
![]()
■10/24;大町市牛越徹市長は、台風19号により甚大な水害にあった長野市の「災害ごみ」の受け入れに前向きな姿勢を見せた。
広域ごみ処理施設「北アルプスエコパーク」がある源汲地区や、最終処分場がある高根町の住民の理解を得る中で近日中にも受け入れ態勢を整えるとした。災害ごみの受け入れについて長野市から打診があったことを報告。
北アルプスエコパークを管理運営する北アルプス広域連合によると、施設では現在、連続稼働の試験中にあるというが、1週間で4tの「災害ごみ」の受け入れが可能という。
■10/24;県観光部は台風19号の影響で県内のホテルや旅館の宿泊キャンセルが相次ぎ、損失額が20数億円に上るとの推計を明らかにした。
鉄道の運休や高速道路の通行止めが響いたほか、風評によるキャンセルもあったとみている。飲食店や土産店での消費、日帰り客の消費は含まれておらず、観光関連の損失総額はさらに膨らむとみられる。インターネットで宿泊予約サイトを
運営する会社のデータから推計。同サイトを通じた10/11-10/31の予約のうち、10/15時点でキャンセルに至った人数を基に、サイトを通じた予約の県内シェアから換算して全県での損失額を推計した。一方、県旅館ホテル組合会は会員の旅館
やホテルを対象にキャンセル状況のアンケートを実施。10/22までに会員約930施設の3割近くが回答し、10/07-10/31の宿泊予約のうちキャンセルは延べ7.1万人分。損失額は9.6億円に上るという。中村実彦会長は、直接的な被害が大きかった
北信や東信だけでなく、中信、南信でも広くキャンセルが相次いだとし、「台風が来る前からキャンセルがあった。県全体の損失額は30億円を超えるのではないか」と。県観光部は客足の回復に向け、インターネットの宿泊予約サイトと
連携して県予算を充てた宿泊割引を検討するほか、交通網の復旧状況に関する情報発信も強化する。
■10/25;台風19号の影響で一部運休が続く「北陸新幹線」が全線で運転を再開する。
JR東日本は当面(11/29まで)の運行ダイヤを発表。北陸新幹線は台風19号の大雨による千曲川堤防の決壊で「長野新幹線車両センタ」が長野の車両センタにあった10編成(120両)が浸水。浸水した影響などで長野-上越妙高間が不通。
10/24までには東京-長野間、金沢-上越妙高間で折り返し運転。 線路の安全確認の見通しが立ったことから、10/25;全線で運転を再開予定。定期ダイヤの運行には24編成が必要だが、10/25以降は被害がなかった20編成を運用する。
1日の通常運行本数は計120本から106本となる。秋の増発列車を含めた比較では1日当たり24本減。JR東日本長野支社によると、県内5駅で最も停車本数が減るのは長野で上り6本減、下り7本減。上田、佐久平、軽井沢駅は上下2-5本減。
1)長野-東京を結ぶ「あさま」の運転本数は上下線で計11本減。被災前に1日17往復していた「あさま」は、上りは5本減の12本、下りは6本減の11本。長野-東京間の「あさま」は1/3減。
2)東京-金沢間を直通する「かがやき」が1往復減の1日9往復。
3)東京-金沢を結ぶ「はくたか」は被災前と同じ1日14往復。一部の列車を佐久平・安中榛名駅に一部臨時停車。
JR東日本は「全線での運転再開にあたり、運行本数が減って申し訳ない。できるだけ早くこれまでの本数に戻せるよう検討を進めたい」と。
■10/25;長野駅で「北陸新幹線 東京駅から金沢駅まで直通運転再開」お出迎え。
JR長野駅で歓迎の意を込めて、アルクマや観光関係者らがお出迎えを実施。観光パンフ配布。台風第19号災害義援金への協力を呼びかけなど。
■10:23;「上信越道」(佐久I.C-碓氷軽井沢I.C間)は上下線とも通行止めが解除された。
これで信州への高速道路のアクセス路、中央道と上信越道は通行可。
■10/25;全線で運行を再開する北陸新幹線は、長野と東京を結ぶ「あさま」は台風19号の影響で、平常時の2/3に減ることになりました。北陸新幹線は台風19号で、長野車両センターで10編成120両が水に浸かった影響などで、長野と上越妙高間で 運転を見合わせています。10/25;JR東日本は東京と金沢の全線で直通運行が再開されるのを前に暫定ダイヤを発表。それによりますと、「かがやき」と「はくたか」の本数は上下あわせて46本と平常時とほぼ変わりません。一方、長野と 東京を結ぶ「あさま」は23本と平常時の2/3に減っています。JR東日本は「はくたか」の一部を安中榛名や佐久平に停車させるなどの配慮をするとしています。
■松本商工会議所が松本市内の宿泊事業者を対象に行った緊急調査で、浅間温泉や美ヶ原温泉では台風19号が県内に最接近してから1週間が経過してもキャンセル率が高止まりの状態にある。
週末(10/26-10/27)も予約の約半数がキャンセルになっている施設がある。観光需要の落ち込みが続くことを危惧する事業者も多いことから、10/21;松本商議所は特別相談窓口を開設して対応に乗り出した。調査は市内の宿泊事業者43社を
対象に実施し、うち23社が回答した(回答率;53.5%。事業者を松本駅周辺、浅間・美ヶ原温泉、上高地・白骨温泉の3エリアに分けて分析。台風19号が接近した10/12-10/14の3連休は上高地・白骨温泉ではキャンセル率が7割を超える日が
多かった。同エリアと松本駅周辺は時間の経過と共に影響が緩和し、今週末(10/27)はキャンセル率が1割前後に落ち着いた。一方、浅間・美ヶ原温泉は10/27が平均でキャンセル率29.7%、施設によっては4〜5割がキャンセルになったところも
ある。松本商議所中小企業振興部は、温泉街では団体旅行の割合が高いことなどが影響しているとみる。11月以降の見通しについては「予約が入らない。助けて」「風評被害で観光需要は落ち込む可能性が高い」など不安視する声も多く
寄せられた。特別相談窓口では、松本市に災害救助法が適用されたことで市内の事業者が利用対象となった支援制度を紹介する。12月には経営相談会も開く。松本商議所中小企業振興部は「宿泊にかかわらず影響を受けた事業者は相談を」と
呼び掛ける。
(問)中小企業振興部 TEL 0263-32-5350>
■10/21;松本3市5村の社会福祉協議会で構成する社協松本ブロックは、台風19号の水害で甚大な被害を受けた長野の被災地で活動する市民ボランティアを、合同で募集することを決めた。
被災地域が広く、復旧までにはまだ長い期間がかかる見通しで、平日の毎日、1日当たり6人のボランティアを募り、継続的に支援する体制を整える。10/23から受付、10/25;活動を始める。松本市社協で開かれた打合せ会議で決めた。
地域外からのボランティアを受け付けている市町村の中でも、特に被害が甚大だった長野にボランティアを継続派遣することにした。市社協の10人乗り公用車を用いる。市社協が入る総合社会福祉センタを8:00に出発。長野市南部
災害ボランティアセンタで受け付けを済ませた後、15:00まで活動する。総合社会福祉センタの解散は18:00。各社協の職員はすでに、被災地でボランティアセンタの運営支援などに携わり、被災者にとって必要な支援は何かを直接
聞いている職員もいる。被災地支援に駆けつけたい市民がいることも把握しており、休日に比べてボランティアが少ない平日に、継続して支援する体制を独自に考えた。昼食、飲物、ゴム手袋、マスクなど、活動に必要な物は参加者
自らが用意し、事前にボランティア保険に加入する必要もある。事務局を担う松本市社協は「最低でも1カ月程度は続けたい」と。このボランティアの参加は1人1回を基本とし、その後は自ら現地に赴いて活動することに期待している。
(問)松本市社協地域福祉課 TEL 0263-27-3381
■記録的な豪雨となった台風19号を受けて、県災害対策本部がツイッターを活用して情報の収集や発信を行っている。
2018年平昌五輪スピードスケート金メダリスト・小平奈緒選手もリツイートするなど思いを寄せる。 「非常に不安な思いをされているかと思います。関係機関の協力により体制を強化して救助活動を行います。救助が必要な方は、写真や位置が
わかる情報を#台風19号長野県被害ハッシュタグをつけてツイートしてください」。10/13;長野の千曲川の堤防が決壊して住宅街が浸水。住民らが取り残された。県は、防災情報を発信するアカウント「長野県防災」を駆使して情報を収集。
ハッシュタグを付けて助けを求めるよう呼び掛ける投稿をし、5600回以上リツイートされた。救助者らには「不安にさせてすみません。確認しました。必ず救助に向かいます。必ず見つけ出します。少しでもい位置へ。絶対に諦めないで。
みんな助けます。全国があなたを応援しています」「励まし合って諦めなかった結果です。悲しい気持ちもあるでしょうが、まずはあったかくておいしいものを。おかえりなさい」との言葉も贈った。少なくとも50件以上の救助要請があったと
みられる。 加えて外国人向けに英語や中国語、ひらがなでも情報を発信。救助活動が終わり、10/17;被災者に励ましの言葉を投稿するハッシュタグ「#台風19号被災者と共に」を作成。「被災経験の有無に関わらず、誰かの言葉や想いが、
傷ついた誰かに届いてほしい。これからも必ず助けます」と。ツイッター社によると、救助要請を求める場合には具体的な救援内容、住所、「#救助」などのハッシュタグ、写真、住所不明の場合は詳しい位置情報を添え、救助が完了した
際にはその報告と、救助要請の投稿を削除する必要があるという。県も、住所など個人情報が記載されているため救助後は削除するよう求めている。一方、長野在住の小平選手は、このアカウントの防災情報を自身で積極的にリツイート。
小平選手が練習拠点とする長野「エムウェーブ」は決壊地点から南西に約6kmに位置。練習の合間に投稿を続けているという。小平選手は「寄り添う言葉は前向きに。私は使命感に燃えているので、自分がやるべき生活や練習も、大好きな
信州に働きかけることも、自分の想いに従ってやっています。沢山やることがありますが、ひとつひとつやっていきましょうね」とエールを送る。
■台風20号から変わる温帯低気圧の影響で、県内では10/21夜遅くから雨が降り始め、10/22;大雨となるおそれあり。気象台は、河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒するとともに、被災した地域で復旧作業を行う際は十分注意するよう 呼びかけています。10/22;6:00までの24H降雨量は北部30mm、中部40mm、南部30mmと予想。雨のピークは10/22朝-昼になる見込みで、10/23;6:00までの24h降雨量は50-100mmと予想。
大町・白馬・小谷へのアクセス状況
■台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申しげます。1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。大北エリアは台風19号で大きな被害はなく通常営業中。
1)道路;上信越道;佐久I.C〜碓氷軽井沢I.C間は通行止め。中央道;全線通行可。五輪道路(長野-白馬・大町)は通行可、R147/R148は通行可。
2)鉄道;北陸新幹線:東京〜長野運行中。長野〜上越妙高は運転見合せ。中央本線の特急あずさ新宿〜松本〜白馬・小谷は10/末まで運休。
特急しなのは名古屋〜松本〜長野は平常運転。大糸線は松本〜大町〜白馬〜南小谷は平常運転。
■10/19;安曇野の林道は通行可。
林道;烏川線(蝶ヶ岳登山口);改良工事で一部通行止めあり。一ノ沢線(常念登山口),北沢線,城山線(光城山),長峰線(長峰山)は通行可。
県道;槍ヶ岳矢村線(中房線)は通行可。
(問)安曇野市農林部耕地林務課 TEL0263-71-2000
■甚大な被害をもたらした台風19号から1週間が経ち、初めての週末(10/19)、松本の観光地は行楽を楽しむ人たちが見られた。
中央道の通行止めが10/19;解除されるなど、滞っていた人や物の流れは徐々に回復しつつある。ただ、松本と東京を結ぶJR中央東線の特急「あずさ」はまだ運行を再開せず、宿泊施設ではグループ、団体旅行を中心にキャンセルが相次ぐ。
関係者は災害による旅行の自粛ムードなどで影響が長期化することを懸念。国宝松本城は、台風接近後、来場者数が前年よりも1〜2割程度少ない日が続いたものの、10/19;天守を見学する人の待ち時間が最長で20分となり、通常の週末の
人出となった。関東からのマイカーで訪れた人たちは、東名道で御殿場を経由してきた人が目立った。松本「浅間温泉」では団体を中心に宿泊のキャンセルが続く。例年だと秋の行楽のピークで満室の旅館が多いものの、「開店休業状態」の
宿もある。台風が接近した10/12-10/14;3連休だけで温泉街全体で約1500人分のキャンセルが発生。団体旅行を受け入れる比較的規模の大きい旅館への影響が深刻になっていることから、浅間温泉観光協会は実態調査を進める。
寺沢健専務理事は「あずさの運行も10/末には再開する。最新の状況について情報発信に努めたい」と。
■台風19号の強風と大雨によって、国宝指定が決まったばかりの松本「旧開智学校校舎」の外壁が一部はがれる被害が出た。
建物中央にある八角形の塔屋のうち、裏側の出っ張り部分のしっくいが縦約50cm、横約1.6m剥落した。台風が接近した10/12に雨水が染み込み、強風であおられて剥がれ落ちたとみられる。市教育委員会は今後、修復方法について
文化庁と協議する。一般公開は通常通り。
■台風19号の大雨や強風により、県内の観光施設も被害を受けた。
訪日外国人に人気の、冬に温泉に入る「スノーモンキー」で知られる山ノ内町の「地獄谷野猿公苑」では湯を注ぐパイプが壊れた。冬の観光シーズンに向けて急ピッチの復旧が進む。地獄谷野猿公苑では土砂が当たってパイプが壊れ、
湯を注げない状態。10/17;応急処置を施したが湯の出が悪いという。運営会社は「猿が温泉に入りだす11月までには直したい」と。
■台風19号の被災地支援の動きが安曇野でも広がってきた。
安曇野市や安曇野市社会福祉協議会が北信各市からの支援要請を受けて職員の派遣に動き出したほか、市は備蓄品の段ボールベッド150基を提供した。少しでも被災者のためにと、生徒会が義援金募集を計画する中学校も出てきている。
10/18;家屋の被害認定調査と罹災証明書発行を行う職員2人を千曲市に派遣した。10/19;災害ごみを大型トラックで集めて集積所に運ぶ職員9人を飯山市に、10/21;避難所運営を支援する職員4人を長野市に派遣する。日々交代しながら
一定期間支援を継続し、派遣人数は延べ約150人になる見通し。10/18;安曇野市役所で行われた出発式で、宮澤宗弘市長は派遣職員を前に「大変悲惨な目に遭っている人がたくさんいる。被災地の皆さんの期待に応えられる働きをしてほしい」と。
飯山市に派遣される職員は「市の代表として責任を持って、被災者の一助になれるように尽力してまいります」と。市社協も10/20から約1カ月間、飯山市に職員を派遣し、災害ボランティアセンタの運営を手伝う。第1陣として派遣される
社協穂高支所の職員は「お互いさまの精神でできるだけの協力をしたい。災害対応の勉強のためにもなると思う」と。義援金の募集活動は学校にも広がっている。豊科南中や堀金中では生徒会が募金を呼びかける。市商工会は、11月に
穂高神社周辺一帯で開かれる「信州安曇野新そばと食の感謝祭・農林業まつり」の会場で、被災地のリンゴを販売する支援を計画。
■10/26-10/17;アンテナショップ「銀座NAGANO」が5周年を迎えることを記念する「銀座NAGANO大感謝祭」が開催。
長野県は全国トップクラスの長寿県。発酵食品や新鮮な野菜、果物などを取りそろえ、日本酒、ワイン、地ビールなど信州の旬の味わいを提供。「大感謝祭」開催中はリンゴや野菜などの県産農産物を「感謝価格」の\50で販売し、
売上げの50%を台風19号の被害に遭った被災地に寄付する。10/19-10/25;「感謝WEEK抽選会」で\1000以上の買物をした人に抽選券を配布し、当選者には同館で使える買い物補助券を進呈。「銀座NAGANO」の小山浩一所長は
「皆さまのご愛顧に対する感謝の思いを込め、抽選会や楽しいゲーム企画、限定商品などの催しを用意し、皆さまのお越しをお待ちしている」と。
■10/18;台風19号に伴う千曲川の氾濫で甚大な被害を受けた長野市、千曲市、須坂市の復旧を支援するため、松本市と安曇野市、塩尻市が担当自治体に職員の派遣を始めた。
松本市は長野市と千曲市に職員6人の派遣を始めた。建設部の2人は長野市で堆積した土砂の状況を調べる現場監督員の補助に当たり、財政部の4人は千曲市で家屋の被害調査を担当。長野市での支援は2週間の予定で、土/日/祝を含む毎日
職員2人が基本的に2日交代のシフトで業務に当たる。千曲市での被害調査業務は土/日/祝を除き1カ月ほどが見込まれている。
■台風19号による交通インフラの寸断が続き、県内観光地が打撃を受けている。
特急あずさの運休と中央道の通行止めで首都圏からアクセスしにくい松本では人出が顕著に減少。これから紅葉が見頃を迎える場所も多く、書き入れ時の集客を心配する声が出ている。松本の上高地観光旅館組合によると、北ア・上高地の
観光客数は例年の半分ほど。首都圏からの入り込みが激減。紅葉の見頃は10/下の見込みだが、担当者は「列車や高速道路の再開が間に合うか」と。上高地H白樺荘では、宿泊予約の半分ほどがキャンセルになった。松本観光コンベンション協会に
よると、大型バスの団体旅行を中心にキャンセルが相次いでいる。松本城では、ここ数日の入場者が例年に比べ1-2割減少。松本城近くの土産店では売上げが前年同期より3割ほど減っており、店長は「関東から人が来られない影響は大きい」と。
■10/19;中日本高速道路は、台風19号の影響で続いていた中央道・大月I.C-八王子JCT間の通行止めを上下線で解除した。
中央道は、神奈川県内ののり面崩落などで10/12から通行止めとなっていたが、土砂のかき出しや土砂の流入を防ぐための壁の設置などの復旧作業を夜通しで行い、1週間ぶりに通行再開。解除後も路肩などを補強する復旧作業が続く。
アルピコ交通は高速バスの松本-新宿線を、10/19-10/20;予定通り減便で運行し、10/21以降は全便の運行を再開予定。
■10/18;山梨県内の土砂流入により一部区間が不通だったJR中央東線は一部単線での運転を再開し、松本と東京を結ぶ道路と鉄道の主要ルートは次第に復旧してきた。ただ、中央東線の特急あずさは当面運休が続き、運転再開は10/末以降となる。 中央東線は、不通だった大月-高尾間で普通列車の運転を再開した。ただ、相模湖-高尾間は下り線のみを使い1時間に1本程度のシャトル運転。
■10/25;長野-上越妙高間で運転を見合わせていた北陸新幹線は運転を再開見込み。
東京-金沢間の直通列車は、従来の約9割の運転本数。
■台風19号による県内での河川や道路、農作物などの被害総額は1297億円(長野県まとめ)
一般家屋、商工業、学校、医療関係の被害額は含まれておらず、県はまだ被害の全容をつかみきれていないため、総額の拡大は必至。
1)河川の堤防や道路などの公共土木施設;696.8億円。
2)堤防の決壊など河川;1122ヶ所で被害額は472.1億円。
3)道路;2274ヶ所で218.6億円。のり面や路肩の崩落が多かった佐久・千曲川の堤防決壊で土砂が堆積した長野市の被害が目立つ。
4)下水道;62ヶ所で被害額は455億円。上水道は7事業体で14.1億円。
5)都市施設:464億円。水没した長野市クリーンピア千曲の復旧費用など。
6)林業;21.2億円、保安林の山腹が崩れ土砂が流出する被害が出ている。
7)農地・農業用施設;1366ヶ所で被害額は73.2億円。農業は87.8億円。農作物などは1604haで13.8億円。うち農作物は長野市や中野市を中心に9.9億円、収穫前のリンゴの冠水や落果など果樹被害が7.3億円を占め、強風よりも大雨や浸水に伴う被害が大きかった。
■10/16-2020.03/31;県は台風19号の災害義援金の募集を始めた。
寄せられた義援金は県内の被災自治体を通じて被災者に届けられる。銀行振込での受付は八十二銀行県庁内支店。口座名は「長野県台風第19号災害対策本部」。県庁舎や県合同庁舎、「銀座NAGANO」などには義援金箱も設置。
■県の天然記念物に指定される大町美麻大塩の「静の桜」の幹が折れ、大きく破損した。
10/10;市文化財センターが破損を確認、10/17;樹木医とともに現状を確認。2本の太い幹のうち1本の幹が根元から折れ、樹形を大きく変えた。文化財センターは残った幹を中心に「美麻のシンボルの保全維持にさらなる対策を講じる」と。
文化財センタによると、台風19号の直接的な影響はないとみている。折れたのは直径約3m、高さ約10mの幹。残った直径約5m、高さ約15mの幹は、枝に葉をつけているが空洞化が進む状況にある。これまでも老木化に伴う腐食が懸念されていた。
■10/17;台風19号の影響で運休していた高速バスの運行を一部再開した。
アルピコ交通と京王電鉄バスは5日ぶりに一部再開。松本-新宿線は通常往復計48便のうち、朝と夕を中心に18便(上り/下り各9便)が運行され、再開を心待ちにしていた乗客らは安堵の表情を見せていた。松本-新宿線は通行止めとなっている
区間を迂回するため、大月JCTから東富士五湖道路方面に行き、御殿場から東名道を利用するルートで運行を再開。松本から新宿まで最大で6時間かかると見込まれている。松本BTで乗車した松本の女性は「10/15に乗る予定だったので、
こまめに確認して再開を待っていた。本当によかった」と。09/30-12/20;東名道リニュアル工事で下り線の大井松田I.C-御殿場JCT間で左ルートが閉鎖、10/17;伊勢原BT-足柄SAで25km渋滞が発生し、約1.5Hかかった。松本・長野ナンバーの車が
多数走行していた。アルピコ交通によると、10/18〜10/20も同ダイヤで運行。週末は満席の便も多く、便によってはバスの台数を増やす増発便も検討している。運行状況は同社HPで確認できる。
■10/18〜;松本市は長野市、千曲市に職員を派遣する。長野市では建設部技術系職員が1日2人ずつ、交代で堆積土砂撤去などの業務に当たる。2週間程度を予定。千曲市では約1カ月にわたり、財政部職員が1日4人ずつ家屋の被害調査をする。 10/18〜;安曇野市も職員を1日2人ずつ千曲市に派遣し、被害家屋の調査に当たる。10/21〜;1日4人の職員を長野市に派遣し、避難所の運営を支援する。対応は当面の間。
■台風19号は、松本市にも避難所開設などの緊急対応を迫った。
数十年に一度の豪雨の恐れがある「大雨特別警報」が10/12夜〜10/13未明に出された初めての事態にあって、市は「避難準備・高齢者等避難開始」の情報を発令して、市民に命を守るための行動を促し、ほぼ適切に対応できたとする。
ただ、市民に情報を伝える防災無線の屋外放送が雨音で聞きづらかったり、水位が上昇していた女鳥羽川を管理する県とうまく連携できなかったりと、課題も見えた。市は、市街地を流れる女鳥羽川の水位が避難判断水位を超えたことを
受け、10/12;17:30;流域4地区と、大雨が続いていた山間の四賀地区に警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」を発令し、指定避難所を8カ所開設した。町会などが開設した自主避難所9カ所も含めて、延べ141人が避難した。
市は防災行政無線の屋外拡声器で避難所開設情報を伝えた。消防団が車両で広報し、HPや電子メールの松本安心ネット、SNSでも情報を流したが、携帯電話を持たない高齢者らが頼りの屋外放送については、大雨で音が消されて
「聞き取りづらかった」との市民の声も受けた。こうした反省点も踏まえて、市危機管理部は、防災情報を市民に的確・迅速に伝える必要があるとし、高齢者らを対象に固定電話を使った緊急時の情報伝達システムを早期に導入する。
アクセス集中により県や県内市町村のHPが見づらい状況が続いたため、ツイッターなどのSNSを通して呼び掛けている防災情報の活用も呼び掛ける。危機管理課は「災害の危険が高まっている時は、あらゆる手段を使って一つでも多くの
情報を入手できるようにしてほしい」と。女鳥羽川の水位上昇時は、県から市役所にFAXで水位の情報が随時送られてきたが、どの地点で氾濫する危険度が特に高いのかといった踏み込んだ情報を共有する必要があったとする。
市内を流れる中小河川を管理する県との連携をさらに密にしたい考え。
■10/17;台風19号で決壊した長野市穂保地区の千曲川堤防(約70m決壊)の応急的な復旧として仮堤防が完成した。
北陸地方整備局は、今後、本格的な復旧に向けて、決壊の詳しい原因を調べるとともに、工事方法の検討を進めることにしています。台風19号の記録的な大雨で、長野市穂保地区の千曲川の堤防が決壊して、周辺の約950haが浸水し、
長野市では床上浸水;3305棟,床下浸水;1781棟の計5086棟以上被害。県全体では8874戸。現場付近で2人が死亡したほか、数多くの住宅が浸水の被害を受け住宅などに取り残されて救助される人も相次ぎました。長野地方気象台は
10/18;長野、須坂、千曲、坂城、小布施、中野、飯山、木島平、野沢温泉、上田に出していた洪水警報を全て解除した。
■台風19号で川の氾濫は、県内の鉄道網に大きな被害を与えた。再開のメドが立たない路線もあり、通勤や通学、観光の足に影響が出ている。
1)しなの鉄道線;上田-田中間は線路をまたぐ海野バイパス海野宿橋が崩落した影響で、運転再開まで相当の日数がかかる見通し。
高校生約1000人の通学に影響が出ている。しなの鉄道によると、代替バスを検討したものの、ピーク時に必要な50台を確保できず断念。北しなの線;10/18始発から長野-妙高高原間で運転を再開。
2)北陸新幹線;「長野新幹線車両センタ」で北陸新幹線全体の1/3にのぼる車両が水につかったJRは、北陸新幹線の東京-長野間は10/13から1時間に1本程度で再開、長野-上越妙高間は線路が冠水したが復旧作業が進み安全確保の見通しが
立ったことから10/25;金沢までの直通運転が再開される。運転本数は通常の9割ほどになる見込み。
3)小海線;10/18から小諸-中込間で運転を再開。
4)中央東線;「特急あずさ」は山梨県内の線路の被害が大きく、10/末以降の運転再開を目指す。10/18;中央本線は高尾〜大月間が運転を再開。高尾〜相模湖間は下り線のみを使った仮復旧であるため単線往復運転。
5)飯山線;豊野-森宮野原間で運転を見合わせており、全区間運転再開は11/下になりそう。
6)上田電鉄;別所線は別所温泉に通じる鉄橋が崩落し、全線復旧の見通しがたたない。
10/16;阿部守一知事は「深刻な事態。通勤・通学とともに、観光や産業活動にも多大な影響を与えている」と述べ、紅葉シーズンを迎える観光面での影響も危惧した。
■10/18;しなの鉄道は、台風19号の影響で不通となっていた「しなの鉄道」(長野駅〜上田駅間)と(田中駅〜軽井沢駅間)、「北しなの」(長野駅〜妙高高原駅間)で運行を再開した。
しなの鉄道(上田駅〜田中駅間)については、大屋駅〜田中駅間の線路上空にかかる海野バイパス海野宿橋が崩落した影響により、運行再開までには相当の日数を要する見込み。
■台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センタ」。
センタを建設した鉄道・運輸機構は「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。センタを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で再発防止を考える段階にない」と。
JR東日本によると、千曲川の西側約1kmに位置する同センタは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。1997年の新幹線長野-東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団が車両基地として設置した。
長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野市、鉄建公団と確認書を締結。遊水地的な機能を果たしていた農地に車両基地を建設することを受け入れる一方、県に千曲川支流の浅川上流に現在の浅川ダムを早期完成させるよう求めた
経過がある。地元区長の男性は、一帯はもともと水田が広がり、長沼や赤沼といった地名が表すように水害をたびたび被ってきた。近くで浅川と千曲川が交わり、ずっと氾濫を警戒してきたという。機構は、そうした土地への建設に当たり、
82年に県が作成した浸水被害実績図を参考に盛り土をしたと説明。同年以前の水害で最深の浸水よりも90cm高くなるようにしたという。再発防止策について、機構は「国や沿線自治体の負担金がなければ難しい」と。長野市が「100年に1度」
の大雨を想定して作った防災マップでは、センタは5m以上の浸水が見込まれる区域に含まれる。国交省北陸地方整備局の速報値では、千曲川の立ケ花地点から上流域の2日間雨量は計画規模降雨(186mm)と186.6mm。国土地理院の推定では
浸水はセンタ近くで深さ4.3mとなり事前想定に近かった。今回の水害では、センタにあった全10編成(1編成12両)の車両下部が水に漬かり、2編成が脱線。北陸新幹線は、これらを含む30編成で運用し、平常時は24編成を営業運転に
投入していた。JR東日本は「検査や予備車の確保もある」として24編成のみでは運行に支障が出ると説明。車両をセンタ外に避難させなかった理由については「その対応を含めて今後、振り返りたいが、まずは復旧を最優先に考えたい」と。
■10/19;台風19号による土砂流入の影響を受け上下線で通行止めとなっていた中央道の八王子JCT-大月I.C間が解除になる見通し。
中央道を管理する中日本高速道路によると、週末の降雨で解除がずれ込む可能性はあるという。道路の幅員が狭くなっているため、同社は通行再開後も車間距離を十分確保し、追突事故に注意するよう呼び掛ける。
■台風19号で、上信越道の碓氷軽井沢I.C-佐久I.C間の上下線は通行止めが続いている。東日本高速道路によると、解除まで少なくとも1週間程度かかるという。 佐久から高崎方面はR18碓氷バイパス、R254により通行できます。
■台風19号が観光に影を落としている。
県旅館ホテル組合会によれば宿泊施設そのものへの被害は少ないものの、交通網の被災などから直接的な被害のない観光地でも宿泊キャンセルが相次いだ。紅葉などの観光シーズンを迎えていただけに関係者の落胆は大きい。
風評被害を防ぐため、復旧が進んでいることを発信する。
■台風19号の記録的な大雨による千曲川の氾濫などで、県内ではこれまでに3人が死亡、2人が行方不明、けがは97人。死亡は長野1人、佐久1人。3人の死因は溺死という。行方不明は東御で1人、佐久で1人。ケガは重傷4人、軽傷93人。 長野市穂保地区では950haが浸水。長野市では5000棟の住宅で浸水の被害を受け、県内23の市町村で計9066棟。床上浸水;5556棟、床下浸水;3510棟。長野市では床上浸水;3305棟,床下浸水;1781棟の計5086棟。千曲市では床上浸水;1310棟, 床下浸水;791棟、飯山では床上浸水;407棟,床下浸水;206棟、佐久では床上浸水;93棟,床下浸水;345棟、須坂市では床上浸水;218棟,床下浸水;100棟など。全容はまだ把握されていません。 県内では計873人が避難所に避難し、長野644人、須坂144人、小布施37人、佐久穂町21人など。県内では中電計70戸で停電(長野;30戸,佐久穂;30戸,軽井沢;20戸)。県内で計1300戸で断水(佐久穂;500戸,東御;421戸,川上村2;50戸,佐久;132戸)、 長野市で415戸が長野都市ガスの供給が停止。
■台風19号の被害は広範囲で、中信では交通などへの影響が続いています。JR中央東線の松本駅-東京駅を結ぶ「特急あずさ」は山梨県内で線路に土砂が流入し復旧作業が行われていて、特急あずさの運休が続いています。松本駅では 北陸新幹線を利用して東京に向かう人などが切符を買い求めていた。JRによれば、特急あずさの運行再開は10/末頃になる見込み。一方、高速バスは松本や諏訪と新宿を結ぶ路線などで通常より便数を減らして10/17から運行が再開。しかし 山梨県などで中央道の通行止めが続き途中で一般道を迂回する必要があるため、所要時間が大幅に増える見通し。10/17;北陸新幹線は長野駅-東京駅間で1時間に1本程度折り返し運転。長野駅-上越妙高駅間は運転できない状態が続いていて 再開のめどはたっていません。長野駅-名古屋駅を結ぶ「特急しなの」は通常通り運行。長野電鉄、松本電鉄は平常通り運転。上信越道は佐久I.C-碓氷軽井沢I.C間が通行止め。線路内への土砂流入があり高尾-大月間で不通となっている 中央東線で、10/18;不通区間は解消するが、「あずさ」「かいじ」などの特急の運行再開は10/末の見込み。中央道、東京と山梨をつなぐR20も通行止め区間があり、中信から首都圏へのアクセスに支障が出ている。山梨県によると、 R20は10/18にも復旧予定。国交省は中央道の復旧は約1週間かかる見通し。新宿から松本に着いた人は「新幹線にうまくアクセスできず、あずさも止まっていたのでバスで来たが2時間遅れだった」と。バスを運行するアルピコ交通は 「道路の復旧状況をHPで確認しながら徐々に復旧していきたい」と。交通機関の乱れは普段の生活だけでなく、秋の行楽シーズンを迎えた観光にも影響しそう。
■台風19号で、JR東日本は長野市赤沼の車両センターの浸水で運行に支障が出ている北陸新幹線の東京-金沢間の全線再開は少なくとも1-2週間かかると明らかにした。
長野-上越妙高間で信号関係の電源装置の復旧に時間がかかると判断。東京-長野間と上越妙高-金沢間で本数を減らし、全席自由席で折り返し運転を開始しているが、全線再開後も運転本数は通常の5-6割になる見通し。
■台風19号による千曲川の氾濫などで甚大な被害を受けた長野市の復興を支援しようと、10/16;松本市の高綱中(360人)は、生徒会が主体となって全校生徒からタオルを集めた。
同校の教員で、全国の被災地でボランティア活動をしている横山吉美さんが、10/18;長野市の社会福祉協議会に届ける。横山さんは災害ボランティアの専門団体・リバイブジャパン長野支部長で、10/14;自身の初任校でもあった
長野市立豊野中で、校内に流れ込んだ泥のかき出し作業に取り組んだ。高綱中の教員や生徒に被災地の現状を伝えたところ、校内の清掃に使えるタオルを集めることになった。生徒会が昇降口に窓口をつくり、登校してきた生徒らが
自宅から持ってきたタオルを受け取った。大型のポリ袋が次々と一杯になり、生徒会長は「こんなに集まるとは思っていなかった。被災地には同年代の中学生もいるので、少しでも役に立てれば」と。横山さんは鎌田中の教員も
兼任しており、同校でも全校生徒からタオルを集め、横山さんがまとめて長野市に持っていく。高綱中で集まったタオルの山を見た横山さんは「とてもうれしい。生徒たちの気持ちが伝わってくる」と。
■河川の堤防決壊など東日本の各地に甚大な被害をもたらした台風19号による県内の被災地を支援するため、10/15までに松本市は、段ボールベッドやペットボトル水などを被災した長野市に送った。
立科町には給水車も派遣。10/15;坪田明男副市長を本部長とする市災害支援対策本部を設置し、職員派遣などの要請に即応できるよう態勢を確認した。長野市と千曲市に職員を派遣する可能性がある。支援対策本部の設置はH28年04月に
熊本地震の被災地支援のために設けて以来、3年半ぶり。県市町村災害時相互応援協定に基づき、松本地域8市村の「松本ブロック」で長野地域を支援する。坪田副市長は本部会議で「全庁を挙げて積極的に取り組んでほしい」と。
市が長野地域の被災自治体に聞き取りをして松本地域の対応市町村を割り振り・調整した結果、被害が甚大な長野市に対しては松本市、安曇野市、塩尻市が担当して避難所の支援を見込む。約2000戸が浸水した千曲市は松本市と
安曇野市が対応し、住家被害認定調査などで職員の派遣を想定。派遣する職員や日程は未定だが、松本市は「要請が来たらすぐに対応する」と。物資の支援は10/13-10/14;段ボールベッド100台、500mlのペットボトル水1.2万本などを
長野市に送っている。行政による被災地支援では、市上下水道局が10/13から立科町に給水支援を行っている。県水道協議会の要請に応じ、容量3tのタンクに水道水を満載した給水車1台を3日続けて派遣したほか、住民が水を入れる
ための給水袋5000枚を配った。10/16も給水車を派遣。立科町役場によると水道施設の配水池で土砂崩れが発生して水が濁り、蛇口から水は出るが飲用は控える状況が続いている。塩尻市や小諸市からの支援も含め、町役場は
「採水地からの供給が少ないのでいつ断水するか分からない。大変助かっている」と。
■千曲川の堤防が決壊した影響で、長野に本社を置くキノコ生産の「ホクト」工場は生産設備が水につかるなど大きな被害を受け、主力商品のエリンギが出荷できない状態になっています。
「ホクト」は、長野市をはじめ全国32の拠点で年間7.5万tのキノコを生産していて、エリンギでは国内で半分近いシェアを持っています。台風19号で千曲川の堤防が決壊し、長野市にある2つの工場と研究施設が浸水し、このうち
赤沼地区にあるエリンギの生産工場は1階部分がすべて水につかりました。工場は年間3000tのエリンギを生産する主力工場ですが、エリンギを生育させる瓶がすべて泥水をかぶり出荷できない状態になっています。また、生産設備も
すべて泥水をかぶり、停電のため稼働できるかどうかの確認もできない状態という。工場では、従業員が泥水をかき出す作業を行っていますが、出荷を再開できる見通しはまったく立っていないという。ホクトは「キノコがおいしく
なるこの時期に出荷できずつらい思い。一刻も早くおいしいキノコを届けられるよう復旧活動にあたりたい」と。
■10/15;松本市役所で災害対策本部員会議を開いて市内の被害状況を報告した。
床下浸水;四賀地区と開智で計2件、倒木;本郷地区などで20件、土砂崩落;入山辺地区などで6件。松本城の東総堀斜面で石垣が10mにわたり崩落したことも報告された。
■「北陸新幹線」は、台風19号の影響で引き続き平常運転ができない状態で、10/15;長野-東京間は1時間に1本程度の折り返し運転を行います。
10/15;東京-長野間と上越妙高-金沢間で折り返し運転が行われます。全線での運転再開の見込みは立たないという。千曲川の堤防が決壊したことにより、JR東日本長野新幹線車両センタが浸水し、北陸新幹線の車両30編成のうち1/3に
当たる10編成120両が水に漬かった。JR東日本によると、JR東が保有するE7系8編成とJR西が保有するW7系2編成が水に浸かった。長野新幹線車両センタ付近で最大深さ約4.3mに達したと推計。10/14;水が引き、列車下のレールが
分かるようになっていた。車両はすぐに使用できる状態でない。被害程度によっては補修に相当時間がかかると思われる。補修では床下にある電気系統の機器の基板交換か、機器自体の交換が必要になるとみられる。客室内に水が
入り込んでいれば、座席の清掃や交換も必要。被害を受けた車両は「保険に入っており、自然災害でも今回のケースではJR側の落ち度は少なく、保険金は支払われるだろう」との見方がある。北陸新幹線の車両の価格は1編成(12車両)
約32.8億円。計328億円分が水没した計算になる。長野新幹線車両センタはJR長野駅から北東に10kmの場所にあり、今回氾濫した千曲川が東に流れています。県のハザードマップでは、付近の川が氾濫した際には、10m以上浸水する
おそれがあるとされていた。JR東日本は「被害の実態把握を進めるとともに、被害を受けていない車両を使って出来るだけ利用者に迷惑がかからない形で運行をしていきたい」と。
■10/15;9:00現在、台風19号の影響で県内では1.1万戸が停電中。
22の市町村で計11,780戸。自治体別では、長野で4380戸、軽井沢で3380戸、佐久で1310戸、小諸で640戸、上田360戸など県北部や東部を中心に停電が発生。中電は1万人態勢で復旧作業を進めていて、10/15までに県内の
ピーク時の停電戸数:6.3万戸の約90%で、停電を解消させ、河川の氾濫で浸水するなど作業に時間がかかる地域でも、10/17までにはおおむね復旧を完了させたいとしています。
■台風19号の記録的な大雨で、松本や安曇野などに出されていた「大雨特別警報」は10/13未明に解除。松本や安曇野では大きな被害やけが人はなかった。
1)JR中央東線;山梨で線路に土砂が流入、10/13;松本と新宿を結ぶ「特急あずさ」は終日運休した。10/14;「特急あずさ」は山梨県内で線路内に土砂が流出した影響で運休。
10/14;中央東線の松本駅-甲府駅間は運転本数を大幅に減らしています。10/12-10/13;高尾−小淵沢間で計画運休した中央本線は、10/14;高尾-大月間で運休。東京と山梨を結ぶ鉄道のストップが続く。大月の線路に大量の土砂が流入。大月−甲府間は
10/14夕以降に運転再開見込み。
2)JR中央西線;塩尻の贄川-木曽平沢間で倒木があり、特急しなのは始発から終日運転を取りやめた。「特急しなの」は篠ノ井線内で安全確認が終わっていないため、長野駅と松本駅の間で10/14も終日運休、松本駅-名古屋駅間で折り返し運転。
3)篠ノ井線;松本駅-明科駅間で運転本数を大幅に減らしています。
4)大糸線;県内区間(松本駅-南小谷駅)は平常運転。
5)10/13;アルピコ交通の高速バス新宿線は全便運休。10/14;長野電鉄と松本電鉄は平常運転。
6)10/12-10/13;松本、安曇野、塩尻、東筑摩郡、池田町、松川村で計約830人が避難し、不安な一夜を過ごしたが、10/13午後までに全員が帰宅した。
■台風19号の記録的な大雨の影響で、長野赤沼のJR東日本の「長野新幹線車両センタ」が浸水し、北陸新幹線の車両全30編成のうち1/3に当たる10編成120両が水に漬かった。
車両の浸水被害について、国交省鉄道局は「ここまでの規模は知る限りない」。北陸新幹線はJR東日本所有のE7系19編成、JR西日本のW7系11編成の計30編成で運用しており、水に漬かった10編成はE7系8編成とW7系2編成。場所は屋外が7編成、
屋内が3編成。JR西日本によると120両の製造費用は約328億円。新幹線は高崎-軽井沢間の急勾配も高速で走れるよう強力なモーターを使っている。仮に浸水に遭った車両が長期間使用できなくなれば、運行ダイヤへの影響が続く恐れがある。
国交省は「他の新幹線の車両を使おうとしても急勾配が課題になる」と。鉄道に詳しい工学院大の高木亮教授は「車両の機器内部に水が浸入すれば完全にきれいにすることは難しく、機器の全交換が必要となるのではないか」と。車両を
買い替える方が安価に済む可能性もあるとする。北陸新幹線車両の1/3が被害に見舞われたことには「稼働可能な車両数が不足するので、かなりの列車を運休せざるを得なくなる」と。
■10/14;上信越道の松井田妙義I.C-佐久I.C間、中央道の八王子I.C-大月I.C間は通行止め。
中央道は神奈川県内で土砂が崩れ、松本-東京を結ぶ大動脈が断たれた。10/13;長野道の更埴I.C-安曇野IC間、中部横断道の佐久小諸JCT-八千穂高原間は通行止め解除。
■10/14;中日本高速道路は台風19号による土砂崩落のため通行止めになっている中央道の八王子I.C-大月I.C間について、復旧まで1週間程度かかると発表。
東京と山梨間はR20の大月で橋が崩落する恐れがあるため通行できないほか、JR中央線も高尾-大月間で運休し、JR東日本は「運転再開のめどは立っていない」としており、東京-山梨を結ぶ交通網の途絶が長引くことになる。
鉄道、道路とも静岡側に迂回するルートしかない。
■10/14;「上信越道」の碓氷軽井沢I.C-佐久I.C間の下り線で、道路下にある盛り土の変形が見つかり、緊急対策工事が行われる。
工事は10日ほどかかる見通しで通行止めが続く。佐久市香坂で道路の下の盛り土が変形していて、道路に幅3cm、長さ20mにわたって、ひび割れが見つかったという。
■台風19号による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申しげます。1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
■10/13;全国の広い範囲で猛威を振るった台風19号
大北では避難所開設は市町村で判断が分かれた。大北では避難情報の発令には至らなかったが、池田町、松川村、小谷村は自主的に避難できる避難所を開設。池田町では、パーテーションを設置するなどプライバシーに配慮した
避難所を運営。大北では10/12-10/13;計17世帯25人が避難所生活を送った。
■10/13;台風19号の雨・風で大町美麻や八坂地区では倒木が相次いだ。
倒木で道路が通行できなかったが、倒木の伐採や除去で通行できるようになった。大町公園のオオヤマザクラ1本が倒木。大町文化公園のシラカバ1本が倒木し、除去された。
■10/13;「第13回信州そば打ち名人戦」が「松本Mウイング」で開かれた。
台風19号の接近によりそば祭りは中止となったものの、県内外から集まった腕自慢21人が出場して技を競い、加地さん(北海道)が最高位の名人の称号を獲得した。県内で育成された品種「信州ひすいそば」を使い、そば粉900g、つなぎ粉100gの
「九一そば」を打った。予選を勝ち抜いた上位10人が決勝に進み、こね、のし、切りの技術のほか、打ったそばの食味、整理整頓の状況も加味して順位を決めた。閉会式で実行委員長の新保力・市民タイムス社長は「そば打ちを通じて地域や人の輪が
広がることを期待したい。来年も開催する。ぜひ挑戦してほしい」と。加地さんは「うれしい。信州ひすいそばは、コクがあって素晴らしいそばだと感じた。松本ともつながりができたので、来年のそば祭りはお手伝いしたい」と。準名人には松本の
古田陽子さん、特別賞には松浦さん(福井)、信州ひすいそば賞には中條さん(千曲市)が選ばれた。
■10/13夜、北陸新幹線は台風の影響で車両センタが浸水するなどして運転を見合わせていたが、長野-東京間で運転を再開した。
長野の北陸新幹線車両センタでは車両の1/3にあたる10編成(120両)が水に浸かりました。
10/13;JR東日本は長野発東京行上り1本、東京発下りの3本で運転を再開。上下線とも自由席で全駅に停車。10/14以降も列車の本数を減らして長野-東京間で1時間に1本程度、折折り返し運転を行っています。
長野-富山間の運転再開のめどはたっていません。
■「ながの農協」(長野)管内で被害に遭った果樹は、これから収穫期を迎えるリンゴだった。
10/13;濁った水が流入したリンゴを見に訪れた栽培農家は果実まで水に漬かった様子に「信じられない。もう諦めるしかない」。農協は「かつてない被害になる可能性がある。一日も早い復興を目指す」と。
「松本ハイランド農協」(松本)管内の被害額は松本でネギが約300万円、リンゴが約100万円、「あづみ農協」(安曇野)管内は松本梓川でリンゴ「シナノゴールド」の被害が120万円。
■10/13;台風19号による県内の交通機関への影響は日曜日も続く見込み。
1)JR北陸新幹線;昼頃までは運転を見合わせ。安全確認が終了してから順次運転を再開予定だったが、長野の車両基地で車両が浸水する被害があり、再開の見通しが立たなくなった。
2)JR特急「しなの」と「あずさ」;始発から終日運休。普通列車も中央東線、篠ノ井線、大糸線、小海線、飯山線は終日運休。
3)松本電鉄;上高地線は安全確認終了後、運転再開予定。
4)高速バスは長野電鉄池袋線は全便運休。松本空港発着のFDAは通常運航予定。
5)FDAは松本空港を発着する全便は通常通り運航。
■台風19号により、特別警報が発表されている県内30市町村に災害救助法を適用した。
適用市町村は長野市、松本市、上田市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、中野市、茅野市、佐久市、千曲市、東御市、小海町、川上村、南牧村、北相木村、南相木村、佐久穂町、軽井沢町、御代田町、立科町、長和町、富士見町、麻績村、
筑北村、坂城町、小布施町、山ノ内町、木島平村、栄村。
■台風19号による大雨で千曲川は長野や千曲などで氾濫し、流域の広い範囲で浸水被害が発生しています。
大雨の影響で千曲川が上田市国分、千曲市雨宮、須坂市北相之島、小布施町飯田と山王島、長野市篠ノ井横田、篠ノ井小森と穂保、中野市立ヶ花栗林で水が堤防を越えてあふれ出し氾濫が発生。現在、自衛隊のヘリなどが救助活動を行っています。
気象台は、引き続き大きな河川を含む河川の増水や氾濫に、最大級の警戒を呼びかけています。また、大雨で地盤の緩んでいるところがあるため、土砂災害にも厳重な警戒を呼びかけています。また、長野市穂保地区で千曲川の堤防が決壊した
影響で、長野新幹線車両センターが浸水し、北陸新幹線の車両計7編成が茶色い水に浸かっています。
■台風19号による大雨で、中部電力によれば、10/13現在、県内では5.4万戸以上で停電。
内訳は軽井沢で1.2万戸、長野で8200戸、上田で6100戸、佐久で5000戸、茅野で5000戸など。この他、松本など広い範囲で停電していて、県内では計5.4万戸に影響が出ています。
■10/12;大型で非常に強い台風19号の接近に伴って、県内は経験したことのないような大雨となっています。
気象台は県内の広い範囲に大雨特別警報を出した。大雨特別警報が長野、千曲、諏訪、茅野、松本、安曇野など多数の市町村で発令。5段階の警戒レベルのうち最高レベル5にあたる情報で最大級の警戒が必要。これらの地域では数十年に一度のこれまでに
経験したことのないような大雨となっていて、土砂崩れや浸水などによる重大な災害が発生。
■10/12;大型で非常に強い台風19号は夕方から夜間にかけて接近し、松本も大雨となり県内各地でH25年運用開始以来初めて「大雨特別警報」(警戒レベル5)が発表された。
鉄道の運休や旅客機の欠航など公共交通がほぼストップし、高速道や国道・県道も各地で通行止め。女鳥羽川など河川も水位が上昇し、各地に自主避難所が設けられ、住民は不安な一夜を過ごした。県内ほぼ全域で朝から順次、大雨、洪水、
暴風などの警報が出された。松本空港では16:57;19.5mの最大瞬間風速を観測。松本市には18:00すぎに大雨特別警報が出され、市は市役所で「対策本部員会議」を開いた。中部電力によると、台風の接近に伴い、松本四賀や安曇・奈川、
安曇野などで停電が相次いだ。大雨に伴う規制で、長野道の安曇野I.C〜更埴I.C間の上下線やR158安房峠、各地の県道などが順次、全面通行止めとなった。松本三才山TNは土砂崩れで通行止め。10/13;県内の高速道は上信越道藤岡JCT-信濃町I.C間、
中央道八王子I.C-大月I.C間、長野道更埴JCT-安曇野I.C間、中部横断道佐久小諸JCT-八千穂高原I.C間が全面通行止め。10/13;14:40;長野道は安曇野I.C-更埴I.C間の上下線の規制が解除され全線で通行できるようになりました。
県内の高速道路は上信越道の信濃町-更埴JCTの上下線、坂城-富岡I.C間の上下線が引き続き通行止め。
■10/12;台風19号による雨量は、軽井沢;332mm、菅平;312mm、佐久;311mm、八ヶ岳;280mm、小谷浦川;254mm、中房;213mm、栂池;183mm、姫川;150mm、長野;142mm、松本;140mm、南小谷;127mm、堀金;123mm、青木湖;100mm、穂高;95mm、高瀬;89mm、白馬;98mm、 大町;97mm、上高地;85mm、乗鞍;84mmなど。
■台風19号の接近を受け、10/12;県内では電車やバスが相次いで運休、松本空港の全発着便の欠航も決まった。JR東日本などによると、松本-新宿を走る中央線特急「あずさ」は上下線とも終日運休。長野-名古屋間の特急「ワイドビューしなの」は 9:00から上下線とも運休。普通電車は10:00から順次運転を見合わせ、12:00から運転を取り止め。北陸新幹線は、一部区間を除き12:00から運休。アルピコ交通上高地線は11:30;松本駅発を最後に上下線を運休。高速バスにも影響が及び、長野・松本-名古屋、 長野-新宿、長野-大阪、長野-千葉など主要な上下線を終日運休。路線バスは全線で通常運行予定。松本空港の発着便では 福岡便と札幌便の全6便の欠航、乗客計377人に影響が出ている。上信越道は県内を通る全区間の上下線で、長野道は更埴JCTと安曇野I.C間の上下線、岡谷JCTと塩尻北I.C間の上下線で、中央道は県内を通る全区間で上下線とも、今後、通行止めとなる 可能性があります。
■大型で猛烈な台風19号は、3連休の初日となる10/12-10/13にかけて、非常に強い勢力を保ったまま県内に接近する見込み。松本地域では連休中にイベントを計画している団体の多くがイベントの中止や延期を決めた。 行政は災害に備えた態勢作りに追われ、リンゴの収穫を急ぐ農家や、防災用品や食料の買い出しを急ぐ市民の姿も見られた。 県内で10/12;18:00までに予想される24時間降水量は100-150mm、その後も10/13にかけ総雨量はさらに増える見込み。果実の落果や農業施設の被害、倒木などによる停電や交通障害、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に 警戒を呼び掛けている。10/10;安曇野では、旬を迎えたリンゴの収穫を急ぐ農家の姿が見られた。今週末に開催予定だったイベントの中止決定も相次いだ。市はHPで、停電や断水、倒木、農業被害などに注意するよう呼び掛けている。 リンゴ産地の三郷では、収穫期のピークを迎えた「シナノスイート」を中心に、収穫が急ピッチで進められた。強風の影響を受けやすく、収穫期を迎えつつある黄色いリンゴ「シナノゴールド」の摘み取りを、少し前倒しして行う 農家もいた。シナノゴールドは、太い枝に果実が付いていることが多く、風による揺れを吸収しにくいことから、シナノスイートに比べて落果しやすいという。収穫できる実を見極めつつ作業していた三郷小倉の農家は「もう少し 実をならせておきたかったが、落ちてしまったらどうしようもない」と。リンゴ畑でサンふじとシナノスイートを中心に栽培する男性は「上の実は落ちると、下の実に当たってしまう。取ってしまいたい」と言い、木の上部になる シナノスイートの収穫を急いだ。安曇野産リンゴの主力品種「サンふじ」はまだ収穫期を迎えておらず、「葉がクッションになればと思い、葉摘みをやめている」と、枝で擦れることによる品質低下を心配していた。収穫可能な リンゴは早めに出荷するよう呼び掛ける文面を市のHPに載せた。09/下には強風で夏秋イチゴのハウスの支柱がゆがむなどの被害も確認されていることから、支柱や筋交いの補強、破損部の修理なども行うよう注意喚起している。
■台風19号では荒天に加え、交通機関の乱れも予想されるため、連休中に予定されていた県内各地のイベントが中止や延期に追い込まれた。
1)「松本城公園」などで「第16回信州・松本そば祭り」(10/12-10/14)は、屋外で開催予定だった県内外の手打ちそば店が集う「全国そば祭り」が中止になった。
屋内行事の「全麺協素人そば打ち三段位認定大会」(10/12)、「信州そば打ち名人戦」(10/13)、「ひとくちそば振る舞い」(10/13)は開催を予定しているが、天候次第では中止の場合もあるという。
2)「安曇野環境フェア」(10/12-10/13)、「安曇野市政懇談会・市民と市長のふれあいミーティング」(10/12)、「豊科・堀金地域市民運動会」(10/13)も中止。
「国営アルプスあづみの公園」(堀金・穂高地区)では10/12;「ふれあい動物園」などの屋外イベント。三郷公民館の「文化産業展」(10/12-12/13)は12/07-12/08に延期。
3)「安曇野スイス村」サンモリッツでの「協同組合フェスティバル」(10/12)も中止。
■2019年最強クラスともいわれる「台風19号」は県内には土曜日に最接近するおそれがあります。
猛烈な台風19号は、関東甲信に10/12土-12/13日曜にかけて最接近する見込みで、県内は、土曜日から雨や風が強まる見通し。3連休にイベントを控えた関係者は気をもんでいます。JR長野総合車両センタでは長野駅と南小谷駅を結ぶ
「リゾートビューふるさと」のラッピングが行われた。車両に張られたのは「アルクマ」で、ともに10周年を迎えることから2020年10月まで土/日/祝を中心に1日1往復、長野〜南小谷間を走る予定です。しかし、運行開始は台風の
最接近が見込まれる今週末(10/12)、JR東日本長野支社では運行中止の可能性もあるとしています。最終決定は10/11に発表予定。
■大型で猛烈な「台風19号」による影響で風や雨に備えて、農家は収穫作業を早めるなど対応に追われています。
台風が近づく中、りんごの栽培が盛んな松本では、強い風でりんごの実が落ちたり、すれて傷ついたりする被害を少なくしようと農家が収穫作業を急いでいます。畑では収穫時期を迎えた「シナノスイート」が赤く色づき始めていてます。
風の影響を受けやすい高いところを中心に、まだ少し色づきの悪い実も含めて収穫。「少しでも被害を減らそうと収穫を進めています。台風にはできるだけ離れていってほしい」と農家。
■10/12-12/14;「松本城公園」で開催予定だった「第16回信州・松本そば祭り」は、本州に接近している台風19号の影響を考慮して中止を決めた。祭りの中止は初めて。
屋外の一般向けイベントはすべて中止。松本Mウイングで開催する10/12;全麺協素人そば打ち3段位認定大会、10/13;第13回信州そば打ち名人戦などは開催する。台風の接近で公共交通機関の運休が予想され、松本の天候も大荒れとなる 可能性があり、来場者の安全確保を最優先した。10/09;実行委は会合を開いて対応を協議し、松本城公園ではブースの撤去作業が始まった。2019年のそば祭りは、メインイベントで各地のそばの食べ歩きが楽しめる「全国そば祭り」に 18ブース、物産市にも53ブースが出展を予定していた。予定通り開催する、3段位認定大会とそば打ち名人戦はともに9:30開始、自由に見学できる。Mウイング4階では10/13;11:30;名人戦の出場者が打ったそばをかけそばとして振る舞う 「ひとくちそば振る舞い」もある。過去のそば祭りでは2004年の第1回に台風の接近で2日目を中止した。荒天によりそばブースの営業を短縮したこともあった。実行委員長は「毎年、県内外から大勢の人にご来場いただいており、 中止するのは誠に残念だが安全第一を考えた。どうかご理解いただきたい」と。松本市教育委員会も松本城本丸庭園で予定していた2つのイベントを中止または延期にした。10/14;合同茶会は中止し、10/12;特設舞台で展示を始める予定 だった「人形飾り物展」は10/16にずらした。