七倉登山口(七倉山荘)、針ノ木(扇沢)、柏原新道(扇沢)、白馬;五竜ゴンドラ、八方尾根ゴンドラ、猿倉(猿倉山荘)、小谷;栂池高原ゴンドラ駅。7/12〜7/14,7/19-7/21,7/26-7/28,8/1-8/15;計24日間。

■夏山シーズンが本格的に始まり、北ア「白馬岳」の登山口の猿倉はにぎわいを見せています。
2025年は県道「白馬岳線」(二股〜猿倉間)で一般車両の通行ができないこともあり、7/12;運行を開始した路線バスは始発に100人が乗車した。7月連休などは予約で満席の便も出ている。山小屋の予約状況も好調。

■北ア・白馬岳の主要登山口となる白馬猿倉では、7/12-10/13;路線バス「白馬猿倉線」の運行が始まった。 JR白馬駅〜白馬八方BT〜猿倉。バスは予約制。予約は発車オ〜ライネット。最繁時増便あり。当日空席があれば乗車可。雨量規制等で通行止め。(所要;八方-猿倉;約22分,運賃;\2000/大人)
猿倉行;5:55/7:20/12:15/13:45白馬駅発-6:00/7/25/12:20/13:50八方BT-6:20/7/24/12:42/14:12猿倉着
白馬行;8:02/13:00/14:30猿倉発ー8/24;13:22/14:52八方BT-8/29/13:27/14:57白馬駅着
※県道白馬岳線(二股〜猿倉間)は路面変状などで復旧工事中で現在通行止め。工事は7/中完了予定。タクシー・バスは猿倉P下約1kmまで通行可。マイカーは二股から先は通行不可。登山者は当該区間は徒歩で入山可。
駐車場は八方第5P八方BT100m(P100)*,第2P(八方の湯)(P100)*,第3P(郷の湯)(P200),第6P(名木山)(P400),第8P和田野(P150),第9P咲花(P150)で計P1100(無料),*推奨P
(問)北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会 TEL 0261-22-0110

■7/12;12:00-17:00;松本「キッセイ文化ホール」で信州の山の魅力を発信する「第2回信州山フェスタ」が開かれた。
「信州山フェスタ」は県が制定した「信州山の日」(信州山の日は毎年7月の第4日曜日)が2024年10周年を迎えたのを記念して開かれ、2025年で2回目。事前申込みの約700人が参加、トークショーでは安曇野在住で雷鳥写真家の高橋広平さんが、 自ら撮影した写真を披露しながらライチョウの生態について説明。会場では登山家・渡辺直子さんの登山用品が展示、本人もブースに姿を見せて来場者と記念撮影。「3000mに生きる北アルプス奇跡の山小屋」の映像、高橋さんの写真展示、 ヤマコレ、ヤマテンの紹介、槍ヶ岳DVD販売、登山グッズの販売、ライチョウ募金活動などがあり、多くの人でにぎわった。

■7/4;「大町山岳博物館」で飼育するニホンライチョウのひな5羽がふ化した。
7/4;つがい2組が産んだ卵12個から5羽がふ化し、性別は不明。つがいは博物館生まれの雄と富山ファミリーパークから来た雌のペアと、横浜繁殖センタから来た雄と博物館生まれの雌のペア。7/10-7/11;うち2羽は死んだ。他の3羽は健康状態に 問題はないという。人の手で育て、9月に中アへ放つ予定。

■「北アルプストレイルプログラム」
登山道などの維持のため、北アルプストレイルプログラムが2025年夏から後立山連峰でも開始した。登山者に\500/1口の募金をお願いするもので。小屋等には募金箱を設置している。

■7/9;松本で「乗鞍岳」で噴火警戒レベルが引き上げられたことを想定した訓練が行われた。
訓練は国、県、県警などの「乗鞍岳火山防災協議会」が毎年実施。「火口周辺規制」を示す「2」に引き上げたという想定で行われ、長野県や岐阜県など40の関係機関が参加した。松本市合同庁舎では、県の職員が気象台の火山性地震回数の 増加を知らせる情報やレベル引き上げの情報を近隣の警察や役場などの関係機関に伝える手順を確認。県松本地域振興局は「情報伝達を迅速に行う状況を訓練を通じて構築していくことが大切。登山者には、乗鞍岳は活火山であることを 意識して登ってほしい」と。飛騨県事務所は「乗鞍岳は魅力的な山ですが活火山でもあります。登山届を提出しヘルメットを持参するなど対策を取って楽しく登山してほしい」と。
現在、乗鞍岳の噴火警戒レベル「1」(活火山であることに留意する)で特に変化はない。



信州・北アルプス・他の夏山登山情報(2025.7/上)

■氷河時代からの生き残りで「生きた化石」といわれ、絶滅のおそれがある「二ホンライチョウ」
地球温暖化の影響で生息環境が悪化し、北アでは今世紀の終わりごろにはほぼ消滅するという?。ライチョウが絶滅する可能性が高いとの研究結果が2019年に発表された。(調査結果は英国科学誌「エコロジー」(電子版)に掲載)
国の特別天然記念物で絶滅のおそれがあるニホンライチョウの生息数は、信大の調査で1700羽程度と推定、北アにはうち1000羽程度が生息しているとみられる。長野県環境保全研究所などは、北アルプスの中南部を対象に、地球温暖化が ライチョウの餌やすみかとなるハイマツなど3種類の高山植物にどのような影響があるか予測。その結果、国連専門機関が出した気候シナリオに基づき、2081年ー2100年の世界の平均気温が現在よりも2℃-4℃上昇すると想定した場合、 高山植物は減少し、ライチョウの生息に適した環境の面積は、現在の0.4%まで大きく減る可能性が高いという。ライチョウの生息地となっている高山帯は孤立していて、移動が難しいため、予測どおりになった場合、北アのライチョウは 絶滅する可能性が高いという。
県環境保全研究所、森林総合研究所、高知大、東京農大による研究グループが、ライチョウの生息に適した環境条件が温暖化によってどのように変化するか予測した。北ア・穂高連峰、常念山脈、薬師岳の南北約30km、東西約20kmの範囲で 調べたところ、ハイマツや雪田草原などの高山植生がバランスよく成立する場所でライチョウが生息する確率が高い。適地として残るのは黒部川源流の雲ノ平周辺など富山の一部だけという。他は温暖化により減少し、生息区域は今世紀末 (2081-2100年)に現在の0.4%に減少するとした。ライチョウはかつて八ヶ岳や白山、北海道にも生息していたとされる。ライチョウは営巣や天敵となる動物から身を隠す場所となるハイマツ群落や、餌場となる高山植物群落のバランスが良い 場所に生息する確率が高い。現在の個体数は1700羽まで減少していると推定。温暖化の適応策として、ライチョウのひなを天敵や悪天候から人為的に保護する「繁殖補助」や、現在の生息域から他の生息可能な地域にライチョウを人為的に 移動させる「移動補助」などの保全策を進める必要があるという。2019年から、絶滅したとされる中ア・駒ヶ岳では雷鳥復活PRJ(環境省主体)が進められ、2024.7月で120羽以上が生息すると推計。2025年調査では83の縄張り、成鳥約190羽の 生息を確認。生息数は2024年の1.4倍に増加。中アでライチョウの復活は順調に増えている。
研究グループは引き続き、白馬岳や立山連峰といった北ア・北部、乗鞍岳、御嶽山、南アなど他の生息域に加え、北海道や絶滅した白山を対象とした温暖化の影響についても研究していく。「ライチョウの保護の取り組みを進めても、温暖化対策を 行わなければ絶滅してしまう可能性が高い。何ができるのか関係する機関で考えていく必要がある」とした。長野県では2020年から「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」を開始、ライチョウ保護のためのCF(寄付)、中ア雷鳥復活支援、 ライチョウの生息状況調査・ケージ保護、ライチョウサポーターズ養成、2021年〜ライポス運用(ライチョウ目撃情報アプリ)などを行っている。

■長野県内の山岳遭難は過去最多の2024年を上回るペースで発生。
2024年;(1/1-12/31)
1)山岳遭難件数;計321件・遭難者は350人、件数・人数ともこれまでで最多だった。
2)原因;転落・滑落;92,転倒;71で計163件(51%)、道迷い;46件(14%),疲労50件(15%)など。技量不足;15件,装備不足不備;7件
3)山域別遭難件数;北ア;計157件(49%)で最多(槍穂高;62件,後立山;61件)、八ヶ岳;60件など
4)2024年山岳遭難は夏山(7-8月)で計125人/350人で1/3以上(36%)を占めた。
4)遭難者;40-50才は137人(37%),60才以上は156人(35%)
5)2024年居住地別;長野;53人,東京;46人,神奈川;46人,埼玉;29人,愛知;26人,千葉;14人,大阪;14人など。
2025年;(1/1-6/29)
1)2025年(6/29時点)山岳遭難件数;計127件(前年同期比+19件)、遭難者数は149人(+27件)。無事救出60人(+4人)、負傷者59人(+14)、行方不明4人(+4人)、死者26人(+5人)。
件数・人数とも2024年を上回るペース。
2)山域別遭難件数;北ア;計67件(53%)(後立山;25件,槍穂高;18件)、八ヶ岳;16件など。
3)原因;転落・転倒で半数を占める。転落・滑落;45件(35%),転倒;23件(18%),道迷い;20件(16%),疲労;6,病気5;など。
4)遭難者;40-50才は62人(42%),60才以上は50人(34%)
近年は外国人観光客の事故も目立つ。自分のレベル・技量に合わない無理なスケジュールや目的地選び、装備不足も見受けられる。 ■7/1;北ア「立山連峰」は「夏山開き」を迎え、夏山シーズンが到来。立山「雄山」(標高3003m)からは富士山などが見渡せる好天に恵まれた。4:10;空が明るくなり始め、4/40;御来光が差し込み、空がオレンジ色に染められ幻想的な光景が 広がった。「夏山開き」に合わせ、「立山・黒部アルペンルート」の富山側の玄関口「立山駅」広場では安全祈願が行われた。神職が祝詞を上げたあと出席者が玉串をささげ夏山シーズン中の安全を祈った。「立山黒部貫光」によれば、 2024年の利用者は82.4万人(2023年比11.4万人増)。2025年も国内と海外の観光客は好調を維持。大勢の登山客で立山駅は賑わうが、課題は駐車場。立山駅周辺には6箇所1000台分の駐車場(無料)があるが、満車で迷惑駐車が発生。立山町が運営する 一部の駐車場では8月をめどに協力金の徴収を始める。(3H無料,3時間以上は\200/1H,\1000/24H)、協力金は駅周辺の環境整備や賑わいづくりなどに使われるという。
この日の立山は日中は曇り空となったが、雄山山頂を目指す登山者や室堂散策する観光客で賑わった。雪解けした立山の稜線ではキバナシャクナゲ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、イワウメ、コイワカガミなどが咲いています。 立山の開山期間は9/30まで。

■7/1;夏山開きを迎えた北ア・立山
6/30;室堂(標高2450m)は好天に恵まれ、雪が残る「みくりが池」の湖面には残雪の立山が映し出された。登山客や観光客が雄大な景色を眺めていた。 立山自然保護センタによると、積雪量は春先多かったが、ここ数日気温が上がって雪解けが進み、室堂の残雪は例年並み。6/30;13:00;気温は18℃と別天地。

■7/1;「御嶽山」(標高3067m)で今夏の山開きが行われた。
木曽の黒沢口登山道は山頂・剣ヶ峰まで、王滝村の王滝口登山道は王滝頂上までの立ち入り規制が解除。例年の規制解除は、黒沢口登山道が山開きの7/1、王滝口登山道は7/10だが、2025年から山開きに合わせ、同時に解除。ただ上部の 両登山道をつなぐ「トラバースルート」は積雪が多いため、同ルートと、火口に近い王滝口登山道の王滝頂上から八丁ダルミを経て剣ヶ峰に至るルートの規制解除は見送られた。通行規制解除には2週間程度かかる見通し。



信州・北アルプス・他の夏山登山情報(2025.6/下)

■6/30;白馬村「白馬五竜高山植物園」上部にある「地蔵の頭」で「とおみ尾根夏山安全祈願祭」が開かれた。
同園を運営する「五竜」は風切地蔵尊前で行政関係者や地元区、索道事業者、山関係者、観光団体らが50人が参列して仏事を執り行い、来場者や登山者、従業員らの安全無事を祈った。 山岳遭難などがなく安全にシーズンを終えられるよう地蔵菩薩に手を合わせた。

■6/下;そろそろ夏山シーズン開始。稜線はほぼ雪解け、中腹(標高2000m-2400m)は雪多し。
(1)白馬岳;
4/26〜;白馬山荘、6/21〜;白馬大池山荘は営業中。6/28〜;白馬岳頂上宿舎営業開始。7/1;天狗山荘営業開始は延期。7/25頃;白馬鑓温泉小屋営業予定。
白馬大雪渓は雪多し。落石注意。アイゼン+ピッケル要。白馬乗鞍岳の斜面は残雪多い。白馬大池はまだ雪。白馬大池〜白馬岳の稜線はほぼ夏道。アイゼンは不要。 稜線付近ではウルップ、ツクモグサ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの高山植物が咲き始め。

(2)唐松岳・五龍岳・遠見尾根;
6/21〜;唐松岳頂上山荘、6/21〜;五竜山荘は営業中。
唐松岳〜唐松岳頂上山荘〜白岳〜五竜山荘〜五龍岳の稜線ではほぼ雪解けして夏道。
稜線では黄色いシナノキンバイやミヤマキンバイ、白いハクサンイチゲなどが咲き始めています。コマクサはまだ蕾が多い。
遠見尾根の大遠見山〜西遠見山は残雪あり。西遠見山〜五竜山荘は残雪が多く冬道。アイゼン・ピッケル要。

(3)爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳;
6/27〜;冷池山荘・種池山荘は営業開始。(7/1〜早めて営業)
6/17〜;柏原新道は通行可。石畳〜水平道は夏道も出てきた。それより上部は雪多し。アザミ沢、黄金岬、ガラバ、奥の沢、富士見坂の雪渓トラバースでは滑落注意。 種池山荘や冷池山荘周辺もまだ雪あり。

■6/29;堀金烏川三股の北ア「蝶ヶ岳」・「前常念岳」への登山道を整備する堀金登山案内人組合が草刈りや倒木処理を行った。
常念岳へは一ノ沢登山口の林道が路肩崩落で通行止めで、健脚向きの三股ルートを行く人が例年より多い。組合員らは蝶ヶ岳新道と、前常念岳方面の三股ルートに分かれて整備。三股ルートでは倒木などが10ヶ所近くあり、回り道での 転倒や、植生の踏み荒らしの原因になるため、木を伐採・切断、安全に通れる道を確保した。常念岳は一ノ沢ルートの利用者が多いが、林道一ノ沢線が2024年夏の路肩崩落で一般車両は通行できない。このため、三股ルートを使う人が多く、 三股登山口に登山者が偏る傾向が出ている。6/29;駐車場が満車で路駐が30台以上あった。三股ルートは急坂や岩場があり中上級者向けで、登山口から常念小屋までの時間は一ノ沢の1.5倍以上。
一ノ沢登山口;コースタイムは約6H(一ノ沢-常念小屋;4.5H,常念小屋-山頂;1.5H)、三股登山口;コースタイムは約7H(三股ー前常念;5.5H+前常念-山頂1.5H+山頂-常念小屋:1H)
作業に参加した常念小屋の山田さんは「三股ルートの登山者は例年の倍以上いるのではないか。遅い時間に到着する人も増えた」と。組合は安曇野市の補助を受けて毎年6月に登山道を整備。「地元に住むメンバーの使命感と心意気で やってきたが、いつまで続けられるか分からない。苦労して維持している状況を多くの人に知ってほしい」と。

■立山町の「称名滝」はこの時期水量が多くなり、流れの激しい雄大な景観を楽しむことができます。
称名滝は落差は350mと日本一、国の名勝天然記念物指定。水量が多いと現れる「ハンノキ滝」も称名滝の隣に見ることができ、室堂平からの雪解け水が多く流れ込むこの時期ならではの景観が広がっています。

■「草津白根山」で湯釜付近を震源とする火山性地震が増えています。
隆起を示すわずかな傾斜変動が時々認められ、地下の浅い所を膨張源とする緩やかな地殻変動も続いているという。気象庁によれば、6/26;23回、6/27;5回(15:00)。噴火警戒レベルは「1」、今後、火山活動が高まる可能性があります。 気象庁は、湯釜の火口から500mでは、ごく小規模の火山灰などが噴出する可能性があるとして注意を呼びかけています。

■6/26;6:00-22:00;奥飛騨温泉郷は毎年「露天風呂の日」(6/26)とし露天風呂を無料開放する。
平湯温泉・平湯の湯(6:00-21:00)、栃尾温泉・荒神の湯(8:00-22:00)、新穂高温泉・新穂高の湯(8:00-21:00)、ひがくの湯(11:30-20:00)、新平湯温泉・ひなの湯宿松乃井(10:00-13:00)の5ヶ所。各露天風呂の4スタンプを集めると 記念品進呈。
(問)奥飛騨温泉郷観光協会 TEL 0578-89-2614

■6/28-7/18;高山市「奥飛騨温泉郷」で屋根のない二階建てのオープンバスが運行する。
温泉宿泊客が減りつつ中、地元の観光協会が地域の魅力を広めようと、屋根のない観光バス「おくひだマウンテンバス」を運行する。「おくひだマウンテンバス」は、晴れた日には北アの雄大な自然を間近に楽しめ、地元の旅館スタッフが ガイドとして同乗、奥飛騨の魅力を紹介する。
運行;平湯BT〜新穂高ロープウェイ間(23km)を1日6便3往復。(料金;\2000/一律,座席数;44席,全席指定)。予約は「発車オーライネット」。チケットは平湯BT、高山濃飛BC。

■6/20-6/26;新穂高温泉の露天風呂「新穂高の湯」はライトアップ。21:00までの夜間入浴可。
新穂高温泉は標高1000mを超える山岳にあり、槍ヶ岳や穂高岳の登山口としても知られる奥飛騨温泉郷の最奥地に広がる温泉。豊富な湯量と良質な単純温泉を誇り、旅館やホテルが点在する温泉リゾート。「新穂高の湯」は蒲田川の清流脇に 設けられた開放感あふれる混浴露天風呂。深緑や紅葉時には山に沈む夕陽とともにライトアップ、昼とは異なる静けさと温もりが楽しめる。
源泉;宝温泉,泉質;単純温泉,源泉温度;42℃,湧出量;800L/分自噴,源泉かけ流し、加水・加温・循環なし。無色澄明、ほんのりと硫黄の香り。
(営業;2025.4/26-10/30;8:00-18:00,入浴料;\300/清掃協力金,河川増水時休業,冬期休業)
脱衣場は男女別、日帰り温泉の中では唯一の混浴露天風呂。水着着用は任意。全裸で入浴する客が橋上から見えるため、住民や観光客から改善を求める声が上がり、2025年7月〜;入浴時は水着又はバスタオル着用を義務化。
(問)奥飛騨温泉郷観光協会 TEL 0578-89-2614

■2024.1/1;能登半島地震で被害を受け、一部区間で運休中の「黒部峡谷鉄道」は、計画通り2026年中の工事完了を目指す。
「トロッコ電車」(黒部峡谷鉄道)は、能登半島地震で橋が落石の被害を受け、周辺で岩を取り除く工事が進められている。復旧工事は2025.5月再開、落石対策として岩の塊を撤去する作業は予定通り進んでいるという。2025.4月の雪崩による 斜面の崩落は大きな影響はなく、今後は落石対策や地盤の補強工事、橋の復旧を進め、計画通り2026年中の工事完了を目指す。2025年は中間の猫又駅までの折り返し運行中。全線開通の時期は未定。

■6/18;「大町山岳博物館」で飼育していた国の特別天然記念物の「ニホンライチョウ」の成鳥1羽が死んだ。
4歳の雄で死因は不明。国の保護増殖事業計画に基づき、3月に「富山市ファミリーパーク」から展示のため移された個体。博物館によると、6/上から食欲不振や体調不良がみられ、餌を変えるなどしたが回復せず、6/17;死んだ。 博物館で飼育しているニホンライチョウは6羽。

■7/12-10/13;「白馬猿倉線」バス運行
県道白馬岳線(白馬駅-八方BT-猿倉)は雪崩による道路崩落や路面段差などで、7/中まで復旧工事中。一部区間(猿倉-白馬館ヘリポート)(1.2km)は車両通行止め。
白馬館ヘリポート〜二股GT(4.4km)は一般車両通行不可、タクシー・バス・送迎車通行可。マイカーは八方第3P、八方第5P(無料)に駐車、八方BTからバス乗車。
2025年度の猿倉線バスは予約制。復旧工事が完了しない場合は猿倉登山口より1.2km手前の臨時バス停までの運行となる。(\2000/大人,\1000/小人)
予約は6/23〜、乗車1ヶ月前から受付、予約は発車オ〜ライネット。座席指定なし、当日空席があれば乗車可、混雑時には立席あり。
県道白馬岳線は雨量規制などで通行止めあり。
白馬駅5:55発/八方BT6:00/猿倉6:22着、7:20発/7:25/7:47着、13:45発/13:50/14:12着
猿倉8:02発/八方BT8:24/白馬駅8:29着、13:00発/13:22/13:27着、14:30発/14:52/14:57着
(問)アルピコ交通白馬営業所 TEL 0261-72-3155(8:00-18:00)

■ライチョウは本州中部の高山帯のみで繁殖する。1980年代の調査では約3000羽がいたと推測されるが、現在は約1700羽まで減った。環境省のレッドリストでは近い将来絶滅の可能性が高い「絶滅危惧TB類」に分類。大半が北アと南アに生息し、 中アでは半世紀前に絶滅したとされていたが、復活プロジェクトで今では100羽程度まで生息。北アでの雷鳥の目撃情報。(〇は目撃数が多い場所;登山者も多い)
毛勝山・劔岳・立山三山・浄土山・〇立山みくりが池・〇雷鳥平・天狗平・奥大日・大日・五色ヶ原・〇白馬乗鞍・〇白馬大池・〇小蓮華・〇白馬岳・〇唐松・〇八方尾根上部・五龍・鹿島槍・〇爺・スバリ・針ノ木・針ノ木峠・七倉・ 野口五郎・水晶・雲の平・鷲羽・三俣蓮華・北ノ俣・双六・抜戸岳・笠・〇燕・〇大天井・〇常念・前常念・〇蝶・〇西鎌尾根・槍ヶ岳・大喰・南岳・北穂・涸沢岳・奥穂・西穂・前穂・焼岳・〇乗鞍岳・〇御嶽山。 個人的にはその他に朝日岳、雪倉岳、雷鳥坂、船越ノ頭、旭岳、白馬鑓ヶ岳、大出原、白岳、立山、蓮華、爺、鹿島槍、燕、大天井、常念岳などでも見かけたことがあります。



信州・北アルプス・他の春山登山情報(2025.6/中-6/上)

■6/16〜;北ア「白馬」岳の登山口・猿倉に続く県道322号(白馬岳線;二股ー猿倉間5.6km)の亀裂現場は歩行のみ通行可。
亀裂や段差ができ、猿倉登山口までの5.6km間が春以降も通行止めだった。登山口の1.2km手前まではタクシーやバス、送迎車など駐車を伴わない車両に限って通行可。一般車は通行不可。現場周辺では復旧工事が続き、道路脇には仮設の 階段を設置し、歩行者の安全を確保。登山口までは徒歩15分。山小屋は「登山口に続く県道が通行できるようになりほっとしている。夏山シーズンは大雪渓に加え、高山植物も楽しめるので、多くの人に来て欲しい」と。7/中からは 白馬駅-猿倉登山口手前まで路線バスが運行予定。

■県道白馬岳線(二股〜猿倉間)(5.6km)は現在通行止め。6/16〜;猿倉〜白馬館ヘリポート(車両転回場)間(1.2km)は車両通行止め。
猿倉P下約1.2kmまではタクシー・バスが通行可。猿倉Pは亀裂で利用不可、一般車は通行不可。車両転回場所から猿倉間は徒歩のみ入山可。
八方駐車場(第3P、第5P、ローソン東側P)に駐車、八方BTからタクシー、バスを利用。バス運行開始は7/中以降。
(問)白馬観光タクシー白馬駅前営業所 TEL 0261-72-2144
(問)アルピコタクシー TEL 0261-22-1898
(問)アルプス第一交通 TEL 0261-22-2121
(問)アルピコ交通白馬営業所(猿倉行バス) TEL 0261-72-3155

■白馬村猿倉登山口への「白馬岳線」(二股〜猿倉間)は現在冬期通行止め。6/28頃、猿倉登山口の県道白馬岳線の通行規制が解除予定。
・7月夏山シーズン前には通行規制が解除される見通し。猿倉荘手前約1kmにゲートを設置予定。
・猿倉Pは一般車駐車不可。バス(アルピコ)・タクシー・送迎車は通行可(見込み)。ゲート〜猿倉荘;車不可,徒歩のみ15分
・マイカーは八方第3P,八方第5P,ローソン八方東側P。

■6/10;落石や路面変状で、崩落などの危険があるとして通行止めが続いている白馬村の県道「白馬岳線」(二股〜猿倉間)について、県大町建設事務所は、二股〜猿倉手前約1.2km地点までの区間で、6/16;10:00;規制を解除すると発表。 一般車両は二股から先は通行不可。バスやタクシーなどの交通機関や宿泊施設等の送迎車のみ通行可。路線バスは7/中以降に運行開始となる見通し。

■JR信濃大町駅〜七倉登山口間に「裏銀座登山バス」運行。
夏山シーズン中の7/18-9/28;毎日、10/4-10/26;土/日/祝運行。新緑・紅葉の高瀬渓谷の大町ダム・七倉ダム・高瀬ダム、葛温泉入浴、裏銀座縦走登山、湯俣温泉入浴、七倉岳登山など。
駐車場;信濃大町駅前P(P100,何日停めても\1500)、七倉登山口P(P80,無料)、七倉ダム下広場P(高瀬館の少し先)(P200,無料)。お盆・紅葉などの最繁期は満車となる場合は葛温泉「温宿かじか」西側に登山用臨時P開設。温宿かじか〜七倉Pはタクシー、裏銀座登山バス
七倉ダム下広場P〜七倉登山口まで徒歩約15分、タクシー約3分(有料)、裏銀座登山バス約5分(無料)。2025.6/10-6/13,6/27-7/11;七倉ダム下広場P使用不可
JR信濃大町駅-七倉登山口間のバス所要;約35分。停車BT;JR信濃大町駅-大町温泉郷-仙人閣-温宿かじか-高瀬館-七倉ダム下-七倉登山口
バス運賃;(片道;1500/大人,中学生以上,\1000/小学生);交通系ICカード,QRコード決済(PayPayなど)使用可
バス時刻;信濃大町駅;5:15/7:15/12:40/14:30発-七倉登山口着;5:50/7:50/13:15/15:05着
バス時刻;七倉登山口;6:15/9:35/13:25/15:15発-信濃大町駅;6:50/10:10/14:00/15:50着
(問)裏銀座登山バス(大町市観光文化課)TEL 0261-22-0420(代)(平日8:30-17:15)

■七倉登山口〜高瀬ダム間は「新高瀬川発電所管理用道路」(東京電力リニューアブルパワー管理)で一般車両は通行不可。自転車も通行不可。この区間は徒歩(1.5H)または特定タクシー(15-20分)利用。連続降雨量70mm/時間雨量15mmで通行禁止。
2025.4/16開通;4/17-8/31;5:00-19:00,9/1-9/30;5:30-18:30,10/1〜11/下;6:00-17:00運行(タクシー料金;約\2600円/1台,4人相乗り)
(問)アルプス第一交通 TEL 0261-22-2121
(問)アルピコタクシー TEL 0261-23-2323

■初夏にかけて、栂池高原・栂の森(現在は栂池自然園)〜(雪道)〜天狗原〜白馬乗鞍岳、小谷温泉〜雨飾高原〜(雪道)〜雨飾山・大渚山、八方尾根・ケルン〜(雪道)〜唐松岳、位ヶ原山荘/大雪渓肩の小屋〜(雪道)〜乗鞍岳、一ノ沢〜笠原沢〜(雪道)〜常念岳、 三股〜まめうち平〜蝶沢(雪道)〜蝶ヶ岳、中房〜合戦尾根・富士見B(雪道)〜合戦の頭〜燕岳、上高地〜横尾〜本谷橋〜(雪道)〜涸沢または横尾〜槍沢ロッジ〜ババ平/大曲〜(雪道)〜槍沢。扇沢〜大雪渓〜(雪道)〜針ノ木岳、扇沢〜柏原新道・ケルン〜 (雪道:現在未開通)〜爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳、猿倉〜(雪道)〜大雪渓〜白馬岳などを登っています。日差しも強く、北アの雪は腐ってドボドボと埋まったり、時には膝や腰まで埋まることもあります。また、早朝は凍っていますが、日中は雪が解けて滑るので 体力を消耗します。雪解けでダケカンバの枝が突然飛び出てきたり・・・。夏道はこの時期は雪に埋もれているところが多い。残雪の沢の斜面のトラバースはたいへん危険。冬道は殆どきつい斜面を直登することが多い。滑落注意。

■6/14;北ア「薬師岳」(標高2926m)の夏山開き安全祈願祭が富山「播隆上人像公園」で開かれた。
播隆上人の像の前で、大川寺の住職らが仏事を執り行い、参列者約50人が登山シーズンの安全を祈った。登山ルートにある太郎平小屋は「2023年から徐々に登山客もコロナ禍前に戻りつつあり、安全な登山の普及に努めたい」と。関係者がテープカット。 記念登頂会があり66人が参加。冬期、同寺が保管していた薬師如来像と日光菩薩像、月光菩薩像を山頂に運ぶため、1泊2日の登山に臨んだ。

■6/4;小谷温泉の「奥の湯・雨飾荘」〜「雨飾山登山口」/「鎌池」までの林道「姫川妙高線」が開通した。

小谷温泉〜湯峠間は6/16;通行止め解除予定。湯峠〜笹野(大網)間は災害復旧工事で通行止め。通り抜け不可。
雨飾山登山口には雪なし。ブナ平〜荒菅沢間は残雪あり、岩尾根〜笹平〜雨飾山頂は雪なし。
登山口前のトイレ・駐車場(第1P+第2P;P100)は24H利用可。6/7〜;雨飾高原キャンプ場OPEN。
鎌池は雪が解けていますが、周囲にはまだ残雪あり。

■6/1;夏山シーズンの本格到来を告げる「第71回八ヶ岳開山祭」が南八ヶ岳と北八ヶ岳で開かれた。
会場では神事を執り行い、今シーズンの登山者の安全を祈願、参加者には高山植物のトウヤクリンドウなどをデザインにあしらった記念バッジと赤嶽山神社のお札が配られた。

■6/1;北ア「剱岳」(標高2999m)の山開きが上市町馬場島の登山口で行われた。
関係者約100人が登山者の安全を祈り、遭難事故による犠牲者をしのんだ。「剱岳鎮魂の社」で神事が行われ、町長や観光協会長が遭難事故の遺族らが玉串をささげた。町長は「登山者が無事故で安全に帰宅できることを願う」と。 関係者がテープカット。鎮魂の社には366柱を祀る。2024年1年間に剱岳で遭難した人は79人、死者1人で過去最少。富山県警山岳警備隊によると、2025年は2-3月に降った雪の影響により残雪が多く、標高2000m以上には多くの雪が残っており、 残雪対策用の装備をして入山するよう、登山者に注意を呼びかけている。

■6/1;大町の夏山開き「第68回針ノ木岳慎太郎祭」開催
北ア「針ノ木岳」(標高2821m)開山祭。日本近代登山の先駆者として百瀬慎太郎をの業績を讃え、北アの山開きを兼ねた針ノ木岳慎太郎祭。
・上級者向けの「記念登山」(針ノ木大雪渓をガイドと登る記念登山)(\3000/ガイド代,記念バッチ,保険料含);アイゼン8本・ピッケル・メット要。祭典・神事に参加しない。
 7:10-7:30;扇沢駅受付,7:30;扇沢集合,8:00;針ノ木雪渓,針ノ木峠(昼)→15:00頃;下山
・初心者向けの「花街道トレッキング」(針ノ木大雪渓を目指す花街道トレッキング)(\2000/ガイド代,記念バッチ,保険料含)
 7:30-7:55;扇沢駅受付,8:30;針ノ木自然遊歩道トレッキングコース入口で祭典・神事参加。9:15;祭典・神事終了後出発。赤石沢出合(旧祭典広場)、自由行動(昼)→13:00下山予定
(各コース定員;50人,完全予約制,先着順,締切;5/23,定員になり次第締切,小雨決行)。これまでは日本三大雪渓の一つ「針ノ木雪渓」下で祭典・神事を行ったが針ノ木自然遊歩道入口に変更。
登山靴、雨具(レインウェア)、防寒具、手袋、替え靴下、水筒、サングラス、帽子、昼食・行動食、携帯トイレなど持参。
実行委は「北アの山開きイベントの一つ。上級者から初心者まで誰でも参加できるコースを用意したのでたくさんの方に参加いただければ」と。
※天候・残雪の状況により計画の一部変更や中止になる場合あり。
(問)針ノ木岳慎太郎祭実行委員会事務局(大町観光協会内) TEL 0261-22-0190

■6/1;松本「上高地」の梓川右岸ウェストンレリーフ前で「第79回ウェストン祭」が開かれた。
イギリス人宣教師のウォルター・ウェストンは、明治時代に日本アルプスの山々を歩いて世界に紹介したことで知られ、上高地では毎年、その功績をしのんで「ウェストン祭」が開かれています。記念碑前に関係者や登山愛好家など 250人が集まった。「日本山岳会信濃支部」が「上高地をこよなく愛し、山登りの楽しさを教えてくれたウェストンさんに感謝し安全登山を誓います」と。地元の安曇小の児童たちが記念碑に花を手向けて合唱を披露した。 全員で黙とうを捧げてウェストンの功績をしのんでいた。2025年は主催する日本山岳会の創立120周年を記念し、初めてウェストンの母国とつながる在日英国大使館関係者を招いた。

■5/31;白馬村の「白馬グリーンスポーツの森」駐車場で「第59回貞逸祭・白馬連峰開山祭」が開かれた。
山岳や観光の関係者ら約100人が参加。北ア・白馬岳の山小屋を開き、近代登山の発展に尽力した松沢貞逸翁の業績を顕彰し、白馬連峰の山開きとして1967年から開催。神事が行われ、夏山の安全とにぎわいを願った。2025年は登山口の 猿倉へと通じる県道白馬岳線が上部ののり面崩落の影響で、現在、冬季閉鎖中。そのため式典のみを行い、白馬大雪渓に向かう「白馬山案内人と行く大雪渓トレッキングツアー」は見送られた。

■5/31;北ア北部、白馬連峰の夏山シーズンの到来を告げる「第59回貞逸祭・白馬連峰開山祭」が開催された。
残雪の白馬の山並みと深まる緑のコントラストが美しい季節。白馬連峰における山小屋創業・観光登山の発展に尽力した松沢貞逸の功績を讃える「貞逸祭」と登山者の安全を祈願する山開きとしての「開山祭」が開かれ、2025年で59回目。 白馬村丸山俊郎村長や山小屋関係者や地元ガイドの白馬山案内人など約100人が参加して山での安全を願った。夏に向けて観光や登山で多くの人が訪れる白馬の夏山シーズンが始まろうとしているが、白馬岳登山の人気ルートである白馬大雪渓へ 向かう「白馬岳線」(二股-猿倉間)は冬期閉鎖解除が延期となり、加えて2024年秋から登山口の「猿倉駐車場」の亀裂による利用禁止になっている。例年は猿倉で開山祭が行われ、同時開催の白馬三山縦走登山ツアーや大雪渓トレッキングは 中止となった。復旧に向けた具体的な計画はまだ確定していない。白馬岳へは栂池高原から白馬大池を経由する登山ルートがある。白馬には八方尾根・八方池トレッキングや小遠見山トレッキング、唐松岳〜五龍岳など山歩きが楽しめる場所が 豊富にある。高山植物が咲き出すこれからは山歩きには最適な季節を迎える。

白馬村北東部の青鬼の棚田は日本のふるさとの風景を残す場所。
R148から細い曲がりくねった山道を抜けると、郷愁を誘う家屋が並ぶ集落がある。棚田の脇にある用水路からは勢いよく水が流れる。青鬼地区の家屋や神社、用水路、石垣などを含む約60haは文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」指定。 江戸時代後期に建てられた家屋が青鬼地区では現在も住居や資料館として利用されている。5/中からは田んぼに水が張られ、田植えの時期を迎える。今から30年前、紫米をつくり特産品として出荷している。「青鬼」という地名は、昔、鬼無里に 鬼が現れ悪事を働いた。村人は鬼を穴に閉じ込めたが忽然と姿を消した。その後、集落に鬼が現れ、発展のために尽力し、村人から信仰されるようになったという。白馬村役場によると、後継者不足や過疎化で農家をやめるところも多い。 江戸時代から残る用水路や石垣の管理は簡単ではない。青鬼の棚田のような景勝地を守るためには、住民だけでなく、ボランティアや行政の協力も必要。

■山岳遭難時の迅速な救助。
長野県警によれば、2024年発生した山岳遭難は321件、計50人が亡くなっています。5/30;県警と「登山用地図アプリ」(ヤマレコ)、KDDIが連携して、専用アプリで救助活動の実証実験が行われた。ヤマレコは、これまで登山者が位置情報や 行動履歴を家族などに知らせるアプリを開発。遭難が起きた時に県警と情報共有する協定を結んでいて、山岳遭難の救助の迅速化につなげています。さらにKDDIが開発した「au StarlinkDirect」を活用し、電波が届かなくても、空が見える 場所での(衛星)通信が可能になる。遭難情報を受け取った家族がより正確な情報を救助隊に伝えることで、通常は数日以上かかる救助の初動が30分以内に大幅に短縮されるという。ヤマレコは「実際に遭難され、そこから助かるまでその時間が どれだけ短いかというのが助かる基準の1つ、ひとりでも多くの方が助かるようになっていくといい」。このシステムは、2025年秋頃から提供予定。
※遭難者から携帯電話(圏外エリア)SOS→SOSをStarlinkで受信、家族等にSNSで遭難通知、警察への遭難状況通知、山岳救助隊への連携。

■活火山「浅間山」(標高2568m)の火山性地震は2024年4/中以降増加した状態が続いています。噴火警戒レベルが「2」(火口周辺規制)
火山性地震は以下の通り。
2025.7/25;25回(15:00),7/24;33回,7/23;24回,7/22;54回,7/21;37回,
2025.7/20;46回,7/19;66回,7/18;43回,7/17;44回,7/16;44回,7/15;75回,7/14;13回,7/13;38回,7/12;48回.7/11;48回,7/10;35回,7/9;50回,7/8;34回,7/7;41回,7/6;52回,7/5;62回,7/4;35回,7/3;40回,7/2;61回,7/1;65回,
2025.6/30;39回,6/29;46回,6/28;39回,6/27;39回,6/26;86回,6/25;52回,6/24;51回,6/23;52回,6/22;55回,6/21;64回,6/20;62回,6/19;60回,6/18;81回,6/17;95回,6/16;69回,
2025.6/15;58回,6/14;48回,6/13;53回,6/12;47回,6/11;51回,6/10;67回,6/9;55回,6/8;37回,6/7;29回,6/8;37回,6/6;70回,6/5;77回,6/4;75回,6/3;82回,6/2;104回,6/1;125回,
2025.5/31;64回,5/30;49回,5/29;45回,5/28;71回,5/27;91回,5/26;31回,5/25;48回,5/24;26回,5/23;63回,5/22;54回,5/21;61回,5/20;50回,5/19;71回,5/18;53回,5/17;48回,5/16;51回,
これ以前は2025年北ア山岳情報158を参照。



■2025.5-7月;主な山岳遭難
■7/21;北ア「北穂高岳」で登山をしていた男性が疲労のため行動不能になり救助された。 7/18;男性は単独で上高地から入山、7/21;南岳から北穂高岳に向け登山中、大キレット付近(標高2800m)で疲労のため行動不能になった。男性は「疲労や手足のしびれ」の症状を訴えていて、7/21;10:30;パトロール中の長野県山岳遭難防止常駐隊員に 救助要請。15:30;男性を救助、付近の山小屋に収容した。男性は疲労しているものの、ケガはない模様。

■7/20;6:40;北ア「剱岳」の源次郎尾根(標高2550m)で登山をしていた女性が落石を受けて負傷、県警ヘリで救助された。富山県警山岳警備隊員と県警ヘリコプター「つるぎ」が出動、女性は救助、病院に搬送された。女性は右肩等を骨折する重傷。

■7/20;北ア「白馬岳」を登山していた男性が体調不良で、行動不能になり救助された。男性は2人パーティで猿倉から1泊2日の予定で白馬岳に入山、登山中、大雪渓(標高2600m)で体調不良のため、行動不能となった。16:30;同行者から救助要請、 県山岳遭難防止常駐隊が出動、18:30;男性を救助、付近の山小屋に収容した。男性は脱水症状により歩行できなくなったとみられます。

■7/20;北ア「大天井岳」で女性が下山中に転倒、重傷を負い救助された。女性は常念岳から大天井岳間を縦走中、大天荘付近(標高2900m)で転倒した。7/20;13:30;本人から「大天井岳から下る途中で転倒し歩けない」と救助要請、 17:00;県警ヘリが救助、松本の病院に搬送した。女性は右足の骨折などで重傷を負った。7/19;女性は2泊3日で登山仲間の女性と2人で一ノ沢登山口から入山した。

■7/20;北ア「大黒岳」(標高2350m)で下山中に浮石により男性が転倒、ヘリで救助された。7/19;男性は北ア「唐松岳」に単独で入山、7/20;五竜岳から下山中、浮石で転倒、負傷した。付近をパトロールしていた長野県山岳遭難防止常駐隊員に 本人が救助要請、12:00;長野県消防防災ヘリで救助、大町の病院に搬送された。男性は右足を負傷。

■7/20;6:00;北ア「野口五郎岳」山頂付近(標高2900m)で男性が救助された。長野県山岳遭難防止常駐隊に「疲労により行動不能」と救助要請があり、県警ヘリが出動、9:00;男性を救助、大町の救急隊に引き継いだ。男性は疲労しているものの、 ケガはない模様。7/18;男性は18日に単独で七倉登山口から入山。

■7/20;北ア「槍ヶ岳」北鎌尾根(標高2800m)で落石があり、9:00;女性の同行者から「同行者が落石を受け負傷した」と通報があり、11:00;女性は県警ヘリで救助、松本の病院に搬送。右腕を負傷。7/20;女性は人パーティで北ア槍ヶ岳に入山、登っている途中だったという。

■7/19;18:00;北ア「槍ヶ岳」山頂付近(標高3000m)で、通りがかりの登山者から「滑落した人がいる」と付近の山小屋に届け出があった。山小屋から警察に通報があり、7/20;朝から長野県警ヘリが捜索。 7:00;遭難者を山頂から南南東の岩場の斜面で発見・救助したが死亡が確認された。警察が身元の確認を進めています。

■7/19;7:30;北ア「燕岳」の合戦ノ頭付近(標高2600m)で女性が下山中に転倒、ケガをした。7/18;女性は2人パーティーで中房登山口から入山、7/19;燕岳から下山中に転倒、同行者からの救助要請を受けて、消防防災ヘリが女性を救助、 松本の病院に搬送した。女性は左ひじをケガをしている模様。

■7/19;14:30;北ア「燕岳」で下山中に第1ベンチ(標高1700m)で女性が疲労により行動不能になりヘリで救助された。7/18;女性は3人パーティで中房登山口から入山。7/19;同行者から「女性が登山道で疲労により動けなくなった」と救助要請があり、 16:30;長野県消防防災ヘリが女性を救助、松本の病院に搬送した。

■7/18;8:00;糸魚川の北ア「雪倉岳」で男性が滑落、県消防防災ヘリで救助された。白馬山荘から朝日岳に向かっていた男性が雪倉岳の雪渓を歩いていて約20〜30m滑落した。男性は自力で消防に通報、救助要請。 10:40;消防防災ヘリで救助、病院に搬送された。男性は3泊4日で1人で登山に来ていて、3日目の朝、滑落したという。男性は両足の大腿部をケガし、命に別条はないという。

■7/17;10:30;北ア「雲ノ平」(標高2450m)の登山道で男性が足を滑らせて転倒、自力で下山することが困難になったため、県警ヘリで救助された。男性は雲ノ平山荘から高天原山荘へ向かう途中で左足首を骨折する重傷を負った。 男性は自力で雲ノ平山荘まで戻たったが、症状が回復せず自力での下山が困難になったため、7/18;山荘を通じて富山南警察署に救助を要請。

■7/17;14:40;北ア「奥穂高岳」で男性が疲労により行動不能に。7/17;男性は単独で上高地から入山、涸沢から奥穂高岳に向け登山中、ザイテングラート付近(標高2750m)で疲労により行動不能になった。本人から「低体温症で動けなくなった」と救助要請、 北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動、男性と接触、ビバークの装備を渡し1泊するよう指示した。7/18;8:30;遭対協隊員が出動し男性を救助、近くの山小屋に収容した。男性に低体温症の症状はみられず、疲労はしているが、 ケガはないもようで、山小屋まで自力で歩いた。本人の意向で自ら山小屋から歩いて下山するという。

■7/13;16:00;北ア「唐松岳」で病気で動けなくなった男性が県消防防災ヘリで救助された。7/13;八方尾根から入山、唐松岳の丸山ケルン(標高2400m)で体調を崩し、動けなくなった。 同行者から救助要請があり、17:30;県消防防災ヘリで救助、松本の病院に搬送した。男性は持病があったといい、命に別条はないという。7/14;下山予定日だった。

■7/13;11:00;北ア「白馬大雪渓」で女性2人が落石に巻き込まれ、ケガをした。7/13;2人は白馬岳に入山、標高約1800mの大雪渓で落石に巻き込まれた。2人は別のパーティーで、1人の女性は7人パーティー、もう1人の女性は単独で登山。 女性の同行者が消防に連絡、2H後に県警ヘリで救助、松本の病院に搬送された。女性は両足、もう1人の女性は腰にケガがをしているとみられます。警察によれば、上から転がってきた大きな石が途中で割れ、その破片が落ちてきたという。

■7/13;9:30;北ア「白馬鑓ヶ岳」から猿倉に向けて下山中に女性が大ケガで、県消防防災ヘリに救助された。7/12;女性は栂池自然園から入山、7/13;白馬鑓ヶ岳の小日向のコル付近(標高1700m)の雪渓で滑落して動けなくなった。女性からの救助要請を受けて、 12:00前、県消防防災ヘリが救助し大町の病院に搬送した。女性は右足の骨を折る重傷。2人はコースを外れ、山を下っていたという。同行者もヘリで救助された。

■7/12;17:00;八ヶ岳「赤岳」から下山中の女性が岩場でつまずき転倒、ケガをした。
7/12;17:00;赤岳の地蔵尾根付近で女性が下山中に岩場でつまずき転倒。女性は左足首にケガをし、一緒に登山をしていた人から救助要請があり、警察と消防の救助隊が活動を行っています。 女性は4人パーティーで赤岳に入山、美濃戸に向けて下山中だったという。

■7/9;15:00;北ア「赤岩岳」(標高2700m)で女性4人が倒木で通れなくなり救助された。 7/9;北ア「燕岳」から「槍ヶ岳」に向かう途中、登山道に木が倒れていて、「倒木で通れない」と知人を通じて救助要請。北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員が出動、20:00;4人を救助、付近の山小屋に収容した。

■7/8;北ア「燕岳」で女性が下山中に転倒して大ケガ。
7/7;女性は中房温泉登山口から単独で入山、7/8;燕岳から下山中で標高1600mの第1B付近でバランスを崩して転倒。12:30;本人から救助要請で、安曇野警察署山岳遭難救助隊員や松本広域消防局の消防署員に救助、安曇野の病院に収容された。 女性は足の骨を折るケガ。

■7/6;北ア「常念岳」の第2B(標高2300m)で女性が下山中に転倒、大ケガ。7/5;女性は3人パーティーで一ノ沢登山口から入山、7/6;10:30;下山中に登山道の階段を踏み外して転倒してケガをした。7/6;通りがかりの登山者を通じて110番通報があり、 警察と地元の遭対協の隊員が出動、18:00;女性を救助し、松本の病院に搬送された。右肋骨骨折などの重傷。

■7/4;北ア「白馬岳」の「大雪渓」(標高2200m)で女性が落石にあたり、ヘリで救助された。女性は4人パーティーで白馬岳に入山、登山中に落石を受けた。14:00;同行者から「大雪渓付近で落石が仲間の右脇付近にあたり、出血している。自力で歩行ができない」と救助要請。 長野県消防防災ヘリが出動、16:40;女性を救助、松本の病院に搬送した。女性は脇腹付近をケガしている模様。

■7/3;八ヶ岳「天狗岳」で女性が岩場で転倒して動けなくなり、救助活動が行われています。7/3;女性は2人パーティーで天狗岳に登り、天狗岳から茅野の唐沢鉱泉登山口に向け下山中、標高2300mの登山道の岩場で、足を滑らせて転倒、 足にけがをした。12:30;仲間から救助要請があり、17:30;山岳遭難救助隊や諏訪山岳遭難防止対策協会の救助隊員らが出て救助活動、18:00;女性を救助し、病院に搬送、左足首骨折で重傷。

■7/2;14:20;北ア「五竜岳」山頂付近(標高2800m)で男性が滑落、ヘリで救助された。7/2;男性は2人パーティーで遠見尾根から入山、山頂付近を登山中、滑落してケガをした。14:40;同行者から「仲間が滑落して近くの山小屋に移動したが、 自力で下山できない」と救助要請。16:30;長野県消防防災ヘリが出動、男性を救助し松本の病院に搬送した。男性は右目付近をけがしている模様。

■6/29;14:00;北ア「燕岳」(標高2763m)で女性が縦走路で滑落、救助された。登山者から「蛙岩で滑落した女性が助けを求めているが姿が見えない」と警察に通報があった。 北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員が現場に向かい、16:30;登山道に戻れなくなっていた女性を救助した。目立ったけがはないという。6/28;女性は単独で一ノ沢から入山、常念小屋に宿泊、6/29;下山予定で燕岳に向かっていた。 女性は足を滑らせて20m滑落したという。蛙岩は燕岳-大天井岳間の「表銀座コース」にあり、花崗岩が重なった特異な形状で知られています。

■6/29;北ア「常念岳」(標高2857m)で縦走中の大学生がバランスを崩してヘリに救助された。6/28;学生はサークルの11人パーティーで三股登山口から入山、6/29;蝶ヶ岳に向かう予定でした。しかし、6:00;常念岳山頂付近を登っていたところ、 ザレ場でバランスを崩し、転倒して歩けなくなったという。学生は自分で救助要請、10:00;長野県消防防災ヘリが救助し、松本の病院に搬送した。左膝を脱臼している可能性があるという。常念岳は安曇野から望むピラミッド型百名山。 蝶ヶ岳への縦走路は槍穂高連峰の好展望で登山者に知られています。

■6/28;13:30;北ア「赤岩岳」で男性が滑落、ヘリで救助された。通りすがりの登山者から「男性が滑落した」と110番通報。6/27;男性は2人パーティーで上高地から入山、6/28;槍ヶ岳を経由して大天井岳に向かっていたところ、 滑落したという。同行者から救助要請があり、長野県警ヘリが出動、16:00;男性を救助。両肘の擦過傷で軽傷とみられます。

■6/28;八ヶ岳「硫黄岳」(標高2500m)で男性が登山中に体調不良で行動不能になり救助された。男性は単独で硫黄岳に入山、山頂に向けて登山中に手足のしびれなど体調不良で行動不能になった。山小屋の従業員を通じて救助要請があり、 地元の遭対協の隊員が出動、男性を救助して同行下山した。男性は軽症とみられます。

■6/28;八ヶ岳「東天狗岳」(標高2600m)で女性が下山中に転倒した。女性は単独で八ヶ岳連峰の東天狗岳に入山、山頂から北に向けて下山中に転倒して負傷した。14:00;家族からの救助要請で長野県警ヘリが女性を救助、松本の病院に搬送した。 左手首骨折などで重傷。

■6/27;13:30;北ア「黒部湖」(標高1480m)で男性が登山中に約50m下の黒部ダムに転落した。男性は富山県警ヘリで富山の病院に搬送されたが、体を強く打って死亡が確認された。6/27;2人で扇沢から入山、2泊3日で水晶岳を登山する 予定だった。現場は黒部湖の東側を通って山小屋「奥黒部ヒュッテ」に向かう登山道で、平乃小屋から約1.5km南。晴れていたが、登山道はやや荒れた状態だったという。警察は男性が登山道から誤って転落したとみて、当時の状況や 転落の原因を調べています。

■6/22;8:30;北ア「奥穂高岳」ザイテングラート(標高2400m)から下山中の女性が滑落、ケガをした。6/21;女性は2人で上高地から入山、奥穂高岳から涸沢へ向けて下山中だった。女性は胸などにケガをしているという。13:00;通報を 受けた救助隊員が女性を山小屋に連れていき、女性は県警ヘリで松本の病院に運ばれた。

■6/21;塩尻「高ボッチ高原」第2P西の山林内で男性が疲労で行動不能になり救助された。6/21;9:00;単独で高ボッチ山に入山、下山中に疲労により左膝の痛みのため行動不能になった。14:40;本人から消防に「膝が曲がらなくなり、動けなくなった」と 救助要請があり、18:00;消防署員が男性を救助、松本の病院に搬送した。男性は軽傷の模様。

■6/20;北ア「西岳」(標高2650m)で女性が滑落、ヘリで救助された。6/20;女性は8人パーティーで槍ヶ岳に向かっていたところ滑落した。13:00;「登山中にケガをして動けない」と救助要請があり、長野県消防防災ヘリが出動、女性を救助、 松本の病院に搬送した。女性は両ひざ打撲のケガがを負った。

■6/19;北ア「白馬鑓ヶ岳」の白馬鑓温泉付近(標高2200m)で男性2人が遭難、1人は安否が確認できていない。6/19;男性2人は八方尾根スキー場から入山、白馬鑓温泉に向け登山中に1人が滑落した。「男性が滑落した」と通報・救助要請。 現場は雪が残っていて急な斜面で、救助要請した男性も行動不能となっていることから、警察はその場でビバークするよう指示したという。6/20;6:00;県警ヘリで救助1人を救助した。ケガはないという。滑落した男性の安否は判っておらず、 ヘリから降りた救助隊員が捜索を続けている。6/20;滑落した男性は発見に至らず、6/21;14:15;捜索が行われ、男性を発見、救助したがその後、死亡が確認された。男性は雪が残る急峻な岩場で倒れている状態で見つかったという。

白馬鑓ヶ岳はいわゆる「白馬三山」の一つです。標高約2100メートルにある白馬鑓温泉は「雲上の秘湯」として登山者に人気ですが、雪崩が頻発する場所でもあり、山小屋の白馬鑓温泉小屋の営業は7/25〜。

■6/19;北ア「白馬岳」で男性が行動不能になり、ヘリで救助された。男性は白馬村猿倉登山口から1人で入山、この日の宿泊を予定していた白馬岳の山小屋に向け、大雪渓を登っていたが全長3.5km、標高差600mの大雪渓上部、標高2400mで 動けなくなり、13:30;救助を要請した。16:00;男性は県警ヘリで救助されたが、ケガはない模様。天候は問題なく、男性はアイゼンを使っていたが、技量不足から身動きが取れなくなったと見られています。
白馬大雪渓では、6/17〜;山岳遭難が相次いでいることから、警察は、10本爪以上のアイゼンとピッケルといった装備を備えた上で、技量にあった登山を計画するよう呼びかけています。

■6/18;北ア「白馬岳」の大雪渓(標高2200m)で女性が滑落、県警ヘリで救助された。6/18;女性は2人パーティーで白馬岳に入山、16:30;大雪渓を登山中に滑落、同行者から救助要請、18:00;県警ヘリで女性を救助、松本の病院に搬送。 女性は肋骨骨折など重傷。

■北ア「白馬岳」の小雪渓上部(標高2600m)で男女が行動不能で救助された。6/17;2人は猿倉から入山、白馬岳を目指して登山中、雪渓で行動不能になり、15:30;「雪渓で動けなくなった」と警察に救助要請。2人は17:30;長野県警ヘリで救助。 ケガはないという。装備が不十分だったとみられる。

■6/16;北ア「常念岳」で男性がバランスを崩して転倒、腕の骨を折る大ケガ。安曇野警察署によれば、6/16;13:30;男性は常念岳から下山中の標高2400mの常念乗越付近で、バランスを崩して転倒、腕の骨を折る大ケガをした。男性は仲間と 常念小屋まで自力で移動、宿泊したが、6/17;4:30;痛みが強いことから救助を要請、7:30;県警ヘリで救助、松本の病院に搬送された。6/16;男性は仲間と2人で一ノ沢登山口から1泊2日の予定で入山していた。

■6/7;北ア「燕岳」で男性が転倒、県警ヘリで救助された。6/7;男性は5人パーティーで中房登山口から入山、14:00;燕山荘を目前にした標高2700mで転倒、負傷した。6/8;6:50;男性から山小屋を通じて救助要請で、9:30;県警ヘリが出動、 松本の病院に搬送された。男性は足首のねん挫とみられる。燕岳は花崗岩の独特な山容で、コマクサ群落で知られ、登山者から「北アルプスの女王」と親しまれる人気の山。 ■北ア「爺ヶ岳」(標高1800m)で50-70代の男女5人が下山中に道に迷い、疲労のため行動不能になり、長野県警ヘリに救助された。6/4;20:00;男性から「道に迷い動けない」と110番通報があり、警察はその場で一晩ビバークするよう指示。 6/5;4:00;「疲労で3人が自力歩行できない」と110番通報があり、県警ヘリが出動、9:00;5人を救助した。5人とも疲労しているがけがはない模様。警察は「明るいうちに下山できる登山計画を」と注意を呼び掛けています。

■6/1;北ア「北穂高岳」で下山中に滑落した男性が救助され、松本の病院に搬送された。警察によれば、5/29;男性は単独で上高地から入山、6/1;北穂高岳から涸沢に下山中、北穂高岳の標高2870mの南稜付近を下山中に滑落した。腰の痛みを訴え、 自力で下山できないことから、6/1;8:00;本人が近くの山小屋に連絡し救助を要請した。救助に向かった山岳遭難防止対策協会が男性を発見、13:30;県警ヘリが救助した。男性は目立った外傷はなく、会話は出来る状態という。

■6/1;北ア「槍ヶ岳」で男女2人が遭難、長野県警のヘリで救助された。警察によれば、6/1;10:00;女性が槍ヶ岳から下山中に滑落してケガをしたと、警察に救助要請。男性は女性とは別々に登山をしていて、滑落を知って女性のもとに向かったものと 見られています。2人は、13:00;県警ヘリで救助され、女性は左足の打撲などで軽傷、男性にけがはない模様。

■5/30;11:30;北ア「蝶ヶ岳」で下山中に男性が滑落、救助された。男性は蝶ヶ岳から下山中にバランスを崩して約10m滑落した。自ら救助要請、7H後に県警山岳遭難救助隊員などに救助された。男性は、背中と右足に打撲、命に別状はないという。


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