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今日の出来事(2020.8/03-2019,11/25)


2020年9月25日 ■9/25;被災地長野から被災地熊本へ支援のリンゴ。2019年の台風19号で被災し、復旧した長野市フルーツセンタが7月豪雨で被害を受けた熊本県にリンゴを送り、9/25;現地に届いた。熊本の「JAやつしろ」に届いたリンゴは長野市長沼地区に あるJAながの「ながのフルーツセンタ」が送ったもの。長野市長沼地区は県内有数のリンゴの産地でしたが多くの畑が被災。ボランティアなども駆けつけ泥だし作業が行われ、2020年秋、収穫ができるまでに復旧した。地区のリンゴが 集まるフルーツセンタも被災したが、9/22;完全復旧し選果作業ができるようになった。1日最大で5000箱が出荷できる最新の選果機が導入されるなど完全復旧した。そして、9/22;秋映リンゴ60箱を熊本のやつしろ、あしきた、くまのJA3カ所に 送った。JAやつしろは「いざ自分たちが同じ立場になってみると、いろんな活動していただいて本当にうれしく思う。いただいたリンゴでみんなに元気になってもらいたい」と。熊本も7月豪雨で大きな被害を受けていて、JAながのは被災地から 被災地へ応援のリレーをつなげたいと考えた。JAながのは「長沼のリンゴを熊本の皆さんに食べて元気になってもらいたい」と。長野から熊本へ送られた支援の復興リンゴは熊本の小中学校や高齢者福祉施設などに届けられるという。


2020年9月23日 ■9/23;台風12号の接近に、2019年の台風の被災地でも警戒を強めています。
2019年の台風19号で千曲川の堤防が決壊した長野市長沼地区では、堤の上に土のうを積む作業が続いています。当初の予定通り、500mの区間は今週中に作業を終える見込み。堤防の近くにあるリンゴ畑では収穫作業に追われた。 濁流に負けずなんとか生き残った木には、2020年も真っ赤なリンゴが実りました。「2019年の10/12-10/13;嫌な思いがあるのでどうなるか心配ですが、無事すぎてもらえればいいかなと思う」と。


2020年9月22日 ■9/22;台風19号災害で浸水被害を受けた長野の共選所が復旧し、リンゴの出荷が始まりました。
長野の共選所・ながのフルーツセンタには、リンゴが持ち込まれ、11ヶ月ぶりに出荷作業が再開した。施設は2019年台風19号で千曲川の堤防決壊により、1.3m浸水。選果機などをすべて入れ替えることになりました。 再開するにあたっては、全自動の箱詰め機を県内で初めて導入。カメラなども最新システムに。また、選果したリンゴが転がって傷がつくことを防ぐ「フリートレー式」のレーンなど最新の設備をそろえた。1日のリンゴの出荷量は5000箱と、 これまでの倍以上となります。JAながのは「素早くいいものを届けられるよう、あらたなフルーツセンタとして、地域の農家に貢献していきたい。涙が出てくるくらい本当に当時は大変だった思いを浮かべた。高品質の品物を市場、最終的には 消費者の皆さんにお届けしたい」」と。9/22;リンゴの「秋映」60箱を7月豪雨で被害を受けた熊本に支援のため発送した。


2020年9月19日 ■9/19;2019年10月の台風19号災害で甚大な被害を受けた長野市長沼地区で、収穫を控えたリンゴ約500個に復興のシンボル「折り鶴」のシールを貼る作業が行われた。リンゴは今後、日に焼けて絵が浮かび上がり、被災地を巡るスタンプラリーの 記念品になる。

■2019年の台風19号からまもなく1年。豪雨災害を乗り越え実った長野市特産のりんごに地元の高校生などが復興への願いを込めて折り鶴のシールを貼りました。10月行われる復興イベントの参加者に贈られるという。台風19号で千曲川の堤防が 決壊した現場に近い長野市津野のりんご畑で行われた作業には、市内の高校生など20人がボランティアとして参加。畑には被害を乗り越えた特産のりんごが実をつけていて、参加者たちは農家の女性から「大量のがれきや泥が流れ込み、 農業を再開できるとは思えませんでしたが、ボランティアの支援も受けてことしも収穫できるようになりました」と。そして、全員で10月収穫する実の1つ1つに復興への願いを込めてつくられた折り鶴のシールを貼っていきました。 りんごは、長野市が復興イベントとして10/03;スタンプラリーの参加者に記念品として贈られる。参加した高校生は、「被災した人たちはつらかったと思います。道半ばかもしれませんが復興が進んでいてよかった」と。また、農家の女性は 「若者と一緒に作業ができて楽しかった。被災して農業を諦めかけたが、ボランティアの力もあり、りんごを収穫できるようになって、本当に感謝しています」と。

■長野市長沼小は2019年の台風被害でテントや備品が流されたため、国や県の支援で購入した新しい道具で運動会を迎えた。2019年までは地域住民の運動会も合同で開催してきたが、2020年は新型コロナの影響で中止した。

■9/19;長野市で獅子舞のイベントが開かれ、中心市街地は久しぶりのにぎわいを見せました。
「ながの獅子舞フェスティバル」は2020年で4年目。マスク着用や検温など対策を徹底して実施。市内外から24団体400人が参加し、50の獅子舞が長野駅前や中央通りで演技。当初、5月のGW中に予定されていたが、新型コロナの影響で、 開催が延期された。長沼地区の赤沼北組保存会は、メンバーの多くが台風で被災したが、限られた時間で練習を重ね、息の合った舞を披露した。赤沼北組保存会の獅子舞は刀を使った勇壮な舞が特徴で、獅子が刀を飲み込むと訪れた人から 大きな拍手が贈られていた。長野市内の女性は「獅子がまるで生きているようで迫力がありました」と。また、かつて赤沼に住んでいた住民は「台風や新型ウイルスの影響で当分見ることができないと思っていた地元の獅子舞を見られて うれしかった」と。長野中央通りは歩行者天国となり、久しぶりのにぎわいを見せた。


2020年9月13日 ■9/12;2019.10月の台風19号で床上浸水した長野赤沼の「大田神社」で被災後初の秋祭りがあり、家族連れらでにぎわった。
感染拡大が懸念される中、「地域に明るい話題を提供しよう」と開催。地元のボランティア団体が協力し、出店やゲームコーナーが並んだ。氏子総代によると、社殿が床上浸水したが、氏子らが泥かきなどをし、神事ができる程度には復旧した。 獅子頭が水につかったため、獅子舞の奉納は中止。


2020年9月01日 2019年台風19号の豪雨災害で橋の一部が崩落し、一部区間が不通となっている上田電鉄別所線は、2021年3/下に全線で運転を再開させると発表。
上田駅と別所温泉駅を結ぶ上田電鉄別所線は、2019年10月の台風19号の豪雨災害で千曲川にかかる橋りょうの一部が崩落し、上田駅と城下駅間で運転できない状態が続いています。上田電鉄は、不通となっている区間の運転再開の予定を 2021年春としていたが、8/31;2021.3/28;全線で運転を再開すると発表。橋りょうの復旧工事が完了する時期の見通しが明確になったため。工事は、現在は大雨で水かさが増える時期のため中断されていて、2020.11月から再開し、橋桁や レールを設置するなどの作業が行われる予定。上田電鉄は「災害以降、沿線の多くの住民の方々や鉄道ファンからの支援があり、ここまでやってこれた。運転再開に向けこれからも社員一丸となり頑張っていくので、引き続き応援を よろしくお願いします」と。

2020年8月13日 ■8/13;迎え盆。台風19号災害で千曲川の堤防が決壊してから8/13で10ヶ月が経過した。
被災した長野市長沼地区では迎え盆に合わせて住民たちが墓参りをしていた。決壊した堤防近くにある妙笑寺では今も倒れたままの墓石があり、住民たちは復興への誓いを新たにしていた。

地区の直売所では「お花市」がにぎわっていました。長沼地区の直売所「アグリながぬま」では盆花の「お花市」に多くの住民が訪れた。「アグリ長沼」は、10カ月前の台風災害で1.3mほど浸水。片付けが進むとボランティアセンタと して開放。そして、4月にようやく再開。人数制限するなど感染対策を行いながら営業を続けています。8/10から始まったお花市も屋内での密を避けるため、2020年は売場を屋外へ移した。1日約4000束用意していますが、連日売り切れる ほどの人気。「良いお花で毎年買っている」と住民。店内では今が旬の川中島白桃やトウモロコシなどが販売。2020年は帰省を自粛した人も多く、県外の子どもや孫に送るために買う人が多いという。堤防決壊から10カ月。新型コロナの 影響は受けていますが、店にはお盆の風景が戻っていた。


2020年8月08日 ■2019年の台風19号で浸水する被害を受けた長野市長沼地区のリンゴ園が、今シーズンの営業をはじめた。
8/08;オープンしたのは長野市長沼地区のR18アップルライン沿いにあるリンゴ園。店舗は2019年10月の台風19号で2m以上浸水、隣にある畑でも収穫を間近に控えたリンゴが被害を受けた。改装した店舗には、収穫したばかりの「シナノリップ」が 並べられた。店主は「2020年これだけのリンゴがとれたので地域の活性化につながれば」と。店ではリンゴ狩りも受付、年末まで休まず営業するという。

■2019年10月の台風災害で大量の泥に覆われた長野市長沼地区のリンゴ畑では、被害を乗り越え、この夏、再びリンゴが実り始めています。
「復興の第一歩」として農家が初収穫に汗を流した。泥水につかり、汚れてしまったリンゴ。根元には大量の泥がたまりました。被災から9カ月、畑はよみがえり、再び色鮮やかなリンゴが実っています。長沼地区の若手農家でつくる リンゴ生産組合「ぽんど童」のリンゴ畑。8/02;梅雨明け翌日は強い日差しの中、メンバーが収穫に励んでいた。これが被災後初めての収穫。「よくなってくれたよ」と農家。収穫したのは早生の「夏明」。「さんさ」と「陽光」を かけ合わせた長沼地区発祥の品種で、シーズン到来を告げる「夏のリンゴ」。2019年10月の千曲川の堤防決壊。濁流はリンゴ畑にも押し寄せました。主力の「ふじ」が収穫目前の状況でしたが、実は濁流に浸かってほとんど出荷できず、 畑には大量の泥が残された。「リンゴの木は農家にとって財産。それを守っていけば来年花が咲くし、また実もなってくれるから、なるべく木を生かしたい」。全国各地から集まったボランティアたちは流れ着いたごみを運んだり、 根元にたまった泥をかき出したり。1カ月で6000人以上が参加し、少しずつ、畑の復旧も進みました。「自分たちだけでは希望を持てなかった、最初。ボランティアなど来てくれたから希望、光が出てきた」と。再生した畑では、 5月には可憐な白い花も咲かせた。そして迎えた被災後最初の収穫。農家はこれが「長沼全体の元気につながれば」と願っています。「ここがスタート。心が傷ついている人もたくさんいるから、自分たちが頑張っている姿を少しでも 見せられれば」と。リンゴのシーズンはこれからが本番。2019年できなかった「秋の収穫」を迎えれば長沼に活気が戻り、道半ばの復興にも弾みがつくのではと期待しています。


2020年8月03日 ■2019年台風19号で千曲川の堤防が決壊し、大きな被害を受けた長野市の被災地で、8/02;夜、夏祭りが開かれた。
夏祭りは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で多くの催しが中止になるなか、子どもたちに夏の思い出を作ってもらおうと、長野市穂保の住民が企画。地元や仮設住宅で暮らしている人など、150人が屋外の公園に集まり、 感染防止対策として検温や手指の消毒を行いました。そして、地元で活動している太鼓グループ「長沼こまち太鼓」のメンバーが復興を願って太鼓の演奏を披露した。集まった子どもたちはスイカ割りをしたり、手持ちの花火を 楽しんだりして家族や友だちと一緒に過ごしていた。長野市穂保の金沢勉区長は「新型ウイルスで出かける機会も少ないので、子どもたちに喜んでほしいと感染対策をしたうえで開きました。地域を離れる人もいますが、こうした 機会を通じて、今は仮設住宅などで暮らしている人が帰ってこようと思ってくれたらうれしい」と。


2020年7月27日 ■長野市南部で、特産のモモの出荷が本格化。2019年の台風や長雨により、出荷量にも影響が出ています。モモの生産量県内一を誇る長野市川中島、篠ノ井地区では、07/20から出荷が始まりました。選果場には取れたての「白鳳」や 「あかつき」が運び込まれ、一つひとつ丁寧に箱詰めされた。JAグリーン長野もも部会は「台風、コロナ、大雨と続いているが、美味しい桃を食べてもらって、笑顔になってもらえれば」と。味は例年並みに仕上がったという。 2020年のモモの収穫量は台風19による樹木の被害や梅雨の長雨で減っているという。JAグリーン長野によれば、出荷を見込んでいるのは、2019年の7割ー8割にあたる30万ケース。 被害にあった木の3/4に当たる2000本の苗木を新たに植えたが、2019年並みの出荷量に回復するには少なくとも5年ほどかかるという。


2020年7月14日 ■7/14;長野西高生徒が2019年台風19号災害の被災者に思いをはせ、新型コロナウイルスに対応する医療従事者にエールを送ろうと校舎をライトアップした。新型コロナの影響で中止した文化祭の代替イベント「天の河プロジェクト」の 一環で、地域社会を勇気づけたいと企画。「結」の文字が淡い紫色に浮かび上がった。これに合わせ、近くの善光寺は鐘を鳴らした。


2020年3月23日 ■長野市は2019年の台風19号災害からの復興の一環で被災者や市民向けに、復旧・復興状況などを載せた冊子を創刊した。
復興だより「ONE HEAR」(ワン・ハート)と題し、被災者に郵送するほか、市役所の庁舎の窓口などに設置し、自由に受け取れるようにする。行政の取り組みや復興に向けて歩む被災者を取り上げることで、復興に向けた動きを加速する。 創刊号では、市が策定する「市災害復興計画」に盛り込む内容や、市の相談窓口などを紹介。このほか、千曲川の氾濫で浸水した津野地区の被災者インタビュー記事も掲載。


2020年3月22日 ■3/21;新型コロナウイルスの影響で休止していた長野の被災地で、災害ボランティア活動が1日限りで再開された。
スピードスケートの小平奈緒選手が参加。小平選手は「シーズン中もずっと活動したいと心に留めていたので、少しでも力になれたらなという思い」と。災害ボランティアの受け入れは、 2/24を最後に休止していたが、3/22;一部の廃棄物の仮置き場が閉鎖されるため、長野市内の募集に限り、1日だけ再開。参加した小平選手は、住宅の倉庫に置かれていた廃棄物の運び出しを手伝った。「これでもすごくきれいに なってきた方だと聞いたんですけど、まだまだやるべきことはたくさんあると実際に現場に来てみて感じました」と。


2020年2月23日 ■〜3/01;2019年秋の台風災害からの復興を願い、長野「善光寺」では本堂や内陣を光と音で彩るイベント「善光寺イルミネーション」が始まりました。
2/22;点灯式では台風の犠牲者に黙とうをささげたあと、長野市加藤久雄市長が「復興を願う光の演出を楽しんでください」と挨拶。17:00;スピードスケートの長野冬季五輪の銅メダリスト岡崎朋美さんの合図にあわせて、イルミネーションが 点灯された。今回は初めて本堂の内陣にも演出が施され、はすの花やチョウ、クジャクなどをイメージした映像が映し出されるなど、幻想的な空間が広がっていた。また、山門の近くには台風で水没したピアノも修復されて置かれ、 訪れた人たちが自由に演奏することができます。台風災害の影響で2019年12月に行われる予定が中止となっていたが、長野を元気づけたいとの理由で「復興の光」をテーマに、02/22夜から開催。国宝の本堂は内陣もライトアップ。壁や天井には ハスの花や鳳凰などの絵柄が映し出され、訪れた人は幻想的な光景に見入っていた。「色とりどりで、すごく神秘的でいろいろな人が見にきてくれることが、復興に向けては一番と思います」と見学者。

■2/22-3/01;17:00-20:00;台風19号災害で延期された長野・「善光寺」の本堂や内陣を彩る「善光寺イルミネーション」が始まります。
2/20;17:30;「善光寺」ではイルミネーションの試験点灯が行われた。本堂がピンクや紫・青などさまざまな色で照らし出された。今回は初めて内陣も光と音で彩られ、はすの花やチョウ、鳳凰、クジャクなどをイメージした映像が映し 出されるなど幻想的な空間が広がった。約3分の映像を繰り返し壁や天井に映す。空間デザイナー長谷川喜美さんが演出。欄間の来迎二十五菩薩では、複数ある雲の中で、唯一菩薩が乗っていない雲にだけ照明を当てる場面も。 2018年から始まった善光寺本堂を照らすイルミネーションは、2019年12月に予定されていたが、台風19号災害の影響で2月に延期。2020年のテーマは「復興の光」で、本堂や内陣を光と音で彩ります。内陣での点灯は今回が初めてで、 時間ごとに切り替わります。本堂と内陣を光を照らす善光寺のイルミネーションは3/01まで行われます。長野駅から善光寺へ向かう通りの街路樹を30万個以上のLEDで彩る「表参道イルミネーション」も期間を延長して03/01まで行われます。 2/22;16:10;善光寺山門でZenkoji Illumination Opening Ceremony、長野市スポーツ大使・岡崎朋美さんトークショー、黙祷、点灯カウントダウン奉納復興コンサート。02/22;境内の六地蔵前で、被災農家らが作った野菜を売る 「復興マルシェ」開催。2/23-2/24;16:30-17:00;善光寺山門でONE_NAGANO奉納復興コンサート・ストリートピアノなど。
(問)善光寺表参道イルミネーション実行委員会(事務局:長野市商工観光部観光振興課) TEL 026-224-8316


2020年2月07日 ■2/06-02/11;台風19号災害からの復興や平和を願う、冬の風物詩「長野灯明まつり」が「善光寺」周辺で始まりました。
長野灯明まつりは、長野オリンピックを記念して平和を願う精神を世界に発信しようと、また冬の長野の賑わいづくりにと2004年から始まり始まり、2020年で17回目、台風19号災害からの復興が大きなテーマとなっています。夜の気温は -4℃とグッと冷え込んいるが境内は多くの人で賑わっています。18:00;点灯式が行われ山門が照明で照らされた。善光寺本堂は東京オリンピック・パラリンピックもイメージし金色にライトアップされています。2020年は例年の赤や 緑など5色に金色を加え本堂を照らします。中央通りや参道には、小学生などが平和をテーマにデザインした切り絵を貼った800個の灯ろうが並べられた。長野駅前には、色彩豊かな5.4mの巨大な光のアートが設置。緑色にライトアップ された善光寺山門。いつにも増して幻想的な雰囲気に包まれています。復興への旗印として、また不便な生活を続ける被災者の心に「光」が届くように、テーマに復興を加え、被災地を支援するイベントも予定。週末は学生などが 「復興」をテーマに重要文化財の経蔵に映像を映し出すプロジェクションマッピングや期間中は長野駅前の飲食店では食べ歩きができる「復興灯明バル」を開催。「灯明まつり」のライトアップは、本堂、山門、鐘楼などで02/11まで 毎日行われます。

■2/06;県は総額9476億円の2020年度一般会計当初予算案を発表。
前年度当初を617億円上回り、2003年度以降では最大規模。2019年10月の台風19号災害への対策費として491億円を盛り込んだほか、気候変動への危機意識を反映させた。総額399億円の2019年度一般会計補正予算案とともに、02/13;開会の 県議会2月定例会に提出する。阿部守一知事は「台風災害からの復旧・復興に道筋をつけ、災害に遭わなかった地域も含めて災害に強くすることに主眼を置いた」と。2019年12月に出した気候非常事態宣言を踏まえ、50年にCO2排出量を 実質ゼロにする取り組みにも着手する。主な事業として、台風19号で被災した河川などの早期復旧にかかる費用として136億円を計上。台風19号による豪雨で県管理の河川が氾濫した教訓を踏まえ、東北信地域の百一の河川で千年に一回の 豪雨が起きた場合の周辺の浸水想定区域図を新たに作成する。21年度からは中南信の木曽川や天竜川などにも広げ、最終的に計320の河川で作る方針。気候変動対策では、省エネが見込める高断熱住宅の新築への助成を継続。環境に優しい 小水力発電所を県営ダムに設置する事業費として28億円を盛り込んだ。環境改善に関連する県の事業に使い道を限定した県債を新たに発行する。教育関連では情報化社会に対応するため、県立高校82校と特別支援学校10八校のすべての 教室で無線LANを整備。今夏の東京五輪・パラリンピック開催期間中に東京などで県産品をPRする事業も行う。

■2/03;池田町の農家などでつくる「金の鈴農産物等生産組合」は、2019年の台風19号で被害に遭った県内被災地への義援金2万8699円を町役場に届けた。小正月伝統の「萬物作」」などのイベントで募金箱を設置し、来場者や組合員から 協力を募った。組合は河川の氾濫による農産物の被害などを知り、被災者を支援しようと募金活動を展開。1/10〜2/02の期間中、「萬物作」や毎週恒例の朝市、伝統のあめ市に合わせて2丁目のシェアベースにぎわいに募金箱を設置した。


2020年1月26日 ■1/25;2019年10月の台風19号で被災した長野市豊野地区では、明るく元気に復興に向かおうと、イルミネーションが点灯。イルミネーションは、被災後、夜間の明かりが少なくなった地域を光で照らそうと地元商工会などが企画し、 住民やボランティアなどが飾りつけを行いました。被災した住民の多くが別の場所で仮住まいをするために地域を離れていて、夜の暗さが際立つようになっています。地区の交流拠点もある市道沿いの約120本の街路樹に8万球を 飾り付けた。1/25;日が暮れた17:30;点灯式が行われ、集まった人たち全員でカウントダウンをしたあと、イルミネーションに明かりがともされると、大きな歓声があがり、なかには涙ぐむ人もいました。「明かりがあると、 誰かが自分たちのことを見守ってくれている気がして心が温まります」と住民。長野市商工会豊野支部は「復興で町が少しでも明るくなっていく。きっかけやはずみになればと思います」と。イルミネーションは03/末まで行われる。


2020年1月18日 ■長野に本社を置くきのこ生産大手「ホクト」は、2019年の台風19号で浸水被害を受けたエリンギの生産工場について設備の修理のめどがついたことから、06/中には出荷を再開する見込み。ホクトは台風19号の影響で、長野にある2つの工場と 研究施設が浸水し、このうち赤沼地区にあるエリンギの生産工場は1階部分がすべて水につかり、電気系統が使えず、エリンギを生育させる瓶も泥水につかって操業できなくなっていた。01/17;ホクトは設備の修理のめどがついたことから、 4/下に生産を始め、6/中には出荷を再開する見込みになったと発表。ホクトによれば、赤沼地区にある工場は年間3000tのエリンギを生産する主力の工場の1つ。この工場が操業できなくなったことで、エリンギの出荷量は8600tほど減る 見通しで、現在、被害額などを精査しているという。

■台風19号で被災した長野長沼地区のリンゴ畑では剪定作業が始まった。泥の撤去も進んできたことから例年通り、今の時期に作業を始められたという。リンゴ農家は「リンゴ農家としてやっていた作業を、同じようにできるのは安心するし、 うれしい」と。今年は雪が少なく、剪定作業は進めやすいというが農家の中には春先へ向け心配ごともある。暖冬傾向でリンゴの生育が進み例年、03/末-04月に行う消毒作業が早まる可能性があるという。しかし、多くの農家は台風によって 消毒に必要な農機具が浸水し使えなくなりました。農家によっては04月以降に新たな農機具が届く予定となっています。つまり、消毒の時期が前倒しになれば「大事な期間」を逃すことになります。「1年間のリンゴ作りができなくなってしまう 病気があるので、絶対に打たなければいけない消毒、農機具の製造が間に合うかどうか」。被災したリンゴ農家は暖冬傾向に頭を悩ませています。

■長野「善光寺」で02/03;節分会で福男と福女が豆をまくときに使う「福ます」が作られた。作業は1/13-1/15で大勧進と大本願で計810個を完成させた。2020年は、台風19号で被害に遭った人たちへの思いも込められている。 善光寺大勧進の瀧口貫主は「まだまだ復興半ばという人もいる。天災・人災も多くなってきている。令和になって穏やかな世に中になってほしい」と。


2020年1月12日 ■1/12〜;スキー場で募金をすることで復興支援をしようという試みが、「日本スキー場開発」が大町出身の鉄拳さんのイラストとコラボし、鹿島槍スキー場などで募金活動が行われています。
募金箱は八方尾根、白馬岩岳、栂池高原と鹿島槍スキー場などに設置。2019.10月に発生した台風19号によって被害を受けた長野県の復興及び地域貢献のため、2019-2020シーズン営業中に、スキー場にて募金活動を行う。日本スキー場開発は 県内6スキー場含む計8スキー場の運営をしている。「令和元年台風19号災害義援金」に寄付するプログラムを2019-2020シーズンを通じて、グループ全8スキー場にて実施。「長野県に遊びに行ってもらい、良い思い出を作ってもらうとともに、 お客様に交通・食・物販・施設等を利用いただくことで、 長野県を元気にしてほしい!」というメッセージとともに、早期復興と地域の再活性を目指す。

■日本スキー場開発は、2019年10月の台風19号により被害を受けた長野県の復興支援のため、運営する大北などのスキー場に募金箱を設置し、シーズンを通じて募金を呼び掛けている。
活動には、大町常盤出身の鉄拳さんが協力しイラストを提供。「長野に遊びに来てください」とメッセージを送る。


2020年1月11日 ■長野県酒造組合は、2019年10月の台風19号で被害に遭った県内被災地を支援するキャンペーンを行っている。
賛同するメーカー44社の対象商品に「がんばろう長野」のポップを掛け、売り上げの一部を義援金として県に届ける。池田町の大雪渓酒造でも、直営店「花紋大雪渓」の店頭にポップを掛けた日本酒が並んでいる。薄井結行専務は 「台風19号によって、県内の酒造会社も被害に遭った。長野の酒を県内外に発信し、被災地支援につなげていければ」と。

■台風19号の被災地に観光する人に政府が宿泊料を補助する「ふっこう割」
2019.12/17-2020.1/06の販売状況を県が公表。原資となる予算枠は4億円だが、43%にあたる1.7億分を販売。ふっこう割は3/中までの予定で、県観光誘客課は「おおむね順調に販売できている」と。販売済みのふっこう割商品による宿泊人数は 延べ3.8万人泊分。このうち外国人客向けは9000人泊、割引総額4000万円。県は全体で10万人泊程度の利用を見込んでいる。ふっこう割は宿泊料金を最大5000円割引。旅行会社107事業者、宿泊予約サイトなどオンライン旅行会社8事業者が販売。 県によれば「ほとんどがクーポン配布を終了」。


2020年1月10日
「ONE NAGANO」(ピンバッジ:2020.01/10)
■1/10;寄付金が付いた県PRキャラ「アルクマ」のピンバッジが発売。
ピンバッジは縦約2cm、横約2.5cm。価格は\550。このうち\100が「県台風第19号災害対策本部」に寄付される。台風19号からの復興に向けた合言葉「ONE NAGANO」と記された看板をアルクマが持ったデザイン。県庁やエムウェーブの 売店、JR長野駅ビル「MIDORI長野」、東京「銀座NAGANO」などで販売。信州ブランド推進監兼営業局長は「県内外の多くの人に買ってもらい、被災地の復興に役立てたい」と。

■1/10;池田町の農家などでつくる「金の鈴農産物等生産組合」は小正月の伝統行事「萬物作」をシェアベースにぎわいで開いた。
2019年の台風19号で被害に遭った県内被災地の復興を願い、縁起物の半紙を来場者に配り、義援金の募金箱も設置した。半紙に「萬物作」と大きく書き込み、「災害復興」の文字や、配布する相手の職業に応じた「千客万来」 「五ご穀こく豊ほう穣じょう」など四字熟語を添えた。

■1/10;台風19号災害で千曲川の堤防決壊で浸水した長野市北部でボランティアの受け入れが再開し、被災地の住宅では片づけや清掃などが行われています。
ボランティアセンタは年末年始を挟んだため、12/22に受入れを一旦終了したが、被災地にはまだ片付けが進んでいない住宅が残っており、長沼地区では40件の依頼が寄せられています。01/10;「災害ボランティア」の受け入れが 再開した。1/11〜3連休も受け入れが行われます。

■台風19号で車両が浸水被害を受け、本数を減らして運行していた北陸新幹線は、2020.3月ダイヤ改正で被災前と同じ本数で運行する。
北陸新幹線は台風19号の豪雨災害で千曲川の堤防が決壊した長野市穂保に近い「長野新幹線車両センタ」で車両が水につかるなどの被害を受け、現在は東京と長野を結ぶ「あさま」を1日あたり1往復減らした暫定ダイヤで運行。 JR東日本は3/14ダイヤ改正以降は被災前の本数に戻して運行する。新たに2編成を導入するほか、被災後使用できなくなっていた車両センタの一部が復旧できる見通しがたったため。JR東日本では車両センタについて、付近の 川が氾濫した際には10m以上浸水する恐れがあるとするハザードマップを踏まえ、再発防止策として変電所や電源設備などの重要施設のかさ上げ工事を行う方針を固めているほか、浸水被害が予想される場合には、車両を事前に 避難させるなどの対策を進めることにしています。

■1/09;JR東日本は2019年10月の台風19号災害の影響で運行本数を減らしている北陸新幹線の定期列車が3/14ダイヤ改正に合わせ、被災前と同じ数に回復すると発表。
浸水した長野新幹線車両センタで、列車を止める線路の一部復旧の見通しが立ったため。上下1本ずつ少ない運行が続く長野-東京間の「あさま」も被災前と同じ上下各17本に戻る。東京-金沢間を結ぶ「かがやき」「はくたか」は 2019.11/30までにそれぞれ被災前と同じ上下各10本、同14本に回復していた。ただ、乗客が集中する大型連休や週末などに増発する臨時列車の運行本数は例年より少ない状況がなお続き、完全復旧には時間がかかる。現状では同センタが 使えないため、長野駅止まりの列車は、熊谷駅や小山市車両センタに回送するなどしてきた。復旧が進み、ダイヤ改正時には、同センタに2編成分の列車を止める機能が回復する見通しが立った。北陸新幹線は同センタの浸水で10編成 120両を失い、センタも機能を喪失。同社はセンタの復旧に加え、上越新幹線からの車両の転用、新造車両の投入などを進めてきた。詳しい発着時刻は「JR時刻表2月号」(01/24発売)。

■2019年10月の台風19号による県内観光の被害額が約104億円(県観光部)
10月時点で宿泊予約のキャンセルによる損失額が20数億円になると試算していたが、宿泊費以外に見込まれた消費額、日帰り旅行の取りやめによる損失額も加え、観光関連の損失総額を計算した。対象期間は台風上陸前日の10/11-10/31 までの21日間分。インターネットで宿泊予約サイトを運営する2社のデータを基に、両社の県内シェアから換算して県全体の損失額を推計した。被害額の内訳は、宿泊キャンセルによる宿泊費の損失額が約25億円。宿泊費以外の飲食代、 土産物代といった滞在地で見込まれた消費額は約40億円に上った。日帰り客による飲食、土産物購入などの損失額は約39億円。このほか交通費の損失額も試算。宿泊客分が約22億円、日帰り客分が約8億円と推計。観光関連に交通費を 含めた損失総額は約134億円に上る計算。県観光部は台風で打撃を受けた県内観光てこ入れのため旅行代金を割り引く「ふっこう割」を活用した旅行商品の販売状況も集計。2019年12/17に販売を始め、01/06時点で延べ約3.8万泊分を 販売した。割引の対象期間は03/中まで。見込んだ利用枠は延べ約10万泊分で、すでに38%を販売した計算になる。ネット予約サイト経由の販売枠は、ほぼ売り切れたという。ふっこう割は国の施策で、ホテルの宿泊費やツアー代金などを 1人1泊当たり最大5000円補助する。


2020年1月02日

■1/02;正月三ガ日に合わせた「成人式」が各地で開かれ、台風19号の被災地では、新成人が復興に向けた決意を述べた。
長野市長沼地区は毎年、お正月に成人式を開いていますが台風で大きな被害を受け、地元の施設も使えないため、2020年は隣の古里地区と合同で開催。式には2地区の新成人100人余りが出席し、代表者が災害を踏まえながら「成人した仲間ともに力強く成長したい」と 誓いの言葉を述べた。県によれば、県内で2020年成人式を迎えるのは2万2100人、この三ガ日には、18市町村と地区で式が行われます。


2020年1月01日

■1/01;台風19号で浸水被害を受けた長野のお寺で、被災した人たちが初詣で訪れ、復興を祈願した。
千曲川の堤防が決壊した長野市長沼では、7:30過ぎに初日の出を迎えた。被災から2ヶ月半ほどが経った今も、土砂やがれきが残されたまま。決壊した堤防のすぐ近くにある妙笑寺には、地元の人などが初詣に訪れ、復興への祈りを ささげていた。境内ではボランティアによる炊き出しも行われ、被災した人たちにそばやおでんなどが振る舞われた。被災したりんご農家は「台風から2ヶ月半が過ぎた。復興に全力を注いで来年は、りんごを出荷できるように頑張りたい」と。


2019年12月31日

■12/31;大晦日、台風19号の豪雨災害で千曲川の堤防が決壊した長野市では、復興を願って堤防近くの寺で鐘つきと炊き出しが行われています。台風19号の豪雨災害で、長野市穂保とその周辺の地域は千曲川の堤防が決壊して広い範囲が 水につかり、多くの住宅が被害を受けた。12/31;堤防の近くにある妙笑寺で復興を祈願して鐘つきと炊き出しが行われています。鐘つきは例年、大みそかの夜から元日にかけて地域の人たちが行っていますが、2019年は被災して地域を離れて 暮らす人でも参加しやすいよう昼に行われた。住職の笹井義英さんが「来年がよい年になるよう心を込めて鐘をついてください」と。参加した人たちが地域の復興を願って順番に鐘をついていきました。参加した男性は「毎年きていますが、 ことしは特別な思いがあります。地域の人たちがバラバラにならないでほしい」と。また、寺の境内ではボランティア団体による炊き出しも行われ、天ぷらそばなどがふるまわれています。松本市炊き出し隊「みらい」は「次の年を明るく 迎えてもらおうと企画をした。多くの人たちが笑顔でうれしい」と。


2019年12月26日

■12/26;松川村松川中生徒会は、台風19号で被害を受けた県内被災地を支援しようと、義援金2万172円を「日本赤十字社」松川村分区長の平林明人村長に届けた。
2019年度誕生した貢献委員会が中心となって募金活動を展開し、全校に協力を呼び掛けた。松川中では生徒数の減少に伴い、「ボランティア」「応援」「環境」の3委員会が貢献委員会に統合された。台風19号の被害を受け、 発足後初めての被災地支援活動に取り組んだ。


2019年12月24日

■12/24;松川村松川小児童会は、台風19号で被害を受けた県内被災地への義援金を日本赤十字社松川村分区長の平林明人村長に届けた。
伝統のアルミ缶回収を被災地支援に役立てようと、7〜9月に約700kgを集め、収益金4万3000円の全額を寄付した。児童会では毎月2回、全校でアルミ缶の回収に取り組み、売却益を地域福祉などに役立てている。回収量を集計し、 目標値を達成したクラスにはメダルを贈るなど工夫を凝らし、活動への意識高揚も図っている。


2019年12月23日

■12/23;市民タイムスは、県内の東北信地域などに甚大な被害をもたらした台風19号の被災者を支援する「救援おもいやりボックス」に読者から寄せられた義援金1421万4467円を県に届けた。
市民タイムスの新保裕介社長が県庁を訪れ、阿部守一知事に目録を手渡した。社長は「被災地を支援したいという中信地域の読者の思いを届けに来た。被災された方々の生活再建に役立ててほしい」と述べ、阿部知事は「大変ありがたい。 被災地復興の合言葉「ONE NAGANO」の精神の下、善意を有効に活用していく」と感謝した。救援おもいやりボックスは、市民タイムスが災害直後の10/中に開設し、中信を中心に企業や各種団体、学校、個人などから350件の善意が寄せられた。 県内で発生した大災害に心を痛めている人は多く、「現地に手伝いに行けないので、少しでもお役に立てていただければ」といった声が連日のように届いた。義援金は被災した市町村を通じて被災者に配分。県によると、これまでに寄せられた 義援金の総額は13.7億円を超えている。

■12/23;池田町議会は10月の台風19号で被害に遭った県内の被災地を支援しようと、議員12人から集まった義援金6万円を「池田町社会福祉協議会」に送った。
倉科栄司議長は、町社協の中嶋一光会長に義援金を手渡した。「大変な思いをしている被災者に、少しでも気持ちを届けられれば。一日も早い復興を願いたい」と。

■12/22;県北部で最大震度6弱を観測した2014年の「神城断層地震」で被災した白馬村の有志5人が台風19号で被災した長野赤沼を訪れ、被災家屋の片付けを手伝った。
地震発生後に大勢のボランティアが駆け付けてくれたことから、当時、被害の大きかった村堀之内区長だった鎌倉宏さんが「恩返しをしたい」と友人らに声を掛けた。神城断層地震では自宅が損壊。区長として地元公民館などの復旧作業に 追われ、自宅の片付けは親戚やボランティアに任せっきりだったという。「ボランティアの皆さんには感謝に堪えない」と振り返り、今度は台風被災地を支える立場に回った。ボランティアで長野市の被災地に入るのは、11/下に続き2回目。 5人はボランティアリーダーの大工の指示で、赤沼地区の集会所の復旧作業を手伝った。1階部分が大人の背丈ほどまで浸水し、かびが生えた壁や床を工具で剥がして袋に詰めたり、廃材を入れた袋を軽トラックに載せて集積所へ運んだりした。 初めてボランティア参加したという堀之内地区の村民は、被災から2ヶ月以上たっても復旧途上の街を目の当たりにし、「家屋や田畑が軒並み被災し、言葉にならない。頑張って復興してほしい」と精いっぱい体を動かしていた。一方、 市災害ボランティアセンタを通じたボランティアの受け入れは、年末年始のため、この日で一旦終了。12/22も県内外から470人が参加。10/16からこれまでに県内外の延べ6.2万人が参加。2020.01/10から再開予定。その後も金/土/日にかけての 「週末型」として受け入れを継続する。


2019年12月19日

■12/19;池田町の有志らによる「被災地支援池田町民ネットワーク」は、台風19号による被災地を支援するチャリティー餅つき大会を町総合福祉センター「やすらぎの郷」で開いた。
餅つきを通して、町民の温かい思いを形にした。ついた餅は、被災地へ届ける。「ボランティアには行けないけれど、何か支援をしたい」という町民らの声を受け、餅つき大会を企画。呼び掛けに応じた12人から、もち米200kg以上が集まった。 一行は、12/22;長野市と飯山市を訪れ、被災者支援の組織や市を通して、被災者や高齢者のもとへ切り餅やもち米、義援金を届ける。長野市のイベント会場では、もち米と道具一式を持参し、現地の住民と一緒に餅つきをする予定。

■12/19;阿部守一知事は、大規模災害発生時に活動するボランティア団体に対し、被災地までの交通費と宿泊費を助成する制度の導入を目指す考えを明らかにした。
この仕組みは兵庫県が2019年度導入し、多くの団体が台風19号による長野県の被災地で活動。阿部知事は「兵庫県の制度を長野県でも作っていきたい」と述べた。近年、地震や豪雨など複数県にまたがる大規模災害が増加。遠方からの ボランティアが増えている。ボランティア支援の仕組みによって、長野県が被災した場合の支援を促すとともに、他県が被災した場合にも長野県内の団体の活動を活発化する狙いがある。兵庫県は2019年度、ふるさと納税の寄付金を財源に、 同県が被災した場合には県内外の団体が被災地に向かう交通費と宿泊費、県外地域が被災した場合には県内に拠点を置く団体が被災地に向かう交通費と宿泊費を1団体につき20万円を上限に助成する制度を作った。最初の適用が台風19号災害で、 ひょうごボランタリープラザによると、これまでに45団体が活動し、このうち39団体が長野県で泥かきや片付けに取り組んだという。阿部知事は11月に兵庫県庁で井戸敏三知事と懇談した際にこの仕組みを知り、同様の取り組みの検討を 始めた。長野県は今回、ふるさと納税「ふるさと信州寄付金」を財源に、台風で家財を失った住民税非課税世帯と生活保護世帯を対象に家電製品を支給。このため今回の災害でのボランティア支援は見送った。県社協によると、 台風19号での県内被災地で活動したボランティアは、12/18までに延べ6万8719人。他に農地の土砂撤去を担う農業ボランティアは6454人に上る。このうち3-4割は県外の人だったとみられるという。また知事は、県内を訪れた観光客から 徴収する宿泊税について「拙速に走りすぎず、かつあまり時間をかけずに検討を進める」と。「具体的なたたき台がないと議論が進まない」とし、国内外の導入事例を示した上で県内の宿泊業者などと議論する考えを示した。


2019年12月18日

■12/18;白馬中の生徒は、台風19号で校舎が被災した長野市立東北中を訪れ、11月に生徒が企画した「白馬国際ミニオリンピックトレイルラン」で集めた義援金36000円を、東北中の加瀬浩明校長に手渡した。
白馬中は2020東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げようと、生徒会有志が中心となってイベントを企画。当日は生徒をはじめ、一般や白馬高・小谷中の生徒らも参加する盛況となった。義援金は大会参加費と、当日の参加者に 呼び掛けた募金を集めたもの。


2019年12月16日

■台風19号で被災した県内農家を応援しようと、県産リンゴを積極的に販売する動きが県外で広がっている。
千曲川の堤防決壊によって長野東北部のリンゴ産地は深刻な浸水被害を受けたが、首都圏のスーパーなどが強風に耐えたリンゴを「安全でおいしく食べられる」と売り場でPR。県産リンゴを多く消費してもらうことが「被災地支援の 一つの形になる」と売り出している。神奈川を中心にスーパー55店舗を展開する相鉄ローゼンは11/下-12/中にかけて、売り場に「台風被災地リンゴを応援しよう」とメッセージを掲げて長野県産リンゴを販売。サンふじの大玉4個入りを \598円で提供。買物客に向けて、水没を逃れた農園では「品質が確保されたリンゴの収穫が進められている」と被災地の状況を説明。同社によると売れ行き好調で、当初は全店で計4000袋の販売を予定したが、すでに12/14時点で計5000袋を 販売したという。良品計画が展開する生活雑貨店「無印良品」の東京・銀座の旗艦店では11/10から約1ヶ月間、県営業局が発送したリンゴを食品売り場に毎日並べた。売り場の掲示板で、浸水や落果したリンゴは衛生面から販売しないが、 風で傷ついただけの果実は安全に食べられると解説。「風評被害を防ぐためにも、正しい情報とともにおいしいリンゴを届けたい」と。イオンリテールは全国のイオン約300店舗で12/13-12/15;「がんばろう生産地応援セール」を実施。 そのうち、北信越と東海地区の店舗で、長野県産のサンふじ(4-6玉/1袋;\498円)を5000袋を販売。リンゴや県産キノコなどを詰め合わせた「満足パック」(\598円)も提供した。県観光機構は「台風に耐えて収穫された旬のサンふじ」として、 全国の家庭向けに\3700/5kg、\5500/10kgを販売中。「味は例年通り一級品」と呼び掛けて12/20まで申込みを受付、多くの注文が寄せられているという。

■12/16;長野の保育園では一足早く「クリスマス会」が開かれ、北欧フィンランドからサンタクロースが訪れた。
台風19号により自宅が浸水被害を受けた園児もいて、少しでも元気づけようと駆け付けた。「いい子にしてたかな。世界中にプレゼントを運んで、いい子に配っているんだよ」。サンタの言葉に、園児たちは笑顔で返事をしたり、うなずいたり。 「なんで赤い服をきているの」「フィンランドは寒くないの」と質問も。サンタが園児の代表にプレゼントを渡すと、みんなで「メリークリスマス!」と声を合わせた。サンタの訪問は、京都の「わかさ生活」が企画。同社はフィンランド産の ブルーベリーを使ったサプリメントなどを製造・販売し、15年前からサンタとともに全国の被災地や福祉施設などを回る活動を続けている。園児が歌を歌い、サンタからプレゼントを受け取り、サンタと触れ合い、楽しいひと時を過ごしていた。

■台風19号に伴って長野県に寄せられたふるさと納税の額は、12/16までに計1億3400万円を超えた。
県によれば、台風19号の被害に対する寄付として、12/16までに長野県に寄せられたふるさと納税は6901件、1億3400万円にのぼるという。ふるさと納税を利用した寄付は東日本大震災以降、様々な災害で実施されたが、寄付の受付に伴う業務が 増えて、被災した県が災害対応に集中できなくなる課題が指摘されていた。このため、県は今回、被災していない別の県がふるさと納税の事務処理を代行する制度を初めて利用し、11/末までは福井県にも受付を行ってもらったという。 ふるさと納税による寄付について、被災地の復旧や復興にあてたいとし、阿部知事は「多くのみなさんから被災地にあたたかな気持ちを寄せてもらい感謝している」と。


2019年12月15日

■台風19号の豪雨災害で大きな被害が出た長野市では、畑の泥の撤去などを行う農業ボランティアの活動が12/14で一旦終了することになり、作業を終えたボランティアたちに感謝を込めて温かいみそ汁などが ふるまわれた。
台風で千曲川の堤防が決壊し大きな被害が出た長野市穂保と周辺の地域では、りんご畑などの農地に流れ込んだ大量の泥や災害廃棄物を取り除く農業ボランティアが11月から活動し、JAなどによれば参加者は延べ6454人。ボランティアの力により 重機による泥の撤去を始めるめどがついたことや、雪や寒さもこれから厳しくなることから長野市内での活動は12/14で一旦終了する。最終日(12/14)、県内外から350人を超えるボランティアが参加し、りんご畑に積もった泥をシャベルで かきだしていた。そして、作業のあとにはボランティアの受け付け拠点となっているJAの施設で農家の女性たちなどが感謝の気持ちを込めておにぎりや温かいみそ汁をふるまいました。「JAながの」は「6000人もの力で重機を使った本格的な 作業開始につなげることができました。本当に感謝しています」と。JAによれば、撤去した災害廃棄物などを集積場に運ぶ軽トラックのボランティアは12/16-12/20;募集中。

■県の定例県議会は、台風19号の豪雨災害の復旧などの費用を盛り込んだ、一般会計と特別会計の総額で719億円の補正予算案を可決し、12/13;閉会した。
12/13;県議会は本会議が開かれ、一般会計と特別会計の総額で719億円の補正予算案が可決された。補正予算案のうち712億円は台風19号関連で、被災者の生活の立て直しや、道路や農地などの復旧にかかる費用、また、中小企業や農林業の再建を 支援し、産業振興を図るための費用などが盛り込まれています。阿部知事は「年末年始に入っていくが、被災した人たちが1日も早く日常を取り戻せるよう、そして、被害を受けた多くの産業を鼓舞していけるよう復旧復興に取り組んでいきたい」と。 災害ボランティアに約6.6万人、長野市の農業ボランティアに約5600人が県内外から参加した。「まだボランティアの力を必要としている。ぜひ多くの人に支援頂きたい」と述べ、協力を改めて呼びかけた。



2019年12月14日

■台風19号で影響を受けた県内の観光地を支援するため、観光客の旅行代金を割り引く取り組みが来週から始まります。
国の「ふっこう割」と呼ばれる補助事業を活用する制度。県内に宿泊する観光客が対象で、旅行代金や宿泊料金に応じて1.5万円を上限に1人1泊当たり\3000-\5000円を割引きます。県内では10月だけで約21万人分の宿泊キャンセルが あったと推計されていて、県は被害が大きかった東北信を中心に多くの観光客に訪れてほしいとしています。対象となる旅行商品などの販売は12/17から始まり、県では延べ8万人分の利用を想定。

■12/13;千曲川の堤防決壊から2ヵ月が経ちました。少しずつ復旧は進んでいますが、課題はまだ山積み。いま必要なことは何?。
長野の被災したリンゴ農家は「根の周りに積もった泥はボランティアの力を借りて取り除きました。畑にあった泥を全部押して、遊休荒廃地に山にしている。今は重機を使ってそれ以外の泥を取り除いていますが、撤去できたのは半分ほど。 雪が本格的に降り始める前に、必要なことは?「重機ボランティアが、冬は人力じゃだめじゃないかと。泥が硬いから。凍る前に終えちゃうのが一番いい。重機でやるしかないのかと。消毒を行う。春までに、一帯の泥を除去してあげないと、 病気の問題が出てきちゃう。畑に山積みになった泥も運ぶ場所がなく課題。「高齢化が進んでいるから。そこを若いやつがどうやって引っ張っていけるか。最終的には、もう一度、被災前と同じ景色が見られればいい」と。


2019年12月13日

■2019年も残すところあと20日。長野「善光寺」では新年を迎える行事の1つ「おからこつき」が行われた。
「おからこ」は、善光寺如来が年を越す儀式「御越年式」に供える餅のこと。12/12;2019年の当番役を務める白蓮坊では住職たちが息がかからないよう、和紙で口を覆いながら餅をつきました。そして、ついた餅を小さく丸め、約150個の 「おからこ」を作りました。善光寺白蓮坊・若麻績敏隆住職は「今年は大変、災害の多い年で、多くの皆さまが今でも大変な状況にある事に心を痛めている。来年は災害がない、皆さんが安心して暮らせる1年になればいいなと、考えています」

善光寺本堂では「御越年式」が行われます。

■長野市内の主要観光地を10月に訪れた人は約63万人(前年同月比46%減)
台風19号の影響で大幅に落ち込んだ。千曲川や支流が氾濫した松代地区は大規模な催しの中止などで8割減、浸水被害のなかった飯綱高原や戸隠高原も減少。ただ、11月分の入り込みは戻りつつあるといい、市は復興状況などに関する情報発信を強め、 観光需要を掘り起こしたい考え。長野市が市内の主要観光地11ヶ所について、市有施設利用者や催しの参加者数などから独自に算出。2018年10月に11ヶ所を訪れた人の合計は約118万人。減少幅が最大の松代地区では、今回の台風で松代城跡などが浸水。 例年10月に開き、10万人以上が訪れる「松代藩真田十万石まつり」が中止になった影響も大きく、2018年の約17.5万人から約3.3万人に減った。善光寺や周辺一帯は約31.6万人(前年同月比3割減)。戸隠高原は半減、飯綱高原も6割減。市観光振興課は 落ち込みの理由について、交通インフラの混乱や観光の自粛ムードなども背景にあったとみている。2019年は04月以降、10月の被災前まで市内観光地の入り込みは好調に推移。11月分は集計中だが、前年同月比で7割余に持ち直しつつあるという。 ただ、長野えびす講煙火大会(11/23)中止の影響も少なくないとしている。

■JR東日本は、年末年始の北陸新幹線の利用について、台風19号の豪雨災害の影響で運行本数が通常の約90%にとどまっていることから、例年より混雑するおそれがあるとして、指定席を予約する場合は早めに行うよう呼びかけています。
北陸新幹線は、長野にある新幹線車両センタが浸水した影響で、運行本数が通常の約90%にとどまっています。そのため、JR東日本は、帰省客や観光客で混み合う年末年始の期間、例年よりも混雑が予想されるとしています。JR東日本によれば、 12/27-2020.1.05までの年末年始の北陸新幹線の指定席の予約状況は、12/11時点で、下りが12/28-12/31:午前に東京を出発する列車がほぼ満席、上りは、2020.01/02-01/04:午後に金沢を出発する列車がほぼ満席。また、帰省ラッシュのピークは 12/30、Uターンラッシュのピークは2020.01/04と予想。JR東日本では指定席を予約する場合には早めに行うよう呼びかけています。また「かがやき」に限って、満席の場合に自由席と同じ料金で立って乗車できる「立席特急券」の利用を検討するよう、 異例の呼びかけも行っています。

■「ユーミン」(松任谷由実さん)が台風19号で鉄橋が一部崩落し、一部区間で不通が続く上田電鉄別所線にエールを寄せた。
プライベートで訪れた別所温泉で、別所線を応援する活動中の長野大生と出会い、メッセージを贈った。自身の公式ツイッターにも掲載。学生らの「別所線かけはしプロジェクト」は別所線車内の中づり広告に掲載する応援メッセージと掲載料を 募って今月から活動。12/11;別所温泉駅舎内にいた女性グループに声を掛け、協力を呼び掛けた。サングラスをかけていた松任谷さんから自己紹介を受けた。活動に賛同した松任谷さんは掲載料\1100円を支払い、A4判のスケッチブックに「別所線  応援してます!!」とサインとともに書き込んだ。松任谷さんは所属事務所を通じ「昔、別所線に乗って赤い橋を渡った想い出があり、またあの電車からの風景が見たいと願っております」と。ツイッターには「レトロな電車で、あの赤い橋を また渡りたい!」と。上田電鉄は2021年春頃の全線運行再開を目指しており「目を向けていただき非常に心強い。大きな励みになる」と。


2019年12月12日

■長野市などでつくる「善光寺表参道イルミネーション実行委員会」が台風19号の影響でいったん中止を決めていた善光寺境内の光の演出「善光寺イルミネーション」を、2020.02/22-03/10;開催する。
風評で落ち込んだ観光産業の立て直しを図るとともに、復興に向かう姿を全国に発信する。イベントは2018年始まった。2019年の善光寺での光の演出は当初12/14-12/25;開催予定したが、市職員や実行委関係者の災害対応を優先するため中止を決めた。 ただ12月に入り、市が復興局を設け、避難者の多くが応急仮設住宅へ入居するなど、生活再建に向けた動きが加速。復興の意志を市内外に示す機会にしようと開催を決断した。冬場の誘客や外国人観光客へのPRというイベント全体の趣旨も 踏まえ、時期を見極めた。9日間の期間中、目玉の一つとして初めて企画した善光寺本堂の内陣を光と音で彩る演出を行うほか、復興に関する催しも検討。当初は境内に置く予定で、現在は中心市街地のTOiGO広場に飾っている光るハスの オブジェも境内に戻す。イベントでは、長野駅前から善光寺へ続く中央通りの並木のイルミネーションを11/23に開始。善光寺境内での開催に伴い、全体の終了時期も02/11から03/01に延ばす。


2019年12月09日

■師走に入り冷え込みが一段と厳しくなる中、台風19号で被災した長野市では災害ボランティアが減っている。12/01以降、1000人を割り込んでいる。県の社会福祉協議会では「多くのボランティアに来てほしい」と参加を呼び掛けている。

■JR東日本は台風19号で浸水被害に遭った長野の新幹線車両センタの施設をかさ上げする方針。
地元のハザードマップに基づいて、2020年にも10m程度かさ上げする。費用はこれから算定するが数十億円規模になるとみられる。新幹線車両センタは台風19号による千曲川の氾濫で約4m浸水した。車両に加え変電所や通信機器を置いた 施設などが浸水し、信号の電源設備が故障するなどの被害があった。電源設備が壊れ、北陸新幹線全線の運行再開まで約2週間かかった。新幹線車両を退避させなかったことで車両が浸水し、118億円分の被害があった。JR東は重要度が 高い変電所や通信機器を置いた施設をかさ上げする。車両センタはもともと、長野市ハザードマップで1000年に1度の大雨で10m以上浸水する可能性があるとされていた。1997年のセンタ開業時には2mかさ上げされていたが不十分だった。 JR東は長野市の基準に沿って10m程度かさ上げするもよう。車両の補修などに使う施設には止水板を取り付ける。車両を留置している線路は地面に直接敷いており、かさ上げは難しい。災害時は新幹線を駅や他の車両センタに退避させる ことで車両への浸水を防ぐ方針。センタは独立行政法人の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が保有し、JR東が借り受けている。復旧費用はJR東が加入している保険でまかない、足りない分は鉄道・運輸機構に請求する。工事にかかる 費用はこれから試算する。建設業界では費用が数十億円程度にのぼるとみられている。JR東の長野以外の5つの新幹線の留置施設も地元のハザードマップで浸水エリアに指定されている。同社は今後は他の車両センターもかさ上げなどの 対策を検討する。


2019年12月02日

■台風19号の豪雨災害を受けて県内で行われていた自衛隊による災害派遣の活動が11/30で終了した。
12/02;長野市で自衛隊が市長に活動終了を報告した。加藤市長は「みなさんの献身的な活躍で被災者だけではなく長野市も支えてもらいました」と感謝の言葉を述べた。自衛隊は「一日も早く復旧し、被災した人たちが笑顔で元の生活に 戻れるよう願っています」と。セレモニーが終わり、自衛隊員たちが車に乗り込むと市の職員たちが「自衛隊のみなさんありがとう」と書かれた横断幕を持って見送りました。長野市長の求めを受け、知事が自衛隊に派遣要請したのは、 徐々に台風の豪雨による被害が判明してきた10/12:21:30。自衛隊によれば、台風19号による豪雨災害では自衛隊員延べ1.6万人が被災地に災害派遣され、堤防決壊による浸水で取り残されるなどした700人以上の住民を救助し、土砂の撤去、 災害廃棄物の搬出・運搬、避難所での炊き出し、入浴支援などを50日にわたって行ったという。


2019年11月30日

■11/30-12/25;17:00-22:00;「南長野運動公園」でイルミネーション「南長野フェスティバル2019未来への橋を架けよう〜復興の光を灯す〜」
11/30;台風19号による豪雨災害からの復興への願いを込めたイルミネーションが「南長野運動公園」にある「長野オリンピックスタジアム」前で始まった。
2019年は愛×絆をテーマに、家族や恋人、仲間達と来場する事で自然とお互い笑顔になれるようなイルミネーションを目指して行われます。オリンピックスタジアムの頂上までのびるイルミネーションツインタワーの他、ラブチェアー、 幸せの鐘と新しいイルミネーションも登場。投光器を使い幻想的な光の空間を演出。赤や青、緑色などの電球7万個が周辺を照らし、温かな雰囲気を醸し出し、クリスマスシーズンを明るく彩る。南長野青年会議所が企画。当初は11/03;点灯する 予定だったが自粛。ただ、公園内には今も避難所が設けられていることもあり、「イルミネーションの明かりで傷ついた人に笑顔を届けたい」と実行。スタジアム入口にある2本の柱から約20m下まで電球をつり下げたほか、近くにある 広場には鉄の骨組みにビニールをかけてつくったピラミッドを設置。2019年は約7.5万個のLED電球で会場が彩られた。周辺の小中学校や高校計26校の児童と生徒に折ってもらった千羽鶴約8000羽をつるし、ピラミッドの内側から光で 照らす演出もしている。理事長は「復興には長い時間がかかるが、必ず元の生活に戻れると信じている」と。
(問)南長野青年会議所 TEL 026-292-2310

■県は台風19号の被災に対して集まった義援金の配分を決めた。人的被害では死亡した人の遺族に対して1人当たり24万円、重傷者には12万円を配分。家屋の被害では全壊に1世帯あたり24万円、大規模半壊に18万円、半壊に12万円、 一部損壊と床上浸水に2万4000円を配分する。義援金は現時点で7億円が集まっている。長野県の阿部守一知事は「年内には配分できるようにしたい」と。


2019年11月29日

■11/29;台風19号の豪雨災害で通行できなくなっていた上信越道「小布施スマートI.C」が復旧し、11/29午後から約1ヶ月半ぶりに通行できるようになりました。


2019年11月27日

■台風19号で千曲川の堤防が決壊して大きな被害を受けた長野市穂保とその周辺を走るR18は、通称「アップルライン」と呼ばれ、道路沿いにはりんごの畑や直売所が多く集まっています。
台風の被災から少しずつ復旧が進む中、「アップルライン」では、りんごの直売所が店を開け始め、営業を再開した。自分の畑で収穫したりんごを販売しているこの店では、殆どの畑が水につかってしまったため、商品の量は例年の1割ほど。 店に併設したりんご狩りができる畑は浸水ですべてのりんごを廃棄せざるを得なくなりました。りんごの直売所は「再開できてほっとしています。りんごを通してこの地域ににぎわいを取り戻したい」と。


2019年11月25日

■11/25;県、県市長会、県町村会などは台風19号災害からの復興・復旧に向けた合言葉として「ONE NAGANO」を掲げる。
一人一人の思いや行動をつなぐ言葉として復興に携わる人たちが共有し、力強い運動へ展開していく。阿部守一知事が「がんばろう長野」の文字がプリントされたTシャツを着て県庁での会見に臨んだ。阿部知事は「思いをひとつに、 支え合いながら、一日も早い復興に向けて進み続けましょう」と。知事は、県内でこれまで延べ約5万人が活動したボランティアや義援金などの協力に対して感謝を述べた。復旧は新たな段階に進んでいるが、「まだ多くの皆さんの 協力が必要」と。被災者に寄り添う―という思いも含め「メッセージを出し続けていくことが重要」と。県PRキャラ「アルクマ」は、円の中にワンナガノのキャッチフレーズを盛り込み、「みんなでひとつに がんばろう信州」と いうメッセージを添えたロゴを披露した。「ONE NAGANO」は、被災地の災害ごみを処理する際に県民から自然発生的に使われるようになった言葉という。県は今後、ロゴをあしらったステッカーをボランティアや義援金を贈ってくれた 人らに配るほか、合言葉はボランティアや観光振興の広報などの活動で使用されていく。

■11/25;長野県、県市長会、野県町村会、県災害時支援ネットワーク、県社会福祉協議会が共同で、台風第19号災害からの復興に向けた合言葉「ONE NAGANO」で、県内外に向け復興への参加と協力を呼びかけた。 台風19号災害からの復興にむけて県や市町村などが「ONE NAGANO」を合言葉に協力を求めていくことになりました。県庁には阿部知事や加藤長野市長、アルクマなどが集まり、「ONE NAGANO」の合言葉のもと、復興への参加と協力を 呼びかけた。「ONE NAGANO」は、長野の災害ごみを市やボランティア、自衛隊などが連携し運び出す取り組みで使われていた。新たにONE NAGANOのロゴもつくられ「みんなでひとつにがんばろう信州」とのメッセージも添えられた。 県などでは引き続きボランティアや義援金を呼びかけていきたいとしています。「ワンナガノ」という言葉を付けてSNSで発信するなどより大きな動きに展開していくことを目指す。11/23-11/2E4;災害ボランティア;3490人、 農業ボランティア;834人。



「ONE NAGANO」(ピンバッジ:2020.1/10)
■寄付金が付いた県PRキャラ「アルクマ」のピンバッジが発売。
ピンバッジは縦約2cm、横約2.5cm。価格は\550。このうち\100が「県台風第19号災害対策本部」に寄付される。台風19号からの復興に向けた合言葉「ONE NAGANO」と記された看板をアルクマが持ったデザイン。県庁やエムウェーブの 売店、JR長野駅ビル「MIDORI長野」、東京「銀座NAGANO」などで販売。信州ブランド推進監兼営業局長は「県内外の多くの人に買ってもらい、被災地の復興に役立てたい」と。


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