※2026.1.1まで・・・
あと Days Hours Min Sec.
■今日(6/1)の白馬は曇り。
6/1;最低気温は大町11.0℃、白馬11.8℃、穂高12.5℃、松本13.0℃、長野13.6℃と6/上並みの気温。
6/1;最高気温は松本22.1℃、穂高21.0℃、大町18.8℃、長野17.7℃、白馬15.3℃と4/中-5/上並みの気温。
■6月の稜線は「レンゲツツジと槍穂高連峰」(藤野真氏撮影)はいい山岳風景です。
鉢伏山荘周辺からの北アの山並み。高ボッチ高原から鉢伏山ではレンゲツツジが群生しています。レンゲツツジはオレンジ色の大きな花びらが特徴で、見頃は6/中-6/下。標高が低いところは5/下〜6/中。
★☆★レンゲツツジの群生地★☆★
1)上高地;田代湿原(1495m)、岳沢湿原(標高1520m)
2)乗鞍高原;一の瀬園地(標高1450m)・どじょう池(1460m)
3)高ボッチ;高ボッチ高原(1640m)・高ボッチ山(1665m)・鉢伏山(1928m)
4)美ヶ原;袴越(旧浅間温泉スキー場)(標高1700m)、焼山(1907m)、天狗の露路(1920m)、王ヶ鼻(2008m)、物見石山(1985m)、美ヶ原高原美術館周辺(1950m)、白樺平(1780m)
5)霧ヶ峰;白樺湖(1400m)〜車山高原(1900m)、車山肩(1810m)、踊場湿原(1550m)、薙鎌神社(グライダー滑走路周辺)(1660m)、霧ヶ峰自然保護センタ園地(1680m)、八島ヶ原湿原(1630m)
6)その他;群生ではないが、安曇野光城山(912m)・長峰山(933m)の登山道、松川村馬羅尾高原(標高800m)、国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区)(760m)、大町農具川(740m)、西山城址(870m)、八坂唐花見湿原(945m)、白馬村親海湿原(750m)
※このエリアではミツバツツジ→ヤマツツジ→レンゲツツジが咲きますす。
■大町美麻大塩の民家の農地で、60年-120年に1度だけ咲くと言われるササの花が咲いた。
開花時期は5/下-7/初。花は稲の花に似ており、風鈴の短冊のようなおしべがぶら下がっています。「一生に一度見られるか分からない花を見ることができた。貴重な体験」と。
※白馬大池〜小蓮華山、立山など標高の高いところ(標高800m-2400m)に生えるササはチシマザサ、葉の縁に白い隈取りがあるのはクマザサ(隈笹)で、岳沢、横尾〜涸沢、横尾〜槍沢手前、合戦尾根、東沢登山道、一ノ沢登山道、三股登山道など
広葉樹が茂る標高1000m以上でよく見かけます。冬の間に白い部分ができるのがクマザサで葉が大きい。熊が出やすいところという意味ではない。上高地一帯ではシナノザサが茂る。
■5/23;松川村役場で水害の危険性が高まる梅雨前に、避難確保計画の説明会が開かれた。
学校や医療施設、社会福祉施設の職員らが出席、1000年に1度の大雨を想定した災害対策を学んだ。
■松本空港近くの「信州スカイパーク」では約4000uの園内に約100品種、3000本のバラが植えられています。
花のプロムナードゾーンのバラ園では、5/中からバラが咲き始め、今が見頃となった。暫くは花を楽しめそう。
■6/1;松本「上高地」の梓川右岸ウェストンレリーフ前で「第79回ウェストン祭」が開かれた。
イギリス人宣教師のウォルター・ウェストンは、明治時代に日本アルプスの山々を歩いて世界に紹介したことで知られ、上高地では毎年、その功績をしのんで「ウェストン祭」が開かれています。記念碑前に関係者や登山愛好家など
250人が集まった。「日本山岳会信濃支部」が「上高地をこよなく愛し、山登りの楽しさを教えてくれたウェストンさんに感謝し安全登山を誓います」と。地元の安曇小の児童たちが記念碑に花を手向けて合唱を披露した。
全員で黙とうを捧げてウェストンの功績をしのんでいた。2025年は主催する日本山岳会の創立120周年を記念し、初めてウェストンの母国とつながる在日英国大使館関係者を招いた。
■6/1;信州のソウルフード「ビタミンちくわ」の記念日
長野のスーパーでは「ビタミンちくわ復活祭」と題し、約2000パックが並べられ、ビタちくを買い求める大勢の客でにぎわった。6/1;「スギヨのビタミンちくわ復活の日」。「ビタミンちくわ」は石川七尾の水産加工メーカー「スギヨ」が
製造しているもので、全体の7割が長野県内で消費されています。2024年元日の能登半島地震で「スギヨ」の工場が被災し、製造を一時中止したが、6/1;店頭販売が復活したことにちなみ記念日として登録された。6/1;試食として
「ビタミンちくわでエビチリ風」が提供された。スギヨは「たくさんの長野県の方々に支えられてここまでやってこられた。感謝の記念日にしたい」と。
■長野「善光寺」(ご紹介)
善光寺の本堂は1707年に再建。江戸時代中期を代表する仏教建築として1953年国宝に指定。間口約24m×奥行き約54m×高さ約26mの木造建築で、国宝に指定されている木造建築の中で3番目に大きい。T字型の棟の形が鐘を叩く撞木に
似ていることから「撞木造り」と呼ばれています。屋根は総檜皮葺き。山門(三門)と経堂は重要文化財。本堂では床下の真っ暗な通路を通り、本尊の阿弥陀如来が安置されている「瑠璃壇」という小部屋の真下にあるとされる
「極楽浄土への錠前」に触れる「お戒壇巡り」ができます。善光寺のお戒壇巡りは本堂の地下の階段を下り、真っ暗な回廊を手探りで進みます。中はひんやりしています。御本尊の真下に錠前があるそうなのですが・・・。
光が差す出口の階段を上ったら係りの人が「錠前に触りました?。じゃあもう1回まわってみて下さい。階段のところにある手すりの高さに手の位置を保って右側を探せばありますよ」と教えて頂いた。早速もう1回挑戦して見事に
錠前に触れ、「ガチャガチャ」いう音がしました。いつもはたくさんの参拝者や外国人観光客で賑わう善光寺ですが、この日の参道は人通りが少なく静寂に包まれていた。本堂にはお坊さんと私たち以外は誰もおらず、お戒壇巡りは
2人だけだったので2回も廻れましたが、御利益はあるのかな?。次回の「善光寺御開帳」は2027.4/4-6/19の77日間。
「善光寺・大本願」
「善光寺・仁王門」
「善光寺・世尊院釈迦堂」
「善光寺・大勧進」
「善光寺・山門」
「善光寺・本堂」
「善光寺鐘楼・梵鐘」
「善光寺・本堂」
「善光寺・六地蔵」
「善光寺・ぬれ仏(延命地蔵)」
「2022善光寺御開帳」
「2022善光寺・御開帳・回向柱」
「2022善光寺・山門」
「2022善光寺・御開帳パンフ」
「2022善光寺・御開帳記念の御朱印」
「牛にひかれて善光寺」
■桜が満開だった長野「善光寺」
ちょっと休憩できる隠れスポットの「蔵楽庭ぱてぃお大門」は、青空のもと、濃いピンクの桜が咲き、新緑の竹が伸び、白い蔵のコントラストがきれいでした。
混雑する御開帳で、ちょっと休憩するには最適な場所。個性的でお洒落なお店が15店舗あります。
※「ぱてぃお大門」
■GW中(5/3-5/5);長野「善光寺」で「善光寺花回廊」(紹介)
長野市中央通りを花で彩る「善光寺花回廊ながの花フェスタ」が開かれます。「花キャンバス」や「浮き花キャンバス」、「タペストリーガーデン」などの花の地上絵が善光寺の表参道を埋め尽くします。ハンギングバスケットや
コンテナガーデンの「フラワーコンテスト」も開催。花びらを敷き詰めた「花キャンバス」やマリーゴールドなどのポット苗を飾った「タペストリーガーデン」といった花の地上絵を楽しみながら歩けます。
2025年は「第24回善光寺花回廊」でテーマは「Let’s Enjoy!Flower Street」。フラワーコンテストは長野表参道ビルポケットパークにて開催され、ハンギングバスケット部門(32作品)、寄せ植え部門(19作品)の計51作品を展示。
(※以下の写真は以前のもの)
「善光寺花回廊」(ぱてぃお大門蔵楽庭にて)
■今日(5/31)の白馬は曇りのち雨。
5/31;最低気温は白馬11.3℃、大町11.7℃、穂高13.1℃、松本13.1℃、長野13.5℃と6/上並みの気温。
5/31;最高気温は穂高19.8℃、長野19.6℃、大町19.2℃、松本19.0℃、白馬17.9℃と4/下-5/上並みの気温。
■JR東日本の「Suica」が2026年春以降にJR大糸線信濃大町と白馬駅で利用可。
2025.3/15;JRダイヤ改正に合わせて、JR信越本線とJR篠ノ井線の田沢、明科、西条、坂北、聖高原、冠着、姨捨、稲荷山、篠ノ井、今井、川中島、安茂里、長野駅と、JR大糸線の北松本、島内、島高松、梓橋、一日市場、中萱、
南豊科、豊科、柏矢町、穂高の計23駅でSuicaが利用できるようになった。JR東日本は、JR大糸線の穂高以北で利用客の多い、信濃大町駅と白馬駅で2026年春以降のサービス開始を予定。JR東日本長野支社管内の県内109駅のうち、
約4割の43駅でSuicaが利用できるようになり、信濃大町と白馬が加わると、Suicaは45駅で利用可能になります。
■5/29;大町の「県大町合同庁舎」で、北アルプス地域のコメづくりについて考える2025年度第1回「農政セミナー」が開かれた。
高齢化による離農が進み、米価格高騰が続くなか、県内有数の米どころ「大北」で、農政セミナーが開かれ、北アルプス地域の米農家や自治体関係者など90人が参加。セミナーは大北地区農業振興推進協議会主催。新潟食料農業大学
名誉学長が講演、持続可能な農業経営を考えた。米の価格は需要に応じて決まるべきで、生産費の1.3倍ほどが適正という認識を示した。酒米を作っている農家からは主食用米が値上がりするなか、酒米への助成金などの見通しをめぐる
質問が出た。協議会代表は、酒米から主食用米に切り替えなくても経営が成り立つよう、酒米を栽培した際に国から払われる助成金を増やすよう、協議会として国に求めていきたいと。
■池田町広津の「カミツレの里」でジャーマンカモミールが見頃を迎え、周囲には甘い香りを放っている。
新緑の美しい里山では、6/6-6/7;10:00-16:00;「第37回いけだまちひろつカミツレ花まつり」を開催。(入場無料)
満開のカモミール畑が続く「カミツレの里」(約4万坪)の散策、カモミールの刈り取り体験(花束付,無料)、カミツレエキス製造工場見学、カモミールハーブティの試飲、スキンケア商品・華密恋製品直売会など。
6/13-6/14;カモミール収穫体験(工場見学、池田観光、華密恋の湯入浴、カミツレの宿八寿恵荘泊)(\19800/1泊2日;食事付)、宿泊なしの体験参加(\3500)
※安曇野ICから25km車40分。JR大糸線信濃松川駅から8km車15分、JR篠ノ井線明科駅から17km車30分。(P80,無料)
(問)カミツレの宿八寿恵荘 TEL 0261-62-9119
(問)カミツレ研究所(SouGo) TEL 0261-62-9222
■初夏の上高地の早朝は、静寂に包まれています。
清流「梓川」とカラマツ・ケショウヤナギの新緑、残雪を頂く「穂高連峰」は美しい。小梨平キャンプ場から望む穂高連峰と、明神岳が朝日を浴びて清々しい。明神から徳沢間の梓川沿いから見上げる「明神岳」
(南峰、第4峰、本峰、東稜、長七ノ頭)は迫力があります。(写真は以前のものを含む)
「明神岳」(南峰、第4峰、本峰、東稜、長七ノ頭)(明神にて)
「初夏の明神岳・前穂高岳」(明神〜徳沢にて)
「初夏の明神5峰・明神主峰・前穂高岳」(徳沢にて)
「大天井岳の稜線」(徳沢にて)
「初夏の六百山〜三本槍〜霞沢岳」(梓川沿いにて)
「新緑の明るい上高地の林」(大正池〜河童橋にて)
「新緑の上高地」(岳沢湿原ー明神池-徳沢にて)
■今日(5/30)の白馬は雨・曇り。
5/30;最低気温は白馬10.9℃、大町11.0℃、穂高12.7℃、松本12.8長野13.6℃と6/上並みの気温。
5/30;最高気温は長野17.9℃、白馬17.9℃、松本17.4℃、穂高16.5℃、大町15.3℃と4/上-4/下並みの気温。
■夏山シーズン前に「北アルプス北部」で新たに登山者などに寄付を呼びかける協力金制度の実施時期や受付方法が決まった。
北アは全国から多くの登山者が訪れる人気の山脈で、登山道の維持・管理などに多額の費用がかかっています。これらの費用の一部を登山者にも負担してもらおうと、槍ヶ岳などを含む「北アルプス南部」では4年前から寄付を呼びかける
協力金制度を取り入れた。県内では計1800万円が集まり、登山道の補修などに活用された。
5/29;小谷村で「北アルプス北部」の山小屋や自治体、環境省職員などが集まり、三俣蓮華岳から風吹大池まで、2025.7/中から協力金制度を始める。これで北ア全域で制度が始まる。協力金は\500/1口、20ヶ所の山小屋に設置する協力金箱、
オンライン決済で受付。北アルプス北部山小屋組合は「登山者からの協力金を活用し、安全で安心して登ることができる登山道を守っていきたい」と。
北ア北部には三俣山荘、水晶小屋、野口五郎小屋、烏帽子小屋、餓鬼岳小屋、湯俣山荘、春嵐荘、七倉山荘、船窪小屋、針ノ木小屋、大沢小屋、新越山荘、種池山荘、冷池山荘、キレット小屋、五竜山荘、唐松岳頂上山荘、八方池山荘、
天狗山荘、白馬鑓温泉小屋、白馬頂上宿舎、白馬山荘、猿倉荘、白馬大池山荘、栂池山荘、栂池ヒュッテ、風吹山荘、蓮華温泉ロッジなどの山小屋がある。主要な登山口は白沢、七倉、高瀬、扇沢、針ノ木、栢原、五竜、大谷原、八方、
猿倉、栂池、北野、土沢、蓮華温泉など。
■5/29;安曇野市が復刊に取り組んだ「臼井吉見」の長編小説「安曇野」(筑摩書房)が完売。
復刊させた文庫版1100セット(5巻1セット)のうち500セットを堀金烏川の「安曇野市文書館」で3/2〜販売。3ヶ月で完売。事前予約分の175セットを除き、3月に202セット、4月に96セット、5月に残り27セットが売れた。
復刊に向けては、安曇野市がCFや企業・団体からの寄付で集まった約300万円などを充てた。太田寛市長は完売を受け、「これだけ多くの方に関心を寄せていただけてありがたい。復刊してよかった」と。復刊した1100セットのうち、
400セットは周辺の自治体や小中学校、高校、図書館、友好都市などに寄贈。筑摩書房の販売分200セットのうちインターネット分は発売1週間で完売。小説「安曇野」は、登場人物が2000人以上と膨大で全巻読破が難しい小説としても
知られる。9/7;堀金公民館講堂で臼井吉見文学館友の会が公開座談会を開く。「難解小説「安曇野」を読む楽しさ」をテーマに、基調講演や座談会など。
■コメ不足と価格の高騰が経営を圧迫しているとして酒造組合が県に支援を要請した。
阿部知事に要望書を手渡したのは県内80の酒蔵でつくる県酒造組合の代表。組合によれば、2025年秋に収穫される酒造り用のコメは、一般的な加工用米が一俵2万円、県産の美山錦が2.8万円と2024年の1.5-1.6倍を超える値上がりが
見込まれるという。(2024年米の仕入価格は1.8万円/60kg)。県酒造組合は「製造原価の50%を占める原料米の異常な高騰は、コロナ禍のダメージから脱していない酒蔵の経営を直撃し、近い将来大量の休業・廃業・倒産が発生しかねない」と。
組合は原料米の購入資金の支援などを求めた。また、酒米をつくる生産者への交付金を拡充するよう国に働きかけることも求めた。長野県阿部知事知事は「具体的な対策を打ち出せるようにしていきたい」と。価格の高騰だけでなく
この秋に必要な量のコメを確保できるかすら見通しが立っていないという。
■5/31〜;乗鞍エコーラインを走る「乗鞍岳春山バス」は位ヶ原山荘(標高2350m)から大雪渓・肩の小屋まで延伸
松本安曇の乗鞍高原と乗鞍岳を結ぶ乗鞍観光センタ発着の「春山バス」の運行区間が位ヶ原山荘(標高2350m)から大雪渓・肩の小屋口(標高2620m)まで延伸される。当初運行開始日は6/1より1日前倒し。7号Cの雪壁は例年よりも多く、
4号Cと5号Cの雪壁は例年並み。最も高い雪壁は4号Cで最大10mと例年並み。雪壁がそそり立つ中をバスが走る。5/29;バスの試運転が行われ、運行主体の松本市やアルピコ交通、のりくら観光協会、国、県、市の職員らが除雪や道路の状況を
確認。雪壁の間から望む北ア・穂高や、雪景色と乗鞍高原の新緑の共演など、春山バスならではの美しい景色が見られた。のりくら観光協会は「乗鞍の魅力は標高差。春山スキーや登山と併せて高原の新緑も楽しんで」と。
春山バスの運行期間は4/27-6/30。1日3便(乗鞍高原発;8:30/10:30/14:00,大雪渓発;9:35/11:35/15:05)、乗鞍高原〜大雪渓間は所要約45分。
BT;乗鞍高原観光センタ-鈴蘭-Mt.乗鞍スキー場前-すずらん橋-休暇村-東大ヒュッテ口-三本滝-摩利支天-冷泉小屋前-位ヶ原山荘前-宝徳霊神-大雪渓・肩の小屋口。(往復運賃;\4600/大人,\2300/小学生以下)
今季は完全予約制。7/1〜;乗鞍山頂畳平までシャトルバス運行予定。
■初夏の「乗鞍高原」は新緑が美しい。
乗鞍高原の「鈴蘭橋」(標高1560m)からは残雪の乗鞍岳の眺望がよい。乗鞍岳は例年よりも1m以上雪が多かったが、雪解けは早く、5/下で例年並みになり、高天ヶ原〜大日岳(標高3014m)、主峰剣ヶ峰(3026m)、蚕玉岳(標高2979m)、
朝日岳(標高2975m)は山肌が広がってきました。
■乗鞍高原の「休暇村」近くの「牛留池」(標高1590m)は針葉樹に囲まれた静かな池で、湖面には乗鞍岳が逆さまに映り込む風景が素晴らしい。池には小さな白い星形のミツガシワの花が咲きます。
「ミツガシワの咲く牛留池と残雪の乗鞍岳」(牛留池にて)
■初夏の乗鞍岳を背景に「乗鞍高原」は新緑に覆われ、白いコナシの花が溢れるように咲き、ウワミズザクラも咲いています。黄色いキンポウゲの花が輝き、湿地には黄色いリュウキンカ、青紫色のバンドコバナ(アヤメ)が咲き、 林では白・ピンク・赤紫色のクリンソウが咲きます。白樺林に囲まれた草原が広がり、小川のせせらぎが心地よい。6月には「乗鞍高原」の「一ノ瀬園地」で10万株のレンゲツツジが一帯を朱橙色に染めます。レンゲツツジは咲き始めで、 6/中頃見ごろになりそう。「一ノ瀬園地」は明治時代に白樺林を切り開いて「一ノ瀬牧場」が造られ、最盛期には牛・馬が200頭以上放牧されていました。一ノ瀬園地はレンゲツツジの群生地ですが、レンゲツツジには花や葉に毒があるため、 放牧された牛はそれを食べません。そのため花木が育っています。5/下;草原を囲むような美しいシラカバ林と園地内を流れ小川が牧歌的な雰囲気をかもし出しています。園地には遊歩道が整備されていますので、これから高原トレッキングが 楽しめます。
「初夏の乗鞍高原に咲くキンポウゲ」(一ノ瀬園地にて)
「初夏の乗鞍高原に咲くリュウキンカ」(一ノ瀬園地にて)
「初夏の乗鞍高原に咲くクリンソウ」(鈴蘭にて)
「初夏の乗鞍高原に咲くバンドコバナ」(あやめ)(鈴蘭にて)
■4/中〜4/下;乗鞍高原の「牛留池」
休暇村乗鞍高原から徒歩5分の「牛留池」(標高1590m)は、オオシラビソやサワラなどの原生林に囲まれた小さな池で、辺りは静寂に包まれています。乗鞍岳の噴火で溶岩台地の窪地にできた小さな池。例年は多くの残雪に覆われ、
遊歩道も雪に覆われています。牛留池周辺では雪解けしたが、林には僅かに雪が残っていた。
「残雪の乗鞍岳と牛留池」(乗鞍高原・休暇村にて)
「春の牛留池」(乗鞍高原・休暇村にて)
■「乗鞍高原」では雪解けの春、湿地や池に可憐な水芭蕉が咲きます。
水芭蕉は「宮ノ原」、「一ノ瀬園地」(しのぶの池・どじょう池・女小屋の森・オソメジッケなど)、休暇村「牛留池」周辺で見られます。
一ノ瀬園地は、まだ寒々とした感じでしたが、所々で水芭蕉が咲き始めていた。「まいめの池」では水芭蕉が一斉に顔を出し、残雪の乗鞍岳と水芭蕉が楽しめました。「あざみ池」は静寂にまだつつまれていた。
乗鞍高原の水芭蕉は、4/上〜;「宮の原」、4/中〜;「どじょう池・まいめの池」、4/下〜;奥の「女小屋の森」で見頃を迎えた。
「水芭蕉」(乗鞍高原・一の瀬にて)
「あざみ地」(乗鞍高原・一の瀬にて)
■今日(5/29)の白馬は晴れ・曇り。
5/29;最低気温は白馬10.3℃、大町11.5℃、穂高13.8℃、松本14.5℃、長野14.8℃と6/上並みの気温。
5/29;最高気温は長野26.4℃、穂高24.6℃、松本23.8℃、大町23.7℃、白馬23.5℃と5/中-6/下並みの気温。
■北ア山麓に広がる紅紫色のレンゲソウ
レンゲは稲の収穫後、秋の田んぼにレンゲの種を撒き、春になると花を咲かせます。れんげは空中の窒素を根に取りこんで貯め込み、稲が必要とする窒素成分を含んだ肥料となります。レンゲソウを田植え前に花ごと地面にすき込むと、
土壌に力がついて稲がよく育ちます。レンゲ農法は1930-1960年代には至るところで行われていたが、その後、機械化による稲作の大規模化、化学肥料や農薬の普及、水稲栽培の早進化などにより、栽培面積は1960年代から激減。
一時は田んぼの生物を死滅させ、環境を破壊してしまった。近年はレンゲ農法が見直され、れんげ米を栽培する農家も見られます。れんげ草の花は蓮の花と似ていることから「連華草」となったと云われます。レンゲの花言葉は「心が和らぐ」
「幸せ」。
松本梓川、堀金、穂高、松川村、大町などでは約20年前からレンゲ田の復活プロジェクトが行われています。現在はレンゲ畑が、菜の花畑に変わってしまったところもあります。
1)大町常盤;
5/下;「ときわレンゲ祭り」が行われていた。
レンゲ米の販売、凍りもち、おやき、草餅、れんげはちみつなどの特産品販売、ぬかくどでれんげ米を炊いておにぎりの無料サービスなどがあった。須沼有機農産物生産組合がほ場にレンゲを植え、土と混ぜる昔ながらの農法でコメを生産。
農家を中心に実行委員会を立ち上げ、レンゲ米の魅力をアピールする場として開催してきた。
2)松川村;
昔は松川村川西の田んぼでは「馬羅尾高原れんげ祭」開催されていた。
毎春、松川村では田んぼの中でどろんこになって綱引きをしていた。田植え前の田んぼで代掻きを兼ねて、土と肥料が混ざり、田んぼにとってもよいとされる。その他、響岳太鼓演奏、馬車遊覧、福もなげ、フリーマー、地元松川産の米のおにぎり、
そば、五平餅、れんげ寿司なども販売されていた。
5/21;松川村松川小の児童が代掻かき前の荒くれの作業を校舎南側の田んぼで行った。総合的な学習の米作りの一環で、泥の感触を存分に味わいながら作業を楽しんだ。
3)堀金烏川扇町;
昔は、5/下、堀金烏川の「常念道祖神」近くの畑でも「常念の里れんげ祭り」開催。
安曇野の春の風景を代表するレンゲ畑を復活させ、新たな観光スポットにしようと、市民有志で作るプロジェクトチームが2008年発足。秋に種をまき、5/中から開花し始めた。
4)北穂高青木花見;
昔、北穂高の青木花見地区では「安曇野穂高れんげ祭り」開催。
レンゲ畑は1993頃年から地元住民が休耕田を利用して栽培を開始。レンゲの花に囲まれ、家族連れらが初夏の休日を楽しんでいた。相撲や玉探しなどを楽しみ、干し草で作った土俵では園児から小学生が熱の入った相撲の取組を繰り広げ、
笑いと歓声が響き渡っていた。レンゲの花を編み遊びや押し花クラフト、女の子は花輪を髪に飾って喜んでいた。農耕馬による代かきをした田んぼでは子供たちが泥んこになって歓声を上げていた。北穂高農業生産組合では高齢化などで
耕作ができない農家の田圃を借りて、昔ながらのレンゲソウを堆肥にした有機農法で米作りが行われていた。
5)「国営アルプスあづみの公園」(堀金・穂高);
昔、国営アルプスあづみの公園(堀金・穂高)の造成前は堀金烏川地区は一面のレンゲ田が広がっていました。現在は公園の里山文化ゾーンで、菜の花畑の脇ではレンゲの花が咲いていました。
「常念岳とレンゲ畑」(5/中;穂高常念の里にて)
「常念岳・大天井岳とレンゲ田」(5/中;松川村にて)
「有明山とレンゲ田」(5/中;松川村にて)
■安曇野でケシ科の外来植物・ナガミヒナゲシの注意喚起を始めた。
この時季に道路脇や田畑のあぜなどで淡いオレンジ色の花を咲かせ、群生も。茎や葉にアルカロイド性の有毒物質が含まれるため、皮膚が弱い人はかぶれなどの心配があり、素手で触らないように呼び掛ける。地中海沿岸原産で花は直径3-6cm。
繁殖力が強く、1株にできる種子は最大で16万粒。根から出る物質が他の植物の生育を阻害するという。「ナガミヒナゲシが最近増えている。毒性もあるので子供が触れないように注意喚起してはどうか」と市民から情報提供を受け、初めて
注意喚起することにした。環境省が駆除の対象としている「特定外来生物」には指定されていないが、生態系に大きな影響を与える外来植物として駆除を求める自治体もある。安曇野市は市民に駆除までは呼び掛けていない。環境課は
■「上高地」の初夏を代表するコナシの花が見頃。
コナシはリンゴに似たような白い花で甘くていい香りがほわ〜と漂ってきます。細長いブラシのような小さな白い花のウワミズザクラやシウリザクラが咲いています。
「上高地」ではハレニレの木の新緑とコナシの白い花が咲き、一番美しい季節を迎えています。バラ科リンゴ属の木で高さ5〜10m。川沿いや湿地を好む木で、枝先にいっぱいの花が咲きます。コナシは一般的にズミのこと。小梨平のコナシは
リンゴの台木として植えられたという。
初夏の上高地を代表する白い花;ニリンソウ、サンカヨウ、シロバナエンレイソウ、ツバメオモト、ツマトリソウ、カラマツソウ、コミヤマカタバミ、マイヅルソウなどが咲きます。ニリンソウはピーク。
里の松本ではエドヒガンが最初に咲き、枝垂れ桜、そして桜(ソメイヨシノ)。そのあとは八重桜や山桜が咲きます。上高地ではスモモの花が咲き終わると、タカネザクラが咲き、最後にミヤマザクラ(白い桜)、ウワミズザクラ、シウリザクラが
咲きます。シウリザクラは花序(花が集まった部分)が長くて花が密で、ウワミズザクラは花序が短く花の数が少ないのが特徴。
コナシは上高地の小梨平・明神・徳沢、乗鞍高原・一の瀬園地、高ボッチ高原・鉢伏山、美ヶ原高原・武石峰、富士見・入笠湿原、蓼科高原、八ヶ岳八千穂高原、野辺山高原などで咲きます。
「ウワミズザクラ」(上高地・小梨平/明神/徳沢にて)
「シウリザクラ」(上高地・徳沢にて)
■北アでは真っ白な冬毛だった「ライチョウ」は褐色の夏毛へと少し変わってきました。
オスは黒、メスは黒・茶色のまだらになります。雪解けの4月、オスの縄張り争いが始まります。4〜5月は繁殖期でつがいとなり、活発に行動するようになります。メスはハイマツの中に巣を作り、餌を食べる間、オスは縄張りを見張るために
岩の上にいることが多く見つけやすくなります。ライチョウは飛ぶことは少ないが、天敵を見つけるとグェーと鳴いたり、つついたりします。数100m飛んで追い払うこともあります。白馬岳では馬ノ背や丸山、旭岳付近で飛んでいる姿をよく見かけます。
割と低空で飛行しています。メスの産卵は6/初-6/中で5-6個。6/中にはメスの抱卵が始まり、オスは岩の上でなわばりを監視します。6/下、約20日間で孵化しヒナが誕生、7/上にはメスはかわいらしい雛を4〜5匹連れて登山道やお花畑を歩き回ります。
オスは孵化後、なわばり行動をやめて単独行動になります。雛は体温調整ができないため、母鳥の下で約1ヶ月間温められます。雛は1ヶ月後に飛べるようになり、7月-9月の3ヶ月間はメスと一緒に過ごします。ライチョウの餌は植物で、花・芽、果実、
種子、葉・茎で、春〜秋にはガンコウラン(25)、コケモモ(19)、イワツメクサ(5)、アオノツガザクラ(4)を好み、ウラシマツツジ、キバナシャクナゲ、オンタデなども食べます。夏の高山植物のミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、
チングルマ、コマクサ、ヨツバシオガマ、コイワカガミ、イワウメ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、アキノキリンソウ、ウサギギクなどは食べますが量は少ない。秋にはハイマツの種、ウラジロナナカマド、クロマメノキの葉など、冬にはダケカンバ冬芽、
オオシラビソの芽・葉などを食べます。初雪の降るころ(9/下-10/初)には雛は独立します。積雪が増えることに白い冬毛に変わって行きます。冬の間は標高が少し低い低木が茂るところで過ごし、雪の中で寒さを凌ぎます。
古くから山岳信仰が盛んな日本では山の自然を大切にしてきました。ライチョウに会えば良いことが起こる、福が来るなどと云われ、「神の鳥」として大切にされてきました。ライチョウは人を見ても驚きません。ライチョウは朝夕やガスのかかる日に
よく見られますが、寒い日や雨の日など悪天候時は雛が行動できないため、雛を連れて歩くのは日の出ている時間のほうが多い。ライチョウ保護区や登山道でロープがあるところは立入禁止。ルールを守りましょう。
■5/29;「霧ヶ峰」で夏山シーズンの到来を告げる開山祭が行われた。
霧ヶ峰の開山祭は「霧鐘塔」の前で行われ、地元の観光関係者などが出席した。開山祭では、グライダーが祝賀飛行を披露したあと、神事が執り行われ、参加者が夏山シーズン中の安全を祈願した。霧ヶ峰は国の天然記念物の「霧ヶ峰三大湿原」や、
ニッコウキスゲの群生地といった美しい景観のほか、八ヶ岳連峰、富士山、南ア、中ア、北アを望める見晴らしのよさで知られています。2024年1年間に霧ヶ峰を訪れた人は224万人、前年の210万人から14万人増加。諏訪観光協会は「夏にはニッコウキスゲが
満開になります。空気も水もきれいで、素晴らしい景観の霧ヶ峰を楽しんでほしい」と。
■2024年度の長野県内への移住者は3747人(2023年度比11%増)
集計を始めた2015年度以降で最多。移住者は増加傾向にあったが、新型コロナ渦からは20-30代の移住者が増えた。首都圏との交通利便性をいかし、移住者だけでなく二拠点居住者や関係人口の増加も目指す。市町村アンケートに答えた移住者約1400世帯のうち、
世帯主が20代の割合は30%、30代が24%。長野県阿部守一知事は「長野県は大都市に近接し観光で来る機会も多く、移住への心理的ハードルが低い。最近では子どもの教育環境をよりよくするための教育移住も増えている」と。県は総合5カ年計画の中では、
2027年度末までに移住者を年4500人が目標。
※移住者数;2019;2323人,2020;2426人,2021;2960人,2022;3334人,2023;3363人,2024;3747人
■5/28;県内のレギュラーGS平均小売価格は\184円で5週連続で値を下げした。全国で3番目の高値。政府の定額補助の効果が表れ、前週よりも\4円下がった。全国平均の小売価格が\5円値下がりするように補助し、補助額が\10円になるまで
段階的に拡大されます。近隣8県との差は\12.5円-\4.3円高い。県内の価格は最高値は木曽\190.6円、最安値は松本\180.1円。ハイオクGSは\195.1円/1Lで\4.2円、軽油は\165.5円/1Lで\3.6円値下りした。灯油は\2156円/18Lで\42円値下がりした。
石油情報センタは「政府が6/中にかけて\10円/1Lまで補助することなどから、しばらくは値下がりが続くと予想。
長野;R:\184.0,P:\195.1、全国;R:\177.6,P:\188.2 (R:レギュラー,P:ハイオク)
埼玉;R:\171.5,P:\182.1、愛知;R:\171.6,P:\182.8、群馬;R:\176.3,P:\187.3、山梨;R:\176.5,P:\188.0
新潟;R:\177.1,P:\188.1、静岡;R:\177.2,P:\188.5、富山;R:\178.8,P:\190.2、岐阜;R:\179.7,P:\190.9