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■5/上に「新緑の木曽路」を歩いてきました。
今回は木曽路の南端の宿場町中津川市「馬籠」〜南木曽町「妻籠」を歩いてきました。その昔、江戸と京都を結ぶ中山道69次のうち木曽路11宿中の2宿場。山に囲まれた街道沿いには宿場の面影を残しています。早朝は朝もやがかかり、
観光客は見かけず、静かな昔の町並みを散策できました。その昔、木曽福島の旅情庵YHをよく利用し、YH仲間と木曽路を歩いたり、ホタル観察ツアーを行ったり、御嶽山を登ったりしていました。久しぶりの木曽路を散策しました。
馬籠では八重桜が見頃で藤の花、紫のもくれん、ツツジなどが咲いていました。駐車場は8ヶ所無料Pあり。現在は旅館など宿7軒、お食事処等27軒、お土産等17軒。
年間68万人が訪れる旧中山道の宿場町・旧山口村神坂「馬籠」。民宿や土産物店などが並ぶ宿場町はコロナ前は外国人観光客でごった返していました。信州の文豪・島崎藤村の故郷が観光客を引きつける。






木曽路・馬篭宿の風景

































■2004.2月;岐阜中津川市との越県合併の是非を問う長野県山口村の村民意向調査が行われ合併賛成が反対を上回った。
村民の多くが岐阜入りを選択したことで「平成の大合併」では越県合併の協議が法定協まで進んでいるのは全国でもここだけ。越県合併が2004年10月に実現する見通しとなった。18才以上の村民を対象に投票方式で行われた住民投票。
投票率91%。(賛成971票、反対578票)。合併協議を推進してきた村長は「村民は合併賛成の意思を明確にした。多数票を尊重する」と。中津川長も「合併してよかったという新市にしたい」と。中津川市は岐阜恵那郡北部6町村とも
合併協議を進めており、最終的に8市町村による新市を目指している。合併協議は2002年6月に始まり、2003年1月法定合併協議会を設置。2003年4月合併の是非を争点にした村長選では加藤村長が当選、合併協議が加速する形となった。
今秋にも長野県を離れる見通しが強まった。長野県知事は山口村に対して「市町村自律支援プラン」を説明したばかりだったが・・・。山口村は中津川に近く、村民は通勤や買い物、病院、ごみ処理など生活で多くの利用者がいる。
使う方言もどちらかというと名古屋に近い。信州・中山道木曽馬籠宿として親しまれてきた村で、藤村生誕地としても有名。無くなるのは寂しい。
■2004.7月;島崎藤村の生誕の地である旧中山道の「馬籠宿」。中津川市との合併が進む長野県山口村では、越県合併後の地名住民アンケートで「馬籠」が多数を占めた。「馬籠」(52%),「神坂」(45%)。2005年2月「中津川市馬籠」と いう地名が誕生。江戸の宿場名が復活し、馬籠宿の観光PRにつながる。
■2005.2/8;長野県木曽郡山口村の村民センタで岐阜県中津川市との合併に伴う「閉村式」がで行われた。
知事(田中さん)、県会総務委員長、村内の各種団体代表らが出席し、県境をまたいで合併する村に別れを告げた。式典は山口中の全校生徒(約60人)による校歌斉唱で開幕しました。村長は旧西筑摩郡神坂村が山口村と中津川市に分裂した1958年の
「昭和の大合併」を振り返りつつ、今回は「過去のようなしこりはつくらないとする住民自身の冷静な思いがあった。長野県を離れることに言葉で言い尽くせない寂しさがこみ上げてくる」と。旧西筑摩郡山田村が山口村と田立村(現在の南木曽町)に
分裂した1881年から123年余の歴史に幕を閉じた。平成の大合併での越県合併は全国初。山口村は中津川市との合併の賛否を問うた2004年2月村民意向調査で有効票の62%が合併に賛成。しかし、県知事が越県合併関連議案の県会提出を見送り、
県会は議員提案で2004年12月に可決する異例の展開だった。総務相への申請は2005.1/4。
2005.2月;「さようなら長野県山口村」
2005.2/13;長野県山口村が岐阜県中津川市に編入合併した。明治時代から120年の歴史を刻んだ山口村の名が消えた。長野県の県境が変わるのは1958年昭和の大合併で神坂村が山口村と中津川市に分裂して以来46年ぶり。山口村南部「馬籠宿」では
2/12「長野県最後の日」を記念し、大勢の観光客が訪れた。旧中山道の街道筋にある馬籠郵便局には「長野 馬籠」の消印を求めて愛好家が訪れた。山口村神坂の旧中山道馬籠宿にある馬籠郵便局は中津川市と同村の越県合併を控えた
「長野・山口」「長野・馬籠」のスタンプが押された記念切手アルバムを販売。愛好家や長野県との別れを惜しむ地元の人、観光客らが列をつくり買い求めた。アルバムはA4サイズほどの台紙に「17・2・12長野・山口」などのスタンプが押された。
郵便局は郵政公社信越支社から東海支社に管轄が変わるため、「長野県」の入った消印が押されるのもこの日が最後。地元の人や観光客は「少し寂しいね」と話しながらアルバムを買い求め、記念の消印を職員に押してもらっていた。
郵便局長は「岐阜県に入るけど今後も長野県とのお付き合いも大切にしていきたい」と。地元では日付をまたいでの記念イベントを求める声もあったが、越県合併には賛成・反対双方の運動があったことから静かに合併を迎えることにしたという。
馬籠出身の文豪・島崎藤村はこの地を舞台に江戸時代末期から明治維新にかけての激動期を長編小説「夜明け前」に書いた。旧山口村は県境を越えて、今新たな夜明けを迎える。中津川市と山口村は2005.2/13県境を越えて合併した。
越県合併は1959年栃木菱村が群馬桐生市に編入されて以来46年ぶり。平成の大合併では全国で初めて。同時に恵那郡の坂下町、川上村、加子母村、付知町、福岡町、蛭川村も同市に編入合併、8市町村で「新中津川市」が誕生した。
合併記念式典では、両県の衆院議員、総務省関係者、中津川市長、合併町村の首長ら約900人が出席。越県合併に伴って、山口村の2つの駐在所は長野県木曽署から中津川署へ移り、看板を掛け替えるほか、県道の「長野県山口村」の標識も撤去された。
新たな県境に「岐阜県中津川市」の標識が設置。法務局や税務署などの業務も岐阜県側に引き継がれる。新市の人口は約8.6万人。面積は676Ku。岐阜県の面積は山口村の約24uが加わり、約1.6万Kuとなり、人口も山口村の約2000人が増え、
約212万人。編入合併のため、新市長は引き続き中津川市長が務め、町村の首長や議員は失職。旧町村を対象に市会議員の増員選挙が行われる。中津川市観光協会は「山口の人たちを大歓迎したい。馬籠、落合、中津川宿という3つの旧中山道の
宿場町が一つになるのは観光面でも効果が大きい」と、「島崎藤村や中津川市出身の前田青邨といった偉人をテーマに新しい観光の夢が広がる」と。また、旧神坂村の分村合併を経験した同市神坂区長会長は「いよいよ神坂の悲願の日、
何とも言えない気持ち。仲良く良いまちづくりにまい進したい」。
■2005.2/13;木曽郡山口村と岐阜県北部6町村の編入合併で「新中津川市」が誕生した。
式典で長野県会議長は「山口村が温かく迎えられ、長野県と岐阜県の連携が深まるよう要望する」と。式典後、元山口村長は旧町村ごとに小学校を存続できる人口増対策や木曽路らしさを伝える観光政策を新市に求めた。
■中津川市は旧山口村・馬籠宿や落合宿を通る旧中山道を石を敷いたような特殊舗装にして旧中山道の旅が楽しめるようにした。旧山口村との合併で財政面を含め、知名度の高い馬籠宿までまとめて整備できた。整備は長野・岐阜県境の 馬籠峠付近から馬籠宿、落合宿を通り、中津川宿の手前まで10km。馬籠宿や落合の石畳は既に石で舗装しているが、それ以外はアスファルト路だった。アスファルト部分を舗装し直し、幅2〜2.5m、表面に直径1cmの白や茶色の石を敷き詰めて 石敷きの街道の雰囲気を出した。2006年度は県境付近から峠地区を通り馬籠宿までと、落合宿〜中津川宿の間計2kmを舗装した。合併特例債と過疎対策事業債が使われた。宿場町を歩いて楽しむ人をさらに呼び込みたいと。
■2005.6月;妻籠(長野県南木曽町)、馬籠(中津川市馬籠)の両観光協会は県境を越えて宿場同士の連携を深めようと、6/16;馬籠・妻籠連絡協議会を発足させた。
情報交換や観光交流を進めながら、沿線の環境美化に努め観光客が中山道の散策を一層楽しめるよう工夫していく。両宿場の間に県境が引かれたことで、関係者の間には交流の必要性が再認識された形。これまでの観光協会の接点は馬籠妻籠を
美しくする会として合同でごみ拾い活動を実施する程度、観光面で本格的に手を結ぶのは今回が初めて。2005年4月から連絡協議会として馬籠〜妻籠区間を歩いた人にヒノキはがきの完歩証を発行。完歩証は4/14〜6/15間で585枚を発行し、
完歩証は日本語版と英文版の2種類、うち英文版は4割近く。連絡協議会では、2005年度事業計画で、1)「美しくする会」の精神を継承し中山道遊歩道の環境美化と、観光客が楽しく「歩く」ための安全対策の啓もう、2)情報交換、観光交流を
図るため、連絡会議の開催、3)研修会を積極的に開くなど。会長は妻籠観光協会会長、副会長は馬籠観光協会会。会長は「お互いの観光の発展を目的にした会。つながりを意識し合った関係を持ち続けていきたい。連携プレーは相互の気持ちと
よく知り合うことが大切。出てきて楽しいという集まりにしましょう」と。完歩証は当初は宿泊客でウオーキングを楽しむ人に向けたサービスだったが、予想以上の人気で経費がかかるようになったため、6月〜;宿泊客向け(\100/1枚)、
一般希望者(\200/1人)で発行。
■中山道の宿場町・馬籠宿は石畳の坂道に店が軒を連ね観光客でにぎわう。
「平成の大合併」で越県合併した文豪島崎藤村の生地、旧長野県山口村地区。2005.10/27-10/30;2005年2月に長野県山口村など8市町村が合併した新市「中津川」では「中山道中津川 秋の宿場祭り」を開催した。中津川駅前では
「ふるさとの画家たちと藤村展」が始まり、市長らがテープカット。展覧会には前田青邨や熊谷守一、東山魁夷らゆかりのある画家の作品や、合併して中津川市となった旧山口村の馬籠宿ゆかりの島崎藤村の書簡や原稿などを展示。
「落合石畳遊歩道完成式典」(10/28),「馬籠ごへー祭り」(10/30)など。10/28;中山道落合で進められていた石畳の延長工事完成式が落合集落で行われた。中津川市長らが島崎藤村の「夜明け前」の登場人物の装いで歩き初めし、
地域住民らとともに完成を祝った。旧山口村との合併記念事業として2006年6月から約2200万円をかけ岐阜・長野の旧県境まで約120m、幅約2.5mの石畳遊歩道を整備。今後は中山道馬籠宿まで残り約2kmの延長を目指す。完成式には
市観光協会、落合、馬籠両地区の住民ら約300人が出席した。10/30;落合宿で「宿場まつり」、馬籠宿で「ごへー祭り」
■2005.11/1;木曽郡木曽福島町、日義村、開田村、三岳村が合併し木曽町が発足。2001年木曽郡全11町村による木曽市構想の研究から始まった木曽の町村再編は一区切り。「平成の大合併」で県内では2003年9月の千曲市以降、14件目の合併。 新名称の自治体発足は8件目。県内市町村数は89(19市28町42村)。木曽町は面積が476kuで県内町村で最大、人口は13900人。木曽では旧山口村が岐阜県中津川市に越県合併し、旧楢川村は塩尻に合併した。
■2006.3月;中山道の人気観光スポット妻籠と馬籠を一体でPRしようと南木曽町と旧山口村(中津川市)が共同製作した観光冊子「みなみ木曽路周遊録」が付録CDとともに完成した。
希望者に無料配布。A4判で両宿場の見どころを街道の沿線地図とともに紹介、見開き面を中心に全14頁。田立の滝や天白公園、東山魁夷・心の旅路館など、周辺の観光地、施設も紹介。4月に公式HPは随時更新し新しい情報を盛り込んでいく。
観光冊子づくりは隣り合う両宿場の地元が、県が変わった後も協力し互いを盛り上げていこうと2005年2月山口村の越県合併前に企画。冊子3万部、CD1.5万枚を作製。
■2006.10/29;中津川市馬籠の「山口ふれあい広場」で、中山道馬籠宿の自慢の五平もちを披露する「ふるさと馬籠ごへー祭り」が開かれた。
中山道・木曽路の食文化になっている五平もちは地域によってたれの味が違うことから、観光客らに自慢のたれを味わってもらおうと、地元の自治会などが祭りを毎年開催。五平もちは約5万本が用意され、1週間前からじっくり仕込んだたれを
かけながら焼き上げられた。馬籠宿と周辺の各店舗で販売され、大勢の観光客が列を作った。
■2007.6/18;村井知事と岐阜県知事が懇談、観光政策や道路の整備などについて連携、協力する。
観光については妻籠宿と馬籠宿が隣接することから、世界遺産登録を目指して共同でPRすることで一致。

木曽路・妻籠宿































































■2025.11/24-11/30;中津川で観光客に人気がある「馬籠宿」と中央道「神坂PA」とを結ぶ自動運転バスの実証実験が始まった。
実証実験は馬籠宿-神坂PA間の1.3kmを運行。日中を中心に1日9往復。定員9人。運賃無料。専用Webから予約。電気自動車で緊急時対応のためオペレーターが乗る。ハンドルやアクセルを自動で制御する「レベル2」で運行。
中津川市長は「馬籠を訪れる観光客や地元住民の交通手段として大いに利用されることを願っています」。
■2025.11/23;伝統的な町並みが保存されている木曽・吾妻の妻籠宿周辺で恒例の時代行列「文化文政風俗絵巻之行列」が開かれた。
江戸時代の装いをした住民ら110人が練り歩き、旧中山道の宿場としてにぎわった往時を再現。町民や飛脚、武士など多様な役でつくる列は、渡島総合Gを出発、妻籠宿を通って大妻籠に向かう約3.5kmを歩いた。宿場では大勢の観光客が見守る中、
太鼓や唄をにぎやかに響かせて進み活気にあふれた。主催する住民団体・妻籠を愛する会によると約1万人が訪れた。行列は1968年、妻籠の町並み保存事業開始をきっかけに始まり58回目。愛する会は「妻籠を守り、誇りに思う気持ちを再確認する
機会になれば」と。
■2025.11/1;北恵那交通が販売する「馬籠・妻籠周遊切符」をジョルダンがモバイルチケット販売。
馬籠宿ー妻籠宿は江戸時代に東京ー京都を結ぶ中山道の宿場町として整備された歴史ある観光地。馬籠宿では石畳の坂道に江戸時代の街並みが残り、古民家を改装したカフェやお土産屋さんなどがあります。落合の展望台からは木曽川沿いの
美しい景観が一望。妻籠宿では屋根や外壁を昔のままに保存した町並みを歩きながら、江戸時代の宿場の雰囲気を体感できます。伝統的な食事処や工芸品のお店が点在し、地元の味や文化に触れることができます。
「馬籠・妻籠周遊切符」は利用当日・翌日の2日間有効。北恵那交通と南木曽町バスの対象路線が乗り降り自由。(\2700/大人,子供券はない)
モバイルチケットはジョルダンの「乗換案内」アプリにて提供。日本語・英語の2カ国語対応。
・北恵那交通;馬籠線(中津川駅〜落合〜馬籠)、坂下線(中津川駅〜落合〜坂下駅〜妻籠〜南木曽駅)
・南木曽町地域バス;馬籠線(南木曽駅〜妻籠〜馬籠)、妻籠線(南木曽駅〜妻籠)、保神線(南木曽駅〜妻籠の区間)
2025.10/1;新路線「中津川駅前〜妻籠・南木曽駅」はJR中津川駅を起点に、JR坂下駅前(中津川)を経由、中山道・妻籠宿(南木曽)を結ぶ。廃止が噂されていた中津川駅前-坂下駅前間を延長、県境を越えて妻籠宿まで延伸、生活路線を観光路線に
転換させた。馬籠宿と妻籠宿は馬籠峠を越えて旧街道を歩くことが多いが、同区間は南木曽町地域バスも運行。
新路線の「中津川駅前〜妻籠・南木曽駅」と「馬籠〜妻籠」の南木曽町地域バス、北恵那交通の「馬籠〜中津川駅」を利用すれば木曽路を周回できます。
中津川駅ー妻籠・南木曽駅間の運賃(\1400)、中津川駅〜馬籠間(\800)、馬籠-妻籠間(\300)==>計\2500円。馬籠・妻籠周遊切符(\2700)が高くみえるが、途中で下車すれば安価になる。
馬籠宿は木曽路の南の宿場町。もともと長野県木曽郡山口村でしたが、2005.2/13;岐阜県中津川市に編入合併した。
■2025.11/8-11/9;17:00-19:00;塩尻「奈良井宿」で灯籠を点灯して宿場町を彩る「第7回奈良井宿灯明まつり」が始まった。
市内の保育園児や小中生、地元住民が制作した切り絵を飾り付けた灯籠130基が約300mの沿道に並べている。宿場内は暖色の明かりに照らされ、訪れた人たちは歴史のある町並みや切り絵を見て歩いていた。
奈良井宿観光協会と市観光協会が主催。
■2025.10月;南木曽の旧中山道「妻籠宿」と中津川の「馬籠宿」を結ぶ「馬籠峠」を歩く外国人ハイカー数が2025年度も好調に推移。
上半期の9/末までに3万7346人、過去最高だった2024年度の同期を大幅に上回り、7278人(24%)増。2009年度の統計開始以降、ハイカー数は増加傾向が続き、2025年度も変わらない勢い。
統計は妻籠の「妻籠を愛する会」が、峠の途中にある無料休憩所「一石栃立場茶屋」前を通過する人を調べている。2025年度9/末までの外国人通過数は、月別にも2024年度を上回った。世界120ヶ国から訪れており、2024年度1年間の計132ヶ国と
同程度で、広い地域からの注目が続く。日本人は8458人、2024年度同期比で17.8%減。近年は減少傾向。日本人ハイカーの減少は、高齢化による影響の可能性も。同会は「外国人ハイカー数は2025年度も増加傾向にあり、過去最高値の更新も
予想される」。妻籠宿では外国人旅行者のレンタカーが9/末までに2925台、700台未満のコロナ禍前より大幅に増加。
■2025.10/5;南木曽町田立で300年以上続く県無形民俗文化財「花馬祭り」が開かれた。
五穀豊穣や家内安全などに感謝を表す祭りで花飾りを背負った木曽馬3頭や住民約70人の行列が地域を華やかに練った。地元の五宮神社の祭り。JR田立駅前から神社まで地元の子供たちがお囃子を響かせながら2kmの道のりを歩いた。
馬が背負う花飾りは、稲穂をかたどっており5色の色紙などで作る。1頭につき365本飾られ、最後に境内で住民や見物客らが勢いよく飾りを取り合った。飾りは家の入口にさすと疫病神が入らないなどの縁起物。五宮神社は
「2025年も地域の力を結集して行えた。祭りは地域のパワーの原点。今後も心を一つに続けていけたら」と。
■2025.9/13;中津川の中央道・神坂SICが開通する。
中央道の中津川ー飯田間には「恵那山トンネル」(長さ8489m)があり、トンネル西側の直前にある「神坂PA」に新たに「SIC」が整備された。旧中山道・馬籠宿から2kmと便利になる。宿場と峠を通じてつながる南木曽の妻籠宿など木曽南部で、
観光客らの周遊促進も期待される。中央道の園原IC(阿智村)-中津川IC(中津川)間の神坂PAに神坂SICが設置された。NEXCO中日本によると、両ICから馬籠宿までのアクセス時間は、下道と比べて中津川で所要13分(11分短縮)、園原で所要8分(23分短縮)。
南木曽町観光協会によると、馬籠宿から妻籠宿まで車約20分。神坂SICの工事は2017年度に着手され、2022年春に開通予定だったが地盤の弱さで工期が延びていた。中津川市長は「2017年度の事業着手から9年を経て開通を迎えることができた。
観光地へのアクセス向上や周遊観光の促進、災害発生時の代替ルート確保など、市全体の発展につながるものと期待する」。料金は普通車で名古屋ICから(\2530)、松本ICから(\3320)。ETC搭載車のみ通行可。
■北陸信越運輸局は木曽地域振興局と連携し、旧中山道の木曽路にある宿泊施設の実態調査を初めて実施する。
「奈良井宿」や「馬籠宿」はインバウンドの人気も高まっているが、従来の調査では宿泊施設の客室数などを把握し切れていない。
日帰り客が多い現状から滞在型観光への転換を目指す。北陸信越運輸局による「観光地域動向調査」の一環として実施。木曽地域6町村と奈良井宿のある塩尻、馬籠宿のある中津川が調査対象。2025.8月をめどに宿泊施設へのアンケート調査を始め、
宿泊客数やインバウンド客数、客室稼働率、平均客室単価を調べる。木曽地域振興局によると「木曽路周辺に泊まりたかったが宿がなく、離れた松本や岐阜に宿泊したという声もある」。増加する観光ニーズに宿泊施設が対応し切れていない
可能性もある。調査データは周辺自治体による観光施策の立案にも役立ててもらう」。
■2025.7/4;木曽郡内で10月に運行する「木曽地域広域幹線バス」の愛称は「きそバス」
路線バスの運転手不足などが深刻化する中、木曽6町村では現在ルートが重複しているバス路線を再編、2025.10月から木曽町を中心とする広域的な4主要路線に集約する。木曽郡6自治体と地元の交通事業者などでつくる協議会は、
公共交通機関の活性化策などに関する計画をとりまとめた。1)R19,JR中央本線の沿線を通る「北部幹線」と「南部幹線」、3)木曽町三岳や王滝村を結ぶ「西部幹線」、4)開田高原を結ぶ「開田幹線」の4本に集約。これ以外のエリアは
自治体がコミュニティーバスや乗合タクシーなどを運行する。木曽地域公共交通活性化協議会は2025年春にバス名称を公募した。愛称は243件、ロゴは81件の応募。審査では地域に根付いて住民の暮らしの「基礎」になるイメージも
込めたという。木曽の自然に合うようにデザインはシンプルにして、背景には御嶽山を。運行開始に合わせて、愛称とロゴがバスやバス停の丸看板、時刻表などで活用される。4幹線7系統が設定、国・県の補助金、郡内6町村の財源を
活用して運行する。運行は主におんたけ交通に委託。
4主要路線は、初乗り運賃が\200、木曽福島からの距離によって\200ずつ加算される。10月から新ルートでの運行が始まります。
■2025.6/8;塩尻の旧中山道「奈良井宿」で江戸時代に京都から新茶を献上していた行列を再現した「お茶壺道中」が行われた。
塩尻楢川の奈良井宿を行く行列では大切に駕籠で運ぶ。初夏のこの時期、京都の宇治から江戸の将軍家に新茶を献上した様子を再現した「お茶壺道中」。お茶壷道中を再現している山梨都留の学生も加わり、約90人が着物や法被姿で
旧中山道の風情を残す宿場町を歩いた。茶道頭や警備の役人などに扮した一行は、宇治採茶使の宿所だった長泉寺を出発。宿場町を南に向かって南端の鎮神社で折り返し、北端の奈良井駅まで歩いた。「下に、下に」という声と共に
ゆっくりと進んだ。観光客は江戸の風情を感じさせる風景をスマホで撮影していた。都留の勝山城には夏の間、茶を保管・熟成させる茶壺蔵があった。毎年10/下にお茶壺道中の再現行事がある。「将軍家のお茶壺道中を再現しているのは
都留と奈良井宿だけ。こういう縁があるのがありがたい」と。近年は外国人旅行者の見物が目立ち、ネットで情報を知る人が増えた。
旧中山道奈良井宿では着物を着て散策したり着物姿の人を写真に撮ったりする「きもの町歩き&フォトコンテスト」などもあった。
6/7-6/8;楢川地区では恒例の「木曽漆器祭」と「奈良井宿場祭」が開かれた。木曽漆器工業協同組合や奈良井宿観光協会などでつくる実行委員会が開き、56回目。「木曽漆器・大漆器市」は漆器店が逸品を特価販売。漆器店が連なる
木曽平沢では来場者が店舗をはしごして品定めする姿が見られた。
■2025.4/末-11/16;土/日/祝;9:00-15:00;南木曽に伝わる県指定伝統的工芸品「蘭桧笠」の制作実演販売が「妻籠宿」で始まった。
旅行者でにぎわう宿場の一角、妻籠宿の「上嵯峨屋」で生産者が地域の伝統の技術を披露。笠はヒノキを細長い短冊状に加工した「ひで」を立体的に編み込み作る。1662年に飛騨から技法が伝わったとされる。
新型コロナ渦で休止していたが、2024年に5年ぶりに復活。蘭桧笠生産協同組合は「技を見てもらってこそ意義がある。価値や良さを伝え、技術をつないでいければ」と。
■2025.5/10-11/23;塩尻市観光協会は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定の楢川地区の奈良井宿-木曽平沢の漆工町を結ぶ無料シャトルバス「重伝建周遊バス」の運行を開始した。
バスは土/日/祝を中心に運行、夏季(7/下-8/下)は平日運行もあ。運行日10:00-16:20,1日6便、木曽くらしの工芸館(木曽平沢)-権兵衛駐車場(奈良井)間を往復。木曽漆器館、奈良井駅、中村邸などにも停車。車両はレトロ調の
ボンネットバスで町並みに映える。
(問)塩尻市観光協会 TEL 0263-54-2001
■2025.4/25;南木曽の旧中山道「馬籠峠」(標高790m)にある「一石栃立場茶屋」前では、八重のしだれ桜が花盛りを迎えている。
里より一足遅れて春の彩りで、街道を巡るハイカーの目を楽しませている。小ぶりなピンクの花が枝いっぱいに咲き誇り、築200年以上の建物を利用した茶屋の趣と共演。茶屋を運営する「妻籠を愛する会」の統計では、峠を歩く
ハイカーの7割以上が外国人。花は4/27までが盛りの見込み。
■南木曽の旧中山道「妻籠宿」から「馬籠宿」間の「馬籠峠」を通った2024年度のハイカーは7万650人。2009年度の統計開始以降で最多。これまで最多の2023年度1万1468人と大幅に上回る。全体の75%は外国人、海外からの人気が続く。 公益財団法人「妻籠を愛する会」が、峠の途中にある無料休憩所「一石栃立場茶屋」を通過した人を調査した。外国人は5万3494人、2023年度から1万2380人(30%)増。日本人は1万7156人、2022年度より912人(5%)減。新型コロナ禍前の 2019年度は1万9084人。統計開始以降、ハイカー数は増加が続く。近年は外国人のレンタカー利用者が増加傾向。2024年度に妻籠宿の駐車場に止まった外国人の利用するレンタカーは4528台、全体の6.9%を占めた。コロナ禍前は0.7%。 外国人の増加に伴い、英語の案内板など環境整備をしていく必要性がある。
■2025.2/下〜4/6;南木曽の妻籠宿にある無料休憩所「ふれあい館」に約1000体のひな人形が飾られている。
季節のもてなしとして毎年この時季に住民が並べており、華やかな空間が観光客らの目を楽しませている。壁一面にわたる9段のひな壇に、町内外から寄贈された人形がずらりと並ぶ。壇の手前では、宴会を開いたり犬の散歩をしたりと、
小道具も使って遊び心あふれる配置をした人形も見られる。妻籠観光協会女性部が主体となる取り組み。会場には桜の造花を飾り、無料で着用体験ができる着物も、大人、子供サイズとも準備した。「国内外の方が多く訪れる。文化や
季節を感じ楽しんでもらえたら」と。
■2025.1/25-2/15;木曽路の宿場や景勝地を住民手作りのアイスキャンドル、竹灯籠などで照らす「氷雪の灯祭り」が開幕。
初日は木曽日義の宮ノ越宿で、幻想的な光景を来場者が楽しんだ。週末を中心に8会場で順次開催。同宿本陣や周囲の街道沿いに、400個のアイスキャンドルを並べた。17:00;点灯、ろうそくの温かい炎が宿場に浮かび上がった。
祭りは塩尻贄川宿から中津川馬籠宿にかけて開催。催しの様子を写したフォトコンも行う。詳細は木曽観光連盟HP。
1/25;16:00;木曽町日義宮ノ越(宮ノ越宿本陣周辺)
2/2;18:00;塩尻贄川宿(贄川宿場)
2/3;18:30;塩尻奈良井宿(奈良井宿)
2/7-2/8;18:00;木曽福島宿(木曽福島駅前から旧中山道周辺)
2/8;18:00;中津川市馬籠宿(馬籠宿,藤村記念館周辺)
2/9;17:30;上松町寝覚の床
2/9;17:30;大桑村(スポーツ公園)
2/15;17:30;南木曽妻籠宿(妻籠宿)内
(問)奈良井宿観光案内所 TEL 0264-34-3160
(問)木曽町役場日義支所 TEL 0264-26-2301
(問)木曽ふくしま雪灯りの散歩路実行委員会 TEL 0264-22-2116
(問)馬籠観光協会 TEL 0573-69-2336
(問)上松町観光協会 TEL 0264-52-1133
(問)大桑村観光協会 TEL 0264-55-4566
(問)南木曽町観光協会 TEL 0264-57-2727
■2025.2/7-2/8;18:00〜;木曽福島の宿場町を照らす「雪灯りの散歩路」が始まった。
アイスキャンドル約5000個の温かな光が木曽の夜に浮かび、幻想的な光景が広がった。八沢・上の段の2地区を中心に明かりの列。2/7;夜、雪がしんしんと降る中、町の風情と共演する光を楽しんだ。
メイン会場の旧木曽幼稚園Pでは、地元の学校や企業などが手掛けた氷のモニュメントも並んだ。
■2025.2/3;塩尻の「奈良井宿」で、恒例の「第26回奈良井宿アイスキャンドル祭り」が行われた。
住民が作った約2000個の氷の器が通りに並び、その中で揺らめくろうそくの明かりが、延長1kmの宿場町を彩った。JR奈良井駅前に作られた「二百地蔵モニュメント」に点火した後、子供たちによる「光の行進隊」が出発。豚汁などの振る舞いや
花火が打上げられた。通りには、氷の器に雪を組み合わせたり、2025年干支の蛇をかたどったりした飾りが並んだ。観光案内所前には、長野氷彫倶楽部がほぼ毎年、大型のモニュメントを作っている。2025年は家族連れのイラスト入り氷柱や縁起の
いいタカ、地元の酒蔵の製品を並べる台などを組合た作品を仕上げた。実行委員長の区長は「厳寒を楽しもうと始まった催し。今日はそれほど寒くないがぜひ楽しんで」と。
■2025.1/14;江戸の宿場の風情を伝える南木曽の「妻籠宿」に繭玉や餅花が飾られた。
妻籠観光協会が毎年小正月に合わせて手掛ける。軒を連ねる宿場に繭玉の紅白とキンカンの実のオレンジ色が映え、満開の餅花が冬に彩りを添えている。ビンカと呼ぶイヌツゲの小枝に繭玉を付け、「豊作祈願」の札も添えて50本を作った。
小さな餅を花のようにササの枝に付けた餅花は30本作り、通りに面する建物の軒や無料休憩所・ふれあい館、観光案内所などに飾った。同会女性部は「冬場の宿場に華やかな雰囲気が生まれる。部員同士の交流を深める貴重な機会でもある。
伝統を守っていければ」と。
■2024.12/中;南木曽町の旧中山道「妻籠宿」にある国の重要文化財「脇本陣奥谷」では、囲炉裏端に降り注ぐ「光芒」が幻想的な空間を作り出している。
1年で最も太陽の位置が低くなる冬至(12/21前後)は光の筋が長く伸び、格子窓から差し込む陽光が室内の煙を照らすことで幾筋も浮かび上がる。江戸時代にタイムスリップしたような光景を求め、寒さが厳しくなるこの時期も、訪日外国人を
含む観光客が訪れている。
■2024.11/9-11/10;17:00-19:00;塩尻の奈良井宿で「第6回奈良井宿灯明まつり」
旧中山道沿いに並べられた約130基の灯籠が江戸時代の面影をたたえる町並みをほのかな光で照らす。宿場の中町を中心に並ぶ灯籠には、市内の児童生徒らが手掛けた切り絵や絵画が装飾る。地元の団体・ならかわ桜プロジェクトが集めた
短歌作品も。訪れた観光客は夜の宿場の幻想的な雰囲気を楽しんでいます。
■2024.10/6;南木曽町田立で県無形民俗文化財の「花馬祭り」が開かれた。
五穀豊穣や家内安全などに感謝を表す祭りで300年以上続く。花飾りを背負った木曽馬3頭や住民約70人でつくる華やかな行列が地域を練った。地元の五宮神社の例大祭で奉納。JR田立駅前の広場から神社まで、子供たちがお囃子を響かせながら
2kmの道を歩いた。馬が背負う花飾りは、稲穂をかたどって5色の色紙などで作り、365本飾られる。厄よけの縁起物とされ、最後に境内で住民や見物客らが勢いよく飾りを取り合った。五宮神社は「住民が一堂に会してできるのはありがたい」と。
花馬祭り保存会は「地域が盛り上がる大切な場。人口が減少する中、知恵を絞りながら継承していきたい」と。
■2024年お盆休み(2024.8/10-8/18)中の南木曽の妻籠宿と馬籠宿を結ぶ馬籠峠は、期間中に1993人が歩いた。
このうち外国人は1519人で全体の76.2%を占めた。公益財団法人「妻籠を愛する会」は「厳しい暑さや台風の影響を心配したが、例年を上回るほどの入り込み」といい、新型コロナの影響は「払拭されている」と。
■2024.5/28;木曽郡6町村や塩尻市、阿智村、岐阜県中津川市の9市町村が、内閣府「広域連携SDGs未来都市」に選ばれた。
森林に囲まれた南木曽の妻籠宿。自然などの共通資源を生かし、9市町村が観光振興事業を進める。小規模自治体が連携して取り組む持続可能なまちづくり事業に内閣府が支援する。9市町村は2023年発足させたSDGs推進協議会で連携し、
2026年度までの計画で自然や文化などの共通資源を生かした観光振興事業に取り組む。中津川にリニア中央新幹線の岐阜県駅が開設予定で、「リニア時代に備えた持続可能なスローツーリズム構築事業」を掲げた。森林をはじめ、
自然をゆっくりと味わえる観光形式を整備、体験や滞在をする旅行者を増やすことを目指す。デジタル観光マップの作成・運用を予定し情報発信する。観光客の動向調査や結果に応じた施策立案、圏域内の周遊ツアー造成など5つの事業を行う。
内閣府が事業費の2/3(上限1500万円)を補助、有識者でつくる検討会が継続的な助言を行う。2026年度までの計画を「土台」に長期的な取り組みを行う。同推進協議会は「県をまたぐ大きな連携となるが、自然や街道などのつながりを生かし、
力を合わせて地域の活性化につなげていきたい」と。
■6/8-6/9;塩尻「奈良井宿」で「第55回木曽漆器祭・奈良井宿場祭」の時代行列「お茶壺道中」が行われた。
地元の住民や、同じお茶壺道中ゆかりの山梨都留の関係者ら約60人が茶道頭や警護武士などに扮し、宿場内を練り歩いた。江戸時代に京都から江戸まで中山道を通り、将軍家に献上する宇治茶を運んだ「宇治採茶使」の一行を再現。
茶壺をかごに載せて「下に、下に」の掛け声とともにゆっくりと進んだ。沿道では大勢の観光客や市民が見守り、熱心にスマホなどで撮影していた。これまで3日間だった木曽漆器祭・奈良井宿場祭は、2024年は2日間に短縮された。
■塩尻市観光協会は5月から国の重要伝統的建造物群保存地区となっている奈良井宿ー木曽平沢の漆工町を結ぶ無料シャトルバス「重伝建バス」を運行中。
11/23まで土/日/祝を中心に10:00-16:20;運行。奈良井宿の権兵衛P-木曽平沢の木曽くらしの工芸館間をレトロ調のボンネットバスが往復する。平沢駅下、木曽漆器館、奈良井会館、中村邸などに停車。
■2024.4/中;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿をつなぐ旧中山道沿いの「八重紅枝垂れ桜」が見頃を迎えた。
八重紅枝垂れ桜は、旧中山道を挟んで無料休憩所「一石栃立場茶屋」の前に植わっている。このところ暖かい日が続き、開花は平年より10日早く、4/18;満開、あと1週間は楽しめそう。ハイキングを楽しむ外国人観光客らが古民家と桜の共演を
楽しんでいる。この日は米国や英国、ウルグアイ、イスラエル、フィンランドなどから訪れた観光客が垂れ下がった枝に鈴なりに咲く淡いピンク色の花を写真に撮ったり、木の下でくつろいだりした。
■2024.4/中;木曽町福島川西で10年前に植えた赤や白、桃色のハナモモが見頃を迎えた。
ほころんだ花が折り重なるように風に揺れ、桃源郷のような光景。2014年区民が木曽川沿いの護岸約1km区間に約100本の苗木を植えた。植えた本数の「百」を入れた「花百開道は住民から募って決まった。
4/19;花桃の赤・白・ピンクの花が連なる風景が広がり、町民や観光客が訪れています。
■4/21〜;木曽町「つたや本店」は1泊2日の中山道・木曽11宿(7コース)のガイドツアー「街道浪漫めぐり」
旅館「おん宿つたや」は江戸時代中期中山道・木曽路の宿場「福島宿」の旅籠として創業した温泉旅館。インバウンドに沸く中山道の魅力を日本人にも体験してもらいたい考え。
贄川宿〜馬籠宿までの11宿(80km)を7回に分けて歩く。宿場町の観光だけではなく中山道を実際に歩いて春夏秋冬の「大自然」「絶景」「グルメ」「名所旧跡」を体感するガイドツアー、江戸時代に旅行した気分が味わえる。
中山道を歩く外国人観光客は急増、おん宿つたやでも宿泊者の5割強が外国人観光客を占める。2024年からは「中山道の時間旅行」をテーマにした施策、ガイドツアー「街道浪漫めぐり」を皮切りに、木曽節保存会とコラボした「木曽節世界への普及」、
木曽福島の「街歩き謎歩き」など、中山道を盛り上げる施策を実現していく。中山道木曽路を満喫する7コースは4/21-4/22;「馬籠-妻籠宿」、5/11-5/12;「与川道ハイキング」、6/1-6/2;「奈良井宿場祭」、6/29-6/30;「御嶽古道&滝」、
10/26-10/27;「阿寺渓谷」、11/2-11/3;「紅葉ヶ丘・権現滝」、12/21-12/22;「開田冬景色&風里クリスマス」。ツアーは、中山道プロのガイドと道中のランチ、中山道時間旅行3点セット、温泉旅館「おん宿蔦屋」に1泊、朝夕食、つて筆体験含む
(\3.3万円/1人)
(問)木曽町福島・おん宿蔦屋 TEL 0264-22-2010
■2/21-4/3;南木曽の「妻籠宿」にある無料休憩所「ふれあい館」に、約1000体のひな人形が展示。
季節のおもてなしとして毎年この時季に並べられ、華やかな空間が観光客らの目を楽しませている。展示は遅れの桃の節句4/3まで。人形は町内外から寄贈されたもので9段のひな壇を埋め尽くす。ひな壇の前には桜の造花を並べて春を演出した。
2/21;妻籠観光協会会員や宿場の関係者ら約20人が飾り付けをした。「妻籠を訪れる国内外の方に日本の風習を見て楽しんでもらえればうれしい」と。
■2024.2/3;塩尻の「奈良井宿」では冬を彩る恒例の「奈良井宿アイスキャンドル祭り」が開かれた。
氷の中でゆらめくほのかな明かりが、静かな夜の宿場を優しく照らした。約270世帯の地元住民がバケツに張った水を凍らせて氷を作り、中にろうそくを入れたアイスキャンドル約2000個が約1kmの通り沿いに置かれた。火が灯されると、
江戸時代の面影を残す古い町並みが足元から温かな光に包まれ、幻想的な景色が広がった。訪れた人たちはアイスキャンドルを見ながら夜の散策を楽しんでいた。
■2024.2/2-2/3;木曽町福島の旧中山道の宿場をアイスキャンドル約5000個が照らす「信州木曽ふくしま 雪灯りの散歩路」が始まった。
冷え込む夜にほんのりと光る灯が来場者の心を温めている。会場は旧木曽幼稚園横の駐車場で、氷で作った灯籠やキノコの形をしたアイスキャンドル、落ち葉を閉じ込めたアイスプレートなどが飾られた。手のひら大の雪だるまや雪うさぎも並び、
愛くるしさを添える。17:30;ボランティアが一斉にロウソクに火をともし始めた。氷越しに揺らめく小さな炎が、暗闇におぼろげな光景を浮かび上がらせた。来場者は写真や動画でその美しさを収めながら夢見心地で眺めていた。
■2023.12/末;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ中山道「馬籠峠」は、2023年度外国人ハイカーが過去最多を超えるペース。
妻籠の「妻籠を愛する会」が一石峠の一石栃白木番所跡にある峠の茶屋「一石栃立場茶屋」前を通過する人を調査。統計を始めた2009年度以降、来訪者数は上昇傾向で、2013.12/末で3万6162人、最多の2019年度同期と比べ191人多い。
2023年度は5〜9月に2019年度を上回る数値が続いた。2023.12月は1202人(同比1.5倍)。世界106ヶ国から訪れ、2019年度の82ヶ国を超えた。地域別では欧州が全体の約50%を占める。日本人ハイカーは1万6818人。コロナ前と同水準に戻り、
コロナ禍からのにぎわいの復活を実感。中山道周辺を含めて、外国語案内の充実など環境整備といった受入れの対応を進める必要がある。
■2023.12/下;南木曽「妻籠宿」で柿をわらに包んで甘く熟れさせる「つとっこ」が吊るされている。
旧中山道の情緒を残す宿場を彩り、冬の風物詩。木工品販売の「木の店 あぶらや」では20年以上前から毎年作り店先に吊るしている。風情ある町並みに鮮やかな柿の実が溶け込み、カメラを向ける旅行者の姿も多く見られる。
柿が熟れても崩れ落ちないためにわらで包んでいるという。かつては貴重な甘味で、麦をいって粉にした「麦こがし」と果肉を混ぜ食べていたという。年明けの1/中に食べ頃を迎える。
■2023.11/23;伝統的な町並みが保存されている「妻籠宿」で恒例の時代行列「文化文政風俗絵巻之行列」が行われた。
新型コロナ渦の影響から4年ぶりに通常開催。江戸時代の装いをした町民ら120人が練り歩いて旧中山道の宿場としてにぎわった往時を再現した。
渡島総合Gを出発、妻籠宿を通って大妻籠に向かう5kmの道のりを歩いた。国内外の大勢の観光客が、町民や旅人役などでつくる江戸情緒あふれる行列を見守った。
行列は1968年、町並み保存事業開始をきっかけに始まった。主催する住民団体・妻籠を愛する会の藤原義則理事長は「通常開催ができほっとした。記憶をつなぎ、往時のにぎわいから町並み保存の意義を見つめる機会になれば」と話していた。
■2023.11/11ー11/12;18:00-20:00;塩尻の奈良井宿で「第5回奈良井宿灯明まつり」
奈良井宿に灯籠が並んできれい。旧中山道沿いに灯籠約130基が並び、江戸時代の面影が残る街並みを幻想的に照らしている。灯籠には子供たちが制作した切り絵や絵画を使っています。灯明まつりは例年2月に開催していたが、同時期に行われる
アイスキャンドルのイベントとずらすため、初めての秋開催。灯明まつりの写真をSNSで募る「インスタフォトコンテスト」(11/11-11/14)。
(問)奈良井宿観光案内所 TEL 0264-34-3160
■2023.9/19;「日本遺産木曽路」の保存・活用を図る「木曽地域文化遺産活性化協議会」は、中津川の馬籠宿で「第1回日本遺産木曽路サミット」を開いた。
広域的な連携を確認、「木曽路」のさらなる魅力発信をする。木曽郡6町村と塩尻市、中津川市の市町村長らが意見を交わし、観光客に木曽路をPRした。
※木曽路(馬籠・妻籠)紹介ページを参照。
■2023.9/19;文化庁が認定した「日本遺産木曽路」の保存・活用を図る「木曽地域文化遺産活性化協議会」は、中津川の馬籠宿で、「第1回日本遺産木曽路サミット」を開いた。
広域的な連携を確認、「木曽路」のさらなる魅力発信をする。協議会を構成する木曽郡6町村と塩尻市、中津川市の市町村長らが意見を交わしたり、観光客に木曽路をPRしたりした。「木曽路」が2016年の認定後、区域内の全市町村長がそろうのは
初めて。馬籠宿の馬籠集会所で意見交換を行い、「わが町の誇り」と題して木曽路に関するそれぞれの取り組みなどを紹介した。課題として、中山道のより歩きやすい環境整備や地域経済の発展に結びつく仕組みづくり、宿泊施設の確保などが挙がった。
観光庁による講演も。サミット前には市町村長が馬籠宿の通りに立ち、パンフやヒノキの塗り箸などが入ったセットを観光客に手渡した。協議会長の南木曽町長は、新型コロナウイルスによる制限が緩和される中、「遺産を生かし一緒になって
訪れる方をお迎えし、観光や地域の振興につなげていければ」と。中津川に中央道神坂SAが開設予定で、リニア中央新幹線の開通も控えることから、馬籠宿が初回の会場となった。日本遺産は地域の有形、無形の文化財がつくるストーリーを
認定して観光振興に生かす取り組み。「木曽路」は42の文化財で構成。2022年に文化庁による認定継続の審査があり、「木曽路」全体としての連携した活用などが課題。
■2023.9/6;北米や欧州の旅行会社、メディア関係者が9/10まで県内に滞在し、トレッキングや酒蔵見学、農業体験などをしている。県観光機構が主催する6日間の体験ツアーで、自然や文化体験を楽しむ旅行「アドベンチャートラベル」で 豊富なメニューをそろえられる信州の魅力をPR。9/6;霊峰・御嶽山の山岳信仰が今も息づく御嶽古道のトレッキングを楽しんだ後、3合目にある清滝で滝行を体験。白装束に着替え、1人ずつ滝に打たれて心を静めた。「木曽は自然がきれいで、 文化と宗教が合わさっている面白さがある」と参加者。9/11;北海道で開幕する、世界約60ヶ国の観光関係者向けの商談会や体験ツアーが催される「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」に合わせた企画。県観光機構パブリック事業部は 「地域が大切にしているものに敬意を払い、地域に根差したものを好む外国人観光客を呼び込める。機構としても地元と観光客の橋渡しをしていきたい」と。
■2023.9/5;海外の旅行会社などを対象にした体験ツアーで、初日は馬籠と妻籠を結ぶ旧中山道を歩いた。
自然や文化体験を楽しむアドベンチャートラベルの世界大会が北海道で始まるのを前に行われたツアーで、初日は10人が旧馬籠宿から妻籠宿に至る8kmコースを4時間かけて歩いた。江戸時代の旅を体験できる馬籠峠越えのコースは海外の
ガイドブックや旅行サイトで紹介され、コロナ前の2019年度には3.8万人の外国人観光客が旧中山道を歩いた。「街道のことはあまり知らなかった。より伝統的な形で日本の古い歴史を知りたかった」と参加者。長野県観光機構は
「馬籠妻籠だけじゃなく、まだまだ知られていない観光地があるので、そこを伝えていくと共に、地域の方が大事にしてきた文化や伝統をリスペクトしてくれる欧米人に来てほしい」と。コロナ禍が明け、再び多くの旅行者が訪れることが
期待されています。県内でのツアーは9/10まで。御嶽山麓の滝行や戸隠古道のトレッキングなどが予定。
■2023.8/27;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ旧中山道「馬籠峠」がハイキングをする旅行者で盛況。特に外国人通行者は4-7月で1万6253人、新型コロナ禍前の2019年度の同期間とほぼ同じ数値。「妻籠を愛する会」は過去最高となる勢いがあると見据え、 にぎわいの復活を期待する。愛する会が運営する峠途中の無料休憩所「一石栃立場茶屋」前を通った人数を調べた。7/末までの外国人通行者数は、2019年度と比べて総数は94人少ないものの、月別にみると4月以外は2023年度の方が多い。 日本人通行者は7046人、2019年度より2891人少ない。調査を始めた2009年度以降、日本人、外国人を合わせた通行者総数は2019年度が最多。7/末までに78ヶ国から訪れており、このうちヨーロッパ圏が51%、アジア圏は22%、北米圏は12.7%。 これらの数値も2019年度に近く、一定の地域が極端に増えるなど一過性の可能性が少ない「平常」の状態に戻ったと考えられる。8/下の茶屋も大勢の外国人旅行者が足を休め、さまざまな言語が飛び交い活気にあふれた。この日は158人が茶屋前を通り、 120人は外国人。管理人は「茶屋を訪れる人は途切れることがない。昼食を取る暇もないほど」と。10月にかけてにぎわいはピークになる傾向がある。妻籠や馬籠と南木曽駅を結ぶバスは、既に利用者が乗り切れないほど混雑するときもある。 愛する会は「訪れた人ががっかりすることがないよう受け入れの態勢もあらためて整えていく必要がある」と。
■2023.6/3;塩尻「奈良井宿場祭」2日目、江戸時代の宿場の風情を残す塩尻の奈良井宿で時代行列「お茶壺道中」が行われた。江戸時代に将軍家に献上する宇治茶を、中山道を通って京都から江戸まで運んだ宇治採茶使の一行を再現した。 大名行列かと思えば豪華な駕籠に乗っているのは殿様ではなく「茶壺」。江戸時代、将軍に新茶を献上するため中山道を通った行列を再現した「お茶壺道中」で、1kmの道を70人が昔風の衣装で歩いた。新型コロナ対策でここ数年は中止、 4年ぶりに復活。地元住民や中学生、学生ら31人が茶道頭や茶坊主、警護武士などに扮した。茶壺をかごに載せ「下に、下に」の掛け声に合わせ、宿場内を練り歩いた。同じお茶壺道中ゆかりの山梨都留の関係者40人も行列に参加。沿道では 観光客らは珍しい時代絵巻を見ようと大勢の人で賑わった。観光客は「すごく素敵。昔はこんな風に歩いていたのかな」、「伝統的な街並みでこういう行事が見られてラッキー」と。
■2023.5月;コロナ禍で制限されていた入国が緩和され、信州にも多くの外国人客が訪れている。復活傾向のインバウンド。中でも人気は妻籠宿(南木曽)と馬籠宿(中津川)を結ぶ約8kmの街道ハイキング。南木曽の「妻籠宿」は、有名なガイドブックや イギリスのBBCに取り上げられ、妻籠宿と馬籠宿を結ぶ中山道のハイキングが人気という。外国人旅行者は「素朴な雰囲気が好き。気持ち良く、きれいで静かで良い」と。4月2つの宿場を通った外国人客は5059人。2022年同月比で62倍。 妻籠を愛する会は「過去一番多かった令和元年度の3万7823人を上回る予感がする」と。2023.GE中、南木曽の妻籠宿への来場者数は約1万4500人。乗用車;4608台、バス;51台が訪れた。妻籠宿と馬籠宿を結ぶ馬籠峠では峠の茶屋前を通過した 外国人客が920人。2022年の約17.6倍。
■2023.GW;木曽地方は好天に恵まれ、家族連れなど大勢の観光客が新緑に彩られた旧中山道歩きを楽しんだりしていた。街道時代の面影を色濃く残す南木曽の妻籠宿では、街道歩きを楽しむハイキング客や学生といった団体客も多く訪れ、 新型コロナ禍前のにぎわいに一層近づいた。
■2023.GW;外国人観光客が続々と信州に来ています。風情のある宿場町「妻籠宿」は北欧からの訪日客を中心に人気。信州を訪れる外国人客が増えています。特に人気なのは、美しい自然と江戸時代からの宿場町の雰囲気が楽しめる木曽の「妻籠宿」。 世界的な観光ガイドブックで妻籠宿と馬籠宿が紹介され、2つの宿場町を結ぶ8kmのハイキングコースが人気。訪日外国人は「自然がいい。家屋も特別な感じでよい形で保存されている。古い建物を見て歴史を感じる」「何十年も侍や飛脚によって 使われてきた雰囲気が気に入った」など。4月の外国人観光客は5059人と2022年の同月の約62倍に増えた。地元の観光関係者は2023年度は過去最多になると見込んでいます。
■南木曽の旧中山道「妻籠宿」にある無料休憩所「ふれあい館」に、地元の住民らから寄せられた五月人形300体が展示、観光客たちを魅了している。月遅れの端午の節句にあたる6/5まで展示。
■2023.4/下;木曽福島の塩淵地区を通る旧中山道ではハナモモとシバザクラが盛りを迎えています。
純白や濃淡のピンク、薄紫色の小花をふんわりと咲かせ、新型コロナの水際対策の緩和で戻り始めた旅人たちを色鮮やかに歓迎。ハナモモは地元の方が丹精し、旧街道沿いに所有する畑脇の斜面に植えて計85本。土手を彩るシバザクラを植え、
2023年春は双方が同時に花開いた。敷地の横には、江戸日本橋から70里・70番目の一里塚跡の石碑が立つ。4年ぶりの春らんまんの光景が広がる。
■4/20;日本郵便信越支社と東海支社は、オリジナルフレーム切手「中山道 馬籠宿 妻籠宿」を発売。
旧中山道の宿場として人気が高く、両方合わせて巡ることも多い妻籠宿と馬籠宿の魅力を伝える。700部、中信の郵便局で扱う。
\63円切手10枚のシート、両宿場の写真が5枚ずつ使用。妻籠宿では、宿場情緒を伝える町並みや、高窓から差し込む光の筋で有名な脇本陣奥谷の「斜光」などを取り上げた。宿場内にある妻籠郵便局や地元観光協会が撮影。局長によると、
妻籠を訪れる観光客からオリジナルの切手はないのか問合せも多いという。人出が回復してくる中で「妻籠、馬籠の一体となった魅力を発信することにつながれば」と。
(\1220/1シート)。4/25;「郵便局のネットショップ」でも販売。
■4月;重要伝統的建造物群保存地区の南木曽の妻籠宿を訪れる外国人観光客が増えている。
妻籠宿と馬籠宿を結ぶ旧中山道を通った3月の外国人観光客は2816人、新型コロナ前の2018年3月を400人近く上回った。観光関係者は戻ってきた活気を喜び、さらなる誘客に乗り出そうとしている。
2023.4/5;平日の妻籠宿は外国人旅行者でにぎわっていた。ハイカーも多い。「歴史や文化を感じたくて来た。景色は美しく、ハイキングが良かった」と。住民らでつくる「妻籠を愛する会」は、両宿場を結ぶ旧中山道沿いにある無料休憩所
一石栃立場茶屋で観光客数や国籍を集計。訪日客の個人旅行が解禁された2022年10月は、前年同月比7.5倍の1112人に回復し、暖かくなった3月に急伸。宿場内の民宿では予約が埋まっているという。そのほとんどが外国人。経営者は「予約や
問合せはコロナ前に戻った」と。観光団体もアフターコロナを見据えたサービス向上に注力する。南木曽町観光協会は近く、スマホなどで町内の名所や文化、歴史を案内するサービスを始める。地図上のアイコンを押すと、協会職員や伝統工芸の
職人らが日本語や英語で魅力を紹介する音声を楽しめる。木曽谷と伊那谷の観光団体などでつくる「伊那路・木曽路広域観光連携会議」は2022年度までに、インバウンド向けに体験やハイキングのツアー企画をつくった。木曽町や王滝村のツアーも
含まれ、地元観光団体などが参加者を募集し実施する。外国人観光客が戻る一方、受け入れる宿泊施設が限られている現状もある。南木曽町観光協会によると、妻籠と大妻籠地区の宿泊施設は9ヶ所。両地区で宿が取れず名古屋や松本に泊まり、
同町を訪れる例が出ている。主に外国人旅行客向けに国内ツアーを企画・販売会社は「コロナ下で行きたくても行けなかった人が一気に来ている状況」。今後に向け「馬籠峠以外にも町外にコースが広がれば、各地の宿に泊まれるようになるのでは
ないか」とし、外国人旅行者に魅力的な観光地づくりの進展に期待。2023年春、木曽路では例年より1〜2週間ほど早く桜などが開花。3/末;桜は見頃、4/上;桜は散り始め、花桃は満開。
■4-11月;中山道の落合宿(中津川)〜贄川宿(塩尻)を10回のウオーキングツアー「中山道木曽路歩き」
「木曽11宿」の全行程に参加すれば「完歩証」が贈られる。2023年は新たに「スタンプカード」登場。参加回数に応じてキャッシュバックや景品などあり。木曽の自然や歴史に触れる街道歩きは、2010年に木曽観光連盟が始めたツアー。
2015年からは「木曽川・水の始発駅」主催、2020年からは「木曽路ウォークガイド会」が運営。2023年から「遊山倶楽部フィールダー」が運営、ウォークガイド会は各行程の案内役として共催。
代表は「多くのリピーターの期待に応えながら、従来の内容にほっこりした彩りも添えたい」と。(定員;40人/1回参加費:\3000/1回)
■2/3-2/4;木曽町福島の旧中山道の宿場をアイスキャンドルで照らす催し「雪灯りの散歩路」が始まった。
八沢・上の段両地区にアイスキャンドル約2000個が灯され、凍える木曽の夜がほのかな明かりに包まれた。会場の旧木曽幼稚園横の駐車場には、ガラス細工のようなカラフルなアイスキャンドルや、植物を閉じ込めたアイスプレートなどが
飾られた。恒例の雪像展示が雪不足で中止、代わりにリンゴや地元木曽町中の校章などをかたどったアイスキャンドルが並べられた。17:30;ボランティアらがろうそくに火を付け始めると、氷をすかして揺らめく火が幻想的な光景をつくりだした。
来場者は写真に収めたり、うっとりと眺めたりしていた。
■1/28-2/28;旧中山道の宿場や景勝地をアイスキャンドルや竹灯籠の明かりで照らす催し「木曽路 氷雪の灯祭り」が始まった。
初日は木曽の宮ノ越宿本陣と周辺の街道沿いにアイスキャンドル約400個が並べられた。小さなともしびが厳しい寒さが続く木曽の夜を優しく温めた。
17:30;本陣に集まった地域住民がろうそくに点火。木々を飾った電飾の明かりとともに薄闇を照らし、子供から大人までが温かな火にじっくりと見入っていた。
新型コロナの影響で宮ノ越では3年ぶりの開催。点灯前には雪でレーンを造った雪上ボウリング大会が開らかれ、子供たちが歓声を上げて楽しんでいた。
塩尻、木曽町福島、上松町、南木曽、中津川でも開催。
■2023.1/17;木曽の「中山道」の保存活用計画策定へ。
■2022.7月;文化庁は木曽郡6町村と塩尻市、中津川市の日本遺産「木曽路はすべて山の中 山を守り 山に生きる」について、今後も遺産認定を継続すると発表。
■2021.1/4;木曽から塩尻・奈良井までの木曽谷で一斉に煙を上げる新春恒例の「狼煙あげ」が行われた。
■2021.1/13;岐阜県などの計7府県に新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言を出した。
■2020.6/20;都道府県境をまたぐ移動が解除されて初の週末を迎え、白川郷・飛騨高山・中山道では人が戻ってきた。
■2020.1月;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ「中山道・馬籠峠」の山道を歩くハイカーの年間通行者数が初めて5万人を突破した。
■2019.12月;木曽郡6町村をエリアとするに日本遺産「木曽路」に中津川の「馬籠宿」を加える。
■2019.12月;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ旧中山道馬籠峠にある無料休憩所「一石栃立場茶屋」にはこの時季、ハート形の日だまりが現れる。
■2019.5月;外国人観光客らでにぎわう妻籠宿
■2019.GW期間中、南木曽の妻籠宿には前年同期(9日間で計1.9万人)を上回る2.6万人が足を運んだ。
■2019年5月;NPO法人「木曽川・水の始発駅」が企画したウオーキングイベント「日本遺産・中山道木曽路街道歩き」が2019年も始まった。
■2019.4月;2018年度に「中山道馬籠峠」を歩いて通った旅行客の数が過去最高だった。南木曽町妻籠の住民組織「妻籠を愛する会」の調査。愛する会は、妻籠宿の岐阜県側入口にある一石栃立場茶屋を通過する旅行客の人数と国籍を、
2009年から調査。2018年度は4万9847人が茶屋の前を通り、調査を開始してから最高だった。妻籠宿には近年、欧米のハイカーを中心に外国人旅行客が増えており、今回の調査では初めて3万人を超えたという。愛する会は「外国人が3万人を
超えたことはうれしい。これからも木曽郡全体で観光を盛り上げていきたい」。外国人観光客は「中山道は静かで古い家屋がたくさんあり美しい」と峠道のハイキングを楽しんでいた。
■2019.2/18;中津川市長は、森林文化をテーマにした木曽と塩尻の「日本遺産」に中津川市が追加で認められるよう文化庁や長野県側の木曽地域文化遺産活性化協議会などと話し合う方針を明らかにした。
■2018.11月;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ「旧中山道」の馬籠峠で無料休憩所を運営する住民組織「妻籠を愛する会」の集計によると、10月に峠を歩いた外国人ハイカーは4784人で、2009年度の調査開始以来、月別で過去最多。
欧米系の旅行者を中心に増加が続いている。妻籠を愛する会によると、好天に恵まれたのに加え、気候的に秋が歩きやすいとの情報が口コミで広がったことが増加の要因とみられる。休憩所には職員1人が常駐してお茶を振る舞っているが、
昼食も取れない忙しさだったといい、急きょ2人体制にして対応。国別だと欧州の旅行者が6割を占め、オセアニア、北米、アジアと続いた。峠を歩く外国人は年々増加。江戸情緒を体感できる道として受けているようで、とても静かと魅力を
話した。2018年度は10月までの累計2万3656人と、過去最多だった前年度の年間総数2万6145人に迫っており、愛する会は「3万人は確実に突破するだろう」と。日本人の来訪者は減少傾向にあり、外国人はハイカー全体の6割を占める。ただ、
妻籠宿全体の宿泊定員が最大170人程度しかなく宿泊需要に応じ切れないのに加え、手荷物が増えるのを敬遠して土産品を購入しない傾向があるなど、経済的な 恩恵に直結していないのが現状という。同会は「南木曽から北に向かう
交通アクセスも悪い」と指摘し、外国人ハイカーの増加を木曽全体の観光振興に結び付ける方策も課題に挙げる。
■2018.1/27;幻想的なアイスキャンドルで木曽地域の宿場町などを照らす「木曽路氷雪の灯祭り」が木祖村の薮原宿など三会場を皮切りに始まった。
■2017.4月;2016年度中、南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ旧中山道・馬籠峠越えのハイキングをした外国人旅行者は2万3160人で、調査を始めた2009年度以降、初めて2万人を超えた。外国人は2009年度(5848人)以降、右肩上がりで
増加しており、8年間で約4倍に。特に欧州や北米、オーストラリアからの来訪が多く、妻籠〜馬籠間の中山道歩きの人気の高さが浮き彫りとなった。
■2016.4/25;文化庁が認定した日本遺産に、木曽郡6町村と塩尻市が申請した「木曽路はすべて山の中〜山を守り 山に生きる〜」が入った。
■2015.3月;中山道の馬籠宿と妻籠宿を訪れる外国人観光客が増加しているのを背景に、両市町は無料でつなげる公衆無線LANサービス「妻籠・馬籠WiFi」を始めた。
■2014.6月;中山道の妻籠宿と馬籠宿を結ぶハイキングコース(9km)を2014年4月に歩いた外国人観光客は2252人。
■2014.4月;南木曽の妻籠宿と中津川の馬籠宿を結ぶ旧中山道を、2013年度に歩いた外国人観光客が前年度比40.7%増の8939人を記録した。
■2012.1/28-2/11;木曽の旧中山道沿いや御岳山麓でアイスキャンドルや雪灯籠を点灯する「木曽路氷雪の灯祭り」が大桑村の3地区で開幕した。
■2010.6/17-6/18;「妻籠の妻籠を愛する会」は馬籠峠近くなど旧中山道沿いの5カ所に観光客らが自由に鳴らせる鐘を設置した。
■2009.11月;南木曽町で指定されている史跡「中山道」について、岐阜中津川の「新茶屋の一里塚」などを追加指定するよう文部科学相に答申した。
■「中山道馬籠地区」が2009年度都市景観大賞「美しいまちなみ賞」の優秀賞受賞。
■2009年;あなたが選ぶ日本の美「平成百景」に妻籠・馬籠が選出された。
■日経レポート;2008.9月;独自性、愛着度、購入意向、訪問意向、居住意向から算出した総合指標「地域ブランド力」(PQ)ランキングで、PQ観光地名;93位「妻籠・馬籠」(長野・岐阜)
■2009.1/25-2/14;「木曽路氷雪の灯祭り」。木曽谷で住民らがそれぞれ開いてきたアイスキャンドル行事が、2009年から合同の実行委員会によって実施。木曽の各地にたびたび足を運んでもらえる催しに育てるのが狙い。アイスキャンドルは、
木曽の厳しい冷え込みを生かし、氷や雪でつくった灯籠に火をともして、町の中心地や古い家並みなどに飾る行事。真冬の夜を彩る誘客イベントとして、木曽福島や奈良井など旧中山道の宿場町の住民らが別々に催してきた。
「活性化へ向けた木曽地域の一体感づくりを」と、2008年初めて地元の特定非営利活動法人木曽ユネスコ協会が呼び掛け、木曽十一宿などで同じ日に一斉にアイスキャンドルをともす試みをした。この思いを受け継ぎ、各地域の催しの
主催者などが合同で12月実行委員会を発足。実行委は木曽6町村や塩尻、馬籠宿のある中津川の計18地区と、木曽ユネスコ協会、木曽観光連盟で構成。催しのアイデアづくりや効果的に誘客できる日程の調整、補助金申請などの作業を
担っていく。実行委は「木曽の名のもとに一つの催しができることがすごくうれしい」。
■2009.1/8;木曽谷全域の世界遺産登録を目指し、木曽郡6町村と中部森林管理局などの関係者が長野で検討会を開いた。
■2008.9/26;ユネスコが定める世界遺産登録に向けた国内候補が発表。長野「善光寺」・松本「松本城」など県内4つの文化遺産は、国内候補の「暫定リスト」に載ることはできず。
■2008.2/2;18:00〜;NPO法人「木曽ユネスコ協会」が木曽全域で「アイスキャンドル」を一斉に点灯する「木曽11宿と御岳山麓を灯す雪と氷の灯籠祭り」を開いた。
NPO法人「木曽ユネスコ協会」が長野、岐阜県境の木曽の交流を深めようと企画した「雪灯籠」が中山道や御嶽山麓の宿場町など11ヶ所に造られた。
■「馬籠、妻籠が長野県と岐阜県の懸け橋になる取り組み」。
■岐阜・中津川市馬籠の景観を守るため、合併前の旧山口村時代に地元住民が定めた「心につながるふるさと景観形成住民協定」を、2007.10/1;中津川市長が市の条例に基づいて認定した。市内には中山道中津川宿などもあり、今後、
地元から同様の申請があれば認定していく。対象は「峠」「馬籠」「荒町」の3地区がそれぞれ定めている協定で、2002年に締結。同年に長野県知事の認定を受けたが、2005年に中津川市と越県合併したことで長野の知事による認定は
無効になった。岐阜県の景観条例には同協定の認定制度はなく、市が市景観条例を制定、施行したのを待って認定を受けた。協定は文豪島崎藤村を生んだ歴史、文化や自然などを地域の財産と位置付け、建物の形態や色彩、看板や
自販機のあり方などについて定めている。例えば建物は和風で外壁や屋根は刺激色を避ける、自販機は屋内設置を原則など。この日は市長から3地区の代表に、加子母産東濃ひのきで作った認定書が贈られた。
■2007.12/27;地元の妻籠宿の世界文化遺産登録を目指す南木曽町は、同遺産の国内候補暫定リスト入りを申請。今回は隣の馬籠宿を擁する岐阜県や中津川市と連携し、中山道の文化・歴史的価値を強調して申請。町長は「暫定リスト入りへ向け
一歩前進したと思う」と期待を込めた。2006年の文化庁の公募に対し、同町は単独で、妻籠宿を国内候補に加えるよう初めて申請したが、継続審査となった。町は以前から念頭に置いていた馬籠宿と一体化した資産として申請することを
中津川市側に働き掛けて合意。12/21;国に再提案の手続きした。馬籠宿が舞台であり妻籠宿も登場する島崎藤村の「夜明け前」を英訳も出ており日本を代表する歴史小説と位置付け。宿場には「夜明け前の世界が息づいている」とアピール。
また中山道については、類似する世界遺産として熊野参詣道を挙げ、信仰の道である同参詣道に対して中山道は「政治、経済、文化すべての面に貢献した道」と。町教育長は「道や宿場といった近世交通システムの姿が残る中山道の妻籠・
馬籠一帯は、既存の他の世界遺産に類を見ない資産であり価値がある」とした。
■南木曽町、中津川市、長野県、岐阜県は文化庁に「世界文化遺産」暫定一覧表への記載を求め、「妻籠宿・馬籠宿・中山道−夜明け前の世界」と記した提案書を2007年に共同提出した。
■2007.3月;南木曽町と中津川市が旧中山道の関連遺構として「妻籠・妻籠」とを世界文化遺産登録の国内候補暫定リスト掲載へ動き出した。
■2006.10月;全国で最初に国の重要伝統的建造物群に指定された妻籠宿一帯と中山道の世界文化遺産登録に向けて、登録手続きの前段となる国の「暫定リスト」記載に応募する方針を固めた。
各地の住民団体でつくる連絡会が連帯感を強めようと企画。2007年に始まり、2023年で17回目、計14ヶ所で行い、参加した人たちは2023年がいい年になるよう願った。木曽町籠宿に近い妻籠城址では「妻籠を愛する会」の会員らが集合し、
ドラム缶でスギやヒノキ、ツガの枝葉を燃やした。ばちばちと音を立てて白煙が上がった。約5km南にある馬籠峠ののろしも望むことができた。「つながり」や「絆」が大切と。愛する会は「一年が平穏で、木曽路にたくさんお客さんが
来てくれたらいい」。
中山道・馬籠宿と妻籠宿などの観光地では宿泊客の約5割が中京から訪れる。ある温泉旅館ではすでに30件のキャンセルも。Go Toトラベルで秋は観光客が戻ったが、その後、一時停止で年末年始も例年の3割ほど。緊急事態宣言はさらなる痛手になる。
妻籠宿は年間38万人が訪れていたが、現在は約9割の店が休業。インバウンドに続く国内観光の不振で苦境が続く。
旧中山道馬籠宿では多くの観光客がマスクを着けて急坂の石畳を上っていたが、坂道がきつくマスクは取ってしまったという人も。駐車場には愛知ナンバーの車が中心だった。
4月〜3月の年度単位の集計で、2019年度は12月までに5.3万人を超え、2018年度の4.9万人を既に上回っている。外国人客の増加が全体を押し上げる傾向が続く。妻籠の「妻籠を愛する会」が、峠途中にある無料休憩所・一石栃立場茶屋で
調べている。それによると、2019年度の通行者は12月までに5万3753人。外国人客が3万5977人で約7割を占める。月別では11月の通行者数が全体で前年度比39.8%増、外国人客で同38.1%増と伸びが目立つ。妻籠を愛する会は10月に運行が
始まった名古屋駅-馬籠・妻籠宿間の直行バスや、9〜11月のラグビーW杯日本大会の開催を増加要因に挙げる。今後も外国人客の増加は続くとみており、宿泊施設の確保など「受け入れ体制をしっかりしないといけない」。 レンタカーで
訪れる外国人客が増えているといい、外国人ドライバーを意識した案内や誘客を木曽全体で進める必要性も指摘。
日本遺産を構成する文化財に、馬籠にある文豪島崎藤村の生家跡を追加する申請を2020年1月文化庁に出す。木曽路は南木曽町:妻籠宿、大桑村:白山神社・定勝寺、上松町:赤沢自然休養林・寝覚の床、王滝村:御嶽神社、木祖村:鳥居峠トチノキ群、
木曽町:福島宿・福島関所跡、塩尻市(奈良井宿・木曽平沢)などがある。旧中山道の「木曽11宿」のうち馬籠宿を除く長野県側のみで申請し、2016年に日本遺産に認定。文化庁は2020年5月に追加申請の審査結果を公表、木曽路全体が
日本遺産となる見通し。長野・岐阜県の観光文化財関係者から「馬籠もエリアに加わる方が良い」といった声があった。日本遺産としての正式名称「木曽路はすべて山の中」は、 藤村の長編小説「夜明け前」の書き出しであることから
「藤村宅跡は欠かせない」と。藤村宅跡は馬籠宿のほぼ中央。母屋は明治の大火で焼失したが、江戸末期に建築された隠居所は現存。敷地と建物は岐阜県史跡に指定。敷地内には 藤村記念館が立っている。
※日本遺産は地域の文化や伝統を物語るストーリーであり、文化財を活用して日本の魅力を国内外に発信し、地域の活性化を図るもの。
壁の隙間と光の角度の微妙な兼ね合いで生まれる偶然の産物。光はいろり端の床に落ち、刻々と形を変える。地元組織・妻籠を愛する会のメンバーで、茶屋管理人によると、ハート形の日だまりは2-3年前に発見された。例年だと冬至の頃が
最も形が整うという。「今年も良い形になるかどうか。若い人にも注目されるスポットになれば」。
江戸時代の宿場町の雰囲気が残る南木曽町の妻籠宿と、中津川市の馬籠宿。両宿を結ぶ旧中山道の馬籠峠を歩く外国人ハイカーが近年増加。英国のTV放送などで知名度が上昇した。2018年度は65の国・地域の人が訪れ、初めて3万人を突破。
日本人より多い6割強を占め、まだまだ増えそうな勢い。2つの宿場の距離は約9km、徒歩で約3時間の道のり。外国人ハイカーは、交通の便の良い中津川駅から馬籠宿に入り、妻籠宿まで歩く人が多い。江戸時代の旅が体験できるとして広まり、
急な坂道はあるものの、荷物を有料で運んでもらえるため、身軽に歩けることも人気につながっている。妻籠宿の住民らでつくる公益財団法人「妻籠を愛する会」は、両宿のほぼ中間地点にある「一石栃立場茶屋」を整備した。無料でお茶を
振る舞いながら、通過する人数と国籍を調べている。茶屋は江戸時代後期の民家を改装したもので、いろりや畳の休憩場がある。古い日本の雰囲気が楽しめることから、多くの人が立ち寄っている。外国人は「とても美しい宿場町と峠道。
昔に戻ったよう」。茶屋ではやかんでお湯を沸かしながら忙しそうに茶わんを洗う。ヒノキの笠をかぶり、簡単な会話で対応している。外国人の峠越えは、2009年度は約5850人。2018年度は約3万1400人に増え、5倍を超えた。外国人の
増加は、英国のBBC放送の番組で取り上げられた数年前から顕著になったという。一方、峠を歩く日本人は年々減っていて、2018年度は全体の4割を切った。2018年度の65の国・地域のうち33ヶ国は英国、フランス、スペイン、ドイツなどの
ヨーロッパから。妻籠を愛する会の調査では、目的は山や風景などの自然を楽しむ人が多く、 宿場風景、ウォーキングと続いている。同会は2019年3月、より魅力を高めようと、馬籠峠に近い標高777mに「中山道ラッキーポイント」と
名づけた鐘を設けた。鐘を鳴らすことで、クマの被害防止とともに、幸せのパワースポットに つながればとの願いが込められている。南木曽町は14年の豪雨災害に加え、同じ年の御嶽山噴火災害の影響もあって、妻籠宿を訪れる観光客は
全体では減少傾向にある。外国人客の増加はうれしいことだが、宿泊施設の数には限りがある。 妻籠を愛する会は「県境の過疎地だけに、宿泊施設の問題は少しずつ良くしていくしかない。いまは地元の住民も、外国の人と簡単な会話や
あいさつをしてくれる。もっと訪れてもらえるよう、こうした活動を続けていきたい」。妻籠宿は1971年、家や土地を「売らない」「貸さない」「こわさない」の3原則による住民憲章を制定し、全国に先駆けた町並み保存運動を始めた。
日本人観光客が多く子供連れが目立っていた。
木曽路11宿に加え、中津川と塩尻の宿場を巡り、下諏訪宿にも足を延ばしながら街道の歴史や自然あふれる木曽路の魅力に触れる。2019年で5回目となる人気の企画。2018年は木曽路を北から南に歩いたが、今回は南から北に向かう。
4/16;中津川の落合宿〜馬籠宿までを歩いた。本格的な木曽路歩きの初日となった5/7;馬籠峠〜妻籠宿を経て南木曽駅までの約9.5kmを歩いた。46人が峠道を歩き、花咲く春の景色を眺めながら、ゆったりと山行を満喫。妻籠宿では、
島崎藤村の詩「初恋」のモデル「ゆふ」さんの嫁ぎ先で、国重要文化財の脇本陣奥谷を見学して、文豪の足跡に触れた。5/21;南木曽駅〜野尻駅までの約10kmを歩いた。
妻籠宿と馬籠宿を結ぶ中山道の峠道「馬籠峠」を歩く外国人ハイカーが2018年度、初めて3万人を突破した。妻籠の住民組織・妻籠を愛する会が、峠途中の無料休憩所で通行者を集計。2009年度は6000人足らずだったが右肩上がりに増え、
10年で5倍以上になった。愛する会によると、2018年度の外国人ハイカーは3万1426人で前年度比20.2%増。日本人を含むハイカーの全数は4.1%増の4万9847人で、10年前は2割に満たなかった外国人が6割以上を占めるまでになった。
欧米からの来訪者が多いといい、愛する会は「中山道はいい所だと評判が広まっているようだ。欧米の人には歩く文化があり、中には峠を往復するつわものもいる」。「今後も外国人ハイカーは増える」と予想しつつ「宿泊施設が
足りないのがネック」。峠を歩いても名古屋方面などに戻って泊まる人も多いといい、 外国人客の増加を木曽全体の観光振興につなげる取り組みが今後の課題と捉えている。
市内には中山道の木曽11宿に含まれる馬籠宿、落合宿、中津川宿がある。これら3宿を生かす形を希望。地域の文化財をまとめて観光資源として活用する日本遺産は、地方自治体の申請を受けて文化庁が認定する。木曽郡6町村と塩尻市は
2016年4月「木曽路はすべて山の中、山を守り山に生きる」をテーマに認定された。以前は、南木曽町の妻籠宿と馬籠宿を中心に世界文化遺産を目指す機運があった。市長は「日本遺産に選ばれれば地域のグレードが上がる。馬籠と妻籠間を歩く
外国人が急増しており、地域の魅力をより広域的に発信したい」。中津川市に2027年開業のリニア中央新幹線の新駅ができることも見据え、「さまざまな角度で魅力をPRしていく上で意味がある」と。馬籠宿をPRする馬籠観光協会が、
いったん脱退した木曽観光連盟に復帰する意向も踏まえ、協議を始めることにしたという。木曽地域文化遺産活性化協議会は「一緒に活動するのは大歓迎。どうすれば三つの宿場の要素を盛り込めるか検討したい」。
2/10までに、塩尻や中津川を含めた木曽路一帯で順次開かれる。木祖村では、薮原宿などに約3000個のアイスキャンドルが並べられ、地元住民や観光客らがロマンチックな明かりを楽しんだ。村庁舎前には戌年にちなんだ犬の雪像の姿も。
住民らによる焼き鳥や芋煮、塩尻市観光協会の協力を得たホットワインなどの振る舞いもあった。家族や友人と訪れた地元の人はは「同じ町並みでも雰囲気ががらっと変わる。いつもの道じゃないみたい」。観光客は「寒い中にろうそくの
暖かい光が浮かんで不思議な感じ。とてもきれい」。1/28;塩尻市贄川、2/2-2/3;木曽町福島、2/3;塩尻市奈良井、木曽町開田高原、王滝村、2/10;上松町、木曽町黒川、南木曽町妻籠、中津川市馬籠。
同遺産は日本が世界に誇る貴重な文化財群にお墨付きを与える制度として2015年度創設され、県内から初の認定。死者・行方不明者が63人に上る戦後最悪の火山災害となった御嶽山噴火(2014.9月)から1年7カ月。なおも傷が癒えぬ木曽の自治体、
住民に大きな希望の光となり、観光・産業振興に弾みがつきそう。認定を受けて長野県知事は「木曽地域の山と森に育まれた伝統文化は、県内の誇るべき文化遺産群の一つ。木曽地域は御嶽山噴火からの復興途上にあり、さらに地域の活性化に
つながるよう引き続き支援する」と。御嶽山の麓に位置する木曽町教育委員会は「木曽は歴史的に大きな絆で結ばれてきた地域。観光面では御嶽山噴火災害や南木曽町の土石流災害の打撃が残り、この認定を励みに国内外に木曽のすばらしさを
発信したい」。日本遺産は、歴史的建造物や伝統芸能などの文化財を、テーマや地域ごとに一つのストーリーとして認定する仕組み。木曽路は、戦国の世が終わって人々が平穏な暮らしを取り戻した頃から現代に至るまでの木曽谷全体を貫く
歴史や文化、産業がストーリーをなす。そこでは、戦乱が幕を閉じて城郭や社寺建築などの木材需要が森林資源を枯渇させるなか、尾張藩による森林保護政策から生まれた木曽漆器などの地場産業をまず挙げる。こうした産業が地域を支え、
街道整備に伴って御嶽山信仰といった地域特有の文化も全国に広がった。ストーリーを構成する文化財には、妻籠宿(南木曽町)や奈良井宿(塩尻市)など中山道の宿場町のほか、木曽ヒノキを生んだ水木沢天然林(木祖村)と赤沢自然休養林(上松町)、
在来馬種の木曽馬、御嶽山信仰にまつわる史跡や、国指定名勝の寝覚の床(上松町)などが登場し、豊かな地域資源をアピールする。さらに、ろくろ工芸やお六櫛などの伝統工芸品、すんき漬けや手打ちそばなどの食文化、全国的に知られる木曽踊り・
木曽節といった木曽の歴史文化や人々の暮らし全体を挙げているのも特徴。南木曽町は2015年「妻籠宿と中山道」を日本遺産に申請したが、認定は見送られた。再挑戦は、同町の主導により木曽郡6町村と塩尻市の共同申請とした。
県木曽地方事務所や県教委などの支援を仰ぎつつ「オール木曽」の態勢で臨んだ。南木曽町教委は「江戸時代の風情を残す宿場町だけでなく、森林資源や自然、地域を支えた産業、食文化など木曽を一つのストーリーとしたことが評価された」。
駅や観光案内所など8ヶ所にネットのルータを設置し、サービスと情報発信の向上を図る。旧中山道は古い町並みが楽しめる人気の観光地として、海外で発行されているガイドブックの「日本の見どころ上位25」にランクイン。2014年度に両宿を
訪れた観光客は3.5万人、うち1.2万人が欧米を中心とした外国人観光客。公衆無線LANサービスの開始は、観光庁が2000年度に実施したアンケートで「インターネット環境が整っていない」と不満の声が多く寄せられたため。 事業費100万円は
両市町が拠出。ルータを設置したのは、中津川では馬籠観光案内所、中津川駅前のにぎわいプラザ、落合宿本陣、新茶屋トイレ、峠トイレの5ヶ所、南木曽町では南木曽駅、妻籠宿第一駐車場、一石栃立場茶屋の3ヶ所。 「FREE WiFi」と書かれた
ステッカーやネットへの接続方法を記した掲示などの案内表示も掲げた。両市町の連携協定式が馬籠観光案内所であり、町長と市長が協定書に署名した。町長は「人づての情報で客が来る時代。訪れる人に県境は関係ないので、中津川市と
協力して利便性を図りたい」。市長は「欧米の観光客は計画を立てて訪れる。応えられるよう宿同士で連携し、多くの人に足を運んでもらいたい」。
統計を取り始めた2009年度以降月間で初めて2000人を超えた。木立に囲まれた昔ながらの峠道と歴史ある建物は外国人にも受け入れられている。
「妻籠を愛する会」が統計を取り始めた2009年度から過去最多。最多は2010年度の7459人。2011年度は東日本大震災の影響で3338人に落ち込んだが、2012年度には6349人まで回復。2013年度は台風や大雪などに悩まされたが欧州からの旅行者が
目立った。妻籠宿では、馬籠宿との間で荷物を運ぶサービスをしたり、トイレの洋式化を進めたりし、外国人観光客に好評という。愛する会は「口コミで外国人にも妻籠の良さが伝わったのでは。今までやってきたことが実を結んだ」。
調査は馬籠峠近くの休憩所「一石栃立場茶屋」で実施。日本人観光客は5.3%減の2万5498人。
計15地区を幻想的な明かりが飾る。大桑村須原宿では17:30;地域住民が街道沿いに氷の燭台を点々と並べ、ろうそくをともした。地元の児童や高齢者たちが「きれい」と楽しんでいた。 大桑村長野、野尻地区でもアイスキャンドルが点灯された。
2/3;18:00;総合点灯式が木曽町福島の八沢駐車場で行われた。2/3;王滝、木曽平沢、奈良井、福島、2/4;福島、開田高原、贄川、薮原、宮ノ越、三岳、2/11;上松、妻籠、馬籠にて実施された。
徒歩の疲れを癒やしたり、クマなど野生動物除けに役立てたりしてもらう狙い。鐘は高さ18cm、下部の直径15cm。高さ1.8mの鉄骨の支柱につり下げた。取り付けた鎖を振ると、澄んだ音が森に広がる。倉科祖霊社近く男滝・女滝の上流など
300〜500mの間隔で設けた。これまで妻籠観光協会が、クマ除け用のドラム缶を置いていたが、古くなっていた。更新するのに際し、来訪者に楽しんで歩いてもらおうと鐘を選んだ。御岳山の登山道などに道に迷うのを防ぐ鐘が置いてあるのも
ヒントにした。愛する会によると、馬籠峠を歩く人は2009年春から1年間で3.5万人。徐々に増加傾向にある。「緑や音色を楽しみつつ、安全に中山道を歩いてほしい。自由に鳴らせることを知らせるため、近く木製の看板も立てたい」と。
旧中山道のクマ除け対策としては妻籠、馬籠観光協会が携帯用ベルの貸し出しもしている。
旧中山道の約2.5km区間が新たに「国の史跡」に指定。史跡の指定を受けたのは、中津川に残る旧中山道落合宿周辺約2.5km区間で、道に敷かれた石畳が当時のまま残っているところもあります。また、旧落合宿には大名らの宿泊所として
使われた本陣や夜間に道を照らすための「常夜澄」も残されていて、江戸時代の面影をしのぶことが出来ます。落合新茶屋〜落合町の中山道約2.5kmと、交通にかかわる遺跡「新茶屋の一里塚」、中山道落合宿本陣、宿の常夜灯。中山道は、
江戸から京都までの69宿を通る五街道の一つ。中津川には3つの宿場町(馬籠、落合、中津川宿)があり、答申を受けた区間約2.5kmには当時の石畳など歴史的景観が残り、沿道沿いには一里塚もある。さらに、落合宿本陣だった井口家住宅は
1815年に焼失後、復興され、1880年に改築された主屋や、加賀前田家から贈られたと伝わる表門、土蔵1棟が残り、中山道の本陣を知る上で貴重な遺跡となっている。中山道は1987年と1991年に長野県内の区間が国の史跡に指定を受け、
今回の岐阜県内の区間が3ヶ所目。
中津川市役所で受賞の報告会が行われた。都市景観大賞は国交省が6月「まちづくり月間」に合わせて毎年全国から応募のあった地区から選んでいるもので、6/1;「景観の日」に東京で表彰が行われた。馬籠地区の景観保全活動を続ける
まちづくり組織「馬籠地域づくり推進協議会」の会長、合併前の旧山口村村長で中津川市議らが市役所を訪れ、市長に受賞を報告。会長は「官と民が一緒となった取り組みが評価された結果。これからも景観整備と地域づくりにまい進したい」と。
妻籠・馬籠は江戸と京都を結んだ中山道69次の宿場。江戸時代の町並みの面影を色濃く残し、人気の観光地。妻籠宿は昭和期の高度経済成長から昔ながらの景観を守ろうと、家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を制定。
全国に先駆けて町並み保存運動に取り組み、1976年には国の重要伝統的建造物群保存地区の一つに選ばれた。馬籠宿は、山の尾根に沿った斜面を通る街道沿いに造られたことから、「坂のある宿場」として知られる。島崎藤村のふるさとで
小説「夜明け前」の舞台としても有名。山間部のために水が不足しており、多くの火災に見舞われた。特に1895年と1915年の大火で江戸時代の古い町並みはすべて焼失しているが、再建された建物を守り続けてきた。美しい風景は日本全国に
たくさんあるが、人間が作り出した風情ある宿場で絵になる景観はほかにない。いつまでも保存してほしい。
木曽路氷雪の灯まつり日程;
1/25;上松町木曽勤労者福祉センタ周辺、1/31;須原宿、2/3;贄川宿、奈良井宿;豆まき、花火、豚汁、甘酒の振る舞い。2/6;福島宿;雪の滑り台、出店など、王滝村王滝観光総合事務所周辺、
2/7;福島宿、宮ノ越宿、開田高原;かまくらまつり;馬ぞりなどの雪遊び、宝探し、薮原地域、馬籠宿。2/14;南木曽町の桃介橋と妻籠宿。
2008年9月文化庁が発表した国内候補の暫定リストに「妻籠宿・馬籠宿と中山道」(南木曽・中津川)が含まれなかった。旧中山道の街道文化や藤村文学などを柱にしていた従来の内容に加え、森林産業を新たな共通素材とし、今後の
暫定リスト入りを目指す。
9/26;文化庁は文化審議会文化財分科会世界文化遺産特別委員会を開き、H19年度までに公募した世界遺産候補32件の提案のうち5件を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する暫定リストへの記載が適当と判断した。世界遺産への登録に
ついて文化庁が国内候補を選んできたが、2006年に初めて自治体からの公募を実施。長野県では、長野の「善光寺と門前町」、松本の「松本城」、南木曽町の「妻籠宿・馬籠宿と中山道」、岡谷の「日本製糸業近代化遺産」の4つが名乗りを
挙げ、国内候補を載せる「暫定リスト」入りを目指しPR活動を行っている。9/26;国の文化審議会が発表した国内候補は、新潟の「金と銀の島、佐渡」、「北海道・北東北の縄文遺跡群」、「九州・山口の近代化産業遺産群」、福岡の
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」、大阪の「百舌鳥・古市古墳群」の5件に決まった。「カテゴリー1a」は「価値の証明作業が相当程度進展した段階で改めて審議すべきとした。「カテゴリー1b」は他候補と統合して登録を目指すよう求めた。
「カテゴリー2」は「現状テーマのままでは記載できない」との位置付け。
南木曽町の「妻籠宿・馬籠宿と中山道」;(カテゴリー1b);→「近世の街道と宿場町関連の文化資産」として他の街道や宿場町との統合を推奨。妻籠宿の地元、南木曽町教育委員会によると、文化審議会から「中山道における木曽路全体を
視野に入れて検討する必要がある」と。教育長は「木曽郡や塩尻市を含めて世界遺産を目指していかなければならないのではないか。長野、岐阜県教委とも検討したい」と。
旧中山道沿いの贄川宿〜中津川の馬籠宿までの11宿と、御岳山麓の3地点が参加する初めての試み。木曽で灯籠祭りの先陣を切ったのは、1999年の奈良井宿。2001年に木曽福島町の福島宿でも始まり、4年前から贄川宿も。2007年は木祖村の
薮原宿も実施。「もう木曽全体で物事を考え、行動していく時期」と、協会では2007年度木曽の一体化と活性化を目指し4つの事業からなる「木曽丸ごと夢づくり活動」を計画した。「観光客はもちろん、地元の人にも、自分の暮らす宿場の
良さを再認識してもらえたら」と。各家庭で1個ずつでも作ってくれるようになれば心温まる催しになる」と。住民の心にも温かい火を灯せるよう準備は進む。
馬籠の藤村記念館前の雪灯籠は、馬籠観光協会の会員約15人が長野からトラックで運んだ約4tの雪を使って高さ2mの灯籠に仕上げた。夜には、純白の雪灯籠と周りに置かれた30個のアイスキャンドルに火がともされ、静かな宿場は
温かな雰囲気に包まれた。
馬籠、妻籠2宿の世界文化遺産指定に向けて、関係市町が共同して提案書を文化庁に提出したことに、馬籠地域づくり推進協議会(中津川)の会長は越県合併を経た思いを重ね、感慨を語った。
「申請に必要なくとも、住民の合意を得ながら進めていく姿勢が大事」と、中津川市、南木曽町の他宿も連携して、人の往来にスポットを当てたイベントなどの仕掛けが必要になるとの見方を示した。世界遺産になる場合に各種規制が
地元住民の生活に影響を及ぼさないか、懸念する一部住民らの思いも背景にありそう。藤村記念館を運営する「藤村記念郷」の理事長は、観光に従事しない住民の説得には限界があるとの見方で、「本来の地域づくりは市民からの動きで
あるべきだが世界遺産はまったく別。住民からでは難しい」と語り、今回の提案を含め行政主導に期待をかける。ただ「文化庁は住民の意識も問うてくる」とみており、文化的歴史的資産を誇りに思い、町並み景観を保存していく住民の
意識高揚が重要と。「世界遺産になって異常に多い外国人観光客が押し寄せ、馬籠の雰囲気が壊れるようではいけない」と心配する声もある。商店主らの中にも「不安と期待は半々」との声。中津川市長は「両市町のみでなく岐阜、長野県で
推進する形が整い、大変うれしい。価値を再認識し、高める取り組みとして、暫定登録、本登録に向けて頑張りたい」と。
全国で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定された妻籠宿や宿場の町並みが色濃く残る馬籠宿、中山道とその周辺の田園風景などを世界遺産に登録することで、保存につなげたい考えだ。町と市は共同で観光イベントなどを行い、
地域住民や観光客の機運を高めていく。南木曽町が単独で提案した時に比べ規模を拡大した。文豪・島崎藤村の位置付けも加え、文化庁が継続審査に当たって出した課題を解決。提案の範囲は南木曽町内の約20kmの中山道と、馬籠峠から
落合宿の手前までの中津川市内の中山道約10km。この間にある宿場や山村の景観などと、近代化遺産の読書発電所施設を提案。検討が必要とされた主題に関しては、政治・経済・文化の幹線と強調。当初の土道を多く保存し、宿場を支える
集落「在郷」、荷物を取り次いだ立場茶屋、宿場の間に位置する「間の宿」など、近世の交通システムを伝える遺構がそろった全国でもまれな地域とした。馬籠宿が加わったことで、馬籠出身の島崎藤村の文学世界を木曽路の位置付けに
加えることもできた。中津川市では、市景観形成条例を制定したほか、文化庁の調査を受けて「間の宿」の峠集落を重要伝統的建造物群保存地区に選定する準備も進める。馬籠峠から落合までは国史跡に相当するとして、準備を進めながらの
申請。南木曽町長は「リスト入りに向け、さらに前進した」。町教育長は「中津川市が一緒にやりたいと言ってくれたのが支え。学習会などで意識も高めたい」と。中津川市長は「南木曽町の呼び掛けはありがたかった。越県合併しても
木曽11宿に変わりがないと取り組んできた成果で大変うれしい」と。23戸のうち半数近くが歴史的に価値のある建物という中津川の峠集落。明治初期の家に住む人は「島崎藤村ゆかりの地として関心を持って訪れる人が増えればうれしい」。
妻籠と馬籠を一体として申請することを確認。これまで担当者が打ち合わせを重ね、両市町長同士が話し合ったのは初めて。世界遺産申請は妻籠宿が先行したが、2007年1月、国内推薦の追加を継続審査と決めた文化庁から
馬籠宿ゆかりの島崎藤村や同宿などを舞台とした作品「夜明け前」を視野に入れた提案をするよう助言を受けた。南木曽町教育委員会がこれらの経緯を説明し、町長は「2007年11/末に予想される次回の候補地提案には
共同して提案したい」とし、中津川市長は「住民の意向を大切にしつつ前向きに進めていきたい」。今後事務レベルでの協議をもっていくことを互いに約束した。
南木曽町内の遺産を単独で応募するが木曽11宿がまとめて指定されるような環境づくりにつなげたい考え。南木曽町が応募を予定しているのは江戸時代の宿場の建物や風情を残している「妻籠宿」などと、そこから広がる景観を守るために
指定した1245haの重要伝統的建造物群保存地区。これに「馬籠峠」から大桑村境までの町内を通過する中山道約20kmと三留野宿本陣跡など関連の遺構を加える。世界遺産の候補となるには複数の資産で構成されていること、日本を代表する
独特の形態で大半が国の指定文化財であること、管理計画があることなどが条件。「妻籠宿単体では規模が小さく、欧州などの世界遺産に比べ劣ってしまう」との心配も声もある。一方、旧山口村の馬籠宿など隣接する宿場と連携するには
条件整備に時間がかかり、文化庁が指定する11/末の「暫定リスト」記載への応募期限に間に合わないとし単独で応募。「妻籠宿の保存地区指定当時、地元の意欲で山の稜線まで含めて景観を守った。そうした先進的な取り組みも見てほしい」。
町長は「木曽は宿場だけでなく周囲の自然なども合わせ大きな価値がある。木曽谷全体に価値があることを訴えていきたい」。
しかし長野県はほんとに広い。南木曽へは塩尻から南下することが多かったのですが、今回は逆ルートを辿りました。岐阜県境の中津川市(旧山口村)まで行って、木曽路を北上してやっと安曇野までやってきました。
早朝の馬籠宿や妻籠宿ではお土産屋さんやお食事処もそんなに開いていませんでしたが、その分、観光客を全く見かけませんでした。静かな昔の宿場町の風情を十分に堪能できました。まるで時代劇映画のセットのような風景でした。
心地よい爽やかな五月の風が時折吹いて新緑の木々がざわめき、小鳥がさえずり、春の花々が咲いていた「木曽路」はなかなか良かった。島崎藤村の「木曽路はすべて山の中」の句、そのものでした・・・。
(堀金;気温15℃,曇り,無風)
NO.
名称
連絡先
他
01 木曽観光連盟 TEL 0264-23-1122
- 02 馬籠観光協会 TEL 0264-59-2336
- 03 中津川観光協会(中津川市観光案内所) TEL 0573-62-2277
- 04 妻籠宿(妻籠観光協会;南木曽町観光協会) TEL 0264-57-3123
- 05 南木曽町観光協会 TEL 0264-57-2727
- 06 藤村記念館 TEL 0264-59-2047 \500(9:00-17:00) 07 馬籠脇本陣史料館 TEL 0573-69-2108 \300(9:00-17:00) 08 南木曽町資料館(脇本陣奥谷・歴史資料館・妻籠宿本陣) TEL 0264-57-4114 \700/3館共通(9:00-17:00) 09 おんたけ交通 TEL 0264-57-2346 バス 10 木曽交通タクシー TEL 0264-22-3666 - 11 おんたけタクシー TEL 0264-22-2054 - 12 南木曽観光タクシー TEL 0264-57-3133 - 13 東鉄タクシー TEL 0573-78-2135 - 14 近鉄東美タクシー TEL 0573-66-1221 - 15 アルピコタクシー TEL 0263-27-0324 - 16 JR木曽福島駅 TEL 050-3772-3910 -
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