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今日の出来事(2023.12/4-2019.11/25)


2025年10月12日 ■2019年10/13;台風19号災害から6年、長野の被災地では「復興のつどい」が開かれた。
台風19号による大雨で千曲川の堤防が決壊した長野市長沼地区で開かれ、住民や関係者など約50人が参加。防災士が能登半島地震での経験などについて講演した。また、信大理学部原山智特任教授による防災に関する講演も行われ、 正午には犠牲者へ黙とうを捧げた。長沼地区の人口は被災前は2318人だったが、2025.10/1時点では;1895人と400人以上減少。長沼地区では地域活動を通じて人口減少対策に取り組みたいと。

■2025.10/12;台風19号から、10/12で6年。10/12;長野では浸水被害を受けた千曲川流域の住民が集まり、各地区で進めてきた防災活動について情報を共有した。
2019年10/13;台風19号による大雨で千曲川など6河川で堤防が決壊、災害関連死を含む24人が亡くなり、8300棟の住宅が被害を受けた。計8344棟(全壊;920,半壊;2495,一部損壊;3567,床上浸水;2,床下浸水;1360)。2019年10/12-10/13;24H雨量は 600mmを記録。千曲川下流の長野市穂保で10/13;5:30;千曲川左岸が決壊、浸水被害が発生、周辺の家屋の浸水や災害廃棄物の発生、河川敷付近のりんご畑が流され土砂に埋もれ、長野新幹線車両センタの新幹線の浸水被害などが発生した。
2025.10/12;長野では当時、浸水被害を受けた千曲川流域の住民が集まり、各地区で進めてきた防災活動について情報を共有した。長沼地区の住民は、次の世代に災害を語り継ぐため、地域の仲間が小中学校を訪れて防災学習を行っているほか、 地区に建設中の防災ステーションに災害や防災を学べる場所をつくる計画があることを説明。豊野地区では災害時にお互いの安否を確認できるように、豊野支所に「ぬくぬく亭」という地域の人が集まることができるスペースをつくったことが 紹介された。主催した信大防災教育研究センタの廣内大助センタ長は「防災活動を互いに学び合うことで、協力したり参考にしたりしてほしい。防災活動は続けていくことが大切」と。


2024年12月6日 ■2024.10/10;千曲川の堤防が決壊し、県内で災害関連死を含む24人が亡くなった台風19号による水害の発生から5年。水害で大きな被害を受けた長野のりんご畑ではいま収穫作業がピークを迎えた。
台風19号による大雨で、県内では千曲川など6河川で堤防が決壊し、長野のりんご畑にも濁流が押し寄せた。長野市沼のりんご農家の畑も3mの高さまで水につかり、収穫を間近に控えたりんごには泥が付くなどしてすべて廃棄せざるを 得ませんでした。2024.10/上;主力品種「秋映」の収穫がピークを迎え真っ赤に色づいたりんごを丁寧にも収穫していた。ボランティアの支援を受けながら、畑の泥やがれきを少しずつ撤去し、りんごの木は被災した翌年には無事に 実をつけたという。りんご農家は「災害の教訓を語り継ぎながら日頃から気象情報をこまめに収集するなど備えを続けていきたい」と。 ■2024.10/6;台風19号に伴う水害から5年。長野「ビッグハット」で被災地復興を応援するイベント「復興応援絆」が開かれた。
2019.10/13;台風19号の大雨で千曲川などの堤防が決壊し、長野市長沼地区では2人が犠牲になり、住宅900棟が浸水被害を受けた。長沼地区や豊野地区の自治協議会など77の企業・団体が参加、被災した地域で栽培されている農産物の リンゴや野菜などが販売され、防災体験が行われた。千曲川の堤防が決壊した当時の記録写真や、復興の足取りを紹介するブースも設けられた。長野市復興対策室は「被災地に住む人もそうでない人も災害の記憶を思い起こし、 防災意識を高める機会にしてほしい。ハード面での復旧は進んでいるが、心の復興も進むように市として寄り添っていきたい」

■2019年10月の台風19号で長野市長沼地区は千曲川の堤防が決壊、特産のりんご畑などが広く浸水した。
被災から5年、復興が進む地域の姿をPRしようと絵入りのりんごを作る。2024.10/2;地元の長沼小の児童がりんごの木に集まり、復興の象徴として考案したゆるキャラ「ふくりん」のシールをりんごに貼った。 りんごが赤く色づいたあとに、シールをはがすとゆるキャラの輪郭が浮かび上がるということで、11月から地元のJA直売所で販売予定。


2024年8月21日 ■2024.8/21;お盆を過ぎて、信州特産の「川中島白桃」が最盛期。
長野県は山梨、福島についで全国3位の「桃」の生産地。ももの収穫量(2023年)は全国で10.9万t。内訳は山梨3.3万t(31%)、福島2.8(万t26%)、長野0.96万t(9%)、山形0.88万t(8%)、和歌山0.72万t(7%)で全国の8割を占める。 桃の品種別(2020年)の生産量は「あかつき」(18.1%),「川中島白桃」(14.9%),「白鳳」(14.7%),「日川白鳳」(8.6%),「なつっこ」(6.1%)
川中島白桃の産地は山梨(23.8%),山形(18.1%),長野(17.5%),福島(16.1%),和歌山(6.82%) 1961年川中島で品種改良された大玉のモモは、1977年に「川中島白桃」と命名。硬さもあり日持ちするため全国に流通した。また、長野果樹試験場で生まれた信州オリジナルの桃で「川中島白桃」(長野)と「あかつき」(福島)をかけ合わせた 「なつっこ」もある。JAグリーン長野管内ではモモ農家は約800人。2019年の台風19号災害で河川の氾濫で農業は大打撃を受けた。収穫の時期を迎えたリンゴは濁流にのみこまれ深刻な被害になった。モモの木も畑ごと流され大きなダメージを 受けた。同JAでは新しい木を1800-2000本植えたという。被災後の2020年には1380tまで落ち込んだモモの出荷量は徐々に回復。2024年は被災前には及ばないものの、2000tに迫る出荷量を見込む。同JAの川中島白桃の出荷は8/25頃まで続く。
2024年夏は天候に恵まれ、気温が高いため、生育は平年より早めで霜による影響もなかった。JAグリーン長野もも部会は「今年は豊作の年と私たち生産者も喜んでおります。おいしいモモに仕上がった。消費者の皆様にたくさん食べていただきたい」と。 モモといえば、とろけるような食感が魅力の一つですが、パリッとした歯ごたえを好む信州人は多い。お隣の山梨でも硬い桃が好まれる。桃は品種によってその硬さが違い、完熟してもパリパリとした食感の桃がある。川中島白桃は桃の王様と呼ばれ、 大玉で糖度が高く果肉はかためで締まっているため、シャキシャキとした食感が特徴。

■8/中;旬の味覚は「モモ」。長野「川中島白桃」の収穫が出荷のピークを迎えています。
現在、川中島白桃は収穫の最盛期を迎えた。2024年は凍霜害もなく豊作、さらに甘さも十分という。暖かい日が続いたことから糖度13度以上の甘いモモに仕上がり、JAグリーン長野は「2024年は当たり年」と。 甘くてみずみずしくてとてもおいしい。川中島白桃の出荷のピークは8/下まで。収穫直前に雨が多いとモモは水分量が増え味が薄まり、膨張して枝を押し返して落ちてしまうため、台風7号の接近もあり、枝が折れないようにつっかえ棒をして 揺れを押さえているという。


2023年12月4日 ■2023.12/4;4年前の台風19号で水につかる被害を受けた長野市長沼小の中庭にあるりんごの木が、2023年も実り、栽培してきた子どもたちが販売した。
長野市長沼小の児童は、受粉や余分な実を摘み取る摘果作業などを行って育ててきたりんごを、地元の直売所で販売した。4年前の台風19号の豪雨災害では、近くを流れる千曲川の堤防が決壊し、小学校の校舎や校庭も浸水する被害が出た。 地域特産のりんごの木は校内にも10本あり、水につかって弱っていたが、徐々に回復し、2022年からは販売もできる実が育つようになったという。今回販売されたりんごは約900個、復興の願いを込めて「ふっこうりんご ふくりんご」と 名付けられ、袋には「おいしくなるように気持ちをこめてつくりました」などと書かれたメッセージカードが入っている。売上金で、子どもたちは地元の業者にりんごジュースを作ってもらうという。


2023年10月13日 ■2023.10/13;2019年の台風19号で千曲川の堤防が決壊して4年。
台風や浸水の被害で23人が死亡。8300棟の住宅が浸水などの被害を受けた。千曲川の堤防が決壊してから4年、被害を乗り越えたりんご農家では特産のりんごの収穫が最盛期を迎え、赤くつややかに実ったりんご「シナノスイート」を 収穫していた。台風19号では収穫間近だったりんごの木が水に浸かったが、ボランティアの支援などで栽培を続けることができたという。農家は「ボランティアや友人など多くの人に助けてもらい、今でも感謝の気持ちでいっぱい。 ことしもおいしいりんごができたのでみなさんに食べてほしい」と。
長野市長沼小では、10/13;「長沼防災の日」と定め、児童と地域住民が連携して、災害の教訓を受け継ごうという取り組みを毎年続け、防災意識を高める取り組みが続いています。この地区では939軒の住宅が被害を受けた。長沼小では 全校児童80人と地区の住民が犠牲者に黙とうをささげた。堤防の工事は4年がたっても続いています。台風19号の災害を受けて、国や県などは千曲川流域の堤防の強化や河川の掘削などの大規模な治水対策プロジェクトを進めています。 川が増水したときに一時的に水をためておく遊水池を千曲川流域の5ヶ所に整備する計画で、2023.5月から工事が始まった。

■台風19号の大雨で千曲川が決壊し、大きな被害を受けた長野市長沼地区。リンゴ栽培が盛んな地域ですが、浸水で畑に泥が入り、被災後、遊休農地が増えた。
特産のリンゴを守ろうと若手農家が、後継者不足などで増える遊休農地を活用しようと、13年前にりんごの生産組合を結成。リンゴ農家では「土砂が10cmは入ってきた。水は2-3mの高さまで浸かり、ゴミが流れてきたりした」と。 地区では台風をきっかけに遊休農地が増えた。水害で泥が堆積しリンゴの栽培ができなくなった畑が多数。組合は被害を受けた木を伐採し、2021年春、ボランティアの支援で新たにりんごの苗木を植樹、せん定や消毒作業を 続けています。10/9;長沼地区では収穫されたリンゴの直売会を開いた。

■2023.8/中;長野で特産のモモが収穫の時期を迎えています。
長野県は桃の出荷量は全国第3位。うち約3割はJAグリーン長野で生産。犀川南部は水はけがよいため、おいしい桃の栽培に適している。昼と夜の温度差が大きく、「おいしい桃」ができる。台風7号による被害もなく、たわわに実った桃 「川中島白桃」。例年より1週間ほど早く、8/12〜;収穫開始。「川中島白桃」の出荷ピークは8/20頃。長野市川中島で生まれた品種。大玉傾向で糖度が高く酸味は少なめ、果肉が硬めで、歯ごたえが あり、日持ちが良いので贈答用にも販売。「非常に糖度が上がって色づきも良くいい仕上がり」と桃農家。


2022年10月22日 ■スピードスケートの小平奈緒選手は、2019年の台風19号災害の被災地をずっと励まし続けてきた。
ラストレースには、交流を続けてきたリンゴ農家も駆け付け、最後の雄姿を見届けた。10/22;長野エムウェーブに長野市赤沼のリンゴ農家がお手製の応援旗を張り出して応援した。2020年3月に、台風19号災害で被災した長野市長沼地区で ボランティア活動に参加し、埃にまみれてゴミの撤去に汗を流した小平選手。その後も被災したリンゴ農家などと交流してきた。災害翌年の大会では、リンゴをあしらった赤いユニフォームで登場。ラストレースのユニフォームにも リンゴのデザインがあしらわれていた。37秒49の好タイムで優勝した小平選手。リンゴ農家は「五輪優勝のメダルよりも、もっと大きな感動をいただきました」。小平選手からは長沼地区への思いを込めたプレゼントが。長沼のリンゴ1000個と 農家を1軒1軒紹介した自作の冊子を観客に配った。励まし合ってきた小平選手と長沼の住民。その縁はこの後も続きそう。リンゴ農家は「ゆっくりとまた長沼に来て、リンゴ狩りなどに来てくれればうれしい」と。


2022年10月20日 ■2019.10/13;台風19号災害で千曲川の堤防が決壊し甚大な浸水被害を受けた長野市長沼地区。10/20;復興の願いを込め、地元の中学生が春に咲く花の種を植えた。決壊した堤防に近い河川敷を訪れた地元の中学生。被災して耕作されなくなった 土地に植えたのは菜の花。生徒たちは「長沼地区が元気になること」を願い、2021年度からこの場所にヒマワリを種を植えています。2022年8月には見事な花が河川敷を彩りました。しかし、堤防では補強工事が続いていてその様子を地域の 住民と共有することはできませんでした。「今回は僕たち生徒も地域の方も土手だったりこういう近場にきてしっかり見られるようにしたい」。堤防の補強工事は2022年中に完了するところもあることから春に花を咲かせる「菜の花」の種を 植えることにした。生徒は「この菜の花を通して地域の方ともつながれたらいいな」「被災した方々にも明るく笑顔になってもらえたら」。厳しい冬をこえ、美しい菜の花と笑顔がやがて来る春を彩ります。


2022年10月13日 ■2019.10/13;台風19号災害で、長野の千曲川堤防が決壊して3年。濁流にのまれた長沼地区などの農地は復旧が進み、特産のリンゴの生産量は被災前に戻りつつある。
リンゴ畑では丸々と実った黄緑色のシナノゴールドが枝からぶらりと垂れ下がり、秋映やシナノリップといった品種を含め、金属の柱に支えられた木々が幾重にも列をつくって並んでいる。

■2019.10/13;台風19号災害で、長野の千曲川の堤防が決壊してから「3年」。被災地では現在、災害を風化させないための集いが開かれています。
長野市豊野では「10.13を伝えていく集い」。3年前の「台風19号」では長野市長沼にある千曲川の堤防が決壊し、市内では災害関連死を含めて17人死亡。4092棟の住宅が被害を受けた。集いには豊野の住民など60人が参加。地元のCATV局が 制作した豊野地区の復興をまとめた映像を見たほか、住民が一丸となって、これからの豊野を作り上げていくことを確認した。住民自治協議会は「3年前の災害を未来に伝え、安心して暮らしていけるまちづくりにつなげてもらえたら」と。 豊野の人口は被災前は9730人が、今は9200人と500人以上減り、地域の再生が課題となっています。住民自治協議会は「住民が楽しく過ごせ、誇れる豊野地区にすべくまちづくりを進めていきます」。参加した住民たちは復興への思いを 新たにした。

■2019.10/13;千曲川の堤防決壊から3年、長野市役所では職員は一斉に黙とうをささげ犠牲者を悼みました。
「哀悼の意を表するとともにこの災害を忘れず今後の復興を祈念するため黙とうを実施します」と庁内にアナウンスが流れた。長野市危機管理防災監は「亡くなった人やいまだ生活再建に悩む人がいるのでそういう人たちに寄り添う気持ちを 新たにした。今後も災害のリスクがあった際はいち早く情報を市民に伝え適切な避難行動をとってもらうことを第1に取り組みたい」と。

■2019.10/13;台風19号による豪雨で千曲川の堤防が決壊してから3年。豪雨災害を受けて千曲川流域では堤防の強化や河道掘削、遊水地の整備などを行って流域全体で水害を軽減するプロジェクトが進められています。
台風19号では長野市内の千曲川を含む6河川で堤防が決壊、災害関連死も含め23人が死亡。この豪雨災害を受けて、国と県、千曲川流域の市町村は、水害を流域全体で軽減するための大規模な治水対策「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」を 進めています。プロジェクトでは、堤防の強化や川の水位を下げるための河道掘削、遊水地の整備などに重点が置かれているほか、住民への情報伝達の強化といったソフト面での対策も行われています。長野市長沼地区で決壊した堤防の 復旧工事は2021年に完了、現在は周辺の堤防を強化する工事が続いています。遊水地については千曲川沿いの5ヶ所で整備する計画。プロジェクト完了は2027年度を予定。


2022年2月18日 ■長野市赤沼地区の「キタイチ果樹園」に小平がおまじないをかけたリンゴの木がある。2020年3月にボランティアで訪れたリンゴ畑。リンゴの木を見つけて「つぼみがついてる」と喜ぶ小平に、農家は「花も咲きます。実もなります。 ただおいしいリンゴになるかはわからない」と。小平は木の前で「おいしいリンゴになあれ」と祈っていた。果樹園は2020年11月の収穫で、念じた木に元気に実ったリンゴを送ると、小平が「アップルパワーでもう1日頑張ります」と。 2019年10月、台風19号による豪雨の影響で千曲川が氾濫。長野市赤沼地区も甚大な被害を受けた。果樹園では被災後、わずかに残ったリンゴを「復興リンゴ」と名付けて直販を始め、SNSでリンゴ農家の現状を積極的に情報発信した。 その投稿にも、小平から欠かさず「いいね」が押されたという。2020年10月の全日本距離別選手権でリンゴをイメージした赤のユニホームで滑った姿にも感動した。「小平選手がリンゴ農家を応援してくれている。心が救われて復興 頑張ろうと励みになります」と。
■小平選手がボランティア活動に取り組んだ台風19号の被災地からは感謝や今後の活躍を期待する声が聞かれた。
3年前の台風19号で被災した長野市赤沼のりんご農家は、小平選手がボランティアとして訪れたことをきっかけに小平選手にりんごを送るなど交流を続けています。小平選手から送られた「災害を乗り越えて、これからもお身体を大切に、 りんごを作り続けてください」と書かれた励ましのはがきをかけがえのない宝物として今も大切に保管。「被災地の人たちに元気を与えてくれたことはメダル以上にすばらしい。次のオリンピックでの活躍を期待しているし、私たちも 応援していきたい」と。


2021年12月7日 ■「桜づつみ」として親しまれ、2019の台風19号による千曲川の堤防決壊で被害を受けた長野市の桜並木について、地元の住民たちが、再び災害が起きたときに桜が倒れて被害が大きくなることを防ぐため、一部の地域には植えないよう 要望した。台風19号で決壊した長野の千曲川堤防には、災害前、4kmにわたって約400本の桜が植えられ、「桜づつみ」として親しまれていた。現在は国が、堤防の強化工事のために残った桜を下流の堤防に移植していますが、この桜づつみに ついて、長野市長沼地区の住民代表が、12/7;国交省千曲川河川事務所を訪れ、地区の一部地域には桜を植えないよう要望した。これは浸水被害が大きかった地域の住民から、再び災害が起きて川があふれたときに桜が倒れて住宅に流れ込む おそれがあるという懸念が示された。長沼地区住民自治協議会は「各地域の住民の意見を尊重した。桜を植えない地域には、今後、防災ステーションや公園などを作ってほしい」と。千曲川河川事務所では、桜を堤防に植え直す作業を2年後の 5/末までに終える予定。


2021年11月20日 ■11/20;出荷の最盛期を迎えた長野のリンゴをアピールしようと、長野市荻原健司市長が東京でトップセールスを行なった。
市長は有楽町駅前にある「交通会館」マルシェに設けたブースに立って、旬のサンふじをPR。長野のサンふじは、春先の凍霜害の影響などで収穫量が例年より3割ほど減っていますが、11/20;台風19号災害の被災地などで採れたリンゴが 一つ\200で販売。リンゴを買いに訪れた人は「長野のリンゴは香りもよくジューシーでおいしい」と。市長は「たくさん買っていただいたので、そういう皆さんの期待にこたえられるような、農政を推進していきたい」と。JAながのに よれば、感染拡大以降、都内での販売は初めて。市長は今後も農産物や来年の善光寺御開帳などをトップセールしていきたいと。


2021年11月13日 ■長野市荻原健司市長が「信州リンゴが出来ました。さあ美味しいリンゴ、皆さんいかがでしょうか」と、旬を迎えたリンゴ「ふじ」を手に買物客にアピールした。
冬季五輪のスキー・ノルディック複合で2大会連続で金メダルを獲得し参院議員や所属企業のスキー部の監督を歴任。10/31;長野市長選で初当選して、11/11;就任したばかり。2019年の台風19号で被災した長野市長沼の復興に 一役買いたいと「JAアグリながぬま」で始まった「農産物直売市」に顔を見せた。市長は「ここからまた賑わいがどんどん広がってくれればという思い。この地域を支えていきたい」と。直売市は長沼地区で「ふじ」の収穫が 最盛期を迎えるのに合わせて毎年開かれています。


2021年11月6日 ■2019年の台風19号で被災した長野の畑で、復興を願って作られたリンゴの収穫作業が行われた。
台風19号で被災した長野長沼地区の畑では、地元のボランティアグループや学生など約30人が集まり、りんごを収穫した。収穫したのは復興の「こう」に幸せという漢字を当てたその名も「復幸りんご」。学生たちは9月に復興を願う 折り鶴のシールをリンゴに貼る作業をし、収穫の秋を迎え、赤く色づいた「サンふじ」の表面には見事な模様が浮かび上がりました。リンゴ農家の女性は「ここの畑も相当ひどい被害を受けて、まさかこんなにもリンゴが実るとは 思えなかったけど、ここまで復興して2年続けて取れることを知っていただいて、長沼のリンゴを手に取っていただければ」と。収穫した約600個の「復幸りんご」は、長野市が11月から販売している被災地の特産品などを集めた 「復幸BOX」に添えられる。


2021年11月3日 ■11/3;18:30頃、新型コロナウイルスの終息と経済の復興などを願う花火が県内各地で打ち上げられた。
長野,上田,佐久,諏訪,安曇野,大町,白馬など県内20市町村の約30ヶ所で行われた。2019年10月の台風19号災害からの「復興花火」を2020年企画した長野市が呼び掛けて実現。人々の思いをのせた花火が秋の夜空に大輪の花を咲かせた。 疫病退散・感染症終息・経済復興祈念の花火。台風19号災害からの復興、経済復興、マインドの回復の祈念、命を守るため最前線で尽力されている医療従事者への感謝を表すため、同日同時刻に花火を約5分間打上げられた。安曇野では 堀金で打ち上げられた。


2021年10月13日 ■10/13;台風19号災害による千曲川の堤防決壊から2年。浸水被害にあった長野豊野では災害を忘れないための集いが開かれた。2019年台風19号災害を忘れないようにと豊野地区住民自治協議会などが開いた集いには、住民ら60人が参加した。 記録的な大雨により長野穂保では千曲川の堤防が決壊。市内では災害関連死を含め17人が亡くなり住宅4092棟に被害が出た。長野市内では、335世帯768人が仮設住宅などで生活しています。集いでは1分間の黙とうがささげられた。また、 被災し生活を再建した人が住民に感謝の気持ちを伝えるとともにこれからもこの地で生きていくと決意した。一方、千曲川の堤防決壊で被災した長野市長沼小では10/13;「防災の日」として全校集会が開かれた。全校集会には地域の人を招き、 児童たちは災害からどう身を守るかなど学んできたことを発表。このうち「ハザードマップ」について扱った学年は小学校周辺の洪水の危険性を確認したほか高台の避難先などを実際に歩いて感じたことを発表した。小学校では今後も地域の人を 招くなどして防災学習を本格化させていきたいとしています。


2021年10月12日 ■県内で23人が亡くなった台風19号から10/12;2年。仮設住宅などに入居して避難生活を続ける被災者は900人余りにのぼり、生活の再建が引き続き課題。2019.10/12;台風19号では長野の千曲川を含む6つの河川で堤防が決壊し、災害関連死も 含め23人が死亡した。6900棟の住宅が被害を受け、県によれば、仮設住宅や民間の賃貸住宅で避難生活を余儀なくされている被災者は、最も多かった984世帯から4割減少したものの、10/1;時点で394世帯、918人。台風から2年となり避難生活が 長引くなか、被災地では生活の再建が引き続き課題となっています。

■長野市内のりんご畑にも土砂が流れ込むなどの被害が出たが、被害を乗り越えたりんご農家が赤くつややかに実ったりんごを収穫していた。
決壊した千曲川の堤防の近くにある長野市長沼地区では、特産のりんごの収穫が最盛期を迎えています。リンゴ農家では県オリジナル品種「シナノスイート」が赤くつややかに実り、ひとつひとつ丁寧にもぎ取っていた。 台風19号でりんごの木が水につかり、収穫前だったりんごが被害を受けた。それでも木は傷んでおらず、ボランティアなどの支援を受けて2020年から栽培を再開したという。


2021年10月11日 ■2019.10月の台風19号災害から2年、大きな被害を受けた長野市長沼・豊野地区の復興と活性化を願う催し「ながとよマルシェ」が10/9-10/10;長沼のユーパレット赤沼店で始まった。
被災から2年を前に、防災意識を高めて地域の活性化を図ろうと地元のボランティア団体「チームアッシュ」が主催。防災グッズの展示や地元の子どもたちのダンス発表などがあった。防災関連のブースでは、停電時でもカセットこんろで作れて、 栄養不足にならない料理を紹介。野菜をふんだんに使った洋風炊き込みご飯などのレシピを詳しく説明した。地元の子どもらは、鬼滅の刃の衣装に身を包んでダンスを発表。会場には、チョコバナナや唐揚げなどを販売するキッチンカーが並び、 売上げの10%は長沼、豊野地区住民自治協議会に寄付する。


2021年10月3日 ■災害関連死を含め23人が犠牲となった、2019.10月の台風19号災害から2年、豪雨災害で千曲川の堤防が決壊して大きな被害を受けた長野市長沼地区で追悼と復興のつどいが行われた。
「長沼復幸太鼓」の力強い音で始まった「つどい」は復興に携わる団体や住民自治協議会などが主催したもので、住民など300人以上が参加。被災した住民は「この2年間、一生懸命走ってきましたが、あっという間の2年でした。あの災害で 多くの人が長沼から離れてしまったが、地域はこれから見違えるものになると思うので見守りたい」と。台風19号災害では、県内で災害関連死を含め23人が亡くなり、「つどい」では出席者全員で黙とうを捧げた。


2021年9月26日 ■2019.10月の台風19号災害からの復興を願って、2021.9/25;被災した長野のりんご農園で特産のリンゴ作りが進められた。
台風19号では千曲川の堤防が決壊して長野市内のりんご農園に土砂が流れ込み大きな被害が出ました。農園は当時、40cmほどまで土砂が積もりましたが、全国のボランティアの手を借りてほとんど元どおりになり、特産のりんが実をつけました。 9/25;千曲川の堤防が決壊した現場に近い長野市長沼地区のりんご農園に地元の大学生ら約30人のボランティアが集まり、特産のりんごの実に復興への願いを込めた折り鶴のシールを貼っていきました。作っているのは復興の字に「幸せ」の文字を あてた「復幸りんご」。約1ヶ月後にシールをはがすと日焼けしなかった場所に折り鶴が浮かび上がる。この取り組みは長野市がリンゴを通して復興を願い被災地の現状を伝えようと企画したもので、2021年で2年目。参加した大学生性は 「おいしく実ったりんごを見て頑張ろうと思ってもらえたらうれしい」と。農家は「当時手伝ってくれた全国のボランティアの皆さんにりんごが実るまで復興したことを知ってもらい、感謝を伝えたい」と。600個限定の「復幸りんご」は、 11/6に収穫され、被災した企業が作ったそばやジュースなどと一緒に復興していることを印象づける商品として宿泊施設やインターネット、イベントの記念品などとして贈られる予定。


2021年8月6日 ■2019年10月の台風19号災害で甚大な被害を受けた長野市穂保の千曲川河川敷で、地元の住民や中学生が丹精込めて育てた10万本以上のヒマワリが見ごろを迎えている。
ヒマワリは、地元のリンゴ農家が被災後に遊休農地となった野菜畑やリンゴ畑を活用しようと企画。SNSで種を募り、全国から20万粒以上が集まった。8/中まで花を楽しめそう。 「地域を明るくしたかった。中学生にも思い出になると思う」と。河川敷では今後も中学生らがヒマワリの栽培を続ける予定。


2021年5月6日 ■〜5/5;長野市街地を彩った「善光寺花回廊ながの花フェスタ」の実行委員会は、5/6;セントラルスクゥエアに飾った約1万株の一部を2019年の台風19号で被災した長沼、豊野、松代、篠ノ井地区に贈った。 例年終了後に販売してきたが、感染防止対策で密集を避けるため中止。被災地の癒やしに―と黄色のマリーゴールド、赤と紫などのペチュニア、緑のコリウスを約580株ずつ譲った。


2021年3月28日 ■3/28;台風の被害に遭った上田電鉄・別所線が全線で運行を再開した。
3/28;上田電鉄別所線・上田駅ホームでは5:30過ぎに始発列車の出発を祝うセレモニーが開かれ、この日を待ちかねていた多くの鉄道ファンなどが列車に乗り込みました。別所線のシンボルとも言える「赤い橋」の上を列車が走ります。 1年5カ月ぶりの光景。別所線は2019年10/13;台風19号で千曲川が増水した影響で、赤い鉄橋の千曲川橋梁が崩落し、上田駅と城下駅間が不通となり、バスの代行輸送が続いていた。「千曲川橋梁」は約8割の部品を再利用して再建され、 新しく線路や堤防道路の踏切を設置した。事業費は約9億円。うち97.5%を国が実質的に負担。3/27;試運転があり、1年5カ月ぶりに復旧した橋の上を列車が走りました。試運転では全ての列車が上田・城下間の800mを客を乗せずに 走りました。3/27;駅では「記念切符」が発売され、復旧した「赤い橋」がデザインされています。全線開通を祝して、3/28;始発から終電まで全ての区間が運賃無料。

■3/27;上田電鉄は別所線千曲川橋りょう開通を記念して「開通記念切符」「1日まるまるフリーきっぷ 千曲川橋梁復旧記念Ver.」を発売。
開通記念切符は、A型硬券4枚(入場券1枚,乗車券3枚)台紙のセットで、1001号と1004号の2種類。発売額は開通記念切符(\1490)、フリーきっぷ(\1180)。上田、下之郷、別所温泉駅で発売。発売数は記念切符が各2500部、フリーきっぷが500枚。

■シンボルの赤い鉄橋の再建には、全国から多くの支援が寄せられた。被災直後の2カ月で、上田電鉄への寄付金は約1700万円。上田市のふるさと納税「別所線応援コース」には、計3040件約8200万円(2021.1/末)。 長野大の学生有志は、「金銭面だけではなく、応援の気持ちも一緒に届けたい」と、個人や企業から広告料を募り、電車の中づり広告に掲載する応援メッセージを募集した「別所線かけはしプロジェクト」。集めた広告料は上田電鉄に渡し、 企業の協賛や自らの持ち出しで広告を作製した。被災直後と今年2月、別所線の駅などで計231件のメッセージを集め、広告料として計約41.8万円を届けた。2019年冬には別所温泉を訪れていた松任谷由実さんが「別所線応援してます」との メッセージを寄せた。鉄橋のシンボルカラーの赤や、満開の桜と新たな門出を連想させるピンクを基調にしたデザインの寄せ書き広告で「おかえり!赤い鉄橋!!」「夢とワクワクを乗せて再び!!」などのメッセージが入った。 広告は所有する全5編成の車両のうち、3編成に掲示。「別所線と応援する人たちの声をつなぐかけはしになれた」と。


2021年1月15日 ■2019年台風19号で崩落した千曲川護岸の復旧工事で1.3万ヶ所以上の不具合が見つかった。
東御市本海野では台風19号の豪雨災害で崩落した千曲川護岸の復旧工事が進められていますが、コンクリートが足りず空洞が生じるなどの不具合が1.3万ヶ所以上見つかり、国は工事を請け負った会社に原因の究明や改善などを求めていた。 1/14までに国に改善策を提出し、不具合が生じた原因として河川工事の難しさへの認識が甘く、経験のある技術者を現場に配置していなかったことや会社としてのチェック機能が働いていなかったこと、工事を急ぐあまり必要な手順を踏まず、 護岸に大型ブロックを設置したことなどを明らかにした。その上で、護岸工事を全面的にやり直す必要があるとして、工事にかかる期間は最短で105日、最長170日かかるとの見通しを示した。2021.3月の工事完了は遅れる。建設会社は 「多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。品質が保たれた護岸を早急に構築します」と。


2020年12月6日 ■2019年の台風19号の豪雨災害で大きな被害を受けた長野市で被災した住宅街に明かりをともそうと、街路樹のイルミネーションが始まりました。
イルミネーションがともされたのは、2019年の台風19号で千曲川の堤防が決壊した場所に近い長野市豊野町の住宅街。12/6;17:00;点灯式が行われ、カウントダウンの合図とともに、約1kmにわたって120本の街路樹にとりつけられた電球に 一斉に明かりがともされた。イルミネーションは2020年1月に続いて2回目で、住宅が浸水するなど大きな被害が出た住宅街に活気を取り戻そうと、地元の商工会が中心となって企画した。台風のあと、住み慣れた自宅を離れ別の場所で 暮らしている人も少なくないということですが、飾りつけは地元の人たちが一体となって行い、青や緑、そして黄色の光が街を明るく彩りました。「イルミネーションで気持ちも明るくなり、本当にうれしい」と地元の女性。 長野市商工会豊野支部は「地域の復旧復興にはまだ時間が必要で、地区を離れて生活する人は今も大勢いますが、足を運んで見てもらえればと思います」と。イルミネーションの点灯は2021.1/末まで行われる。


2020年11月29日 ■11/29;2019年10月の台風19号で被災した長野市豊野町で復興への願いを込めたイルミネーションの飾り付けが行われた。
ボランティア約80人が集まり、街路樹120本に電球を飾り付けた。点灯は12/06〜2021.01月末まで。

■11/29;2019年の台風19号で長野市に大きな被害が出た際、ボランティアとして復興支援に携わった人たちが、再び長野市の被災地を訪れて地元特産のリンゴ狩りを楽しみました。
千曲川の堤防が決壊して大きな被害が出た長野市長沼地区の住民たちなどが、ボランティアとして支援にかけつけた人たちへ感謝を伝え、地域の現状を知ってもらおうと開きました。11/29;ボランティアを経験した約180人が訪れ、 新型コロナウイルス対策として受付で体温を測り、マスクとフェースシールドをつけてリンゴ狩りを楽しみました。地元特産のリンゴ畑には、大量の泥が流れ込みましたが、ボランティアや行政による懸命な作業で取り除かれ、 参加者たちは、ことしもたわわに実ったリンゴを楽しそうにもいでいた。このあと、参加者たちは堤防が決壊した周辺を見て回り、堤防の復旧は終わった一方、近くの体育館は壊れたまま手つかずで、災害の爪痕が残されている様子を 確認していた。市内からボランティアにかけつけた女性は「リンゴが立派に育ったことに感無量。今後も何らかのかたちで支援を続けたい」と。また、1年ぶりに長沼地区を訪れたという男性は「リンゴ畑の復興はうれしいですが、 壊れたままの施設もあり、復興には時間がかかると感じました」と。


2020年11月28日 ■11/28;2019年の台風で浸水被害が広がった長野市豊野町。支援への感謝や復興への願いを込めて地元有志が育てた「復興野菜」が無料配布された。大きく育った大根。千曲川河川敷の畑は台風19号で10mほど浸水し、8月にボランティアが溜まった 泥などを取り除いた場所。野菜は支援への感謝や復興への願いを込めて、無料配布しようと、地元有志が栽培したもの。


2020年11月19日 ■11/19;「中央日本四県」として連携し合う、長野、静岡、新潟、山梨県の知事や副知事が2019年10月の台風19号で被災した長野のリンゴ畑などを視察し、意見交換した。
4県の知事や副知事は長沼地区のリンゴ畑で、リンゴ農家から被災状況やボランティア支援などについて聞くなどし、リンゴを狩り試食。農産物直売所を視察した。被災地支援や、新型コロナウイルスの影響を受けている地域の経済活性化のため、 4県が連携して互いの特産品の販売促進などを模索する方向で一致。2021.1月に新潟で開く4県の「サミット」までに概要を固め、共同宣言を目指す。静岡県知事は長野の被災について「千曲川の堤防の決壊でリンゴが全滅したイメージが 強かった」とし、「そこから復活した人たちをどうしたら助けられるか」と。静岡県、山梨県による特産品の販売促進などの取り組み「バイ・ふじのくに」を参考に、「バイ・山の国」の展開を提案した。静岡県は感染拡大で打撃を受けた 生産者らの支援策として県産品の購入促進キャンペーン「バイ・シズオカ」のほか、「バイ・ふじのくに」と銘打ち山梨県と、相互の県産品の消費喚起を図っている。静岡の海産物、山梨の果物などを百貨店やスーパーで販売、観光・ 文化施設で互いの県民利用に特典を設けたりしている。こうした取り組みを4県に広げる。長野県小岩正貴副知事は「将来に向けて非常にいい提案。阿部守一知事も期待している。積極的に考えたい」と。「バイ」は英語の「buy」と「by」を 掛けた。静岡県知事は「四県を一つの経済圏ととらえれば、いろいろなものが売れる。4県合計で約900万人の県民が助け合う運動になることが期待できる」と。小岩副知事は「地域同士で経済を支え合っていくことは大切。サミットで 取り組みを考えたい」と。意見交換会には、新潟県佐久間副知事、山梨県若林副知事、長野市加藤久雄市長も出席。4県は2014年度から観光振興や移住促進などで連携している。


2020年11月7日 ■2019年の台風19号で被害を受けた長野の老舗みそ蔵の再建を支援している市内の中学生たちが、みその原料となる大豆の収穫を手伝いました。
長野津野にある「小川醸造場」は、2019年10月の台風19号で近くを流れる千曲川の堤防が決壊した際、蔵の1Fが浸水して、みそや製造に使う機械がすべて流された。このみそ蔵は2019年の業界の鑑評会で農林水産大臣賞を受賞した老舗で、 市内の中学生たちが大豆の種まきに加わるなどして再建を支援しています。大豆が順調に育ったことから、11/7;70人の生徒が参加して収穫を手伝いました。生徒たちはあらかじめ刈り取られていた大豆の実がついた茎を畑から拾い集めて 豆とさやにわける専用の機械の中に入れていきました。大豆は機械から直接袋に入れられ、トラックに積み込まれた。作業が終わると社長は「手伝ってもらったおかげで短い時間で終わらせることができて助かりました」と生徒たちに 感謝を伝えた。参加した生徒は「災害で1からのスタートになってしまいましたが、またおいしいみそを作ってほしい」と。


2020年11月3日 ■台風19号災害からの復興などを願う花火が、千曲川流域の12市町村で一斉に打ち上げられた。花火は18:30から始まり、最初は新型コロナと闘う医療従事者への感謝の思いを込め青い花火が打上げられた。長野市内で11月に開く 恒例の「長野えびす講煙火大会」が2019年は台風19号災害、2020年は新型コロナの影響で見送られたことなども踏まえこの時期に企画された。北信濃から佐久までの千曲川流域12市町村30ヶ所で10-20分間、被災地を元気づけ復興を 願う大輪の花が夜空を彩りました。長野市では商工会議所や商工会などでつくる実行委員会が災害からの復興や新型コロナウイルスの終息への願いを込めて、市内7ヶ所で20分間に2300発を打ち上げた。打ち上げが行われた千曲川の 堤防の決壊で大きな被害を受けた豊野地区では、住民が家の外に出て、夜空を彩る様子を見上げていた。花火の中には、特産のりんごやハートのようなかたちをしたものもあり人々を楽しませていた。打上げに関わった長野市商工会 豊野支部は「災害からの復旧は難しく、頑張っている人がまだまだたくさんいる。大勢の被災した人に元気を出してもらうためにも、やってよかった」と。

■2019年10月の台風19号災害の影響でリンゴの主力品種「ふじ」の収穫ができなかった長野市長沼地区。11/3から収穫が始まり、農家は汗を流しながら喜びをかみしめていた。真っ赤に実った「ふじ」。長野市長沼地区で収穫が始まった。 精を出すのはリンゴ農家は「2019年のことを思えばよく実った」と。「ふじ」を収穫するのは2年ぶり。2019年10月の台風19号で千曲川の堤防が決壊し、一面が浸水した長沼地区のリンゴ畑。畑は3m近くの水が押し寄せ、収穫目前の 「ふじ」は廃棄せざるを得ませんでした。あれから1年。浸水の影響も心配されたが、「ふじ」は無事に実り、収穫が始まりました。長雨の影響などでやや小ぶりですが、糖度は十分だという。 アップルライン(R18)沿いの直売所では、店頭に「ふじ」が並び、多くの人が買い求めた。被災地に再び実った「ふじ」。リンゴの産地・長沼の復活へまた一歩を踏み出しました。「ふじ」の収穫は11/中までがピークで12月まで 続きます。


2020年10月12日 ■2019年の台風19号で被害を受けた千曲川沿いの市や町で、11/上、復興の願いなどを込めて、同じ時間帯に一斉に花火が打ち上げられる。
花火の打上げ日時は、11/03;18:30;10-20分間;千曲川沿いの飯山から佐久穂までの12市町で一斉に打ち上げられる予定。このうち、長野市では、市と商工会議所などが実行委員会をつくり、市内の7か所で花火を打上げることに しています。感染を防ぐため場所は非公開。7ヶ所には被災した地域も含まれる。実行委員会によれば、花火には、台風被害からの復興に加え、新型コロナの対応にあたる医療従事者への感謝や終息の願いも込められているという。 長野市では、毎年11月に行われる秋の風物詩の花火大会「えびす講煙火大会」が、台風と新型コロナの影響で2年連続で見送りになっていて、今回の花火は代わりに夜空を彩ることになりそう。実行委員会は「えびす講煙火大会」に 代わる大会を考えていたなか、千曲川沿いで一斉に打上げようということになった。希望の花火大会にしたい」と。

■10/12;台風19号から1年、被災した長野のリンゴ農家は、災害を乗り越えて再び実ったリンゴを収穫していた。
千曲川の堤防が決壊した現場に近い長野市長沼地区では、今、特産のリンゴの収穫がピークを迎えています。10/12;朝から収穫が行われ、赤く色づいた県オリジナルの品種「秋映」を、手で一つ一つ丁寧にもぎ取っていた。 2019年の豪雨災害で大量の泥やがれきが畑に流れ込みましたが、ボランティアの支援も受けて撤去を終え、2020年もリンゴの木は色鮮やかな実をつけました。「1年前は畑の殆どが被害を受けて悲惨な状態になり、再び収穫が できるか心配だったが、いろいろな方の助けを借りて収穫にこぎ着けられた。今後も例年通りのリンゴの出荷を続け、産地を維持していきたい」とりんご農家。

■10/12;20県内で災害関連死も含め15人が命を落とした台風19号から1年。
今も700世帯以上が仮設住宅などで暮らしていて、長期的な支援が引き続き求められています。2019年10月12日に県内を襲った台風19号では、長野市穂保の千曲川の堤防を含む6つの河川で堤防が決壊し、災害関連死も含め15人が死亡、 住宅の被害は8300棟にのぼりました。決壊した千曲川の堤防は復旧したが、県によれば、川の護岸や道路などインフラへの被害は、2300ヶ所以上にのぼり、すべての復旧には2021年度いっぱいかかる見通し。住宅被害が最も多かった 長野市では、被災した住宅の取り壊しや、建て直し作業が進みつつありますが、洪水への不安などから地元での住まいの再建を諦める人もいます。堤防が決壊した周辺の長沼地区の人口は、1年前に比べ10%余り減少した。また、 9月時点で、長野市を中心に726世帯が、仮設住宅やいわゆる「みなし仮設」など、仮の住まいで暮らしています。こうした中には、1人暮らしのお年寄りなども少なくありませんが、新型コロナウイルスによって、支援団体の活動や 被災した人たちの交流が思うように行えないといった影響も出ています。災害から1年が経っても、住まいや暮らしの再建の後押しや孤立を防ぐことが課題となっていて、引き続き長期的な支援が求められています。

■10/12;2019年10月の台風19号災害から1年を迎える。
決壊した長野市穂保の千曲川堤防などで復旧が進む一方、仮設住宅での生活が続く人もいる。2月からの感染拡大の影響で住民同士が集まる機会が制限されたり、経済活動が停滞したりしたこともあり、依然として復興途上にある。 台風19号で決壊したのは千曲川と、県が管理する志賀川、滑津川、麻績川、三念沢、皿川の計6河川。長野市穂保の千曲川堤防は復旧し、コンクリートで強化する工事を実施した。県管理河川は滑津川と麻績川以外は復旧した。 県のまとめによると、住宅被害は全壊1083世帯、半壊2811世帯、一部損壊3659世帯、浸水被害は1632世帯。死者は15人、うち10人は災害関連死。避難先を転々とし精神的・肉体的な疲労につながったことや、持病の薬が飲めない 期間があったことなどが要因とされる。重傷は14人、軽傷は136人。被災者向けの公営住宅や応急仮設住宅には計726戸に1781人が入居中。住宅被害があった県内17市町村に県が聞き取りした結果、9/1時点で半壊以上の56%が再建を 終えた。「再建中・方針決定」も26%。6%が再建を「検討中」。被害額は9/18時点で2766億円に上っている。県や自治体は災害復興に関連する事業に充てる2020年度予算を組んでいたが、新型コロナの影響で税収減が見込まれる こともあり、財源確保のため事業の見直しが目立っている。


2020年10月11日 ■台風19号による千曲川の堤防決壊から10/13で1年。長野市長沼地区で住民の集いが開かれた。
長沼地区の住民で作る実行委員会などが開いた犠牲者の追悼と復興を願う集い。2019.10/13;堤防決壊で、市内では2人が犠牲がとなり、災害関連死も8人に。集いでは亡くなった住民に黙とうがささげられた。災害では多くの家屋が 浸水したが、住宅の再建は半数程度に留まっていて、復興は道半ば。参加者は記念の風船を飛ばして、復興への思いを新たにしていた。「2度と洪水が起きないように」とか、「がんばろう」などと思い思いのメッセージが書かれた カードがついた風船を、一斉に空へと飛ばした。住民代表は「あの災害から1年。災害への不安があり、先の生活も見通せませんが、一歩一歩前へ進みたい」と。


2020年10月9日 ■10/09;台風14号の接近に2019年台風の被災地でも警戒を強めています。千曲川の堤防が決壊し、浸水被害を受けた長野市長沼地区のリンゴ畑では今年も真っ赤な実がなり、台風の接近を前に農家が収穫を急いでいた。農家の女性は「2019年も台風が 来る前に収穫したが家に積んでおいたりんごがみんな水に浸かってダメになった。2020年は取れるだけ取って早めに出荷するようにしたい」と話し、再び災害に見舞われないよう願っていた。
千曲川の堤防決壊で大きな被害が出た長野のリンゴ畑では、復興への願いを込めたリンゴの収穫が行われた。リンゴには「折り鶴」のマークが浮かんでいます。堤防決壊の被災地、長野市津野のリンゴ畑では台風14号に備えて農家らが収穫を 急いでいた。収穫したリンゴには折り鶴のシールがついています。リンゴ農家は「きれいにマークがついていますね。せっかく作ったのに、風で落ちてしまえばいけないなと思って」と。平和や復興への願いが込められたリンゴで、被災地の 現状を知ってもらおうと長野市が行っているスタンプラリーの記念品として参加者に贈られます。リンゴ農家は「感謝の気持ちしかない。リンゴ農園ができるかと思うぐらい被害がひどかった」。ボランティアなどの支援もあり、今年も無事に リンゴが実りました。ボランティアへの感謝、そして復興への願いを込め、9/19;市内の高校生も参加して500個のリンゴにシールを貼りました。リンゴが色づくと折り鶴の形が現れました。農家は「いつまでも長沼のことを忘れずに、いつまでも このリンゴを忘れずに、長沼にリンゴを食べに来てほしい」と。


2020年10月4日 ■2019年台風18号からまもなく1年。被災した長野の寺で犠牲者を追悼し復興を祈る法要が営まれた。法要は、2019年10月の台風19号の豪雨災害で千曲川の堤防が決壊して浸水し、大きな被害を受けた長野の妙笑寺で災害から1年になるのを前に 被災者が気持ちを整理する場を設けようと営まれた。15人の僧侶たちが読経するなか、地元の代表などが焼香して犠牲者を悼み、復興への気持ちを新たにしていた。法要では感染防止対策として、本堂の外にも焼香台が設けられ、多くの人たちが 列をつくっていた。寺の門前ではボランティアによる炊き出しも行われ、新型ウイルスで催しの中止が相次ぐなか、地元の人たちが久しぶりの再会を喜ぶ姿も見られた。自宅や経営するりんご農園が被災したという男性は「本当に大変な1年でしたが、 気持ちの整理ができました。もとの生活に戻るのは難しいですが、新たなスタートと思い、前に進みたい」と。


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